「戒」の検索結果
全体で639件見つかりました。
舞台はベルフィユ王国。騎士団長アランは、一年たった今も失恋の傷を胸に秘めたままだ。
そんな折、不穏な知らせがもたらされるーー隣国エーレンベルク国のスパイが、王の身辺を探っているというのだ。色仕掛けで王の側近に近づき、情報を引き出すつもりらしい。
警戒するアランの前に現れたのは、一年前に自分の元から去っていったひと。
アランの心は、疑惑と未練の間で激しく揺れ動く。
ユリウス……君が、スパイなのか?
疑いたくない……でも、また彼の側にいられるなら、利用されたってかまわないーー
一方、ユリウスもまた一年前のことが心の傷となっていた。
もう傷つきたくない……それでも、また君に恋をしてしまうんだ。
誤解、嫉妬、秘密。すれ違う想いーー
二人は互いの想いに気づくことができるのか?
不器用な騎士たちの、遠回りな恋の物語。
前作『隊長、その命令は反則です!』と同じ世界観のシリーズ第二弾。
もちろん単独でもお楽しみいただけます。
文字数 51,054
最終更新日 2026.05.04
登録日 2026.05.04
クラブの喧騒の中、金髪碧眼の青年ルカは一人で静かに時間を過ごしていた。彼の独特の美しさが周囲の注目を集める中、軽薄な雰囲気を持つ常連客ユウキが声をかける。ユウキは自分の軽いノリでルカをリラックスさせ、彼の心を開こうと試みる。
最初は警戒しつつも、ユウキとの会話を重ねるうちに、ルカは次第に心を開いていく。ユウキの真摯な言葉と優しさに触れ、ルカはこれまで感じたことのない安らぎを覚える。
二人はその夜、互いに心の奥深くに触れ合い、感情を共有することで強い絆を築く。静かで深い理解が生まれる中で、彼らの関係は一層深まり、夜が明ける頃には、互いにとって欠かせない存在となる。
「夜に咲く心」は、予期せぬ出会いと、心の深い部分でのつながりを描いた物語です。
文字数 3,566
最終更新日 2024.08.29
登録日 2024.08.29
第一部
時は江戸時代。
女流画家として日々絵筆を握る紅葉は、原因不明のスランプに陥り、絶望の果てに筆を置くことを決意する。
そこで師匠から貰った絵筆で、最後の絵を描くとそこから仙人が現れ、彼女に生物を描くと、その絵が動きだす不思議な筆を渡す。
そして、その仙人から決してこの筆を使って、紙に絵を描くなと忠告を受ける。
しかし、彼女の腕前を警戒する絵師が、卑劣な妨害を仕掛けてきて・・・!?
文字数 14,922
最終更新日 2021.01.30
登録日 2021.01.25
20歳の大学生・真也は、親友ユウタに奇妙な違和感を抱いていた。
彼はいつも女子大生を目で追い、周囲を過剰に警戒し、真夏でもマフラーを外さない。そんな中、街では女子大生を狙った連続殺人事件が発生。その犯人の特徴がユウタそっくりで…
文字数 3,730
最終更新日 2026.02.23
登録日 2026.02.23
同人誌でマンガを描いている三織は、二十歳の大学生。
ある日、一人の男子高校生と出会い、危ないところを助けられる。
後日、友人と一緒にある女装コンカフェに行ってみると、そこにはあの男子高校生、壮弥が女装して働いていた。
しかも彼は、三織のマンガのファンだという。
思わぬ出会いをした同人作家と読者だったが、三織を大切にしながら世話を焼いてくれる壮弥に、「女装していても男は男。安全のため、警戒を緩めてはいけません」と忠告されつつも、だんだんと三織は心を惹かれていく。
自己評価の低い三織は、壮弥の迷惑になるからと具体的な行動まではなかなか起こせずにいたが、やがて二人の関係はただの作家と読者のものとは変わっていった。
文字数 92,080
最終更新日 2024.01.26
登録日 2024.01.26
異世界の子供向けの童話というコンセプトで作りました。
その世界の大半の人が生きることに飽きてしまった怠け者たちの過ちのお話。
このお話はRPGゲームなどでよくある魔物の跋扈する異世界の人々の世界の童話。
どうして魔物が居るのかとか怠け者になると魔王様や悪魔たちに食べられちゃうぞという戒めを子供達に伝える童話です。
小説本編用に考えた世界観の下地部分の物語なのですが、その世界で語り継がれている昔話として作りました。
本編ではこの童話名が出てくる予定です。
絵本予定でしたが絵を描いている余裕がないので文字だけになっていました。
文字数 5,705
最終更新日 2019.02.28
登録日 2019.02.10
冷たい地下牢で育った少女リラは、自身の出自を知らぬまま、ある日訪れた混乱に乗じて森へと逃げ出す。そこで彼女は、凶暴な瘴気に覆われた狼と出会うが、触れるだけでその瘴気を浄化する不思議な力があることに気づく。リラは狼を癒し、共に森で暮らすうち、他のモンスターたちとも心を通わせ、彼らの怪我や病を癒していく。モンスターたちは感謝の印に、彼女の知らない貴重な品々や硬貨を贈るのだった。
そんなある日、森に薬草採取に訪れた騎士アルベールと遭遇する。彼は、最近異常なほど穏やかな森のモンスターたちに違和感を覚えていた。世間知らずのリラは、自分を捕らえに来たのかと怯えるが、アルベールの差し出す「食料」と「服」に警戒を解き、彼を「飯をくれる仲間」と認識する。リラが彼に見せた、モンスターから贈られた膨大な量の希少な品々に、アルベールは度肝を抜かれる。リラの無垢さと、秘められた能力に気づき始めたアルベールは……
陰謀渦巻く世界で二人の運命はどうなるのか
文字数 80,919
最終更新日 2025.08.03
登録日 2025.07.29
地球の学校に通う高校1年の月影零は
色々な事件に巻き込まれる体質で
誘拐、紛争、バイオテロ、挙げ句の果て国家規模の陰謀に巻き込まれてきた零は、何も起こらない日常を警戒しながら過ごしてきた「こんなに何もないのはおかしいまた裏で何か起こっているのか?」度重なる事件で思考が麻痺してる
中、零のクラスを含む数クラスが異世界に召喚された。
それは、色々事件に巻き込まれ過ぎて色々可笑しくなった主人公とその仲間達の物語
文字数 2,419
最終更新日 2018.11.26
登録日 2018.11.05
怠惰な風神ワールディーは、暇のあまり人間達の住む下界に遊びに行くことを思いつきます。
肉の体を用意して、神だとバレないようにひっそりと、いわゆるお忍びです。
向かうはダンジョン都市タルベナーレ。お目当てはもちろんダンジョンです。
銀髪の美少女ルーとして、冒険者となってダンジョンで遊ぼうとしますが……。
「うっかり本気を出さんように気を付けねばならんな。神だと気付かれると面倒だ」
さてさて、そう上手くいくでしょうか?
早速その美しさに誘われたのか、暴漢たちがルーのことを狙っていますよ?
ちょっとHな神様と女の子たちの日常と冒険の日々を綴ります。
文字数 231,036
最終更新日 2024.04.28
登録日 2024.03.08
白銀の乙女によって守られる世界。
これはそんな乙女を守ることに命を捧げた騎士のお話。
おとぎ話にもなれなかった、けれど何より大切なものを手にいれた、真っ赤な騎士のお話です。
「染む紫の雲の上まで」という作品と対になっています。今回は乙女の騎士のお話です。
拙い文章ですが、お暇な時にでもお読みいただければ幸いです。
今回は源義経といえばこの人な破戒僧弁慶の辞世の句をタイトルにお借りしました。この二人のような主従の関係はとても美しいものだと私は思ってます。
文字数 2,461
最終更新日 2019.07.10
登録日 2019.07.10
剣と魔法と魔科学が発展した世界『エンベンタリア』。その世界に突如として現れた怪物『獣魔』は、人類が誇る勇者や英雄ですら敵わないほどに強大な存在だった。
だが、人類は劣勢の中で対獣魔用人型兵器〝魔骸騎士ヴァルフェル〟を完成させ、遂には『獣魔』への逆襲を果たすまでに。
そして来たる最終決戦……その戦場に、とある一人の若き騎士がいた。
彼の名はレコ=ミルーイ。
故郷に妻と子をもつ心優しい青年である彼は騎士としてはどこか気弱で頼りなげであったが、初陣の激戦の中で成長を遂げ、騎士としてのお勤めを立派に果たした……はずだった。
なんたることか、『獣魔』との最終決戦後、レコは思がけないハプニングにより戦場に取り残されてしまったのだ。
戦場で立ち尽くすレコであったが、そんな彼の目に不審なコンテナが映る。
警戒して近づくレコが見たもの……それは何故かコンテナに詰められた幼女だった。
しかも、いかなる理由かコンテナに引き籠ってなかなか出てこない。
それどころか中から壁を蹴るし、人前に姿を見せようともしない。
コンテナも背中に溶接してしまったからもはや一蓮托生だ。
なので仕方なく、謎の少女を旅のお供にして祖国を目指すレコ。
しかし、その道行きには常にトラブルと謎が待ち構えていて──!?
戦闘用人型兵器となったに青年と謎の〝箱入り少女〟が織り成す異世界ハートフルミリタリーアクション冒険劇、ここに開幕!
文字数 104,036
最終更新日 2022.11.30
登録日 2022.10.26
人類が滅亡し掛けた最終世紀の戦争は、人工人類との熾烈な戦いだった。その大戦争は両軍疲弊して休戦状態に入り、その間に人工人類軍は軍備の増強を急いでいる中で、首都で時空爆発を起こした日本皇国は、新たに新日本皇国と名乗り、洋上に新国土を作り急速に軍事力を見せ出した。人工人類軍は新日本皇国軍を警戒して、旧国土に特殊潜入部隊を送り込み時空爆発の調査と監視を続けている。そして、もう一方では人工人類軍が科学の粋を結集して作り上げた特殊超空母ルシファーハデス0型実験艦が建造されていた。それは全く新しい時空路を搭載した新技術を取り入れた物だった。
文字数 26,384
最終更新日 2025.04.29
登録日 2025.04.27
これはサイバー戦争だ。兵士に労働基準法が適用されるが訳ない。
「そうだったぁあああーー。IoT追跡システムがあったぜ。・・・それでか」
「IoT追跡システムって何ですっ!?」
「走れっ! 裏通りから出る。ここには監視カメラで捉えた犯人を追跡するためのシステムがある。人通りのある場所に移動するぜ」
「犯人が監視カメラの範囲外へ逃走する前に、警戒用小型ドローンの到着しない場合が多々あるんだ。そうなると、犯人逮捕まで時間がかかる。監視カメラがある場所で、犯人が所持しているIoT機器構成を特定しておくんだ。全く同じ構成のIoT機器を持っている人なんて、まずいねーからな。それに監視カメラのない場所でもIoT機器へは給電されるし、LPWAだから、山奥にでも行かない限り捕捉できるぜ」
「なるほど・・・良く考えてあるシステムじゃん。目的達成のため、在り物だけで必要十分な構成に仕上げてる」
「ああ、オレが企画したんだぜ。スゲーだろっ!」
「アンタが企画したシステムに、アンタが足すくわれてんじゃんよっ!」
「おおーっと、結構優秀だったんですね。警察庁の官僚としてはっ!」
「解決策を提示してくださいっ!」
「オレの優秀さは、警察庁だけでなく量子計算情報処理省でも発揮してやるぜ。もう戻れないなら、ここでも実績を残してやるからな。それとさ、運動も優秀なんだぜ」
「あ~・・・ちょっと待ってぇ~。アタシの為の盾がぁあああ」
「盾ってオレの事か?」
「違いましたぁ~・・・アタシの騎士ですぅ~」
「香奈ネー。騎士は選ぶべきだよっ! 肉壁にしかならないじゃん」
「オレは肉壁じゃねぇえええええ」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
近未来。
量子コンピューターの圧倒的な演算能力とAI(人工知能)が人類の生活を変えた。
世界のコンピューターがネットワークに繋がった今、戦争は物理的な攻撃だけはなくなった。
サイバー戦争は、サイバー空間だけでなく、人の社会生活や生命に関わる。
第一次サイバー世界大戦から22年後。世界は益々コンピューターが不可欠となり、サイバー空間の安寧は、世界平和と不可分になっていた。
これは日本発の第二次サイバー世界大戦を防ぐべく、真田圭と児玉孝一が活躍・・・ではなく右往左往する物語である。
文字数 201,153
最終更新日 2026.06.29
登録日 2021.10.29
うら若き乙女とそれを取り巻く人々の人間模様ー
聖なる乙女は何を想うかー
ナトリア(19)マードック協会に幼少期拾われシスターとして祈りを捧げたり、併設する孤児院を切り盛りしている。
出自は不明だが、どこか教養がある。
蜜色の巻き髪に、薄紅色の瞳。
愛くるしい容貌で、子どもたちと日々穏やかに過ごしている。
シャレア・ルザベグ(17)ルザベグ王国の姫君。明朗闊達で身分分け隔てなく接する女性。銀髪碧眼の神秘的で美しい姫だが、見た目に反して活発。
慈善事業でナトリアの営む孤児院を訪ねてから、彼女の運用に共感し、友人として足繁く通うようになる。
アルフォンス・ルザベグ(20)ルザベグ王国の王太子。眉目秀麗で、穏やかな佇まいだが冷静に見極め判断する伶俐な人物。
銀髪碧眼。シャレアのお転婆振りに頭を抱え、お忍びで跡をつけた先で、ナトリアに出会った。シャレアや親しいものからは、アルと呼ばれている。
エマ・ミカエラ(老女)マードック協会に昔からいる神職者。穏やかな物腰で、深くショールを被っている。彼女の周りは神聖な空気が流れており、古代の聖女ではと噂も。
いつからいるのか、謎多き女性。
幼いナトリアを拾い協会で育てた。
王家からも一目置かれており、民衆にも慕われている。
ミリオス・ルザベグ(45)ルザベグ王国の王。アルフォンスとシャレアの父。
厳格で公正な王様だが、恐妻家との噂も。
目下の悩みはお転婆姫シャレアの嫁ぎ先である。
ラマーテ・ルザベグ(40)ルザベグ王国の王妃。アルフォンスとシャレアの母。
銀髪赤眼の美女。夫を尻に敷いており、儚げな容貌と裏腹に強気で好戦的な面も。
子ども達の婚約者探しに躍起になっているが、恋愛ごとに鈍いアルフォンスとお転婆がすぎるシャレアのことが悩み。
リザ・クイーンズ(25)マードック協会のシスターで、ナトリアの先輩。
元々は伯爵家の末娘として、裕福な暮らしをしていたが、エマの生き方に感銘を受け、18歳の年に身分を捨てシスターとなった。
ガベラ・ノアール(22)ルザベグ王国のノアール侯爵令息。若い女性に目がない。貴族女性や妓女と浮き名を流す。ナトリアの様なシスターにまで手を伸ばそうとするが、、
イルミアーナ(???)有名な妓楼、妓女。
ガベラの噂を知っているが、つれない態度を取り、遊んでいる。花街街に買い出しで迷い込んだナトリアを助けたのが縁で、姉の様に気にかけている。
ダヒデ・リンクス(24)イルミアーナの馴染み。王宮で騎士をしている。伯爵家令息。
愛する女性に近寄るガベラを警戒している。
文字数 40,626
最終更新日 2025.07.11
登録日 2025.06.28
帰路を断たれた「灰燼の迷宮」の奥底で、僧侶リーネと3人の仲間に残された命綱はハイポーション8本。モンスターとの死闘でポーションが1本、また1本と減るたび、リーネは「誰に使うか」という選択を迫られる。過去の判断ミスへの罪悪感が仲間との信頼を蝕み、パーティの結束は崩壊寸前——それでも最後の1本を手にしたとき、彼女が下した決断は、すべてを変える。
# 登場人物
## リーネ(僧侶 / 主人公・語り手)
22歳女性。薄い金髪をうなじで束ね、質素な僧衣の上に軽装の革鎧を重ねている。穏やかな目元だが、判断を迫られると唇を強く結ぶ癖がある。
パーティの回復・支援役。回復魔法(中程度の傷まで対応)、結界魔法(短時間の防護壁)、浄化魔法(毒・呪い解除)、探知魔法(周囲の気配感知)を使える。ただし魔力総量に限りがあり、すべてを満遍なく使うことはできない。ハイポーション8本の管理者。
## ガルド(戦士)
28歳男性。大柄で筋骨隆々、短く刈り込んだ黒髪に古傷だらけの腕。大剣を軽々と振り回す。豪快な笑い声が特徴。
パーティのリーダー格。前衛の壁役であり、敵の攻撃を一身に受けて仲間を守る。経験豊富で判断力もあるが、指揮者というよりは「背中で引っ張る」タイプ。
## ヨルン(槍使い)
24歳男性。細身だが筋肉はしなやかに引き締まっている。茶髪を後ろで結い、鋭い目つきが常に周囲を警戒している。口数は少ないが、言葉を発するときは的確。
パーティの遊撃役。長槍による中距離戦闘と、素早い身のこなしによるかく乱を担当。罠の発見・解除にも長ける。
## アイラ(魔法使い)
19歳女性。パーティ最年少。赤みがかった栗色の巻き毛、大きな瞳、小柄な体格。常に分厚い魔導書を抱えている。感情が顔に出やすく、怯えも喜びも隠せない。
攻撃魔法の主砲。火球・氷槍・雷撃など広範な攻撃呪文を操る。魔力量は豊富だが、制御力に課題があり、全力を出すと暴発のリスクがある。
文字数 19,647
最終更新日 2026.02.08
登録日 2026.02.08
中村亮は、二十四歳で死んだ。
バイトをして、酒を飲んで、何者にもなれないまま。それでも死ぬつもりはなかった。ただ、川に落ちた。
目を覚ました先は、剣と魔法の異世界だった。
前世の記憶がある。見知らぬ魔法まで発現していた。
今度こそ、何者かになれるかもしれない。
だが、亮を待っていたのは女神でも祝福でもなかった。
拘束具。書類。前世問診。
この世界にとって、転生者は奇跡ではない。前世の知識と発現した力によって等級を付けられ、国家の管理下に置かれる。医師は医療知識で重宝され、技術者は技術で迎えられる。前世で何者でもなかった者でさえ、強い力を引けば勇者や聖女として遇される。
亮に下された判定は、C級。
発現したのは、無効化魔法。対象の魔法効果を強制的に「無」へ上書きする、珍しい力だった。しかし制御が粗く、味方の魔法すら巻き込む。
C級。
亮はその判定を、受け入れられなかった。
前世で何も持たなかった者でさえ、強い力を引けば選ばれる世界だ。なら何故、自分はまたここに落ちるのか。あそこに行きたかった。勇者に、英雄に、選ばれる側に。その怒りは上位の神託者たちへの嫉妬と混ざり、居場所を見つけた。自分をC級と呼んだ世界は、何を見落としているのか。
亮の怒りを、世界は別の目で見ていた。
三百年以上前、制御されなかった転生者が「魔王」と呼ばれた。それ以来、世界は過剰なまでにその再来を警戒している。
無効化魔法は、魔法契約、加護、封印...。この世界の秩序そのものに干渉できる。その力と、高位の神託者への敵意が、本人の中で繋がり始めていた。
やがて世界は、C級転生者・中村亮をこう記録する。
第二の魔王候補、と。
登録日 2026.05.24
講義で利用した教室に忘れ物をした氈鹿久留里は、先程まで自身が利用していた席にガタイよく目つきの悪い男が座っていることに気づいて逃げ出した。後日忘れ物を受け取った際、名前を名乗った久留里は羊森越碁に「警戒心がねェ」と指摘され、あまりの声の低さや態度が恐ろしくてみっともなく泣いてしまう。「越碁は悪気があったわけではない」とフォローした友人が「友達になってほしい」と持ちかけて来たものの、「越碁が本当に久留里と友達になりたがっているのか」がわからない。久留里は直接越碁に聞くため彼との会話を試みるが、あれよあれよと言う間に久留里の生い立ちを丸裸にした上「今すぐ家を引き払って俺の家に来い」と誘いを受けてしまい…?
*
見た目と態度で勘違いされて友達が数えるほどしかいない先輩×家庭環境があまりよくないせいで自尊心が低すぎるぴえん系ぼっち後輩が、理解のある彼くんを見つけてこれから幸せになろうねと約束する話。
*_* 2章↓
越碁と結婚した久留里は、ある日友人の鈴鹿から「久留里には3人の異母弟妹がいる」と聞かされる。自分達が精子提供によって生まれた存在であることを知りながらも、「親子鑑定を受けるか」弟妹に聞きたいと行動を開始した。異母兄妹であるにも関わらず、すでに結婚・子どもまでいる弟妹から「親子鑑定をしなければ他人のままで居られる。邪魔するな」と言われた久留里は、越碁の隣で「自分はどうするべきなのか」苦悩する。
*_*3章↓
そんな中、父親が由緒正しい女尊男卑の家に生まれた人間であると発覚し「存在が認識されて女児が生まれた場合、由緒正しい家の本家に子どもが奪われる危険性」に頭を悩ませた久留里は、自らの信念を曲げ、弟妹達の幸せを第一に考えると決めたのだった。
*_*
<本編は1章のみ>
番外編と2~3章は蛇足。
<2章~3章に「主人公以外の登場人物による」近親相姦・精子提供・地雷・注意>
*ご都合主義のシンデレラストーリー
*偏見シリーズ後編は年内別途開始(彼くん視点+過去、京都旅行詳細)
*兄妹組・鶴海の話は2023年掲載
(D軸・ハッピーエンド)
文字数 64,846
最終更新日 2022.08.27
登録日 2022.08.11