「手元」の検索結果
全体で195件見つかりました。
深夜のコンビニを後にする足取りは、いつも以上に軽かった。雨上がりの空気はひんやりと肌を撫で、アスファルトには街灯の光が反射して、幻想的な輝きを放っていた。リュックサックには、お気に入りのチーズケーキと、最新刊のライトノベルが入っている。明日から始まる連休、そして、この小説に浸る至福の時間を想像すると、自然と顔がほころんだ。名前は、蓮見蒼太。二十歳、大学二年生。ひきこもり気質の典型的なインドア派で、人間関係は極端に苦手だった。
しかし、その至福の時間は、突如として断ち切られた。
視界が白く光り、耳元ではけたたましい音が鳴り響いた。意識が遠のき、地面に倒れこんだと思った次の瞬間、自分が全く違う場所に立っていることに気づいた。
そこは、見慣れない植物が生い茂る森だった。空には、見慣れない星々が瞬いていた。リュックサックは手元にあったが、コンビニの袋は消えていた。チーズケーキも、小説も。
パニックに陥りそうになったが、深呼吸をして冷静さを保とうと努めた。まず、状況把握だ。周囲を見渡すと、森は薄暗く、鳥の鳴き声以外に音は聞こえない。道らしきものも見当たらない。
「…ここは、どこだ?」
...
文字数 1,805
最終更新日 2025.09.01
登録日 2025.09.01
マジメな元体育会系Subの旗手元気(はたて・げんき、二十代公務員)は、プチ社畜。
日曜日、夕方近くに起き出して、その日初めての食事を買いに出たところで、いきなり「おすわり」の声。
身体が勝手に反応して思わずその場でKneelする旗手だったが、なんと。そのcommandは、よその家のイヌに対してのモノだった。
犬の飼い主は、美少年な中学生。旗手は成り行きで、少年から「ごほうび」のささみジャーキーまで貰ってしまう始末。
え、ちょっと待って。オレってこれからどうなっちゃうの?! な物語。
本を読まない図書館職員と本が大好きな中学生男子。勘違いな出会いとそれからの話。
完結後の投稿です。
文字数 118,148
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.17
「明日のない闇」
僕にはこんな事言えた義理じゃないんだけど…
そう言って叶真江は、ことの顛末を嫌に神妙に話し出した。
こういうことは出来れば誰にも言いたくなかったし、わたしだって、そんなこと普通の人間になんか、できたモノじゃないはずだって、そんなことはわかってんのよ?
前置きが長くなったわよ?話を聞いていた、天野瑞稀は、そう言いながら、タバコに火をつけようとしたが、辞めた。
私だって本当にこんな事になったのは悲しい事だと思っているわ?けどね?物事には順序ってものがあるよ?あなたのしていることは明らかに順序を無視している。それは頂けないわよ?わかってる?あなたのしていることは何の意味もない。
叶は、傍に誰もいないか、確認した後、そっと、私に耳打ちした。
悲しいけれど、わたしには誰も頼りになる人間が居ない。だから、貴方にだけは心を開く。これから先、もう、わたしには二度とステキな人が現れない。そんな先の事なんか、もう期待してないわ。
そう言った後、彼女は天野にそっと、手元に丸めた紙屑を渡した。
それを見た叶は、軽く沈黙した後、やがて、席を立ち、これから起こることのおおよその検討をつけた。
まず、一つ目。この世界には、わたし自身でさえよくわからない現象が起きている。それはわたし個人にとって、どうでもいいことだ。
二つ目。自分がナニを求められているのか?イマイチ、把握しずらい点。
三つ目。この世界にはどうでもいい人間が多いと言うこと。その他人の眼を気にしないで、私を煩わせる事なく、排除する。
それが私に今できる最善の手だという事。
…また、来るわ。
天野はそう言って、屋外へ出た。
この世界はきっと、もう終わってるのよ…私には何も夢なんか無かったのよ…
空を見上げて、ため息を吐く。彼女は、こんな闇の世界に生きたいなんて、もう全く望んでいなかった。何かが、違うんだなってそう思ってた。
私は明るい世界へ行きたいンダな…
ため息と共に吐き捨てたその言葉が空を舞い、空中に霞んで見えなくなる迄、叶の事を考えた。
独りで生きてくよ、あんたは…
私は、握りしめたその紙屑をそっと、開いた。そこには、私がナニを求めていたのか、書かれてあった。
"無駄なモノは捨てなさい"
なるほどね…フフ、それはたしかに言えてるわ。
夜の闇の世界に、くだらない邪なものが溢れていた。消え入る太陽の影のように、心はいつだって求めてきた。明日の風が、誰にも、遮られない様に私は、私の風を信じて行く、そう決めたんだった。
"またね、責任。"
続く。
文字数 354
最終更新日 2021.09.05
登録日 2021.09.05
「――ロザリア・ヴェルデ! 貴様との婚約を破棄する!」 華やかな夜会で断罪され、実家からも勘当・追放された公爵令嬢ロザリア。 絶望的な状況で前世の記憶を取り戻した彼女の中身は――過労死した元・社畜OL(28歳)だった!
手元にあるのは、身に覚えのない「悪行の数々」と、隠し子である娘「ロザリー」、そして自分に復讐を果たしたはずのクールな元専属メイド「マリエル」。
「状況整理(アズイズ)完了。これより業務改善(ソリューション)を開始します」
泣き寝入り? ざまぁ返し? いいえ、まずは「生活費(カネ)」の確保が最優先です! 彼女は前世で培った「事務スキル」「Excel脳」「監査能力」を駆使し、田舎領地の横領を暴き、腐敗した官僚を「ロジック」で脅迫し、娘の育児(デスマーチ)に挑む!
これは、感情論が通じない元社畜令嬢が、理屈っぽい「愛」で周囲を振り回し、やがて最高の「家族」を手に入れるまでの物語。
登録日 2025.12.28
十五歳の時、両親を殺した。
手元に落ちていたガラスの欠片で父親の喉元を引っ掻くと、ぎゃあぎゃあとやかましい叫び声を上げて、しばらく床をのたうち回ったのち、それまでの騒ぎが嘘のように静かになった。
動かなくなった父親の隣で母親が震えている。
「成大ちゃん、ママは成大ちゃんの味方よ? だからそれを置いて、ね? ね?」
腰を抜かした母親は足元にしがみつき、ガラスの欠片を置くように説得してきた。
うるさいのはいやなので、指示に従って欠片を置くと、母親は安堵したように息を吐いた。
部屋の入り口に横たわる父親の死体を飛び越え、キッチンに向かう。
そして戸棚を開けて包丁を取り出した。
「せ、成大ちゃん⁉︎」
うるさいのはきらいだ。
この酒臭い部屋も、ゴミが散乱していて、怒号が響く小さな箱庭も。
「うっ」
腹部にどっぷりと包丁が食い込んだ母親が小さな悲鳴をあげる。
包丁の柄を離すと、母親はふらふらとベランダにつながる割れた窓の方へと後ずさった。
「た――」
この家にある刃物はあの包丁だけではない。
母親がうるさい声をあげる前に、流し場に置かれたままにされていた果物ナイフで喉元を掻き切った。
母親の口からひゅうひゅうと空気が漏れる音がする。
しかししばらくするとその音も止んだ。
これでやっと静かになったのだとほくそ笑んだ。
―― 登場人物は全員人殺し――
文字数 83,144
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.02.26
マルセ王国の貴族エルナンド伯爵家の令嬢アンセリーナに仕える侍女パンナは、我儘なアンセリーナに毎日手を焼いていた。人嫌いのアンセリーナは自分の社交界デビューとなるパーティーの開催を嫌がり、パンナがアンセリーナに扮してパーティに出ることになる。そこで王国の大貴族、「四公」の一つであるサンクリスト公爵家の嫡男ボナーと出会ったパンナは彼に気に入られ、縁談の話が持ち上がってしまう。アンセリーナは相手が低身長であるということを理由に見合いを嫌がり、娘にはやたら甘いエルナンド伯爵もそれを咎めようとしない。だが格上の公爵家からの話を無下に断るわけにもいかず困り果て、見合いの場で粗相をして相手から断らせようと提案するが、プライドの高いアンセリーナはそんなことは出来ないと言う。そこで伯爵はまたもパンナを娘の身代わりに見合いさせる。貴族の社交マナーなど知る由もないパンナなら向こうが呆れて断ると踏んだのだ。アンセリーナの評判を落とすことになるとパンナは固辞するが、親バカの伯爵は娘を嫁にやるくらいなら評判を悪くして手元に置いておきたいと言って強要する。渋々見合いに行かされたパンナは思いっきり粗相をして縁談を破棄させようとするが、刺客に襲われるという思いもしない事態が起こり、ボナーをかばったパンナはさらに彼に気に入られてしまう。求婚されたパンナはやむを得ず身代わりであることを打ち明けるが、ボナーはそれでもかまわないと言い、伯爵と共謀して実家を騙し、パンナをアンセリーナと偽って婚約を発表。庶民の出でありながらパンナは公爵家に輿入れすることになってしまった。思いもよらない事態に困惑するパンナだったが、公爵家、そして王家に渦巻く陰謀に巻き込まれ、ボナーと共に波乱の人生を送ることになっていくのだった。
文字数 568,897
最終更新日 2025.08.13
登録日 2024.06.04
【これがただの贖罪の手紙だとお思いですか?悪女からの贈り物ですわよ?】
ある夜会で、王太子が婚約者である令嬢に婚約破棄を言い渡した。
その理由とは、彼女が王子らの通う学園に在籍する聖女を虐げ、心身を害して聖なる力を失わせたと云うもの。
婚約者は世間から悪女と評されるようになり、国外追放の沙汰を受けることとなった。
そして、一通の手紙が王子の手元に届くのだった。
文字数 6,464
最終更新日 2023.03.26
登録日 2023.03.17
新生活を始めた男が住むアパートの一室。
そこは築浅・高セキュリティのはずだったが、ある夜、玄関近くの壁に「鍵穴の痕跡」があることに気づく。
気のせいと思いながらも、夢の中に現れる“黒い人影”と、“壁の中で動く音”——
やがて、現実と夢の境界が曖昧になる中、男の手元には見知らぬ“古びた鍵”が現れ始める。
「鍵穴は、どこにでも現れる。壁の中に、耳の奥に、心の内側にさえ——」
鍵を差すたび、開く“何か”とは。
一度見つけた者は、もう逃れられない——
密閉空間の静寂と狂気がにじむ、1話完結・心理系ホラー。
文字数 2,846
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.06.30
天使の羽根売買グループ「N」の構成員である少年の記憶を入れ替え、捜査員の天使は自分のそばに少年を置いた。犯罪者であることを承知の上、それでも手元に置いておきたい天使は全てを有耶無耶なまま終わらせることを願っていた。
文字数 9,469
最終更新日 2026.03.03
登録日 2026.03.03
ある日、冷蔵庫に入れておいたマヨネーズが無くなった。確かに入れておいたはずなのに、どこにも無い。家族全員に問いただすが、誰も知らないと言った。以前、マヨネーズが無くなる「夢」を見たことがある。世界からマヨネーズが無くなる夢。スーパーに行っても無い。コンビニに行っても無い。挙げ句、ネットで調べても売り切れだと書いてあった。その時と全く同じシチュエーションに、私は戸惑う。
近頃、へんな夢ばかり見ていた。亡くなったはずの母親が生き返ったり、自分が「別人」になっていたり、絶版だったはずのコンビニスイーツが復活してたり。それは全部「夢」だと思っていた。でも実際は、違った。
マヨネーズが無くなった日、ある1本のビデオテープが手元に届く。タイトルは「SOS」。ドッペルゲンガーと名乗る少女からの、救難信号だった。
文字数 990
最終更新日 2023.10.08
登録日 2023.10.08
【身に余る神の武器を押し付けられた魔術師が、人ならざる魔人を相手に奮闘する異世界転移×神話系伝奇小説】
「────光あれ。どうか貴方の旅路に、万軍の加護があらん事を」
「タットワの技法」と呼ばれる都市伝説を試し、神々の実在した世界に飛ばされた主人公。彼は魔術師になるも、基礎的な「強化」の魔術しか扱えない上、転移に際して授けられた祝福(チート)は身を滅ぼす神の武器というハードモードであった。
依頼をこなしていく中で、アウラは神々の敵──悪魔や魔神の再臨を目論む異端の教団と、それを率いる「司教」との戦いに身を投じていく。
──偽神。それは、人でありながら神の力を振るうモノ。
【オススメポイント!】
・神話考証を徹底!(手元の資料は200冊↑)
・ディープな神話・魔術要素(有名な神話からミステリアスな神秘思想までをぶち込んだ闇鍋)
・迫力と疾走感のある戦闘シーン
・読み易くテンポの良い文章
文字数 416,241
最終更新日 2023.09.22
登録日 2019.12.09
俺、宮本健。
底辺YouTuberとしてチマチマ動画を上げる日々。
ある日、いつものように編集中に寝落ち…気付いたら異世界に居た!!
これって転生ってやつ?!俺死んだの?!
焦って手元を見ると、愛用のスマホが。
触ってみたら、なんと普通に使えてる?!
電波とかどうなってんのー!?
世界初、異世界から配信始めまーす!
文字数 9,419
最終更新日 2021.10.05
登録日 2021.10.03
私の枕元にアイツが現れた夜は、毛布を頭まで被ってやり過ごす。子供のかくれんぼのように。
手元には、一本のVHSのビデオテープ。アイツが私を訪れるようになったきっかけは、そう、1988年の9月、私が中学校2年生の時の出来事だった――
文字数 10,342
最終更新日 2024.02.23
登録日 2024.02.23
「絶対に許さないから」という言葉とたくさんの感情を覚えているだろうか?
友達に屋上に誘われたから、私はそこを訪れたの。それだのに、誘った友達はいない。私は手元のスマートフォンにきた電話に出た。相手は友達だった。私はまもなく死ぬ。私はその電話を出たことにより、知らぬ間に死へ向かう一歩を踏み出してしまった。
文字数 5,047
最終更新日 2021.03.13
登録日 2021.03.13
突如謎の場所に起きた、高校生『日丸 猛』。
彼の手元には日本刀が…。
バカで強烈な異世界物語!
文字数 2,076
最終更新日 2018.02.11
登録日 2018.02.11
魔王サタンが支配する荒野が広がる魔界と、ヤハウエ家が支配する豊かな土地を持つノド王国は紛争を繰り返し軍靴の音は目前まで迫り王都エデンに住む人々は恐怖の中生きていた。
しかし、王都から遠く離れた農村テフワトに住むシーフのカインはスライムや獣を狩りつつ、出世払いで買った酒に溺れ自堕落な生活を送っていた。
今日も狼を狩り僅かな報酬を片手に安い果物酒を飲んでいたところギルドの門を叩く音が聞こえる。
訪れたのは魔王を殺す『兵器』として国民の期待と羨望の目を向けられている勇者であった。しかし、この勇者は魔王を殺すためならば犠牲を厭わない外道で......
これまでの王道ファンタジーに『NO』を叩きつける?ダークファンタジーここに開幕?
『下書き版のご説明』
下書き版とは、まだ話の展開練ってる途中だけど、こんなチマチマ書いてられるか!! 一旦上げちゃえという浅はかな考えからアップされている作品です。
そのためすでにこの作品だけで、手元にあるプロットが五種類以上あります、何なら今後も増えます。
PV数や感想などを見ながら調整するため途中でストーリーを変更する恐れがあります。(その際はご報告します)
最終的には誤字脱字、ストーリーライン等、中身を整理して正規の物が出る予定ではあります。
『要約』
つまりまだストーリーがまだハッキリと定まってないけど、取り合えず投稿してみたい。
ついでに感想にこんなストーリーが見たい、こんな展開が良い、あんなキャラが性癖と書けば展開が変わるかも?ということです。気軽に感想お願いします。(>ㅅ<)
文字数 4,226
最終更新日 2025.03.25
登録日 2025.03.25
いわゆる箱入り娘だった、水篠怜奈は会社の飲み会のちょっとした勢いで告白してきた男と気づけば惰性にも近い感じで結婚していた。
しかし、男の態度は決して夫としてはいいものではなかったが怜奈はそれが正しい姿だと信じて過ごしていた。
そしてそんなある日、外回りの最中に自宅に寄った際旦那の浮気を見ることとなった。
何もかもが嫌ないなって、激情に駆られたとき気づけば怜奈は異世界に転生していた。
今までの経験で男性恐怖症となった怜奈は異世界で徐々に成長していく中、手元にある「異世界帰還券」をどうするのか悩みながら成長していく物語です。
文字数 12,212
最終更新日 2021.11.03
登録日 2021.10.25
