「一枚」の検索結果

全体で548件見つかりました。
524 1516171819
キャラ文芸 完結 短編
《あらすじ》 あかねが蔵から見つけたセピア色の一枚の写真には見知らぬ男女が写っていた。平凡な容姿の女性と白髪のイケメン男性。 ある夜、写真の中の女性があかねの夢に現れる。彼女はリツと名乗って、その昔、あかねの先祖の元に奉公に上がった使用人であると言う。 一枚の写真に秘められたあかねの先祖が犯した残酷な仕打ちにあかねが泣いた。 表紙はPicrew「明日の着物」で作りました。 *** 他サイトにアップしてたものを再編集して公開してます。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 キャラ文芸 5,643 位 / 5,643件
文字数 13,053 最終更新日 2020.12.20 登録日 2020.12.13
青春 連載中 短編
旅行好きの高校生・誠一が、仲間たちや元対戦相手に囲まれながら、日本全国の市区町村の面積を競うカードゲーム大会に挑む青春ストーリー。シンプルなルールに運・知識・心理戦が絡む熱いバトルを通じて、誠一は全国大会で日本一の頂点を目指す。複数の作戦を駆使した逆転劇、絆の深まる友情と恋心、そして日本各地の魅力を知る旅のような感動が詰まったオリジナルライトノベル風作品。仲間たちの応援と笑顔が彩る、日本一の称号への道――カード一枚に懸けた夢と成長の物語!
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 青春 7,891 位 / 7,891件
文字数 16,421 最終更新日 2026.01.25 登録日 2026.01.07
歴史・時代 完結 短編
「描けば、現れる――」 京の夜に蠢く、忘れられた妖たち。 絵師の筆が封じたはずの百鬼が、いま、都に甦る。 室町時代中期、絵師・土佐光信の弟子・矢代練之介は、封印された古絵巻を開いたことで、現実世界に妖怪を呼び寄せてしまう。 絵と現実が交差する中、練之介は“封絵師”として、己の命と魂を賭して、妖たちと向き合っていく――。 歴史×妖怪×芸術。 一枚の絵に宿る“闇”と“哀しみ”を描く、室町怪奇幻想譚。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 歴史・時代 3,243 位 / 3,243件
文字数 16,485 最終更新日 2025.05.31 登録日 2025.05.30
ホラー 完結 短編 R15
夫の急な仕事により、四歳の誕生日を迎えた娘と二人きりでS県の有名旅館へ向かうことになった主人公。 道中の特急列車で、娘は「大きなおじさんがいる」と虚空を指さし、手元にはいつの間にか見知らぬキャンディが握られていた。 不穏な気配を抱えたまま到着した老舗旅館。その夜、娘は客室のトイレを指さして無邪気に笑う。「おじさん、あそこにいるよ」と。 主人公の目には何も見えない。しかし、トイレの磨りガラスに視線を向けた瞬間、そこには天井に頭を打ち付け、異常に肩を怒らせた「巨大な男の影」がべったりと張り付いていた。 襖一枚、硝子一枚隔てただけの至近距離。姿の見えない怪異が、じわじわと物理的に部屋を、そして二人だけの現実を侵食していく、息詰まるリアル・ソリッド・ホラー。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ホラー 8,352 位 / 8,352件
文字数 11,368 最終更新日 2026.06.14 登録日 2026.06.14
ホラー 完結 ショートショート
原因不明の酷い眼の痒みに襲われた「私」。眼科で異常なしと診断されるも、痒みは増すばかりか、鏡に映る自身の白目は異様なほどに膨れ上がっていた。 すがる思いでネット上の「眼の都市伝説」を検索したその夜、友人に冗談半分で送った一枚の画像が、恐怖の連鎖の引き金となる。 痒みから解放された代償のように届く、友人からの悲鳴と「眼の変異」。 これは単なる偶然か、それとも逃れられない呪いの継承か。 次なるターゲットを探す、私の眼がまた激しく疼き始める
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ホラー 8,352 位 / 8,352件
文字数 962 最終更新日 2026.06.08 登録日 2026.06.08
ミステリー 完結 長編 R15
高卒にしてフリーターの望月希は、友人の誘いでN県H村にある孤蛇馬山へとやってきた。 楽しいはずの旅行は、突然の吹雪により下山不可能の隔離されるだけの最悪な展開に。 そして、その閉鎖空間で始まる連続殺人。 容疑者全員が揃う部屋。そのドアを一枚隔てた先に、突如現れた死体の謎は――。 この不可思議なアリバイ殺人の謎に挑むのは、フリーター望月とその父親、望月廉が作り出した人口知能、イデア。 果たして、人間とAIのコンビは無事に事件を解決できるのか? 登場人物 ・望月 希 (19) フリーター ・イデア (―) 端末に組み込まれたAI ・望月 廉 (49) 科学者、希の父親でありイデアの製作者 ・宇佐美 健吾 (46) 「テオブロマ」オーナー ・宇佐美 希伊子 (46) 健吾の妻、「テオブロマ」従業員 ・沢岸 稔 (25) 「テオブロマ」従業員 ・千谷真 貴一 (23) 「テオブロマ」従業員 ・名取 和花 (31) 「テオブロマ」従業員、調理師 ・釜石 奈子 (19) フリーター、希の友人 ・矢津 哲平 (49) 宿泊客、公務員 ・矢津 彩也子 (47) 宿泊客 哲平の妻 ・西山 志津子 (45) 宿泊客 彩也子の友人 ・岩瀬 昭典 (34) 宿泊客、写真家 ※この作品はフィクションです。登場する人物・地名・団体名等は全て架空のものとなっています。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ミステリー 5,329 位 / 5,329件
文字数 151,630 最終更新日 2025.03.14 登録日 2025.02.21
ファンタジー 完結 短編
主人公ペルーカは普通の女の子として生きてきた。 だが、ある日ペルーカの元に一枚の手紙が届く。 ペルーカは手紙の内容を見て驚いた。 なんと、魔法の国からの招待状だったからだ。 ペルーカはすぐに魔法の国へと向かう。 果たしてペルーカに待ち受けていたものとは・・・?
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ファンタジー 52,500 位 / 52,500件
文字数 6,719 最終更新日 2023.08.10 登録日 2023.08.10
ファンタジー 連載中 長編
伯爵令嬢のイリーナは、好奇心旺盛な性格。貴族、平民問わずして知り合いが多い。 婚約者であったマグナ第二王子は、そんな彼女を自分には相応しくないとして婚約破棄を言い渡した。 「お前との婚約は今日限りでおしまいだ。私はシシリーとの婚約を締結することにする」 「それは本心なのですか?」 「当然だ、お前のような平民のような性格の女に興味はない」 「そうですか……それは、本当に残念に思います……」 イリーナは自らの人脈を活かし、ローグ第一王子殿下との婚約締結に成功することになる。イリーナの方がどうやら、一枚も二枚も上手だったようだ。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ファンタジー 52,500 位 / 52,500件
文字数 7,727 最終更新日 2020.12.14 登録日 2020.12.11
ファンタジー 連載中 長編
 ヴレイン・ヴレイド――それは仮想現実で繰り広げられる剣戟の祭典。  そこに現れたのは黒い亡霊「幽鬼《スペクター》」。彼女は無敗のままランキングを駆け上がる。  誰もが注目する中で、その正体は一切不明。プロのサブアカ、AI、様々な憶測が飛び交う中で、一人の雑誌記者がその正体を掴んだ。  本名は「剣崎優希《けんざきゆうき》」。文武両道の才女だが学校に馴染めず、不登校気味の高校二年生。学校でもバイト先でも不幸続き。そんな彼女にとってヴレイドの世界は唯一の居場所だった。  そんな彼女の生活を一変させたのは、差し出された一枚の名刺だった――。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ファンタジー 52,500 位 / 52,500件
文字数 89,302 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.01.26
ミステリー 連載中 長編 R15
触れたものの過去が見える「自称花屋」のオリアナと、金髪碧眼長身のいわゆるハイスペックイタリア男ノアが、イタリア一有名な音楽一家で巻き起こる殺人事件に挑む。 「親愛の口づけを、と思ったんだけど」 「イタリア男はそういう所が苦手です」 隠したい女と暴きたい男。 「…嫌だっていったら?」 「嫌だって言わなくなるまで口説き落とすかな」 どちらが一枚上手か? 真実を導き出した先にあるものは? 「君はきっと逃げないよ」 ――制限時間は、あと30時間。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ミステリー 5,329 位 / 5,329件
文字数 44,393 最終更新日 2021.12.11 登録日 2021.07.08
エッセイ・ノンフィクション 連載中 ショートショート
「こんこんキツネ塾」は、一枚の図案で、気づきや思考整理のおはなしをお届けします。 わたしたちはついつい先入観や既成概念で物事を見てしまいがちです。 でも、なにか新しい視点を見つけることで、その瞬間から世界が変わって見えてきたりもします。 なにげない日常の中にも、楽しい発見は溢れているのかもしれませんね。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 エッセイ・ノンフィクション 8,809 位 / 8,809件
文字数 4,175 最終更新日 2020.02.20 登録日 2019.04.19
キャラ文芸 完結 長編
鳥囲岬(とりいみさき)は内定がどれもこれも決まらず、意気消沈して家の近所を彷徨いていた。 黒いカナリアに導かれて見知らぬ通りに出たところ、一枚の正社員募集の張り紙を見つける。 「メモリアル田貫」 葬儀社の社長、田貫に見初められてあれよあれよといううちに入社が決まった。 メモリアル田貫で、御斎専門の仕出し屋、坂本夜見(さかもとよみ)と出会う。 故人と残された家族たちに手向けられる御斎で、この世で迷った魂を、あの世に導く手助けをすることになる。 ※不定期に連載します
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 キャラ文芸 5,643 位 / 5,643件
文字数 68,127 最終更新日 2020.11.03 登録日 2020.10.13
恋愛 完結 短編
 旅行好きの青年・石川祐介はある日、海外の蚤の市で知り合ったシモンから頼まれ一枚の絵を入手する。それは月夜に柔らかな光を浮かべる絵画だった……。  これは不思議な絵画に関わった男が一つの恋を手助けする不思議な物語。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 恋愛 65,853 位 / 65,853件
文字数 8,443 最終更新日 2026.01.01 登録日 2026.01.01
青春 完結 短編
「邪魔だよなぁー……」  大学の講義中、たった一枚の布に対して俺はそんな言葉を呟いた。    これは高値の花・アオイにじれったくも強く惹かれる、とある青年の『出会い』と『始まり』の物語。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 青春 7,891 位 / 7,891件
文字数 4,241 最終更新日 2021.07.01 登録日 2021.06.27
ホラー 完結 ショートショート
繁華街の片隅、地図にない映画館で行われる“四部制”の謎の上映会。 招待状は、たった一枚―― そこに集められるのは、選ばれた“観客”たち。 彼らに共通するのは、映画好き?偶然の通りすがり? それとも……? スクリーンが開くたび、誰かが消える。 静寂の中で始まるのは、映画ではない。 それは、“死者たち”による供養の宴《ししゃかい》。 案内人が、今夜も囁く。 「第四部、これで“ししゃかい”が完成します――」
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ホラー 8,352 位 / 8,352件
文字数 2,535 最終更新日 2025.04.02 登録日 2025.04.02
恋愛 連載中 長編
滝川 空は、涼夏大学に入学したての新一年生。 久保 拓、寺島 清花、青葉 恵の三人とともに、船田高校から入学した。 空は、どこかしらのサークルには入りたいが、活動的なところも飲みサー的なところは嫌だった。 拓は入学前から決めていたソフトボールサークルに入るが、3人は決めかねていた。 そんなとき、空は一枚のポスターを見つける。 それは、3人しかいないサークル、「哲学サークル」のメンバー募集のポスターだった。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 恋愛 65,853 位 / 65,853件
文字数 17,313 最終更新日 2021.10.09 登録日 2021.10.03
ファンタジー 完結 短編
タダノには絵の才能がなかった。でも、絵を描くのは好きだった。だから、画家になった。何十年も前になる。 しかし、タダノには絵の才能がなかった。タダノの作品は、あらゆる場所で、あらゆる人から、無視されつづけた。 そんなタダノにとどめをさしたのがAIイラストだった。 「肝がんで余命一ヶ月。俺の人生は、無意味だったのだろうか」 ため息をつきながらキャンバスの前に座る。ふと顔を上げると、キャンバスの奥にひとりの女性が立っていた。なぜかタダノは、初対面の気がしなかった。むしろ、親しみさえ覚える。 「わたしはレーベン。あなたの作品の内の一枚です、お父様」 「ば、ばかな。ありえない」 「わたしにもにわかに信じられません。しかし、ありえないことが現実となってしまった今、受け入れるしかありません」 無力感に打ちひしがれた懐疑主義者のタダノを、超ハイスペック創作美少女レーベンが説得。創作意欲を、よみがえらせる。そうして、完成した「名画」とは──。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ファンタジー 52,500 位 / 52,500件
文字数 20,694 最終更新日 2023.02.13 登録日 2023.02.11
恋愛 完結 長編
夕暮れの坂道を歩くと、胸ポケットから漏れるウォークマンの メロディが軽やかに響いた。 制服の裾を靡かせた高校生たちは、ポケベルの光にどきどきし、 カセットのノイズを友達同士で笑い合う。 バブルの熱気はまだ遠いけれど、その高揚だけは誰の胸にも届いていた。 そんな時代、宝塚の丘にある男女共学の高校で、卒業アルバム委員 として出会った松岡滋昭と沢井晶子。 静かな教室、写真のレイアウト、そして言えなかった気持ち。 やがて訪れる卒業式の日、資料室に残された一枚のメモ。 それは、20年後の再会へとつながる、静かな約束だった。 時を経て、それぞれの人生を歩んだ二人。 アメリカと日本、遠く離れた場所で、心だけはずっと繋がっていた。 そして、同窓会の夜――探し続けた瞳が、ついに見つかった。 「お前だけがいてくれたら、それでいい。」 バブル前夜のきらめきと、昭和の空気を胸に刻んだ青春の記憶。 静かな恋が、20年の時を超えて、確かな愛へと変わっていく―― “恋人たちの帰り道”を、ふたりで歩き出す物語。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 恋愛 65,853 位 / 65,853件
文字数 38,552 最終更新日 2025.11.28 登録日 2025.11.22
ホラー 連載中 長編 R15
梅雨の湿気が染み込む六月、編集者の三崎麻子は浜田市の古いマンションに引っ越してきた。都会の喧騒を離れ、静かな環境で仕事に集中したいという思いからだった。家賃の安さに不審を感じながらも、海が見える最上階の一室に決めた。 引っ越し初日、階段を上がる途中で麻子は違和感を覚えた。三階と四階の間の踊り場が、どこか不自然に広く感じたのだ。蛍光灯の明かりも他の階より暗く、壁には黒ずんだシミが浮かんでいた。 その夜から、異変は始まった。深夜、誰かが階段を上る足音が聞こえる。しかし、ドアスコープから覗いても人影はない。翌朝、郵便受けに一枚の古びた写真が投函されていた。階段の踊り場で撮られたそれは、白いワンピース姿の女性が写っているものの、顔の部分だけが黒く染みたように潰れていた。 不安を感じた麻子は、管理人の山岸に尋ねてみた。しかし彼は「心配することはない」と言うだけで、それ以上の説明を避けた。その態度に不信感を抱いた麻子は、地域の古老を訪ねることにした。 そこで麻子は、二十年前にこのマンションで起きた連続失踪事件のことを知る。若い女性が次々と姿を消し、最後に発見されたのは階段の踊り場で の事故死だった女性の遺体だけだった。しかし、その死因には不可解な点が多かったという。 その後も麻子のもとには古い写真が届き続けた。写真に写る女性たちの表情は徐々に歪み、恐怖に満ちていった。ある夜、麻子は階段を上がる黒い人影を目撃する。追いかけると、それは不自然に広い踊り場へと消えていった。 壁を調べると、そこには隠された扉があった。扉の向こうには小さな祭壇があり、失踪した女性たちの写真が祀られていた。その奥には、山岸管理人の若かりし日の写真と、白いワンピースが保管されていた。 真相は、二十年前の山岸による連続殺人事件だった。彼は若い女性たちを踊り場の隠し部屋に誘い込み、儀式めいた行為の末に殺害していたのだ。最後の犠牲者となるはずだった女性との格闘の末、彼女は事故死として処理された。その後、山岸は管理人として潜伏し、新たな獲物を待ち続けていた。 麻子が真相に気づいた時、背後から忍び寄る気配があった。振り返ると、山岸が白いワンピースを手に立っていた。しかし、その瞬間、階段の影から複数の黒い人影が現れ、山岸に襲いかかった。それは、犠牲となった女性たちの怨念だった。 翌日、山岸の遺体が踊り場で発見された。事故死として処理されたが、その表情は深い恐怖に歪んでいたという。 それから一年後、マンションには新しい住人が引っ越してきた。階段の踊り場に立つと、今でも誰かの気配を感じることがあるという。それは、過去の悲劇を見守る者たちの存在なのかもしれない。
24h.ポイント 0pt
小説 226,017 位 / 226,017件 ホラー 8,352 位 / 8,352件
文字数 16,591 最終更新日 2025.02.08 登録日 2025.02.06
青春 完結 長編
柊(ひいらぎ)学園音楽大学に通う牧野美風(まきのみふう)は、夏休みのアルバイトに海辺のホテルで開かれるピアノ演奏会での譜めくりの仕事を選ぶ。本格的なアルバイトは初めてで、しかも譜めくりも初めてだった美風。譜めくりをするピアニストも誰だかわからない状況に不安ばかりが募る。天才ピアニストとして幼い頃より注目されていた美風だったが、ここ最近はあれほど優勝するのが当たり前だったコンクールでずっと第二位に甘んじていた。すっかりピアノに対する自信も情熱も失いかけていた美風は、いったんピアノから離れて自分を見つめ直す時間や状況が必要だと考えたゆえの譜めくりのアルバイトだった。それに譜めくりというものが、自分にとってどこか絶妙な距離感にも思える美風だった。  白亜の美しいホテルに着くと、支配人が出迎えてくれた。そのホテルのラウンジに流れているジャズを聴いて、美風は弾いているのが人気ピアニストの野崎京介だとわかる。支配人にそのことを尋ねると、確かに弾いているのは野崎京介で、このホテルをよく利用している会員だということだった。野崎京介が弾いているとわかったのは、美風で二人目だと支配人は言う。美風の驚くべき感性に感心する支配人。支配人は美風に一枚の演奏会のパンフレット用の写真を見せる。そこに写っていたのは、まぎれもない野崎京介本人だった。まさかと思った美風だったが、支配人はそこで初めて譜めくりの相手が彼であることを明かすのだった。野崎京介はこの三年間、表舞台から姿を消していた。その前の三年間で出したアルバムはインストゥルメンタルとしては記録的な売り上げとなり、その楽曲はさまざまな媒体に使用され、本人もCMなどに出演していた。その容姿から彼には熱狂的な女性ファンがいた。美風ももちろん彼のことは知っていたし、アルバムも何枚か持っていた。譜めくりの相手が野崎京介だとわかって、仕事に対する不安はどこかに吹き飛び、喜びにはしゃぐ美風だった……
24h.ポイント 0pt
小説 22,140 位 / 22,140件 青春 1,023 位 / 1,023件
登録日 2020.03.22
524 1516171819