「正」の検索結果
全体で18,222件見つかりました。
残業続きの事務職OLだった私は、締め日前夜に経費精算の一円の誤差を追いかけたまま力尽きた。
目覚めた場所は異世界の冒険者ギルド。私は受付嬢アリサ・ミルフォード、二十三歳になっていた。
剣も魔法も使えない。だけど帳簿なら読める。
ところが勤め先の辺境ギルドは、三か月後に閉鎖が決まっている潰れかけの職場だった。依頼書は積みっぱなし。掲示板は十年放置。お人好しのギルド長は「かわいそうだから」で報酬を上乗せし、帳簿には中身の書かれていない支出がずらりと並ぶ。そして毎月百八十万ゴルドの赤字。
「赤字は仕方ありません。でも、理由がわからない赤字は放置できません!」
番号札、比較表、冒険者適性管理表。前世で鍛えた事務スキルを武器に、アリサはギルドの立て直しに乗り出す。
改革に猛反発する古参冒険者。仲間を失い孤独を選んだ無愛想な元Sランク冒険者レオンハルト。無茶な依頼に挑もうとする新人たち。数字の向こうにいる一人ひとりと向き合ううちに、少しずつギルドに笑顔が戻っていく。
けれど帳簿を読み解くほどに、おかしな数字が浮かび上がってくる。
終わっていない依頼に支払われた報酬。相場とかけ離れた魔石の買取価格。書き換えられた記録。そして討伐依頼に出たまま帰らない冒険者たち。
これは本当に、ただの経営不振なのか。
小さなギルドの赤字の裏には、王国の冒険者制度そのものを揺るがす巨大な闇が潜んでいた。
数字は人を切り捨てるためではなく、人を守るために使うもの。
元事務職の受付嬢が、ペンと帳簿で世界の歪みを立て直していく。笑いあり、涙あり、ちょっぴり胸の熱くなるお仕事ファンタジー、開幕です!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
※この作品は「小説家になろう」でも同時投稿しています。
文字数 76,533
最終更新日 2026.11.04
登録日 2026.10.21
義妹の手柄にされ「無能」と追放された令嬢リネア。
しかし彼女の正体は、神級ポーションを作れる天才調合師だった。 途方に暮れるリネアを拾ったのは隣国の皇太子エイリク。彼の国で才能を咲かせ、秘境の辺境伯からも感謝される一方、主人公を失った元実家と婚約者はポーションが作れず自滅していき……!?
文字数 5,707
最終更新日 2026.10.14
登録日 2026.10.14
書籍1から5巻(完結)とコミカライズ版2巻も好評発売中です!文庫化始まりました!(3/8 3巻発売)
1/4 本編完結! 引き続きその後編を連載します!ありがとうございました<(_ _)>
転生?転移?いいえただ落っこちただけらしいんですけど。…異世界へ。
日本で普通に生活していた日比野有仁28歳独身しがないサラリーマンが、会社帰りに本屋に寄って帰る途中に歩いていた地面が無くなって落ちた。地面の中に。
なのに地面の中どころか世界さえも通り越して、落ちた先は魔法もあるファンタジー世界な異世界で。
目が覚めたら目の前にはもふもふが…??
転生?転移?神様の手違いでチート貰える?そんな説明も何もなかったよ!
けれどチートなんていりません!望むのは世界が変わっても一つ!
悠々自適にスローライフがしたいだけです!それには冒険なんていらないのです!
そんなアリトが理想な異世界生活を求めて頑張ったりもふもふしたりします。
**現在更新は不定期とさせていただいています。
**誤字、その他のご指摘ありがとうございます!随時誤字は修正いたします。
只今その他の修正は大きな物は書籍版の方で訂正となることがあります。ご了承下さい**
書籍版の発売日が決定いたしました!6/21日発売となりました!よろしくお願いいたします!
6/25 増版決定しました!ありがとうございます!!
10/23日2巻発売となりました!ありがとうございます<(_ _)>
1/22日に3巻が発売となりました。ありがとうございます<(_ _)>
12/21~12/23HOT1位 あれよあれよという感じの間にたくさんのお気に入りありがとうございます!
1/31 お気に入り4000越えました!ありがとうございます!ありがとうございます!
3/11 お気に入り登録5000越えました!!信じられないくらいうれしいです!ありがとうございます!
6/25 お気に入り登録6000越えました!!ありがとうございます!!
いつの間にかお気に入り10000突破していました! ありがとうございます!!
文字数 802,863
最終更新日 2020.11.29
登録日 2017.12.15
ギザコミ同時展開中!
「おパンツは神聖にして不可侵なのです!」
そう叫ぶ少女の正体は、かつてパンツに転生して死んだ中年男。
三周目の人生を、名門女子校『花百合学園』の生徒会雑用係・初音好実として送ることになった。
彼女の能力は『パンツメトリー』
パンツが記憶した光景を視る力。
しかし前世からの強い矜持ゆえに、彼女はその力を安易に使わない。
代わりに頼るのは、生徒会長・相沢京香(ギャップ萌え)、庶務・佐々木明美(ムードメーカー?)、書記・佐藤美穂(毒舌隠れ腐女子)たちとのチームワークと、地道な推理。
更衣室で起きた不可解な事件、理事長を巻き込む現金強奪、そして学園の闇に潜む『女王』
一話ごとに明かされる謎と、その合間に挟まる賑やかで少し破廉恥な日常。
変態美少女探偵が、パンツ――いや、おパンツを愛でながら事件を解決する。
笑いあり、推理あり、お色気あり。
そんな少し変わった学園ミステリーが、今、幕を開ける。
文字数 72,810
最終更新日 2026.11.04
登録日 2026.10.24
大人の入り口に立っている高校生の、大人になるかけがいのない瞬間をみずみずしく描写します。
最新話を表題にしていますので、更新するごとにかわります。
※推敲、校正にAIを使用しています。
※挿絵はGrokにて生成しています。
※性行為のあるお話と挿絵は、全て18歳の高校3年生の設定です。
●ゆっくり、愛していく
付き合いだして一年ほどたった健太と陽菜は、義務的に初体験を迎えるも結ばれることはできなかった。
改めて、ゆっくり愛し合うことを誓った二人は……
●遅咲きの春(R15改訂版)
18歳になっても精通と初潮がこない少年少女。同じ境遇の2人が心と身体で結ばれる話。
●私のかわいい秀才君
東大合格100%間違いなしの秀才に恋をしている有紀は、「東大に合格したらエッチしてあげる」という達成間違いなしの約束を交わす。
そして無事に東大に合格した彼からは意外な言葉が返ってくる……
●影から生まれた光
それぞれ別々に男女のグループにいじめられていた二人。そのグループが手を組み、ついに一線を越えることに。
その状況下で彼らの中に生まれた希望とは……
●甲子園✕バージン
最後の夏の甲子園を目指して猛練習に明け暮れる野球部員にマネージャーが宣言する。「甲子園に行ったら、みんなとエッチしてあげる」
それに奮起した野球部は、地区大会で快進撃を続け・・・
●赤ちゃんが欲しい高校生カップル
幼なじみで、今は別々の高校に通っている陽介と望生(みき)だが、同じ電車で一緒に帰る仲。
ある日、望生のお姉さんの赤ちゃんの写真を一緒に見ていた2人は猛烈に赤ちゃんが欲しくなる。
告白も、デートも、キスも何もかもすっ飛ばして、いきなり初体験で子作りをしようとする2人だったが・・・
●イケメン君と地味子の恋
クラスの人気者でイケメンの智人は、なぜか告白されても全て断って来た。実は童貞の彼は、「とりあえず卒業」するために、同じクラスの目立たない女子、りおに接近する。
智人は無事に目標を達成し、その後もセフレとして関係を続ける2人だが・・・・・・
文字数 32,721
最終更新日 2026.11.03
登録日 2026.06.20
「明日、この船でカミラと新婚旅行へ出る。もう婚約者でもない君には関係ない」
海運伯爵家の令嬢オリヴィアは、没落しかけた侯爵家嫡男ルーカスとの結婚後に領地を再建するため、三年かけて持参船〈暁の鴎〉号を準備してきた。
船員をそろえ、航路を整え、翌朝には嵐で被害を受けた島々へ出航する予定だった。船倉には、備蓄があと二日で尽きる島民へ届ける食糧、薬、毛布が積まれている。
ところが出航前日、港へ着いたオリヴィアが見たのは、船から降ろされる救援物資と、代わりに積み込まれる衣装箱、酒樽、鏡台、長椅子だった。
船上にはルーカスと、その愛人カミラがいる。
ルーカスはオリヴィアとの婚約を一方的に解消し、カミラとの婚礼と新婚旅行、さらに自分の私的事業へ〈暁の鴎〉号を使うと告げた。
「この毛布、少し獣臭いのですもの」
カミラも救援物資を邪魔扱いし、自分の衣装と家具を優先する。
けれどルーカスは、大切な二つの事実を軽んじていた。
〈暁の鴎〉号は、結婚が成立するまではオリヴィアの所有物。そして船員たちを雇っているのは、オリヴィアの実家である。
救援先を治めるフレデリック辺境伯は、島の備蓄があと二日だと伝えても、オリヴィアへ命令しない。
「この船をどうするかは、あなたが決めてください」
裏切られた痛みを抱えながら、オリヴィアは自分で救援続行を決める。船員たちと物資を積み戻し、翌朝、予定どおり出航すると宣言した。
それでもルーカスは、招待客の前ならオリヴィアは逆らえないと考え、新婚旅行の出航式を強行する。
「錨を上げろ。出航だ!」
しかし、船員は誰一人動かなかった。
これは、自分を財産として扱った元婚約者と愛人を直接船から降ろし、救援を成功させた海運令嬢が、船と信用、新しい定期航路、そして判断を尊重してくれる相手との未来を自分の手で選び直す物語。
全6話・完結。直接ざまぁ、お仕事上の正当評価、対等な関係から始まる異世界恋愛です。
婚約を解消するという申し出は、受け入れます。
ですが、この船をどう使うかまで、あなたに決めさせるつもりはありません。
文字数 13,854
最終更新日 2026.08.07
登録日 2026.08.07
婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。
そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。
文字数 3,950
最終更新日 2022.11.29
登録日 2022.11.29
伯爵令嬢ミリエルには、生まれたときから前世の記憶があった。
遠い昔、彼女は女王で、剣を捧げてくれた騎士レイナードと想い合いながら、国のために他国へ嫁いだ。彼を忘れられないまま病に倒れ、三年で世を去った。
今世、政略結婚で婚約した公爵レイナードは、何も覚えていなかった。彼が愛していたのは、男爵令嬢アニー。粗末に扱われてもなお彼を想いながら、ミリエルは「どうか、お心のままに」と手紙を残し、卒業と同時に姿を消す。
それから五年。
旅先の古い街並みで、レイナードは前世のすべてを思い出す。失ったものの正体を知った彼は、財も人脈も使い果たして、彼女を探し出した。
「前世の罪悪感で、私を求めているだけです」
切なくて、重くて、ちょっと不器用な、五百年越しの溺愛ラブストーリー。
文字数 56,500
最終更新日 2026.10.23
登録日 2026.10.17
その日、天界は震撼した。
禁欲の象徴とも言える最高神が、とうとう言い出したのである。
「結婚したい」と ____
止められる者など居はしない。
周囲からの畏怖と畏敬により孤独を味わい、耐えかねていたのである。
だがしかし、この男は腐っても最高神。この世界では名も顔も、それどころか声とて知られている。
神託なんかするんじゃなかった。そんなことを言おうが後の祭り。
そしてそんな苦悩は、とある側近の余計すぎる一言で解決することになる。
「なぁんか最近、異世界転生とか流行ってますよねぇ。」
「それだーーーーー!!!」
かくして始まりしは異世界の最高神によるドタバタ(ラブ)コメディ!
果たして伴侶はできるのか!
置いてけぼりにあった側近の胃の寿命はすぐそこに迫っている!
____________________
人間初心者の神様による頭痛と胃痛だらけのわちゃわちゃです。
男性も女性もいます。
スタートが子どもなのでゆっくり進みますが、お相手にはさっさと出てきてもらいますし、そのあとずっとイチャイチャします。
不定期でちまちま書き続けますのでお付き合いください。
作者がアルファポリスの使い方をまるで分っていないので、書きながら不具合をちょっとずつ修正していく感じになります。何か気づいたら教えてください。
文字数 24,561
最終更新日 2026.11.02
登録日 2026.10.26
ある日、本条さやかは見てしまった。
夫と息子と若い女性が並んで歩いているところを…。
さやかはすべてを悟った。
あの場所に私の居場所はないのだ。
ならば、あるべき姿を正しく築けるように私は去ってしまえばいい。
さやかは離婚届を机に置いて家を出ていった。
そして10年後
母親の消息を知った息子が突然やってくる。
「母さん、どうしてオレを捨てたんだ?」
しばらく新作の執筆はしないと宣言した作者ですが…。
最近流行りの
『不貞→離婚→海外逃亡』
作者が書いたらどうなるんだろうという発想から、この話を思いつきました。書き始めたら、えぇ…。思わぬ方向に着地しております。
本来、この手の小説にあるはずの『ざまぁ』は、一切ございません。
作者らしいと言えば作者らしいのですが、ご了承くださいませ。
【10月1日 追記】
『和葉』『あの日の答え合わせ』を挿入いたしました。完結いたしました後に、話を追加いたしましたことをお詫び申し上げます。
今後、「小説家になろう」様でも掲載予定です。
この物語を書き始めたきっかけなど
『自称作家と担当編集者クロ』
というタイトルでnoteにエッセイとして掲載しております。
もし、ご興味がございましたらお読みください。
※クロ→ Claudeです。
※文章・プロットなどは全て著者によるオリジナルですが、誤字脱字・文法チェックはAIを使用しております。
文字数 34,375
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.09.07
# あなたは一度も聞かなかった
## 〜噂だけを信じた婚約者の後悔〜
幼い頃に魔力を暴走させたことで、“危険な公爵令嬢”と噂されるようになったキアラ・フォン・リュシエル。
黒髪に赤い瞳。
人を寄せ付けない見た目と、王都から離れて育った環境のせいで、社交界ではあることないことを囁かれていた。
そんな彼女には、正義感が強く優秀だと評判の婚約者――公爵令息アレクシス・フォン・クラウディアがいる。
けれど彼もまた、噂を信じていた一人だった。
「怖い令嬢」
「魔力を盾にわがままを言う娘」
「感情を制御できない危険人物」
学園で再会したキアラは、婚約者としてではなく、“一人の人間として”アレクシスと向き合おうとする。
お茶会に誘い、
行事で声をかけ、
少しずつ関係を築こうと努力するキアラ。
だがアレクシスは最後まで彼女に壁を作り続ける。
やがて彼は、明るく社交的な伯爵令嬢に心を惹かれていき――。
卒業間近。
二人は“円満”に婚約解消する。
その別れ際、キアラは静かに言った。
「結局、あなたは一度も私に聞かなかったのですね」
そして数年後。
仕事を始めたアレクシスは知ることになる。
噂だけで人を判断する愚かさを。
そして、自分がどれほど誠実な少女を見ようとしなかったのかを。
これは、“ざまぁ”ではない。
信じるべきものを見誤った、一人の青年の静かな後悔の物語。
文字数 16,443
最終更新日 2026.06.02
登録日 2026.05.28
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
文字数 2,020,590
最終更新日 2021.02.19
登録日 2019.08.09
コスト侯爵家の長女ティアナは実父であるジェイソンに仕事を押し付けられ学校にも通わせてもらえず後妻のマーガレットと義妹エミリーに使用人のように扱われ虐げられていた。
それでも亡くなった母から譲り受けた小さな商会を夫となる婚約者ロバートと王都一の商会にする事を夢見て耐えていた。
しかし商会とロバートをエミリーに奪われ父からも捨てられた。彼女に残されたのはボロボロの屋台だけ。屋台の前に立つティアナと元専属侍従のクリスフォード。
「・・・・・ふふふ、本当に追い出されちゃったわね。」
「お嬢様の仰る通り今日がXデーでしたね。ところでコレ、どうするんです?」
「あら、大丈夫よ。空間収納に入れておくし。」
「はっ!?前世の記憶だけじゃなくそんなモンまで使えるようになったんですか?」
「うん♪商売するには便利そうよね〜。」
婚約者と義妹の浮気現場を目撃したショックで前世を思い出したティアナは新たな自分の人生を謳歌しようと前世の知識を活かし屋台を引っ提げて王国を駆け巡り気付けば町おこし令嬢と呼ばれるようになっていた!?
*屋台で活躍するまでちょっと時間が掛かります。(イケアに到着してから)
*現実の史実や時代設定とは異なるゆるゆるの独自の異世界設定です。
*誤字脱字等は気付き次第修正します。
*
文字数 1,135,552
最終更新日 2026.11.04
登録日 2022.10.24
伯爵令嬢アリアは、婚約者カイルとの食事の約束を二時間待たされていた。
理由は、カイルの義理の妹セレーネの体調が悪化したから。
セレーネは聖女候補で、体が弱く、国を救う力があるから仕方がない。そう言われ、アリアは何度も自分の約束を後回しにされてきた。
けれど、その日、アリアはついに告げる。
「婚約は白紙に戻しましょう」
翌日、王都の神殿では、セレーネが正式に聖女として認められるための認定式が開かれる。
アリアはいつものように補佐席へ案内されるが、そこで足を止めた。
「本日は、補佐に入りません」
これまでアリアは、正式な辞令も報酬もないまま、善意でセレーネの祈りを支えてきた。
だが、婚約を白紙にした今、彼女を支える理由はもうない。
神官たちは「一人欠けても問題ない」と式を進める。
しかし、セレーネの祈りは失敗した。
魔力供給記録を確認した第二王子レナードは、衝撃の事実を明らかにする。
セレーネの祈りのほとんどは、アリアの魔力によって支えられていたのだ。
さらに、セレーネの体調不良は嘘だった。
彼女はカイルの一番でいるために体調不良を装い、アリアとの約束の日を狙って彼を呼び出していた。
偽りの聖女候補は資格を失い、カイルもまた、アリアを軽んじ続けた責任を突きつけられる。
一方、アリアは王子レナードから正式に請われ、結界を安定させる。
力を認められたアリアに、レナードは手を差し出す。
「もしよければ、私の傍にいてくれないか?」
婚約者におざなりにされてきた少女はその日、ようやく自分だけを見てくれる人の隣に立つことになるのだった。
文字数 100,501
最終更新日 2026.07.16
登録日 2026.07.04
妾を正妃にしたいから、婚約破棄してくれないか?王は、身を粉にして王のために働いていたウィリにそう言った。ウィリには、もう帰る場所がないのに。
文字数 2,440
最終更新日 2022.11.01
登録日 2022.11.01
大学柔道で全国大会を目指す高橋桜。技術も実力も十分にありながら、大事な場面で一歩を踏み出せない彼女に対し、元国体選手の父・正志は「覚悟が足りない」と考えていた。
敗戦をきっかけに始まったのは、父自身が若いころに経験した古い柔道修行の再現だった。
「今回だけ」という約束で身につけた六尺ふんどし。それはやがて毎日の決まりとなり、父の指示は睡眠、食事、練習、生活時間へと少しずつ広がっていく。そして最後まで桜が守ろうとした腰までの長い黒髪にも、父の支配が及ぶ。
「絶対に切らない」
そう拒絶する桜を、父は馴染みの床屋へ連れていく。
長い髪は鋏で切り落とされ、バリカンによって六ミリへ。ようやく伸び始めた髪は再び三ミリに刈られ、さらに五厘へ。そして全国大会が近づいたある日、ついには剃刀で完全に剃り上げられる。
桜は一度も坊主を望んでいない。
六ミリでも、三ミリでも、五厘でも、そして髪が一本もなくなるその瞬間まで、「嫌だ」「やめて」と拒絶し続ける。
それでも父は、自分がかつて受けた厳しい教育を「自分を強くした成功体験」と信じ、娘にも同じ道を歩ませようとする。桜が試合で結果を残すたび、それさえも父にとっては自分の方法が正しかった証拠へと変わっていく。
これは、スポーツに人生を懸ける父娘の成功物語ではない。
「お前のため」という言葉のもとで、一度だけだったはずの約束が日常へ変わり、指導と支配の境界が少しずつ失われていく物語である。
春になれば、髪はまた伸びる。
けれど、何度拒絶しても意思を無視され続けたあと、人は以前と同じ場所へ戻れるのか。
満開の桜の下、髪を完全に剃られた娘と、「娘のためだ」と信じ続ける父。その関係は、全国大会が終わっても終わらない。
文字数 13,013
最終更新日 2026.11.03
登録日 2026.10.24
三十路を目前に控えた志保は、付き合って五年になる恋人・達也との関係に、どこか不安を抱えていた。
気が強くて、可愛げがない――そう言われた言葉が、ずっと胸に引っかかっている。
本当は結婚だってしたい。
でも、彼の好みは自分とは正反対で、どうしても自信が持てない。
そんな中、些細なことがきっかけで二人は大喧嘩をしてしまう。
いつもだったら何気ないメッセージを送れば仲直りできるのに、今は連絡ひとつ送れないまま、時間だけが過ぎていく。
――このまま、終わってしまうのかもしれない。
強がりで素直になれない彼女と、想いをうまく伝えられない彼。
すれ違い続けた五年目の恋が、静かに揺れ動く。
文字数 6,230
最終更新日 2026.05.01
登録日 2026.04.30