ハートフル 小説一覧
“少しずつ視野が狭くなってゆく”という病を
高校生の時に発症した純一は、多少の生きづらさ
を感じながらも、普通の人と同じように日々を
過ごしていた。
ある日の仕事帰り、自転車でのんびりと住宅街
を走っていた時に、ふとした油断から通行人の女性
にぶつかってしまう。慌てて自転車から降り、転ば
せてしまった女性の顔を覗き込めば、乱れた髪の
隙間から“補聴器”が見えた。幸い、彼女は軽く膝を
擦りむいただけだったが、責任を感じた純一は名刺
を渡し、彼女を自宅まで送り届ける。
----もう、会うこともないだろう。
別れ際にそう思った純一の胸は、チクリと痛みを
覚えていたのだけれど……。
見えていた世界を少しずつ失ってゆく苦しみと、
生まれつき音のない世界を生きている苦しみ。
異なる障がいを持つ二人が恋を見つけてゆく、
ハートフルラブストーリー。
※第4回ほっこり、じんわり大賞
~涙じんわり賞受賞作品~
☆温かなご感想や応援、ありがとうございました!
心から感謝いたします。
※この物語はフィクションです。作中に登場する
人物や団体は実在しません。
※表紙の画像は友人M.H様から頂いたものを、
本人の許可を得て使用しています。
※作中の画像は、フリー画像のフォトACから選んだ
ものを使用しています。
《参考文献・資料》
・こころの耳---伝えたい。だからあきらめない。
=早瀬 久美:講談社
・与えられたこの道で---聴覚障害者として私が
生きた日々=若林静子:吉備人出版
・難病情報センター https://www.nanbyou.or.jp/entry/196
・https://koikeganka.com/news/oshirase/sick/4425
文字数 114,937
最終更新日 2021.08.29
登録日 2021.07.22
42
――ラブコメなのに……ホラー!?
学校の女友達に『口裂け女』が出るっていう噂を聞いた。
ははは。小学生じゃないんだから、そんなの信じるわけ……ってメッチャ追い掛けられるんですけど――!?
でもどうやら様子がおかしくて……??
【口裂け女】
せいそくち…通学路などに出没。遭遇はレア。
そうび…マスク。たまに包丁などの刃物。
こうげき…くちさき
じゃくてん…ポマード、リップクリーム
せいかく…恥ずかしがり屋?
せりふ…「私、綺麗?」
あなたはゲットできるかな?
表紙イラスト/イトノコ(@misokooekaki)様より
文字数 6,270
最終更新日 2021.07.03
登録日 2021.07.03
43
吾輩は『たま』である。だけど、子猫の頃に去勢されたので、タマはもうない。
なんて、すごい文学作品の真似をしてみたけれど、僕には『たま』っていう名前があるし、同居人が変わってもこの名前は引き継がれているから、僕は一生『たま』なんだと思う。それに僕は吾輩というガラでもないし、哲学的な猫でもない。アレコレ難しく考えるよりも、目の前の出来事をあるがままに受け止める方が僕の性に合っているし、何より気楽で良い。(冒頭)
現在の同居人夫婦は、前に住んでいた家で外通いの生活をしていた僕のことを気遣ってくれて、寂しくないようにと玄関フードから外を眺められるように玄関のドアを開けっ放しにしてくれている。
そんな僕が地域のボス猫『海老蔵』とタッグを組んでニャン格を上げるために頑張るハートフルでスピリチュアルでちょっぴりファンタジーな不思議なお話。
文字数 56,945
最終更新日 2021.05.29
登録日 2021.05.24
44
45
突然実家に呼び出された極道の征一郎は、同じく極道であり上司である父親から年端もいかぬ少年を押し付けられる。
「ちょっとホムンクルスを作ってみたからお前にやろうかと思って」
意味不明すぎて全力で拒否しようとしたところ、少年『ちび』が「いっしょにいきたい」と言い始め、その姿を雨の日に捨てられた子犬とだぶらせた征一郎は、かわいそうなアニマル(イメージ)を無碍にできず連れ帰ることにしてしまった。
一体どうなることかと思ったが、家事を完璧にこなし、何故か征一郎をとても慕っているちびのいる生活に、気付けば居心地の良さを感じ始めていて……。
※概ねギャグです。
※『溺愛極道と逃げたがりのウサギ』地続き設定あり。読んでくださった方には面白い、程度のリンクです。かぶっているのは主に月華周辺の人々。
文字数 153,863
最終更新日 2021.01.05
登録日 2020.02.11
46
47
自分のいる意味や必要性を見失った人々が、小さな本屋の若い店主に導いてもらえる
という感じです。
主人公は本屋の店主の姪っ子ですが、目線がちょくちょく変わります。
文字数 15,293
最終更新日 2020.12.23
登録日 2020.07.20
48
有名な科学者により、開発・製作された人型ロボットの小百合。
小百合は科学者と結婚して妻となるが‥‥。(第一話 ロボットの妻)
※一度完結したショートショートですが、時々話を追加させて頂く事にしました。
2020年8月4日〜不定期で投稿予定です。最終的には10万文字分ぐらいの短編集になると良いな‥と思っています。
※題名を「ロボットの妻」から「SF・現代短編集」に改名しました。(2020年10月7日)
文字数 7,250
最終更新日 2020.10.07
登録日 2020.06.22
49
文字数 29,680
最終更新日 2020.09.16
登録日 2020.09.16
50
ある世界に仕事命の女医がいました。
その女性、職場の上司に仕事を辞めさせられる前提で結婚を迫られました。
そして異世界に飛びました。それから身体も老人化しました。
「えっ! 二行目から三行目の間がおかしい! それと三行目が全体的に!」
「おかしくないわ。事実だもの」
「……えー」
これは老婆になってしまった女医が異世界にやってきて、色々な人達と心通わせるハートフルコメディ……
だと思いきや、割と好き勝手にやって周りを巻き込んで色々とやらかしちゃう系コメディ、なのかもしれない。
文字数 15,253
最終更新日 2020.04.20
登録日 2017.04.23
51
52
いとこな二人の、他愛な日常を送ります。
少し変わった性癖の彼女と、彼が織り成す一部屋のショートショート。
文字数 22,442
最終更新日 2020.03.29
登録日 2020.03.26
53
女子高生、川瀬優花と、近所の兄貴分、天野大地による短編。
失恋して一週間。落ち込む優花をどうにか励まそうとする大地。
なにか嫌なことがあった時にどう励まされたらうれしいだろう?という想像から出発しました。
(恋愛を目指したのにどうしてこうなった……)
息抜きにでも読んでもらえたら嬉しいです。
宜しくお願いします。
この作品は、「小説家になろう」にも掲載しています。
文字数 5,301
最終更新日 2019.08.13
登録日 2019.08.13
54
55
今年高校生になる神本くんは(自称)忍者である。
どんな依頼も引き受けると豪語する彼のもとには、夏休み続行系引きこもり少女、ネットワークビジネスのディストリビューター、自称魔法使いなど様々な人々がやってくる。
だが当の神本くんは誰も想像できないほど癖の強い少年だった!?
そんな(自称)忍者少年と依頼人たちの繰り広げる、ハートフル忍者コメディー。
文字数 28,299
最終更新日 2019.03.29
登録日 2019.02.14
56
主人公、春日井日向は大学を卒業した二十二歳の春、トランクひとつだけを持って、地元を飛び出した。
「そうだ、海の見える町に行こう」
漠然と海の見える、落ち着いた町での生活を求めて、その場所にたどり着いた。
日向は、他の人とは違う眼を持っていた。
日向の眼には、人の『感情』が『色』として視えた。
そして、その眼が原因で、日向は幼い頃から、人との関係に悩み、心を擦り減らしてきていた。
そんな彼女が、海の見える町で仕事を探していると、この町でまことしやかに噂される、神様の話を聞く。
曰く、この町には猫神様がいて、町の人達に幸せをくれる。
曰く、その猫神様が運営する、喫茶店がある。
曰く、その喫茶店は、猫神様に認められた人間しか、店主になれない。
日向はその話を、おとぎ話のようだと思いながら、聞いていると、その喫茶店は実在して、現在は店主『マスター』が不在だという。
「仕事がないなら、猫神様を探しても良いかもね」
冗談半分で言われたその言葉を、頭の片隅に置いて、町を散策していると、一匹の黒猫に出会う。
その黒猫は自らを猫神だと名乗り、猫神達の主を助けて欲しいと持ちかける。
日向の眼の力が役にたつから。と言われた日向は、初めてこの眼が役に立つのなら。とその話を受け入れて、『マスター』になった。
『マスター』は心が弱っている人の、幸せだった頃の記憶を汲み取り、その記憶から、一杯のお茶を淹れる。
そのお茶を飲んだ人は、幸せだった頃の気持ちを取り戻し、辛い現実を乗り切る元気を貰う。
「幸せの一杯、お届けします」
この物語で、一人でも暖かい心になってくださる方が居ることを願って。
文字数 32,313
最終更新日 2018.11.02
登録日 2018.11.01
57
旅人よ、この先には用もなく進むことなかれ。この先は行き止まり、魔女の住むと伝えられる森である。恐ろしい力を持つというその魔女に魅入られたものは、ただの1人として帰って来ないというのだから……
文字数 22,228
最終更新日 2018.08.27
登録日 2018.02.19
58
様々な理由で人々が集う街、東京。
日が沈む頃、そんな都会の片隅で一軒の居酒屋が明かりを灯す。
『居酒屋魂子(いざかやこんこ)』、女将の如月魂子の作る料理はどれも絶品だ。
だが、そのメニューの中に一つだけ変わった品書きがある。
そこにはこう記されていた、『貴方の想い出の料理、作ります』と。
これは、少し不思議な居酒屋に訪れる者たちの心と、そこに秘められた想いが織りなす物語です。
文字数 8,692
最終更新日 2017.12.17
登録日 2017.11.30
59
ひょんなことから近所にあるお好み焼き屋「崖っぷち」でバイトをする事になった未来。 其処の店主 亮は口は悪いけれど、腕は一流。
そんなお好み焼き店には何時も不思議なお客が舞い込んできて――。
――そして、何時も笑顔になって帰ってゆく。
お好み焼き屋を巡るほっこり物語。
文字数 9,144
最終更新日 2017.12.12
登録日 2017.12.10
60
「生身の肉体はないけど、魂はここにいる。ーーここにいるのはボクだよね」人形芸術家の所有するマネキンに入り、家族の元へ帰ってきた11歳の少年、翔〈ボクの想いは〉他。短編3本+番外編。 遺した側の強い想いと葛藤、遺された側の戸惑いや愛情が交錯する切ない物語。
幽霊や人形が出てきますがホラー要素はありません。昨今、痛ましい災害や事故事件が増え、死後にもしこんなことがあればな、と思い書いてみました。
文字数 115,450
最終更新日 2017.09.30
登録日 2017.08.23