「呼吸」の検索結果
全体で343件見つかりました。
「君ではなく、彼女を正妃とする」
私は、貴方のためにこの国へと貢献してきた自負がある。
なのに……彼は。
「だが僕は、ラテシアを見捨てはしない。これから君には側妃になってもらうよ」
私のため。
そんな建前で……側妃へと下げる宣言をするのだ。
このような侮辱、恥を受けてなお……正妃を求めて抗議するか?
否。
そのような恥を晒す気は無い。
「承知いたしました。セリム陛下……私は側妃を受け入れます」
側妃を受けいれた私は、呼吸を挟まずに言葉を続ける。
今しがた決めた、たった一つの決意を込めて。
「ですが陛下。私はもう貴方を支える気はありません」
これから私は、『捨てられた妃』という汚名でなく、彼を『捨てた妃』となるために。
華々しく、私の人生を謳歌しよう。
全ては、廃妃となるために。
◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです!
文字数 102,752
最終更新日 2024.09.16
登録日 2024.08.18
がっつりめのエロBLをお求めの皆様へ。
奴隷契約。怪しいきのこ。各種玩具に触手まで取り揃えております。あと新鮮な生姜も。
軽い導入→すけべ→ハピエンが基本。エロだけ欲しい方は*マークを探してください。
各話の内容を下記よりご参照の上お好みのお話をお読みいただければと思います。
お気に召すものがありますように。
【のんびり雑談】
→敬語、言葉攻め、強制・連続絶頂、前立腺、潮吹き
【ロングアイランド・アイスティー】
→甘め、攻フェラ、誘い受、ハッピーエンド
【家なき子】
→玩具(ローター、ニプルクリップ、ディルド、ブジー)・前立腺・強制絶頂・失禁・失神・潮吹き、結腸、尿道、メス堕ち、ハッピーエンド
【冒険の書】
→ファンタジー、触手、前立腺、時間停止(少)、潮吹き、結腸責め、強制・連続絶頂、尿道、ハッピーエンド?
【探偵物語】
→強制・連続絶頂、潮吹き、甘々、ハッピーエンド
【九蓮宝灯】
→鬼畜、イラマチオ、潮吹き、前立腺、連続絶頂、失神、ハッピーエンド(多分)
【2憶4000万の男】
→焦らし、攻フェラ、メンソール、強制・連続絶頂、前立腺、潮吹き、(洗脳?)、ハッピーエンド?
【スイングボーイズ】
→3P、攻フェラ、イラマチオ、喉イキ、前立腺、強制絶頂、潮吹き、呼吸管理、ハッピーエンド
【物実の鏡】
→続編(冒険の書)、じれじれ後甘々、ストーリーメイン、ハッピーエンド
【蓼食う虫も好き好き】
→催淫、連続絶頂、潮吹き、素股、青姦、甘め、ハッピーエンド
【皇帝ペンギン】
→ほんのりハーレム、攻フェラ、前立腺、連続・強制絶頂、潮吹き、溺愛鬼畜、ハッピーエンド
【開発事業は突然に】
→視姦オナ、イラマチオ、結腸、メスイキ、前立腺、連続絶頂、強制絶頂、鬼畜、ハッピーエンド
【部屋とワセリンと鋏】
→前立腺、失神、強制・連続絶頂、巨根、結腸、溺愛鬼畜、ハッピーエンド
【しょうがあるけどしょうがない】
→敬語攻、鬼畜、ビッチ受、山芋、生姜(フィギング)、前立腺、強制・連続絶頂、ハッピーエンド
【頭が痛いと言ってくれ!】
→催眠(脳イキ)、焦らし、強制・連続絶頂、潮吹き、ハッピーエンド
エロだけ欲しい方は*マークを探してください。
プロットもなければ登場人物も全く考えずに書き進める行き当たりばったり作品ばかりです。
容姿の描写を省くことが多いのでお好みに合わせて妄想力を滾らせてください。
導入が長いことが増えてきたので、開始時は1週間くらい放置したらちょうどいいと思います。
ストーリーなんていらねぇ、ただエロが読みたいんだ。って時、覗いてやってください。
少しでも楽しんでいただけると幸いです。
文字数 456,774
最終更新日 2026.02.11
登録日 2023.06.03
『無能と呼ばれた私、1,000円の精霊魔法で東京を氷華に変える』
〜森林環境税は“選ばれた者”のためにある〜
アスファルトは、熱に泣いていた。
誰もが空を睨み、
誰もが涼しさを奪い合い、
誰もが森を忘れていた。
たった1,000円。
笑われた数字。
缶コーヒー二本分だと、
彼女を嘲る声が響いた。
――雑草女。
――無能。
――土臭い。
水を浴びせられた昼の屋上で、
それでもカレンは、
枯れかけた街路樹の声を聞いていた。
「苦しい」と。
硝子の靴が鳴る。
かつ、
かつ、
かつ。
その足音に合わせるように、
灼けた東京が息を吐く。
ひび割れた歩道から芽吹く草。
ビル壁を這う深緑。
熱風を溶かす薄青の花。
彼女が歩くたび、
都市は“呼吸”を思い出していく。
冷たさではない。
それは、
木陰の記憶。
川辺の風。
夏の終わりの夕立。
人がかつて知っていた、
生きている涼しさ。
けれど彼らは叫ぶ。
「入れて!」
「払うから!」
「1,000円でも、いくらでも!」
結界の外。
45℃の地獄。
崩れた化粧。
焼ける喉。
乾いた欲望。
そのすべてを見下ろしながら、
カレンは花咲く銀座を歩く。
ドレスの裾を風が揺らす。
硝子の靴に氷華が咲く。
そして彼女は、
静かに微笑む。
「ええ――」
「ようやく、“その1,000円の意味”をご理解いただけました?」
東京に、雪は降らない。
けれどあの日。
世界でいちばん美しい森が、
確かにこの都市に咲いていた。
文字数 45,066
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.05.07
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
文字数 1,387,494
最終更新日 2023.03.01
登録日 2021.09.12
「もうイケメンには関わりたくない!!」
前世で幼馴染のクソ美形に人生を滅茶苦茶にされ、
元カノに刺されて死亡した俺。……二度とあんな目に遭いたくない。
異世界転生でヒーラーとして静かに生きるはずが、
助けた第五騎士団の団長様(超絶美形)にロックオンされてしまう。
顔が良すぎてトラウマが発動、過呼吸寸前……と思いきや、
彼の魔力は俺にだけ「優しく馴染む」とか言われて、
氷のように冷たい騎士団長の心も体も、俺にだけは温かい。
「嫌でなければ、このままで……」
守備範囲外のイケメン相手に、どうすればいいんだ……!?
【顔面偏差値MAXの氷の騎士団長(年下)】×【イケメン苦手転生ヒーラー】
トラウマと向き合う日々が、なぜか甘くて温かい日常に変わっていく――
イケメンに人生をかき回される転生ヒーラーファンタジー、ここに開幕!
団長=not幼馴染。
ざまぁはあります。
Rは後半*がつきます。
ムーンライトにも同時掲載中
基本毎日更新。最後まで書けましたので完結確約です。全三章。
文字数 177,797
最終更新日 2026.03.04
登録日 2026.02.06
目が覚めるとお腹が痛い!
声が出せないくらいの激痛。
この痛み、覚えがある…!
「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」
やっぱり!
忘れてたけど、お産の痛みだ!
だけどどうして…?
私はもう子供が産めないからだだったのに…。
そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと!
指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。
どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。
なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。
本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど!
※視点がちょくちょく変わります。
ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。
エールを送って下さりありがとうございました!
文字数 212,741
最終更新日 2023.07.18
登録日 2023.04.14
『「彼の番はわたし」と言い張る幼馴染――壊れていたのは彼女のほうでした』
甘い声で
彼女は言った
「彼の番は、わたし」
その一言が
部屋の空気をゆっくりと歪めて
わたしの呼吸を
奪っていった
近すぎる距離
知りすぎている仕草
懐かしさのふりをした侵入
「昔から一番近かったのは私」
笑うたび
何かが削れていく
疑いは
音もなく育って
気づけば胸の奥で
根を張っていた
ねえ
本当に何もないの?
返ってくるのは
曖昧な否定と
逃げる視線
そして彼女は言う
「この人は、もともと私のもの」
世界が
ほんの少しだけ
ひび割れた音がした
――でも
ひびは
そっちじゃなかった
「その記憶、どこで作ったの?」
静寂
崩れていくのは
現実じゃなくて
彼女の中だけで完成していた
もうひとつの世界
「だって、そうじゃないとおかしいじゃない」
正しさにしがみつく声は
どこまでも幼くて
どこまでも切実で
そして、壊れていた
「だって私が一番だったはずなのに…!」
その叫びは
誰にも届かず
ただ
空気を震わせて
消えていった
残された静寂
触れれば冷たい現実と
まだ揺れている心
「……怖かった」
やっと出た言葉に
「ごめん」
それだけが重なる
戻らない距離
戻れない時間
それでも
ここにあるのは
紛れもない“今”
ねえ
“現実”って
こんなにも脆くて
こんなにも簡単に
壊れるものだったんだね
文字数 68,428
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.27
「今度こそ、君を離さない。例えその足を折ってでも——」
日本の現代女子だった主人公は、トラックに轢かれた拍子に、乙女ゲーム『聖女の祈りと、銀の誓い』の世界の悪役令嬢リナリアへと転生してしまう。 リナリアを待ち受ける未来は、冷酷な婚約者・アルフレッド王子の手による無慈悲な処刑エンド。
「死ぬのはもう御免! 今世こそは断罪を回避して、平和な隣国でスローライフを送ってみせる!」
そう決意したリナリアだったが、転生直後の彼女を待っていたのは、冷たい罵倒ではなく、窒息しそうなほどの熱い抱擁だった。
前世では「氷の王子」と恐れられ、リナリアをゴミのように扱っていたはずのアルフレッド。しかし、なぜか今世の彼は、リナリアが指一本動かすだけで過呼吸になりそうなほど彼女に執着し、甘すぎる(そして重すぎる)愛を囁き続ける**「ヤンデレ王子」**へと変貌を遂げていた。
実は、アルフレッドもまた**「死に戻り」**の当事者だったのだ。 前世でリナリアを処刑せざるを得なかった絶望から、彼は狂気にも似た誓いを立てていた。 **「二度目の人生では、世界を敵に回しても彼女を檻の中に守り抜く」**と。
逃げたい転生令嬢 vs 逃がしたくない死に戻り王子。 一歩間違えれば即軟禁!? 命がけの「すれ違い溺愛」ラブストーリー。
文字数 308,022
最終更新日 2026.05.10
登録日 2026.01.31
小さな子供を庇って交通事故で死んだはずが、気づいたら前世愛読していたBL小説の世界に転生し、その小説の主人公の帝国の第2王子フェリックスになっていた。
しかし、該当の小説でフェリックスは下級貴族の子ということで家族から冷遇された上に政略結婚した隣国の国王エリアスから初夜に「お前を愛するつもりはない」と言われて冷遇されるといういわゆるドアマット系ヒーローだった。
どうせなら、特に波風のないラブコメBLの世界に生まれ変わりたかったが仕方ない。
しかし、フェリックスのように酷い冷遇に耐えきれるメンタルは温室育ちの日本人にはないし、結末を読む前に死んだのでフェリックスを救うであろう運命の相手も良く分からない。
ならば、とりあえず初夜に拒絶されてエリアスが部屋を出た後、こっそり城から逃げ出して前世の農業系スキルを活かしてスローライフ系主人公にジョブチェンジしようと心に誓う。
運命の結婚式、原作では終始無表情であるはずのエリアスの様子が、ずっと苦し気に呼吸が荒い上に目が完全にイッてしまっている。
「結婚が嫌すぎて色々キメてきたのかな……」
あまり深く考えずに、いよいよ「お前を愛するつもりはない」と宣言される初夜に突入。しかし、逃げる準備と最低限の荷物を準備してエリアスを待っていたが、部屋を訪れたエリアスは一糸まとわずその美しく均整のとれた裸体を晒していた。小説に描写はないが露出狂だったらしい。
「ああ、我が愛しい半身。やっとひとつになれる」
「えっ!?」
露出狂かと思ったエリアスに激しく求められてしまったフェリックスはなし崩し的に初夜を終えてしまい、その後も「フェリックスをこの世界一番幸せにしたい」と蕩けた表情で宣言されて逃げるタイミングを逃してしまい……。
文字数 95,246
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.10.31
届かないはずのものに、心はなぜか触れてしまう。
『灯し火の番人』は、夜の静けさの中で生まれる感情の揺らぎを、繊細にすくい上げた連作短編である。描かれるのは、明確な出来事でも劇的な変化でもない。言葉にできなかった感情、消えなかった違和感、そして誰にも届かなかった想い。それらが、ある夜、ふとしたきっかけで“少しだけ形を変える瞬間”を描いている。
物語に導く存在は現れない。ただ、遠くに灯る灯し火だけが、変わらずそこに在る。触れることも、届くこともないその灯し火は、読む者の内側に静かな変化をもたらす。
救われるわけではない。答えが与えられるわけでもない。それでも、読み終えたあと、わずかに呼吸が深くなる。
これは、誰の中にもある夜と向き合うための物語。
そして、気づかぬうちに灯し火を見つめていた、あなた自身の記録である。
文字数 78,600
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.23
「いつからだろう、君をファインダーの檻に閉じ込め、永遠に剥ぎ取られたくないと願うようになったのは――。」
シャッターが切られる瞬間の、光と影の明滅。
現像される無数の写真は、崩れゆく夢の破片であり、
私たちが選ばなかった「もう一つの世界」から届く、切実な道標だった。
指先に触れる熱、耳元で乱れる呼吸。
壊れかけた平行世界を彷徨いながら、私はただ、君という唯一の光を追い求めてきた。
たとえ、積み上げた栄光のすべてが影に溶け去っても構わない。
君のいない明日なんて、現像されない白紙と同じだから。
「ねえ、もう逃げないで。……私の手を、二度と離さないで。」
重なり合う境界線で、抗えないほどに溢れ出す独占欲。
幾億の平行線を越えて、ようやくピントが合った、たった一つの答え。
だから、今度は私を捕まえて。
だから、その手で私を繋ぎ止めて。
文字数 23,590
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.04.11
夜のオフィス街。
時刻はすでに深夜に差しかかろうとしている。
総務課の美咲は、足取りもおぼつかなくフラフラと帰ってきていた。
取引先との接待。乾杯を何度も重ね、気がつけばグラスを手放すこともできなくなっていた。
強い酒に火照った頬は紅潮し、足元は揺れて、視界はぼやける。
「……つかれた……」
デスクに鞄を置き、椅子に沈み込む。
(少し、休もう……)
そう思った瞬間、心の奥に沈んでいた黒い言葉が、アルコールにほだされて浮かび上がる。
口にしてはいけないはずの言葉。
絶対に、誰にも聞かれてはいけない秘密。
それが、美咲の唇からこぼれた。
――「……課の経費を横領した……。もしバレたら解雇、裁判……終わりだ……」
酒のせいだと分かっている。
酔いに任せて、心の奥底の不安を口にしてしまった。
誰もいないと思い込んでいたから、余計に無防備に声が漏れた。
だが、その油断は致命的だった。
「……なるほど。終わり、か」
背後から、低く湿った声。
美咲の肩がビクリと跳ねる。
振り返った瞬間、血の気が引いた。
そこには一人の男が立っていた。
スーツ姿、手にはスマートフォン。
黒い瞳が光を反射し、獲物を見下ろす捕食者のように冷酷だった。
「き……聞いて……たの……?」
酔いで舌が回らない。
掠れた声は震え、言葉にならない。
男はスマートフォンを掲げてみせる。
画面に浮かぶのは、録音中を示す赤いアイコン。
「証拠は、もう手に入れた」
その一言で、美咲の心臓がどくんっと大きく跳ねた。
頭の奥がじんじんと痺れ、呼吸が荒くなる。
(だめ……これが……外に出たら……私は……)
家族、職場、すべてが崩れる光景が頭をよぎる。
言い訳はできない。確かに口にしてしまったのだから。
「やめて……お願い……」
震える声。涙で濡れた目が男を見上げる。
だが、返ってくるのは冷たい笑みだけだった。
「従え。逆らえば、この録音はすぐに世間に曝け出す」
その瞬間、美咲の背筋を冷たいものが這い上がった。
自分の未来を、人差し指一つで握られている――その現実が、体を硬直させる。
恐怖と羞恥と、どうしようもない無力感が、彼女を締めつけていた。
――こうして始まる。
美咲が「堕ちる理由」の物語が。
文字数 132,334
最終更新日 2025.10.30
登録日 2025.08.30
突如戦場で目を覚ました主人公は自分が魔物のオーガである事に気付き戦闘に参戦する。
元の記憶はなく、持ち前のゲーム知識で現状を理解して生き延びる。
そして遂に人間の発祥の地。結界の塔に阻まれた人間の結界にまで到達する。
父として、神を立たせる存在として、多くの者を導いていく。
登場人物
〇王牙
主人公。異世界転生者。魔物。オーガ種。物理に特化した近接戦闘型。
〇シノ
ヒロイン。輪廻転生者。魔物。髑髏種。魔法に秀で、世界の根幹に迫る。
〇アリエス♈
輪廻転生者。元人間の聖女。今は聖女を超える力を持った魔物として君臨する。
〇タウラス♉
宇宙からの来訪者。自身の姿を変えられる。元悪魔と呼ばれた男。アリエスの夫。
〇リンキン♊
異世界転生者。魔物。ゴブリン種。リンセスの夫。
〇リンセス♊
人間。二つのコアを持ち魔物と人間の両方の言葉を理解できる。
〇ムリエル♋
異世界転生者。元コア付き。世界の改変の扱いに秀でている。
〇レオーネ♌
憑依転生者。裏切者。勇者の特性を持ち、主人公の王牙と敵対している。
〇パルテ♍
異世界転生者。元魔王。技術屋。この世界の法則に則った技術に長けている。
〇リブラ♎
神の代弁者。今は亡き神の代わりに世界を維持している。
〇レオニス⛎
この世界を棄てた神と目される存在。自覚はなく王牙の娘として生きている。
〇スコルピィ♏
魔物の統括者。神亡き世界以前の生存者。魔物を指揮し勝利を目指す。
〇アドナキエル♐
輪廻転生者。元聖女で魔物に転生し王牙を討ちに来た。現在は人間に転生中。
〇マカツ♑
勇者。死ねないため遺骨が世界を彷徨っている。魂のレオーネと繋がりはない。
〇ジンバ♌
アドナキエルが残した魔物の体。馬、人馬、人型になれる。その他詳細不明。
設定説明
〇魔物
起源が不明。三大欲求に加え呼吸も脈拍もない。何者かの指示のままに動く。基本的に魔素というHPを削り取ると倒せるが骨の破壊という部位破壊や首を落として消滅させることもできる。
〇魔法
他の作品でいう闇魔法や暗黒魔法。炎や水などの属性魔法は存在しない。この世界の魔素を使用する技術。無から有を生み出せない。
〇魔素
他作品で言うマナみたいなもの。魔物の構成や魔法に使用する。
〇神の加護
人間のHP。これがあるうちは戦闘不能にできないが魔物同様、部位破壊や一撃死は出来る。魔法とは技術体系が違う。
〇相棒
聖剣。通常時は望みの金属武器を生成し装備できるスキル。主人公のオーガが所持することになり同種の魔物であるオーガ種に魔物のリンクを通して共有している。
〇出しゃばり
盾。本来は人型だが多彩な変形が出来る。背負っている間は人間や中型の魔物を中に乗せられる。
文字数 478,873
最終更新日 2026.05.11
登録日 2025.05.23
平和な山奥の村で暮らしていた三人の少年、アリュー、シリュー、ユウ。
この村はワイバーンを飼いならし、乗りこなして、狩りをする希少な民族。
ワイバーンライダー、すなわちワイバ―と呼ばれる民たちが住む村だった。
しかしある日、その平穏は突然終わりを迎える。王国の兵士たちが村を襲撃し、父親をはじめ多くの村人たちが連れ去られてしまったのだ。理由もわからないまま、残された三人は大切な人たちを取り戻すため旅に出ることを決意する。
3人は燃える火の中をかけて逃げた。しかし行き場所もわからない逃避行。
やがて村に戻ると物音ひとつしない。そしてそこはだれもいない。
王都までの地図を見つけるも100KM先にあり、子供達だけではとうてい、行きつけないと考える。
訓練をし、そしてワイバーンのの卵をみつけて、1年。ようやく旅立ちの準備が整う。
ついた老人だけの村、そこにいたのは謎多き魔法使いザックル師匠。厳しくもどこか不器用な優しさを持つ師匠のもとで、三人は過酷な修行を積み、眠っていた魔力を目覚めさせていく。池の中での無呼吸修行や極限の集中鍛錬を乗り越え、ついに王国の将軍級にも匹敵する力を身につけるまでに成長した。
そして旅立ちの日。三人はそれぞれの相棒であるワイバーンに騎乗し、大空へと飛び立つ。赤い翼を広げて空を駆けるワイバーンたちは、彼らの最も頼れる仲間だ。大空での激しい魔獣との戦い、未知の魔石の力、そして次第に明らかになっていく王国の陰謀。
父と村人たちを救い出すための冒険は、やがて世界の運命をも揺るがす戦いへと変わっていく。
空を翔けるワイバーンと共に、少年たちの壮大な旅が今始まる。
文字数 63,226
最終更新日 2026.05.11
登録日 2026.03.13
文字数 7,309
最終更新日 2023.07.16
登録日 2023.07.15
『離婚して7年後、再婚を報告したら元夫が「俺が捨てたゴミを誰が拾うんだ?」と言ってきた。新しい夫が名刺を差し出した瞬間、元夫は凍りついた』
カップの底に残った苦いコーヒーを
ゆっくり飲み干したのは、
あの日の続きを、やっと終わらせるためだった。
「久しぶり」
その声は、昔よりも軽くて、
けれど同じ場所に突き刺さる。
「再婚するんだって?」
「……うん」
指先が少しだけ冷たい。
けれど、もう震えはしなかった。
「誰が拾ったんだよ」
笑いながら言う。
昔と同じ顔で。
「俺が捨てたゴミをさ」
その言葉は、
一度死んだはずの痛みを
ほんの少しだけ揺らした。
だけど、
胸の奥に落ちた音は、
昔みたいに割れなかった。
ただ、静かに沈んだ。
――ああ、まだこの人は、ここにいる。
七年前のまま、
同じ場所で止まっている。
私は、違うのに。
カップを置く音が、小さく響く。
それが合図みたいに、
隣にいた人が、
ゆっくりと名刺を差し出した。
「その言葉、訂正していただけますか」
低くもなく、高くもない声。
ただ、まっすぐで、
逃げ場のない音だった。
白い紙が、
テーブルの上に置かれる。
たったそれだけのことなのに、
空気が変わる。
温度が、一度下がる。
呼吸の仕方を、
忘れたみたいに、
沈黙が落ちる。
元夫の視線が、
紙の上を滑って、止まる。
その瞬間、
何かが壊れる音がした。
それはきっと、
プライドとか、
思い込みとか、
「自分が上だ」という
見えない骨組みみたいなもの。
「……は?」
掠れた声が、
やっと出てくる。
でももう遅い。
七年は、
ちゃんと流れていた。
私は、
あの場所に置き去りにされていない。
拾われたわけでもない。
救われたわけでもない。
ただ、
歩いてきただけだ。
自分の足で、
ゆっくりと、
何度も立ち止まりながら。
「ゴミじゃないですよ」
隣の人が、静かに言う。
「最初から」
その言葉に、
胸の奥の、
ずっと固まっていた何かが、
やっとほどける。
あの日、捨てられたのは、
私じゃない。
価値でもない。
ただひとつ、
誰かを正しく見ることのできなかった、
その視線だった。
私は、
それを拾わなかった。
だから今、ここにいる。
名前を呼ばれて、
当たり前に、
隣に座っている。
それだけでいいと、
思える場所に。
文字数 67,481
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.03.18
十二歳の診察室で、研修医だった新城は、黒く塗り潰されたノートの中に残るわずかな“余白”へ触れた。
「ここは残せ。余白は要る」
その瞬間から、羽生の内部には説明できない熱が残り続ける。
六年後。
主治医として再会した新城は、羽生の瘢痕に触れた瞬間、自分の身体制御が少しずつ崩れていくことを知る。
呼吸が遅れる。
指が離れない。
接触の感覚だけが、診察後も神経へ残り続ける。
記録、管理、境界。
本来切り離されるはずだった二人は、呼吸と反応速度だけで静かに侵食し合っていく。
高校生×医師
年齢差/年下攻め/男前受け
静かな狂気と身体感覚の侵食を描く、ダーク寄りBL。
文字数 6,306
最終更新日 2026.05.08
登録日 2026.05.07
「……き、きみのこと、嫌いになったわけじゃないんだ」
オーブリーが申し訳なさそうに切り出すと、待ってましたと言わんばかりに、マルヴィナが言葉を繋ぎはじめた。
「オーブリー様は、決してミラベル様を嫌っているわけではありません。それだけは、誤解なきよう」
ミラベルが、当然のように頭に大量の疑問符を浮かべる。けれど、ミラベルが待ったをかける暇を与えず、オーブリーが勢いのまま、続ける。
「そう、そうなんだ。だから、きみとの婚約を解消する気はないし、結婚する意思は変わらない。ただ、その……」
「……婚約を解消? なにを言っているの?」
「いや、だから。婚約を解消する気はなくて……っ」
オーブリーは一呼吸置いてから、意を決したように、マルヴィナの肩を抱き寄せた。
「子爵令嬢のマルヴィナ嬢を、あ、愛人としてぼくの傍に置くことを許してほしい」
ミラベルが愕然としたように、目を見開く。なんの冗談。口にしたいのに、声が出なかった。
文字数 29,220
最終更新日 2024.10.03
登録日 2024.09.03
「南さん……念のため、もう一度言いますね」
医師はカルテから目を上げ、言葉を選ぶように一拍置いた。
「妊娠しているのは、あなたではありません」
南 恵子は、一瞬、自分の名前を呼ばれた理由がわからなくなった。
ここは産婦人科で、診察室で、白いカーテンの向こうにはエコー機器がある。
なのに。
「……隣の、西野さんです」
医師の視線が、ドアの方へ向く。
そこに座っていたのは、
隣の家の旦那――西野ゆうじ、三十五歳。
顔色は悪く、両手で腹部を押さえ、浅い呼吸を繰り返している。
汗で濡れた額が、蛍光灯の光を反射していた。
「冗談、ですよね……?」
恵子の声は、情けないほど震えていた。
男性が妊娠する。
そんな話、聞いたこともない。
SFか、悪趣味な都市伝説の類だ。
けれど、エコー画面には、確かに“何か”が映っていた。
「週数的には、六週前後です」
医師は淡々と告げる。
六週前。
恵子の脳裏に、はっきりとした日付が浮かんだ。
雷が鳴った夜。
停電。
夫は出張中。
そして――
玄関先で、ゆうじと二人きりになった、あの夜。
「……嘘」
恵子は、思わず隣の男を見る。
ゆうじは目を閉じたまま、かすれた声で呟いた。
「やっぱり……そう、なったか」
その言葉が、何よりも恐ろしかった。
否定しない。
驚かない。
まるで、予想していたかのような口ぶり。
恵子は自分の腹ではなく、
彼の腹部から、目が離せなくなっていた。
――この中にいる“何か”は、
一体、誰のものなのか。
文字数 15,008
最終更新日 2026.02.19
登録日 2026.02.19
