スクールラブ小説一覧
「――キミは酷いやつだよ。ボクの予想よりはるかに酷いやつだ」
親の仕事の都合で一人暮らしをしている高校生、ヒメノ ヤナギの通う学校には、みんなから慕われる“王子様”がいる。才色兼備、文武両道。ちょっと軟派なのが玉に瑕だが、困った人がいれば放っておけないような、そんな優しい王子様が。
名前はアマツマ テンマ。入学当初からその美貌で学校中の話題をさらい、学校の女の子の視線を釘付けにした――女の子。
学校の有名人でありクラスの中心人物でもある彼女と、平凡な一生徒でしかないヤナギは、同級生ではあってもほとんど関わりのない生活を送っていた。
通学路でケガしていた彼女を、手当てしたあの日までは。
「……ヒメノってさ。お節介だってよく言われない?」
「言われたことはないな。普段なら人助けなんかしないし」
「胸張って言うことじゃないよ、それ」
その日以来、テンマは何故かヤナギのことを気に入ったようで。一人暮らしのヤナギのマンションに、暇を見つけては入り浸るようになる。渋々受け入れるヤナギだが、彼女はわざとかと思うほど無防備で――……
親の転勤に付き合い続けたせいで人付き合いがヘタクソな少年と、そんな少年が気に入った王子様(♀)。
これは二人のちょっとした、恋愛に至るまでの平凡な日常。
文字数 86,343
最終更新日 2023.05.07
登録日 2023.04.28
北川凛は平凡な高校生だ。バイト先で男性客に付き纏われていて悩んでいた。そもそも凛は女子のように可愛い男子高校生であり、問題はいくつもあった。
翌日学校でクラス中の女子の心を奪う三田葵とぶつかってしまい、葵に心配される。凛は葵に恋人のフリをお願いすると呆気なく了承される。葵は男子のように格好良い女の子で、だけどリードされていって凛は葵に惹かれていく。
バイト先での問題が解決しても友人として関係は続いて行った。だけど凛は葵の特別になりたいと思ってしまって、二人きりで遊びに行った時に自分は葵の特別ではないのだと気付いてしまった。それでも葵は逃げる凛を追いかけてきて、そこで葵の本音が告げられる。
「好きな人の、笑顔が見たい。その人の名前は――」
文字数 100,510
最終更新日 2023.04.29
登録日 2022.12.23
仕事の帰りに通るいつもの道、いつもと同じ時間に歩いてると背後から何かの気配。気づいた時には脇腹を刺されて生涯を閉じてしまった佐藤優。
再び目を開いたとき、彼の身体は何故か若返っていた。学生時代に戻っていた。しかも、記憶にある世界とは違う、極端に男性が少なく女性が多い歪な世界。
男女比が異なる世界で違った常識、全く別の知識に四苦八苦する優。
彼は、この価値観の違うこの世界でどう生きていくだろうか。
※過去に小説家になろう等で公開していたものと同じ内容です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
文字数 117,864
最終更新日 2023.04.05
登録日 2022.02.16
僕の彼女である詩織さんはクールを通り越して、若干冷たい。「好き」という言葉さえ滅多に発さないため、付き合っていることさえ忘れてしまうほど。そこで僕はある方法で彼女の本音を聞き出すことに……
文字数 1,434
最終更新日 2023.04.03
登録日 2023.04.03
後輩である皐月のことが好きすぎて、図書委員にまでなった俺は今日も全然靡かない彼女に対して想いを伝える。案の定、あしらわれる俺だったが今日は何だか違うようで……
文字数 1,588
最終更新日 2023.04.02
登録日 2023.04.02
今年も幼馴染の凛と同じクラスになった俺は、ここまで来たら先生たちがわざとやっているんじゃないかと疑いそうになる。これはそんな俺たちのとあるエイプリルフールのお話だ。
文字数 1,027
最終更新日 2023.04.01
登録日 2023.04.01
――そして彼女は、花が綻ぶように笑った。
或る朝向井拓己が目覚めると、人々の頭に花が咲いていた。母親も父親も、道行く人も誰も彼も、素知らぬ顔で頭に花を咲かせている。それはクラス委員の嬉野あずさも例外ではなく……。
ちょっと不思議なラブストーリーです。
文字数 4,676
最終更新日 2023.04.01
登録日 2023.04.01
【探偵と黒幕。ふたつの狭間にゆれ動く男の子をコメディタッチに描いたライトミステリー】
少年は現実の探偵の姿に失望した。しかし、ある事件を経てから彼の考えは変わる。
「謎があれば探偵は輝けるはずだ。いいよ、謎ならこのぼくが作ろうじゃないか」と。
だけどだれも少年の謎を解こうとはしなかった。探偵なんてどこにもいなかったのだ。すっかり不貞腐れる少年の前に、ひとりの女の子が舞い降りてきらりと光る推理をみせる。
「解けるものなら解いてみろ」
少年は少女を試さずにはいられなかった。どうか、ぼくを失望させないでおくれよとまるで祈るようにしながら。
さあ、はたして少女は少年の理想の探偵たり得るのでしょうか。
文字数 468,448
最終更新日 2023.04.01
登録日 2022.03.18
※本編をお読みいただく前に、あらすじ下にあります注意書きをよくお読み下さい。
鈴谷龍は前世の記憶を持った小学六年生。前世も自分に生まれ、その前の人生でも鈴谷龍として生きた。記憶にある一度目の人生からずっと好きだった幼馴染の女の子、笹木由利花と現世では十八歳になったら結婚する約束もした。しかし友人の一人に邪魔される。世界の秘密に関わるそのクラスメイトと賭けをする。由利花を守る為、彼女を好きじゃないフリをする事になる。十八歳になった時、約束は果たされるのだろうか。
※注意※
「やり直しの人生では我が子を抱きしめたい! ~後悔していた過去を変えていったら片想いしていた人たちと両想いになりそうな気配だけど夫の事が気がかりです~」の続編的な小説になります。なのでこの小説からお読みいただきますと「やり直しの~」のネタバレがありますし(あらすじから既にあります)、「やり直しの~」を読んでいないと分からない箇所もあるかもしれません。そして「やり直しの~」から主人公が交代しています。
文字数 7,276
最終更新日 2023.03.23
登録日 2023.03.13
文字数 2,803
最終更新日 2023.03.20
登録日 2023.03.20
あらすじ
元結婚詐欺師の鷺原 真は神の一存で、男女比1:10の世界に転生させられ、『チート』と称して『女子に嘘をつけない体質』にされてしまう。
女を信じたことなどない真に課されたミッションは『真実の恋』をすること。
リミットは1年間。失敗は死を意味する。
歩くハニートラップ 鷺原 真
生徒会長 桜井桃香
議員の娘 栗栖くるみ
不登校の元番長 白金かな子
バスケ部の異端児 等々力 元太
特別寮での男子2名、女子3名の共同生活の中で、真は真実の愛に触れていく。
——全くもう! 全くもうだよ、全くもう! キミという男は! そういうとこだよ?!
——おいロリ神、JKのコスプレはあと10年経ってからにしとけ。今は園児服で我慢の時だ
——桃香先輩が入居しなかった場合は女子全員を孕ませるとここに誓います
——いやいや。僕は悪くないだろ? 騙されるやつが悪い。
——ッ?! さささ鷺原! せめてこっち向かんといて?!
——ちょォァァアア?! やめてください! マジで! マジでやめて?!
文字数 35,065
最終更新日 2023.03.19
登録日 2023.02.14
陰キャである河合睦月〈かわい むつき〉は愛読している百合漫画を買いに行く。
そこで見つけた最後の一冊。
それを手に取ろうとしたのだが、同じく買いに来た人と手が重なってしまう。
その相手はまさかの同じクラスの陽キャである百瀬愛華〈ももせ あいか〉であった。
これは一冊の本から始まる、陰キャと陽キャの物語。
※このお話は他サイト様にも投稿させていただいております。
文字数 25,158
最終更新日 2023.03.17
登録日 2023.03.09
いつもはしっかり者である妻の凛が弁当を忘れたというので、彼女が勤める学校へ弁当を届けに行く俺。なのに、まさかあんなことが起きるなんて……
文字数 1,820
最終更新日 2023.03.15
登録日 2023.03.15
卒業前という事もあって卒研やレポート制作に追われる俺は後輩に良く絡まれる。凄く仲良くしていて、よく出かけていただけあって全然出かけられてない現状に凄く不満げな彼女。そのため俺はそんな彼女のために一緒に出掛けることにしたのだが……
文字数 2,200
最終更新日 2023.03.13
登録日 2023.03.13
今度の試験のために勉強会を開いている僕ら。その休憩中、背の低い僕の彼女は「アレ」を自分からしたいと血気迫ってくるようで……
文字数 2,833
最終更新日 2023.03.05
登録日 2023.03.05
仕事中に倒れてしまった俺は、90年代に発売されたギャルゲー『水玉ハッピーステップ♪』の世界に転移し、主人公の親友である古井戸ほまれとして目を覚ました。
そのゲームは無情なまでにバグが多く、辿り着けたとしてもなぜか数十種類もある親友との濃厚ホモバッドエンドを迎えてしまう現代まで語り継がれるとんでもない攻略不能のクソゲーだった!
元の世界に帰る条件は何でもいいからエンディングを迎えること。すなわちバッドエンドでもOKというわけだがホモエンドだけは絶対に嫌だ!
これは、役に立たないサポートキャラと共に迫りくるバグを避けつつ主人公と適度な距離を取った上で、誰でもいいからヒロインとくっつける。そんなミッションをノーマルな俺が嘆き疲弊しながらこなしていく悲しい物語である。
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
文字数 95,475
最終更新日 2023.02.24
登録日 2021.09.18
大変です!王子様が「このままでは罪を犯しそうだから見張っていてくれない?」と言ってきました!――
私は王立学院に通う公爵令嬢ユーフェミア・オースティン。とある事情で婚約解消してからお相手が見つからないでいる私に、眉目秀麗な生徒会長として人気のアルバーティン王国ミカエル第三王子殿下がいきなり物騒なことを言い出した。
なんでも恋心を拗らせて、彼女を洗脳しライバルを駆逐する術式を編み出してしまい、それをうっかり使ってしまいそうになるから始終監視してほしいのだそう。
おっかなびっくりミカエル殿下の監視役として一緒に居ると······恋に狂った危険思想は恐いもののちょっと楽しくなってきた。これは私も毒されて来たの? 果たして私は何事もなく監視役を全う出来るのか?!
恋を拗らせてうっかり犯罪を犯しかねない王子様の監視役にさせられちゃった女の子のお話です。
文字数 21,030
最終更新日 2023.02.16
登録日 2023.02.16
浜枝 魁斗(はまえ かいと)は、中学生である。そんな彼はある日、好きだった人に告白をする。告白は成功したが、その後が問題だった。
その場面を見ていた友達にその事を周りに言いふらされ、その雰囲気から逃れるため、彼女を振ってしまう。
しかし、その事に対して不満を持つ者が居た。その者との出会いにより、魁斗の日常が変化していく。
文字数 31,095
最終更新日 2023.02.14
登録日 2022.12.23
幼いころから着物を着た自分の夢を見る彩音。
それは前世であることを知った。
現実にはいない人に恋をしている毎日だったが、夢を見続けるうちに自分の罪深さを知ることになった。
罪悪感に苛まれながらも前世の事を繰り返すようなことはしないように、とだけ固く誓っていた。
しかしその決意は空しく、『彼』に出会った事で前世と今世が切っても切り離せないような状況にあることに気付くのだった。
……これは、一人の少女が過去の贖罪として『彼』に関わらないようにするも、何故か彼に好かれてしまって困惑してしまうお話。
※ 小説家になろう様でも公開しています。
文字数 7,876
最終更新日 2023.02.11
登録日 2022.09.28
高校一年生の紅月魁斗(こうづきかいと)は家族同然の幼馴染・亜里累(あさとるい)と共に母と三人、いつも通りの幸せな日々を過ごしてした。しかし、そんな幸せな日々は長くは続かなかった。夏休みを迎えたある日、これまでの平和だった日常が一変する。
いつものように、学校から家に帰った魁斗に悲劇的な事件が起きる。
事件後、命を狙われる危険と犯人への復讐を遂げるために、魁斗は世界に負けない力を求める。
目的を果たすべく、案内をしてくれたのは、まさかの幼馴染・累だった。累は魁斗を裏世界の住人である皆継左喩(みなつぎさゆ)に紹介する。その家系は鬼の血を継いでいると言われる異様な家だった。
裏世界で着実に力を身につけていく魁斗は、現代社会の裏側で三つの派閥が戦争を起こしていることを知る。
そんな非日常に慣れ始めた頃、最悪の刺客が現れ、魁斗は本格的に戦いに巻き込まれていく。
異能バトルアクション×恋愛×学園モノ。
日常と非日常が交錯するストーリー。
~主要登場人物紹介~
紅月魁斗(こうづきかいと)
主人公。事件が起きるまでは、普通の高校生。
亜里累(あさとるい)
魁斗にとって家族同然の幼馴染。秘密事が多い。魁斗以外に心を開いていない。
皆継左喩(みなつぎさゆ)
鬼の家系と呼ばれる皆継家の長女。才色兼備で学校の人気者。
青井暁斗(あおいあきと)
謎の転校生。
文字数 381,244
最終更新日 2023.01.31
登録日 2022.08.30
仲のいい友達同士でクリスマスにラブホ女子会を敢行した二人の結末。
恋人の欲しい同士の二人でラブホ女子会を行うことにする。二人は初めて入ったラブホを楽しんでいる内に場の空気に呑まれていく。
ノクターンとかにもある
☆とブックマークと応援をしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
文字数 9,991
最終更新日 2023.01.08
登録日 2022.12.26
浅海琉夏は、クラスで一番かわいいと評判の女子だ。
当然、男子からモテる。
けれど、どんな高スペックな相手でも撃沈。密かに好意を寄せているモブ男子Aの俺など、告白したところで結果は目に見えているだろう。
だから驚いた。
俺と浅海琉夏が手を組んで、――カップルY-Tuberとしてデビューするなんて。
文字数 12,504
最終更新日 2023.01.03
登録日 2022.12.23
「元おっさんの幼馴染育成計画」のほのぼのとした小話集です。本編既読推奨。ほのぼのしたくなったら更新します。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
文字数 37,229
最終更新日 2022.11.27
登録日 2021.10.03
部活に入ってきた少し様子のおかしい後輩に吞み込まれた先輩の話。 可愛くて、気が利いて、そして少し愛が重い気のする、そんな後輩との日常の始まりの日々。
ノクターンノベルズにもある
https://www.alphapolis.co.jp/novel/946234166/353680612 前作
文字数 9,309
最終更新日 2022.10.20
登録日 2022.10.14
高校に入学して聞いた色々な噂。その中でひときわ心を惹かれたとある先輩に私は会いにいった。そこに静かに佇むのは様々な噂を背負った先輩の姿。 ミーハーだった私は彼女が漂わせる雰囲気に呑みこまれた私の話。
カクヨムにもある
文字数 9,431
最終更新日 2022.10.11
登録日 2022.10.06
先天性の病気でニ年もの間眠っていた千秋
目が覚めると身体が女の子になってしまっていた!
身の回りの環境が変わり、女子の嗜みを身につけるために毎日奮闘、葛藤、恋愛、そしてまさかの展開に千秋は飲み込まれていく・・
果たして千秋の行末は?
文字数 53,598
最終更新日 2022.09.18
登録日 2022.08.23
ショートカットで背も高い高谷凛花は隣の中学の手塚圭に恋をしている。
ストリートバスケで出会った二人は友人と言って良い間柄だと思う。
中学3年の夏、凛花は圭に告白をするがこっぴどく振られる。凛花はそれ以来、ストリートバスケに行かなくなり、高校に進学する。
しかし、進学先の高校で圭と再会し・・・
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全話予約投稿済。数時間おきに公開し9/12完結予定です。
文字数 16,973
最終更新日 2022.09.12
登録日 2022.09.10
教師をしている私が見たのは見知らぬ男と肩を組み、ホテルから出てくる教え子の姿。思わず固まる二人の歯車が狂う。
文字数 4,704
最終更新日 2022.09.11
登録日 2022.09.10
海に近い地方が舞台。ヴィンセント・ファン・ゴッホを敬愛している高校三年生の女子がヒロイン。高校から絵を描き始めて、今は油絵に挑戦中。美術部に所属してて、同じ部活の水野さんの事が気になる。
水野さんは、親戚が画家で、自宅にアトリエがあって水彩画を描いている。ヒロインから見れば、水と油のように、水野さんとは合わなそうな気もする。
来年は卒業という今になって、水野さんと仲良くなりたくて、ヒロインは夏休みに彼女のアトリエを訪問して……
この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。二〇二二年七月に完結済みです。
文字数 13,520
最終更新日 2022.09.10
登録日 2022.09.10
全員帰った部室で行われる秘めやかな愛の確認行為。 陸上部に所属する二人には誰にも言えない秘密があった。それは二人が付き合っていて、部室をラブホ代わりに使っていること。誰にも言えない、見つかってはいけない時間が始まる。
ノクターンにもある。
文字数 6,606
最終更新日 2022.09.08
登録日 2022.09.03
潔啓太(いさぎけいた)享年17歳。
彼は若くしてこの世を去った。
死んだ理由は刺殺。啓太を刺殺した犯人は啓太のことが好きすぎるヤンデレ重愛(かさねあい)だった。
数多の後悔を背負って死んだ啓太は、神様の特別な計らいで刺殺される前日に生き返らせてもらう事になる。
生き返る過程でさまざまな人間の思惑を知った啓太は、生き返る瞬間に誓った。
「俺は重愛に反撃する!」
これは一人の平凡な少年と初心なヤンデレ少女の反撃ラブコメディー。
※スローペースです。
他の小説サイトでも投稿しています。
文字数 41,314
最終更新日 2022.08.10
登録日 2022.07.10
二〇二二年の四月、この春大学生になった西谷百合絵(にしやゆりえ)は、新しいキャンパスライフに心を踊らせていた。それは高校の時に家庭科部で出会った親友――神宮真妃(じんぐうまき)と同じ学校、そして同じ学部になったからだった。
これで何とかボッチにはならずに済む。そう考え安堵しながら臨んだオリエンテーション兼クラスメイトとの顔合わせでは、彼女と真妃以外の女子はみんな揃って没個性な人たちだった。
こんな女子たちとは気が合いそうにないな。そう思った百合絵は真妃と二人きりで新しい学校生活を堪能することにした。
そんな時だった。クラスメイトのド派手な女子――小竹五葉(こたけいつは)が、自分好みの変わり者だということで百合絵と真妃に対して異様に接触してくるようになった。
「最低な奴!」
憤慨していた百合絵だったが真妃の方はというと五葉とは何かと気が合うみたいだった。結果、百合絵は仕方なく五葉も入れた三人で一緒に行動するようになった。
それから数週間ほどが経った四月の終わりのある日のことだった。五葉は何かと百合絵に対し恋愛はしないのかと勧めてくるのだった。百合絵は大学受験前の冬に経験した恋愛や友人間で起こった事件に関する嫌な記憶を思い出し遠慮するが、五葉はそれでもなおしつこく勧めてくるのだった。
しびれを切らした百合絵は五葉に対し、「あなた自身が恋愛にいそしんだら?」と提案するが、どうやら五葉の方はすでに自分がモテモテで需要がある身分だと自覚しているようだった。
なんという自信家……。唖然としていた百合絵だったが、どうやら五葉は本当に小学校時代に最高三人の男の子友達と付き合っていたという経験があるみたいだった。
そして、五葉の小学校時代の思い出話を聞かされた百合絵だったのだが……、それを聞いた百合絵は五葉の過去に対しちょっとした違和感を感じてしまったのだった。
とある大学生の日常生活とクラスメイトの小学校時代の思い出を描いたお話。ド派手なクラスメイトの女子――小竹五葉の秘密とは? そして、六月になった今、百合絵が思い悩み絶望しているそのわけは?
*前作(鉄路を辿って①・②・③・④)の続きとなっております。本作をお読みいただく前もしくは後に前作もお読みいただけるとよりお楽しみいただけます。
文字数 29,345
最終更新日 2022.06.18
登録日 2022.06.10
高校に入学した荒川涼真はクラスメイトの亮と遊ぶ予定を立てていた。
しかし、下校時に先生に呼び止められ入学式すら来ていない幼馴染中山胡桃にプリントを届けて欲しいと頼まれる。
涼真は渋々了承し、胡桃の家に行きチャイムを押したが反応が無い。
もしかしたら――と思い涼真は急いで家に入り胡桃の部屋に行くが……
~4月22日追記~
【小説家になろう、現実世界恋愛ランキング日間一位感謝!!】
文字数 22,687
最終更新日 2022.05.23
登録日 2022.04.18