現代文学 小説一覧
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レモン農家の妻、多恵子は息子の貴之に厳しかった。
門限は17時、それ以降に家を出るのは禁止かつ、17時になったらレモン畑に行くことを言いつけていた。
まだ幼い貴之はそれに不満を抱くも、多恵子は貴之に後継ぎになる上で「必要」なものを身につけるための妥当な教育だと信じて疑わなかった。
そう、多恵子から見て貴之に「必要」なものだけを身につけるためのー。
こちら、一つの物語を題材にした詩「アリスロッテ幻奏」シリーズの第2作品目です。
注意書きになりますが、今作はやや過激な表現が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
この話を題材にした詩は以下のリンクから↓
https://kamin.mints.ne.jp/poesia/%e7%ac%ac%e4%b8%89%e5%8d%81%e4%b8%80%e6%a5%bd%e7%ab%a0%e3%80%8c%e5%bf%85%e8%a6%81%e3%80%8d/
文字数 934
最終更新日 2026.03.14
登録日 2026.03.14
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私は突然、父を病で亡くす。
一人息子である私は、結婚後、両親の住む実家を出て別居生活をしていた。
私は父の葬儀を通じ、父が私に遺していった期待と想いを心に深く留めながらも、父の恩に報えなかった事に、深く後悔の念を抱く。
私は、父の遺した意思を裏切るという良心の呵責に苛まれながらも、実家を捨て、遺された年老いた母との同居生活を決める。
だが、私の想いに反し、同居生活は妻の「二世帯住居だから」という心の厚い壁が存在し、私は「母は、自分たちと同居して、果たして幸せなのか」という、強く苦しい疑問を抱いていく。
そんな中、ある日、母が病に倒れる。
私は父に出来なかった ”思い” を胸に、母の看病につくす。
だが、懸命な闘病生活もかなわず、母も亡くなってしまう。全てを失った私は、喪失感に苛まれ続ける。
父と母を相次ぎ亡くし、その経験を通じて、人の死と、死にゆく者の想いとは、また、自分に取り両親とは、そして家族とは何かについて深く想い巡らす事で、やがて私は、人としての心の成長を遂げていく。
年老いた両親への想い。父の死後、母との同居、嫁と姑との軋轢。そして母の死。家族愛 …
★この作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」、「エブリスタ」でも公開しております。
文字数 35,966
最終更新日 2026.03.13
登録日 2026.02.26
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まったく源氏香について知らず。
タイトルだけで、イメージして作成。
大和歌というより狂歌です。
男性と女性の歌がありますので、
55というよりは、110の予定です。
文字数 692
最終更新日 2026.03.12
登録日 2025.09.06
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「才能? 努力? 必要ないわ。未来の将棋において、勝ち筋(ルート)は全て決まっているの」
加藤清麿(かとう きよまろ)、30歳。
かつて「神童」と呼ばれた彼は、26歳でプロ棋士への道を絶たれ、社会の底辺で蹲っていた。
親には絶縁され、バイトの面接では「いい歳してゲーム遊び?」と鼻で笑われる日々。
絶望し、ボロアパートのベランダから飛び降りようとしたその瞬間――空から降ってきた美少女のドロップキックが、彼を死の淵から引き戻した!
「痛ってぇ…! 何してくれんのよ、この3段の雑魚先祖!」
彼女は300年後の子孫・和令(われい)。
彼女が告げた衝撃の事実は、「ここで自殺未遂をすると植物状態になり、妹が介護で破産し、子孫代々借金地獄が続く」という最悪のバッドエンドだった。
歴史を変える条件はたった一つ。清麿が将棋で勝ち、金を稼ぐこと。
「無理だ、俺には才能がない……」
「馬鹿ね。未来の将棋はもう解析が完了してるの。『答え』をカンニングして指せば、AIだってボコボコにできるわ」
これは、人生を詰んだ男が、未来の『完全解析チャート』を武器に、かつて自分を見下した天才やエリートたちを盤上で蹂躙し、最強の棋士へと成り上がる――痛快・逆転サクセスストーリー!
文字数 59,126
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.02.18
250
飲食店で働く紡希《つむぎ》は、日常の傍らで売春をして過ごしている。
ある日、彼女がマッチングアプリで出会ったのは歯科医である《先生》だった。
普通の関係ではなく、歪な関係に溺れていく2人。
果たしてこの関係のその先に未来はあるのか、2人にとって何をお互いにとって何を意味するのか───
文字数 17,432
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
251
あの日から十五年。今、深い鎮魂の祈りとともに、当時の記憶が呼び覚まされます。犠牲となられた方々へ、心より祈りを捧げます。
── この物語は、震災当時、板場にいた私自身の経験を基に構成したフィクションです。細部には創作を加えておりますが、あの日感じた熱量と、恩師から受け取った心の火に偽りはありません ──
◇◇◇
57歳の板長、月影。休日にスマートフォンで小説を書くのが彼の日常だ。
偶然手にした古い二つ折り携帯が、彼を四十二歳のあの日に引き戻す。
スーパーから物が消え、便乗値上げに走る店もあった混迷の二週間。
親方夫婦と共に、ただひたすらに包丁を振るい続けたあの日々。
「食」で誰かの心に灯をともそうとした、名もなき料理人たちの記録。
文字数 7,088
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
252
豪雪地帯に一人住む老婦人・志乃は、家族との絶縁以来、心を凍らせ、静かな死を待つような日々を過ごしていた。彼女の元を毎日訪れる若き郵便局員・誠司は、彼女の冷ややかな本音を知る由もなく、懸命に明るく接する。ある日、誠司が届けた一通の手紙は、長年音信不通だった息子からのものだった。そこには、新しく生まれた孫の写真と、春になったら会いに行きたいという言葉が記されていた。
手紙を読み、外に出た志乃は、誠司が踏み固めた雪の足跡を辿る。指先で触れた溶けかけの雪の、冷たくもどこか生温かい感触が、彼女の中に沈殿していた過去の悔恨と孤独を揺さぶる。志乃は、春がもたらす再生の予感に戸惑いながらも、凍りついた自らの心を泥濘(ぬかるみ)と共に溶かしていくことを、静かに受け入れ始める。不格好で、けれど確かな春への歩みを予感させるヒューマンドラマ。
文字数 2,219
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
253
四方を山に囲まれた海のない街で、図書館員として働く守(まもる)。彼は三年前、海を愛した妻を亡くしてから、耳の奥で止まない「遠い波音」に苛まれていた。社会的な顔として真面目に業務をこなしつつも、内心では周囲への毒づきや深い喪失感に苛まれる日々。そんなある日、図書館を訪れた一人の少女が「海がないはずのこの街で、波の音が聞こえる」と口にする。彼女もまた、かつて海辺の町で震災に遭い、母と故郷を失った傷を抱えていた。
守は彼女の中に自分と同じ「業」と「孤独」を見出し、今は地下に埋もれた幻の川の資料を見せることで、彼女の不安を和らげようとする。二人は共通の感覚を通じて、言葉にできない悲しみを共有し、心を通わせる。守は彼女に魚の形の栞を渡し、自分たちが抱える「聞こえない音」は呪いではなく、大切な記憶へ繋がる印であることを確信する。少女との交流を経て、守の耳に響く波音は、彼を追い詰める騒音から、優しく寄り添う救いの音へと変わっていく。海のない街で、それぞれが心に海を抱えて生きていく決意を描いた、静かな再生の物語。
文字数 2,599
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
255
春と恋をテーマにした、小さな短編集です。
花祭りの日、大切な人と花冠を交換する風習のある町。
想いを込めて作った花冠を渡せず、失恋してしまった主人公。
そんな彼女の前に近所のお兄さんが現れる、失恋から新しい恋に繋がっていく「花冠」
母の日に贈るカーネーションを買いに花屋を訪れた七歳の少年。
そこで出会ったお姉さんに、初めての恋をする「カーネーションと初恋」
春の温かさと、小さな恋の物語を楽しんでもらえたら嬉しいです。
※一編は他サイトにも掲載しています。
文字数 11,838
最終更新日 2026.03.10
登録日 2026.03.09
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文字数 1,507
最終更新日 2026.03.09
登録日 2026.03.09
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自殺願望を持って新宿にやってきた14歳の夕(ゆう)は様々な人々に出会う。ニューハーフのお姉さん、売春グループのリーダー、そこで働く女の子達…そして、事件は起きる。夕の逝き場所が生き場所に変わるまでの物語。*この物語はトー横が舞台ですが、現実のトー横や売春グループについて作者が全く無知のため、フィクションとしてお楽しみください。
文字数 12,443
最終更新日 2026.03.09
登録日 2026.02.20
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中学入学を機に、部活にすべてを捧げると決めた少女・結衣。
仲間とともに汗を流し、涙を流し、そして誓った決意の象徴は――肩まであった髪を床屋で刈り上げたスポーツ刈り。
「速くなりたい、強くなりたい、自分を裏切らないために」
その思いを胸に、彼女は中学・高校・大学、そして社会人になってもなお、スポーツ刈りを続ける。
髪を削ぎ落とすたびに迷いもまた削ぎ落とされ、25歳の彼女は凛として立っていた。
――これは、ひとりの少女が「髪型」を通じて自らの生き方を切り開いていく物語。
文字数 12,967
最終更新日 2026.03.09
登録日 2026.02.26
262
《140字で完結する小説です》
エックスで書いているものですが、少し変えているところもあります。
カテゴリは「現代小説」となっていますが、主な内容は「ファンタジー」と「恋愛」です。
文字数 5,082
最終更新日 2026.03.08
登録日 2024.11.05
263
『はんこは押さない
~「誰が養ってやってる?」と言った夫へ、判決です~』
あの夜
あなたは言った
「誰が養ってやってると思ってる?」
熱にうなされる娘の額よりも
あなたのプライドのほうが
大事だった夜
私は
床に落ちた離婚届を拾いながら
初めて知った
紙よりも軽いのは
あなたの言葉だということを
寄生虫、と
笑ったわね
でも
寄生虫は
宿主がいなければ
生きられない
さて
それはどちらだったのかしら
あなたは
「俺の金」と言った
ええ
確かに、あなたが稼いだ
けれど
法律は知っている
婚姻とは
支配ではなく
責任だと
算定表の数字は冷たい
けれど正確
二十四万円
それは復讐ではない
生活
あなたが拒んだ
父親としての生活
あなたは自由を望んだ
自由は
無料ではない
はんこは押さない
それは執着ではなく
宣告
「養ってやってる」と言った
その瞬間から
あなたは
支払う側になったの
私は泣かない
私は怒鳴らない
私は
待つだけ
判決が
ゆっくりと
あなたの給料日に
降りてくるのを
はんこは押さない
それは愛の拒絶ではない
無価値だと切り捨てられた
私の存在証明
そして最後に
私が押すとき
それは
あなたを解放するためではない
私が
もう
あなたを必要としなくなった
その証明
文字数 25,698
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.02.17
264
『5年寝たきりの義母を看取ったその日に、夫が離婚届を差し出してきました』
白い百合の匂いが
まだ指先に残っている夜だった
焼香の煙は
天井に溶けて
やっと静かになったはずの家で
あなたは言った
「もう、自由になりたい」
自由
その言葉が
湯のみの縁を伝う水滴みたいに
ぽたり、と畳に落ちた
私は
五年分の夜を思い出す
痩せた背中をさすった手
乾いた唇に含ませた水
何度も何度も洗ったシーツ
「ありがとう」と
かすれた声で言った義母の
最後のぬくもり
あなたは
その部屋にほとんど来なかった
「仕事だから」
「疲れてるんだ」
「母さんも、わかってる」
わかっていたのは
私だけだった
今日
骨壺が軽くなった分だけ
私の肩も軽くなるはずだった
なのに
差し出された紙は
思ったより薄く
思ったより冷たかった
「サインしてくれ」
あなたは言う
まるで回覧板のように
私は
その紙を見つめる
涙は出なかった
五年間
泣く暇なんてなかったから
「いいよ」
そう言ったとき
あなたは少し驚いた
自由になりたいのは
どちらだっただろう
夜の静けさが
窓の向こうで揺れている
私は
白い花の匂いを胸いっぱいに吸い込む
やっと終わった
介護も
結婚も
そして静かに思う
看取ったのは
義母だけじゃない
あなたとの未来も
今日、ちゃんと
火葬したのだと
文字数 34,106
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.02.24
265
完全週休二日制の職場。
代わり映えのしない通勤バス。
スマホ画面の「戦場」で、今日も私は自分という商品を陳列する。
現代を生きる、とある一人の「ニンゲン」の独白。
文字数 1,076
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.03.08
266
引きこもりの少年が、母親を殺した。
事件の背景には、誰もが「正しい」と信じて疑わなかった家庭と社会があった。
これは、やさしい世界が生んだ殺人の物語。
※本作はフィクションです。
児童虐待、家庭内不和、殺人描写を含みます。
文字数 5,777
最終更新日 2026.03.08
登録日 2026.02.14
267
268
269
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日々慎ましやかに暮らしていた沙織はある日、学校の校外授業で芸術と出会う。
町の図書館から芸術の本を盗んでは作品を作り続け、いつの日か夢に見た東京へと旅立つ。魂を震わせるように芸術にのめり込んでいく彼女だったが病魔に蝕まれ、少しずつ手足の自由が効かなくなっていく。
芸術に狂い取り込まれるように作品を生み出し続ける彼女の晩年とは。
文字数 5,791
最終更新日 2026.03.07
登録日 2025.10.09
272
273
普段周りの描写や行動、心情などを小説ではセリフ以外の場所に書くことが多いですが、それを全て取り払って、セリフのみで小説を書いたらどうなるのか。という実験的な小説です。
ルールはこんな感じ。
・文章はセリフのみ。
今のとこ単発での発表しか考えてません。
文字数 1,692
最終更新日 2026.03.06
登録日 2026.03.06
274
275
登場人物
藤川優斗
都内の心療内科クリニックの医師。エリートコースを歩んできた精神科医。患者の話を丁寧に聞く姿勢と誠実な人柄で信頼されている。
新田里奈
同じクリニックの精神科医。薬物療法の知識と処方能力は一流。しかし患者との距離は冷たく、合理主義。
一条雅人
医師。院内の空気を読む調整役。トラブルを穏やかにまとめる「ムードメーカー」。
尾上紀子
クリニック院長。優秀な経営感覚を持ち、都市型クリニックとして成功させた人物。
富田さゆり
看護師。患者に一番寄り添う存在。院長の愚痴を聞く役でもあり、スタッフの精神的支柱。
文字数 29,384
最終更新日 2026.03.05
登録日 2026.03.05
276
280
「ハンコ押せと言った夫へ ― 40年の結婚、最後の逆転」
四十年という時間は
静かな川のように流れていた
朝の味噌汁の湯気
干した洗濯物の匂い
子どもの笑い声
それらの中に
あなたはいつもいた
若い日のあなたは
夢を語り
大きな手で未来を描いていた
でもある日
その手は震えていた
借金という重さに
押し潰されそうになりながら
畳に額をこすりつけ
涙を落としていた
あの日
私の父が言った言葉を
あなたは覚えていますか
「娘を泣かせるな」
あのとき
私は信じていた
人は
やり直せるのだと
四十年
長かったようで
短かったようで
あなたの弁当を作り
あなたの母を送り
子どもを育て
私はただ
静かに
妻でい続けた
でもある日
病室の白い光の中で
あなたは言った
「ハンコ押せ」
まるで
古い書類でも捨てるように
「下の世話なんてゴメンだ」
その言葉は
冬の風のように
胸を通り抜けていった
驚きよりも
悲しみよりも
ただ
静かな終わりの音がした
思い出は
消えないけれど
約束は
消えてしまったのですね
父の言葉も
あの日の涙も
あなたの中では
遠い昔になっていた
だから私は
やっと気づいたのです
四十年は
我慢の時間ではなく
歩いてきた
私の人生だったのだと
あなたが
終わりを選ぶなら
私は
はじまりを選びます
あの日
あなたが差し出した
一枚の紙
けれど
最後に
ハンコを押すのは
あなたではなく
きっと
私の方でしょう。
文字数 25,287
最終更新日 2026.03.04
登録日 2026.03.04
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