「はいて」の検索結果
全体で60件見つかりました。
バリバ侯爵家のトゥトゥーリアは父親の侯爵がメイドに手を出して生まれた庶子。
認知こそしてくれて侯爵令嬢ではあるものの、侯爵令嬢のなんたるかを教育されつつも、使用人としてもこき使われる毎日を送っていた。
18歳になれば父たちは追い出すのだろうがトゥトゥーリアにしてみれば「やっと家を出られる」とその日を心待ちにしていた。
そんなある日、父に呼ばれ出向いてみれば「第2王子ヴァレンティノに嫁げ」と言われてしまった。
ヴァレンティノは異母姉エジェリナの婚約者だったのだが、結婚を前にエジェリナが嫁げなくなってしまった。王家と侯爵家の話し合いでバリバ侯爵家からなら誰でもいいとなり、完全な政略結婚。
逆らうことは出来ず、ヴァレンティノと結婚をしたのだが初夜、ヴァレンティノは言った。
「子はいてもいなくてもいいんだ。君を抱く気はない」
トゥトゥーリアに興味がないと言うヴァレンティノ。
しかし、興味がないのはトゥトゥーリアも同じ。2年後に迫る王太子殿下の即位に合わせて離縁をしてもいいというヴァレンティノの言葉にトゥトゥーリアは「やった!」と内心ガッツポーズ。
離縁の日に向けて「生活費を貯めなきゃ!」と王子妃の仕事をする時は時給をくれと言う。
そんなトゥトゥーリアにヴァレンティノは‥‥。
★例の如く恐ろしく省略しております。
★タグは出来るだけ検索で引っ掛からないようにしてます。
★話の内容が合わない場合は【ブラウザバック】若しくは【そっ閉じ】お願いします。
★10月21日投稿開始、完結は10月22日です。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションでご都合主義な異世界を舞台にした創作話です。登場人物、場所全て架空であり、時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません。
文字数 90,798
最終更新日 2023.12.24
登録日 2023.10.21
あなたの事はもういりませんからどうぞお好きになさって?
レンタル有り婚約を交わして5年。
伯爵令嬢のミリアベル・フィオネスタは優しい婚約者を好きになり、優しい婚約者である侯爵家の嫡男ベスタ・アランドワと良い関係を築いていた。
二人は貴族学院を卒業したら結婚が決まっていたが、貴族学院に通い始めて2年目。
学院に「奇跡の乙女」と呼ばれる女性が入学した。
とても希少な治癒魔法の力を持った子爵令嬢である奇跡の乙女、ティアラ・フローラモはとても可愛らしい顔立ちで学院の男子生徒の好意を一身に受けている。
奇跡の乙女が入学してから、婚約者であるベスタとのお茶の時間も、デートの約束も、学院での二人きりで過ごす時間も無くなって来たある日、自分の婚約者と奇跡の乙女が肩を寄せ合い、校舎裏へと姿を消したのを見てしまったミリアベルは行儀が悪い、と分かってはいても二人の姿を追ってしまったのだった。
文字数 269,172
最終更新日 2023.09.29
登録日 2022.10.10
高熱を出した夜、私は前世を思い出した。
ごく平凡なOLだった私はよく携帯小説を読んでいた。
プロでもなく、一般の人が書いていて無料で読める小説サイトにハマり、お気に入りを探して読むのが大好きだった。
その中で一番のお気に入りは…
「聖女の涙と正義」
可愛らしいヒロインと王太子の愛の物語……そして正義の名の元に悪をやっつけるというスッキリもの!
最初はいがみあっていた二人が段々と認め合い惹かれ合うラブな物語でもある。
そんな二人を引き裂こうとしたり、内乱を企てたり、皆に恐れられ、汚れた仕事している、絶対的な悪だと言われる公爵家、国を陥れようとする、そう、その黒幕が
ハイ!ここ、重要!
我が家なんだよー!!黒幕一家!?
しかも私一番最悪なあの悪女!王太子だけではなく、気に入った男の目ん玉を集める気持ち悪い女じゃーないの!?ヒロインを殺そうとしたり、人を殺していくんだ!
結局、黒幕一家は結局断罪される!!
なんでよ!?転生するなら、モブとかあたりにして欲しかったよう!!
私はただ平穏に生きて暮らしたい!
家族仲は良いとは言えない。というか、我が家と言ってたけど、私とはブラック家とは血が繋がっていない。
何故か突然、コルナゴが連れてきた子供らしい。
血を一番大切にする、ブラック家なのに、血が繋がっていなかった私を拾うのは何故??
デローザ・ブラックは、小説の主人公の王太子とライバル役である義兄のルイガノが好きだけど、二人は次期聖女であるヒロインを好きで‥‥うん。嫉妬する。
そして現在の私。隅っこにある屋敷に住み、本当のブラック家の子ではないから、メイド達には嫌がらせされるというか、ほぼ毎日虐待じゃないかな?
私はいてもいなくてもどちらでもよいみたいー!
そりゃ、原作であるデローザはグレちゃうよねえ。愛されたかったかもしれない。うん。
でーも!断罪は絶対嫌!ちょっとこのアンポタリン達に人の心とはなんぞやと教えねば!
「アンポタりーんが!!こえはダメー!」
なんとか私は、平凡でよいから今度こそ好きな人を見つけて幸せになれる未来を作るために、この黒幕一家を悪に染めずに、家族仲良しに!!
が、幼少期時代の努力も虚しく、何故かブラック家は恐れられ、私は【悪女】。ヒロインと比べられ、そう呼ばれる事に‥‥!?
文字数 59,143
最終更新日 2023.06.28
登録日 2023.05.01
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
文字数 123,815
最終更新日 2024.02.09
登録日 2024.01.02
公爵家に嫁いだ伯爵令嬢のアイリーンは、結婚後1か月で夫に見捨てられた。公爵家の領地の辺境の村へと追いやられ、幽閉された。その理由は自業自得なもので、周りの称賛だけを求め、妹を利用し、自分の苦手な部分の勉学や雑事を肩代わりしてもらった事が仇となり、公爵夫人としての仕事を熟せなかったせいだ。時に狂い、時に懇願し、ボロボロになりながら自身を省みたアイリーンは幽閉されてから五年が経ち、穏やかに慎ましやかに暮らしていた。それなのに、自分を見捨てたはずの夫が憔悴した顔でやってきて、アイリーンを蹂躙する。
これは、元クズだった妻とクズな夫がお互いに折れた心で傷つけ合い、体で繋がるうちに、お互いを理解し、穴の空いた心を埋め合っていき、やがて幸せになる物語。
☆R18作品です。本編のRシーンは予告なく入ります。
☆「私はいてもいなくても同じなのですね」のスピンオフ。ヒロインのマルティナの姉のアイリーンのお話です。このお話だけでもわかるようになっています。アイリーンが幸せになるのを許せない方はブラウザバックお願いします。
☆なろうに掲載している「私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~」の本編、番外編と、ムーンライトに掲載している「クズな私の恋物語~夫にいらないと言われて領地の隅に追いやられたのに、憔悴した夫が縋ってくるのですが~」をもとに加筆、修正したものです。五万字くらい加筆しています。
※愛憎劇としてはぬるいですが、無理やりな性的表現、暴力表現があります。また、番外編にヒーローが第二夫人と寝る描写もガッツリではないですがあります。色々と地雷のある作品なので、タグをご確認してからお読みください。
※作者の他の作品のヒロイン(健気なドアマット系)と違う風味です。登場人物のクズ率、自分勝手さが目立つものですので、苦手な方はご注意下さい。
※注意書き満載、地雷満載の作品ですが、クズだった夫婦が改心して心通い合わせていく様と、公爵家のぬるい愛憎劇を楽しんでいただけたらうれしいです。
文字数 135,526
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.02.13
私、リリアンはスコールズ伯爵家の末っ子。美しく優秀な一番上の姉、優しくて賢い二番目の姉の次に生まれた。お姉さま二人はとっても優秀なのに、私はお母さまのお腹に賢さを置いて来てしまったのか、脳みそは空っぽだってお母様さまにいつも言われている。あなたの良さは可愛いその外見だけねって。
できる事とできない事の凸凹が大きい故に生きづらさを感じて、悩みながらも、無邪気に力強く成長していく少女の成長と恋の物語。
☆「私はいてもいなくても同じなのですね」のスピンオフ。ヒロインのマルティナの妹のリリアンのお話です。このお話だけでもわかるようになっています。
☆なろうに掲載している「私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~」の本編、番外編をもとに加筆、修正したものです。
☆一章にヒーローは登場しますが恋愛成分はゼロです。主に幼少期のリリアンの成長記。恋愛は二章からです。
※児童虐待表現(暴力、性的)がガッツリではないけど、ありますので苦手な方はお気をつけください。
※ざまぁ成分は少な目。因果応報程度です。
文字数 80,710
最終更新日 2024.03.01
登録日 2024.01.29
「結城は友達。な?」
初めて好きになった男の子は周囲から“王子様”と慕われていた。顔立ちが整っているのはもちろん、文武両道でパーフェクトな彼。
「当然でしょ。ビー太郎が彼氏なんて嫌よ」
対する私は、柔道一筋の武道一家の末娘。あだ名はその体型から“ゴリラ”と呼ばれる始末。
王子様とゴリラ。
何故かウマが合い、教室ではよく話す。だけど、自分でもちゃんと分かってる。
それが釣り合ってないことを。
だからこの恋は一生の秘密。
心の奥に閉まって、いつしか存在そのものが無くなればいい。
そう思っていたのに。
「結城さん、週末の会食リスケして」
「承知しました」
二十年以上経った今、彼と私は上司と部下。彼の秘書をしている。毎日顔を合わせるせいで、閉じ込めた想いが時々儘ならない。
おまけに、
「ビー太郎、あれはないわ」
「だよなー」
「何がだよなー、よ。フォローする私のことも考えなさいよ」
彼とは気の合う飲み仲間。
お互い、恋人はいてもいなくても、そのラインは崩れない。
「やっぱ結城といるのは楽だわ」
「それは同意ね」
いつか来るその時まで。
彼に似合う女性が彼の隣に立つその日まで。
どうか、このまま彼を想っていたい。
それ以上は決して望まない。
主な登場人物
結城綾乃(ゆうきあやの)秘書
木下雅(きのしたみやび)副社長
二十年以上も拗らせた初恋は果たして………?!
※他社サイトに掲載した作品を改稿してアップしております。
文字数 128,638
最終更新日 2021.06.30
登録日 2021.03.13
新婚初夜に、突然愛することはできないと告げられたアリス。
ずっと憧れていたアルフレッドから愛されず、傷心の日々を送っていた。
そんなある日、気分転換で立ち寄った魔女の店で「惚れ薬入りのクッキー」を偶然手に入れてしまう。
(きっと食べさせなかったことを後悔すると思う……!)
惚れ薬のクッキーを食べさせたその日から、めくるめく溺愛の日々が始まるのだった。
「アリス、食べて」
「アリスを胸のポケットに忍ばせて連れて行けたらいいのに」
「どうしよう、アリスが可愛いすぎる」
ことあるごとに甘い言葉でアリスを翻弄するアルフレッド。惚れ薬の効果だと分かってはいても、アリスは幸せな日々に浸っていた。
ところが、男爵令嬢が第二王子に怪しいクッキーを食べさせて骨抜きにしていたことが発覚。惚れ薬を使ったことに罪悪感に苛まれたアリスは、アルフレッドに離縁を申し出ることに──
惚れ薬から始まる二人の夫婦生活の行方は!?
真実を知ったアルフレッドがアリスにかけた言葉とは!?
すれ違いがすれ違いを呼ぶ、可愛い二人の溺愛ハッピーエンドストーリーです。
✳︎小説家になろうにも投稿しています
✳︎表紙イラスト/みこと。様
文字数 20,544
最終更新日 2024.02.12
登録日 2024.01.31
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
文字数 63,158
最終更新日 2023.02.21
登録日 2023.02.02
第二王子のヨハネスと婚約が決まったとき、私はこの世界が前世で愛読していた物語の世界であることに気づく。
そして、この婚約がのちに解消されることも思い出していた。
ヨハネスは優しくていい人であるが、私にはもったいない人物。
慕ってはいても恋には至らなかった。
やがて、婚約破棄のシーンが訪れる。
私はヨハネスと別れを告げて、新たな人生を歩みだす
――はずだったのに、ちょっと待って、ここはどこですかっ⁉︎
しかも、ベッドに鎖で繋がれているんですけどっ⁉︎
困惑する私の前に現れたのは、意外な人物で……
えっと、あなたは助けにきたわけじゃなくて、犯人ってことですよね?
※ムーンライトノベルズで公開中の同名の作品に加筆修正(微調整?)したものをこちらで掲載しています。
※pixivにも掲載。
8/29 15時台HOTランキング 5位、恋愛カテゴリー3位ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノノΞ❤︎{活力注入♪)
文字数 13,482
最終更新日 2018.09.04
登録日 2018.08.26
あれから十年後、三姉妹が再び会う時、お互いなにを思うのか? 離れ離れになった元スコールズ伯爵家の三姉妹がそれぞれの家族と幸せになり、互いの家族と共にひょんなことから再会することになった。大人になった三姉妹の再会の物語。
※「私はいてもいなくても同じなのですね」次女マルティナ、「私がいる意味はあるかな?」三女リリアン、
「私は生きていてもいいのかしら?」長女アイリーンのクロスオーバー作品。いずれかの作品を読んでいないとわからない内容になってます。
文字数 26,461
最終更新日 2024.04.19
登録日 2024.04.09
伯爵令嬢のリーシャは家族から忌み子と呼ばれ虐げられていた。
妹が流した噂のせいで学院でも白い目で見られていて、せめて結婚したら幸せになりたいと思っていた。
しかし、父の借金を帳消しにするためにと、女殺しで有名な父より年上の公爵と結婚させられることに。
それでもリーシャを好いている人はいて……。
そんな彼女が愛され幸せを掴むまでの物語。
※小説家になろう様でも投稿しております。
文字数 9,930
最終更新日 2021.10.09
登録日 2021.10.06
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!
文字数 96,910
最終更新日 2023.08.31
登録日 2022.07.31
「お尻、大丈夫?」
休み時間、きれいなノートをとっていた子が微笑みながら言いました。僕のお仕置きの噂は、休み時間に他のクラスにも伝わり、みんなに知れ渡りました。姉は、何をやっているのと呆れていました。姉も松本先生の教え子でしたが、叱られた記憶はないと言います。教室では素振り用の卓球ラケット、理科室では一メートル定規がお仕置きの定番グッズになりました。
でもいちばん強烈な思い出は、理科室の隣の準備室での平手打ちです。実験中、先生の注意をろくに聞いていなかった僕は、薬品でカーテンを焦がすちょっとしたぼや騒ぎを起こしてしまったのです。放課後、理科室の隣の小部屋に僕は呼びつけられました。そして金縛りにあっているような僕を、力ずくで先生は自分の膝の上に乗せました。体操着の短パンのお尻を上にして。ピシャッ、ピシャッ……。
「先生、ごめんなさい」
さすがに今度ばかりは謝るしかないと思いました。先生は無言でお尻の平手打ちを続けました。だんだんお尻が熱くしびれていきます。松本先生は僕にとって、もうかけがえのない存在でした。最も身近で、最高に容赦がなくて、僕のことを誰よりも気にかけてくれている。その先生の目の前に僕のお尻が。痛いけど、もう僕はお仕置きに酔っていました。
「先生はカーテンが焦げて怒ってるんじゃない。お前の体に燃え移ってたかもしれないんだぞ」
その夜は床に就いても松本先生の言葉が甦り、僕は自分のお尻に両手を当ててつぶやきました。
「先生の手のひらの跡、お尻にまだついてるかな。紅葉みたいに」
6月の修学旅行のとき、僕は足をくじいてその場にうずくまりました。その時近づいてきたのが松本先生でした。体格のいい松本先生は、軽々と僕をおぶって笑いながら言いました。
「お前はほんとに軽いなあ。ちゃんと食わないとダメだぞ」
つい先日さんざん平手打ちされた松本先生の大きな手のひらが、僕のお尻を包み込んでくれている。厚くて、ゴツゴツして、これが大人の男の人の手のひらなんだな。子供はこうやって大人に守られているんだな。宿について、僕はあのお仕置きをされたときにはいていた紺の体操着の短パンにはきかえました。あの時の白衣を着た松本先生が夢の中に出てくる気がしました。
文字数 922
最終更新日 2022.08.14
登録日 2022.08.14
それは奇妙な卒業旅行だった。まだ寒い北国の3月。ワゴン車を運転するのは原田さん、助手席に秀子さん、そして後部座席には僕。前の2人は普通の若いカップルに見える。でも後ろの僕は冬なのにデニム短パン姿、麻縄で後ろ手にぐるぐる巻きに縛り上げられ、両脚も縛られて手ぬぐいの猿ぐつわをかまされていた。
僕が原田さんと出会ったのは大学に入学してすぐ、校門の近くの夜のスナックだった。オーバードクターの原田さんは塾講師をしながら映画を撮っていて、スナックの常連だった。下宿生活を始めたばかりの僕はお金がなく、原田さんにときどき奢ってもらうようになっていた。原田さんはいつか、僕を主人公にした映画を作りたいと言っていた。それで親切にしてくれるのかな、でも交友関係も広い人だし、ラッキーだったな。どんな映画を撮りたいかなど僕は気にも留めていなかった。
秀子さんはOLさんで、いつもショートパンツをはいていて屈託のない感じ。2人の出会いの馴れ初めは知らないけど、まあ普通に似合いのカップルだ。
原田さんは僕の思春期の思い出話を聞きたがった。僕はある夏の夜、2人の前で中学時代に受けたお尻叩きのお仕置きの話をした。僕は原田さんよりも秀子さんに聞いてほしい衝動に駆られていた。
「あなた、その先生に恋したんでしょ」
秀子さんは真顔で言った。
「違う。何だろう、もっと宗教的な感じ。僕は女の子が好きだよ。でも……」
妙にシリアスな沈黙が訪れた。
「なぜかうまくいかない。僕は変わってるって女の子によく言われる。男友達には言われないのに」
「女の子の方が勘がいいのよ。先生にお尻を叩かれて嬉しかったんでしょ? それをあたしに言いたかったんでしょ」
「やっぱり僕、変だよね」
「男の子が尊敬してる年配の男の先生に心を奪われる、いいじゃない。その先生が忘れられなくて、子供みたいな半ズボンはいてるのね」
僕はその夜もデニムの短い半ズボン姿だった。
文字数 793
最終更新日 2022.08.15
登録日 2022.08.15
雪子が高校2年の時に、ある事件をきっかけに知り合った13歳年上の、少しやさぐれて疲れた感じの男の名は、坂井理。
出会ってすぐに、恋に落ちたわけではない。
当時は、雪子は恋愛には興味を持てず、理は彼女はいても長続きもせず、適当に生きていた。
刑事である理は、いつも事件に追われて毎日寝不足。
そんな理の世話を焼いていくうちに、雪子の中でほんのり芽生えてきた愛情。
2人の間にあるのは、13歳という年の差。
それは永遠に縮まらない距離だった。
そして二人が急接近してから理は雪子を溺愛し始めて、雪子もどんどん理に惹かれていく。
※
本作品は『優しい夜のうた』のスピンオフ作品です。こちらだけ読んでもわかるように再構成していますので、ぜひご覧ください。本作品より明るいラブコメであり、18禁な内容となっていますので、楽しんで読んでくださると嬉しいです。
文字数 139,372
最終更新日 2023.02.20
登録日 2022.12.17
「ぼっ僕は、そっそなたとのこここ婚約を、はっはっ破棄しゅるっ!」
「そんなビビリ上がってどもりまくった野郎が何言ったって通りゃしねぇッつんだよ!」
「ひぃっ!?ごごごごめんなさいぃ!」
今日も今日とて皇太子アウレーリオが婚約者のコスタンツァに婚約破棄を仕掛け、そして敢えなく撃退されている。
皇太子はこの、口もガラも悪い婚約者が怖くて仕方ない。政略のためだと分かってはいても、怖いものは怖いのだ。
だが怖くて逆らえないせいで、睨まれ凄まれてしまうとすぐにヘタレて謝ってしまうのだ。
「これで、皇太子殿下の113連敗ですね」
「勝てないのになぜか人気になったどこぞの馬みたいですな」
それを見守る皇太子の護衛騎士と婚約者の専属侍女も呆れ気味。離れているのをいいことに、ボソボソと小声で“勝てない競走馬”に例えたりなんかしていた。
だがそんなある日、皇太子がついに婚約破棄を完遂するための“最終奥義”を伴って現れた。
皇太子の秘策とは?
その時婚約者の取った行動とは?
それによってもたらされた、意外すぎる結末とは?
実況の護衛騎士トゥーリオさんと解説の専属侍女エコーさんは、その全てを見ていた⸺!
◆久々にきちんと設定のある短編連載をお送りします。とはいえ2月に書き始めて一旦ボツにしていたもので、完成まで約9ヶ月かかった難産作品(爆)。一応形にはしましたが、ちょっと詰め込み過ぎな気もします(笑)。
◆作者の投稿作は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆全5話、約18000字。毎日1話ずつ更新します。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
文字数 17,214
最終更新日 2022.12.05
登録日 2022.12.01
「み、みんな……私の歌をきけぇ!」
高校二年生の井伊谷(いいのや)雲母(きらら)は歌が好きだった。
彼女は趣味で歌ってみたなる動画を度々公開していたが、ある程度の評価を得てはいても、どれも再生数があまり伸びず落ち込んでいた。
ところが気付いたらいきなり森の中に!
実は雲母は異世界に転移してしまっていたのだ。
森の中を彷徨い続けると、落ち武者ならぬ落ち騎士と出会い、そのまま流れで共に行動することに!?
しかもその騎士・グラジオスは歌好きだったもんで、2人は意気投合。
あっちに行っては歌い、こっちに行っても歌って色んな問題を解決しちゃう!!
とにかくなんでも歌で解決する癖がついてしまった雲母が異世界でアニソンを歌いまくって、自分を貫き通しちゃう。
そんな異世界チート無双成り上がりストーリー! はじまるよ♪
※なお、著作権上、歌詞は一切出てきません。
調べたところによりますと、タイトルには著作権がかかっていないため、使わさせていただきます。
また、ダッダ。ダダダッ。ダ。ダダダッ。ダ。(Stand by meのリズム)のような擬音や聴音等で表すのもセーフとのことです。(さよならピアノソナタで実際に使用されています)
よろしくお願いいたします。
カクヨム・ノベルアップ・小説家になろうにも投稿しております
文字数 449,077
最終更新日 2020.04.08
登録日 2020.01.05