ホラー 小説一覧
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アパートの2階、203号室に引っ越して一週間が経った。カズヤは新生活に慣れようとしていたが、隣の204号室からのノック音が気になっていた。夜中の2時、決まって三回。「コン、コン、コン」。最初は隣人の癖かと思ったが、音は壁の向こうからではなく、部屋の内側、クローゼットの扉から聞こえてきた。カズヤは管理人に尋ねた。「204号室、誰か住んでるんですか?」「ああ、空き部屋だよ。もう半年誰も入ってない」。その言葉に、背筋が冷えた。じゃあ、ノック音はどこから?その夜、音がまた響いた。「コン、コン、コン」。カズヤは意を決してクローゼットを開けた。中は空っぽ。だが、壁の裏からかすかな擦れる音がした。まるで、誰かが這うように動いている。翌日、カズヤは壁に耳を当てた。すると、囁き声。「カズヤ…こっち…」。彼の名前を呼ぶ声に、心臓が跳ねた。慌てて管理人を呼び、壁を調べてもらった。「変だな、ここの壁、薄すぎる」。業者が壁を壊すと、狭い空間が現れた。そこには、埃まみれの古い鏡と、ボロボロのノートがあった。ノートには、前の住人の日記が綴られていた。「204号室の女が毎晩ノックしてくる。壁の向こうで笑ってる。鏡に映る彼女の顔が、だんだん私に似てきた」。最終ページには、カズヤの名前が赤いインクで殴り書きされていた。カズヤは震えながら鏡を見た。そこには彼の顔ではなく、青白い女の顔が映っていた。目が合った瞬間、女が微笑み、鏡から手が伸びてきた。カズヤは叫び、鏡を叩き割った。破片が散らばり、部屋は静寂に包まれた。だが、その夜、ノック音が再び。「コン、コン、コン」。今度は部屋のドアから。カズヤは鍵を確認したが、チェーンは外れていた。ドアがゆっくり開き、誰もいない廊下に女の笑い声が響いた。彼は後ずさり、クローゼットに隠れた。すると、背後から冷たい息が首筋にかかった。「カズヤ…見つけた」。翌朝、管理人が203号室を訪れたが、カズヤは消えていた。クローゼットには新しい鏡が置かれ、表面に小さな亀裂が走っていた。204号室の壁からは、今もかすかにノック音が聞こえるという。
文字数 876
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.02
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何気ない休日の午後、郊外のファミレスで語られた、恋人の「ある不思議な能力」。
それは突拍子もないようでいて、なぜか自然に受け入れられるほど、彼女の存在に馴染んでいた。
日常のなかに静かに混ざり込む、小さな異変と、それを共有する二人の時間。
やがてその“ささやかな奇跡”は、思いもよらないかたちで、物語を深い余韻へと導いていく――。
文字数 1,864
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.06.01
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大学進学を機に、一人暮らしを始めた「俺」は、古いが静かなアパートで新生活を始める。
隣人の姿は見たことがないが、夜になると聞こえるテレビやシャワーの音に、確かに“生活の気配”を感じていた。
だがある日、ポストに溜まった郵便物に気づいたことをきっかけに、全てが崩れ始める。
「302号室?……そこ、誰も住んでないよ」
──じゃあ、俺が毎晩聞いていた“生活音”は、誰のものだったのか?
あなたの隣にも、誰かが“住んでる”気配はありませんか?
聞こえるはずのない音、そこにいるはずのない存在。
何気ない日常のすぐ隣に潜む、静かで確かな“異常”を描く、背筋が凍る短編ホラー。
文字数 627
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.06.01
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文字数 4,454
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.06.01
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人を好きになる気持ちって、時にとてもあたたかくて、でも…時に、何かを呼び寄せることがある。
「誰にも渡したくない」
「ずっと一緒にいたい」
そんな強い願いが、もし”この世じゃないモノ”に届いてしまったら……?
これは、恋と呪いが交差する、ひとつの夜のお話。
“好き”の裏にある、知られざる闇に触れてしまった二人の――
ちょっと怖くて、でも確かに切ない物語。
文字数 1,409
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
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都市伝説って信じる?たとえば「○○って番号から着信がきたら出ちゃダメ」とか、「変なメッセージが来たら誰かに転送しないと死ぬ」とかさ。
よくあるじゃん、そういう“怖い話”。
……でもさ。
あれ、全部本当だったらどうする?
スマホって、便利で安心なはずなのに、
ふとした瞬間、知らない番号から着信が来ると――
それだけで、全部が怖くなる。
画面の向こうに“何か”がいる気がして、電源を切っても、逃げられない気がして。
この話は、ある女子高生が体験した「本当にあった番号」の話。
一度つながったら、絶対に切れない呪い。
最後に電話が鳴るのは――
あなたのスマホかもしれない。
文字数 1,692
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
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少年たちが出会ったのは、夏の日の不思議な神社と「オニ」の言い伝え。
アルビノの少年・雪比古と、青い目の少年・桂吾。
二人は村に伝わる怪異の謎に巻き込まれていく。
それは、ひと夏の冒険であり、友情であり——
命をかけて「生きる」ことを選ぶ、少年たちの物語。
※以前公開していた習作を全面的に加筆・改稿した改訂版です。(25/6/7 旧版を非公開にしました)
※暴力に関する描写があります。
※現代では差別用語に相当する表現がありますが、差別、偏見を助長する意図はありません。
※Pixiv、カクヨムにも同作品を掲載しております。
文字数 20,180
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.03
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一人暮らしの大学生・直人が、ふと感じた“誰かの気配”。
外出から戻るたびに感じる違和感──けれど、玄関には鍵がかかっており、物が盗まれた様子もない。
「気のせいだ」と自分に言い聞かせながらも、不安は日に日に募っていく。
そして鍵の交換当日。
業者が何気なく漏らしたひと言が、すべてを覆す。
「この鍵、内側からも開けられるタイプですね」
入居時、室内に置かれていた“もう1本の鍵”。
それが意味するものに気づいたとき、彼の背筋は凍りついた──
理解した瞬間、ゾッとする。
ありふれた日常に潜む、静かな恐怖の物語。
文字数 633
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
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オレンジモール、それは俺の職場のすぐ近くにあるショッピングモールだ。
俺はそこから家の近くの駅までバスで帰るのだが、ある日のバスで違和感を感じる出来事があった。
文字数 2,161
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.30
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人々は、変わってしまった。
人成をくれるという約束を破り、
裏切ったのだから、
罰を与えなければ。
呪物コレクター風見アザミは、
遠縁から連なる、数多くの呪いにより、
肌は茶色でドロっと溶け、蝿が集っていた。
なぜ私が、身代わりに
選ばれたの?
私がこんなにも、
醜いからか?
文字数 2,097
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.24
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そのマンションでは、やたらと“親切な人”ばかりが暮らしていた。
引っ越してきた川島光莉は、毎日のように“おすそ分け”を受け取る。
手料理、果物、煮物、スープ……誰もが笑顔で「気にしないで」と差し出す。
最初はありがたいと思っていた。だがある日、光莉はある疑念を抱く。
「……私、何か“代わりに渡すもの”を求められてる?」
冷蔵庫の奥に、誰も入れていないはずの何かがある。
鍋の底に沈む、歯。
笑い声が静かな夜に響き、訪問者は絶えず――
そして彼女は気づく。
“親切”とは、引き返せない儀式の第一段階だったことに。
笑顔の住人たちが揃うとき、「渡す側」の顔が完成する。
これは、“親切”という名の制度に取り込まれた女の記録である。
共助プロトコル_0→Terminationまで、全6章構成の儀式的ホラー。
※若干のグロテスク描写・猟奇的展開あり
苦手な方は閲覧をお控えください。
文字数 24,867
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.19
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優雅な高等遊民をしていた私は社交界の華と呼ばれる女性を助けてほしいとその女性の友人に頼まれる。彼女は呪われているという。彼女の住処に向かった私が見たものは。
文字数 15,492
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.02.28
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大学の仲間5人で出かけた楽しいキャンプ。
夜、焚き火を囲んで撮った1枚の集合写真——そこに**知らない“6人目”**の人物が写り込んでいた。
「誰かのいたずら?」
「通りすがりの登山客?」
不気味な空気が漂うも、みんな深くは気にしなかった。
だが翌朝、1人が忽然と姿を消す。
残されたのは、深夜に撮られた1枚の自撮り写真と、鏡の中にうつる“女”の姿。
写った者が、1人ずつ消えていく——?
じわじわと迫る恐怖と、写真に秘められた呪い。
読み終えたあと、あなたは二度と集合写真を撮れなくなる。
文字数 529
最終更新日 2025.05.27
登録日 2025.05.27
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大学生の主人公が、事故物件として格安で借りたアパートで起こる奇妙な出来事。
入居して間もなく、夜中になると毎晩のように「カチャ、カチャ…」とドアノブをいじる音が聞こえる。最初は外から誰かが開けようとしていると思っていた主人公だが、あるときふと気づく。
「その音……中からしていた気がする」
聞こえていたのは、内側からドアを開けようとする音だったのだ——。
事故物件の“本当の理由”に気づいた時、あなたの背筋は凍るだろう。
文字数 597
最終更新日 2025.05.26
登録日 2025.05.26
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知らない人から“写真ありがとう”ってDMが来た。
――でも、私は誰にも写真なんて送っていない。」
フォロワー1000人超えの日常垢。カフェ、ペット、自撮り、いつもの部屋。
ただの普通の投稿に、ひとつだけ“写ってはいけないもの”があった。
気づいた時には遅かった。
ブロックしても、通報しても、アカウントを変えても、
「それ」は、どこまでも追いかけてくる。
“あなたの投稿、見てるよ。”
これは、SNSに日常を記録していた女子高生が、
“ある一枚の写真”から壊れていくまでの記録。
次に“いいね”を押すのは――あなたかもしれない。
文字数 724
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.05.25
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文字数 1,205
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.05.24
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アメリカの施設部隊FOXが生物災害が起きたとされる郊外の森林地帯の調査に身を乗り出した。FOXを待ち受ける結末とは?
文字数 833
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.23
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▼この作品は実際の心霊体験談・不思議体験談をベースに構成したフィクションです。
▼昭和から平成に変わった頃、大手電気メーカーQ電気に入社した新人女子・萩原陽子は、初の女性サービスエンジニアとして国内最大の拠点へ配属されるが、そこは「心霊案件」専門という、とんでもない部署にだった。
彼女の担当は”霊障”が原因で正常に動作しなくなった家電製品のアフターサービスだ。
業務で、プライベートで、陽子が遭遇する数々の心霊現象&不可思議現象を描く連作短編です。
▼連作ですが、全体を貫く大きなストーリーはありませんので、どの話からご覧いただいても問題ありません。
文字数 47,110
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.05
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実家暮らしに飽き、両親の反対を押しきって夜行バスに乗り、遠く離れた夜光町へとやって来た馬宮。行くあても仕事も何もない馬宮は偶然、インターネットのアルバイト募集の中に「夜光町四丁目夜間警備求ム。」とだけ書かれた奇妙な募集を見つける。
仕事の内容を確認し5日間で100万円という破格の報酬に目がくらんだ馬宮がアルバイト先の工場に連絡を取ると、担当者からは即採用。「今夜の見回りを手伝ってほしいので今からこちらにこれますか?」と言われた馬宮が向かうと出迎えた担当者の仁礼野は夜間警備のマニュアルなるものを出してきて……。
文字数 20,039
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.23
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「俺の名前は黒天。心霊系YouTuberをやってる。」
もともとは怖がりだったんだけど、大学時代に肝試しで撮った動画がバズってさ。それがきっかけで、こういう“見てはいけないモノ”を追うようになった。
今はもう、全国各地の心霊スポットを回って、視聴者から寄せられた体験談を語るYouTuberってわけ。
「怪録黒天チャンネル」っていう名前で、動画を上げたり、配信したりしてる。
たまに、心霊スポットに突撃配信もする。
今日は、俺がこれまでに見聞きした中で、本当にヤバかった話を紹介する。
もちろん、信じるか信じないかは、あなた次第だけど——
文字数 125,004
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.04.04