「本」の検索結果
全体で48,122件見つかりました。
聖ルミエール国は暫く玉座の空席が続いていた。
王位継承者が相次いで死に、国内の派閥の思惑も絡み、じき百年に及ぼうとしている隣国ノクスフォードとの戦争は激化。
兵士も国民も敗戦続きですっかり疲弊しきっていた。そんな折、ブランシュ村に住む少女イヴリンの耳に「舞台オーディション」の話が入る。
少しでも民の慰めになるよう──聖ルミエールが望むような未来に進めるよう願う教会主催の特別公演だという。
四人の兄姉がいていつもおさがりしか着られないイヴリンは、素敵な衣装を着られる事を夢見てオーディションに挑む。
しかしそれは権力者による「人工的聖女」役を仕立てあげ、神がかりな力を持つ台本「聖典」を演じきるよう強いられる罠だった。
「これが台本だ。受け取ってくれるね?」
「はい!……あれ、でもこれ一文しか書かれていないです」
「脚本というのは最初から出来ている物ばかりじゃない。後から上がってくる場合もあるんだよ」
原初の女の名を冠する事が理由で聖女役に選ばれたイヴリンは、台本に用意された一文だけを教会が告げた時と場所で読み上げる。
それがこの舞台の開演の合図だ。
「私はイヴリーヌ。主は王太子シャルルを王位に就かしめよと私に言いました。これより私は神の声を聞く者として、この国を救います」
台本に用意されたその一言を成すべく、王位継承者の生き残りシャルル王太子を王に就かしめるべく奔走する即興劇が始まった。
イヴリンは包囲されていた都市プリーストを奪還し、その後も数々の偉業を成し遂げ、シャルル王太子を見事王へ就かしめる。
しかし、どれ程それまでの工程を華々しく遂げようと、この舞台の結末は「魔女イヴリンの火刑」で終わってしまう。
そうして火焙りにされると共に、この舞台はイヴリンに再演を強いる。
「私はシャルル王太子を王位に就かせるまでの二年間だけの聖女。三年目は魔女。そして火刑で消し炭になる」
聖典は何故イヴリンに再演を強いるのか?
オーディションをした者の思惑とはなんなのか?
火刑を逃れ、イヴリンが生きる筋書きはあるのか?
繰り返される中でも僅かにある変化から、イヴリンは聖典の望む選択肢を手繰り寄せ、筋書きを変えていく。
罪人の吸血鬼、虹を架ける弓引き、全てを視る占い師──王太子シャルルと聖女イヴリン。
全ての役者が揃う時、全てを知る時、繰り返される即興劇はいよいよ真エンディングへと走り出す。
「……イヴリーヌ・X・XXXX。あんたをこの国の聖女にしておくわけにはいかない」
──さぁご来場の皆様、席にお付き下さい。
繰り返される悲劇が×劇へ変わるまで、席をお立ちになる事はご遠慮ください。
聖女イヴリーヌは聖女
登録日 2026.03.30
生還したはずだった。
あの悪夢のようなゲームは終わり、少年少女たちはようやく日常を取り戻した――そう思っていた。
だが、数ヶ月後。
須藤颯たちは再び何者かによって拉致される。
目を覚ました先は、豪華絢爛な劇場『黒劇場(ブラック・シアター)』。
そこで待っていたのは、新たな参加者たち、より残酷に進化したゲーム、そしてすべてを操る謎の主催者だった。
仮面を纏い、王冠を戴くその男は、まるで舞台の案内人のように優雅に微笑む。
「ようこそ。第二幕へ。今回のテーマは――"罪"だ。」
命を賭けたオークション。
誰かの罪を暴く心理戦。
仲間を疑い、切り捨てることを強いられる極限状態。
それでも颯たちは、再び手を取り合い、この理不尽な舞台へ立ち向かう。
だが、その先で待ち受けていた真実は、彼らの想像を遥かに超えていた。
主催者は本当に黒幕なのか。
なぜ彼は悪役を演じ続けるのか。
そして、このゲームを作り上げた"上層部"とは何者なのか――。
絶望の中で芽生える絆。
悪役と主役が交わした約束。
二十人の少年少女が辿り着く、残酷で優しい結末。
これは、最悪のゲームを生き抜いた者たちが紡ぐ、第二の賭け。
錆びついた世界で、それでも人は誰かを信じられるのか。
『Rust Gamble II』
――最高の悪役は、最高の主役に未来を託す。
ようこそ、第二幕へ。
このショーはまだ終わらない。
文字数 8,171
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.15
春休み。
高校入学を目前に控えた俺の家へ、幼馴染みで従妹の雅がやってきた。
昔は毎日のように一緒に遊んでいたけれど、会うのは何年ぶりだろう。
久しぶりに再会した雅は、驚くほど綺麗になっていて――。
「これから末永くよろしくね、旦那様」
どうやら小さいころに交わした「大人になったら結婚しよう」という約束を、雅は今でも本気で覚えているらしい。
しかも親同士はすっかり乗り気。
同じ家で暮らして、一緒に食事をして、買い物に出かけて。
高校生活が始まる前から、幼馴染みとの新婚生活が始まってしまった!?
初恋の女の子と過ごす、少し早すぎる結婚生活。
俺たちの春は、まだ始まったばかりだ!
文字数 9,169
最終更新日 2026.07.27
登録日 2026.07.27
「ふざけんな! 父子家庭で金も無いのに、一体誰が洗濯やると思ってんだ!」
小六の冬、理不尽に野球を奪われた「俺」の胸に残ったのは、いつまでも消えない黒い怨念だった。
――絶対に、俺は自分の子供にこんな思いをさせない。
少年野球のひいき、人数不足による合同チーム、そして理不尽な指導者。次々と立ち塞がる壁を、父親の狂気とも言えるバックアップと、息子の圧倒的な努力でねじ伏せていく。
中学での4番エース、高校では打率5割を超える最強のバッターへ。しかし、高校1年の冬に負った右肘の故障が、静かに親子の歯車を狂わせていく。
そして、高校二年の冬。暗いリビングで息子が静かに告げた。
「父ちゃん。俺、野球辞めるよ」
理解不能。誰の責任だ。誰を責めればいい。
行き場を失った怒りの果てに、父親が目にした本当の絶望とは。綺麗事一切なし、大人のエゴと親子の呪縛を描く、衝撃の人間ドラマ。
文字数 6,191
最終更新日 2026.10.06
登録日 2026.10.04
ある日突然現れた日本でも多くの人が嫌っているであろうG
このお話は俺がGについて考えるお話
皆様もこのお話を読んでGについてもう一度考えてみましょう
文字数 2,236
最終更新日 2018.11.14
登録日 2018.11.14
仙台藩の下級武士の子として生まれた千葉卓三郎は会津戦争に出征し九死に一生を得たが、賊軍となったため放浪の途につくことになった。
やがて小学校教員として五日市町(現東京都あきる野市)にたどり着く。
そこは踊りつがれてきた三匹獅子舞を軸に民衆が深く結びついた集落だった。
時は自由民権運動真っ盛りの頃。
卓三郎は仕事のかたわら地元の若者が集う勉強会に参加し、ともに憲法草案を作り上げていく。
一方、この町で美しい巫女、理久と出会った。
不幸な生い立ちを背負いながらも明るい理久に惹かれていく卓三郎。
だが理久には忘れられない男がいるようだった。
日本国憲法にも匹敵する民主的な憲法草案を作り上げた若者達の友情と情熱、恋を描く。
文字数 129,199
最終更新日 2019.04.21
登録日 2019.04.03
舞台はアルナリア王国。
武器商人の長女「ハルカ」はアルナリア王国第一王子「ユウト」と婚約中。
え?恋愛結婚?
んなわけあるか。政略結婚のお手本のようなものよ。
この王子がまたまた大バカ者で、本当に嫌になっちゃう。
でも、いいわ。それなら、こいつ利用して私がこの国のっとってやるよ。
文字数 8,830
最終更新日 2020.05.10
登録日 2020.05.07
★戦国から桃山の世にかけて活躍した「キリシタン陰陽師」の一代記!★第一部:戦国大名大内義隆の支配する「西の都」山口に住む、朝廷陰陽師の落とし子である宇治丸少年(のちの賀茂在昌)。共に育てられた少女・広とともに伴天連来航を目の当たりにして興味を惹かれるも、時あたかも山口の乱に巻き込まれ、伴天連の助けによって命からがら難を逃れる。二人は父・勘解由小路在富の跡を嗣ぐために京の都へ上り、やがて結婚する。★第二部:長じて立派な「キリシタン陰陽師」となった賀茂在昌は、西洋天文学を学ぶため豊後へ出奔、多くを学び帰洛し、安土桃山の世で活躍する。九州に残り修道士となった長男メルショル、陰陽師を嗣いだ次男在信など、数奇な運命を辿る在昌一家。しかし、時代の波に翻弄され、キリシタン禁制とともに歴史の舞台から消えてゆく…。★「陰陽師」といっても、怪異・式神などファンタジー的な要素は絶無…暦造りに情熱を注ぐ「朝廷の天文学者」という、本来の陰陽師を描いたもので、ギリギリまで史実をベースにしています。一時期話題になった『天地明察』みたいな作品です。
文字数 54,586
最終更新日 2020.05.21
登録日 2020.05.21
白鳥であるにも拘わらず、魔女の象徴である漆黒の羽を持つオディール。そのせいで彼女は、周囲から忌み嫌われていた。
そんなオディールの唯一の楽しみは、彼女が暮らす湖に夜密かに訪れる青年ジークフリートを見つめること。しかし彼は魔女の呪いによって白鳥の姿にされ、夜の間だけ人間に戻ることが出来る美しい少女オデットと想い合っていた。白鳥の姿ですら輝かんばかりの美しさを放ち、意中の青年を虜にしているオデットに、嫉妬と羨望を抱くオディール。そんなある日、オディールはオデットを白鳥の姿に変えた張本人である魔女によって人間の姿になる。見た目だけならオデットに瓜二つの姿になったオディールは、魔女に言われるがままオデットに成りすまし舞踏会でジークフリートと出会う。オディールをオデットと信じ込んでいるジークフリートと、一時の逢瀬を楽しむオディール。しかし、自分がどれ程彼を想ってもオデットには叶わないと、これ以上傷付くことがないようジークフリートの元を去るオディール。一方ジークフリートは、いつもの湖でオデットと逢瀬を交わしていたが、舞踏会での彼女と今の彼女に違和感を覚える。
そして、ジークフリートは水辺に佇むオディールを見つける。見た目はオデットに瓜二つなのに、どこか寂しげな雰囲気を纏わすオディールに、次第に牽かれ始めるジークフリート。
しかし、ジークフリートを奪われたことでオディールに憎悪を抱くオデットによってオディールは、黒鳥の姿に戻ってしまう。正体を見られたことに堪えられず、彼のもとから逃げてしまったオディールに、ジークフリートは···。
この作品は『白鳥の湖』をモデルにしていますが、要素はほぼゼロのオリジナルになっています。原作ファンの方ご不快になられたら申し訳ありません。今回は、オデットにそっくりなオディールを主人公にしています。オデットは少し(?)性格が悪いです。
文字数 2,925
最終更新日 2021.04.25
登録日 2021.04.25
僕の名前はポチ!
えと、柴犬っていう種類の犬なんだって。隣の家のネコ先生のタマ先生がそう言ってたよ。
僕の家族は同じ犬じゃなくて、人間っていう種族で、お兄ちゃんの優也お兄ちゃん(24歳)と、僕の弟の聖也(2歳)。違う種族だけど家族なんだ。これもタマ先生に教えてもらったんだ。
それでね僕いつもみたいに、聖也と部屋で遊んでたの。タマ先生も一緒に。優也お兄ちゃんはご飯作ってて。
そしたらいきなり僕達のことを、とっても眩しい光が包んで。僕聖也を守ろうとしたんだ。優也お兄ちゃんもすぐに僕達の所に来てくれて。でもね…。
あれ? ここ何処?
これは柴犬ポチと兄弟、そしてタマ先生の物語。
*基本、柴犬ポチ視点で物語は進みます。
文字数 87,115
最終更新日 2022.07.27
登録日 2021.11.28
信じたいけど、おれは、不安でたまらなくなる。あいつの、本心を知りたい。
色々甘々です。
特にこれといったことが起こらないショートショートBLです。
9/7、加筆修正しました。
文字数 2,156
最終更新日 2021.09.07
登録日 2021.09.07
徳島市内のヒプノセラピーサロンで繰り広げられる狸球児おミヨの過去世妄想話。
徳島のリアル地名など出しとりますが、全編フィクションですので、どうかご了解お願いします。なお、徳島市の「徳島中央公園」ですが、作中では「徳島城公園」としております。
ほな、眉に唾をタップリ塗ってご覧下さい。
追伸🐾サクッとまとめるつもりで書き始めましたが、野栗の妄想が暴走を始めて、本人も結末どないなるかわからん状態でつっ走っとります。更新は新しい部分がまとまり次第upします。
追伸2🐾戦前の全国中等学校野球優勝大会の予選枠は、実際には四国4県で1代表ですが、作中では便宜上「徳島県代表」ということにしています。
妄想有理・妄想無罪です。
文字数 73,991
最終更新日 2024.12.27
登録日 2022.12.13
弟が消えた。記憶消去?
スマホの画像も何もかも残っていない。
両親には、夢でも見たのかって……兄の俺より背が高くてイケメンで本当に兄弟?って言われてたけど。
弟は、存在してなかったなんて、そんなはずがない。
記憶が消される前に、探すんだ。
辿り着いた古書店。必ずその人にとって大切な一冊がそこにある。必要な人しか辿り付けないと噂されている所だ。
「面白い本屋を見つけたんだ」
弟との数日前の会話を思い出す。きっとそこに何かがある。
そして、惹かれるままに一冊の本を手にした。登場人物紹介には、美形の魔法騎士の姿が……髪色と瞳の色が違うけれど、間違いなく弟だ。
聖女に攻略されるかもしれない、そんなの嫌だ。
ごめん。父さん母さん。戻れないかも知れない。それでも、あいつの所へ行きたいんだ。
本を抱きしめて願う。神様お願い、弟を取り戻したい。
本だけ残して……時砂琥珀は姿を消した。
年下魔法騎士(元弟)×神使?(元兄)
微R・Rは※印を念の為につけます。
美麗表紙絵は、夕宮あまね様@amane_yumia より頂きました。
BL小説大賞に参加しています。
応援よろしくお願いします。
文字数 120,166
最終更新日 2023.11.30
登録日 2023.10.20