「若松」の検索結果

全体で59件見つかりました。
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 ――リーゼファ・アインローゼ。汝をナディアード殿下付き護衛に任命する。  憧れのナディアード殿下のおそばに♡ 護衛なんだから、ずっと一緒にいられるのよね♡ いっぱいお守りしちゃって、「リーゼファ」なんて名前まで呼ばれるほど仲良くなったりして♡  そして、そして、そして……。  ――きみといると、僕はただのナディアード、一人の男として安らぎを感じるんだ。  ――殿下……。  ――二人っきりの時は、「殿下」ではなく、「ナディアード」と名前で呼んでくれないか。  ――ナ、ナディアードさま……。  なーんて甘い展開が待ってたりして……キャーッ!!  とかなんとか、頭のなかでイロイロ妄想するけれど、実際の私は、表情一つ変えない(変わらない)し、口に出して何かを伝えることもない。頬を染めたこともなければ、眉一つ動いたこともない。  寡黙な父と厳格な祖母に育てられた結果、ついた二つ名は、「氷壁」。  氷のように冷たく、硬く、取り付く島のない女。  騎士として充分な実力を備えているものの、女性としては面白味もかわいげもない。  今日も、脳内煩悩を爆発させながら、黙々と護衛の任に就く。  思考と現実。ギャップ激しい一人の騎士の物語。
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小説 30,016 位 / 185,339件 恋愛 13,164 位 / 56,294件
文字数 85,170 最終更新日 2023.01.17 登録日 2023.01.17
恋愛 完結 長編 R18
「お前に期待するのは、その背後にある実家からの支援だけだ。それ以上のことを望む気はないし、余に愛されようと思うな」  新婚初夜。政略結婚の相手である、国王リオネルからそう言われたマリアローザ。  持参金目当ての結婚!? そんなの百も承知だ。だから。  「承知しております。ただし、陛下の子種。これだけは、わたくしの腹にお納めくださいませ。子を成すこと。それが、支援の条件でございますゆえ」  金がほしけりゃ子種を出してよ。そもそも愛だの恋だのほしいと思っていないわよ。  出すもの出して、とっとと子どもを授けてくださいな。
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小説 30,127 位 / 185,339件 恋愛 13,201 位 / 56,294件
文字数 76,180 最終更新日 2023.01.27 登録日 2023.01.27
恋愛 完結 ショートショート
 ――兄様、助けてほしいの。  長年の遊学から戻ったセイラルに、懇願してきた妹、アレット。聞けば、妹の婚約者、リシュリエール王子が面倒な呪いにかかったそうで。  ――あのね、リシュリエールさまは、私が笑うと、心臓が潰れるように苦しくなる呪いにかけられてるの。  は?  ――最近はね、私が他の人と笑うと、心臓が焼けつく呪いにもかけられたそうなの。  …………。  ――ねえ、兄さま。この呪いを解く方法を教えて!  一途で健気のベクトルを間違えてる妹と、恋の無自覚王子の間に挟まってしまったセイラル。  いいかげんにしてくれ。  オレは遊学帰りでとっても疲れてるんだよ! さらに疲れさせるんじゃねえよ、このバカップル!
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小説 30,127 位 / 185,339件 恋愛 13,201 位 / 56,294件
文字数 4,935 最終更新日 2024.01.31 登録日 2024.01.31
恋愛 完結 長編 R18
 「悪いが、セイシを分けてくれないか? 180ccほどでいい。なるべく新鮮なものを出してくれ」  唐突に、突きつけられたフラスコ。  は? なにを? なにを分けろと?  「いやいやいやいや、ムリッ! ムリですよ、アグネス!」  いくらなんでもそれはムリ。「精子を出せ」→「はい、わかりました。ちょっと出しますから待っててください」ってヤツじゃないでしょ、精子ってもんは!  「研究所では、アグネスではなく、〝博士〟と呼べ、カトー」  フラスコ片手に胸を反らす博士、アグネス。  大きすぎる丸メガネに、大きすぎる胸のせいではち切れそうな白衣姿。十年前、浜に打ち上げられてた俺を助け、「サイトー」と名付けた人。……密かに、俺の好きな人。  「ホムンクルスを作りたいのだ。だから出せ」  いや、「出せ」って言われても。ってか俺、好きな女に、何を要求されてんだ?  聞けば、最強の武器になる「カワイイ」を研究するため、カワイイの塊である赤子が必要らしく。ここに赤子はいないから、代替でホムンクルスを作ろうと思い立ったのだとか、なんとか。  このトンチキ思考博士め。  ため息と同時に、底意地悪いイタズラを思いつく。  「博士。俺の精子を差し上げることは構いませんが、その代わり、もう少し別の方法を試してみませんか?」  「別の方法?」  「フラスコじゃなく、博士のお腹で醸成させるんです」  ようはただのセックスだけど。  「わかった。ぜひ、やってみよう。ジトー」  ……俺の名前、サイトーじゃなかったっけ?  こじらせ片思い助手✕一般常識欠落トンチキ女博士の、順番手順間違い恋愛物語。
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小説 36,561 位 / 185,339件 恋愛 16,368 位 / 56,294件
文字数 60,427 最終更新日 2024.03.27 登録日 2024.03.10
BL 完結 長編
 放課後の教室で。何気なく拾った一冊のノート。  誰の?  名前も何もないノート。誰のものか確かめたくて、ノートを読んだ俺は、胸が苦しく切なく、泣きたいぐらい、ワケのわからない衝動に駆られる。  「読んだのか? これを」  慌てて戻ってきたノートの持ち主。クラスメートの桜町。  「頼むから、このノートのことは忘れてくれ」  そう懇願され、俺も忘れるつもりだったのに。  そこから、少しずつ、少しずつ。  友だち、五木と川成とバカをやるだけの日常が変わっていく。  ついさっきまで見てたはずなのに全く覚えてない夢。自分の体なのに、別の誰かが乗り移ったような動き。不気味な既視感。  歯車が軋んでズレていくように、俺のなかの何かが少しずつ変化してる――気がする。  「頼む! あのノートの小説、もう一回読ませてくれ!」  拝み倒し、どうにかノートを借りることに成功するも、桜町から「これはあくまでフィクションだから」、「読んだら内容は忘れてること」と念を押されて。  (……これって、まさか)  小説の内容と、掴むことのできなかった夢の記憶が、少しずつ重なっていく。遠いとおい昔、戦乱の世にあった、悲しい男女の物語。俺の身の上に起きた、遠いとおい過去の記憶。  (俺の前世って、まさか……姫?)  悲恋の片割れ、千寿姫。瞼を閉じるたびにまざまざと浮かび上がる姫の姿。胸に響く姫の心情。これで俺が姫じゃなければ、誰だったっていうんだ。  (ってことは、どこかにアイツも、どこかで生まれ変わってるのか?)  久慈三郎真保。姫の父親を殺した男。許嫁のいた姫を、領地と一緒に我が物にした、傲慢極まりない男。俺がここに生まれ変わってるってことは、アイツもこの世界のどこかいにるってことか?  千寿姫だった俺と、真保かもしれない桜町と。  前世の俺と、現世の俺と。前世のアイツと、現世のアイツと。  過去と今を巡る、新里千尋と桜町和真の物語。
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小説 36,561 位 / 185,339件 BL 9,208 位 / 24,012件
文字数 87,541 最終更新日 2024.03.09 登録日 2024.02.11
【こう見えても実は俺、異世界で生まれたスーパーハイブリッドなんです。――覚醒編――】  十九歳に成長した霧島悠斗は、自分の出生の秘密を聞かされた。  その後、地球存亡の危機を知った彼は、その日を境に加速的に覚醒していくのだった。 【あらすじ】  霧島悠斗は十九歳の誕生日間近、幼馴染(影浦悠菜)とその母親(影浦沙織)から、かなりぶっ飛んだ話を聞かされた。  その母子と彼の母親(霧島啓子)は、悠斗が生まれる前からの友人でもあり、その頃から家族同然の付き合いをしていたのだが、実は沙織が異世界(エランドール)で意図して誕生させた子供が悠斗だと言う。  沙織は以前、子供の出来なかった啓子の願いを叶える為に、彼女の子供として悠斗をこの世界に連れて来たのだった。  その後、異世界人の二人は悠斗の幼馴染とその母親になりすまし、異世界人と地球人との混合種(ハイブリッド)である彼を、これまでずっとその事実を隠したまま保護観察していたのだ。  突然のカミングアウトに戸惑う悠斗ではあったが、思い当たる節も幾つかはあったのだ。  視界の片隅に現れる家族の位置情報や、瞬発的に身体能力が上がったりと、まるで自分の身体に何か別の何かが居る様な感覚。  その告白を境に悠斗のそれらの能力は目まぐるしく成長し、更に新たな能力が次々と芽生え始めた。  そんなある日、悠斗は地球存亡の危機を知り困惑する。  保護観察をしていた異世界の二人は、悠斗の保護の為エランドールへ行かないかと打診してきた。  だがこれまで知り合った人達や、育ったこの世界を絶対に護ると心に決めた時、悠斗の能力が遂に覚醒する。  そしてそれは、彼の間近で保護観察を続けていた異世界人達であっても想定外であり、誰もが驚く程の超混合種(スーパーハイブリッド)だったのだ。  【登場人物】  霧島悠斗:啓子の染色体と異世界人数名の染色体を使用して、異世界《エランドール》で創られた混合種。  霧島啓子:悠斗の母親。染色体提供者の一人。  霧島圭吾:悠斗の父親  霧島愛美:悠斗の妹  影浦沙織:悠斗が生まれる前からの啓子の知り合い。悠菜の母親。エランドールではルーナ。染色体提供者の一人。  影浦悠菜:沙織の一人娘。悠斗の幼馴染。エランドールではユーナ。染色体提供者の一人。  セレスティア・リリー・カルバン:エランドールの将軍。ラ・ムー王の血族。染色体提供者の一人。  鈴木茂:悠斗の同級生。高校に進学してからの友達。  五十嵐未来:悠斗の同級生。  西園寺友香:悠斗の同級生。
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小説 36,561 位 / 185,339件 ファンタジー 5,525 位 / 42,576件
文字数 421,553 最終更新日 2022.05.02 登録日 2022.04.18
 記憶を失くし、ポテンというかコロンと道端に転がっていたのを助けられたわたし。“ミリア”という名前をつけ、面倒を見てくれたのは、“魔王”とあだ名される将軍、ヴィラード。その勇猛さもさることながら、何より顔が怖い!! つり上がった目から放たれる、鋭すぎる眼光は、まるで石化光線。  そんな将軍だけど、なんと、この国の後継者たる王女殿下の王配候補に選ばれて……!?  え!? 将軍なんか選んで大丈夫!? 王女さま、石化させられちゃうよ!?  もう一人の候補、アルディンさまのが数倍マシだよね!? お優しいし、身分も高いし、カッコいいし。なにより、怖くないし。  まあ、将軍自身も、自分が選ばれるとは露ほどにも思ってないみたいだけど。将軍にお仕えする、(唯一の)侍女としては、主の未来が気になるわけで。    ――王女さま、本当に将軍を選ばないのかな。  怖いのはわかるけど。でも、優しいところもあるのにな……。  拾われ侍女の、魔王お仕えライフ。とりあえずの目標は、目を見て魔王と話すこと――です!?
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小説 36,561 位 / 185,339件 恋愛 16,368 位 / 56,294件
文字数 71,472 最終更新日 2023.02.16 登録日 2023.02.10
恋愛 完結 ショートショート
 とある中国の後宮。皇帝は皇后となった女を蛇蝎のごとく嫌っていた。  ――女が、皇帝の愛した寵姫を殺してまでその地位に上り詰めたから。寵姫を殺したのは皇后。  「お飾りの皇后」「寵愛をいただけない哀れな皇后」  そんな皇后の冷たい室へ、九年ぶりに皇帝が訪れる。  「九年前のご寵姫だけじゃない。新たに後宮に上がることになった妹にまでその悋気をみせた」  愛されないとわかっていても、その皇后という地位にしがみつくのか。自分の妹ですら叩き出すのか。  嫉妬、悋気、強欲、傲慢、そして冷酷。稀代の悪女。笑い方を忘れた女。  皇帝は語る。  「今まですまなかった」――と。 ―――――――  「念其霜中能作花」は「念(おも)え 其(そ)れ霜中に能(よ)く花を作(さく)すを」と読みます。雪の中であってもよく花を咲かせる梅を素晴らしいと褒め称える漢詩。中国南北朝時代の詩人、鮑照の『梅花落』から採用させていただきました。  梅の花=開花期は1月~3月。花言葉は「上品、高潔、忍耐」。  香栄=梅の別名、「香栄草(かばえぐさ)」から。  恵風=2月の別名、「恵風(けいふう)」から。
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小説 36,692 位 / 185,339件 恋愛 16,385 位 / 56,294件
文字数 9,199 最終更新日 2023.02.18 登録日 2023.02.18
恋愛 完結 ショートショート R18
貧乏令嬢が、元冒険者の従者を連れてモンスター退治の旅に出たら、森の中でうっかりスライムの触手に襲われちゃって、嘘を重ねた従者においしくいただかれちゃうお話。
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小説 36,692 位 / 185,339件 恋愛 16,385 位 / 56,294件
文字数 14,647 最終更新日 2023.02.18 登録日 2023.02.18
 地球存亡の危機を救った悠斗だったが、その後、ちょっとした思い違いからイーリスが異世界へ消えてしまう。  以前、悠斗達に黙って何処にも行かないと、そう約束していたのにも関わらず、目の前から突然消えてしまったイーリス。  異世界へ消えてしまったであろうイーリスを、悠斗は必ず連れ戻すと家族に言い残し、以前入った事のある部屋の魔方陣から、自分が生まれた異世界へと行こうとしていた。  意気込んで部屋に入った悠斗だったが、その部屋の魔方陣は綺麗に消えてなくなっていた。  唖然として立ち尽くす悠斗だったが、その時自分の中の何かに突き動かされ、ルーナの加護を遣って異世界へ行く手段を試した。  時空の狭間に入り込み、更に別世界へと入り込むと目の前が真っ白に……。  気を失って倒れた後、目を覚ますとそこには素っ裸の自分と、初恋の相手である沙織さんにそっくりな姿と声をした女性の姿があった。  【登場人物】  ネタバレもあるので、今後少しづつ明記していきます。  霧島悠斗  キャロル・ルビエンド 十四歳 侯爵家次女  メリル・ノースレイク・ルビエンド 十八歳 女中  モーリス・サウスエドガー・ルビエンド 三十五歳 御者  アイカ 二十八歳 宿屋一階食堂主人 水の魔法師  カリナ 給仕  ノエル 給仕  メルド・ウエスヒル・ルビエンド 二十八歳 宿の支配人 火の魔法師  ミランダ・イースランド・ルビエンド 十八歳 衛兵隊長 光の魔法師  ダンベル 町長  ケスパー 北の廃村を占拠していた盗賊のボス  ボンゴ ケスパーの用心棒
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小説 185,339 位 / 185,339件 ファンタジー 42,576 位 / 42,576件
文字数 113,413 最終更新日 2022.08.11 登録日 2022.05.26
 ――俺、入れ替わってる!?  俺、瀬戸和樹は、ある日起きたら、見知らぬ女性のなかにいた。  見知らぬ……!? いや、知ってる。これ、母さんの身体だ。それも22年前の。  1999年の年末。俺は、そこで母さんになっていた。  ちょうどその時期は、母さんが俺を妊娠する時期で。ってことは、ここには俺の知らない父さんがいるわけで。  誰が俺の父さんなんだ? んでもって、いつになったら元に戻るんだ?  母さんとして過ごす日々。母さんと仲のいい男性たち。俺の知らない母さんの過去。今さら父さんが恋しい歳でもないけど……やっぱり気になる、父さんのこと。  母さんと縁があるのは、幼なじみの「ヤマト」と「タカヒロ」。このどちらかが父さんなんだろうけど。  ヤマトは研究のためアメリカに旅立つし、残るはタカヒロか? タカヒロが俺の父さんなのか?  そんな時、ヤマトが倒れたと知らせが入る。病におかされた彼の生命はそう長くない。  死ぬ間際の人間だからか。ヤマトは、母さんのなかにいた俺を見つけてくれた。  そして。  ―-生まれてくれてありがとう、と。  これは、俺が「俺」を知るための物語。  俺が、父さんと母さんから受け取ったものを未来へと繋いでいく物語。
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小説 185,339 位 / 185,339件 青春 6,544 位 / 6,544件
文字数 21,435 最終更新日 2022.07.30 登録日 2022.07.30
 今は昔。美濃国、国司の娘に、菫野といふ幼き姫ありけり。  野に在りて、罠にかかりし狐を助けたまふ。狐、姫の優しき心に感じ入り、その恩義に報いんと、妖しの技を持って、姫に強力を授けん。  ――それから数年後。  かつて菫野の母がお仕えしていた桐壺更衣。その更衣の遺児である女二の宮、桜花内親王にお仕えしてみないかという誘いが菫野にかかる。  女二の宮は、十四歳。同母の兄、安積親王と仲良く暮らしておられるが、やはり母を恋しがっておられるとのこと。  年の近い菫野なら、姉のように接することでお慰めできるのではないか――という期待。  「絶対、ぜったいに、何があっても強力のこと、知られてはなりませんよ」  そう、母に強く念を圧されたのに。  「あなたも、十六。素敵な公達に見初められて、幸せな人生を掴み取るのです!」  なんて言われてきたのに。そのために、豪華な衣装を用意してもらったのに。  初出仕の日。「心配だから」とついてきた、狐の狐太を追いかけて木に登ってしまった宮の愛猫。それを助けるためにウッカリ強力を披露してしまい?  その上、イケメン安積親王にバッチリ見られて、笑われて?  内裏で働く女房として、美しい絵巻物のような世界で、ときめく物語のような恋をくり広げるはずだったのに! もしかしたら、素敵な公達が付け文なんか贈ってよこしてくれるかもって期待してたのに!  初っ端から、期待も希望もベッキリ圧し折られた菫野。  こんな強力女房、誰が好きになってくれるっていうのよ。  「まあまあ、ドンマイ、ドンマイ」  次があるさと、孤太が心のこもらない慰めをくれるけど。  わたしは、ここで幸せな恋をしたいの! こんな強力なんていらないのよ!  華やかな宮中でくり広げられる、平安「剛力」恋愛物語。
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小説 185,339 位 / 185,339件 キャラ文芸 4,359 位 / 4,359件
文字数 116,940 最終更新日 2024.01.13 登録日 2023.12.10
<屑カゴの小説から>        日本の戦争  ガ島・転進(撤退)『八十周年記念』作品   島の砂浜から日本兵の兜が出てきた。 自分(日下勇作・クサカ ユウサク)は陸軍士官学校を経て、出身地の「第2師団仙台若松歩兵第29連隊」にて編制された。 階級は「陸軍少尉」である。  ジャワ島からの乗船時、「目的地」は知らされていなかった。 数日の航海の後、他の輸送船と合流、更に船は赤道近くを東進して行く。 船は急に敵の潜水艦から身を守る為、蛇行運航に入る。 暫くして突然、拡声器から、  「この船は、これからソロモン諸島ガダルカナル島に向かう」 の発令があった。 第一次総攻撃に於ける川口支隊の壊滅を経(へ)た、『ガ島奪還の第二陣』である。 自分は入隊当初から「死」は当然、覚悟していた。 暫くして拡声器から、  「総員、甲板に集合~!」 の号礼がかかる。 兵装を整え、急いで甲板に集合する兵士達。 全兵の士気は上がっていた。 第2師団長「丸山政男中将」の力強い訓示が始まる。  「これより、ガダルカナルの奪還作戦を開始する。七度(タビ)人として生まれ変わり、朝敵を誅(コロ)して国(天皇)に報(ムク)いんの例(タト)えあり。死しても百鬼(幽霊)と成り目的を敢行すべし!」 佐伯陸軍少佐の悲鳴の様な号礼が掛かる。  「全兵、皇居に向かって、奉げ~銃(ツツ)!」  揚陸後、突撃開始。 数十分、いや数分?  猛突進後、胸と頭に貫通銃創を受けて自分は死んで居た。  この作品は戦後八十年、転生した再生兵達がこの小さな島で如何に戦い、『一万一千名もの兵士の撤収』を支えたかを『若松歩兵第29連隊日下勇作少尉(享年二二歳)の再生兵』を通して描いて行きます。お楽しみ頂けたら幸いです。        参 考   死者19,200人   内、戦闘による死者8,500人   *餓死・戦病死10,700人   転進兵(撤退兵)10,652人 * なおこの作品は、著作権を放棄したものではありません。
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小説 185,339 位 / 185,339件 現代文学 7,937 位 / 7,937件
文字数 61,461 最終更新日 2024.02.02 登録日 2024.01.16
恋愛 連載中 短編
 憧れ、推しを眺めてたどんくさネズミこと、筒井のどか。彼とカノジョらしいマネージャーとの恋を眺め、影から応援するのがのどかの日課。推しとカノジョの間に割り込む気はない。ただ同じ空間で、同じ空気を吸っていられれば、それで幸せ。  そんなある日、推しの君、志乃くんが流したパスボールが、のどかの頭を直撃して?  ――今日は、僕の家で養生してください。  ――心配なんです。  言われ、請われて彼(とカノジョ)の家に行くのだけど。  (ちょっと待って! 今のあたし、どういう状況なのっ!?)  推しの恋を邪魔することは、オタクのご法度。なのに。  言えない思いを煮詰めすぎた、恋愛方向音痴物語。
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小説 185,339 位 / 185,339件 恋愛 56,294 位 / 56,294件
文字数 12,389 最終更新日 2024.05.04 登録日 2024.05.04
青春 完結 ショートショート
14歳の少年、航輝。 もう海に出る船もほとんどない寂れた漁師町に両親と祖父と暮らしている。 海には、コンビナートと高速道路を繋ぐ橋の橋脚が林立していて、その先にある海と空を切り取っている。額縁のように、手に届かない世界のように。 「まるで牢獄みたいだ」 航輝は思う。 いつか、あの先の、幼い頃に感じた海をこの手に取り戻す。 少年の海への憧れ。 ゴムボートを手に入れたという友達和宏、幼なじみの健太。 航輝は彼らを誘って、海に出ること、あの橋脚の向こうの世界へと冒険を提案する。 中学3年生の夏。 少しずつ未来が決められていくことに反発し、思いっきりバカをやりたかった三人の、ひと夏の無茶で無謀な冒険物語。
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小説 185,339 位 / 185,339件 青春 6,544 位 / 6,544件
文字数 12,279 最終更新日 2023.04.01 登録日 2023.04.01
 公開中である【こう見えても実は俺、異世界で生まれたスーパーハイブリッドなんです。】の序章編と悠斗が高校生の頃の物語です。  ある若い女性の身に起きた出来事が、後の世界に大きく影響されていく。  
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小説 185,339 位 / 185,339件 ファンタジー 42,576 位 / 42,576件
文字数 183,436 最終更新日 2022.07.03 登録日 2022.06.30
BL 連載中 短編 R18
荒川 遼は新任の国語教師。ある朝、渡り廊下で待ち構えていた生徒、若松 徹にサッカー部の部室に連れて行かれる。 そこで若松はこの学校に伝わるジンクスを説明し始め・・・ おバカなサッカー少年と生真面目な元生徒会長教師 ※ジンクスは、本来悪い予兆で使われていて日本でのみ転じて良い予兆としてつかわれることがあります。この話では良い予兆として使用しています。 BLove様第ニ回短編小説コンテストテーマ『嘘から始まる恋』応募作品第二弾
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小説 185,339 位 / 185,339件 BL 24,012 位 / 24,012件
文字数 10,163 最終更新日 2020.05.04 登録日 2020.05.04
かつて、一人の年若い皇子がいた。 時の帝の第三子。 容姿に優れ、文武に秀でた才ある人物。 自由闊達で、何事にも縛られない性格。 誰からも慕われ、将来を嘱望されていた。 皇子の母方の祖父は天智天皇。皇子の父は天武天皇。 皇子の名を、「大津」という。 かつて祖父が造った都、淡海大津宮。祖父は孫皇子の資質に期待し、宮号を名として授けた。 壬申の乱後、帝位に就いた父親からは、その能力故に政の扶けとなることを命じられた。 父の皇后で、実の叔母からは、その人望を異母兄の皇位継承を阻む障害として疎んじられた。 皇子は願う。自分と周りの者の平穏を。 争いたくない。普通に暮らしたいだけなんだ。幸せになりたいだけなんだ。 幼い頃に母を亡くし、父と疎遠なまま育った皇子。長じてからは、姉とも引き離され、冷たい父の元で暮らした。 愛してほしかった。愛されたかった。愛したかった。 愛を求めて、周囲から期待される「皇子」を演じた青年。 だが、彼に流れる血は、彼を望まぬ未来へと押しやっていく。 ーー父についていくとはどういうことか、覚えておけ。 壬申の乱で散った叔父、大友皇子の残した言葉。その言葉が二十歳になった大津に重く、深く突き刺さる。 遠い昔、強く弱く生きた一人の青年の物語。 ――――――― weak self=弱い自分。
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小説 185,339 位 / 185,339件 歴史・時代 2,268 位 / 2,268件
文字数 158,631 最終更新日 2023.07.09 登録日 2023.04.06
恋愛 完結 長編 R18
 伯爵家でキッチンメイドとして働いていたリーナは、空から降ってきた灰色猫を助け、不思議なひとときを猫と過ごす。  数か月後。一方的な理由で伯爵家を解雇され、次の新たな勤め先となった公爵家の屋敷で、猫と再会を果たす。猫を〈アッシュ〉と名付け、再会を喜ぶリーナ。  その一方で、リーナは屋敷の主であるヴィッセルハルト公爵家の嫡男、クラウドという人物を知ることとなる。  銀灰色の髪、深い青色の瞳の主には、なにか秘密があるようで……⁉  「リーナ、お前の協力が必要なんだ」  クラウドの言い出した、とんでもない協力とは……⁉
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小説 185,339 位 / 185,339件 恋愛 56,294 位 / 56,294件
文字数 94,436 最終更新日 2023.01.31 登録日 2023.01.17
 街の中心からやや外れたところにある、「ル・リーデル宝石工房」  この工房には、新進気鋭の若い師匠とその弟子の二人が暮らしていた。  南の国で修行してきたという師匠の腕は決して悪くないのだが、街の人からの評価は、「地味。センスがない」。  仕事の依頼もなく、注文を受けることもない工房は常に貧乏で、薄い塩味豆だけスープしか食べられない。  「決めた!! この石を使って、一世一代の宝石を作り上げる!!」  貧乏に耐えかねた師匠が取り出したのは、先代が遺したエメラルドの原石。  「これ、使うのか?」  期待と不安の混じった目で石と師匠を見る弟子のグリュウ。  この石には無限の可能性が秘められてる。  興奮気味に話す師匠に戸惑うグリュウ。  石は本当に素晴らしいのか? クズ石じゃないのか? 大丈夫なのか?  ――でも、完成するのがすっげえ楽しみ。  石に没頭すれば、周囲が全く見えなくなる職人バカな師匠と、それをフォローする弟子の小さな物語
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小説 185,339 位 / 185,339件 児童書・童話 3,217 位 / 3,217件
文字数 18,290 最終更新日 2023.07.31 登録日 2023.07.31
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