江戸小説一覧
十代家治公最晩年の江戸。深川の外れ猿江町は、近くを流れる小名木川にまで迫り出した、大名屋敷の五本の松の木から五本松町とも呼ばれていた。この町に十八歳の娘が独りで切り盛りをする、味噌田楽を売り物にした縄のれんが有った。その名は「でん留」。そこには毎日様々な悩みを抱えた常連達が安い酒で一日の憂さを晴らしにやってくる。持ち前の正義感の為に先祖代々の禄を失ったばかりの上州牢人、三村市兵衛はある夜、慣れない日雇い仕事の帰りにでん留に寄る。挫折した若い牢人が、逆境にも負けず明るく日々を生きるお春を始めとした街の人々との触れ合いを通して、少しづつ己の心を取り戻していく様を描く。しかし、十一代家斉公の治世が始まったあくる年の世相は決して明るくなく、日本は空前の大飢饉に見舞われ江戸中に打ちこわしが発生する騒然とした世相に突入してゆく。お春や市兵衛、でん留の客達、そして公儀御先手弓頭、長谷川平蔵らも、否応なしにその大嵐に巻き込まれていくのであった。
(完結はしておりますが、少々、気になった点などは修正を続けさせていただいております:5月9日追記)
文字数 61,820
最終更新日 2019.04.30
登録日 2019.04.30
大目付に「栄転」(実際には左遷)された遠山の金さんと、隠居を命じられた元大名の内田(うちだ)正容(まさかた)の物語です。内田正容は大名でありながら彫物があったと(正にこれこそ本物の「大名やくざ」)、そこから着想を得まして、遠山の金さんが桜の彫物を背負っているのに対して、内田正容は桜吹雪に対抗して梅の彫物を入れていた…、実は二人は義兄弟…、若き日に兄弟盃を交わした仲…、正容が梅の彫物を入れたのもその頃だったというフィクションです。(小説家になろうのコンテストに応募しましたが、見事に落選しまして、出版優先権を返却して下さいましたので、懲りずに応募してしまいました)。
文字数 116,221
最終更新日 2019.04.30
登録日 2019.04.17
三男坊だった柳之助は日々親の金で遊び暮らしていたが、とある事件を切っ掛けに15で家を飛び出した。江戸へと流れついてからは生まれ持った霊感で小銭を手に入れては、飲み仲間と遊び暮らす生活をしている。
そうして江戸にやってきて3年、今日も柳之助の元に飲み仲間のつてで助けを求めておやじがやってきた。曰く親族の娘が妖怪に狙われているらしい。しかも助兵衛なやつだ。
商売女もいいが素人娘の痴態が見れるやもと俄然やる気の出た柳之助は、俺に任せなと威勢よくその依頼を受けるのだった。
文字数 1,495
最終更新日 2019.04.26
登録日 2019.04.26
十代将軍徳川家治の御代。無頼に生きてきた石榴は、大店の薬種問屋「文化堂」の変わり者と噂される大旦那、善右ヱ門と知り合う。三日とあけず誘いに来る善右ヱ門に振り回されて、自堕落だった石榴の生活は徐々に変わり始めてゆくのだった。
文字数 26,224
最終更新日 2019.04.25
登録日 2019.04.25
誰もが(少なくとも大まかには)知ってる人情噺の名作『芝浜』を、あえてうろ覚えのまま小説にしてみました。あまりに有名なのでオチだけ少しアレンジしましたが、できるだけ落語から変えずに、かつどこまで小説らしくなるか、夏休みの自由研究みたいな感覚で挑戦しましたが、なかなか難しいものですね。なろうに掲載しておりましたが、お誘いをうけて「ふたりのバルバリ」をこちらに投稿いたしましたので、厚かましく本作も。
文字数 9,755
最終更新日 2019.04.24
登録日 2019.04.24
//徳川家康が幕府を開いて早々に江戸を捨てて駿府へ移った真の理由とは?
第5回歴史・時代小説大賞での応援ありがとうございました。
※「小説家になろう」「カクヨム」にも重複投稿しました(2019/6/1)。
文字数 3,312
最終更新日 2019.04.20
登録日 2019.04.20
文字数 12,788
最終更新日 2019.04.17
登録日 2019.04.17
その男の名は歴史に刻まれる事はなかった …確かに彼はそこに存在していたはずなのに。
ーー幕末の世ーー 男達はそれぞれの想いを胸に戦い続ける。
友の為 義の為 国の為 抗う事の出来ない運命に正面から挑んだ。
「あの時の約束を果たす為に俺はここに居る」 「お前と俺の宿命だ……」 「お前が信じるものを俺は信じるよ」 「お前の立つ場所も、お前自身も俺が守ってやる」
幕末で活躍した新撰組とそれに関わったはずなのに歴史に残ることはなく誰一人として記憶に刻むことのなかった1人の男。
運命の糸に手繰り寄せられるように、新選組と出会った主人公『如月蓮二』彼と新選組は幕末の乱世を駆け抜ける!!
作者の完全なる“妄想”によって書かれてます('A`)
※以前エブリスタ、ポケクリにて掲載しておりましたがID&パス紛失にて更新できなくなったため修正を加えて再投稿したものです。
フィクションです。史実とは違った点が数多いと思いますがご了承下さい。
作中の会話にて方言(京弁、土佐弁)で間違いがあるかもしれません。
初物ですので、広い心で見守って頂ければ有り難いですm(_ _)m
文字数 103,560
最終更新日 2019.04.16
登録日 2018.10.09
田舎から売られて来た少女・おこうは、吉原の大見世で花魁付きの禿となる。
見世で禿から新造、遊女へと成長していく中で、繰り返し見る夢があった。
文字数 9,049
最終更新日 2019.04.13
登録日 2019.04.13
刀剣の試し切りと斬首を生業とする浪人、山田浅右衛門。彼の元に、一人の若侍がやってくる。「父の首を斬るため、教えを請いたい」と。
文字数 12,925
最終更新日 2019.03.31
登録日 2019.03.31
佐藤太郎(×イチ独身五〇歳)は、一介の窓際サラリーマン。
ストレス解消のため、ゴールデンウィークに引き篭もりを決断した。
その一室に突然異世界への扉が開き、来訪者が訪れた。
その来訪者は可愛い女の子だったが、ふとした弾みでその女の子を助けようと異世界へ出てしまった。
行き着いた先は東の町と呼ばれる江戸時代のような過去の日本のような世界だった。
元の世界に帰るべく、その女の子達と共に帰る方法を探して旅をする。
若い身体を手に入れたが中身は五〇。異世界チートには相応しくない年齢の彼だが、手に入れてしまったのだから仕方が無い。
死んでない…はず。現代日本人で、若くもない。主人公には似合わない私だが、おっさんでもチートがあれば頑張れるのだ。
文字数 317,786
最終更新日 2019.02.03
登録日 2017.08.12
江戸の町の町奉行佐潟八蔵は大名屋敷が次々と襲われる事件と出会う。
そこで出会う犯人と事件の内訳とは・・・。
罪人との感動の物語。
文字数 4,184
最終更新日 2018.11.25
登録日 2018.11.24
元祖札束風呂、もとい、小判を床に敷き、その上を全裸で転げまわるのを終生の楽しみとした守銭奴岡定俊。もはや老齢となった彼のもとを、弾圧から逃れてきた宣教師の一団が訪れる。彼らはある大きな秘密を抱えていた……。天下一の驕りものと呼ばれた大久保長安の隠し財宝と幕府転覆計画。そして財宝の秘密を探らんと伊賀忍者と伊達政宗配下の黒脛巾組が、定俊のおひざ元猪苗代を狙う。迎え撃つは定俊と愛する妻にして甲賀忍者おりく。人生最後の戦いに老いた定俊は戦人の血を滾らせる。 ※この物語はフィクションであり、あえて史実を無視、または都合よく解釈している部分があることをあらかじめご承知おきください。
文字数 225,634
最終更新日 2018.10.28
登録日 2018.10.28
お昼寝とお菓子が大好きな高校生・宮島ユメは、ある日、教室を出ると見知らない街にいた。出会う人は、皆、ユメがいた時代や世界とは異なる。ただ、何故か言葉は通じて・・・。今、一人の高校生が、巻き起こす一つの旅が幕を開ける!
文字数 89,127
最終更新日 2018.10.18
登録日 2018.08.30
____....「いつか別れる日がきても、私はずっと忘れない。想い続けてる。だからもう一度、未来で巡り逢えるって信じたいの。 」
東京に住む女子大生、森宮千香。
彼女は所謂幕末好きな『歴女』で、特に新選組をこよなく愛している。
趣味は歴史跡巡りで、この日も新選組屯所跡がある京都へ観光に訪れていた。
しかし屯所に足を踏み入れた瞬間、幕末にタイムスリップしてしまい、新選組の隊士たちと生活を共にするようになる。
現代の知識を活かしつつ、江戸時代の暮らしに慣れ始めた矢先、逃れられない運命の歯車が動き出して...。
歴史×恋愛×成長記かなと思います。
藤堂平助さん→主人公←沖田総司さんの三角関係です!
この作品一つで色々楽しめる様に作品を執筆して参りますので、どうぞ完結まで見守っていただければ嬉しいです!今まで作品を完結まで書き上げた試しがないので、お見苦しい点が多々ありますが精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
幕末という荒波の時代に負けじと平成っ子が立ち向かう奮闘記です。
本来なら失われてしまうはずの命を救い、愛する人たちを守るために歴史を変えようと、主人公が頑張ります。
「_____奪われて良い命なんて、一つも無い!」
なるべく史実に沿って(出来るだけ詳細に。方言等も含みます。)書いていく予定ではありますが、主人公視点から見た幕末史なので、たまに大きな事件が抜け落ちていたりします。文中で補足の追いつく限りは書いていきたいと思っておりますので、読んでいて何か抜けていると感じた方は、ご遠慮なさらずご指摘お願い致します。
史料に残されておらず不明な点は、私が想像で書いたものが殆どですので、どうか混同なさらぬ様ご注意下さい。(藤堂平助さんの過去等)
架空の登場人物で子どもが出てきます。
刹那的で、短くとも、命を燃やし尽くした幕末の人々の思いを丁寧に描いていきたいと思っております。この小説に出てくる原田左之助さんは伊予弁です!(厳密に言うと、松山弁。理由は、原田さんは伊予出身なのに、伊予弁で描かれている作品を見たことが無いからです。ちなみに私は松山出身ではないので、言い回しがおかしな点がありましたらご指摘頂けると嬉しいです! )
急なジャンル変更申し訳ありません。作品を書いているうちに、やはりこれは歴史ジャンルものだと思い変更させて頂きました。
こちらの作品はエブリスタでも公開しております。エブリスタではサポーター特典も公開しておりますので、よろしければそちらもご覧ください。
ちょこっと感想を書いていただけると嬉しいです^_^
作業BGM:熊谷育美様の曲
文字数 197,584
最終更新日 2018.10.04
登録日 2018.02.12
先の戦争で大活躍した「私」は、そのために却って敵の総大将に見込まれてしまった。
そして停戦後、総大将のお姫様が「嫁(監視役兼務)」としてやってくることになった。
問題は「私」には既に「幼なじみ」で「従姉」の妻がいることだ――。
天正十七年(一五八九年)のこと。
後の世に言う第一次上田合戦から数年の後、徳川の家臣となった真田の嫡男・信幸は本多忠勝の娘と縁組むことになった。
そのために、幼年から連れ添った糟糠の妻は「側室」という扱いとされた。
どう考えてもギクシャクしそうな新婚家庭。
二人の妻との間に立って苦労することを覚悟していた信幸だったが、新妻と古女房は亭主の心配をよそに、会うなり仲良くなってしまう。
そして時は流れて――。
――お前達は嘘吐きだ。
文字数 8,388
最終更新日 2018.09.20
登録日 2018.09.18
時は江戸。明暦の大火と呼ばれる大火事に江戸は見舞われた。しかし、遠く離れた土地では、そんな大事も風の噂に過ぎない。とある山里に住む無邪気な少女・お玉の下には、ある日、兄の形見と金子を持った男が尋ねてきて・・・一人の少女が遊里の中で、人として女として変貌を遂げていく。
文字数 37,521
最終更新日 2018.06.07
登録日 2018.04.30
化政期の日野宿(東京都日野市)を舞台に、少しばかり風変わりなところのある女性友子が、周りの人々を巻き込みながら、騒動を巻き起こしていくお話。
使う言語は現代語ですが、時代設定は化政期から幕末くらいです。
スマートフォンなどがなく、登場人物たちの心情が描きやすかったために、この時代設定にしてありますが、
まちがったところも多々あるかと思います。
中途半端な終わり方ですが、ご想像に任せます。
よくある、発達障害がキーワードになっていますが、それが悪い方へ向かわないようにしてあります。
ご感想はお気軽にどうぞ。
文字数 129,075
最終更新日 2018.06.01
登録日 2018.05.12
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
文字数 336,701
最終更新日 2018.05.22
登録日 2018.04.27
文字数 8,958
最終更新日 2018.05.06
登録日 2017.05.21
『この暗号を解く者は、必ず滅びる』と同じネタですが、ヒロインのキャラクターとストーリーの結末が異なります。よろしければ比較してお楽しみください。
文字数 28,356
最終更新日 2018.04.30
登録日 2018.04.30
こちらも母が遺した小説の一つで、(アイヌの英雄、シャクシャインの激動の生涯を、石田三成の孫とも絡めて描いた長編時代小説です)とのことです。
文字数 129,213
最終更新日 2018.04.29
登録日 2018.04.20
時は幕末
一軒の小さな道場に一人の跡取りがいた
名は真田遼
とある晩 道場破りに合い 子どもは姿を消した
それから月日は流れる
子どもは新選組の扉を叩いた
文字数 16,355
最終更新日 2018.02.28
登録日 2018.01.29
幕末の動乱の中、知られざるエピソードがあった
語り継がれることのない新選組隊士の話
https://www.alphapolis.co.jp/novel/852376446/419160220
上記の作品を書き上げてから、こちらの作品を進めたいと考えております。
暫しお待ち下さいませ。
なるべく史実に沿って書こうと考えております。
今回、初めて歴史小説を書くので拙い部分が多々あると思いますが、間違いがあった場合は指摘を頂ければと思います。
お楽しみいただけると幸いです。
調べ直したところ、原田左之助さんが近藤さんと知り合ったのは一八六二年の暮れだそうです!本編ではもう出会っております。すみません
※男主人公です
文字数 16,551
最終更新日 2018.02.15
登録日 2018.01.13
私は一人で生きていく。
暁月雫は一人ぼっちだった。
とある学校からの帰り道、雫はタイムスリップをして幕末へと飛ばされた。
新撰組にの沖田との出会いで、雫の心は変わっていく。
「その笑顔止めてよ。一番嫌いな顔だ」
「あのときみたいに、何も出来ない自分ではいたくない」
文字数 68,046
最終更新日 2017.11.15
登録日 2017.08.09
江戸時代から続く秘密結社「講」の世話人である幾松。彼の務めは講のメンバーたちの要望を違法合法にかかわらず叶えることだった。ある朝、幾松は自分の店の裏で死体を見つける――
文字数 138,372
最終更新日 2017.10.17
登録日 2017.10.01