「と」の検索結果
全体で217,145件見つかりました。
【お陽と恵助の出会い】
江戸の町で高利貸し「冬黒屋」の娘として、借金取りに奔走する元気少女・お陽。彼女はある日、漬物屋の店番をする心優しい青年・恵助と出会う。強気でガサツなお陽だったが、恵助の誠実さとどこか影のある佇まいに惹かれ、二人の距離は少しずつ縮まっていく。しかし、お陽の家業は町の人々に疎まれる仕事。葛藤の末、お陽はカタギの娘として新たな人生を歩み始める。
【不穏な影と過去の因縁】
平穏な日々が戻ったかに見えたが、お陽は町で右頬に大きな傷のある男・恭次郎と遭遇する。この男こそ、五年前にお園(恵助の母)を自死に追い込み、茶店の看板娘・お佐和にも癒えない傷を負わせた元凶だった。恵助は母を救えなかった後悔から、復讐のために恭次郎を捜し歩き、心に深い闇を抱えていた。そんな中、恭次郎が堀で死体となって発見される。恵助の犯行を疑い不安に駆られるお陽だったが、最愛の人が人殺しになることを否定したい一心で真相究明に乗り出す。
【悪徳旗本の陰謀と大乱闘】
お陽は恭次郎が奉公していた悪徳旗本・彦乃臣の屋敷に潜入。そこで、恭次郎が女中・お多恵と恋仲になり、過去を悔いて彼女と逃亡しようとしていたこと、そして、お多恵を独占しようとした彦乃臣が恭次郎を暗殺させた真犯人であることを突き止める。
潜入が見つかり窮地に陥るお陽だったが、そこへ恵助と父・黒左右衛門が用心棒を連れて乱入。黒左右衛門の裏の権力と力技で悪徳旗本の罪を暴き、屋敷を壊滅させてお陽と、恭次郎を失い絶望していたお多恵を救い出す。
【結末:過去からの解き放ち】
事件後、恵助は死の直前の恭次郎と対峙していたことをお陽に明かす。かつての仇が、今は愛する人を守るために土下座して命乞いをする姿を見て、恵助は復讐の虚しさを知り、手を下さずに立ち去っていたのだ。
「何もできなかった自分」を許せず泣く恵助に、お陽は寄り添い、「おっかさんも、今のあんたを見たら喜ぶよ」と言葉をかける。その温かさに、恵助の心は五年越しに解き放たれる。
お多恵は冬黒屋で新たな人生を始め、お陽と恵助はお邪魔虫の用心棒たちを撒いて二人きりで歩き出す。繋いだ手の温もりを感じながら、二人は日本晴れの空の下、希望に満ちた江戸の町を力強く踏み出していくのだった。
文字数 40,984
最終更新日 2026.05.22
登録日 2026.05.07
十七世紀後期、アフリカの希少部族、マヒ族は奴隷狩りによって滅ぼされた。
生き残ったマヒ族の若き狩人、デンババとカンガの二人はその特殊な能力を認められてオランダへ、さらにカピタンに転売されて日本へと連れてこられた。
江戸で黒人に興味を持った水戸光圀の手によって、彼らは水戸へと赴くこととなる。
だが、光圀には二人に目を付けた理由があった。
水戸藩が建造した巨船「快風丸」に乗せ、蝦夷地(北海道)へ向かわせるためだ。
「石狩アイヌの長老、ハウカセに会え」
それが二人に課せられた密命だった。
快風丸は一路、北へ。
石狩の奥地へ向かった二人は身に覚えのない罪でアイヌたちに捕えられる。
そんな二人を救ったのは「村はずれ」と呼ばれる二人の少女イリカとエマリヤだった。
私利私欲に走る次郎左にそそのかされた急進派のサマイカチはデンババたちと少女二人を抹殺しようと謀る。
四人を襲う危機また危機!
決戦の時が迫る。
デンババたち二人は密命を果たせるのか。
命を狙われた少女たちの運命やいかに。
水戸と北海道を舞台に驚異のアフリカン・パワーが炸裂する!
寒山時代劇アワー・水戸黄門外伝第三弾!
異色のハードボイルド時代冒険活劇、堂々登場!
麺屋寒山、渾身の一品です。
とくとご賞味あれ。
文字数 102,207
最終更新日 2025.08.02
登録日 2025.05.08
『やさぐれ坊主、京を創る ――炎の都に賭けた煩悩仏』のあらすじです(約1180字)。
あらすじ
天正十年六月二日、本能寺の変。
明智光秀の謀反により、織田信忠が二条御所で自刃を覚悟するなか、四十三歳の坊主・前田孫十郎(後の玄以)は、信忠の嫡男・三法師を抱えて炎の京を脱出する。「私はまだ死にとうない」――煩悩まみれの坊主が、たった一人で天下人の孫を守る決死行。
逃げた先の大原で、孫十郎は野盗に襲われたところを、薪を運ぶ女衆「大原女」の頭領・葵に救われる。前歯の欠けた笑顔の葵は、孫十郎にこう言った。「桃源郷、頼んだで」――この一言が、孫十郎の生涯を決定づけた。
清洲会議を経て織田家を継いだのは、孫十郎が長らく「なぜ信長公はあの粗野な男を」と訝っていた羽柴秀吉。しかし秀吉から「ブレーンになれ」と請われた孫十郎は、京の都を桃源郷に造り変える夢に賭けた。
風流踊り、関白相論、聚楽第、お土居、寺町、北野大茶湯――孫十郎、いま玄以は、心の中で毒づきながらも、表情ひとつ変えず、京を造り変えていく。途中、高野山では木食応其上人と運命的に出会い、空海の幻視を見て「大威徳明王の化身」とまで呼ばれる。葵もまた、玄以を守るため伊賀で忍びの修業を積み、くの一の頭領「青葵組」を率いるようになっていた。
しかし、絶頂の裏で、悲劇が始まる。
恩師・古渓宗陳の配流。茶聖・千利休の切腹。関白・豊臣秀次の高野山追放と自刃。聚楽第の破却。朝鮮出兵による民の疲弊。秀吉は権力に取り憑かれ、衆生救済の理想を捨て、暴君と化していく。
そして文禄五年閏七月、京畿を襲った未曾有の大地震。伏見城の天守は崩れ落ち、玄以が応其と心血を注いで建立した方広寺の大仏は、無残に砕け散った。慈悲の御顔に苦悶を浮かべる仏に、秀吉は冷酷に矢を放つ。
「役立たずめ。さっさと片づけよ」
すべてを失い、絶望の炎に飛び込もうとした玄以を、命を懸けて救ったのは、葵だった。「諦めんといてえなあ」――最後の言葉を残して、葵は前歯の欠けた笑顔のまま、息絶える。
四年後、関ヶ原。
玄以は前線に向かわず、ひそかに徳川と通じ、大坂城の留守を預かるのみで動かなかった。豊臣のためでなく、京のために。
「立派な城も、いずれは朽ち果てよう。曼荼羅は、心の中にあるのやも知れへん」
戦国の終焉を見届けた一人の坊主が、煩悩に泣き、笑い、駆け抜けた魂の物語。
ダイナミックに、神秘的に、そして時にコミカルに――歴史の表舞台で輝かなかった「都市の設計者」前田玄以の知られざる生涯を、現代の読者へ。
文字数 42,671
最終更新日 2026.05.09
登録日 2026.05.09
捨てられた道具に命を吹き込め。算盤娘と天才職人が贈る、痛快再生譚!
大坂の商才 × 長崎の技術 × 庄内の祈り。
神田お玉が池の古道具屋『藍凪屋(あいなぎや)』、本日開店。
文化十四年、江戸。 泥にまみれ、捨てられたガラクタを、異国の技で「勝色(かちいろ)」へと蘇らせる天才職人・徳三。 その価値を冷徹に見抜き、江戸の「粋」へとプロデュースする算盤娘・おめい。
吹き溜まりの裏長屋から、二人の「余所者」が江戸の価値観をひっくり返す! 捨てられた道具に新しい命を吹き込み、絶たれた「縁」を再び結ぶ、再生の物語。
「うちが売ってるんは物やなくて、職人の執念と、それを持つ人の『格』なんですわ」
どん底から江戸の頂点を目指す、痛快・職人再生サクセスストーリー!
文字数 129,209
最終更新日 2026.03.16
登録日 2026.01.26
三つの名前を持つ少女がいる。
マリア,梅,美玲。
ポルトガル人の父と,日本人の母の間に生まれ,寧波で育ち,今は平戸の商家に身を寄せている。十八歳。どの国にも,どの旗にも,属さない。
言語は武器だ。日本語,中国語,ポルトガル語を操り,港で通訳として生きている。しかし言葉を運ぶ者は,荷を持てない。どの言葉も完全に自分のものではなく,どの岸にも根を張れない。孤独と自負が,同じ形をして,胸の内に住んでいる。
ある夜,かつて父の仲間だった海商の配下が接触してくる。石見銀のマカオへの輸送,その橋になれ,という申し出。断る理由は,ない。受ける理由も,まだ,ない。
三日,考えた。
海を見た。波が来て,砕けて,返るのを,見た。
受けた。
その選択が,六年間消息を絶っていた父との再会へ,そして自分がこの海に存在することの意味へと,マリアを引っ張っていく。
父は,生きていた。南の海の,どこかに。
父が残したアストロラーベには,途中で終わった目盛りがある。続きを,お前が刻けばいい,と父は言った。
橋は,二点を繋ぐ。しかし結び目は,複数を繋ぎ続ける。
どこにも属さないことは,欠損ではない。どこへでも行けることだ,とマリアは,この航海で,少しだけ,信じ始める。
16世紀の東アジア海域。銀が動き,言語が混ざり,国家の枠組みが意味をなさない「海民のネットワーク」の中で,一人の少女が,自分の地図を刻き始める物語。
文字数 83,450
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.15
自らが成すべきことを探し求めていた土方歳三ーー
彼が新選組を通して見つけ、追い求めたものとは?
時代に翻弄されながらも、誰もが抱く自分は何者かという問いと向き合った男の物語
文字数 1,681
最終更新日 2026.05.20
登録日 2026.05.20
刀子(梗概)
五世紀中頃、ヤマト朝廷による関東への支配が進む中、下毛野国も例外ではなかった。ヤマト朝廷の大王は盟約の印として王女を差し出すよう要求し、下毛野王はその条件を吞もうとした。だが、王女の兄(王子)は断固反対した。実はこの二人は同母兄妹で密通していたのである。王子は妹のヤマト行きを阻止するため、堂々とそのことを公言すると、瞬く間に妹のヤマト行きはご破算となった。同母兄妹で通ずるのを禁忌とする世間の常識からすればそれは当然であった。
破談にはなったものの、王子は自死を迫られ、妹は伊予へ流罪。が、王子は妹を追うべく獄から脱走、自死するべくあてがわれた刀子一本のみを武器として伊予へと走る。苦難の末、王子は伊予へ来たが、逃亡生活で心身が弱り、心の支えでもあった刀子の刃が折れたことで、死する時がきたことを悟る。が、ふと遠方に見えた微かな灯りに、なぜか心が誘われるのだった。
灯りは一軒の住居で、そこには老婆が一人住んでおり、彼女はかつて王子のように同母兄妹で愛し合ったヤマト朝廷の軽大娘皇女の「侍女」であったという。そこで王子は老婆から、皇女とその兄の軽皇子の悲恋の話を聞き、ついには倭において、なぜ同母兄妹の愛が許されぬのかの理由を、さらに昔、ヤマトに存在した同母兄妹で愛し合うパイオニアとも言える兄妹の話からヒントを得るのである。また、老婆の説得力ある話しぶりから、彼女が意外な人物であることを知る。王子はかけがえのない理解者である老婆から励まされ、最愛の妹の元へと向かうが……。
文字数 80,813
最終更新日 2026.05.08
登録日 2026.05.08
西域幻夢奇譚 ―草原のクロニクル― 序 滅びの都と約束の旅 第1部 泡沫の夢~妖狐をだった乙女の誓い~
妖狐としての禁忌を犯した飛蝶は、茅山の道士・紫陽と驪龍の力を借りて西域へと逃れ、金(アルタイ)山の魔女との邂逅する。そして妖狐の力を手放し、人として生きることになった彼女は、陰謀に巻き込まれた高昌国王子一行と運命の出逢いをする。
これは飛蝶が、西域にその名を轟かせる義賊団の女頭領・女狐となるまでの物語。
※第2部 高昌夢花録~復讐の終わりと新たな旅立ち~は2026年4月12日より連載中
後日譚 西域幻夢奇譚 ―草原のクロニクル―1 鎮綏椀傳奇(ちんすいわんでんき)~血塗られた呪いと贄の姫~(完結済)
文字数 156,767
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.02.19
文字数 22,476
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.03.30
ツンデレのデレがほぼない少年店主とわんこ系従業員兼用心棒兼家来の凸凹コンビが、花街の事件に挑む。
明治初期、東京府は赤坂の花街に、少年が店主の貸本屋がございました。彼には人に見えないモノが視えるという不思議な力がありまして、花街に起きる事件を次々と解決したそうな。
辻斬り事件、貸座敷の連続殺人、そして新選組。事件の裏側には、維新を不服とする侍の存在が見え隠れして、庶民らに広がる「維新の亡霊が出た」との噂――維新後間もない混沌とした東京の町が舞台の、ちょっとホラーテイストな事件に、小生意気な少年店主【朔太郎】と元家来の【三四郎】が挑む。もと新選組の斎藤一も加わって、大波乱の展開に。
*エブリスタで投稿していた小説の推敲作品です。
文字数 132,249
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.03.27