「ェ」の検索結果
全体で15,805件見つかりました。
王家の意向で進められた婚約。
リーゼロッテ・エーレンフェルトは、婚約者ヒューバート・ラドクリフの屋敷を訪れた日、婚礼後に自分が使うはずだった部屋で、病弱な男爵令嬢アネットが眠っているのを見る。
「君なら分かってくれると思った」
ヒューバートはそう言った。
けれどリーゼロッテが問いたいのは、アネットが可哀想かどうかではない。
弱い方を助けるために、なぜ私の部屋を使ったのですか。
なぜ私の席を、あなたの優しさのために差し出したのですか。
部屋、席、茶会、呼び名。
少しずつずらされた扱いを、リーゼロッテは一つずつ確認していく。
善意を理由に他人の場所を使う婚約者とは、白紙に戻します。
※初日以外は6時・17時の更新といたします。
文字数 97,982
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.04
「アンネリーゼ・フォン・アルバ公爵令嬢!」
「……はい、お呼びでしょうか。殿下」
王立学園の卒業パーティーの最中、筆頭公爵令嬢であるアンネリーゼは、婚約者であるフェリクス王太子殿下に高らかに名前を呼ばれた。
「アンネリーゼ。君は『妹』であるアマーリエ・フォン・アイヒェン侯爵令嬢を虐げた。いくら父親が違うとはいえ、血の繋がった『妹』に対する態度ではない。君との婚約は破棄する!」
異父妹を『妹』と呼び続け、心を移した王太子。
その結末がどうであれ、貴方が心のままに動いた結果でしょう?
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい。
※ 画像はAIで作成しています。
文字数 104,719
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.05.29
伯爵令嬢リシェルは、侯爵令息エドワードの婚約者として、長年彼を支え続けてきた。
社交の調整、侯爵家との付き合い、夜会での立ち回り。
婚約者として必要な役目を果たしてきたつもりだった。
けれど、エドワードが最優先するのは、いつだって乳兄妹のフィオナだった。
体調を崩したと聞けば予定を変えて駆けつけ、夜会でも当然のように隣へ立つ。
「昔から家族同然なんだ」
そう言って、エドワードは何度もリシェルへ理解を求めてきた。
侯爵夫人だけは、そんな息子を何度も諫めていたけれど――本人は、自分がどれほどリシェルへ甘えているのか、まるで分かっていなかったのだ。
そして、ある日。
「フィオナは俺にとって特別なんだ。君とは違う」
その言葉を聞いた瞬間、リシェルはようやく気づく。
ああ、この人は最初から、私を一番に選ぶつもりなどなかったのだと。
ですから、もう結構です。
そこまで乳兄妹の方が大事なのでしたら、私は婚約者を降ります。
リシェルが去ったあと、エドワードは少しずつ思い知っていく。
自分がどれほど彼女に支えられていたのかを。
文字数 209,287
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.05.06
姉アナスタシアの代わりとして、コンウェイ公爵ダグラスに嫁いだ伯爵令嬢レティシア。
「アナスタシアの劣化版」「無能な代用品」と蔑まれ、西の塔に追いやられる日々。
亡き婚約者を心から愛するダグラスは、彼女が遺した美しい刺繍と、知性溢れる手紙だけを胸に生きていた。
何もできないと言われ続けたレティシアは、ただ静かに役目を終えるはずだった。
そんな彼女の人生を変えたのは、ダグラスの息子・ルシアン。
誰にも懐かなかった聡明な少年は、たった一度の会話でレティシアの本質を見抜き、彼女の傍にいることを選ぶ。
「俺はアンタが来たことで、これからの人生が良いものに変わると思ってる」
蔑まれることに慣れた令嬢と、大人を見下す孤独な天才。
二人が築く絆は、やがて屋敷を、そしてダグラス自身さえも変えていく。
だが、ダグラスが愛してやまないアナスタシアの面影には知らぬ秘密が隠されていて——
文字数 44,893
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.01
花と果物の領地を治める子爵夫人パルマのもとに、夫に捨てられたという女アエリアが転がり込んできた。
「何もできない」と泣く彼女を、婿である夫フェルナンは可哀想だとかばい続ける。
けれどアエリアは、なぜか上物の果物や柔らかいパンだけは迷わず選び、屋敷や領民の家から少しずつ食べ物や品物が消えていく。
そして祭りの前日、娘が楽しみにしていた桃にまで手が伸びた。
「夫に捨てられた人に、桃ひとつ譲れないのか」
そう言った夫を見て、パルマは決めた。
可哀想という言葉で、娘の皿まで差し出すつもりはない。
※初日以外は、12時・22時の更新となります。全17話。今回は短い話です。
文字数 16,923
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.11
レニファは従姉妹のアルチェにいつも頭を悩ませていた。彼女から謀られてレニファは蠱毒令嬢などと学園で呼ばれている。
ある日とうとう我慢の限界が来た。
家族とともに反撃を!
なんて思っていたけれど、アルチェはレニファが何もしなくても勝手に自滅していった。
それには隣国からの留学生エルマールの存在があった事を知る。
次第に彼に惹かれるレニファだが、彼はレニファにとことん塩対応だった。
※作者の妄想の産物です
海よりも広い心でお読みください
※なろう様にも投稿始めます(7/6)
今回見切り発射です。
短編にするつもりではありますが途中長編に変更になりましたらごめんなさい*ᴗˬᴗ)⁾⁾
文字数 51,774
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.04
「オロラド国の宝箱」と呼ばれるリアライドは王の命令で政略結婚することになった。
その才能を次世代に引き継げ、とのことだ。
貴族に生まれたので政略結婚に嫌やはない。
だけど夫は、リアライドとの結婚が不満なのか、子供っぽい当てつけばかり。
しまいには、やっとの思いで作り上げた魔道具を夫の恋人に壊され、リアライドはついにキレた。
「離婚しましょう、判を押さないのであれば亡命します」
リアライドには亡命を果たすだけの実力があった。
☆趣味全開です。ざまぁと、ちょっと恋愛成分?糖度は低め
女主人公は我が道行くタイプなのであんまり優しくないかもしれません
文字数 22,470
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.10
婚約者を義妹に奪われ、実家からも追い出された元伯爵令嬢リリアーナ。
「地味で、香水もまともにつけられない令嬢など恥だ」
そう笑われた彼女には、誰にも認められなかった得意なことがあった。
それは、薬草と油と花の香りを使った、肌に優しい石鹸作り。
肌が弱かったリリアーナは、幼い頃から自分のために石鹸や香り袋を作っていた。
けれど貴族社会では、高価な香水をまとえない彼女は「みすぼらしい令嬢」と見下されるばかり。
居場所を失ったリリアーナは、亡き母が残した森の端の小屋で、小さな石鹸工房を始める。
最初のお客様は、手荒れに悩む村の洗濯女。
次に訪れたのは、戦傷と肌荒れに苦しむ無口な辺境伯。
やがてリリアーナの石鹸は、肌荒れに悩む貴婦人たち、香水が苦手な令嬢、汗の匂いを気にする騎士たちの間で評判になっていく。
一方、リリアーナを捨てた元婚約者と義妹は、彼女の商品が王都で流行し始めたことに焦り始める。
「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅い。
私はもう、誰かの顔色をうかがう令嬢ではない。
これは、捨てられた元令嬢が、手作り石鹸で人々の悩みを洗い流しながら、王国一の香り職人へと成り上がっていく、明るく優しいものづくり恋愛ファンタジー。
無口で不器用な辺境伯の静かな溺愛つき。
文字数 295,392
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.05
子爵令嬢リディア・アーヴェルは、王宮記録院で働く地味な書記官だった。
誰も彼女の名前を覚えない。
婚約者も、家族も、王宮の上司たちも、彼女を便利な道具のように扱っていた。
ある夜、リディアは婚約者エドガーから婚約破棄を告げられる。
理由は、妹セレナを愛してしまったから。
さらに翌日、王宮での仕事までも妹に奪われる。
「お姉様の仕事くらい、私にもできますわ」
そう笑った妹は、リディアが十年近く支えてきた王宮記録院の仕事を三日で破綻させる。
一方、家も仕事も婚約者も失ったリディアの前に、冷徹と恐れられる王弟カインが現れる。
「君を探していた。王国には、君が必要だ」
だがリディアはもう、誰かのために自分を犠牲にするつもりはなかった。
彼女の手元には一冊の手帳がある。
そこには王宮、貴族、家族、元婚約者たちの秘密がすべて記されていた。
誰にも覚えられなかったモブ令嬢が、静かに王国を揺るがしていく。
文字数 368,244
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.06.14
幼い頃に起きた事件がきっかけで実の父親に疎まれて暮らすファナ。
唯一の居場所は学校。
毎日、屋敷から学校まで歩いて通う侯爵令嬢を陰で笑う生徒達。
それでも、冷たい空気の中で過ごす屋敷にいるよりはまだマシだった。
ファナに優しくしてくれる教師のゼバウト先生。
嫌がらせをされてあまりにも制服が汚れるので、毎回洗って着替えを用意しておいてくれる保健室のエリーナ先生。
昼休みと放課後は、図書室で過ごすことが多いので、いつも何かと気にかけてくれる司書のマッカートニーさんと、図書委員の優しい先輩達。
妹のリリアンは、本人に悪気は無いのだけど、嫌なことや自分が怒られそうになると全て姉のファナに押し付ける。
嫌なことがあればメソメソと泣き姉に頼ってばかりだった。
いつも明るく甘えん坊のリリアンは顔もとても可愛らしく屋敷の中心で、使用人たちも父親も甘やかして育てられた。
一方、ファナはいずれ婿を取り侯爵家を継がなければならないため、父親に厳しく躾をされていた。
明るくて元気だったはずのファナの笑顔は、大きくなるにつれ失ってしまっていた。
使用人達もぞんざいな態度を隠そうともしない。ファナはもう諦めていた。
そんななか唯一、婚約者のジェームズだけはファナのことを優先してくれる優しい男の子だった。
そう思っていたのに………
✴︎題名少し変更しました。
文字数 117,874
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.05.06
公爵令嬢リリアーヌは、妹に婚約者を奪われた。
「お姉様はしっかりしているもの」
「君には華がない」
家族も元婚約者も妹を選び、リリアーヌは何もかも譲ることになる。
けれど、泣きながら屋敷の厨房で焼いた最後の蜂蜜クッキーを、使用人たちは涙ぐみながら食べてくれた。
「お嬢様のお菓子が食べられなくなるのが、一番つらいです」
その一言で、リリアーヌは決める。
貴族令嬢として必要とされないなら、自分の手で誰かを幸せにしよう、と。
屋敷を出たリリアーヌは、王都の片隅で小さな焼き菓子屋「月うさぎの焼き菓子店」を開く。
最初は誰も来ない小さな店だったが、泣き虫令嬢の焼く素朴なお菓子は、疲れた騎士、悩める侍女、恋に傷ついた令嬢たちの心を少しずつ癒やしていく。
やがて店を訪れたのは、冷徹王弟と恐れられるレオンハルト殿下。
「この菓子を作ったのは誰だ」
「わ、私です。お口に合いませんでしたか?」
「……合いすぎて困っている」
リリアーヌの焼き菓子は、王弟の孤独まで溶かしてしまう。
一方、リリアーヌを追い出した実家と元婚約者は、彼女が陰で支えていた社交、贈答、屋敷運営を失い、少しずつ崩れていく。
でも、もうリリアーヌは戻らない。
彼女には、甘い香りのする新しい居場所がある。
これは、婚約者も家も妹に譲った泣き虫令嬢が、王都の小さな焼き菓子屋から幸せを焼き上げ、冷徹王弟と国中の胃袋をつかんでしまう、明るい再出発の物語。
文字数 523,167
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.06.21
ベルティア王国のローゼン男爵家で、地味な容姿を理由に冷遇されて育ったリエラ。きょうだいの中で一人だけ平民学校に通わされた彼女は、そこで薬学を専攻する。学校で身につけた知識をもとに、独学でも薬草加工の技術を磨いたリエラは、没落寸前だった実家を陰で立て直すが、その功績が両親から認められることはなかった。
やがてリエラは、フェルナー伯爵家の嫡男ニルスと政略結婚をさせられる。
しかし軍務を理由に長く屋敷に不在だったニルスは、形式的な結婚式だけを済ませると、またすぐに戦地へと戻ってしまう。
夫不在の伯爵家で、リエラは義父母から使用人同然の扱いを受けながら暮らすこととなった。
それからおよそ一年後、ようやく帰還したニルスは、なぜかリエラの妹であるマチルダを伴っていた。そして「俺はマチルダと結婚する。地味で可愛げのない妻はいらない」と、リエラに一方的に離縁を言い渡す。
行き場を失ったリエラは、悪名高い辺境伯、レオンハルト・リングレンのもとへ嫁がされることに。
けれどレオンハルトは、様々な噂とは真逆の、有能で誠実な領主だった。
辺境伯領で初めて夫から対等に扱われるようになったリエラは、薬学の知識を振るい、リングレン辺境伯領をさらなる繁栄へと導いていく。
一方、彼女を失った実家のローゼン男爵家は、急速に没落の一途を辿り──。
※何もかもファンタジーな設定の作品です。温かい目で見ていただけると嬉しいです。
※毎度のことで申しわけないのですが、終わらないので長編に切り替えます…。すみません。
※こちらの作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
文字数 150,409
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.05.29
午前一時、大学近くの女性専用シェアハウスは、エアコンの低い音だけが響いていた。森下莉香から一枚の写真が送られてきた。ホテルのスイートルームらしいベッドの上で、彼女は片方の肩を露わにし、鎖骨のあたりには生々しい赤い痕が残っていた。
背後の男の顔は写っていなかった。けれど、画面の端に映った手首だけで、私は十分だった。そこに巻かれていた白檀の腕輪念珠を、私は知っていた。
あれは、私が神宮寺怜央に贈ったものだった。
東京・港区の旧財閥系一族、神宮寺家の後継者。神宮寺家は老舗の不動産開発会社を中核に、近年は医療・介護施設への投資も広げていた。怜央はその跡取りとして、著名な卒業生であり、大学の有力なスポンサーでもある人物として、たびたび私たちの大学に顔を出していた。
文字数 14,062
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.13
実家からも見放され、冷酷な公爵ガゼルディンに虐げられていたオルフェリア。彼の愛人フェルミナの陰謀により、身一つで離縁を言い渡され、不毛の地と呼ばれる辺境へ追放されてしまう。
しかし、絶望すると思われたオルフェリアを待っていたのは、豊かな大自然と、無骨ながらも底抜けに優しい辺境伯ネストリウスだった。
オルフェリアが持つ卓越した生活の知恵と料理の技術、そしてハーブの知識によって、辺境の古い城館は瞬く間に温かい笑顔で満たされていく。
一方、彼女を失った王都の公爵邸は、贅沢三昧の愛人のせいで瞬く間に経済破綻へ向かっていた。オルフェリアの本当の価値に気づき、焦り狂ったガゼルディンが辺境へ連れ戻しに現れるが、そこには圧倒的な幸福と、予想もしない驚愕の現実が待ち受けていた。
文字数 64,829
最終更新日 2026.07.11
登録日 2026.07.11
厳格な侯爵ヴァルザードの妻として、息の詰まるような過酷な義務と束縛に耐えていたイルミニア。ある日、彼女の華やかな地位を妬んだ妹のゼルヴィアが、闇の宝具を使って二人の肉体を入れ替えてしまう。
「お姉様の地位も、旦那様も、すべて私がもらうわ!」と勝ち誇る妹。しかしイルミニアは、悲しむどころか内心で歓喜していた。これでようやく、あの地獄のような結婚生活から「離縁」できるのだから。
厄介者となった妹の体(中身はイルミニア)は、好都合とばかりに実家を飛び出し、念願だった城下町のカフェでのんびり働き始める。一方、念願の侯爵夫人となった妹(中身はゼルヴィア)を待ち受けていたのは、贅沢三昧とは程遠い、過酷な一族の義務と冷徹な夫の監視だった。
文字数 49,396
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.07.12
新進気鋭のフェルナー伯爵家次女、エレノア。
真面目で努力家な彼女は、父を支え、領地を支え、多くの人に頼られながら家の発展に貢献してきた。
けれど、周囲から掛けられる言葉は、いつも同じだった。
「お前なら大丈夫」
絶世の美女である姉は大切に守られ、優秀な自分は頼られる。
それが当たり前だと思っていた。
そんなある日、武門の名家・ヴァルハルト辺境伯家から縁談が届く。
「辺境は大変だが、エレノアならやっていけるだろう」
そうして嫁いだ先で待っていたのは、軍事に強く商業に弱い辺境伯領だった。
持ち前の知識と努力で領地を支え、人を支え、少しずつ豊かになっていく辺境伯領。
そして、成果だけではなく、努力する姿そのものを見てくれる辺境伯カイルとの出会い。
一方、エレノアを失った実家では、誰も気付いていなかった本当の支えの大きさが、少しずつ明らかになっていく。
これは、「お前なら大丈夫」と言われ続けた女性が、誰かと支え合うことを知り、その優しさを未来へつないでいく物語。
文字数 54,241
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.06.26
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。
文字数 10,706
最終更新日 2026.04.29
登録日 2026.04.29
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
文字数 1,599,977
最終更新日 2026.07.13
登録日 2023.02.09
悪役令息のはずなのに、攻略対象達の愛が重過ぎて……?
アホエロコメディ半分シリアス。
貧乏貴族なのに故あってジュリアス王子の婚約者候補になってしまったシエルは、王子の奇行に悩まされていた。
◾️幼馴染王子
「いじめはやめるんだ!」
「シエルは、嫉妬してこんな事したんだよな?」
※設定のせいで最初は空回りのやらかしばかりです。かっこいい攻めではありませんが、シエルへの愛は誰にも負けません!
◾️ヒロイン♂
「セックスはスポーツだよ♪」
◾️過保護な従者
「お前は俺がいないと、何にも出来ないんだから」
◾️弟(転生者)
「ーー 兄さんは僕が幸せにする!」
◾️騎士団長の息子
「俺は貴方の守護騎士です」
★最終的には、やらかし王子とハッピーエンド予定です。
注意! がっつり本番はありませんが、随所に、匂わせ、エロが絡むシーン、攻めが変態になるシーンがあります。
ちょこちょこ出てくるので、話のタイトルに※はつけてません。
いつでも何でもウェルカムな方、どうぞ宜しくお願いします。
後で気づいてサイレント修正する場合があります。
文字数 68,947
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.03
夫の若い秘書が、社内チャットに一枚の自撮り写真を誤って投稿した。本当は若手社員だけで作った私的なLINEグループに送るつもりだったのだろう。けれど彼女は、うっかり会社のLINE WORKSの雑談チャンネルに投稿してしまった。写真の背景は、私と怜司の寝室だった。彼女は私のシルクのナイトウェアを着て、私が使っていたドレッサーの前に立っている。胸元は大きく開いていた。
添えられていた言葉は、たった二行だった。
【怜司さんが、奥さんは今いないって】
【今夜、この寝室は私のもの】
チャンネルは数秒だけ静まり返り、それから既読の数が一気に増えていった。誰かが意味ありげなスタンプを送り、別の誰かが冗談めかして、とうとう奥さんの座に収まったのかと聞いた。彼女が着ているナイトウェアが高価なものだと気づき、もう高梨家の主寝室に入り込んだのかと茶化す者もいた。
桐谷莉奈は、すぐにもう一言付け加えた。
【怜司さん、今夜はずいぶん元気。でもずっと寒いって言ってて、私を抱いて離してくれない】
私は黙って、そのメッセージが一つずつ浮かび上がるのを見ていた。怜司が寒がるのは当然だった。だって、私はずっと彼の背中に張りついているのだから。私の遺体は、彼によって主寝室のウォークインクローゼットの奥に作られた壁の中へ封じ込められて、もう三ヶ月になる。
そこは、世田谷区にあるリフォーム済みの一戸建てだった。結婚後、怜司が購入した家だ。ここなら静かで、人目も少なく、私たちはやり直せる。そう言っていた。隣家とは塀と庭を挟んでいて、主寝室は二階にある。深夜の作業音も、水漏れの修繕だと言えば、誰も深くは聞かなかった。だから彼は私を殺したあと、ウォークインクローゼットの奥を石膏ボードで塞ぎ、継ぎ目をパテで埋め、その上から新しい壁紙を貼った。
壁紙の糊とパテの匂いは、まだ完全には抜けていない。壁の内側は冷たく、息苦しい。私は毎晩、彼の首筋にぴたりと貼りついて息を吹きかけていた。寒くないはずがなかった。
文字数 14,928
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.13