「一人」の検索結果

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ライト文芸 完結 長編
性格も容姿も何もかも完璧に見える三春心(みはるこころ)には家族とたった一人の親友しか知らない秘密がある。高校入試当日、そんな心と出会った安相類(あそうるい)は一目で恋に落ちる。運良く同じクラスになり、心からも好印象を持たれていると心の親友から告げられた類は希望に満ち溢れた高校生活を送っていくことになる。 しかし、心が抱える秘密とそれが引き起こした出来事は二人の関係を順風満帆にはしてくれなかった。 心を救い、想いを告げるため、類は全身全霊をかけて奔走し始める。
大賞ポイント 4pt
文字数 145,739 最終更新日 2026.04.28 登録日 2026.04.12
ライト文芸 完結 短編
*この小説は「やわらかな風が吹く丘の上で待つ君に、この言葉を音にして届けられたら」のパラレルワールドバージョンです。一部の話が重複しています。 ◇あらすじ◇  音を失った主人公の東條美咲と、光を失った南川作。    美咲は聴覚障害を抱えながらも健常者と対等に生きようと奮闘し、想いを伝える音声認識ツール「ポケモジ」の開発に挑んでいた。ある日、美咲と親友で手話通訳者の絵里は、マッサージ師として自立して生きる元天才球児の作と出会う。  絵里は作に惹かれるが、作と美咲は同じ痛みを知る者同士として深く共鳴していく。  親友の想いを知り恋に臆病になる美咲と、愛する人と対等でありたいと願う誇り高き作。そして、二人の特別な絆に疎外感を抱く絵里。  三人の想いが交錯する中、不器用な恋の行方は。互いの欠落に寄り添い、心の声を届ける感動のヒューマンラブストーリー。 ◇登場人物◇ 東條美咲 28歳 音を失った主人公。聴覚障害者。親しみやすく誰にでも親切に接するが、どこか人を寄せ付けない雰囲気がある。その奥底には障害者だからこそ健常者と対等になろうとする意識がある。仕事では毅然としている反面、プライベートな感情表現(特に恋愛)には極端に臆病。「どうせ自分の本当の言葉(声)は届かない」という諦めが根底にあり、傷つく前に自ら壁を作ってしまう。 西原絵里 28歳。主人公。手話通訳の資格保持者。美咲の親友にして最大の理解者。作に惹かれていく。 二人が心を通わせれば通わせるほど「自分には視覚も聴覚もあるのに、二人の間にある特別な絆(領域)には入れない」という健常者としての残酷な疎外感を抱く。 南川作 光を失った主人公。23歳。高校野球ピッチャー、ドラフトで有名球団入りが決まっていたが最後の試合で折れたバットが顔面を直撃し、視力を失う。 マッサージ師として自立し、自分の足で立とうとする誇り高さを持っている。そのプライドゆえに「美咲の重荷になりたくない」「同情されたくない」と意地を張り、素直に助けを求められない。彼の葛藤は「愛する人と対等でいられないことへのもどかしさ」。 新谷孝雄 美咲の上司であり「ポケモジ」プロジェクトマネージャー。美咲を障害者扱いせず、一人の社員としてドライにみている。 滑川行司 営業部役員。新谷のプロジェクトが進んでいるのをよく思っていない。過去セクハラ事件を起こしたことがあるが、うやむやになった。それによりセクハラをしてもまたうまく誤魔化せると思っていた。
大賞ポイント 4pt
文字数 41,126 最終更新日 2026.04.09 登録日 2026.03.29
ライト文芸 連載中 長編
「もしもこの身体が、誰かに愛されるためのものではなかったとしたら。私は、何のためにこの雨の街へ辿り着いたのだろう」 二十五歳の春。私には、誰にも見せられない「秘密」がある。 それは幼い頃から私を縛り付け、普通という幸せから遠ざけてきた呪い。長袖の奥にその境界線を隠し、ワセリンを塗る儀式だけが、私が社会と繋がるための唯一のパスポートだった。 私は生まれ育った北海道の刺すような乾燥から逃げるように、路面電車の走る水の街・富山へとやってきた。 富山の雨は、時に激しく、時に優しく私を包み込む。 立山連峰に見守られたこの街で、私は初めて、自分の醜ささえも抱きしめてみたいと思った。 これは、人魚になれなかった私が、一人の「人間」として、大切な誰かの手を握るために歩き出す――再生と救いの物語。
大賞ポイント 3pt
文字数 9,147 最終更新日 2026.04.17 登録日 2026.04.01
青春 完結 長編
高校一年の中原美梨は、家事と介護に明け暮れる日々に疲れ、小学生からの親友、詩帆との『一緒に死ぬ』という約束を救いに今日まで生きてきた。 しかし、高校に入り、家庭環境が改善した詩帆は、突然派手になって彼氏を作ると、美梨を避け始める。 ショックを受けた美梨は自分一人で自殺を決めると、死ぬ前に恋をしてみたいと考え、クラスメイトで学校一のイケメン、那須川爽に告白する。 玉砕覚悟だったのに、まさかの快く受け入れてくれた爽は、なぜか圧倒的彼氏感を出してきて――? 苦しみの中、恋のトキメキに命の輝きを知る青春譚。
大賞ポイント 3pt
文字数 92,225 最終更新日 2026.02.03 登録日 2026.02.03
大衆娯楽 完結 長編
東京のITソリューション企業・大堂商事――誰もが「ホワイト企業」と羨むその場所で、営業社員OL、黒羽咲の日常は、誰にも言えない地獄と化していた。 彼女を追い詰めるのは、営業部長・体力剛の陰湿なモラハラと理不尽なパワハラ。「その胸で色気出して案件取ってこい!」「貧弱だから給料が半分なんだ」――そんな心ない言葉と、一人では終わらない過剰な業務が、咲の心と体を蝕んでいく。 終電を逃す日々が常態化し、咲の帰る場所は、ネカフェの鍵付個室へと変わっていった。早朝、何も着ない姿でトーストにソフトクリームを乗せて食べるのが、貧困の中で見つけた唯一の安らぎ。洗濯代を惜しみ、週末は絶食してまで生活費を捻出する、極限のサバイバルを強いられていた。 そんな極限状態の中、咲に最後の希望であった「家」も、突如として閉ざされる。家賃滞納による強制退去。帰る場所を完全に失った彼女は、体調の限界を超え、営業先の商談中に意識を失い倒れてしまう。 救急搬送された病院のベッドで、さらに咲を追い詰めたのは、体力部長からの非情な電話だった。「サボりだ!会社に来い!」と響く怒号は、彼女の絶望を極めたが、同時に、運命を覆す決定的なきっかけとなる。 これは、過酷な現実の底で全てを奪われた一人の女性が、偽りのホワイト企業に痛烈な制裁を加え、人生を清算するに足る代償と、本当の自由を掴むまでの、静かで痛快な再生の物語である。
大賞ポイント 3pt
文字数 14,419 最終更新日 2026.01.19 登録日 2026.01.12
ライト文芸 完結 長編
鬼かそれとも人間か…自身の生い立ちさえも知らないままに生きていた一人の少年は生きるための選択をする。 逸話として語られている話の中に存在している鬼…しかし本当に恐ろしいのは『鬼』か『人間』か。何も疑わず『人間』として生きていた少年は驚愕の事実を突きつけられ、忘れていた過去と向き合うことになる。そして村で出会った少年との絡まった糸のような頼りない繋がりはいつしか強い絆となりゆく。 二人の『はじまり』は風のように捉えどころがないのだが、確かにそこにあった。それを運命と呼ぶのなら、すでに遠い昔から決められていた事なのかもしれない。 酔狂山という山が引き合わせた二つの魂。すべてのはじまりは、一人の舞姫から切り離された負の感情。架空の存在であったはずの最強の鬼が今、目覚める。人の感情を意のままに操り、己の欲望を満たし続ける鬼にとって、何よりも魅力的に映ったのは舞姫の美しき魂。それを手に入れるため舞姫の心を乱し、壊してしまった。穢れた魂に魅力を感じなくなった鬼は完全に興味を失い、身を隠した。残されたのは乱心した舞姫と負の感情から生まれた『鬼』。 身を潜め状況を眺めていた最強の鬼は、美しき魂から生まれた存在に興味を抱き、自ら融合することを望んだ。己を器とし共存するに相応しいと思ったからだ。しかし、その鬼の心には僅かに舞姫の清き魂が息づいていた。 『貴方は酒呑童子ではない。』その言葉を信じ、己を貫く決意をした。 その後、深山を棲み処とし、可能な限り人間との関わりを拒み続けた鬼は、やがて運命的な出会いをする。悪さを繰り返している悪鬼が本当に望んでいることを知り、それを叶えるため貴重な薬草で妙薬を作り出す。その後悪鬼は『人間』として生まれ変わり、酔狂山の麓にある村の守護者として名を遺した。それが『東照寺家』と『酔狂山の鬼』とのはじまりだったのかもしれない。 だが、長きに渡り互いの存在を認識しつつ、深く踏み入らない関係を続けていた彼らに異変が起こる。愚かな人間の自分勝手な欲望により多くの人の平穏な時間が歪んでいく。大切な人、愛する人を救うため…そしてやっと結ばれし絆を守るため…それぞれの決意を胸に今、歩き出す。 たとえ『鬼』であっても…たとえ『人間』であっても…信じたものを貫き通す姿は何よりも強く、美しい。 どれほどの時が過ぎようとも、たとえ何があろうとも… 「また、会いにいくからな。」 その約束は違えない。
大賞ポイント 3pt
文字数 122,874 最終更新日 2026.01.18 登録日 2026.01.18
ライト文芸 完結 短編
就職活動の時期になり、もちろん僕も例外なく試験を受けた。そしてあろう事か試験を受けたすべての企業から不採用の通知が届いた。もはや、企業団体そのものから嫌がらせを受けているのだと思い込んだ僕は、すべてのやる気が失せ、絶望の闇に迷い込んでいったただ息をすることだけはやめなかった。僕を褒めてやってもいいかなと思う。 そんなある日、試験を受けた覚えすらない企業から届けられた一通の採用通知。しかも僕が第一志望している企業のライバル会社ともなれば…行くしかないだろう。 唯一の採用通知を何度も眺めては、深い溜息をついて悩んだ。入社式当日まで悩み抜いた僕は、結局同封されていた案内に従い会場となるT2Wの自社ビルに到着してしまった。 そこで一人の少女に声をかけられ不思議な体験をしつつ、流れのままに入社式に参加することになった。 TRIP TRAP WORLD.CO通称「T2W」。からくりの世界を旅しようをコンセプトにいろいろなイベントの開発企画に携わっている企業だ。イベント企画に興味のある僕にとって願ってもいないチャンスなのだが、なんと入社手続きを終えた僕たちに用意されていたのは、創立五周年記念として計画されている壮大なイベント「都市型遊園地開発企画」が発表され、突然ランダムに組まれたチームでのプロジェクトが始動した。僕は発足されたチームで意外な再会をした。 いつもマイペースな社長の思いつきで、今回もまた「何か」が起こる? 何故かほかのチームより人数が少なく癖のありそうなメンバーたちと波乱続きの日々、遠い昔に頭の片隅に追いやった色あせたクシャクシャのキオクに気付き、やっと理解し始める。 幼い頃に忘れたはずの思い出たちは「いらないもの」じゃなかったんだ…と。そう。きっと人と違うことは間違いなんかじゃない。そしてErrorすべてが間違いではなくEvolutionのために必要なものだと気付く。 ほら。一緒に叶えるためのゆびきりをしよう。何度だってチャレンジできるんだ。だって僕たちは「最高傑作」だから。 不完全な彼らの旅が今、始まる。
大賞ポイント 3pt
文字数 43,633 最終更新日 2025.02.19 登録日 2025.02.19
ライト文芸 完結 ショートショート
「死のうとした夜、記憶が命を引き戻した。」 全話書き換え完了! 人は、どこまで壊れたら「終わり」を選ぶのだろうか。 そして、どれほど小さな光があれば、もう一度「生きたい」と思えるのだろうか。 本作は、42歳の男・加藤幸助が“死のうとした瞬間”から始まる物語である。 誰にも必要とされていないと信じ、怒りと絶望に支配され続けた人生。 家族とも断絶し、社会にも馴染めず、自分の存在価値すら見失った男が、ついに自ら命を断とうとしたその時――彼の脳裏に、走馬灯のように「過去」が流れ始める。 理不尽に怒鳴られ、心を壊した少年時代。 人を信じられなくなった日々。 精神疾患というレッテルに押し潰され、居場所を失い続けた時間。 だが、その記憶の中には確かに存在していた。 自分を“ただの人間”として見てくれた一人の男。 共に汗を流し、笑い合った仲間。 そして――不器用ながらも、変わらず自分を想い続けていた家族の姿が。 「生きててほしいんだよ。俺が悲しいからさ」 その何気ない一言が、どれほど深く、どれほど強く、人の心を救うのか。 本作は、劇的な奇跡ではなく、“人と人との関わり”が紡ぐ現実の希望を、痛いほどのリアリティで描き出す。 生きる理由なんて、最初から持っている人の方が少ない。 それでも人は、誰かとの記憶によって、何度でも立ち上がれる。 これは、絶望の底から這い上がる物語ではない。 これは、“生きることを選び直す”物語だ。 読み終えたとき、きっとあなたは気づく。 あなたの中にも、まだ消えていない「誰かの記憶」があることに。 そして、そっと思うだろう。 ――もう少しだけ、生きてみてもいいかもしれない、と。
大賞ポイント 3pt
文字数 21,178 最終更新日 2025.05.04 登録日 2025.04.05
青春 完結 短編
港町・横浜に生まれた少女、伊藤真帆。 父と観戦した横浜ベイスターズの「背番号25」に憧れ、少年野球チームに飛び込んだ日から、彼女の野球人生が始まる。 少年たちの中で泥にまみれ、中学で壁にぶつかり、高校ではスランプの渦中で「髪を坊主にする」決断を下す。 鏡の前で髪を落とした夜、彼女は初めて“自分のために野球をする”覚悟を得る。 やがて、大学で青いユニフォームに袖を通し、女子プロ野球「横浜ベイレディーズ」で伝説の背番号25を継承。 そして、日本代表として横浜スタジアムの舞台に立つ。 あの日の風と、あの青の中で、彼女は白球を打ち上げる。 これは、髪を断つことで「迷い」を捨て、風を受けて走り出した一人の女性アスリートの物語。 「努力」と「継承」、そして「風」をテーマに描く、横浜発・青春スポーツ叙事詩。
大賞ポイント 3pt
文字数 35,084 最終更新日 2025.10.13 登録日 2025.10.13
ライト文芸 連載中 長編
恋人を壊した。 そして、親友の想いにも気づけなかった。 循環器外科医・孝明は、父と同じように—— 恋人・和也に暴力を振るい、その心を壊してしまった。 輝きを失い、静かに壊れていく和也。 それでも孝明は、その現実から目を背け続ける。 そんな彼を、ただ一人見つめ続けていたのが、親友・佐伯だった。 だがその想いに気づくこともなく、孝明は彼の心を踏みにじる。 そして—— 目の前で、佐伯は飛び降りた。 命は繋がった。 だが目覚めた彼の記憶からは、孝明の存在だけが消えていた。 恋人を壊し、親友を失い、 それでもなお、生き続けるしかない。 これは、 癒すはずだった手で、すべてを壊してしまった男の、 罪と再生の物語。
大賞ポイント 3pt
文字数 20,907 最終更新日 2023.11.17 登録日 2023.11.16
ライト文芸 完結 短編
自由気ままな猫神様は、いつも突然ふらりと姿を現す。 人間たちの『幸福の匂い』を糧に、今日も今日とて街を闊歩しているのだ。 その気まぐれな一歩が、誰かの人生をそっと揺らす。出会い、別れ、そして小さな奇跡の数々。 そんな猫神がある日訪れたのは、一人の青年画家の家。 コンテストに落選し続けていた青年は、筆を折ろうとしているところだった。だが一枚だけ、かつての情熱が残されている絵が転がっている。その上で猫神は、青年に「吾輩を描いてみろ」と促す。自由に描いたその絵には、昔の情熱が戻りつつあった。そしてコンテストで佳作を収め、青年は再び前を向き出す。 幸福の匂いを頂戴した猫神は、気ままにふらりと青年の前から姿を消した。 二人目はずっと昔、大正時代の話。 妻と飼い猫に先立たれたマサフミは、孤独に庭の枯木を眺めていた。近寄った猫神を竹ぼうきで追い払うが、次第に猫神に心を開いていく。 ともに過ごし、枯木は妻が大事に育てていた椿の木だと知った猫神。 蕾がつき、花開いたとき、マサフミは満足したように永遠の眠りにつく。 猫神は人間の儚い最後を見届け、また街に繰り出す。 これは猫神様と人間たちが織りなす、優しくも切ない物語。
大賞ポイント 3pt
文字数 14,959 最終更新日 2026.04.20 登録日 2026.04.19
ライト文芸 連載中 長編
「生まれてきてくれて、ありがとう」  授業中に同じ夢を共有する「明晰夢」に迷い込んだ、幼なじみの紬と奏汰。  その不可思議な空間で、二人の意図とは無関係に紬の腹部が膨らみ、一人の赤ん坊が産み落とされる。  紬は夢の中に留まって子を育てると決めるが、奏汰はそれを拒んで現実へと戻っていく。 「幻(げん)」と名付けられたその子は、現実よりも遥かに速く進む夢の時間の中で、紬を母親として慕い、十七歳の青年へと成長していく。  しかし、夢の中での幸福な歳月と引き換えに、現実世界における紬の身体は衰弱し、深い昏睡状態に陥ってしまう。  自分が母親の命を削る存在であることを悟った現は、紬を現実の世界へ引き戻すため、ある決断を下す。
大賞ポイント 3pt
文字数 57,240 最終更新日 2026.05.10 登録日 2026.04.22
青春 完結 長編
 私達は双子だからお互いの事を知り過ぎているの。  辛い事があっても、二人だから乗り越えてきた。けれど中学一年の冬に、双子の姉、響は突然この世から去った……。   何でも知っていると思っていた、響には私の知らない初恋の相手がいた。    響が何故私に好きな人がいる事を隠していたのか?  それは私を守るためだった──   詩歌は、優等生の双子の姉、響がこの世を去ってから、精神的に病んでしまった母を一人で支えていた。  母の為に、優等生だった響のように振る舞い、自分を押し殺す日々だが、偶然知り合った伊織という男子に救われながら、本来の自分を取り戻していく。   そっと手のひらに書いた文字はあなたしか知らない──
大賞ポイント 3pt
文字数 78,905 最終更新日 2026.04.30 登録日 2026.04.30
ライト文芸 連載中 長編
高橋優香、三十三歳。夫と息子と暮らす主婦。 結婚と出産を機に手放した格闘ゲームを、最新作『FS5』との再会で再び始めることになる。 家事、育児、パート、限られた時間。 誰にも迷惑をかけないように工夫しながら、優香はVR機器を手に、もう一度ゲームの世界へ戻っていく。 「いい歳してゲームにハマって」 そう言われても、どうしても捨てられなかったものがあった。 好きなことに本気になっていいのか。 母になった自分にも、まだ何かを目指す資格はあるのか。 日常のすき間で自分の時間をかき集めながら、優香は少しずつ、自分の人生を取り戻していく。 これは、好きなことを諦めたくなかった一人の女性が、オンライン格闘ゲームを通して再び立ち上がる物語。 胸の奥で静かに息を潜めていたものが、やがて怪物のような熱を持ち始めるまでを描いた長編です。
大賞ポイント 2pt
文字数 75,798 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.03.22
ライト文芸 連載中 短編
50代半ばになってからある日突然1型糖尿病になった男の一人語り。 体の異変から始まり、転院先での喜怒哀楽の激しい糖尿病専門医、木戸藍洛先生との攻防。 美味しいものが食べたい。甘いものだって食べたい。運動は嫌いではないけれどキツいのは嫌。 5台という単位が望ましく6台では要注意と言われる中、12を越えてしまった男の日常。
大賞ポイント 2pt
文字数 7,359 最終更新日 2025.11.21 登録日 2025.11.18
青春 完結 長編
【三行あらすじ】 若い僕は、誰よりも働けば居場所が手に入ると信じていた。 けれど、誰も来なかった学祭の三日間で、心は静かに折れた。 そして僕の代わりに“カルマ”が前に出たとき、青春は別の形を選び始めた。 【長めのあらすじ】 中学二年の駆馬は、 “働けばうまくいく”という言葉だけを支えに生きていた。 家では母のために。 学校では先輩やクラスメイトのために。 誰かの役に立つことでしか、自分の居場所を確かめられなかった。 だが、学園祭の三日間―― 誰一人として来なかった展示教室で、 駆馬の心は静かに折れる。 そのとき、胸の奥から“もう一人の自分”が現れた。 迷いも、痛みも、恐れも持たない存在。 駆馬の代わりに世界を歩く影――カルマ。 学校は駆馬を“処分対象”として切り捨て、 仲間は沈黙し、 大人たちは見て見ぬふりをした。 それでもカルマは動き続ける。 動けばうまくいく。 動けば誰も困らない。 動けば、駆馬は傷つかない。 青春の光の裏側で、 誰にも気づかれず削られていく少年と、 彼の代わりに立ち上がった“影”の物語。 これは、 誰にも届かなかった青春の叫びが、 静かに形を変えていく物語。 ※『使い捨てられた補助スキル持ち、迷宮の主になって制服妖怪と学園祭を始める』の主人公が「なぜ、ああなったのか」のお話です。ただし、ダンジョンほかのファンタジー要素はありません。
大賞ポイント 2pt
文字数 41,665 最終更新日 2026.04.18 登録日 2026.03.25
ライト文芸 完結 短編
記憶の中にいる彼女を思い出す時、いつも雨が降っている。 彼女は雨が好きだった。その理由は…大切な、大好きな人に会えるから…本当は知りたくなかったけれど、知ってしまった。だからこそ俺は自分にできることをやろうと思った。 彼女がずっと待っているかけがえのない存在を見つけるために、期限付きで住み慣れた町を出た。かき集めた少ない情報を頼りに『彼』を捜してたどり着いた地に残されていた最後の足跡。 残された時間と、何も得られていない現状に落ち込んでいた時、偶然迷い込んだ場所で出会った人から受け取った大切な情報を手に、彼女の元へと戻った。 数年ぶりに町に戻った俺を待っていてくれたのは、あの頃とほとんど変わらない町並みと、かけがえのない悪友。そして…ずっと会いたかった彼女。 俺は離れていた時間で得たことを彼女に話すため、二人で思い出の場所へと向かう。事実を伝えた時、彼女がどんな反応を示すのかが不安で少し怖かったけれど、すべてを話した。そうすることが俺のやるべきことだと思っていたから… 新たに語られた俺の知らない彼女の時間の中にはやっぱり『彼』がいて、それを語る彼女はとても幸せそうに見えた。 きっと俺の気持ちを伝えることはないだろうと思っていた。それほどまでに彼女にとって『彼』は特別な存在なのだと理解してしまったんだ。 「会いたくなったらいつでもここに来れば良い。」 その一言を信じて彼女はずっと待っている。寂れ果てた思い出の場所で彼女の心は一人、取り残されているのかもしれない。 雨の降る庭で交わした最後の言葉… 「ねぇ。ボクに会いたくなったら、いつでもここにおいで。だからボクも、会いたくなったらここに…」 結局その言葉に込められた本当の意味はわからないまま、『彼』は彼女の前から姿を消した。 いつからだろう。彼女のことを思う時、浮かんでくる姿がいつも雨の中にいることに気が付いたのは… もしかしたら俺たちは、雨によって創り出された不思議な世界に迷い込んでしまっていたのかもしれない。だとしても、俺は変わらず何度でも彼女を見つけ出してこの手を伸ばすだろう。 彼女にとって『彼』がそうであるように、俺にとっての彼女は失ってはいけない、大切な…存在だから。 「♪~てるてる坊主 てる坊主 あーした天気に…」 霧雨の中をゆっくりと歩きながら、また歌っているんだろうか…
大賞ポイント 2pt
文字数 73,199 最終更新日 2025.07.03 登録日 2025.07.03
ライト文芸 完結 短編
気が付けばいつもピアノと一緒にいたボクにとって、演奏している時が何よりも楽しくて幸せだった。だからピアノを弾いている時は何も怖くなかったし、一人でも淋しくなんてなかった。 でもそんなある夏の日、ボクは雨上がりの交差点で事故に巻き込まれた。意識のないまま運ばれた病院で過ごした空白の時間から目覚めたボクは…信じられない現実を突きつけられる。 その現実を認めてしまった時、初めて…泣いた。 しばらくして、やっとほんの少しだけ落ち着いたボクは、夢を…すべてを諦める道しか残っていないことを理解した。 有無を言わさず放り込まれた窮屈な場所で、どうやって無難に過ごしていくかを探すだけの日々の中で訪れた出逢いは、ボクの何でもない退屈な日常を特別なものへと変えてくれた。 大きな葛藤の末、諦めていた夢を取り戻す唯一の可能性を持つ義手を受け入れ、ボクは大切な人たちに支えられながら再び歩き始める。 ボクたちの手は、何をするためのものだろう…失って初めてそんなことを考えた。 いつも変わらず優しさと温かさをくれる手。 とめどなく溢れるイメージを正確に記し出す手。 繊細な技巧を凝らし何かを創り上げる手。 そして…音色を散りばめながら旋律を奏でるボクの、手。 それらすべてが、多くの感動を生み出せる魔法の手なのだと知った。 ピアニストを目指す雪華、憧れの存在の保留された夢を引き継いだ穂積、頼れる兄の存在を越えたい羽月。彼らは本当にやりたいことを見つけるために葛藤し、迷い続ける。そしてやっと見つけだしたその夢を叶えるのだと必死に進んでいく三人。失敗や迷い、挫折を繰り返しながら何度も壁にぶつかっても歩き続けると決めた。いつだって『最高の手』が彼らを優しく包み込んでくれるから。 かけがえのない存在との絆を引き寄せ繋いでくれた。そして立ち尽くした時にはそっと背中を押してくれる。そんな優しくて温かい…彼らにとっての『最高の手』を持っている大地の想いに支えられながら三人は歩き続けていく。 雨上がりにできた水たまりに映し出される風景みたいな、不安定で儚い夢…そんな蜃気楼のような世界の中で彼らは大切な想いに気付き、叶えたい夢を手にすることができるのだろうか。
大賞ポイント 2pt
文字数 74,424 最終更新日 2025.05.11 登録日 2025.05.11
ライト文芸 連載中 長編
東京でWEBデザイナーとして働く米澤円は、父の顧問税理士の頼みで実家の和菓子屋へと呼び戻される。 しかしそこでは、頑固な父が“店を再生したい”と訪れた地域活性コンサルの青年に塩をまいて追い返すという、とんでもない光景が繰り広げられていた。 「今どき和菓子なんて厳しい」 そんな言葉に、円の中で何かが弾ける。 ――あの頃、母は言っていた。 「お父さんのお菓子で、お客さまが笑顔になるのが好き」 あの味を、“時代遅れ”で終わらせてたまるか。 「私が証明してあげる。この店には、まだ“残る理由”があるってこと」 SNSも、デザインも、全部使う。 頑固な父と、不器用なコンサルと、そして一人の娘。 これは、“世界一の栗きんとん”をもう一度輝かせる、父娘の再生物語。
大賞ポイント 2pt
文字数 3,347 最終更新日 2026.03.22 登録日 2026.03.21
ライト文芸 完結 短編
【地球滅亡の日まであと一か月】という覆せない余命を前に、周りは「どうせ死ぬんだから」とわき目もふらず恋をし、次々にカップルが生まれた。しかし高3の詩織は部活大好き人間で、皆と同じように割り切ることが出来ない。「恋に興味ない」、「恋をしていい事あるの?」――そんな悩める詩織に、一人の男子が告白する。詩織の出した答えとは…
大賞ポイント 2pt
文字数 23,235 最終更新日 2025.05.18 登録日 2025.04.01
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