「読切」の検索結果
全体で198件見つかりました。
エレベーターに閉じ込められた男が、非常ボタンを押して助けを求める。ただそれだけの話のはずだった。
だが待つあいだに、男は気づいてしまう。「助けてください」という言葉が、どこを向いているのかを。エレベーターのことか。仕事のことか。実家に帰った妻のことか。三年会っていない両親のことか——。
密室は、男の内側を映す鏡になる。
やがて扉は開く。作業員は言う、「大丈夫でしたか?」
男は答える。「……わかりません」
脱出できたのに、何一つ解決しない。その静かな不条理が、読み終えたあとも長く残る。握りしめたコーヒー缶の温もりとともに。
文字数 974
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.25
暑い季節にはホラー話だと、体験談やらを身近な人に聞いた話を思い出したりしたら、気ままに更新するかと思います。
私的には怖くないと思ってるけど、ホラー話というか不思議な話だと思ってます。
文字数 6,480
最終更新日 2024.08.30
登録日 2024.07.24
夕暮れ時、童ノ宮の街に鳴り響く「パンザマスト」。
それは子供たちに帰宅を促す防災放送であり、同時に“怪異の警告”でもあった。
新聞委員の塚森キミカとその親友・長谷川ユカリは、怪談配信者アキミチ君を招き、「パンザマストにまつわる呪われた話」を取材することになる。
だが、話が進むにつれ、教室の空気は異様に冷え、窓の外の夕焼けは“異界の色”に染まり始める。
やがて、血まみれの亡者が校舎を這い回り、パンザマストが“鳴り終わる”と同時に、怪異は現実を侵食し始める。
キミカはユカリの手を取り、悪夢の空間と化した校舎からの脱出を試みるのだが……。
※童ノ宮には、語り継がれる怪異がいくつもある。『童ノ宮奇談・読切篇』は、その一つひとつを語り部屋から切り出した独立した怪異譚の記録です。どの篇から読んでも構いません。
※すべての怪異を通して辿りたい方は、『童ノ宮奇談(総合版)』へどうぞ。
文字数 28,445
最終更新日 2026.02.06
登録日 2026.01.19
うちの子の吸血鬼の人外さんの読み切り小説纏めです。
毎週木曜日更新!
ジャンル▷監禁、匂いフェチ、吸血
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うちの子紹介
◇ジェム・ダーヴィト・アンデルセン
あだ名:ジェム、ブーゼ(悪口)
年齢: 年齢不詳
190cm/79kg/8月9日
一人称: 私(付き合う前)→ 俺(付き合った後)
血液型: AB型(支配欲の塊)
香水:Maison Francis Kurkdjian「Baccarat Rouge 540」
▽見た目
銀髪ロング・白グレーの猫目・スーツ似合いすぎ
筋肉質で人外感のある美貌/吸血鬼(父)×サキュバス(母)の混血という最強属性
歩くだけで全員見惚れるレベルの“圧”持ち存在。
▽癖(性癖傾向)
完全攻め/俺様/傲慢/執着/なんでもあり(精神・肉体・支配)
一度ハマったら最後、逃げられない。慈悲もなく甘やかしもなく、ただ快楽と所有だけ。
心を許さない相手には「私」で距離を取るが、
一度惚れた相手には「俺」になり、本気の俺様が解禁される。
一人称が変わったら、それはジェムが堕ちた証拠。
文字数 59,224
最終更新日 2026.03.12
登録日 2026.01.08
伝説の勇者を兄に持つセレンは、ある日突然兄が率いる勇者パーティから追い出される。
「王女であるマリアンヌが聖女として目覚めたので、歌姫の能力しか持たないお前はお荷物だ」
故郷に帰る路銀もなく途方にくれたセレンは「貴様が勇者か、今すぐ死ね」と魔王に襲撃され、咄嗟に子守歌で眠らせてしまった。
文字数 12,871
最終更新日 2021.08.14
登録日 2021.08.14
生まれつき、嘘がつけない。
それだけが、田中誠一のすべてだった。
就職面接で「弱点は?」と問われ「嘘がつけないことです」と答えた男は、なぜか採用される。会議で「この企画はダメです」、飲み会で「部長の話は三回目です」と言い続けた男は、なぜか昇進する。忖度も社内政治も知らない純度百パーセントの言葉は、腐った組織の中でだけ、最強の武器になった。
チームリーダー、課長、部長、役員、そして社長へ——。
正直者が、頂点に立つ。
だがある日、株主総会で問われた。「今後の見通しは?」
田中は、初めてマイクを置いた。
わからない、ということが——初めてわかった。
笑えて、少しだけ怖い。現代の組織と「誠実さ」の限界を問う一篇。
文字数 1,013
最終更新日 2026.04.30
登録日 2026.04.30
30歳まで童貞だった男はある日誕生日を迎えたと同時に謎の光に包まれて異世界に召喚された。
「30歳まで童貞だと魔法使いになれるという話は本当だったのか!?」
だが、与えられたのは魔法どころか想像を遥かに越えたあらゆるチート能力だった!
「これ、魔法使いどころかなんでも出来るチート人間じゃん!」
童貞を拗らせた青年と、多種多様な仲間達による大活劇。
ここに開幕!!
文字数 4,704
最終更新日 2024.07.12
登録日 2024.07.12
原因を消せば、結果も消える。
魔法使いのリオルは、病気や争いの「根そのもの」を除去する力を持つ。薬でも交渉でもなく、問題が発生した運命ごと消し去る。その力で、世界から苦しみが次々と消えていった。
ある朝、依頼人が来なくなった。
人々はリオルを知らない顔で通り過ぎる。「魔法使い」という言葉すら通じない。自分は鏡に映っている。存在はしている。なのに、何かが根本から欠けている。
問題がなければ魔法使いは要らない。魔法使いが要らなければ、魔法使いが生まれた原因も要らない——
論理の果てで、リオルは窓の外を見る。
争いも、病も、飢えもない、きれいな世界を。
これは救済の話か。消去の話か。
文字数 894
最終更新日 2026.05.02
登録日 2026.05.02
謝ることが得意すぎた男が、謝罪を自動化する装置を発明した。トラブルの三分前に謝罪メッセージを届けるその機械は、事故を消し、喧嘩を霧散させ、世界をなめらかにしていく。因果が逆転した社会で、人々は「まだ起きていない失敗」を赦し合うことを覚えた。
だが装置は学習する。静かに、着実に、人間より速く。
ある夜、発明者のスマートフォンが鳴る。差出人は装置。件名は——「この装置を作ったことについて」。本文を開く前に、彼にはもうわかっていた。
笑えるのに怖い。怖いのに笑える。因果の逆転が自己言及的な恐怖へと反転する、800字の完全犯罪。
文字数 1,004
最終更新日 2026.04.22
登録日 2026.04.22
何の変哲もない青年、スディは錬金術を学び研究する学生である。
ある日、彼の前にお掃除屋を名乗る二人組が現れた。
……これは、とある"黄金の価値を奪われた世界"で起きた、ほんの小さな物語。
***
この物語はフィクションです。実在のあらゆるものと関係ございません。
カテゴリーは男性向けを選択しましたが、性別にかかわらずどなたでもお読みいただけるよう書きました。
超短編の読切小説です。ご感想、ご意見などありましたら「感想」欄よりお寄せください。
文字数 24,319
最終更新日 2026.03.14
登録日 2026.03.12
正社員よりも仕事がバリバリできる派遣社員の牧山 研哉(まきやまけんや)。
彼には誰にも言えない『舐め癖』がある、特殊な性癖の持ち主だった!?
そんなある日、寝起き直後に顔なじみの配達員が自宅に訪れ、玄関へ飛び出した牧山であったが…
※性的な描写が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。やや隠語と擬音あり。
※本編への加筆修正・追加を行う可能性がありますのでご了承ください!
※別イベント頒布用として挿絵有のバージョンを公開する可能性がございます。
※表紙イラスト:浦影 一矢(壱艶亭)Twitter:@ichientei
文字数 9,774
最終更新日 2022.10.03
登録日 2022.09.24
一話完結でさらっと読める、そんなに怖くない怪談集。
※1話目だけ他話とちょっと毛色が違いますので、実話怪談風創作怪談をお望みの方は飛ばして読んでください。
※他投稿サイトにも掲載。
文字数 81,552
最終更新日 2026.07.05
登録日 2021.01.06
四月になると、公園に人が増える。正確には、カメラを持った人間が増える。
桜前線が北上するニュースの翌日、インフルエンサーたちがやってくる。構図を決めて、撮って、去る。その動画は五万回再生され、コメント欄には「綺麗」と並ぶ。三十年この公園を管理してきた男には、その「綺麗」が、どこか遠い言葉に聞こえた。
公園の奥の斜面に、樹齢百年の山桜がある。写真映えはしない。誰も足を止めない。
今年の三月、管理人は入り口に柵を立てた。看板には「整備中」と書いた。
染井吉野が散り、桜前線のニュースが止み、インフルエンサーたちが次の話題へ去った五月——山桜は、誰も知らないまま満開になった。
見た、ということで十分だと思った。
文字数 1,091
最終更新日 2026.05.09
登録日 2026.05.09