「を」の検索結果
全体で212,242件見つかりました。
クラインは13歳になる年度を迎え、皆と一緒に『天職』を授与された。戦闘職である『剣士』に憧れていたクラインだったが、クラインが得た天職は――それまで聴いたこともない『測量士(サーベイヤー)』。それは取得可能スキルに戦闘スキルが全くない、非戦闘職――実用職だった。
失望したのはクライン自身だけでなく、武門として名高い家の名誉を重んじる父、クロード・クロスフォードもだった。既に後妻を入れ、腹違いの兄アロガンもクラインをイジメる家庭生活で、クラインは家に居場所がなかった。
しかしそれはこの『測量士』という天職で決定的なものとなる。「15歳になったら家を出て、その後はクロスフォードを名乗るな」と絶縁宣言されるクライン。
失望するクラインだが、自分のステイタスを見るとふと『スキル測量』という謎のスキルがあることに気付く。そのスキルの秘密を知り、クラインは自身の可能性に希望を持つ。
そして森の中で出会った神々しい程の美女エルフ――フォーミュラとのやりとりで、クラインは『測量』それ自体を戦闘に活かす方法を見出していく。
こうしてクラインは非戦闘職『測量士』ながら、憧れだった母親の職――『剣聖』を目指す道を歩んでいくのだった。
文字数 58,912
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.07.04
大学で同じサークルに所属するセイヤとユウ。しかしそれは表向きで、二人だけになると、ユウは女装奴隷ユウコに変身し、セイヤをご主人様として仕えるのだった。ユウはなぜユウコとなりセイヤと秘密の関係を持つにいたったのか? 更にこの二人に絡んでくる新たな者たち。瑠璃色の夜の中で妖しげな饗宴が繰り広げられていく………。
文字数 17,483
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.04.11
最強すぎる力を持ちながら、それを「普通」だと信じて疑わない第一王子ナイツ・アルヴェリア。
全属性魔法、精霊魔法、治癒魔法――そして転移魔法すら扱う彼は、その規格外の力ゆえに周囲から恐れられ、ついには王国から追放されてしまう。
「静かに暮らしたいだけなんだけどな……」
そうして辿り着いたのは、辺境の小さな村。
そこで出会ったのは、彼を“普通の人”として扱う少女リリアだった。
穏やかな日常、少しずつ築かれる人との繋がり。
だがその裏で、王国の陰謀と魔王軍の影が静かに動き出していた――。
これは、無自覚最強の王子が“平穏”を求めながらも、家族と仲間を守るために戦う物語。
文字数 106,532
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.05.04
【伊月山シリーズ2作目】
伊月山正夫
「ようやく跪いたなぁ、五月雨ぇ」
五月雨隼人
「危険察知能力が高すぎですよ、伊月山先生」
間野誠司
「……お前は天才だよ。分かってる」
榊康則
「怖い。そう、一言で言うと、怖いです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
間野の身体の中で意識が共濁した伊月山は、騙されて殺された恨みを晴らすために五月雨を殺そうとする。
対する五月雨は、伊月山に今度こそ本当に死んでもらうために、伊月山の意識を消す研究を開始した。
自分の身体を操り、五月雨に危害を加えようとする伊月山に、間野も自由にさせないように抵抗するが、いつか身体が乗っ取られてしまうのではと不安がよぎる。
ある日、伊月山は、人体欠損部位補充手術ができる後継がおらず、伊月山研究所が手術を断っていることを知る。
このままじゃ俺の研究所の権威が落ちる。
伊月山は五月雨に命令した。
「俺を俺の研究所に行かせろ」
――意識が共濁した伊月山と間野。
そして伊月山を永遠に消したい五月雨と、五月雨にも自分と同じ苦痛を味わわせたうえで殺したい伊月山。
生き残るのは、誰?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
伊月山シリーズ2作目
未読の方はぜひ前作からどうぞ!
1作目『天才は勝手すぎる』
1.5作目『俺の周りは馬鹿ばかり』
文字数 35,137
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.07.08
目が覚めると、男はダンジョン最深部の瓦礫の中にいた。記憶は一切ない。ただ、生き延びる本能と、なぜか身についた戦闘技術だけが残っていた。下へ進めば出口があると信じ、強敵を倒しながら進んだ先で、瀕死の赤竜と出会う。竜の頼みで命を絶ったことで、男は莫大な力と、ダンジョンを操作する権限を手に入れる。
そこは迷宮の中枢――階層を監視し、魔物や罠、宝箱を自由に配置できる“コントロール室”だった。冒険者たちの侵入によって得られるエネルギーを使い、迷宮を成長させていく新たな人生が始まる。
やがて現れたのは、かつての管理者である竜の少女ユウ。二人は協力しながら、恐怖、策略、報酬を巧みに織り交ぜた“攻略したくなるダンジョン”を創り上げていく。
だがその裏には、かつて主人公を奈落へ突き落としたAランクパーティの存在があった。失われた記憶と復讐、そして迷宮の支配者としての成長。挑む者と迎え撃つ者、その全てが交錯する時、ダンジョンは単なる罠ではなく“世界”へと変貌していく――。
文字数 82,197
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.05.08
借金を返すために働き始めたはずなのに──
気づけば「溺愛」という名の、永久に終わらない利息を請求されていました。
五千万ベルの借金を背負い、皿洗いで日銭を稼ぐ貧乏伯爵令嬢リアナ。
彼女の取り柄はただ一つ、どんな不正も見抜く"神速計算"の頭脳。
その才能に目をつけたのは、冷徹無比と恐れられる「氷の宰相」アレクセイ。
彼はリアナの借金を肩代わりし、専属経理係として囲い込む。契約書の片隅には、こんな一文を忍ばせて──「完済するまで、逃亡を禁ず」。
散らかった執務室を片付け、そろばん片手に横領を暴いていくリアナ。その有能さに——いや、その全部に惚れ込んだアレクセイは、とんでもない策に出る。
「借金が減れば、君がいなくなる。ならば、増やせばいい」
高級ドレス、宝石、島一つ。惜しみない"愛"という名の借金増額攻撃。対するリアナは電卓を弾いて猛抗議。「その散財、パン何万個分だと思ってるんですか!?」
かみ合わない二人の攻防は、やがて国家を揺るがす偽造金貨事件へと発展する。
たった0.5グラムの狂いから巨悪の尻尾を掴んだリアナと、彼女を守るためなら国さえ凍らせる宰相。二人は最強のパートナーとして、闇に立ち向かう。
だが、事件が解決すれば——借金は完済され、契約は、終わる。
損得でしか世界を測れなかった女と、愛し方を知らなかった男。
計算と契約から始まった関係は、いつしか計算不能な"想い"へと変わっていく。
数字では割り切れない、マネー×溺愛ラブコメディ。
文字数 16,758
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.07.14
国家の恐るべき計画を知り、帝国を裏切った軍人リーンハルト。魔法の使えない落ちこぼれだった彼は、脳の覚醒率が3%を超えた瞬間、宇宙文明すら凌駕する超感覚と「あらゆるアイテムを虚空から取り出す能力」を手に入れる。二人の魂を宿す謎の少女を救い出し、中世異世界「ロステリア」へと逃れるリーンハルト。しかし彼の頭を過るのは、見知らぬ鉄の船(コックピット)の光景、信頼したクルーの冷酷な眼差し、そして宇宙(そら)から見下ろした「青い地球」が燃え盛る絶望の記憶だった。自分はただの人間なのか、それとも――。国家への反逆か、世界を救うための聖戦か。失われた「星の記憶」と未来を取り戻すため、最強の戦略家が時空を超えた死闘に身を投じる!
文字数 41,581
最終更新日 2026.07.17
登録日 2025.01.11
【本編は完結。番外編が連載中です】
人柱により国を治めてきた人間界と、
そんな国のトップと戦う冥界の日常を描いています。
冥界もマルシェでお金を稼ぎ、
妖怪、幽霊作家とともに冥界で暮らす資金を集めています。
ただ働きで下界(人間界)の悪霊を退治し、
神殺しをする人間に天罰が下り始めた後半からの続きは、
番外編で少し触れていますのでお読みいただければと思います。
冥界、死神、人間、幽霊、妖怪………が蠢く世界。
物語の国は人々の負の感情から悪霊に覆われ、
冥界に所属する特例達は彼らの為に死んでもなお働いています。
地震による大災害や儀式など、
途中より少しキツイ内容が含まれますが、
それ以外は全体にほのぼのとした冥界スローライフです。
物語は一応完結していますが、
国民の感情問題の為、
この国がどう転ぶのかまでは描かれていません。
可愛いチビ妖怪が登場することで、
子供に振り回される大人達の姿も描いているので、
儀式などの表現も柔らかくしています。
第一部は主人公たちの紹介がメインです。
核心に触れた話は第二部からになります。
第八部で一つの物語の流れが終わり、
第九部から新たな戦いの物語になります。
ざまあでも貴族でも恋愛でもないので、
そういう物語が好きな方向きではありません。
皆さんの大切なお時間を少し頂戴して、
現代ファンタジーとして、
読んでいただけたら嬉しいです。
*この物語はフィクションです。
実在の人物や団体、地名などとは一切関係ありません。
八雲翔
文字数 770,511
最終更新日 2026.07.17
登録日 2024.04.06
心臓が止まったはずの人が、また、歩き出す。
原因はわからない。5Gのせいだとも、隕石のせいだとも言われたが、誰も本当のところは知らない。ただ、世界中で同じことが同時に起きた。死んだ人が起き上がり、ゆっくりと、生前と同じ道を歩く。会社へ。学校へ。夕暮れには、家へ。誰かがそれを「もどり」と呼んだ。死んで、帰ってきた人たち。
人類は、十分の一になった。日本国政府はほぼ機能を止め、最後に一つだけ法律を残した――必要な物資は店から持ち出してよい。ただし、一度に一人一週間分まで。取りすぎず、奪い合わず、みんなで生き延びること。専門家は言う。あと三年、長くて五年。それまで、なんとか、各自で生き延びてほしい、と。
熊本市西区。この日から、田崎家の非日常だけど、普通の毎日が始まる。
父・康夫(五二)はスコップ片手に、酒を探しに出る。母・幸代(五〇)は猫の餌のため、フライパンを握って奮闘する。兄・大地(一六)は窓辺で「もどり」を観察し、中二病全開の研究ノートをつける。妹・花音(一四)は、漫画家になる夢を諦めない。そして四匹の猫――ちゃとらん、かぐや、マロン、おはぎ。なぜか「もどり」は、猫を襲わない。
地下水を汲み上げ、太陽光発電を活用して、お風呂も沸く。ご飯も食べられる。家族は、多数決と、二人以上での外出と、交代で書く一冊の交換日記。三つのルールだけを頼りに、終わった世界で、終わらない日常を生きていく。
運動不足を解消したい母は、ジムから器具を調達しようと言い出す。漫画の道具が欲しい妹は、画材を調達するために街に行きたがる。熊本城を拠点にしたら格好いいと、兄は無茶を言う。父は今日も、酒のために命を張る。わがままで、賑やかで、ちょっとだけ命がけ。そんな家族のドタバタが、リレー形式の日記で綴られていく。
でも――歩き続ける「もどり」たちは、ただの怪物ではない。いなくなった妻の残した大切な庭を、いつまでも守り続ける者がいる。誰かを守るように、手を引いて歩く者がいる。彼らは、何を抱えて生きて、何を残して、帰ってきたのか。襲う者と、襲わない者を分けるものは、何なのか。賑やかな笑いの底から、その謎が、静かに立ち上がってくる。
少しだけスプラッターありの、ハチャメチャな終末サバイバル。なのに、読み終えると、なぜか少しだけ、泣いている。熊本の土地と方言を錨に描く、物悲しくて、可笑しくて、あたたかい、家族と猫と死者の物語。
あとぜき、お忘れなく。開けたら、閉めること。閉めなければ――入ってきますけん。
文字数 120,036
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.06.30
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」
王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。
パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。
アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。
「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」
目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?
※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。
『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。
文字数 324,241
最終更新日 2026.07.17
登録日 2025.09.09
滅びゆく集落に住む美しい青年ナジュが、甥の代わりに人柱に名乗り出た。死の間際に信頼する親友の裏切りに遭ったナジュは、尊い願いを封じた唇から呪いの言葉を吐く。命を落とし神々の住まう天に昇ったナジュは、美しい蓮が咲く池に哀れな姿で浮かぶ。神々はナジュを見て疎ましそうに目を細める中、高貴な神を乗せた牛車が通りかかる。その神に拾われたナジュは憎い相手を呪い殺すという願いを叶える為に、その身体を捧げる。願いが叶っても、ナジュの恨みは尽きない。集落の全員を地獄に落とす為、特別な力を持たない彼に出来る事は、長年空いた神の座に収まる事。その為にナジュは、神様候補の集まる学舎で学ぶ事となり、経歴を知った神様候補や師となる神様にその身体を嬲られて…。
【性描写がある話は表記あり】
【ifバッドエンドあり】
文字数 1,106,511
最終更新日 2026.07.17
登録日 2024.03.23
廃部寸前の「現代アート部」
容姿だけは恵まれた部長・塩井舞子が放つのは、独りよがりの芸術論。
塩井は廃部を免れるため、副部長の香月にある交渉を持ちかける。部員集めに協力してくれたら、自分をモデルにして絵を描いていい。どんな格好でも、望むままの姿を描かせてやる、と。
塩井に密かな憧れを持つ香月は、まんまと餌に釣られて部員集めに奔走する。
集まったのは喧嘩腰の元サッカー少女に、トリックアートを操る謎の1年生。
揃いも揃った変人たちが、放課後の部室でアートの概念をぶち壊す!
そして理想の1枚を求める香月の情熱は、やがて美しき部長との「危うい約束」へと繋がっていき――
文字数 184,250
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.04.28
【第1回新エンタメ小説大賞 サイコパス×ギャル 応募作】
「童貞絶対殺す地雷系ギャル × 留年ネトストサイコパス魔王 VS ヤリサーの陽キャ大学生集団 (VS 裏社会?)」
名門K大学に入学を果たした地雷系ギャル輝月うみには、とある野望があった。それは、姉を殺した大学サークルに復讐を果たすこと。
サークル活動を憎み書庫奥地に潜む「魔王レヴィアタン」(除籍間近の多留生山田築)を掘り起こし、2人は大学サークルを転々としながら、行く先々で人間関係をぶち壊していく――。一方その裏で、闇社会で暗躍する巨悪たちがなぜかとばっちりを受け、霧散していくのだった――。
文字数 61,120
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.06.08
二ホン陸軍准尉の三上京子は、18歳で赴任した初めての戦地で、上官からセクハラ被害を受ける。
監査機関へ訴え一度は回避したものの、やがて大佐へと出世したその上官は、京子のキャリアを徹底的に阻む壁となった。
部下を奪われ階級も剥奪されて命じられたのは、陸軍が企画した地域貢献のPR企画、「ヒノマル戦隊リクレンジャー」の総帥。それは、一般公募のメンバーとゴミ拾いや草むしりに励む、事実上の左遷だった。
すべてを失い酒に溺れる京子。だが、いわく付きの財閥令嬢が応募したことで運命が一変、海上ビルで起きたビジネステロに巻き込まれてしまう。
鋼のメンタルを持つ財閥令嬢(グリーン)。
謎の暗殺拳を極めたロリ顔少女(ブルー)。
神業の射撃スキルをもつセクシーなブロンド美女(イエロー)。
マフィア対策課の敏腕刑事(ピンク)。
そして、陸軍最強のソルジャーである京子(レッド兼総帥)。
奇しくもテロ現場に居合わせた5人は、事件解決を皮切りに「リクレンジャー」として本格始動。やがて軍の暗部に迫る!
ふたクセある乙女たち(ひとりはオッサン)の考察系アクション活劇、開幕!
文字数 101,270
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.05.20
先祖が作った家の人形神が改築によりうっかり放置されたままで、気付いた時には家は没落寸前。
ピンチを救うべく普通の中学2年生、依る(ヨル)が不思議な扉の中へ人形神の相方、姫様を探しに旅立つ。
自分の家を救う為に旅立った筈なのに、古の予言に巻き込まれ翻弄されていく依る。旅の相方、家猫の朝(アサ)と不思議な喋る石の付いた腕輪と共に扉を巡り旅をするうちに沢山の人と出会っていく。
知ったからには許せない、しかし価値観が違う世界で、正解などあるのだろうか。
特別な能力なんて、持ってない。持っているのは「強い想い」と「想像力」のみ。
悩みながらも「本当のこと」を探し前に進む、ヨルの恋と冒険、そして それが「光の創世神話」になる、目醒めの成長物語。
この物語を見つけ、読んでくれる全ての人に、愛と感謝を。
ありがとう
今日も矛盾の中で生きる
全ての人々に。
光を。
石達と、自然界に 最大限の感謝を。
文字数 6,347,762
最終更新日 2026.07.17
登録日 2020.08.11
【♪♪♪第6回次世代ファンタジーカップ40位 ありがとうございました(^^)♪♪♪】
田島壮太は、配送業に勤める四十歳独身の男。
仕事帰りではなく、仕事の真っ最中。
道路に飛び出してきた子どもを避けた結果、有料道路からトラックごと転落し、そのまま命を落とした……はずだった。
しかし次に目覚めたのは、見知らぬ異世界の森。
しかも体は二十歳前後へ若返り、事故で失ったはずのトラックは、固有能力《神速積載庫(ゴッド・ロジスティクス)》へと姿を変えて壮太の中に残っていた。
触れた荷物を収納し、傷めず、腐らせず、必要な場所へ届ける。
その能力は一見地味だが、物流が未発達な異世界ではまさに反則級。
食糧、薬、武具、建材、貴重品。
人々の生活も、商売も、戦場でさえも、運べるかどうかで運命が変わっていく。
前世では人付き合いが苦手で、気づけば四十歳独身。
だからこそ壮太は、若返ったこの異世界で人生のやり直しを決意する。
今度こそ、ちゃんと人と関わって生きていきたい。
できることなら結婚だってしたい。
とはいえ、不器用な性格はそう簡単には変わらない。
無口で愛想も薄い。
けれど根はお人好しで、特に困っている女性にはつい甘くなってしまう。
そのせいで依頼を軽く引き受けては、商会の揉め事、貴族の思惑、流通利権の争い、さらには王国規模の危機へと巻き込まれていくことに。
勇者でも英雄でもない。
けれど荷が止まれば、人の暮らしも止まる。
これは、元トラック運転手の青年化おじさんが、
異世界で運送屋として信頼と人脈を積み上げながら、
人を救い、町を支え、やがて王国の命綱になっていくお仕事ファンタジーです。
文字数 919,572
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.04.20
倒叙形式ミステリー:犯行シーンから始まる、追い詰め型の快感
「文字は人を殺す。読み書きができることは一生隠せ」
没落した下級官吏の父が遺した呪いのような言葉を守り、漣(れん)は後宮の片隅にある「遺棄書庫」で、無知で無害な下女を演じていた。
しかし、そんな彼女の正体を見抜いたのは、後宮の秩序を司る監察官・公孫(こうそん)だった。
慈悲深い聖人のような貌(かお)の下に、底なしの野心と毒を隠し持つ公孫。
彼は、漣の圧倒的な事務処理能力と「記録の矛盾」を見抜く観察眼を、自らの出世のための「道具」として利用しようと画策する。
「君の頭脳を私に貸せ。代わりに、君が何より欲しがるものを用意する」
拒否権のない契約。こうして、後宮で起きる数々の醜聞を「片付ける」二人の共犯関係が始まった。
アリバイを作る妃、存在しない花瓶で人を殺める侍女――。
犯人たちが完璧に仕立て上げたはずの謎は、漣の知恵の前に、無残にも瓦解していく。
お互いに相手を「腹黒い」と罵り合いながら、二人はやがて、漣の父を死に追いやった後宮最大の禁忌へと近づいていくことになる。
知略と毒舌が交錯する、本格中華後宮ミステリ、開幕。
文字数 83,463
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.04.26