精神科小説一覧
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統合失調症。
それは、百人に一人の割合で発症する病気。
世界中の人間の、百人に一人は、統合失調症患者だ。それは、けっして少ない数ではない。
おそらく世間一般には、
統合失調症は「幻覚、妄想を起こす病気」というイメージがあるのではないか。
しかし、この病気の本質は《自我の障害》だ。
自我とは、
《私》と《他人》を隔てる《殻》のようなものだ。
統合失調症患者は、その殻がもろくなる。そして、自分と他人の境目があいまいになっていく。
それによって、さまざまな症状が出現する。
高校生の私(夏音)は、統合失調症の素因をもっており、ストレスに対して脆弱性を抱えていた。
そんな私は、家庭環境や受験によるストレスから、徐々に精神に異常をきたしはじめる。
私の精神状態に大きな変化が起こりそうな予兆がある中、
先に精神に異常をきたしたのは兄だった。
高校三年生の夏、私の兄は、
統合失調症の診断で、
精神科病院に入院した。
兄に初恋に似た感情を抱いていた私は、兄の発病に心を乱されながらも、
精神科病院に通い、兄を見舞う日々を送る。
そんな頃、私にはもう一人、重要な人物が現れる。
兄の入院する精神科病院はとある丘に建っていた。丘には団地もあり、その団地には私と同じ高校に通う少年が住んでいた。私は、その夏、兄の見舞いの行き帰りに頻々と少年と出会う。そして、私と少年は少しずつ心の距離をつめていくこととなる。
私、兄、少年との、三人の人間模様と統合失調症という病を描いた物語。
文字数 42,151
最終更新日 2024.04.08
登録日 2024.03.14
ある夜、精神科外来に通院する二十歳の女性患者が、夜間用のインターホンを鳴らしました。
彼女はその時、重大な決断に迫られていたのです。
「看護師さんは私をよく知っているでしょう?
看護師さんならどう思う?」
精神科の外来看護師が、ある患者さんの人生の課題に向き合った話。
文字数 2,280
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.03.29
精神科病棟での患者さんの死は、
身体科の病棟とは〝違う意味合い〟をもつことがあります。
私たち、精神科看護師が向き合う死についてのエッセイ風小説。
文字数 1,700
最終更新日 2024.03.24
登録日 2024.03.24
ある患者の母親が、私にこんな言葉を語った。
精神科閉鎖病棟の看護師が体験した、感動できるエピソード。
文字数 827
最終更新日 2024.03.21
登録日 2024.03.21
ある日、研修医が、
精神科閉鎖病棟に長期的に入院している患者に、
「あなたの夢は何ですか」
と尋ねました。
看護師である私は、その返答に衝撃を受けます。
精神科閉鎖病棟の、
今もなお存在する課題についてつづった短編。
文字数 1,188
最終更新日 2024.03.16
登録日 2024.03.16
ある精神病院に入院している患者目線からのお話。なんだか希望が持てる、良い話系を目指しました。2000年、つまり20世紀最後の年は、2000年問題が騒がれたり、ミレニアムが流行語になったり。まだ、宇多田ヒカルがデビューして間もない時代だったもんなあ。
追記:精神病院関連の話をシリーズとしてまとめることにして、シリーズタイトルを変えました。
文字数 3,900
最終更新日 2024.01.24
登録日 2023.12.02
精神科を受診した僕は、そこで絵路井(えろい)先生と運命的な出会いを果たす。
心のケアにはリビドーを呼び覚ますのが一番だと断言する絵路井先生に為す術なく押し倒され、はじめてを奪われた僕は男同士の官能の世界へと誘われていく――。
メンタルに効くイチャラブBLコメディ、ここに開幕♡
※この作品はムーンライトノベルズにも掲載しています。
文字数 42,823
最終更新日 2023.08.20
登録日 2022.10.02
勢いで書いた。思ったよりひどいヤンデレホラーになった。救いようのないただの悲劇でしかない。
文字数 3,209
最終更新日 2022.09.16
登録日 2022.09.16
これは、実話。
著者本人の症状です。
数ある疾患の中で、他の人と違うことを認識するのが大変な病気です。
文字数 1,361
最終更新日 2021.05.28
登録日 2020.03.22
精神科病院に勤める男は、大学生だった男性の患者から聞かされた。
心に傷を負った原因。ある館で起こった悲劇が大学生たちの日常を一変させた。
恨みの思念がすべてを黒く染めていく――――。
文字数 14,141
最終更新日 2020.10.05
登録日 2020.09.23
俺は北海道の田舎町のコンビニであくせく働いている。一応、店長という肩書はあるが俺はある病に侵されている。今日も通院のことで母親と口論になった。
文字数 62,483
最終更新日 2020.04.03
登録日 2020.02.07
強迫症(強迫性障害)でほぼ発狂していた時期があったり自殺してみたりと色々ありましたが、現在は落ち着いてます。
肝心の確認強迫の寛解は望まず、持病として一生付き合っていくつもりです。
文字数 2,533
最終更新日 2020.01.05
登録日 2020.01.01
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