「戸」の検索結果
全体で5,752件見つかりました。
若君・勘解由小路琢磨様は、ある雨の日、父君の外遊土産である舶来の傘を試したくて仕方がない。牛車も馬も牛も不要、「俺には俺の足がある」と颯爽と歩いて学校へ…行くはずが、水たまりに夢中になりすぎて、結局一日中遊んで終わる。じい(米月小五郎)は番傘を差しつつ、若君の肩が濡れぬようそっと添えるが、若君は気づかぬふりで笑顔をこぼす。
そして夏。若君は井戸端で乾布摩擦に励む健やかなる自然児。そこへ迷い込んだ令嬢が、絹を裂くような悲鳴を上げる。じいは慌てて「せめて下帯を…」と進言するが、若君は「俺は天上天下に唯一、望月の欠けることなし」と堂々たる宣言。じいは黙して頭を垂れるしかない。
若君は、雨にも蝉にも女人の悲鳴にも動じぬ、天に愛された自由なる魂。屋敷の者たちはその輝きを守り、家族は穏やかに団欒を楽しむ。これは、そんな若君のひと夏の幸福譚。学校へ行かずとも、世界は彼の遊び場なのだ。
文字数 2,297
最終更新日 2025.10.06
登録日 2025.10.06
「松の湯にようこそ。ここは江戸時代からある古き良き公衆浴場だ。
外観は、神社仏閣風の甍で、唐破風造り。おんぼろじゃなくてレトロで趣があるっていって欲しいね。
設備は、コインランドリー、売店(駄菓子あり)、石鹸、シャンプー、リンス、ドライヤー、体重計、マッサージ機(故障中)、電気風呂(危険)、ジャグジー、薬湯(お勧め)、サウナ、水風呂、以上。水質は超軟水だから、お肌の弱い女性や乳幼児の方にもお勧めだよ。
年中無休。営業は午前十時から午後十時まで。
入浴料は大人が四百円、学生は三百円。十歳以下のお子様は無料だ。
……おおっとお客さんは異世界人だね?
子供の振りしちゃあいるがあんたはハーフリングだ。しらばっくれようたってそうはいかない。しれっとただ湯にありつこうなんざ太え野郎だね。おまけにそっちは女湯だ。お天道様が許しても公衆浴場法第三条とこの番頭さんが許さないよ。
さあさあこの手拭いとバスタオルを貸してやるから、身も心も、それから泥だらけのあんよも綺麗にしてくるんだよ」
所謂、テンプレ系異世界お店屋さんモノです。
短編連作の予定です。
登録日 2015.10.31
「婚約を破棄します」相手から望まれたから『婚約破棄』をし続けた王息のサリオンはわずか十歳で『婚約破棄王子』と呼ばれていた。サリオンは落実(らくじつ)故に王族の容姿をしていない。ガルド神に呪われていたからだ。
そんな中、大公の孫のアーロンと婚約をする。アーロンの明るさと自信に満ち溢れた姿に、サリオンは戸惑いつつ婚約をする。しかし、サリオンの呪いは容姿だけではなかった。離宮で晒す姿は夜になると魔獣に変幻するのである。
アーロンにはそれを告げられず、サリオンは兄に連れられ王領地の魔の森の入り口で金の獅子型の魔獣に出会う。変幻していたサリオンは魔獣に懐かれるが、二日の滞在で別れも告げられず離宮に戻る。
その後魔力の強いサリオンは兄の勧めで貴族学舎に行く前に、王領魔法学舎に行くように勧められて魔の森の中へ。そこには小さな先生を取り囲む平民の子どもたちがいた。
サリオンの魔法学舎から貴族学舎、兄セシルの王位継承問題へと向かい、サリオンの呪いと金の魔獣。そしてアーロンとの関係。そんなファンタジーな物語です。
一人称視点ですが、途中三人称視点に変化します。
R18は多分なるからつけました。
2020年10月18日、題名を変更しました。
『婚約破棄王子は魔獣に愛される』→『婚約破棄王子は魔獣の子を孕む』です。
前作『花嫁』とリンクしますが、前作を読まなくても大丈夫です。(前作から二十年ほど経過しています)
文字数 124,893
最終更新日 2021.05.11
登録日 2020.09.01
東京中央新都心--シンギュラリティを越えた世界へ振り下ろされる古(いにしえ)の十字架。
友達の九条美雪や城戸玲奈からユッコと呼ばれる、13歳の少女、深町優子は父、誠司が監査役として所属する国家公安委員会直属の組織、QCC日本支部の設立した、外資系の学校法人へ通っていた。
そんな中、静岡県にある第3副都心で起こる大規模爆発の報道と、東京都豊島区にあるビルのシステムがハッキングされた事による、人々から任意に提供される記憶情報の改竄…現れた父により明かされる驚愕の真実--人類には、もう時間が無い。水面下で仕組まれた計画に巻き込まれ、翻弄される中でユッコと、その仲間達は直面する逃れられぬ呪いへと、立ち向かう。
人工知能に対する権限を失った世界と衝突する、もう1つの世界。2つの世界が繋がった時、それぞれの交錯する運命は1つとなり、想像を絶する世界へのゲートが開かれた。
父、誠司の脳裏へ甦る14年前の記憶--わかっていた。不確実性領域--阿頼耶識。起源の発露。定められた災厄の刻が訪れただけだ。記憶から立ち上る熱に目を閉じる誠司…古の十字架から逃げ惑う、かつての、同僚であった研究所の人々、血の海へ沈む所長、そして最愛の妻、沙由里の慟哭。宿命から逃れ続けた人類の背負う代償…その呪いを、希望へ変える為に闘うべき時が来たのだ。
定められた災厄へ向かい、音を立てて廻り始める運命の車輪。動き出す地下組織。そして主人公、ユッコの耳へ届く、呪いの慟哭へ僅かに混じる、母の聲…ママ。微かな希望へ光を灯すため、一歩を踏み出す、ユッコ。
そしてその手をとる、それぞれの想いを、残酷な世界の真実へ託す仲間達…出会い、運命、そして宿命。その全ては、1つとなる刻を、待っていた。
そうだよ、ユッコ。力を合わせれば、乗り越えられる。辿り着ける。私達は同じ世界で、同じ想いを持って、ここまで来たんだ。
行き着いた世界の果てに彼女達が見るものとは--。
文字数 29,497
最終更新日 2024.07.17
登録日 2024.07.17
Phase1 入れ替わりというラブコメ
容姿も中身もいたって平凡な高校生の玉宮香六(たまみや かむい)には一つだけラブコメ仕様の要素があった。中学校からの腐れ縁である姫石華(ひめいし はな)という存在だ。家が近所で昔からの幼馴染というわけではないが、彼女は十分ラブコメのヒロイン足りうるスペックを持っていた。それは細身でスタイルが良くかなり整った顔立ちという端麗な容姿だ。
そんな姫石と玉宮はある日突然、学校の階段で衝突したことによって体が入れ替わってしまった。
入れ替わってしまったところを偶然そばにいた姫石の後輩である立花歩乃架(たちばな ほのか)に見られてしまう。玉宮は入れ替わりという嘘みたいな現象が起きたことを二人に説明し、三人は今後の方針を話あった。すると、立花から元の体に戻るための手がかりとして玉宮達と同学年である八雲加琉麻(やぐも かるま)という人物を紹介される。
科学に卓越した能力を持つ八雲の協力もあり、ついに二人が元の体に戻るための解決の糸口が見つかる。だが、このことがきっかけで事態は急展開を迎える。
Phase2 警視庁公安部第六課突発性脳死現象対策室
ある日を境に、脳死となった遺体が東京を中心に日本全国で発見された。
発見された遺体には外傷も脳出血もなかった。このことは、何の予兆もなしにある日突然に起こることから突発性脳死現象と呼ばれた。
しかし、日本政府はこれを世間に公表することはせず、秘密裏に警視庁公安部に対策室を作った。
それが「警視庁公安部第六課突発性脳死現象対策室」である。
六課では、なぜか現役の高校生などが所属する特殊な構成となっていた。
内気な性格の高校生である伊瀬祐介(いせ ゆうすけ)は、ある事がきっかけでその六課に特別捜査官として配属されることになる。
そして伊瀬は、転校先のクラスで隣の席となった天野悠真(あまの ゆうま)と出会う。
実は、天野は伊瀬と同じ六課に所属する特別捜査官であった。
配属初日と転校初日が重なっていた伊瀬は慣れない環境に戸惑いながらも、少しずつ新しい環境に慣れてきた伊瀬だったが、突如として伊瀬と天野の二人に事件が起きたことを知らせる一報が入った。
転校・配属早々に、伊瀬にとって最初の事件が始まろうとしていた――
この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
登録日 2024.06.20
時は西暦2040年。
20年前に突如として棋界に舞い降りた、全方位型・天才的ヒーロー、先女郷 純の降臨によって、日本は空前の将棋ブームへといざなわれていた。
世は正に、大将棋時代―
国民の半数以上が段位を有する未曾有の世界で、いまや「棋力」は、全ての価値観を推し量る指標へと置き換わりつつあるのであった……
進学も就職も恋愛も結婚も、政治も経済も文学も芸能も、はたまた賭博もアプリも夜のおかずも。
あらゆるものが将棋を核に廻り巡る、そんな歪曲した世界。
そのいびつさに引き寄せられるかのように、突如、別次元の狭間から、「二次元人」を標榜する正体不明、謎の軍団が姿を現す。
戸惑う人々を「対局」へと引きずり込み、己が存在意義を突きつけるかのように、「二次元人」は宣戦布告の狼煙を上げるのであった。
そして、生命を賭けた「人間将棋」が始まる。
無類の棋力を有する人々も、それを凌駕する「二次元人」の差し回しに、ひとり、またひとりと、あえなく敗れ、取り込まれ、ある者は命を奪われ、またある者はその軍門へと下っていってしまうのであった。
そんな、狂気と絶望が顕現し始めた世界に、立ち上がる者たち。そして、
十八歳にして未だ初級者の域を抜け切れず、「永世七級」と周囲から馬鹿にされ続けている高校生、鵜飼 守男は、ひょんな事から、世界を守る戦いへと身を投じていくことになってしまうのであった……
登録日 2019.03.10
十年前、周囲の空間から切り離された「都市」。
外とつながることが出来るのは満月の夜、ぐるりと囲む川にかかる橋だけ。
そこで暮らす脱法運び屋のアキは奇妙な雰囲気を持つ青年? ハルと出会う。
アキは気付かなかったが、この出会いが「都市」開放のスタートスイッチだった。
そもそもなぜ「都市」は閉ざされたのか。
「都市」を掌握する一つの集団の持つ秘密とは。
文字数 289,054
最終更新日 2020.05.19
登録日 2020.05.03
とある夫婦の結婚生活。
わだかまりがたまって日頃のうっぷんを日記につけることにした。
しかし,溜まりに溜まった不満が離婚話へ。
夫婦はこの困難を乗り越えることが出来るのか!?
文字数 13,728
最終更新日 2020.09.12
登録日 2020.08.24
ドラゴンはこの世界のどこにでもいる。
ただ、世の中にはドラゴンが見える人と見えない人がいるのだ。
小学5年生の戸井圭吾は、ペットショップで小さなドラゴンに出会った。圭吾はドラゴンを家に連れて帰るが、家族や友達にはドラゴンが見えない。
ドラゴンは子どもに寄生し、想像力を吸い取ることで成長する。圭吾の不注意でドラゴンに寄生されてしまった妹の結衣。圭吾はドラゴンと戦い、妹を救えるのか!?
『全四章』
第一章 ドラゴンハンター01 戸井圭吾
第二章 ドラゴンハンター02 良知美鈴
第三章 ドラゴンハンター03 後藤祐太
第四章 ドラゴンハンター04 本田敦也
文字数 66,582
最終更新日 2023.08.15
登録日 2023.07.22
文字数 4,334
最終更新日 2025.03.06
登録日 2025.03.03
友好国であるラングフォード王国の美丈夫で有名な王子ルークの元に嫁いで来た、艶やかな長い黒髪と青い瞳のきらめくような美貌で広く知られるウェブスター王国第三王女のエマ。
お似合いの美男美女と国民に祝福されたが、エマはとある理由から終始緊張を強いられていた。どうしても隠しておきたい秘密があったからだ。
そんな彼女の内面の葛藤に気づかぬルークは、子供の出会った頃のエマとあまりに違う雰囲気に困惑していた……。
長年の片思いと己のイメージを守らねばと必死な恋愛ポンコツクールビューティーの姫と、子供の頃から好意を抱いていた姫の変化に戸惑う王子の、結婚から少しずつお互いの仲を深めていくラブコメ。
文字数 106,549
最終更新日 2024.04.18
登録日 2023.10.15
――よって、私はアリシア・グレイスとの婚約を、ここに破棄する!」
その言葉が、王城の舞踏会場に響き渡った瞬間、私はすべての感情を捨て去った。
ここは、王国主催の春の舞踏会。貴族たちが勢ぞろいし、華やかなドレスと香水が空気に溶け込む中で、突如告げられたのは、王太子アルベルト殿下による私との婚約破棄だった。
舞踏会の中心で、周囲の視線を一身に浴びながら、私は微笑みを浮かべて一礼する。
「……承知いたしましたわ、アルベルト殿下。ご英断、心より祝福いたします」
会場はどよめいた。驚きと戸惑いに満ちたその空気の中、私は美しく、優雅に、何より冷静に対応してみせた。
文字数 13,326
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.05.18
照葉の国の若き主である秋弦(しづる)は、黒髪黒目が普通の国では異形と言われる容姿のせいで縁談を次々と断られ、おひとり様街道をまっしぐらに歩んでいた。
押しかけでも何でもいいから、誰か嫁にきてくれないかと思っていたある日、城下町で草餅屋の娘、楓(かえで)と出会う。楓は上手く人に化けていたが、妖を見分けられる秋弦の目には、狐の耳と尻尾が見えていた。
秋弦はあえて狐の正体を暴くことはしなかったが、楓はなんとその日の真夜中、突然秋弦の寝所に草餅を持って現れた。楓は、十年前に自分たちは出会っていて、『つがい』になる約束をしたのだと言う。
待望の押しかけ女房だが、相手は白狐。戸惑う秋弦をよそに、城の人々はあっという間に楓に懐柔されてしまう。
秋弦も一途な楓に絆されて、このままだと本当に狐の嫁入りが実現するかもしれないと思い始めた矢先、十年前に秋弦をさらい、亡き者にしようとした者たちが再び暗躍し始める。秋弦の失われた記憶にある十年前の真実とは……? 真面目で優しいお殿さまと、一途でぐいぐい来るお狐さまとの攻防戦!【他サイトでも投稿していいます】
文字数 149,161
最終更新日 2018.12.08
登録日 2018.11.12
三月度お題小説
魔者《まもの》と呼ばれる化け物が蔓延る世界。時として武器を取り、化け物と対峙すべく戦いの場へと足を踏み入れる彼女達の、なんでもない日常のお話。
ニゲラの花言葉「戸惑」「夢で逢えたら」「夢の中の恋」
ニゲラの英名「Love in a mist」
文字数 3,051
最終更新日 2020.02.29
登録日 2020.02.29
遊郭で脱走する遊女を連れ戻す仕事をする長吏の青年、一ミはある日乱暴な余所者、焔硝の頭と呼ばれる男に出会う。
苛烈で自己中心的なカシラは、絵の才能を持つ一ミに目をつけ、娯楽広告を作らせるために強引に置屋から引き抜く。成金めいた生活に突如放り込まれた一ミと、その一ミに少しずつ心を開いていくカシラの、なんちゃって江戸時代風衆道小説。
受け
一ミ
主人公。
引っ込み思案な青年。小柄で絵が得意。
攻め
焔硝の頭
自己中心的な青年。大柄で身体中に包帯を巻いている。
※この作品はフィクションです。実際の人物、団体、事件、また時代背景とは一切関係がありません。
※江戸時代非差別部落に関して大いに参考にさせていただいておりますが、この作品に差別助長等の意図は一切ありません。
※舞台設定を江戸時代日本を参考にしておりますが、よく似た別の世界として扱っているため時代考証等に違和感等あるかと思われますがご容赦ください。
※リアル多忙につき不定期更新
文字数 14,714
最終更新日 2023.10.06
登録日 2023.09.29
旅行大好き、強気、下戸な妻と
人好き、ヤンチャ、根明なワンコと
インドア、弱気、酒好きな僕の日常を切り取って書いていきます。
文字数 4,035
最終更新日 2022.07.11
登録日 2022.07.05
第6回ライト文芸大賞 奨励賞ありがとうございました!
――怖いと思ってしまった。自分がどの程度で、才能があるのかないのか、実力が試されることも、他人から評価されることも――
高校二年生の啓介には密かな夢があった。
「服飾デザイナーになりたい」
しかしそれはあまりにも高望みで無謀なことのように思え、挑戦する前から諦めていた。
それでも思いが断ち切れず、「少し見るだけ」のつもりで訪れた国内最高峰の服飾大学オープンカレッジ。
ひょんなことから、学園コンテストでショーモデルを務めることになった。
そこで目にしたのは、臆病で慎重で大胆で負けず嫌いな生徒たちが、己の才能を駆使してステージ上で競い合う姿。
それでもここは、まだ井戸の中だと先輩は言う――――
正解も不正解の判断も自分だけが頼りの世界。
才能のある者達が更に努力を積み重ねてしのぎを削る大きな海へ、船を出す事は出来るのだろうか。
文字数 68,146
最終更新日 2023.05.15
登録日 2023.04.01