「朝」の検索結果
全体で6,812件見つかりました。
「冷酷な令嬢が笑うのは、石窯の前だけだった。」
婚約破棄されたその日、エルゼ・フォン・ハウゼンは泣かなかった。
王都中を震わせた冷酷な公爵令嬢が、辺境の荒れ地に追いやられても、表情ひとつ変えなかった。
——ただ、頭の中でひとつだけ考えていた。
(この辺境に、石窯はあるだろうか)
着いた初日。泣いていた見知らぬ子どもに、気づけばパンを渡していた。「明日、もっとおいしいのを焼いてあげる」と、口が勝手に言っていた。
翌朝、夜明け前に目が覚めた。手が自然に、粉をこね始めた。
いつか都に戻る。それは変わらない。——変わらない、はずだった。
粉まみれで、子どもたちに囲まれて、無口な騎士に見守られながら、エルゼはいつのまにか笑うようになっていた。
かつて王都を震わせた悪役令嬢が、今日も石窯の前で粉まみれになっている。
これは、冷たかった令嬢が、知らないうちに温かくなっていく話。
文字数 124,156
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.01
伯爵令嬢のエリーゼは婚約者のアーサーの家で生活しているが、ある朝婚約破棄を告げられてしまう。
しかし、追い出されるのはアーサーの方であった。
登録日 2021.06.21
戦国時代。
それは、多くの大名が日本各地で名乗りを上げ、一国一城の主となり、天下の覇権を握ろうと競い合った時代。
一介の素浪人が機に乗じ、また大名に見出され、下剋上を果たした例も多かった。
その各地の武将・大名を裏で支えた人々がいる。
鍛冶師である。
これは、戦国の世で名刀を打ち続けた一人の刀鍛冶の物語―――。
2022/5/1~5日 毎日20時更新
全5話
10000文字
小説にルビを付けると文字数が変わってしまうため、難読・特殊な読み方をするもの・固有名詞など以下一覧にしておきます。
煤 すす
兵 つわもの
有明 ありあけ
然し しかし
案山子 かかし
軈て やがて
厠 かわや
行燈 あんどん
朝餉 あさげ(あさごはん)
褌 ふんどし
為人 ひととなり
元服 (げんぷく)じゅうにさい
文字数 10,000
最終更新日 2022.05.05
登録日 2022.05.01
千歳、萌生、共に七歳。
こちら『アルファポリス』さんにて連載中の『運び屋、はじめました。』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/875198083/751681109
にて、主人公・松島千歳と、彼女の小中高通しての「相棒」にして、実は作者の密かなお気に入りキャラクターでもある、「めぐちゃん」こと梅津萌生との、二人の出会いと、共にお互いに「相棒」になるまでの記録。
拙作『運び屋、はじめました。』のサイドストーリーです。
主人公と、その古馴染みの友人とが、如何にお互い、小中高通しての「相棒」になったかというお話です。
文字数 7,009
最終更新日 2023.02.21
登録日 2022.12.24
時は平安時代末期。父木曽義仲の命にて鎌倉に下った清水冠者義高十一歳は、そこで運命の人に出会う。その人は齢六歳の幼女であり、鎌倉殿と呼ばれ始めた源頼朝の長女、大姫だった。義高は人質と言う立場でありながらこの大姫を愛し、大姫もまた義高を愛する。幼いながらも睦まじく暮らしていた二人だったが、都で父木曽義仲が敗死、息子である義高も命を狙われてしまう。大姫とその母である北条政子の協力の元鎌倉を脱出する義高。史実ではここで追手に討ち取られる義高であったが・・・。義高と大姫が源平争乱時代に何をもたらすのか?歴史改変戦記です
文字数 128,835
最終更新日 2024.05.30
登録日 2024.05.01
守護官X-173、勤続六百年。
任務は、担当の人間を定められた寿命まで生かしておくこと。
その担当——マクシムは、この八日間で二十九回死んだ。
広告看板、シャワーカーテン、胸焼け薬、救急車(なお、患者は助かった)。
時間を巻き戻してはやり直す毎日に、ある朝、一枚の通知が届く。
『対象者:マクシム・コヴァリョフ 執行時刻:09:17 死因:利用可能なものなら何でも』
金持ちが金で寿命を買い足し、その身代わりに俺の担当が選ばれた——書類一枚で。
守護者庁の最重要規則、『被保護者との直接接触を禁ず』。
落下するエアコンを前に、六百年で初めて、俺はそれを破った。
結果。
運命は縫い合わされ、不死は没収され、俺は解雇された。
かくして元守護天使は、二十九回死んだ男の部屋のソファに住み着くことになる。
奴の寿命まで、あと六十年。
天国に神はいない。
あるのは、ハンコ待ちの書類だけだ。
文字数 10,681
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.07.11
付き合うって、互いの恥をさらし受け入れていくことだと思う――……でも、これは……。
フライパンの中、泡を吐きだしたように膨らんだ目玉焼きを見て私は絶望する。世界一簡単な料理と言っても過言ではない目玉焼きすら失敗したことは、さすがに彼にも言えない。
何の変哲もない朝の風景、自分の恥を隠そうとする私と、そんな私を疑う彼の攻防が今始まる。
登録日 2019.03.02
男と女、善と悪、赤と青……。
それぞれが混じり合わさった時、
朝露に濡れた、美しい紫の花の芳香を嗅いだ。
街が一望できる見晴らしのよい公園で、青木純一という青年は、意を決して赤星麗奈という女性に語り始める。彼の子供時代、学生時代、そして、麗奈と出会ったときのことについて。それから、純一と麗奈の間に亀裂が入ったときのことのすべてを、追憶の中で告白する。
純一は、少し変わった子供だった。昔から極端な性格だった。小学生、中学生と次第に歳を重ねるにつれ、自分の中に存在する、内気な自分と激しい自分という、相反する二つの側面に気づく。そして特に中学時代には、純一にとって後の人生にトラウマを残す、重大な「事件」が起きる。
社会人となった純一は、愛すべき恋人(赤星麗奈)もでき、幸せな生活を送っていた。その一方で、純一は自分の人生をより完璧なものにするための「使命感」に燃えつつも、現在の自分の仕事に疑問を持つという葛藤を抱く。
ある日、麗奈が浮気していることが分かる。純一は憎悪する。いかに麗奈の存在が純一の人生において輝かしいものであったかを、出会ったときから今までの記憶の中で探ろうとする。
純一が麗奈と出会ったのは大学時代のバイト先でであった。純一は生来の性格のせいで苦戦しつつも麗奈を公園に連れて行き、そこでなんとか告白する。そしてついに交際を始める。純一はそれからというもの文字通り人生観が一転し、有頂天となる。
麗奈との、このかつての思い出に浸り、純一の憎しみはさらに増大する。それと同時に麗奈から受けた肉の快楽を思い出す。
純一は自殺を試みる。しかし結局、自殺できずに夜の街を徘徊する。街灯の中、純一は立ち尽くし、空からの雨滴に身を任せる。そこで純一はとある真実にたどり着く。純一は麗奈を“半分しか”愛していなかったこと、また、麗奈は自分の一部であり、隠れたもう一人の自分の投影だったということに気づく。
公園で純一が麗奈に語る、冒頭のシーンに再び戻る。麗奈は涙する。二人は以前のように手を繋ぐ。
文字数 37,600
最終更新日 2019.11.28
登録日 2019.11.28
家が、怖い。
夜は、もっと、怖い。
「ねえちゃん、泣かないで」
「泣いてない」
本間吉央と大野将は高校生。
又従弟で、小さな垣根を挟んでお隣さん。
でも今の吉央の居場所は、将の部屋の中だ。
一緒に学校へ行き、隣同士で眠る。
将に起こされた初夏の朝、吉央は祖母の急死を知る。
彼らが大人たちと一緒に祖母を送り出す支度をする話。
文字数 15,064
最終更新日 2021.07.27
登録日 2021.07.27
早朝の漁港に、戦艦の砲撃が降り注いだ。
しかも撃ってきたのは、自国の軍隊。
理由は不明。兵士たちは操られたように動き、町は一方的に破壊されていく。
その異常事態のただ中、宿屋の一室では――
寝起きで素っ裸の少女たちが、のんびりと朝の会話をしていた。
この世界は、その昔天帝によって創られた世界。
陰陽、輪廻、因果といった“理”に従って動くが、
それ故に創造主自身が触れる事のできない綻びが生じる。
世界に生まれるその「綻び」を正す役目を担うのが、
神器を授けられた四人の少女――天帝四刀(てんていしとう)である。
彼女たちは英雄ではない。
世界を救うという自覚も、使命感も、あまりない。
ただ今日も、天帝との契約により、壊れかけた世界を直すために旅をする。
神話級の戦闘と、拍子抜けするほどの軽口。
世界の危機と、朝食のパン袋。
これは、
壮大な設定で送る、
どこか気の抜けた「世界保守」ファンタジー。
(生成AIによるランダムなイメージ画を基点として、設定からメディア、構成に至るまで積極的に生成AI出力を活用して作成した実験作品です)
文字数 9,560
最終更新日 2026.04.20
登録日 2025.12.15
読み切りのショート作品です。
「柳川亭」という筆名で編纂された「享和雑記」
享和期(1801~1804)の様々な事柄を書き留めた大変に面白い書物です。
その中から、第三巻三十八に掲載されている「槍持勇気の事」というお話をご紹介したいと思います。
江戸幕府開府からあと一年で「200年周年」になるという享和二年、十返舎一九が「東海道中膝栗毛」を著したり、江戸で「小石川馬場の火事」と呼ばれる大火があったりした年でした。
・・・そんな年の始めに起きた、現在まで記録に残っている小さな事件。
新年の祝賀というと、今は年賀状が常識・・・それも年賀状の扱いは年とともに次第に減っているそうですが、江戸時代の武士の正月は、上司や親戚、お世話になった家々へ直接に出向いて年始の挨拶をする「年始回り」でスタートしました。
この年始回りの風習は、明治から昭和にかけて活躍した小説家・劇作家の岡本綺堂氏のエッセイ「年賀郵便」によると明治の中頃まで続いていたそうです。
回った家々で振る舞い酒をご馳走になり、朝からフラフラになりながら年始回りに歩く武士とその家来達。
・・・下戸(お酒が飲めない人)はさぞ大変だったでしょう。
このお話は、そんな正月の武士の年始回りの際に起こった事件です。
文字数 3,307
最終更新日 2021.10.17
登録日 2021.10.17
朝起きて鏡を見る。
そこにいるのは⋯見知った私、だけど⋯
茶髪のセミロングに茶眼、この地味顔は!!
異世界転生なるものを経験するなら、せめてモブが良かったのになんでわざわざこのキャラなのーー?!
貧乏子爵家の私ことリザ・ファルビアは唐突に前世の記憶を思い出す。
これは前世でプレイした、あのバグだらけの乙女ゲームの世界だと!
そして世界の命運をかけ、というかとにかく生き残る為に精一杯ヒロイン様をサポートさせていただきます!
だって私、サポートキャラですからーーー!!涙
バグだらけの世界でなんとかバッドエンドを回避すべく奮闘するサポートキャラの話です。
大雑把ヒロイン(♂)×突っ走り系サポキャラのお気楽ラブコメ
ヒロインが男の為主人公が途中BL展開に持っていこうとするシーンがありますが実際のBL展開はございません。
ゆるゆる設定の為、細かいところが気になる方はご注意ください。
※他サイト様にも投稿しております
文字数 68,179
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.25
アストリットは通っていた貴族学校の課外授業で、他国からの侵略者に遭遇する。攻撃を受けようとしたとき、魔女の力に目覚める。
この世界では、魔女は処刑の対象ではなく、敬われ、憧れられる存在だった。
そんな己の力を自覚したアストリットに対し、腹黒国王は父の爵位をあげ、さらに婚約者をあてがう。魔女とはいえ、貴族のアストリットは流されるかの如く、すべてを受け入れなければならなかった。
アストリットは国所属の魔女として嫌が応なしに戦に駆り出され、国防を担っていく。だが、アストリットは今の状況もすべて事前にわかっており、どうすればよいかも知っていた。頭の回転が鈍い押し付けられた婚約者の王弟も、国のためだけに働かせようとした国王も全部捨てて家族と仲の良い人々と共に暮らすために、実績作りに精を出していく。
この作品はなろうとカクヨムにも公開しています。
文字数 211,282
最終更新日 2026.08.13
登録日 2024.05.30
人間に宿る特殊な力と、それに反応する鉱物があり、人種として人、エルフ、鬼が存在する世界。
奇石により造り出される人型兵器”ギアマト”。
そして古代に造られたいくつかの兵器、“マガツヤクガミ”が大きな影響力を与える。
顔は良いが行動が馬鹿な主人公、【バサロ・ドレッドヒンゲン】は恵まれた国【ルクシャイナ】に生まれながらも、人生のほとんどをスラムですごした男。
死と隣り合わせの生活は、良くも悪くも彼を強くした。
だが、彼は2年前にスラムを出る機会を得て、軍学校に入学する事に、しかし入学式をボイコットし、街をうろついていた彼は、1人の少女が不良に絡まれている所に出くわす。
彼女こそがこの国の王女殿下で、チッパイツンツン王女の【メアリ・ブリンナー】だった。
成り行きで王女を助け係わりを持ち、彼らの運命は動き出し、黒き機械仕掛けの神が目覚める。
馬鹿な日常、学園での身分差、激しい決闘、野外合宿での誘拐事件、隣国との問題、巨大な動く国、暗殺と傭兵集団の島、様々な能力を持った敵、魔王たちとの接触、ちょっとした冒険、他にもいろいろ話は考えてはいます。
いろいろな奴らも[マガツヤクガミ、モンスター、魔王]、関わっていくお話です。
説明や言葉遣いに「あれ?」と思う場所もあると思いますが、生暖かい目で読んでくれればと思います。
日常を多く取り入れ、主人公がかなり悪い奴だし、暴力や血生臭い部分、下品な言葉もあります。
苦手そうな方は無理しないでください。
投稿は、週に1回程度で投稿させたいと思っていて、なるべく日曜日の朝6時に更新予定です。
小説家になろうでも投稿している小説なので、その点もご了承ください。
登録日 2018.01.18
3人兄弟の真ん中として、ごく普通の生活を送っていた次女の天魔蒼。高校に入学して一ヶ月。勉強に部活にと新たな生活に馴れてきた頃、蒼の元に一通の手紙が届く。その手紙に書かれていた内容とは………。平穏な日常と別れを告げてたどり着いた所は、学校の地下!?そこは裏から日本を支える組織【朝月組】の本拠地だった。初めての事に戸惑いながらも蒼は動き出した運命に立ち向かうべく、父の遺品である銘刀【蒼蝶】を手にした…。
文字数 11,871
最終更新日 2019.06.22
登録日 2018.11.24
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。
次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。
文字数 105,151
最終更新日 2022.02.05
登録日 2022.01.11
軽妙な歌手エッセーです。二〇二二年九月中旬の台風が過ぎ去って、二日が経った夜、福岡県朝倉市比良松某所の篠崎家の裏二階の書斎で、ユーチューブを見ながら、書きました。私が行っている、新聞配達のアルバイトのことにも触れています。書籍化は無理だと思われますが、どうぞよろしくお願いいたします!
文字数 517
最終更新日 2022.09.20
登録日 2022.09.20