現代文学 文学小説一覧
「人間の多くは、私達に縛られているような感覚があるようだ」と、しんみり語る時計さん。そこにテレビくんがやって来て...。
10年以上前に書き上げ、己の恥部だと思いお蔵入りにしていた小品(短編小説)の数々を、思うところあって投稿しようシリーズ(自分で勝手にやっているだけ...)第四弾。
ショートショートです。
一瞬で読めます。
ということで、読んでいただいた方にほんの少しでも何かが伝われば、作者として幸甚の極みです。
文字数 1,128
最終更新日 2022.09.02
登録日 2022.09.02
クリスマスに予定のない女性にカレシができた。
クリスマスの予定も埋まり、しあわせな日々を過ごしていたが......。
文字数 1,372
最終更新日 2022.12.24
登録日 2022.12.17
初めての経験が風俗。それから奨学金でピンサロ、デリヘルに金を使い、出会い系で出会ったビッチに恋をした。虚しさから音楽を始めようとしている20歳のバンドマン。性欲に溺れたのか女に溺れたのか分からない。気づいたらお金も家族も彼女も失っていた。
あるのは請求書と予備のコンドーム。
そしてギター。
文字数 1,262
最終更新日 2022.07.01
登録日 2022.07.01
雪が降り、そして止み、また降り、風に流され、そして、また、止む。
その宿は特急停車駅から送迎バスで一時間半ほど、ネット上では温泉と山菜が客人を迎える宿、という惹句で紹介されていたが、実際に泊まってみると、それ以外のものは特になく、客の存在に一喜一憂せず、静かに温泉宿として数十年以上の時間をやり過ごすかのように佇んでいた。
とりあえずの一泊で部屋を取ったが、想定以上の大雪が降り積もり、このあたりの公共交通機関はほぼ動かなくなってしまった。
旧交の仲間と酒を呑もうかと土日にかけて松本まで足を伸ばし、月曜の朝に間に合えばいいからと夕方まで遊んでいたところに大雪のニュースでにわかに騒がしくなった。急な仕事もあるわけでもなしと、チャットで職場に事情を投げ、雪に阻まれ帰れなくなった旨を伝え、ひとまずは月曜の有給を申請している。
日曜の夜から大雪でバスが動かないとのニュースが流れていたのは知っているが、ここまで積もるのは近年ではあまり聞かないのだという。
雪も誤算だったが、誤算の上乗せは、うかつに移動したことだった。
電車に乗って少しでも東京に近づこうとしたのが良くなかった。普段は客に優しさを見せない鉄道会社が、こういうときに限り安全に考慮し始め、計画的に運転を中止するという決断をしたのだった。
しかも、寝てれば着くだろうと車両の端の席で深く寝てしまっていたのもあり、気付いたときには、電車は止まり、車掌に起こされ雪だらけのホームに放り出された。
駅舎からも出るように言われ、渋々駅を出る。
大雪とは言え、まだ日が暮れるのには早く夕方と言うよりは昼下がりに近い時間帯なのに薄暗い。少しは人が居るだろうと思っていたが、人影はほとんどなく、駅前商店街らしきシャッターの並びの景観が閑散というか殺風景というか、この世から人が消えてしまったのではないかと妙な心配をしてしまうような景色だけがあった。
かろうじて一台、温泉宿の送迎バスがあった。
文字数 7,050
最終更新日 2023.04.09
登録日 2023.04.09
生きるということが形を伴うものであるとしたら、僕は生きるということを放棄している。
僕はいつまでも逃げ続けている。それを人々は怯懦と呼ぶのかもしれない。
または嘘吐きと。
文字数 3,370
最終更新日 2023.03.25
登録日 2023.03.25
短編小説。
読み終えてから詳細を。
第二百一条 第百九十九条の罪を犯す目的で、その予備をした者は、二年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。
エンジェルナンバー1234 天の助けによって悩みやトラブルから解放され、人生が喜びで満たされる。
文字数 2,369
最終更新日 2022.10.30
登録日 2022.10.30
『雨穴「変な家」読書感想文』(過去のバックアップ記事からの展開)
「作者の雨穴(うけつ)さんの作品に関して」
『まずはじめに:本をとって「ぎょっとする」不可解な家の間取り図。ありえない、間取り図は、殺人事件のあらましだった。』
「用途不明な空間演出と間取り図。そして、監禁部屋のような子供部屋。」
『登場人物:栗原(探偵の役目)と柳丘さん(相談相手)そして、変な家の持ち主。宮江柚希(みやえゆずき)本名:片淵家の人々の真実とは。』
「呪いの左手首切りと小説の醍醐味とは?」
『家の間取り図と奇妙奇天烈なハードカバー、カラーリングと表紙の出来栄え。』
「表紙の扉部分と間取りの不可解さ。そして、ユーモアさ。」
『中身を読むに連れて引き込まれるオカルトの世界とホラーの醍醐味である。』
「隠された呪いと雨穴が最後まで出てこない登場人物には無い怖さとオカルトの世界。」
『登場人物には雨穴は最後まで登場しません。最後まで栗原が探偵という役割を担うことにより豪快なサスペンスと奇妙奇天烈な不愉快さを示しています。』
「何度みても雨穴が描いた間取りには、論考が見て取れる。」
『数度となく読み返すに連れて、不気味な世界が展開される。批判を許さない、雨穴の物語。体験消費:モノ消費からコト消費へ。』
「文化と古典文学とも読み取れる文化研究の基礎テキストのような論文と会話文が紡ぐのは、もののけの物語へと進む。圧倒的なスケールと部屋の面白さが伝えるポピュラーさと悪趣味なルームガイドの豪快さ。」
『実用性はないが、大塚英志【評論家】が批評するように、研究し尽くした高級マンションポエムのようなミッドサザンスタイル。港区を呼ぶならば、其処にはきっと物語があるのだろう。マンションの売り手には東京という街は、ファミコンの攻略文化といえるだろう。ストーリー性は、物語と論調へ。変な家とは雨穴が描いた作品の読解である。』
「呪いとい名の虚構である。」
『親の因果が子に報いる。罪と罰とは、子供を通じて欺騙となる。』
文字数 7,348
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.25
短編を書く力を練習するために、ランダムな単語三つを使って、短い時間で物語を考える、というのを自ら課してみました。
ここはその練習作品の置き場所です。お気に入りの作品がございましたら、参考までに教えていただけると嬉しいです。
不定期に連載していこうと思います。
※小説家になろう様でも同名で掲載しております。
文字数 3,999
最終更新日 2021.10.09
登録日 2021.07.29
母親からの電話で実家へ帰った。
用件は「押し入れの掃除を手伝ってほしい。」とのこと。
掃除をし始め、でてきた大量のVHS。
それは今の私にとって…。
文字数 3,190
最終更新日 2021.07.28
登録日 2021.07.28
文字数 4,118
最終更新日 2023.04.17
登録日 2023.04.08
小説投稿サイト『エブリスタ』で現在連載中の小説「一人語り」を、一段落2000字前後にまとめ直し、加筆修正を施したものです。
(『カクヨム』にても、『エブリスタ』と同じ字数のものを、順次公開の予定です。
『エブリスタ』「一人語り」作品ページ
https://estar.jp/novels/25969883
『カクヨム』「一人語り」作品ページ
https://kakuyomu.jp/works/16817139557678572723)
ルポライターの伍代智世は、とある事件の取材で、都内にある一軒の家を訪ねる。その家に引き籠るように暮らす、一人の女性に話を聞くために。
かつて祖母と暮らした家で、今も一見静かに一人暮らしを続ける彼女の、「影」とは…。
ふとしたきっかけで作者の中に生まれた「彼女」に、自動筆記の如く「書かせられた」物語です。
時に擦り切れそうになりながら、それでも懸命に生きていく、一人の女性のお話です。
学生の時以来、久し振りに筆を執りました。正直、今の自分でなければ書けなかった作品だと思います。
本来人見知りで、あまり他人とのお喋りが得意ではないヒロインの「一人語り」に、どうか暫しの間、お付き合いくだされば幸いです。
文字数 67,017
最終更新日 2022.12.24
登録日 2022.05.26
いつでも周りに笑顔をくれる破天荒なおてんば少女、相田雫の優しい恋のお話。中学生になった雫はひょんなことから大好きな幼馴染の翔と付き合い始める。二つの歳の差に戸惑いを覚えているところに、いじめっ子だった記憶の壮が現れた。恋はどきどきするものだと本で読んだのに翔と居てもどきどきしない。壮と居るとごちゃごちゃする。ごちゃごちゃするのに再会した壮は優しくて一緒に居ると安心した。翔に対する「好き」の意味を考えだした雫は翔に「さよなら」を伝える決心をする。本当は昔からいつだって助けてくれて背中を押して笑顔をくれるのは壮だった。側に居過ぎてなかなか気付かなかったホントの気持ち、気付いたらもう止まらない。大人になるってどういうことなのだろう? どんどん欲張りになっていく自分。笑うも泣くも笑顔も不安も何もかも、全力で突き進む雫の成長ラブストーリー。キスしたい、キスされたい。触れたい、触れられたい。一緒に居るだけで笑顔になれるみんながもれなく好きだ。誰かが傷付くことを雫は恐る。それでも「好き」には色々な意味がある。
文字数 115,291
最終更新日 2020.12.31
登録日 2018.12.11
七つの大罪をテーマにした小説です。
可能な限り救いようの無い内容にしたくて書きました。
80年代後半の日本が舞台で、主人公は小学生達8人です。
沢山の人の感想を聞きたいです。
宜しくお願い致します。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています。
文字数 62,649
最終更新日 2021.06.02
登録日 2021.06.02
みんな、見栄張って生きてないですか? 自分を良く見せようとして不幸になっていませんか?
見栄なんか捨てて自分をさらけ出せばいいじゃないですか。
文字数 3,804
最終更新日 2022.01.18
登録日 2022.01.18
文字数 355
最終更新日 2021.01.17
登録日 2021.01.17
美しい墓石のように、磨かれ管理された都会について。
即興小説リメイク作品(お題:東京墓 制限時間:15分)
リメイク前初出 2020/06/15
この作品は「pixiv/note/小説家になろう/カクヨム」にも掲載しています。
文字数 611
最終更新日 2020.07.26
登録日 2020.07.26
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