「本」の検索結果
全体で48,090件見つかりました。
最愛の妹・ミナトを不慮の事故で失ったあの日、高校生の主人公・カズトは禁忌の契約を交わした。それは、命を吹き込んだ「身代わり人形」を作り出す能力。だがその代償はあまりにも残酷で、人形を一体縫い上げるたびに、彼の指が一本ずつ、泡のように消滅するという呪いだった。
カズトの部屋には、生前と変わらぬ笑顔を浮かべるミナトがいる。しかし彼女は、定期的に綻び、朽ちていく仮初めの存在だ。その姿を維持するため、カズトは激痛と喪失に耐えながら、今日も針を進める。左手の小指、薬指、中指……。失われた指の数だけ、彼は妹との偽りの時間を買い戻してきた。
「お兄ちゃん、手が痛いの?」無邪気に問いかける人形の妹。その言葉に救われながらも、カズトは精神的に追い詰められていく。残された指はあと僅か。全ての指を失えば、二度と彼女を縫い直すことはできない。それは、本当の意味での妹の死を意味していた。
やがて街では奇妙な怪異が頻発し、カズトの能力に目をつけた謎の影が忍び寄る。自身の破滅と引き換えに、それでも彼は針を持つことをやめない。守るべきは倫理か、それとも狂気じみた愛か。
指が消えるたびに人間性さえも削り取られていく少年が辿り着く、残酷で美しい結末とは。命を削り、魂を縫い合わせる、切なくもおぞましいダークファンタジー。
文字数 1,558
最終更新日 2025.11.21
登録日 2025.11.21
推理作家の柊一馬が受け取った一通の手紙。それは、三ヶ月前に毒殺されたはずの叔父、桐生総一郎からのものだった。
『私は殺される。犯人は、私の遺産を狙う者の中にいる』
死者からの招待状に導かれ、十二月二十四日のクリスマスイブ、一馬は雪に閉ざされた山荘を訪れる。そこには叔父の遺産相続人たちが集められていた。元秘書の真田俊介、従姉の桐生麗子、主治医の天野修一、元部下の佐々木健太。
そして、一人の見知らぬフランス人男性——カイン・アッシュフォード。元外交官の彼は、深い憂いを湛えた目で、まるで重い罪を背負っているかのような佇まいだった。
午後八時、録画された叔父のメッセージが流れる。
「私は毒殺されました。犯人は、この中の誰かです」
館のどこかに隠された遺言状。そこには犯人の名前が記されているという。しかし遺言状は密室の中にあり、入るためには三つの謎を解かねばならない。
『罪を背負う者は、誰よりも真実を知る』
『時計の針が示すのは、時間ではなく方向』
『死者は嘘をつかないが、生者は真実を隠す』
突然の停電。その混乱の中、カインが意識を失う。彼のポケットから見つかったメモには、震える筆跡でこう綴られていた。
「私が、桐生さんを殺した。ワインに毒を入れたのは、私だ」
地下のワインセラーで発見された一本の『1995 シャトー・マルゴー』。それが叔父を殺した毒入りワインだった。そして明らかになる、二十年前の悲劇。
パリでのワイン輸入ビジネス。カインが運転する車の事故で命を落とした親友、エリック・マーロウ。その事故には、叔父も関わっていた。カインは二十年間、親友を死なせた罪に苦しみ、外交官のキャリアを捨て、ただ贖罪のために生きてきた。
三ヶ月前、叔父はカインに一本のワインを贈った。エリックが最も愛したシャトー・マルゴー。だがカインは「罪を軽くされる資格がない」と、それを叔父に返した。そのワインこそが、毒入りのワインだったのだ。
しかし、誰が毒を混入したのか。カインは本当に犯人なのか。それとも、誰かが彼を利用したのか。
密室の扉が開いた時、そこには誰もいなかった。一馬の推理が導き出した真実は、あまりにも痛切なものだった。真犯人は自分が犯人であることに気づいていない。そして、この事件の本質は殺人ではなく——二人の男の、壮絶な贖罪の物語だった。
叔父は何のために、この精巧な密室劇を演出したのか。カインが背負い続けた罪の重さとは。そして、遺言状に記された叔父の最期の願いとは——。
罪と罰、許しと贖罪をテーマに、二十年の時を超えた友情と悲劇を描く本格ミステリー。すべての謎が解けた時、読者は人間の心の深淵を覗き見る。
これは、罪を背負う二人の男の物語であり、真実を求めた者たちの記録である。
文字数 6,218
最終更新日 2026.01.02
登録日 2026.01.02
版画家を目指している傀儡駱駝は、中々目がでない。公募に応募しても落選する日々が続く。
そんな彼の唯一の慰めは大阪十三の飲み屋街「卍楼」の一角、「麝香」にふらりと立ち寄り、そこで酒を呑みながら、意中の娘に声をかけられる事だった。 ーー娘は美しい、だがそれでなく清廉で、自分が常に美しく感じる自然の光を人間の肉体が偶然掴んだような、そんな存在だった。
やがて夏の或る日、駱駝は再び公募展で落選する。公募展に出した作品は娘の美しさを自分で作り得る中で最高の作品だったが、無惨にも結果は、彼にとって残酷だった。
傷心の駱駝は、ふらりと肉体を女の身体で慰めようと、風俗街を歩き始めたその初歩で、ホテルから男と出てきた娘をみてしまった。
衝撃が脳天を貫いた駱駝は狂い出すように、地面に突っ伏す。すると音をたてて目前に転がる瓶が見え、やがてそれを手に取った駱駝は何かを創り出しーーやがて十三の闇に消えた。
駱駝は何故、消えたのか。
本作はそんな彼を追う「私」が語る「怪人噺」であり、また「人間」の内面を見つめる作品です。
文字数 31,323
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.01.29
私たちは進歩という言葉を信じてきました。
より速く、より便利に、より効率的に。テクノロジーは私たちの生活を豊かにし、世界を小さくし、未来を明るくすると約束してきました。
しかし、もしその進歩が、静かに「均衡」を壊しているとしたらどうでしょうか。
自然界には「キーストーン種(Keystone Species)」と呼ばれる存在があります。数は少なくても、生態系全体の安定を支える要となる種。もしそれが消えれば、森は沈黙し、川は濁り、空は空虚になります。崩壊は一瞬では起こりません。気づかぬうちに、ゆっくりと、しかし確実に進行します。
この物語は、そんな“見えない崩壊”に立ち向かう若者たちの物語です。
『キーストーンの守護者たち』は単なる冒険譚ではありません。
それは、問いかけです。
私たちは自然を支配する存在なのか、それとも守るべき存在なのか。
効率を選ぶのか、それとも調和を選ぶのか。
沈黙するのか、それとも声を上げるのか。
主人公ディルバグ・シンは、特別な力を持つヒーローではありません。彼はただ、自分の信念を守る若者です。夜明け前に静かに座り、「ワヘグル」と唱えるその習慣が、彼の心を強くします。外の世界が混乱しても、内なる軸を失わない。その姿は、現代社会における本当の強さとは何かを示しています。
本作では、テクノロジーと自然の対立を描きながら、単純な善悪の構図には落とし込みません。革新は悪ではありません。問題は、その使い方です。プロジェクト・アクシスは未来を変える可能性を秘めていました。しかし、均衡を無視した未来は、必ずどこかで歪みを生みます。
若者たちの勇気、友情、裏切り、そして覚悟。
スリルとミステリーの裏側には、私たち一人ひとりへのメッセージが込められています。
本書を読み終えたとき、もしあなたが身の回りの自然を少しだけ違う目で見つめるなら。
もし小さな命の存在を「取るに足らないもの」ではなく、「支えるもの」と感じるなら。
それこそが、この物語の真の目的です。
地球は叫びません。
だからこそ、守護者が必要なのです。
この物語が、あなたの中の守護者を目覚めさせることを願って。
文字数 69,957
最終更新日 2026.02.23
登録日 2026.02.23
最強の陰陽師様は、冷徹なふりをした「極度のモフモフ狂」でした!?
毛先が1ミリ焦げただけで敵が一瞬で消滅する、圧倒的ストレスフリーな和風溺愛ラブコメディ!
─あらすじ─
「こんな親が決めた茶番、時間の無駄だ」
冷酷無比と恐れられる天才陰陽師・冷泉晴明とのお見合いの席。
ただの商家の娘であるマコは、彼から徹底的な無関心を向けられ、「これで破談になる」と安堵していた。
……立ち去り際、彼が気まぐれにマコの頭を撫でるまでは。
「ピョコンッ」
晴明の手に触れた瞬間、マコにかけられていた隠蔽の術が弾け飛び、隠されていた【黄金の狐耳】が飛び出してしまった!
己が人間ではないという事実に驚愕するマコだったが……
「何という奇跡だ……! 結婚しよう、今すぐにだ。お前の耳から尻尾の先まで、私が生涯完璧に管理(ブラッシング)してやる」
さっきまでの冷徹さはどこへやら。天才陰陽師様は、黄金の毛並みを前にして底知れぬ欲望を燃やす「極度のモフモフ狂」へと変貌を遂げてしまった!?
さらに、マコが人間として育てられたのは、両親と義父が「余計な妖力を使わせて極上の毛並みを傷ませないため」という狂った理由だったことも発覚し、マコの逃げ道は完全封鎖。
「私の至宝の毛先を数ミリ焦がしたな? 塵すら残さず消えろ」
マコを狙う刺客が現れても、毛が焦げたことに本気で大号泣してガチギレした旦那様によって、一瞬で塵も残さず消滅させられる始末。
これは、自分の正体が妖狐だと知らなかった少女が、愛(という名のブラッシング)が重すぎる最強陰陽師に生涯逃げ場なく溺愛される、最高に笑えてキュンとする和風もふもふラブコメディ!
文字数 11,105
最終更新日 2026.03.11
登録日 2026.03.11
文字数 2,461
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.06.12
『ソフィーGradation』 は、『翡翠Evolution』 の小説内に登場した、ソフィー マリソーの物語になります。
ソフィーは賢い女性なのだが、自分勝手な性格である為、大学生になっても問題を起こしていた。
そんなある日、同級生の女性達に拉致されてしまう事になる。
逃げ場のなくなってしまったソフィーは、生まれて初めて心からの叫びを発する事になった。
だが次の瞬間、ソフィーの身体は一般世界とは別の、魔法の国へと移動させられていたのだ。
その後、ソフィーは魔術師の『遣い』 として活動し始めるのだが、その根本には、ある青年が存在する事になって行くのである。
そしてソフィーは、そのたった1人の青年の為に……戦い続ける事になるのだ。
文字数 130,694
最終更新日 2018.09.27
登録日 2018.09.27
あなたとの恋は
いつも遠回りでした。
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好きで
好きで
大好きなのに届かない
こな想いの果てに……。
幸せなんてない?
——そう、思っていた。
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「大きくなったら結婚しようね‼︎」
そんな子どもの頃のよくある約束は
「もう終わりにしよう」
見事に砕け散った。
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死にたいくらいの辛い想いの淵から救ってくれたのは
「俺が叶えるよ! 由香理の夢‼︎」
大嫌いだったはずのキミでした。
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「健ちゃん……一人にしないでね?」
「約束する。絶対に由香理の前から居なくならない」
だけど——……。
「健ちゃんじゃ、ダメなの……」
一番に私を大切に想ってくれてる
一番大好きなキミを
私は振らないといけない——。
嫌だ。
別れたくないよ——。
本音を隠して私は
「健ちゃんのこと、もう必要ないから」
キミに残酷な言葉をぶつける。
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由香理と良ちゃんは幼なじみの恋人同士だったが、良ちゃんの引っ越しにより2人は離れ離れに——。
些細な誤解から別れてしまう2人。
傷つく由香理を支えたのは、大嫌いだった筈のもう1人の幼なじみ、健ちゃんだった。
自然と2人は付き合うようになるが、ある日、良ちゃんが帰って来る。
そこから3人の歯車は揺れ動き——……。
拗れて、絡まって、3人の行き着く先に待つ悲しみとは……??
文字数 6,988
最終更新日 2020.01.26
登録日 2020.01.25
人と関わらずに学校生活を過ごしてきた御子柴束紗は、世間一般的に言う『ボッチ』だった。
そんな束紗はある日姉の友人で学校の人気者、完璧超人の天道史奈に目を付けられてしまう。
平穏な日々を送るはずだった束紗の学校生活は一変、一人の時間は天道史奈に埋め尽くされてしまった。
そんな状況を束紗は少しずつ受け入れるようになる。が、お互いに恋を知らず、好きという気持ちがどういうものなのか分からないまま仲が深まっていた。
これは、恋を知らない少年と少女が本物の恋愛を求める物語。
・この作品は小説家になろう様でも投稿しております。
・毎日二話ずつ更新します。
・ハッピーエンド予定です。
文字数 56,470
最終更新日 2020.07.19
登録日 2020.07.10
野獣は魔の森で静かに暮らしていた。そこへ村人に追いかけられた娘が迷い込んできた。野獣は娘を助けたのだが……
村人から虐げられて魔の森に逃げ込んだ少女と、人間から恐れられ、ひっそりと穏やかに暮らす野獣の、交流と、悲しい結末の話。
本編:童話風味(1話完結)
こぼればなし:本編では描かなかった部分を含む物語(暴力要素でPG12ぐらい)
文字数 23,185
最終更新日 2020.12.09
登録日 2020.11.30
転生したら最強だったけど代わりに大切なもの♂を失った勇者の話。
絶望(主に下半身的な意味で)を乗り越えて、彼の精神はまた強くなる__!
魔王を打ち倒し、マスターソード♂を取り戻せ!
主人公は見事真実の愛を手に出来るのか……!?
注意
道徳的に良しとされない行為がいくつか登場しますが、本作にそれらの行為を推奨・助長する意図は一切ございません。全てがフィクションです。
ご理解の程宜しくお願い致します。
■
題名の読み方は『チンク・ゼロ』ですが、略称としてゼロをオーに見立ててローマ字読みすることも吝かではありません。
ずっと温めていたネタを遂に放出します。プロットの感じでは中編くらいになる予定ではありますが、中編のつもりが文字数がかさみ長編になることもしばしばあるのでどうなるかは不明です。
『小説家になろう』様、『カクヨム』様でも公開中です。
文字数 4,137
最終更新日 2021.08.28
登録日 2021.05.19
本編完結済み・番外編を綴っています。
二十歳で事故死をした杏。
事故の原因はとんでもない事でした。
彼女は神から大聖女の魂を貰い転生をします。
七歳の少女に転生した杏はジュリアンナとなり妖精と友達になります。
目覚めた日にやって来た神に転生の理由を聞き驚くジュリアンナ。今いる聖女の器がが余りにも小さいので陰から助けろって事ですか。
そして妖精だと思っていた友達が実は○○だったり。大聖女の聖獣だったフォルヴァもある理由によってジュリアンナの元に返されます。
成人を翌年に迎える十五才で社交界にデビューをしたジュリアンナ。
アデライト王国の第二王子バージルとの出会いも強烈でついていけません。
救世主とて転生したにもかからず国にかかわる大事も起きない。
大聖女の力を持て余しておりますが、時々起こる事件に関与しながら転生先でゆるーく楽しく暮らすジュリアンナ。
グイグイ迫ることが出来ないバージルが徐々にジュリアンナとの距離を縮めていくのを見守る側近のダニエル。
バージルに溺愛されてこそばゆいながらも心が惹かれていくジュリアンナ。
時々大聖女のお仕事とラブコメ?の物語。
※小説家になろうでも投稿した作品を加筆修正しながらこちらに投稿させて頂きます。特にバージル目線を多く入れました。
文字数 271,920
最終更新日 2021.10.20
登録日 2021.07.17
夏休みが始まって数日、暇を持て余していた勇助の元に突如ひとつのアプリが届く。
『クリエイティブ・ストーリー』それは、ユーザーによって異なる物語をを辿るという。
興味本位でアプリを起動した勇助だったが……
まだまだ幼い少年たちが自身の罪と向き合って少しづつ成長していく物語です。
文字数 3,680
最終更新日 2021.08.04
登録日 2021.07.31
主人公、外藤駆は幼い頃からスリや万引き、カツアゲに強盗を繰り返す男だった。そんな時、ベテラン刑事である秋本正義の家で育てられる事になってしまった!?
最初は嫌々ながらも徐々に打ち解けていく駆、しかしそんな彼に悲劇が襲う。正義の娘である秋本正美が殺されてしまう。それにより正義は自暴自棄となり酒浸りの生活を送り、遂には自殺を図ろうとする。
駆は今まで育てて貰った恩と犯人達に対する怒りから復讐を誓うのであった。果たして彼に待ち受ける運命とは!?
外道な主人公が送る異質なホームドラマサスペンスがここに登場!!
文字数 19,940
最終更新日 2022.03.17
登録日 2022.03.17
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
本外伝では、ミネルヴァ大陸戦記本編では描かれなかった、ロンバルディア教国の成立前後を描く。
史上最も偉大な術者とされるソフィーとソフィアの姉妹の軌跡を、彼女ら自身の視点も交えて扱ってゆく。
文字数 132,165
最終更新日 2022.07.16
登録日 2022.03.20