「笑顔」の検索結果
全体で2,498件見つかりました。
君の笑顔を、何度でも思い出せるように。
僕は今日も、あの写真に触れていた。
けれどある日、君の声は少しだけ違って聞こえた。
君の笑顔は、少しだけ他人のようだった。
“あの日の記憶”が歪んでいく。
君を失ったはずなのに、僕の中の君は、少しずつ形を変えていく。
まるで誰かが、僕の記憶を書き換えているみたいに。
記憶を映すはずの写真に潜む、“何か”。
僕は、本当に君を愛していたのだろうか?
それともーー
...初めから、全部が嘘だったのか?
文字数 1,727
最終更新日 2025.04.16
登録日 2025.04.16
高校2年生の空岡遥翔は、同級生の女子・望月沙樹に半年ほど片想いしている。お淑やかで穏やかな性格や柔和な笑顔に惹かれた。遥翔は2年生に進級し、沙樹と別々のクラスになったのをきっかけに告白を決意。勇気を出して告白するが、沙樹にフラれてしまう。
失恋後、遥翔は公園のベンチで項垂れていると、1年後輩の女子・陽川香奈と出会う。香奈は、
「空岡先輩のことが好きです」
「空岡先輩を振った望月先輩とは正反対とも言えます。だから、空岡先輩の好みとは違うかもしれません。そんなあたしでも先輩の恋人にしてくれますか?」
と告白。遥翔は「フラれた直後だし、陽川のことをよく知らないし、今すぐには答えを出せない」と返事する。そこで、まずは先輩後輩としての仲を深めることに。
一緒にお昼ご飯を食べたり、香奈がバイト先に来たり、放課後や休日にデートしたり。そんな日々を過ごす中で、フラれた遥翔の心の傷は段々癒えていき、香奈との距離が縮まっていく。明るく可愛い積極的な後輩女子との甘くて温かな青春ラブコメディ!
※完結しました!(2022.1.13)
※小説家になろう(N2992HJ)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
文字数 127,110
最終更新日 2022.01.13
登録日 2021.12.13
転校初日、安藤碧は奇妙な少女と出会う。
赤と水色のインナーカラー、改造しすぎな制服。誰もが彼女に関わろうとしない。
彼女の名は、墨原ルゥア。――イラストを描くのが得意で、いつも笑顔の不思議な女の子。
気づけば彼女とばかり一緒にいるようになり、少しずつ、碧の日常は変わり始めた。
絵、占い、そして……碧の“過去”。
彼女は時折、こう言う。
「フィクションは現実を超えるんだよ、碧くん」
それは、冗談でも、比喩でもなかった――。
【関連作品】
★夏祭り鑑賞会
https://www.alphapolis.co.jp/novel/99661393/287988852
★改稿された未来
https://www.alphapolis.co.jp/novel/99661393/126989076
文字数 3,243
最終更新日 2025.11.26
登録日 2025.11.26
貴方の幸せのためなら笑顔で身を引きます…
えぇ。ちゃんと幸せになってくれるならね。
悪役令嬢になんかなりたくない。
儚げヒロイン目指して大人しく身を引いてみようとしたけど、
逆ハーエンドをのぞむ性悪ヒロインよりは見知らぬ誰かの方がマシな気がする。
ならばいっそ立派に悪役令嬢やり切って、ヒロイン様には私と一緒にご退場願いましょうか。
愛しのあの方のために。
乙女ゲームの世界の悪役令嬢転生しちゃった主人公と、同じく転生者のヒロインに狙われた氷の貴公子の運命はいかに…
✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩
じれったい感じになかなか進みません。
さくっとかっこいい主人公をイメージしていると違和感があるかと思われます…
文字数 33,638
最終更新日 2022.04.14
登録日 2021.12.29
勇者の証である《戦勇の紋章(ブレイブ・スティグマ)》。七歳の時に、この紋章が発現したヴァル=ブルーイットは、以来ずっと、伝説の勇者として世界の謎を解き明かすことを夢見てきた。
そして、迎えた十六歳の誕生日。ヴァルは王様からの勅令により王城へ召集される。ついに勇者として旅立つ時が来たと喜び勇んで玉座の間へ赴くヴァルだったが、そこで王様から言い渡されたのは街の道具屋を営めということだった。
旅立ちの許しをもらうことができず道具屋の店主をやらされることになったヴァルは、納得がいかない。他の冒険者や街の子供たちからは、勇者のくせに道具屋をやっていることをからかわれ、目を移すと幼馴染でヴァルと同じく紋章を授かったアメリア=レッドストーンが勇者として大活躍している。ヴァルは置かれている現状にフラストレーションを募らせていった。
けれど、同じく幼馴染で宿屋の看板娘であるリズ=サンデー、教会でシスターをやっているアンナ=グニールといった街の人々との触れ合いを通して、ヴァルは少しずつ誰かの笑顔のために生きる喜びを見出していく。
それでも、ヴァルは勇者として旅立つ夢を捨てされない。「で小さい頃に見た夢を二人で追いたい」と願うアメリアと、「勇者じゃなくても、傍にいてくれるだけで嬉しい」と素直な気持ちをぶつけてくるリズ。二人の幼馴染の想いにも触れ、ヴァルの心は揺れ動く。
そんな矢先、お城が襲撃されるという大きな事件が起こる。事件の首謀者は、元勇者のミルザ=ブラックスター。かつて、たった一度の失敗で勇者の地位をはく奪されたミルザは、今の自分に不満を持っているヴァルに「自分と共に来い」と誘いをかける。
しかし、ヴァルはその誘いを断り、ミルザと対峙。見事ミルザとの勝負に勝利をおさめ、その功績から勇者としての旅立ちを認められるが、ヴァルはもうしばらくこの街で道具屋をやることを選択する。
文字数 87,054
最終更新日 2020.12.06
登録日 2020.11.03
私の名前豪炎寺 桜空(ゴウエンジ サクア)。
17歳でガソリンに火をつけ焼身自殺しました。
幼馴染からブスブス言われ続け、自殺した日(3月31日)に『明日大事な話があるから時間を空けとけ』と言われた。
私の幼馴染は一年で一日だけ私を褒めてくれる時がある。
それが4月1日、エイプリルフールだ。
『いつもブサイクって言ってるけどホントは可愛いぞ・・・な、な~んてウッソ~!今日はエイプリルフールなんだからな!勘違いするなよ!別に本当に可愛いと思ってないからな!』
わかってるよ、自分でもブサイクって事は。幼稚園の時から言われ続けてるもん。きっと明日も言われるのだろう。
私は友達のオタ子(本名:岡部友子)から薦められたラノベを思い出した。
私も死んだら生まれ変われるかな?死んだら綺麗になれるかな?
幼馴染に言われ続けた。
私の両親は日本人だが白人の特徴が出て肌は白いし金髪碧眼だ。けして母が浮気したわけじゃない。父親母親の両家系に白人がいたからだ。
『日本人のくせに白人みたいな見た目してんじゃねえよ!』
『手足長いな~お前、ワンピースに出てきそう異形が多いから!』
思い切って肩が出ているワンピースを着た時も。
『お前はジャージしか似合わないな!スカートなんてとんでもない!肩の出た服なんて着てんじゃねえよ!』
中学生で初めてラブレターを貰った時も。
『騙されてんじゃねえよ!絶対アレだ!罰ゲームかなんかだ!もしくは身体目当てだ!絶対断れよ!今後近付かないように言っといてやるから!』
見た目だけじゃない。
カラオケに行った時も。
『・・・・おい、絶対に人前で歌うなよ!絶対だぞ!え?理由・・・・騒音、そう!騒音なんだよ!ジャイアンかよ!殺人兵器かよ!』
いつも行く店で支払い時に店員さんに頑張って下さいって笑いかけた時も。
『笑顔を振り撒いてんじゃねえよ!お前の笑顔は有料レベルなんだよ!手を握ってんじゃねえよ!』
私はブサイク。人様に迷惑掛けるほどのブサイクなんだ。
辛い、好きな人に醜いと言われ続けるのが辛い。
そうだ・・・死のう。
私は死んだ。死んだはずだが、死んだ先で神様に出会った。
『え?ブサイクを苦に焼身自殺・・・間違ってない?名前、性別、年齢・・・一致』
神様が私に近付いて私の両肩に手を乗せ。
『とりあえず全世界のブサイクで苦しむ人々に謝れ!そして自分を知れ!』
文字数 11,128
最終更新日 2022.02.26
登録日 2020.03.08
文字数 525
最終更新日 2021.07.15
登録日 2021.07.15
エリート騎士団に入るため遠路はるばるエグルストン皇国にやってきた追放御曹司《ロイ・マクエル》
そんな彼は「ブサイク」・「コミュ障」・「ヲタ趣味」の三大苦悩を抱えており、生い立ち故の逃げ癖まで付いている。
エリート騎士団に入団する事になった少年は、一旦ヲタ趣味を隠し、コミュ障をのり越えることを決意した。それなら穏やかで幸せな人生が送れる。そしてそれを野望実現への足掛かりとする。
そう、彼には秘めたる野望があった。世界中の美少女を必ず笑顔にする。そして自分のヲタ趣味を持って世界を平和にする。という、まるっきり浮世離れした SDGs かよ!的な夢の野望が。
ブサイク故に無視され、コミュ障なのでハブられ、ヲタ趣味がバレてキモいと後ろ指を指される・・・。コミュ障キモヲタ少年の野望の行き着く先ははエリート騎士団をからの追放かもしれない。だが!
見果てぬ夢を少年は、いや“漢“は追おうとしていた。
当然ながらこの物語は主人公がヲタ趣味に《ブヒ》りすぎてすんなり進みません。
これはそんなちょっとおかしな少年の英雄譚です。
登録日 2021.08.09
黒猫に前を横切られると、不幸が訪れる。なら、その黒猫について行ったら…?
たった一人の殺風景な部屋。
生への執着を失った少年は、堕落した日々を送っていた。
そんな彼の変わらない日常に突如現れた黒猫が一匹。
黒猫に魅せられた少年は部屋を飛び出し、小さな背中を追いかけた。
雨の夜を、傘もささずに。
たどり着くその先で、一つの終わりが待っているとも知らないで。
少女は変わらない日々を、変わらない笑顔で元気に過ごしていた。
一人で下校するのも変わらない。
友達がいないのも変わらない。
図書室では借りたい本がやっぱりない。
でも、その日は違った。
ついに出会った白い本。あまりに滑稽なそれに少女は昂り、歓喜する。
新たな始まりを告げる、そんな色だとは知らないで。
タイムリミットはたった一ヶ月。
動き出した時は止まらない。
これは、終わりを迎えるための始まりの物語。
登録日 2014.06.15
2000年代ラノベ好きに贈る現代×オカルト×ファンタジーBL!エロ有バトル有で平日毎日更新中!
「さあ、おつけなさい」
目の前に首輪を差し出される。
彼は柔和な笑顔のままだ。
けれど、有無を言わさぬ威圧感がそこにあった。
俺の背筋を冷たいものが這う。
服従―――
飼いならされた獣であることを自ら受け入れることを目の前の男は強要しているのだ。
この世界には地球とテラ、異なる種族が住まう2つの星がある。
社会と学識を重視し、科学が発達する地球。
個人と血統を重視し、魔法が発達するファンタジー世界テラ。
互いの世界は交わることなどない、はずだった。
しかし、ごく一部の地球人はテラの存在を知っている。
彼らは秘密組織を作り、テラの存在を他の地球人たちから秘匿し、その知識と力を独占していた。
機が熟したと見た彼らは、テラへと電撃的に侵攻、テラ人を拉致し、奴隷のように利用する。
テラ人を使役する地球人を『羊飼い』、奴隷化されたテラ人を『猟犬』と地球人たちは名前付けした。
しかし、狐の獣人ラテアは、その『猟犬』以下の扱いを受けていた。
実験動物としてテラから地球の研究所に囚われ、テラ人の誇りを無視した
残酷な実験を日々受け続けていた。
だが、それは唐突に終わりを告げる。研究所をテラの最強種族、『竜』が襲撃したのだ。
地球にいるはずのない竜が何故?頭に浮かんだ疑問を振り払い、ラテアは騒ぎに便乗して逃げす。
しかし運悪くがれきの下敷きになるも、地球人の少年、夏輝によって救われる。
脱走に気づいてやってくる組織の追っ手、そこに謎の化け物も現れ絶体絶命!
夏輝の機転とラテアの膂力で何とか逃れるも、秘密組織も慣れたもの
あっさりとっ捕まり、殺される…と思いきや、組織から処分を免れる条件が出される。
それは夏輝が羊飼い、ラテアが彼の猟犬となること。
しかし、それは最初から誰かに仕組まれたことで……?
「語るべからず、かくべからず、呼ぶべからず、歌うべからず、想うべからず。知るべからず」
「貴方達は一体どう向き合うのでしょうね」
どこか悍ましく、気持ち悪く、ぶわりと全身の毛という毛が逆立つ。
―この街には、この世界には、知ってはならない厳重すぎるほどに秘匿された現実がある。
地球とテラ、2つの世界で抗う現代&異世界BLファンタジー、ここに開幕!
文字数 900,447
最終更新日 2023.09.15
登録日 2022.07.30
転生した男子、三上ゆうじは、親に愛されたことがない子だった
親は妹のゆうかばかり愛してた。
理由はゆうかの病気にあった。
出来損ないのゆうきと、笑顔の絶えない可愛いゆうき。どちらを愛するかなんて分かりきっていた
そんな中、親のとある発言を聞いてしまい、目の前が真っ暗に。
もう愛なんて知らない、愛されたくない
そう願って、目を覚ますと_
異世界で悪役令息に転生していた
1章完結
2章完結(サブタイかえました)
3章連載
文字数 24,058
最終更新日 2024.02.03
登録日 2023.12.21
「旦那様ァー!オラさ旦那様の傍にいられて嬉しいンだなァ」「僕もだ。今更なんなんだ?」そう言って端正な顔で微笑を浮かべるオルガートの顔と、屈託のない笑顔をいつまでも見せるノルドが今日も公爵家本邸を明るくさせる。これがオルガート公爵の邸、ホーノルド邸のいつもの姿のはずだった。ある少年がこの世界に現るまで。その少年は美しかった。この世界の者ではないとわかる彫りの薄い顔、所謂儚き美人。その少年はオルガートに恋慕を抱いた。その少年の健気な姿に心打たれ、いつも自分のような田舎貴族と懇意にしてくれるオルガートに恩を返したいと、きっと将来素晴らしい夫婦(男同士)になるだろうとノルドはどうしてか痛む胸を抑えながら、付き合おうと躍起になる少年の背中を押すのだ。
初作品となる拙作をどうぞよろしくお願いします!エセ方言なので所々おかしかったり設定ゆるゆるなところがありますが暖かい目でお願いします!!※女性はいますが同性婚が普通な世界です。かなりおそい投稿ですが、そんな長くはならないと思います。
文字数 35,044
最終更新日 2025.03.06
登録日 2025.02.10
静かな雨の朝。
都内の片隅にある古びた探偵事務所で、寡黙な探偵・朝倉蓮は、いつものように一人でコーヒーを冷ましていた。
そんな彼の前に現れたのは、笑顔が眩しい新米アシスタント・三上陽翔。
仕事の世界を甘く見ていると感じた蓮は、初日から彼を突き放すが――
事件を追うたび、彼の真っ直ぐさに、心の奥の氷が少しずつ溶けていく。
雨の夜、二人で一つの傘を差したとき、
蓮はようやく気づく。
これはただのバディじゃない――“恋”のはじまりだと。
過去に傷を持つ探偵と、未来を信じる青年が、
雨の街で少しずつ心を寄せ合う、静かで深いオフィスラブストーリー。
文字数 100,596
最終更新日 2025.11.06
登録日 2025.10.17
「凪沙を私に恋に落とす事を頑張ってみるね!」
満面の笑顔で彼女は高らかに宣言した。
「凪沙も私の事好きにさせてよ。私の事落としてみて?」
「私、恋愛的な意味で女の子好きになった事ないよ?」
「だからそこを頑張って私が落とします!」
「女の子を落とした事もないよ?」
「だからそこを頑張って凪沙が落とします!」
私はいまだに混乱していた。だってこれってお互いがお互いに好きになってもらって付き合いましょうって事だよね?
「だからこれからよろしくね?じゃあ、まずはLINEの交換から始めようか」
そう言って涼ちゃんはポケットからスマホを取り出して画面を見せてニコっと笑った。
この話はお互いを恋に落とすことをがんばる話
10/29 本編完結いたしました。
今後は2人のイチャイチャをアフターストーリーとして投稿予定です。
そちらもよろしくお願いいたします。
※ちさきと亜紀がメインのサイドストーリー「どさくさに紛れて触ってくる百合」も投稿しています。
それぞれ読んでも話は分かるように書いているつもりです。
文字数 285,535
最終更新日 2024.04.29
登録日 2023.07.25
そのマンションでは、やたらと“親切な人”ばかりが暮らしていた。
引っ越してきた川島光莉は、毎日のように“おすそ分け”を受け取る。
手料理、果物、煮物、スープ……誰もが笑顔で「気にしないで」と差し出す。
最初はありがたいと思っていた。だがある日、光莉はある疑念を抱く。
「……私、何か“代わりに渡すもの”を求められてる?」
冷蔵庫の奥に、誰も入れていないはずの何かがある。
鍋の底に沈む、歯。
笑い声が静かな夜に響き、訪問者は絶えず――
そして彼女は気づく。
“親切”とは、引き返せない儀式の第一段階だったことに。
笑顔の住人たちが揃うとき、「渡す側」の顔が完成する。
これは、“親切”という名の制度に取り込まれた女の記録である。
共助プロトコル_0→Terminationまで、全6章構成の儀式的ホラー。
※若干のグロテスク描写・猟奇的展開あり
苦手な方は閲覧をお控えください。
文字数 24,867
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.19
数千年もの時を魔導研究に費やした不死者ギルセリオン。
彼が最後に見出したのは、偉大な魔法の理ではなく――絶望の中に取り残された、四人の子供たちだった。
羨望と悪意に晒され、堕天した天使の少年。
異形の角を理由に壮絶ないじめを受けた牛獣人。
闇魔法を発現し、火炙りの刑に処されかけた少女。
国を守ろうと戦い、暴走した力で味方すら傷つけ追放された精霊。
寄る辺のない彼らを拾い上げ、育て、導いた日々は、不死者にとってかけがえのないものだった。
しかし、幸せな時間は長く続かない。因果の果てに、ギルセリオンは意思を失い、“ただの樹”と成り果ててしまう。
残されたのは、小さな四人。
だが彼らは泣き叫びながらも、不死者の温もりを心に刻み、立ち上がる。
怒りに燃え、努力を重ねる堕天使。
名誉を求め、拳を血に染める牛獣人。
怯えながらも、蜘蛛の影を塗り替える少女。
雷に震え、なおも笑顔で前に進む精霊。
世界は彼らを拒絶する。
だが、拒絶され続けたからこそ、四人は抗う術を知る。
異能を高め、命を削る訓練に耐え、血と涙と狂気を糧に成長していく。
これは――不条理な世界への逆襲の物語。
弱者に過ぎなかった子供たちが、やがて己の力で這い上がり、成り上がり、世界に抗う伝説へと至る。
文字数 13,911
最終更新日 2025.09.15
登録日 2025.09.12
「どうしてこうなったんだろう…」
少し時期をはずれた桜が待つ通学路。
傍目からも育ちの良いお嬢様たちが桜並木を潜りながら登校する中、僕は誰に言うでもなく呟いた。
「それは、お姉さまがお母様の申し入れを断れなかったからではないのですか?」
横の童女は歩くたびに赤みがかった髪を揺らす。
その表情は決して豊かとはいえないけど、慣れた人ならその奥にその機微を見つけられる。
「まさか本当に入学させられるとは思わないだろう?」
だって、僕は『男』なんだもの。
言葉にこそ出さないけど何を言いたいのかわかったのか日向は少し目をふせる。
「僕が女子校に入学だなんて、お嬢様に知られたらどんな顔されるか」
「お姉さまにとって、歓迎できない事態になるのはまず間違い無いかと」
「はぁ…そうだよねぇ」
深いため息をつきつつも、学院への通学を続ける。ここで足を止めても余計に目立つだけなんだから。
「とにかく、まずは目立たないように過ごさないとね」
気を取り直してカバンの握り手を持ち直す。
家を出た時から覚悟は決めてたんだろ、しっかりするんだ「私」!
「お姉さま、ごきげんよう!」
「ごきげんよう、いい天気ですね」
下級生の挨拶に、にこやかな笑顔を浮かべて返事をする。
スマイル100点、(いろんな細工込みで)容姿もも100点、それでも総合得点は赤点必至の0点必。
だってここは女子校で、『私』は『僕』で『男』なんだから。
無駄なことを考えても仕方がない、そう思い直して前を向く。
「日向、行きましょうか」
「お姉さま、辛くなったらいつでも日向がいますからね?」
日向が少し心配そうな表情を浮かべる。
でもそれは不要だと笑みを浮かべる。やろうと思えばきっとやれるんだから、と。
「大丈夫だよ…」
こうして僕の、私の学園生活は不穏な空気を纏いながらも軽快にスタートを切った。
「果てしなく不安だけどね」
1人呟いた言葉は今度こそ誰にも聞かれず、空に静かに溶け去った。
文字数 30,611
最終更新日 2024.05.11
登録日 2022.09.22