報われない恋小説一覧
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件
ある春の日。
俺は中庭でその人に出会った。
美しい白い髪に、宝石のように輝く赤い瞳を持ったその人に。
一目で恋に落ちた。
けれど、その恋は――――
俺の好きな歌声。
俺を見下ろす赤い瞳。
髪を束ねるのは、俺の瞳色と同じ色のリボン。
『マティ……愛してる』
『はい。私も愛してます。今も、これからも』
ふわりと微笑み、再び歌い始めたマティに、身を委ね目を閉じた。
*タグにてネタバレしてます
*タグ注意してお読みください
*作者のメンタル低下により投下された唐突な物語です
*他シリーズとは全く関係ありません
*楽しいお話を読みたい!という方は、そっとこの画面をお閉じください
*完結済みです。
文字数 20,890
最終更新日 2022.05.24
登録日 2022.05.19
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
文字数 81,147
最終更新日 2017.02.10
登録日 2017.01.28
ベンチで僕の妹に笑いかける君。
夢の中に出てくる優しい君。
どっちも僕の大切な恋人。
願わくば、君のこれからの人生が
幸せなものでありますように。
文字数 819
最終更新日 2021.05.24
登録日 2021.05.24
その日
1人の学生が殺人に手を染めた
相手は同じ学園に通う公爵令嬢と元貴族の平民の青年の2人
少年は友人だった少女の亡骸を抱きしめて泣いていた
愛した女性と友人をその手にかけてまで彼は2人の幸福を望んだ………
例え自分が報われぬ結果になろうとも………
〜人物紹介〜
ハイド・レイスタード
「レイスタード公爵家」の次男 剣術に長け騎士団入隊が期待されていた 永遠に一方通行の片思いをしている
リンナ・アルファーシュ
「アルファーシュ公爵家」の長女 妹は仲がいいが両親とは仲が悪い 愛する人と心中するためハイドを頼った
ファイズ・ライザス
元貴族の平民 先代当主の借金のせいで平民になったがハイドとリンナとは交流がずっと続いていた
リリー・アルファーシュ
「アルファーシュ公爵家」の次女 リンナの妹で姉が心中する為にハイドを頼ったことを知っている 根が優しい
文字数 9,211
最終更新日 2021.10.17
登録日 2021.10.06
初恋は実らない。
それは昔から言われてきたジンクスのようなもの。
それは私、宇佐美爽香にとって心の痛い問題だった。
生まれる前から決められた婚約者との結婚式当日。
結婚相手である婚約者が私ではない彼の最愛の彼女との逃避行の果ての事故死。
その事実を知りショックから気を失い目覚めたらなんと彼と出会う少し前の私、5歳の誕生日まで逆行していた。
驚く私だけど、この逆行現象に私は一縷の望みを見つけた。
彼は私の物にはなってくれないけれど、大好きな彼を死という形で失うくらいなら生きていて欲しい。
だから私は決めたんだ。
彼を守るためにこの二度目の人生を愛する彼に捧げると。
文字数 11,828
最終更新日 2020.02.05
登録日 2020.01.30
軍人だった主人公の話です。
登場人物全員が片思い。
一話完結のss故に、関係性への詳しい言及、登場人物の名前など存在しません。お好きに想像して頂ければ幸いです。
文字数 699
最終更新日 2022.04.21
登録日 2022.04.21
主人公の家で酒盛りをしていた二人の話です。
一話完結のssです。ss故に関係性への詳しい言及、登場人物の名前など存在しません。お好きに想像して頂ければ幸いです。
ハッピーエンドではないです。
文字数 1,087
最終更新日 2022.03.26
登録日 2022.03.26
文字数 76,753
最終更新日 2022.04.21
登録日 2022.02.08
俺、桐生斗真(きりゅうとうま)は普通の男子だ。
ある日、少し気になっていたクラスメイトの綾瀬乙葉(あやせおとは)さんに告白される。
でも、恋か分からない俺は、、、
花吐き病の話です!
誰も報われない三角関係です。百合でもあります。(ただし報われません。)
文字数 2,626
最終更新日 2020.09.07
登録日 2020.09.07
薄葉さんは学校全体の絶対不可侵領域であり、誰のものでもなかった。
男女問わず魅了する薄葉さんと、彼女の放課後の教室。
※この作品はTwitter(@ojitw)・カクヨム・小説家になろう・エブリスタ・pixiv等に掲載しています。
文字数 3,302
最終更新日 2019.06.24
登録日 2019.06.24
絶対に両想いには慣れなかった。
それを知っていても、時々君がくれる幸せを
ほんの少し心を潤す君の言葉を
求め続けていた。
まるで
一滴の水を求める砂漠の向日葵のように
文字数 353
最終更新日 2019.01.23
登録日 2019.01.23
「ぁ、ああ...ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
一人、誰の侵入も許さない不可侵の領域で、彼は泣いていた。
暗闇は体を侵食するも、彼は気にしない。そんな余計なことに気を使うほど、彼に余裕はなかった。
「どうして、どうしてどうして...どう、して......」
弱々しく、女々しく喚く彼の姿はどこまでも惨めで救いようがなかった。
背中を丸め、胎児が如く小さくなる。
「俺が......僕の方が、頑張ってたのに!僕の方が誰よりも疲れてるのに!僕の方が──誰よりも苦しんでいるのに」
──どうして誰も僕のことを見てくれない。
──どうして皆彼のことばかり認める。
──どうして誰も僕のことを分かってくれない。
少年は、孤独であった。
両の肉親を己が魔法で焼き殺し、許嫁も勇者に取られ。
何も、生きることに意味を持てなかった──持つことを許されなかった少年は、ついぞ死ぬことさえ赦されることはなくなった。
あの日、自分が未だに思いを寄せている少女と勇者が本契約を果たすのを見たとき。
少年の中で......何か決定的なものが崩れ落ちる音がした。
人間として生きる上で、最も大切なものは何か。
──それは、目標だ。
『生きている』と、『死んでいない』は決してイコールではない。
人間は、明確な目標があるから、明日に希望を持てる。
随分昔に、少年は夢を見た。
絶望に彩られた人生の価値観を変えてくれた、少女の夢。
少年は......彼は、少女を守りたくて力を欲した。誰にも負けることない、絶対の力を。
そして、いつか自分の隣に少女がいると信じて必死に努力を重ねた。
「それがこのザマだ」
彼は荒々しく吐き捨てる。
彼は、勇者と違って味方を持たない。
......否。
何度欲しいと思っても、出来ない。
悲しいとき、背中を擦ってくれる人がいない。
辛いとき、胸の内を曝せる人がいない。
苦しいとき、気持ちを共有する人がいない。
誰か一人でも彼の側に居てあげたなら...もしかしたら、もう少し違う結末を辿ったかもしれない。
──だが、もう、遅い。
もうじき約束の刻だ。
『世界を救え』
そう言って彼に呪いを掛けた。
世界の『抑止力』として存在するという呪いを。
誰が自分を呪ったのかすら彼は分からない。
思考を、行動を、未来を。
全てを凌辱された少年は運命に抗う術を持たない。
存在を否定され、何もかも失った少年は『抑止力』に成り果てる。
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表紙の素敵な絵は別のサイトで活動していた時に『渢月さん』という方に書いてもらいました。主人公です。
文字数 1,955
最終更新日 2019.01.03
登録日 2019.01.02
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