「きな」の検索結果
全体で24,748件見つかりました。
【タイトル】
黄昏の踏切で、透明な傘をたたむ
【内容紹介】
五十六歳の結大は、かつて全国を走っていた元長距離バス運転士。今は東埼玉市の古い分館で夜間管理をしている。閉館準備の夜、倉庫の奥から、二十年前に解散した移動読書車「休符号」の備品箱が見つかる。中には、こたつ布団、透明な傘、あやとりの紐、古いペアルックのジャンパー、そして最後の章だけが抜けたペーパーバック『私だけのあなた』が入っていた。
そこへ現れたのは、五十四歳になった亜由美。彼女は昔から小説を書き続けてきた女性で、締切まであと十四日に迫った文学賞へ、どうしても未完の物語を出したいと願っている。抜けた最終章の手がかりは、群馬の修理店、信州の宿、北陸の郵便記録、瀬戸内沿岸の放送室、そして岡山県北部の「黄昏の踏切」に散らばっていた。
二十年前、結大は熱を出した子どもを診療所へ運ぶために走行予定を変え、その夜の説明会に遅れた。支援金は止まり、休符号は解散した。自分が仲間の居場所を奪ったと思い込んだ結大は、亜由美にも事情を話さず姿を消した。
再び走り出した二代目休符号には、毒舌の修理人カムイ、信州の宿を守る冴乃、手紙を二十年しまい続けた航資、破れた本を綴じ直す満星、人の沈黙を文章にできる結以花、世話好きな直仁が加わっていく。こたつとみかん、ペアルック、あやとり、ノンアルコールの乾杯。笑いながら古い紙片を集める旅の先で、結大は自分が避け続けた感謝と、亜由美が言えなかった「好きすぎて嫌い」に向き合っていく。
文字数 22,810
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.22
青年レオンは、儀式の末にできそこないの加護を刻みつけられた、まがい物の〈勇者〉。
魔の氾濫《スタンピード》で仲間を喪った彼は、滅びた町の教会で、眠る幼い少女を見つける。
「――だれかが私のこと、よんでるみたい」
少女を求める"声"に導かれ、ふたりは瘴気におおわれた森の先――200年前に失われた帝都を目指す旅に出る。
不条理な世界に絶望する青年と、明るくひたむきな記憶喪失の少女がおりなす中世冒険ファンタジー。
これはひとりの青年が、希望を抱くための物語。
――――これはひとりの少女が、終わりを迎えるための物語。
=====
1章完結(10話予定)まで、ほぼ執筆済み。7/31までに1章完結予定。
月曜17:10と金曜17:10に更新。
※1章のみでもひとつの短編小説として成立するように構成しています。
第1回新エンタメ小説大賞【勇者×ダークファンタジー】応募作品です。
なろう、カクヨム、アルファポリスで公開。
文字数 5,356
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.26
「無害、無価値、無味無臭? でも、私の世界はこのゲーセンで閉じてていいの」
将来の夢もなく、冴えない毎日をやり過ごしていた女子高生・神林璃乃(りの)。彼女の唯一の密かな才能は、絵を描くこと。
そんなある日、地元のゲームセンターで、息をのむほど美しいお嬢様・美野こころと最悪で最高な出会いを果たす。
トゲのある態度で璃乃を翻弄するこころだったが、実は彼女の正体は、璃乃が大ファンであるネット小説家『ロコノミ』氏だった!
「私の小説の挿絵を描きなさい。断ったら絶交」
強引に始まった二人の共同創作。
眩しいほどの才能と、強引なこころの熱意に引っ張られ、璃乃の世界は鮮やかに色づき始める。
だけど、こころが急ぐ文字の裏には、あまりにも残酷で切ない「タイムリミット」が隠されていて――。
凸凹な二人が駆け抜けた、ひと夏の眩しすぎる創作青春ストーリー。
彼女が遺した日記の最後、そこに綴られていた本当の想いとは?
――「忘れない。忘れるわけない。こんな美少女のこと」
文字数 39,114
最終更新日 2026.06.28
登録日 2021.08.01
魔獣心理師で魔獣誘導師である主人公のシス、魔獣の生態や習性を熟知し、危険なダンジョン探索を陰から支える専門家だった。
しかし戦闘能力を持たない彼は、若いパーティメンバーたちから「斥候の真似事しかできない無能なおっさん」と軽視されていた。
それでもシスは、年長者として仲間を支えることこそ自分の役目だと信じていた。
――だがある日、その信頼は裏切られる。
隠し通路を発見し、仲間の役に立てたと安堵した直後、シスは冤罪を着せられ、行動不能にされたままダンジョンの闇へと置き去りにされたのだ。
絶望の中で目覚めたのは、未知の条件で発現する特殊なテイム能力。
それはダンジョンの闇に棲む異形たちと心を繋ぐ力だった。
人に忌み嫌われる異形たちは、シスの手足となり、耳となり、目となる。
彼らが集める情報を武器に、シスは闇の中から自らを陥れた者たちを追い始める。
異形たちは敵を襲わない。
ただ囁き、覗き、情報を集める。
やがて裏切り者たちは見えない敵への恐怖に怯え、互いを疑い始める。
崩壊していく仲間関係。
暴かれていく隠された罪。
そしてシスは、自らの追放の裏に巨大な陰謀が潜んでいることを知る。
奪われた信用と無実を取り戻すため、おっさんと異形たちによる静かな復讐劇が幕を開ける。
基本的に奇数日の公開です。
ストックがある限りは1日置き、その後はコンテストの規定数の調整以外は、奇数日の更新になります。
※新エンタメ小説大賞のためにAIにアイデア出しから生まれた作品です。
素案を書いてから、相談しながら書き直してブラッシュアップするという方式を取りました。
なので今までの作風と違う部分があると思います。
プロットやアイデア出し、書いた後の添削などをAI補助利用した作品です。
コンテストは3作品応募しています。
文字数 7,143
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.06.27
私の名前は月山美夜。
私が好きなのは”私”そのもの。頭の中は常に私でいっぱい、部屋に行けば自作の私グッズがいっぱい。私はず~っと私を愛でてきた。
ある日、私は自分の顔がプリントされたパンティをクラスメイトの天駆向日葵に見られてしまった! ドン引きされるかと思ったが、向日葵は好意的な反応を見せてくれて……?
アタシの名前は天駆向日葵。
元序司高校の生徒全員と友達になりたいと思っている高校一年生!
ある日、クラスメイトの月山美夜ちゃんのパンツを見てしまってから、彼女に劣情を催すようになってしまった! でも月山ちゃんは友達と思っているようだし……この気持ち、どう整理させればいいの!?
文字数 11,677
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.28
寛永九年(1632年)、徳川秀忠逝去の年。また、家康十七回忌の年。幕府転覆の陰謀を暴け!
🟧あらすじ🟧
○これまで互いに争っていた半妖たちの勢力を一つに統合させんともくろむ数余の大名。かれらは同時に、「いもあらい奉行」の刺殺を計画……
○家康から直々に「いもあらい奉行」に任命された百茂(ひゃくも)家。その若き当主、承知之助(しょうちのすけ)と、半妖との闇なる格闘を描く💡
○859年ぶりの女帝とその父、後水尾院の確執。
女帝の母は、徳川秀忠の娘。女帝は三代将軍家光の姪にあたる。
おりしも、幕府からの強い宮廷干渉と度重なる権限制約に業を煮やした後水尾院は、徳川一門や有力大名と密かに手を結び、秀忠逝去のこの年、寛永九年、幕府転覆を画策する。
○この謀略に巻き込まれた百茂承知之助は、襲い来たる妖魔を操る稲葉平八郎、前田慶之進という眉目秀麗の剣客らと遭遇する。
やがて生涯の宿敵ともなる〈稲葉平八郎〉と承知之助の最初の邂逅とは……?
🟧主な登場人物🟧
○百茂承知之助︰17歳。
袮子︰(ねこ)。承知之助の愛馬。猫又が馬の体に取り憑いたあやかし。
汎速︰(はんそく)。僧侶の身なりが大好きなあやかし。
志嶋三右衛門︰しじまさんえもん。百茂家の筆頭用人。
板倉重宗︰周防守。京都所司代。47歳。
徳川忠長︰家光の弟。駿河大納言。27歳。
○稲葉平八郎︰いなばへいはちろう。28歳。母は、春日局。将軍家光とは乳兄弟。忠長に仕える。忠長を将軍に就けようと暗躍する。
○前田慶之進︰まえだけいのしん。18歳。戦国武将、前田慶次の遺児。なぜか承知之助を助ける。
前田利常︰39歳。加賀藩第二代藩主。前田利家の庶子(利家の正室・まつ の子ではない)。つねに徳川への謀反を疑われる。
文字数 4,249
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.30
人類の繁栄の裏で、獣人たちが『奴隷』として虐げられる国――セレストリア王国。
平民出身でありながら、実力だけでトップエリートである白銀の「聖騎士」へと上り詰めた女傑・ヴェロニカは、ある日、寂れた林道で老商人ローレンの荷車に拾われる。
王都への道中、二人が遭遇したのは、魔獣に襲われ死にかけていた幼い獣人の少女だった。
過去の記憶をすべて失い、怯えることしかできない少女。
壁の内側に連れて行けば、そこは同族が奴隷として扱われる王都。
だが、その小さな命を救うため、ヴェロニカとローレン、そしてその友人ハンスは、少女を王都で匿うことを決意する。
――それは、国家への反逆。
不器用ながらも温かく迎える大人たちとの交流を経て、少女は少しずつ笑顔を取り戻していく。しかし、彼らが生きる世界はそれほど優しくはなかった。
少女の背後に見え隠れする不穏な追跡者と、王都の闇。
なぜ彼女は傷つき、記憶を失っていたのか。その過去が紐解かれるとき、平穏な日常は音を立てて崩れ去っていく。
どんなに激しく嫌悪しても変えられない世界のシステムと、あまりにも理不尽な運命。
大人たちは自らの無力さに引き裂かれ、もがきながらも、彼女の手を握り締め続ける。
正義だと信じたその優しさとは裏腹に、少しずつ、だが確実に狂っていく運命の歯車。
これは、世界の濁流に呑み込まれていく少女が自身を思い出す物語であり、引き返せない暗闇へと歩みを進める大人たちの記録である。
文字数 65,254
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.06.29
いつもと変わらない朝、今日もナンの変哲もない毎日が始まると思っていた。
だが、その日は違った。
通勤の電車内で、オレは右手を掴まれたかと思うと、強引に掲げられた。
そして、隣に立って居た女子高生がヒステリックに叫ぶ。
「この人、痴漢です‼」
頭が混乱する中、ここに居てはいけない。ただそれだけが心を支配し
ワケもわからずに、駅のホームから線路の上に飛び降りる。
しかし、その後に待っていたのは、悲劇であった。
痴漢の濡れ衣を着せられて死んだオレに、アイツが
異世界転生の話を持ち掛けてきた。
『これはボーナスだ。元の世界でくたばっちまったテメェを
違う世界へ転生させてやる』
でき過ぎた話に不審がるオレに、アイツが畳みかける。
『オイオイ、忘れちまったのか~? テメェが死ぬことになった原因を
果たしてテメェの家族は、一体どうなっちまうだろうな……?』
『そこんとこいい感じにするくらい、オレ様なら簡単にできちまうワケよ
最も、それもこれもテメェの気持ち次第だけどな』
無論、話はこれで終わらない。上手い話には裏がある。これは世の常だ。
アイツが更なる衝撃的な話を続ける。
『テメェにやって欲しいのは、簡単に言うと、バケモノ退治だな』
『現地では「妖魔」なんて呼ばれていてな、姿は気色悪いわ、力はハンパねぇわ
魔法は使うわで、マジヤベー奴でよ、普通の人間には手に負えねぇのさ。
おまけにコイツには、人間を食っちまう習性までありやがる』
そんなモノの相手はできないと尻込みするオレに、アイツが事も無げに告げた。
『目には目を歯には歯を、バケモノにはバケモノってヤツさ。簡単な話だろ?
テメェをそのバケモノと、似たような存在にしてやる。
案外テメェにとっちゃ、その方が幸せかもしれないけどよ』
だが、異世界へ転生したオレに待ち受けていたのは
若者たちから突然の理不尽な暴力であった。
果たしてオレの未来はどうなってしまうのか?
文字数 50,930
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.30
あらゆる事件を解決する2人の女子高生が、[ミラクルジェム]という手のひらサイズのアイテムで名探偵イケメンVtuberに変身して、とてもゆる過ぎるミステリーにご招待します。殺人事件からあらゆる問題など色々と解決していくミステリックファンタジーであります。
名探偵イケメンVtuberは、謎解きやアクションや恋愛もこなす架空のネットの世界から飛び出したスーパーヒーローでもあります。
【登場人物】
永野さゆみ(17歳)高校2年生。4月20日生まれ、159cm、A型。[ミラクルジェム]を使って名探偵イケメンVtuberの鶴早田ミツキに変身する。父親が警察官である。とても明るい性格である少女。
吾妻さな(17歳)高校2年生。5月7日生まれ。160cm、O型。[ミラクルジェム]を使って名探偵イケメンVtuberの瑠綺波エイルに変身する。母親がミカエル探偵事務所長である。少しだけクールビューティな少女である。
鶴早田ミツキ(つるはやたみつき)(推定21歳)、A型。架空のネットの世界から飛び出した名探偵イケメンVtuberの1人。175cm。さゆみが[ミラクルジェム]を使って変身した名探偵イケメンVtuberですが、変身期間が1年と契約してる為、現世界で次々と事件や事故などを解決していく。時々、Vtuberとしてのネット番組も持つほどの人気者である。時々若い女性たちからの悩みもスパッと甘いSEXで解決する。時には王子様キャラもさらけ出す時もある。
瑠綺波エイル(るきなみえいる)(推定22歳)、O型。架空のネットの世界から飛び出した名探偵イケメンVtuberの1人。177cm。さなが[ミラクルジェム]を使って変身したイケメンVtuberですが、実は、ミカエル探偵事務所の調査員スタッフの1人でもあります。時にはさゆみと禁断の恋することもあるが、アーチェリーやブラジリアン柔術など格闘技系のスポーツが得意。とてもセクシーな肉体美と甘いマスクをしてるが、ミツキに突然キスすると、元のさゆみに戻ってしまうのです。日本人とフランス人のハーフっぽいです。7月7日生まれ。
ミルプル。架空のネットの世界から飛び出した猫系の妖精。ミツキの相棒でもあるが、時にはつっこむ時もある。
文字数 43,631
最終更新日 2026.06.08
登録日 2026.02.09
四十歳。病院で栄養士として働く私は、ずっと「普通」に合わせて生きてきた。
ある日、聞こえるはずのない声が、はっきりと私を呼んだ。
――「行かなければならない場所がある」
示されたのは、地図にも理由にも載っていない、小さな町の名前。
半ば衝動のまま旅に出た私は、各地で生きづらさを抱えた人々と出会っていく。誰にも言えない痛み、居場所のなさ、それでも続いていく日々。旅を重ねるうちに、私は少しずつ気づいていく。
「見えてはいけないもの」を見ているこの感覚が、ただの間違いではないのかもしれない、と。
これは、壊れかけた心を抱えたひとりの女性が、幻とともに歩きながら、自分の見ている世界を受け取っていく、静かな再生のロードノベルである。
***
表紙画像のみAIを使用しました。
文字数 13,960
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.25
岬電機工業株式会社の地方工場に勤める佐伯悠は、入社3年目の回路設計技術者だ。しかし、いきなり地球環境チーム(通称:地球防衛軍)への異動となる。
地球環境チームは、地球にやさしい製品を作っていますか?を確認する部署とのこと。地球環境チームの課長は本社からやってきた岡田壱夜、37歳。その年齢での課長職とは出世頭だ。
悠は慣れないながらも、壱夜の下で必死に仕事をこなそうとする。その結果、なぜ不正が起こってしまうのか、それに気づくのだが――。
文字数 53,070
最終更新日 2025.05.14
登録日 2025.04.29
アーサーとブラックドッグ・マーリンの冒険物語。
ハードボイルドとうたっていますが生温かい感じで読んでいただければ幸いです(ハードボイルド?的な…。ハードボイルドにしては、のほほんとした主人公たちです)。
先の大戦で負った古傷でアーサーは言葉を発することができない。無口で無愛想、やたら威圧感を放っているアーサーに、皆、慄いてしまう。
そんなアーサーの傍らには、常にブラックドッグのマーリンが付き従っている。マーリンは一見すると、ただの黒い毛並みの犬だが、かつて闇の精霊女王ニムエに仕えていたチート精霊であった。
アーサーとマーリンはテレパシーで会話をしている。マーリンは魔法使いなので、いつも主人のサポートを買って出るが、何故か裏目に出ることが多い。
言葉を伝えられない彼らは人との意思疎通が難しいが、面倒を見てくれているアルムはそんなことは気にしていない。身内ではないが住居を提供してくれ、日頃から一人と一匹を見守ってくれている頼もしい人物だ。
アーサーの取り合いでマーリンと度々ケンカをしている魔王モードレッドも、アーサーのことを慮ってくれる優しい親友である。
周囲の仲間に支えられながら、いつしか、頼まれごとを引き受けるようになったアーサー。今日もまたマーリンを連れ、依頼を解決しようと駆けつける。
※男同士の距離感が少し近め(愛され系)の描写があります。
※この話には一部、拷問・暴力に関する描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
【お知らせ】
本作は「小説家になろう」様でも掲載しています。全く人気はございませんが、作者が初めて投稿した、個人的にとても思い入れのある作品です。
現段階では第一章のみですが、一話あたりの文字数を読みやすく短めに調整し、行間などのレイアウトも改変、誤字脱字を修正した上で「アルファポリス」様にも掲載いたしました。(内容の変更はございません)
作者、うっかり者なので、修正時に誤字が増えてしまっている可能性もあります。申し訳ありません。
もしよろしければ、お時間のあるときにお目通しいただけますと幸いです。
※未完の作品です。
文字数 67,196
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.05.24
「もっと深く挿して……。そうすれば、私の中のノイズ、消えるかな」
歪んだ爆音(ファズ)の中でしか息ができない少女たち。
心に深い傷を負い、回路が焼き切れてしまった彼女たちの前に現れたのは、壊れた音を「繋ぎ直す」少年だった。
世界に拒絶され、自分自身をかき消すためにかき鳴らされる『BIG MUFF』。
その耳を潰すような轟音は、助けを求める少女たちの悲鳴そのもの。
「君の音は、まだ死んでない」
プラグを差し込み、断絶された回路を再び通電させる。
それは、痛みと恍惚が入り混じる残酷な救済。
限られた100日間。
不器用で、一方的で、けれどどうしようもなく純粋な絆。
焼き切れる寸前の命たちが奏でる、美しくも絶望的な旋律が、夜の街に響き渡る。
「——たとえ、この恋がショートして、僕たちが灰になっても」
これは、音楽と機材、そして剥き出しの心が交錯する、100日間の愛のハッキング・ストーリー。
文字数 172,806
最終更新日 2026.06.26
登録日 2026.05.01
タクシー運転手・松本恒一のもとには、今日もさまざまな人生を抱えた客たちが乗り込んでくる――。
第二章では、秋から冬へ移り変わる街を舞台に、人の「想い」と「ぬくもり」が
さらに深く描かれていく。夢を追い続ける女性歌手。
亡き夫との思い出を胸に、毎年ひまわり畑を訪れる老婦人。
駅前ピアノに願いを込める少女。
就職活動に悩む大学生と、母の手作り弁当。
未来に迷う高校生。
父の形見の腕時計を大切に持ち続ける男。
雪の日、病院へ父を見舞う少年――。
タクシーという小さな空間で交差する人生模様が、恒一自身の心も少しずつ変えていく。
そして、仕事帰りに立ち寄る「喫茶さくら」では、ママ・村上恵子との距離が少しずつ近づき始める。
しかし、お互いに惹かれながらも、亡き夫への想い、年齢への遠慮、そして言葉にできない感情が、二人の間に静かに横たわっていた。
そんな二人を、母・トメは優しく、時に鋭く見守り続ける。
秋雨の夜。冬の観覧車。
初雪の病院帰り――。
昭和の香りが残る街を舞台に描かれる、人情タクシードラマ第二章。
笑いあり、涙あり、そして“もう少しで結ばれそうで結ばれない”大人の恋。
読後、心に小さな灯りが残る連作短編集。
文字数 12,940
最終更新日 2026.06.06
登録日 2026.06.06
〜メウコラソン〜
心のままに。
新駅の開業が計画されているベッドタウンでのできごと。
新駅の開業予定地周辺には開発の手が入り始め、にわかに騒がしくなる一方、旧駅周辺の商店街は取り残されたような状態で少しずつ衰退していた。
商店街のパン屋の娘である弧峰慈杏(こみねじあん)は、店を畳むという父に代わり、店を継ぐ決意をしていた。それは、やりがいを感じていた広告代理店の仕事を、尊敬していた上司を、かわいがっていたチームメンバーを捨てる選択でもある。
葛藤の中、相談に乗ってくれていた恋人との会話から、父がお店を継続する状況を作り出す案が生まれた。
かつて商店街が振興のために立ち上げたサンバチーム『ソール・エ・エストレーラ』と商店街主催のお祭りを使って、父の翻意を促すことができないか。
慈杏と恋人、仕事のメンバーに父自身を加え、計画を進めていく。
慈杏たちの計画に立ちはだかるのは、都市開発に携わる二人の男だった。二人はこの街に憎しみにも似た感情を持っていた。
二人は新駅周辺の開発を進める傍ら、商店街エリアの衰退を促進させるべく、裏社会とも通じ治安を悪化させる施策を進めていた。
※表紙はaiで作成しました。
文字数 196,075
最終更新日 2023.10.01
登録日 2023.05.30
「通じない言葉、飛び交う弾丸。砂漠を往くのは、壊れた世界の生存者の物語。」
【あらすじ】
神の一言で、人類の言葉は砕け散った。
ある者は隣人と話せなくなり、ある者は昨日までの家族とさえ意思疎通ができなくなった。
街は疑心と暴力に飲まれ、交易は途絶え、文明は少しずつ形を失っていく。
そんな世界を旅するのは、機械工の息子リウと、小柄だが巨大なライフルを背負った少女ロムナ。
二人の言葉も完全に同じではない。
それでも何とか通じ合えるからこそ、共に旅を続けている。
砂漠を走る軽装甲車。
国ごとに変わる言葉。
失われて、変化していく歌や文化。
そして神が壊した世界で、それでも生きようとする人々。
――これは、終わりかけた世界を旅する二人の物語。
【キャラクター】
<リウ>
賢い!冷静!合理的!
理屈っぽい、それでもどこか少し幼い機械工の息子。
銃の扱いや車両の扱い、機械が得意で、父から叩きこまれたサバイバル技術をもとに砂漠で旅をしている。
賢いが、考えすぎる癖がある。
<ロムナ>
かわいい!暴力的!銃だけデカい!
リウの幼馴染で、力の強い女の子。
視力、聴力、その他身体能力に優れるも、単純で考え無し。
多分リウが居なかったら無計画さゆえにとんでもないことになっています。
旧約聖書よりバベルの塔をモチーフに、独特の世界観で描くポストアポカリプスファンタジー!
是非ご賞味あれ。
文字数 40,040
最終更新日 2026.06.15
登録日 2026.06.09