「青」の検索結果
全体で18,101件見つかりました。
【第三章完結済です】
「お前はクビだ! 荷物をまとめてさっさと出て行け!」
調香師のフレイヤはモラハラ気味の工房長に妬まれ、クビにされてしまった。他の工房を訪ねてみたけれど、前職をクビにされた彼女を雇ってくれる工房はない。
諦めて故郷に帰ることにしたフレイヤは、行きつけのレストランの店主に最後の挨拶をしに行くと、シルと呼ばれる美形でぶっきらぼうな魔導士の青年シルヴェリオと出会い、成り行きで彼に愚痴を吐露した。
その後、故郷に帰って実家が営む薬草雑貨店で働いていたフレイヤのもとにシルヴェリオが再び現れた。伯爵家の令息の――巷では冷徹と噂されている次期魔導士団長として。シルヴェリオはフレイヤが作る香水には不思議な力が宿るという話をレストランの店主から聞いて、彼女を自分の専属調香師としてスカウトしに来たのだった。
「眠ったまま目を覚まさない友人を助けるために力を貸してほしい。たとえ君の作った香水が奇跡を起こさなくても責任を問わない」
元上司によって調香師を追放されたせいで権力者を信用できないでいるフレイヤのために、シルヴェリオは誓約魔法を交わすのも厭わないと言う。冷徹と噂されている彼の熱意に感銘を受けたものの承諾を躊躇うフレイヤ。シルヴェリオはそんな彼女を誘い込むために、好物と聞いていたお菓子で釣った。そしてフレイヤは見事に釣られた。こうしてシルヴェリオの専属調香師となったフレイヤは、再び王都へと向かう。初めはお互いに仕事仲間としか見ていなかったフレイヤとシルヴェリオは、いつしかお互いに惹かれて意識するようになる。
これは、不器用な二人が力を合わせて周りの人たちが抱える問題を解決して、そんな二人をくっつけるために周囲があれこれと応援するお話です。
じれじれな恋と魔法と香りの世界と美味しい料理をご堪能ください。
※小説家になろう様にも掲載しております
※本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、香りや薬草の効能につきましては諸説や個人差があることをご留意ください
※本作品の内容、テキスト、タイトル等の無断転載・無断使用・AI学習への利用を固く禁じます。
Unauthorized reproduction,appropriate and use for training AI models are strictly prohibited.
文字数 535,697
最終更新日 2026.09.06
登録日 2023.05.01
妹はいつも思考が後ろ向きというか、私と比べて少しでも損をしていると感じると駄々をこねる。私は我が儘な妹が苦手で、なにかと譲ってしまう。妹の望みをできるだけ叶えてあげたのよ。そうしたら・・・・・・
青空異世界(独自の設定です)お金の単位は1ダラ=1円。現代日本的表現や調味料、機器など出てくる場合あります。ざまぁ、復讐。前編後編の2話。
文字数 6,130
最終更新日 2022.08.24
登録日 2022.08.21
巨大モールの片隅の小さなフードスタンド『Perro caliente 』はホッドドッグを出す店だ。
金土日だけ開ける店で、極上のウィンナーを作って丁寧に焼いたその味は、世界一と店長は宣う。
土日はバイトを入れるまで繁盛している。
他の曜日は原料を仕入れ、ウィンナーを作るのに充てられている。
肉の仕入れは不定期で、大量なのでかかりきりになる。
その訳は…
この話は
お食事前後とか、特にお薦めしません。空腹時にお読み下さい。いくらかマシかも。
スプラッターな表現がある為ご注意下さい。
気分が悪くなる描写があります。自己責任でお願いします。
店長は倫理観も罪悪感も無い異常者です。真似しないで下さい。
100%フィクションです。
創作者は勿論店長とは違います。興味無いです。
ウィンナーの作り方と、その他の処理方法はAIの回答を参考にしてます。何故お前が知っていると突っ込んでおきました。
文字数 13,619
最終更新日 2026.09.06
登録日 2026.08.27
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
文字数 454,801
最終更新日 2022.06.28
登録日 2022.03.19
ふぞろいな世界線を振り切って
レンタル有り※旧題『真夏の観測者たち』
2025/6/30…第8回ライト文芸大賞〈青春賞〉を受賞しました。
2026/2/12…書籍化しました。
改題後のタイトルは、
【ふぞろいな世界線を振り切って】です。
*あらすじ*
口下手で自分に自信が持てず、素直な気持ちをうまく表現できない女子高生・一ノ瀬真央(いちのせまお)。
そんな彼女の悩みを唯一真剣に聞いてくれたクラスメイト・遠野彼方(とおのかなた)は、ある日交通事故で命を落としてしまう。
悲しみに暮れる真央だったが、しかし翌日学校へ行くと、そこにはなぜか死んだはずの彼の姿があった。
「遠野くん、昨日亡くなったはずじゃ……?」
「いや、死んだのは一ノ瀬の方だったはずだろ?」
お互いに食い違う記憶を持つ二人は、自分たちの身に何が起きているのかを探っていく。
不可思議な現象に巻き込まれた少年少女たちの青春SF。
文字数 111,375
最終更新日 2026.02.12
登録日 2025.04.30
私、ノエルは左目に傷があった。
そのため学園では悪意に晒されている。婚約者であるマルス様は庇ってくれないので、図書館に逃げていた。そんな時、外交官である兄が国外視察から帰ってきたことで、王立大図書館に行けることに。そこで、一人の青年に会うー。
私は好きなことをしてはいけないの?傷があってはいけないの?
自分が自分らしくあるために私は動き出すー。ありのままでいいよね?
文字数 104,799
最終更新日 2024.10.16
登録日 2024.06.19
第二章スタート!:イブキと婚約をして溺愛の日々を送ろうとしていたブラッドフォード。だが、国の情勢は彼の平穏を許さず、王の花嫁選びが始まる。候補者が集まる中、偽の花嫁(♂)が紛れ込む。花嫁の狙いはイブキの聖獣使いの力で。眠りについた竜を復活させようとしていた。先の戦においての密約に陰謀。どうやらイブキの瞳の色にも謎があるようで……。旅路にて、彼の頭脳と策略が繰り広げられる。
第一章:異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
文字数 307,948
最終更新日 2026.07.12
登録日 2024.09.29
「俺、もっと速く投げる。茉莉に見ていてほしいから」
高校2年生の久保田龍太郎は、野球部のエースで4番を務める天才選手。
最速138kmだったストレートに加え、フォーク、スライダー、カーブを操る本格派右腕。そして、龍太郎だけが投げられる必殺の魔球――ジャイロナックルカーブ125km。
そんな龍太郎の可能性を誰よりも信じているのが、野球部マネージャーの石田茉莉だった。
幼い頃から龍太郎を知る茉莉は、練習後のケアから試合のスコア管理、体調管理まで、いつも彼のすぐそばにいる。
「龍太郎、無理しすぎたらダメだからね」
「大丈夫。茉莉がいるから」
何気ない会話。
いつもの放課後。
グラウンドに響く金属バットの音。
二人にとって当たり前だった毎日が、龍太郎の球速が一気に伸び始めたことで少しずつ変わっていく。
138km――。
145km――。
155km――。
そしてついには、誰も想像しなかった172kmへ。
一躍、全国から注目される「怪物」となった龍太郎。
しかし、彼がどれだけ有名になっても、茉莉にとっては昔から変わらない「龍太郎」のまま。
一方、茉莉の胸の中にも、ずっと言えずにいる想いがあった。
「私は、野球選手としての龍太郎じゃなくて……龍太郎自身が好き」
甲子園を目指す熱い夏。
夢を追いかけるエースと、その背中を追いかけるマネージャー。
172kmの豪速球より速く、二人の恋は加速していく――。
これは、野球に青春を捧げた少年と、彼を誰より近くで支えた少女が紡ぐ、汗と涙と恋の青春物語。
文字数 50,743
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.22
母の恋人は21歳。僕が好きになった人は、その男の母親だった。
本作は連載中に不慮のデータ消失という憂き目に遭いましたが、皆様の温かい応援のおかげで、プロットを大幅に再編・ブラッシュアップして最後まで描き切ることができました!
序盤の洋平の葛藤から、後半の息詰まる心理戦まで、新しく生まれ変わった『背徳のミラールージュ』の泥沼サスペンス・ロマンスを作りました。
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。
しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。
母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。
その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。
純愛か、背徳か。長く付き合ってきた恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。
交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。
文字数 27,394
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.03.08
不動産大手の若きCEO・青桐京介は
独身であることを理由に自身の地位を脅かそうとする親族や役員たちを黙らせるため
有能だが感情を見せない秘書・氷室志乃に「偽装結婚」の契約を持ちかける。
志乃もまた、病床の祖母に安心した老後を過ごしてもらうため、その契約を承諾。
「業務」として完璧な妻を演じることを誓う。
しかし、同居生活やオフィスでの秘密の共有を通じて
志乃は京介の冷徹な仮面の下に隠された孤独と情熱を知り、次第に惹かれていく。
京介もまた、どんな時も自分を支え、真っ直ぐに見つめてくる志乃に対し、契約を超えた激しい独占欲を抱くようになる。
ライバルの令嬢・麗奈の妨害や、異母兄弟による社長解任を狙ったクーデターなど、次々と襲いかかる窮地。
しかし、二人は最強のビジネスパートナーとして
そして互いを深く求める「男と女」として、嘘を真実へと塗り替えていく。
最後に二人が手にしたのは
ビジネスの利害ではなく、一生をかけて守り抜く「永遠の契約」だった。
文字数 25,528
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.07.16
トリーシャ・ラスヘルグは大の魔法使い嫌いである。
というのも、元婚約者の蛮行で、転移門から寒地スノーホワイトへ置き去りにされて死にかけたせいだった。
王城の司書としてひっそり暮らしているトリーシャは、ヴィタリ・ノイマンという青年と知り合いになる。心穏やかな付き合いに、次第に友人として親しくできることを喜び始める。
一方、ヴィタリ・ノイマンは焦っていた。
新任の魔法師団団長として王城に異動し、図書室でトリーシャと出会って、一目ぼれをしたのだ。問題は赴任したてで制服を着ておらず、〈枝〉も持っていなかったせいで、トリーシャがヴィタリを政務官と勘違いしたことだ。
まさかトリーシャが大の魔法使い嫌いだとは知らず、ばれてはならないと偽る覚悟を決める。
そして関係を重ねていたのに、元婚約者が現れて……?
若手の大魔法使い×トラウマ持ちの魔法使い嫌いの恋愛の行方は?
文字数 35,877
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.04.22
7年前、突然異世界に落ちて来た俺、葛葉凍夜(くずのはとうや)は小さな町の治癒師をし、5年前に保護した獣人の少年リオの子育てに追われながらも幸せな日々を過ごしていた…はずだった。
人間より成長が早いリオは今や立派な青年獣人。
「……ねぇ、今日も、いい?」と、発情期になるとなぜか俺に乗っかって来る。
育ての親として最後の砦のズボンを脱ぐところまでは拒否しているものの、発情するたびに全力で欲望を向けて来るリオにそろそろ白旗を上げそうなところまで来ている。
欲望と自制の狭間で揺れ動く俺の心が選ぶのは親としての自分か、それとも…?
ムーンライトにも同時掲載中
※転載・AI取り込み禁止※
文字数 34,240
最終更新日 2025.10.24
登録日 2025.10.17
《第26回フランス書院文庫官能大賞 2次選考通過作品》
あらすじ:
初めに、リストを愛している巧は、ショパンを愛している双子の兄と実母の相姦現場に遭遇する。その現場を巧はのぞいて、激しく自慰をする。その中で、巧は実母に嫌われていることを、聞いてショックを受ける。
そんな失意の中、叔母と関係を結んでいた巧は、叔母を調教して性欲を発散していた。
巧と同じように姉によって、光をさえぎられていた嫉妬深い叔母は巧を愛している。そ巧の陰の様なじめじめしている、氷のようなところを愛していた。
ところが、突然兄が交通事故で死ぬ。葬式の日、どのように感情を抑えていいかわからなくなった母は、葬儀場で兄の遺影に向かって、自慰をはじめる。その母を襲う巧。だが、無理強いをせずに、母に快感だけをあたえて、ひく。リストのような長い指で、拓也が与えられなかった快感を、巧は母に与える。それは、母親に対する小さな快楽の復讐であり、真由美の体の奥の芯の雌しべは快楽に落ち震える。
出棺後の家で、ほっと溜息をついた真由美の頭に軽く衝撃が襲う。巧は自室に母を転がしていた。ふと目覚める真由美。そして、その前で、叔母である真奈美と愛し合う。だが、夢のような巧と真奈美の行為のはざまで目覚めた。
数日後、拓也がいない家は少しずつ変化をしていった。そして、ついに真由美は寝室で、もう一度、巧と真奈美が、愛し合っている現場に遭遇させられる。巧が問う。まるで、死んだ拓也の様な声で、真由美の心のドアを開いて剥いでしまう。心を動かされる真由美。だが、心の中は拓也とは全然違った。とうとう、真由美は我慢の果てに、真奈美のように愛されたいとのぞみ陥落してしまう。
その後の、この家族たちはどこへといくのだろう?
美しい美人姉妹の母と叔母とが一人の美青年を奪い合うようになる
珠玉の破滅と快楽と堕落の逸品。
文字数 120,821
最終更新日 2021.09.04
登録日 2021.03.20
著者の経験を基に、高校生活を妄想化した青春学園ドラマ。(妄想化率99%)
主人公は普通の高二男子。一学期の席替えを機に、ある女子生徒と濃密(濃蜜)な関係に……。
※注意:修学旅行が始まってから、急にR18ストーリーになります。
※現実世界ではなく、妄想世界(パラレルワールド)です。この世界では、国際的な競争力を身につけるため義務教育が2年延長となり、高校2年生の誕生日で19歳になります。(高校1年生の途中で成人となります)そのつもりでお読みください。
◎作品イメージ
著者の大好きな漫画は『I"s』と『東京大学物語』。
雰囲気は『I"s』っぽくですが、『東京大学物語』よりは過激ではないです。→いつのまにか過激になってきているのでご注意を……。
文字数 278,848
最終更新日 2024.02.27
登録日 2023.10.03
「未来、書き換えちゃってもいいですか?」
平凡な高校生・青葉一樹が手にしたのは自身の生涯が記された『運命の書』。
しかし、そのページは高校二年の春から全て白紙だった――。
その謎を解く鍵は、転校生として現れた幼馴染・橘莉緒。か
つてのガキ大将は息をのむほどの美少女に変貌して帰ってきた!
彼女との再会を機に白紙のページに未来がリアルタイムで綴られ始める。
だが、そこに浮かび上がったのは、クラスのアイドル・雛森詩織に訪れる「回避不能の死」の予言だった。
「俺たちが、運命をへし折ってやる!」
莉緒を相棒に一樹は死の運命を覆すため奔走する。
しかしその決断は世界の禁忌に触れ、未来からの監視者・クロノや、最強の処刑人・如月蓮を呼び寄せてしまう。
加速するラブコメ、迫りくるタイムリミット。
そして明かされる莉緒の未来だけが白紙である衝撃の理由。
「君は、本当にそこにいるのか?」。
七年前の約束と隠された真実が交錯する時、少年は全てを犠牲にして運命(シナリオ)に挑む。
予測不能の運命改変ファンタジー、ここに開幕!
文字数 56,589
最終更新日 2025.12.21
登録日 2025.12.16
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
文字数 134,466
最終更新日 2025.07.15
登録日 2025.06.29
「セラフィナ・リード。君との婚約を破棄する」
大勢の貴族が集まる夜会で、宝石修復師のセラフィナは婚約者から一方的に捨てられた。
幼い頃から宝石に残された声を聞くことができたセラフィナは、その力を「気味が悪い」と疎まれてきた。今さら婚約者に未練などない――そう自分に言い聞かせ、婚約指輪を外した、そのとき。
青い宝石から、見知らぬ女性の声が聞こえた。
『お願い……ルシアンを、王冠に近づけないで』
それは八年前、不審な死を遂げた王妃の声だった。
しかも指輪は、本来なら王家の宝物庫に封印されているはずの国宝。王妃の言葉を聞いた皇太子ルシアンは、母の死の真相を突き止めるため、セラフィナに命じる。
「王家の宝物庫に入れるのは、王族とその婚約者だけだ。セラフィナ、三か月だけ私の婚約者になれ」
冷徹と恐れられる皇太子と結んだ、期限つきの偽装婚約。
王宮で暮らし始めたセラフィナは、盗まれた真珠、毒を記憶した紅玉、血の涙を流す王冠など、宝石に残された声を手がかりに葬られてきた事件を解き明かしていく。
ところが、最初はセラフィナを利用するだけだったはずのルシアンは、次第に契約以上の執着を見せ始めて――。
「君を守ることまで、偽りにした覚えはない」
死者の声ばかり聞いてきた令嬢と、母を失って誰も信じられなくなった皇太子。
偽物の婚約から始まる、宝石と秘密と不器用な恋の王宮ミステリー。
文字数 229,654
最終更新日 2026.07.30
登録日 2026.07.19