純文学 小説一覧
841
ノイズは雨音に似ている
もし、世界から「たった一つの事実」が消え去り、同じ一日が永遠に繰り返されるとしたら――?
俺は、退屈な大学の講義室で、終わらない火曜日を繰り返していた。
世界は毎回、午前10時52分にほんの数秒だけ静止する。教授はそれを「ひどいデジャヴュだ」と呟き、学生たちは一瞬の気持ち悪さを感じるだけ。だが、俺だけが知っている。そのたびに世界が少しずつ「劣化」していくことを。
前の火曜日の俺が残したメモだけを頼りに、このループの謎を追う俺の前に現れる、奇妙なノイズの数々。
原因不明で必ず止まる電車。
弦が一本足りないのに完璧な和音を奏でているように見えるストリートミュージシャン。
そして、すれ違う人々の顔から、あるべきはずのパーツが消えていく……。
この歪んだ世界で、俺は二人の人物と出会う。
一人は、いつも中庭で空を見上げ、「雨、降りそうですか?」と問いかけてくる黒髪の少女。ある日、彼女は乾いているはずの俺にこう告げる。「うそつき。もう濡れてるくせに」と。彼女の足元には、雨など降っていないのに、そこだけ丸くアスファルトが濡れていた。
もう一人は――
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文字数 3,992
最終更新日 2025.10.19
登録日 2025.10.19
842
ショートショート「コールド・スリープ・スリーピング」(第19回坊っちゃん文学賞落選)
※2022年6月の作品です。
(第19回坊っちゃん文学賞に応募して落選した作品です)
読んでいただけると幸いです。
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あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。
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文字数 2,784
最終更新日 2023.02.11
登録日 2023.02.11
843
のっぽさん
明日、進学のために町を出て行くという娘とその母親は、海の見える丘から波打ち際を犬の散歩で歩くのが日課だった。そして、その散歩では彼女らが「のっぽさん」と呼んでいる青年と過ごす時間もまたいつものことだった。娘と歩く最後の日、母親は遠い昔を思い出すー。
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文字数 1,937
最終更新日 2020.06.30
登録日 2020.06.30
844
写真
時に、私は心に留めておきたいその瞬間を
カメラに入れたくなる。
暗闇の街灯が包み込む金色の銀杏が
趣深く料亭の皿に華を与える。
街をゆく或る人の感情や寒さや
また道端の蜘蛛の巣までも
写真の一切れによって
若しくはカメラを持つ手によって
切り取られるのである。
そこになんと言えばいいか、暫し私の感情を抉り取るものが映るのである。
一体これは冷たい銀杏の悪戯であろうか。
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文字数 175
最終更新日 2023.11.24
登録日 2023.11.24
845
感謝しかない
どんな困難に出あっても、最終的にこれさえ言っておけばポジティブに回収できる魔法の言葉「感謝しかない」。
そんな「感謝しかない」を無闇に積み重ねていった果てには、いったい何が待ち受けているというのか……?
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文字数 1,560
最終更新日 2021.12.14
登録日 2021.12.14
846
呑却
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文字数 8,224
最終更新日 2025.06.30
登録日 2025.06.30
847
花のような君に恋をした。
花のような君に恋をした。
花は夏の花は冬の寒さに弱く夏にしか綺麗に咲けない、冬の花は夏の暑さに弱く夏に咲くことができない。
花は一年中通して綺麗に咲いていることができる方が少なくて、枯れてしまうそんな儚い花ような君に恋をした。
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文字数 3,409
最終更新日 2023.08.04
登録日 2023.07.18
848
プライド
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文字数 595
最終更新日 2022.07.07
登録日 2022.07.07
849
電車内の自殺
疲れて電車に乗った。終電だった。席はガラガラで、ぐったりと座る人々は皆一様に目を閉じていた。私もそうしようとした。取れる限りの楽な姿勢を取ろうと僅かな時間の試行錯誤を経て、目を閉じようとした。けれど、目前にいた二人の女性の存在に気がついた時、私は俯き気味にそちらへ目を向けたのだった。
感想数 2
文字数 1,730
最終更新日 2020.04.10
登録日 2020.04.10
850
defeat
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文字数 7,869
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.11.30
851
砂漠の中の白い行列
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文字数 11,650
最終更新日 2019.04.20
登録日 2019.04.20
852
詩「三瓶山」
※2022年8月の作品です。
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文字数 254
最終更新日 2023.03.12
登録日 2023.03.12
853
まだ余命を知らない息子の進吾へ、親から生まれてきた幸せを…
主人公、三河 愛美の息子である三河 進吾は小児がんにかかってしまった。そして余命はあと半年と医者から宣告されてしまう。ところが、両親は7歳の進吾に余命のことを伝えないことにした。そんな息子を持つ両親は、限られた時間の中で息子に"悔いの無い幸せな生き方"を模索していく…そこで両親は"やりたいことノート"を進吾に書かせることにした。両親は進吾の"やりたいこと"を全て実現させることを決意した。
これは悲しく辛い、"本当の幸せ"を目指す親子の物語。
感想数 1
文字数 75,094
最終更新日 2024.12.28
登録日 2024.06.17
854
純化
大学受験を控えたケイには、姉ちゃんがいる。
姉ちゃんは大学に行かなくなり、ひきこもりになってしまう。
ある日、ケイが姉ちゃんの部屋に行くと、彼女の身体が白っぽくなっていることに気づく。そして、姉ちゃんは次第に……。
姉弟の切ない物語です。
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文字数 12,476
最終更新日 2026.05.20
登録日 2026.05.20
855
ショートショート「穴を持つ男、散歩する、ハサミ男に出会う」
※2023年1月の作品です。
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文字数 3,512
最終更新日 2023.05.06
登録日 2023.05.06
856
ニュートンの林檎のアップルパイ
お仕事お休み中の30歳女子のぐだぐだ。
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文字数 12,003
最終更新日 2024.12.29
登録日 2024.12.24
857
家族の轍(わだち)
私小説。昭和、平成、令和にまたがる家族の物語。
「私」がまだ小学生だった頃、自営業の父、専業主婦の母、姉、ヒデくん、私の5人家族は、とても幸せだった。しかし、それは、家族の事情を知らない私の幻想だった。
私が中学生になる頃、父の事業が傾き、母が家計を支えるためパートで働くようになるが、そこで母は上司と関係を持ってしまう。養護施設で頑張っていたヒデくんも、結婚への夢が潰えたのを機に容態が悪化。姉も家を出ていく。女として自身の魅力に目覚めた母は、かつて自分を苦しめた夫への復讐心から、次々と男性との関係を深めていく。私は、変わってしまった母の姿に戸惑い、苦しみ、同性愛に走りそうになるが、初めての恋人である美由紀の存在に救われ、段々と自身の生き方を確立していく。
やがて時が過ぎ、家族の形も変わっていく。老いとともに変わり果てていく両親…その後、父が亡くなり、私と母は、関係を修復し、濃密な時間を過ごすが、母の死も近づいていた。
「母さんは父さんを愛していたの?」私の問いに対する母の答えとは…
文字数 50,858
最終更新日 2026.04.09
登録日 2026.04.09
858
緑の水に消えた夏 ~中学二年の不良少年が見た少女の怪異~
不良がカッコイイと思っていた中学二年。
気がつくと自分も親友も、まわりも、みんな不良少年になっていた。
毎晩、どうでもいい悪事を働いて遊ぶ。
そのうち、ろくでもないことが起こる予感はしていた。
そして一人が消えた。
あの深い緑の水底に。
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文字数 8,858
最終更新日 2025.03.22
登録日 2025.03.22
859
★【完結】黄昏村に春は来ない(作品230423)
感想数 1
文字数 35,957
最終更新日 2023.04.23
登録日 2023.04.13
860
嘘の数だけ素顔のままで
『童貞』。その固有名詞を青年コトブキは何よりも恐れていた。職練に通い始めたが、他の受講者は全員女だった。女たちからの質問責め、下ネタ、ラジコンにされながら男の面子を保つ為、頑なに無口で通した。やがて『先生』の存在がコトブキを外の世界へと駆り立てていく。「匿名で生きることを選んだ今を欲望の側面から描きだす。アングラなインターネット文学!」
感想数 1
文字数 59,968
最終更新日 2020.11.02
登録日 2020.09.27
861
★【完結】ガールフレンド(作品231127)
住宅会社を経営する草野陽一と、広告代理店の営業課長、矢作悦子とは仲の良い仕事仲間ではあったが男女の関係はなかった。悦子は二年前に結婚したばかりの新婚で、子供はいない。
ある日、陽一は悦子に「イタリアを見て来ようと思うんだ、新しいコンセプトの住宅を計画するために」と打ち明けると、「私も同行させて下さい」と悦子が言った。
陽一は悦子の冗談だと思い、気にも留めなかったが悦子は本気だった。
一緒にイタリアを旅しながら深まりゆくふたりの愛。男女の友情は果たして存在するのだろうか?
感想数 0
文字数 14,794
最終更新日 2023.11.27
登録日 2020.09.01
862
1177円の朝に、コーヒーを
感想数 0
文字数 837
最終更新日 2026.05.12
登録日 2026.05.12
863
ゼリー
女は、男がどうして別れを切り出したのか分からない。今の今まで幸せな時間を共有していたではないか。
男が見ていたものとは。彼女はどうするのか。
感想数 0
文字数 5,223
最終更新日 2026.08.08
登録日 2026.08.08
864
小説「免許」
感想数 0
文字数 1,825
最終更新日 2021.09.27
登録日 2021.09.27
865
水たまりを、跳ぶ
新しい長靴を汚したくない初絵の目の前に立ちはだかる、大きくて深そうな水たまり。 渡れないでいる初絵に手を差し伸べたのは――。 お題「くだらない勇気」に沿って書いた2000字のショートです。 雨上がりの空を想像して読んでみて下さい。
感想数 1
文字数 2,013
最終更新日 2022.07.26
登録日 2022.07.26
866
世界は僕を見ていない
自分の誕生日に土砂崩れで両親を亡くした海、そして偶然にも海の母、節子のブログを見て『むすび』という小説を書いた雅。
海と雅が出会った時、新しい物語、『世界は僕を見ていない』新しい物語が生まれてゆく
感想数 0
文字数 13,143
最終更新日 2024.04.15
登録日 2024.04.15
867
【完結】精霊馬
感想より
『時代に置いていかれた、中世的な趣をもつ過去の街。
石畳を照りつける殺人的な日差し、街の底には陽炎。
その一角、祖父の代からつづく喫茶店が話の舞台になっている訳だけど、その店内の様子が外とは相反して涼しげでいいです。
そしてラストがまたいい。
淋しい、しかし、みょうにすっとする。
お盆、っていい風習だなあ。余韻ののこる素敵な作品でした。』
お題「〇〇と××を残して」の一文で終わる小説を作成、夏らしい作品
感想数 0
文字数 10,545
最終更新日 2025.03.14
登録日 2025.03.14
868
星屑の蛹、銀砂の葬列と琥珀の揺り籠
空を裂いたナイフの傷口から、死者の記憶が「星の欠片」となって零れ落ちる世界。
そこは、かつて人間が文明と引き換えに置き去りにした、終わらない黄昏の墓場である。
腰まで届く紫檀色の髪を持つ褐色肌の青年・シドは、永遠の旅人だ。
彼は、死者の魂を繭に編み上げる異形の蟲たちと共に、地底の森を彷徨い歩く。
その目的はただ一つ。宇宙の裂け目で道を見失った、最愛の弟・テネの魂を探し出すこと。
黄金の瞳を持つ弟の影を追い、銀色の砂に埋もれた廃墟を歩くシドの背後には、己の名前を忘れた鏡面の旅人たちが葬列を作って追随する。
崩落する夜空の下、重力という名の呪縛を解き放ち、二人の兄弟が交わす最後の手は、はたして絶望か、それとも永遠の再会という名の救済か。
アール・ヌーヴォー的な死の装飾に彩られた、耽美で退廃的なSFファンタジー。
さあ、観客のいない劇場で幕が開く。
これは、死ぬために空へ帰る、僕と弟の、もっとも遅れてきた旅の記録である。
感想数 0
文字数 15,363
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.07.02
869
女王の悲しみ
彼女は当時世界で唯一の女王だった。それは彼女の悲しみの起源だ。
感想数 0
文字数 519
最終更新日 2020.11.13
登録日 2020.11.13
870
赦
感想数 0
文字数 2,194
最終更新日 2025.08.04
登録日 2025.08.04
871
人間失格の夜
システム化された東京で、愛と接続(コネクション)を失った男の再生と破滅の記録。
※本作品は著者の意向により、あえて校正を行っておりません。生の感情(ライブ感)をお楽しみください。
感想数 0
文字数 26,708
最終更新日 2026.01.10
登録日 2025.12.22
872
『姫君の秘め事』メモ小説集 2頁版
感想数 0
文字数 6,462
最終更新日 2026.05.07
登録日 2025.12.23
873
読めない喫茶店
生真面目な新卒営業マン・澤口、
うんちく好きで変わり者の店主・松虫、
ジャズロックバンド『シグ』の姉弟、
そして彼らを取り巻く人々。
読み間違いをきっかけに、
交流は広がってゆく──
カバーイラスト/間取り図:goto
装丁/作中字/本文:宇野片み緒
文字数 40,184
最終更新日 2025.06.08
登録日 2022.02.06
874
★【完結】ペーパームーン(作品240607)
社内不倫がバレて会社を依願退職させられてしまう結城達也。
それにより家族も崩壊させてしまい、結城は東京を捨て、実家のある福島に帰ることにした。
実家に帰ったある日のこと、結城は中学時代に憧れていた同級生、井坂洋子と偶然街で再会をする。
懐かしさからふたりは居酒屋で酒を飲み、昔話に花を咲かせる。
だがその食事の席で洋子は異常なほど達也との距離を保とうとしていた。そしてそれをふざけ半分に問い詰める達也に洋子は言った。
「私に近づかないで、お願い」初恋の洋子の告白に衝撃を受ける達也。混迷を続ける現代社会の中で、真実の愛はすべてを超越することが出来るのだろうか?
感想数 0
文字数 13,171
最終更新日 2024.06.07
登録日 2020.07.07
875
夢に繋がる架け橋(短編集)
某DMグループ上で提示された三つの題目に沿って、書いた短編を置いておきます。
短時間で適当に仕上げてますので、クオリティは保障しかねますが、胸がほっこりするようなヒューマンドラマ。ちょっと笑えるコミカルなタイトルを並べています。更新は極めて適当です。
※表紙画像は、あさぎかな様に作っていただいた、本作の中の一話「夢に繋がる架け橋」のファンアートです。ありがとうございました!
感想数 12
文字数 214,450
最終更新日 2026.04.08
登録日 2020.08.23
876
タバコ
娘はタバコを吸い始める。
感想数 0
文字数 748
最終更新日 2021.12.04
登録日 2021.12.04
877
少年避行
感想数 0
文字数 21,412
最終更新日 2024.02.04
登録日 2023.11.26
878
男友達
いつも相談にのってもらっている男友達の達也。
達也に恋人ができたと疑う茉由香。
ふたりはどうなっていくのか。
感想数 0
文字数 1,119
最終更新日 2025.08.10
登録日 2025.08.10
879
ショートショート「ぼくと妖精」
感想数 0
文字数 1,746
最終更新日 2022.02.16
登録日 2022.02.16
880
詩「夏、洗面台にて」
・詩と思想2023年10月号に入選した作品です。
※2023年7月の作品です。
読んでいただけると幸いです。
いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。
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あなたの人生の
貴重な時間をどうもありがとう。
感想数 0
文字数 267
最終更新日 2023.10.11
登録日 2023.10.11