「記録」の検索結果

全体で2,386件見つかりました。
34 12
現代文学 完結 長編
夫の葬儀に、私以外の「妻」が五人現れた。 人気弁護士・九条直人の正妻として、十七年間彼を支えてきた九条環。 夫の不倫には薄々気づいていた。それでも生活を失うのが怖くて、何も知らないふりを続けてきた。 ところが葬儀の最中、見知らぬ若い女が立ち上がる。 「その人の妻は、私です」 女の指には、環と同じ結婚指輪があった。 続いて名乗り出たのは、子どもを連れた看護師、裕福な女性経営者、夫を崇拝する元依頼人――そして、環が二十年以上信じてきた親友だった。 五人全員が夫から結婚を約束され、全員が自分こそ本当に愛された妻だと信じていた。 騒然とする葬儀の夜、六人のもとへ死んだ夫から同じメールが届く。 『僕を殺した女へ。四十九日までに、全員の嘘を暴け』 添付されていた映像には、ホテルの階段下で瀕死の夫を見下ろす六人の姿が、時間をずらして記録されていた。 六人全員が、夫が死にかけていることを知っていた。 そして誰一人、救急車を呼ばなかった。 夫は女性を救う弁護士として名声を得る一方、弱みを握った女性たちを利用し、借金と秘密で支配していた。 その悪事を知っていた義母。 証拠を消した親族。 夫から金を受け取っていた環の実母。 そして環自身もまた、家庭を守るため、助けを求めてきた一人の女性を追い返した過去を抱えていた。 被害者であることと、無実であることは同じではない。 誰が一番愛されていたのか。 誰が一番傷つけられたのか。 誰の罪なら許されるのか。 六人の女たちは手を組み、裏切り、互いの傷を抉りながら、死んだ夫とその家族が築いた偽善の帝国を崩し始める。 だが復讐を進めるほど、環は夫と同じように、人の弱みを利用することを覚えていく。 「あなた、直人さんより怖いですよ」 そう告げられた環は、静かに微笑んだ。 「そうでしょうね。あの人を十七年も支えたのは、私だもの」 これは、誰の人生でも脇役だった女が、自分の罪まで復讐の道具に変え、すべてを道連れにするまでの物語。
大賞ポイント 7,391pt
文字数 426,233 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.19
キャラ文芸 連載中 長編
《完結保証!》 後宮の末席妃・明霞は、夜の蓮池で寵妃・玉蘭が殺される瞬間を目撃する。 犯人は――公正で慈悲深い妃として知られる雪慧。 だが次の瞬間、明霞はすべての始まりである朝へと戻っていた。 冤罪、毒香、偽の産着、消された記録、名もなき子供。 同じ日を繰り返す度、明霞は後宮に隠された真実へ近付いていく。 けれど、犯人を知っているだけでは誰も裁けない。 証なき声は握り潰され、真実は権力の都合で焼かれていく。 殺される女にも罪がある。 殺す女にも理由がある。 それでも明霞は決めた。 誰も殺させない。 誰の声もなかったことにはさせない。 これは――犯人を知っている妃が証拠と記憶を武器に後宮の闇へ挑む、死に戻り中華後宮ミステリー。
大賞ポイント 2,059pt
文字数 24,641 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.26
キャラ文芸 連載中 長編
琮(そう)王朝・天章年間。京師はおおむね平和であった。だが宮廷では、改革を求める「新令派」と、守旧を求める「旧律派」とが激しく実権を争っていた。 地方出身の少女「杏杏/シンシン」は、後宮に新入り料理人として雇われた。右も左もわからない中、皇后付きの下級宮女「桃桃/タオタオ」と仲良くなり、共に忙しい日々を送っていた。 だがある日、桃桃は宮中の道観で殺害される。何者かが邪悪な禁術を行い、桃桃は儀式の生贄として捧げられたのだという。 場の状況から、術を行ったのは皇后の曹氏と特定された。長く寵愛を失っていた皇后は、皇帝の心を引き寄せるため禁忌に手を染めた。そのために、忠実な侍女であった桃桃を犠牲にしたのだという―― ――はたして、本当にそうだろうか? 杏杏は疑いを抱く。あの朗らかだった桃桃が、そのような恐ろしいことに関わるだろうか。 疲れ果てた表情の曹皇后は、その手で人を殺せるような人物だろうか。 桃桃の正当な弔いのため、杏杏は、記録官の「小青/シャオチン」と共に不審な点を調べ始める。その調査がどこへ行き着くのか、予測もしないままに。 すべてを共謀したのが、寵愛第一の妃たる林貴妃、そして今上皇帝その人だなどとは、まったく知らぬままに。 北宋風架空王朝が舞台の倒叙ミステリーです。 作中名詞は、主要3人の綽名(杏杏/桃桃/小青)を除き、基本的に日本語読みとしております。 架空王朝が舞台ではありますが、ファンタジー的要素・超自然的要素は登場しません(信仰や祭祀はされています)。 原則1日2回(7:10, 17:10)更新を予定しておりますが、ストック調整の都合で1日1回更新になる可能性があります。その際はご容赦ください。 プロット作成支援・設定作成支援に生成AIを利用しています(本文はすべて筆者が書いています)。 表紙画像 / 写真AC さくら✿様 https://www.photo-ac.com/main/detail/33935305
大賞ポイント 1,535pt
文字数 26,583 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.06
ファンタジー 完結 長編
見渡す限りの白い雲海。その只中にぽつんと浮かぶ、ガラス玉のような箱庭。 そこには、亜麻色の髪をした明るい少年・トモノワと、彼を優しく見守る巨大な白銀の獣・アルジェが暮らしていました。『家族』との優しい日常 ・トモノワ:亜麻色の髪と青い瞳、青いコートと赤いマフラーを身に着けた天真爛漫な少年 ・アルジェ:銀色に輝く青い瞳の巨大なオオカミ ・コト:新しい家族、ふわふわの毛を持つチンチラ ・ルミ:真鍮色の翼と体を持つ賑やかなフクロウ ・テラ:赤銅色の体毛と体を守るコート・マフラー・手甲を身に着けた寡黙なクマ ・ポル:翡翠色の硬質な外皮の形を様々に変える不思議なアルマジロ ・リリ:薄桃色の透き通った体を持ち空中を漂うクラゲ 外の世界は、空をふたつに断つ「光の帯」が明滅し、ガラス玉の箱庭は目まぐるしい速度で流転する雲に浮き沈みしています。 しかし箱庭の内側は、穏やかそのもの。柔らかで穏やかな時間が流れています。 これは、果てしない時を漂うガラス玉の箱庭で、少年と個性豊かな家族たちが繰り返す、少し不思議で温かい永遠の日常の記録。
大賞ポイント 544pt
文字数 76,582 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.03
ミステリー 完結 短編
かつて聖堂や学び舎だった建物を再生した、 山あいの小さなホテル。 そこには、何かを終えた人間だけが辿り着くという。 元配信者で、現在は歯科衛生士として働く 館花琴音(たちばな ことね 45歳)は、 自分自身の心の整理のため、 そのホテルに滞在することになる。 静かな夜、ホテルでは 奇妙な「音」が聞こえ始める。 子どもの名前を呼ぶ声、誰かに似た話し方、 あるはずのない沈黙、拒絶された言葉―― それらはすべて、宿泊者自身が向き合うことを避けてきた過去だった。 琴音は探偵でも、裁く者でもない。 ただ、声と沈黙に関わってきた人間として、 彼らが“自分の音を聞く”のを邪魔しない。 再生とは、 許されることでも、元に戻ることでもない。 壊れたことがあっても生きていけると知ること。 全10話で描く、静かな心理ミステリー。
大賞ポイント 508pt
文字数 10,008 最終更新日 2026.04.24 登録日 2026.01.03
キャラ文芸 連載中 長編
倒叙形式ミステリー:犯行シーンから始まる、追い詰め型の快感 「文字は人を殺す。読み書きができることは一生隠せ」 没落した下級官吏の父が遺した呪いのような言葉を守り、漣(れん)は後宮の片隅にある「遺棄書庫」で、無知で無害な下女を演じていた。 しかし、そんな彼女の正体を見抜いたのは、後宮の秩序を司る監察官・公孫(こうそん)だった。 慈悲深い聖人のような貌(かお)の下に、底なしの野心と毒を隠し持つ公孫。 彼は、漣の圧倒的な事務処理能力と「記録の矛盾」を見抜く観察眼を、自らの出世のための「道具」として利用しようと画策する。 「君の頭脳を私に貸せ。代わりに、君が何より欲しがるものを用意する」 拒否権のない契約。こうして、後宮で起きる数々の醜聞を「片付ける」二人の共犯関係が始まった。 アリバイを作る妃、存在しない花瓶で人を殺める侍女――。 犯人たちが完璧に仕立て上げたはずの謎は、漣の知恵の前に、無残にも瓦解していく。 お互いに相手を「腹黒い」と罵り合いながら、二人はやがて、漣の父を死に追いやった後宮最大の禁忌へと近づいていくことになる。 知略と毒舌が交錯する、本格中華後宮ミステリ、開幕。
大賞ポイント 506pt
文字数 53,546 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.04.26
ファンタジー 完結 短編
証人の並びが、十年前と同じだった。 社交界の隅で「あの記録係」と呼ばれるだけの下級令嬢、ニナ・ファルクス。 王宮典礼局の記録補佐として、席次表、招待者名簿、贈答品台帳、証人名簿を扱う彼女は、誰の恋物語にも巻き込まれないよう、ただ目立たず生きてきた。 十年前、姉リゼは“聖女を虐げた悪役令嬢”として断罪され、護送中の事故で死んだ。 そして今、ニナは気づく。 聖女候補の早すぎる涙。 王太子の用意された怒り。 婚約者の不自然な沈黙。 震える侍女の証言。 そのすべてが、姉を殺した断罪劇と同じ順番で進んでいる。 さらに記録室の廃棄箱には、まだ起きていない毒害未遂の証人名簿が残されていた。 逃げるだけでは終わらせない。 姉を悪女にした者たち。 聖女という物語のために女たちの名前を消してきた者たち。 そして、ニナを次の悪役令嬢に仕立てようとした者たち。 すべての名前を記録に残す。 そして、台本を書いた者たちを、証拠の上で破滅させる。
大賞ポイント 46pt
文字数 260,634 最終更新日 2026.05.22 登録日 2026.05.03
歴史・時代 連載中 長編
天明の大飢饉で日本全国の民衆が苦しむ最中、米価が未曾有の高騰を記録した。 その結果、飢えに苦しむ民衆が全国から江戸に流れ込み、江戸幕府開闢以来の大規模な打ちこわしが勃発した。 だが、そのきっかけは、大門通りにある一軒の米屋に貼られた貼り紙であった。 その紙を米屋に貼るよう指示したのは、一人の謎の老人であった。 その老人は「水戸のご老公」と呼ばれ、多くの盗っ人集団から、「初代水戸藩主・水戸黄門光圀公」の生まれ変わりと信じられており、五千名もの暴徒が参加した打ちこわしを扇動した首魁であった。 折しも、幕府上層部では、賄賂政治を行なってきた田沼意次と、徳川一族の後押しを得た松平定信との権力争いの真っ最中であったが、そこにまで「水戸のご老公」は食い込んでいく。 田沼意次によって不当に蓄えられた米俵が、腐敗し切った火付盗賊改の役宅に運び込まれたことを知り、「水戸のご老公」は、五百もの米俵と千両箱五百個ーー締めて五十万両(約五百億円)を強奪する計略『怒気衝天』を発動する。 公儀御庭番や定火消などを巻き込みつつ、大勢の盗っ人一味を動員し、火付盗賊改と南北町奉行所を翻弄する「水戸のご老公」。 これに対し、南北町奉行関係者と先手組を率いる長谷川平蔵らが立ちはだかる。 「水戸のご老公」vs「鬼の平蔵」ーー勝つのはどっちだ!?
大賞ポイント 42pt
文字数 84,949 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.26
ファンタジー 連載中 長編
【完結済み・全53話・毎日更新】転生×復讐×完全断罪 「この女、リンは神殿の記録を穢した大罪人である。浄化の白光をもって、死刑を執行する」 第一神殿で監査係をしていた私は、ある日、住民たちの切実な声――祈訴が、神殿で大量に消されている事実に気づいた。 しかし、それを暴こうとしたその時…… 冤罪を着せられ、すべてを奪われた。公開処刑の場で、私は苦悶の中で意識を失った。 そしてそのまま―― ……死んだはずだった。 だが、私は生きていた。 瀕死の私は、神殿を不当に追放された元司書長バートランドに救われ、新しい身分を得る。 処刑の衝撃で白くなった髪を切り、名前をフィオナと変え、神殿の末端――記録課の入力係として再潜入する。 特別な能力はない。武器はただ、前世で身につけたIT知識だけ。 ガデルが完全に消去したはずのデータの「書き込みラグ」を探り、断片化された真実を一つずつ拾い集めていく。 私は知っている。神殿の頂点に君臨するガデルが、救済そのものを私物化していることを。 民の祈りを握りつぶし、世界の全権を手に入れようとしていることを。 そして彼が、決して許せない「現代からの転生者」であることを。 目立たず、静かに、誰にも気づかれないまま。 ――ただ一人を除いて。 名もなき記録係として、前世の知識と執念だけを武器に闇に迫る。 ――すべての悪事を暴け。世界が崩壊する前に。
大賞ポイント 31pt
文字数 33,517 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.13
ミステリー 連載中 長編 R18
1888年、土曜日の深夜。 ロンドンのパブで、友人のエリザベスと酒を飲んでいたイザベラは、自らの特殊能力を使って、客のグラスを手を使わずに動かしてみせた。 念動力を披露したのは、サーカス団を解雇された腹いせで、収入を絶たれた彼女は自暴自棄になっていた。 団長から言われた、 「お前はとっくに用済みなのだよ」 は、彼女を深く傷つけトラウマとなる。 その帰り道、イザベラは通り魔によって無情にも殺されてしまうのだが、生命が終わる瞬間に感じたのは、 「ああ、確か死ぬ間際はいつもこんな感じだった…」 という、過去の経験による思いだった。 そうして再び目覚めた先は、1954年の神戸の資産家・夏目周五郎の長女・蘭。 前世の記憶は成長とともに消失し、人生の記録は記憶となって上書きされてゆくが、蘭は鎌鼬皮膚裂傷症という謎の病に苦しめられる。 そして大学卒業後、行きつけのバーの店員、春樹と同棲を始めるが、日常的に振るわれる暴力に耐えかねて、口論の末、過って男を死なせてしまう。 この時、春樹に何気なく放たれた最期の言葉、 「お前は用済みなんだよ!」 によって、蘭の前世の記憶が甦り始める。 途方に暮れる蘭は、幼なじみでメッキ工場の跡継ぎ、紅林順次に相談を持ちかけ東京へ逃亡を試みるも逮捕されるが、病によってできた皮膚の傷は完治していた。 服役中に書物を読みあさる中、前世の記憶は覚醒するが、この世界は史実とは異なる異世界であると気がつく。 出所後、蘭を迎えた紅林とともに、東京で新たな人生を歩むふたりは子宝に恵まれ、質素ながら幸せを感じていたのだが、食物アレルギーによって子を失い、再び鎌鼬皮膚裂傷症を発病する。 蘭の怒りの矛先は、菓子メーカー「MIYATA 製菓」へと向かうのだが…
大賞ポイント 17pt
文字数 33,710 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.02
キャラ文芸 連載中 長編
①登場人物の紹介  隼は、祖母が守ってきた動物保護施設の修繕費を得るため、恋愛リアリティショーに参加した青年。余計な会話を避けがちだが、嘘を重ねるくらいなら本音を言う。沙樹は、恋愛番組の甘い言葉を信用していない女性。過去に傷つけられた経験を抱えながら、制作会社の不審な契約を調べるため城館へ来た。嘉城は目立つことで自分を保ち、渉は歌声と耳の良さで城館の違和感を拾う。央丞は快適な日常を愛し、達夫は離れて暮らす娘への後悔を抱える。百萌佳は契約書と記録を読み、ひらがなのさきは過去に告発できなかった罪悪感を胸に戻ってきた。 ②あらすじ  三月末、内海の孤島に建つ改装中の城館ホテルで、七日間の恋愛リアリティショー『運命の人募集中です』が始まる。参加者八人は、星降る温室、黄昏の屋上、古い野球場跡で甘い演出に乗せられていく。けれど二日目の夜、司会者の久瀬羽角が番組を命がけの選択へ変える。告白、投票、嫉妬、ペア成立。恋愛番組らしい行動ほど、一人だけを助ける筋書きへ近づいてしまう。隼と沙樹は互いを恋人と呼ばないまま、仲間の言葉、音、記録、動物の通り道をつなぎ、久瀬が作った結末を壊そうとする。運命を信じられない二人が選ぶのは、恋の勝ち負けではなく、八人全員で四月一日の朝を迎えることだった。
大賞ポイント 15pt
文字数 21,965 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.25
キャラ文芸 完結 長編
「君は僕無しじゃ、息もできないんだよ」 突如として、この世界から一切の『音』が奪われた。 阿鼻叫喚の地獄と化した街で、僕は一人の少女を拾う。 彼女の名は、音を失う前の世界で『天才』と呼ばれたピアニスト。 かつては数千人の喝采を浴びていた高嶺の花。 けれど、音が消えた今、彼女はただの「音も出せない無力な美少女」に過ぎなかった。 僕は彼女を地下室に閉じ込め、メイプルシロップのように甘く、そして逃げられない執着で包み込む。 僕は彼女を地下室に閉じ込め、彼女の好きなメイプルシロップを毎日運びながら、甘く、そして逃げられない執着で包み込む。 「外は危険だ。音のない世界で、君を守れるのは僕だけなんだ」 ピアノを失った少女と、彼女を支配することでしか自分を保てない僕。 地下室に満ちるのは、甘いメイプルシロップの香りと、二人の吐息だけ。 これは、崩壊した世界で繰り広げられる、過剰で幸福な『共依存』の記録。 奪われた音の代わりに、僕が君を愛で満たしてあげる。 たとえそれが、出口のない地獄だったとしても。
大賞ポイント 11pt
文字数 98,978 最終更新日 2026.05.28 登録日 2026.04.30
歴史・時代 連載中 長編
「あれは事故じゃない。誰かにやられた」――妹の遺言を胸に、KGBの分析官となった青年レフは、封印された記録に“存在するはずのない証拠”を見つける。 消されたログ、英語の刻印、謎のコードネーム「スコーチ・アース」。辿り着いた先は、アメリカ、CIA、そして国家規模の陰謀だった。 レフは戦争を正当化するため「作られた証言」を語らされようとしている少女に接触し、世界が注視する議会の場で、黒幕を裏からハメて公開処刑する。 これは一人の兄の復讐であり、世界の均衡を崩す引き金でもある。真実を暴くのか、破滅を招くのか――。
大賞ポイント 11pt
文字数 40,894 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.18
キャラ文芸 完結 長編
皇帝の寵愛を受けていた華照宮の妃が殺された。 皇后ゆかりの短剣。皇后宮の香り。儀礼前日に繰り返された使いの出入り。 後宮では、皇后の嫉妬による殺人だという噂が囁かれる。 事件の記録整備を任されたのは、商家の娘として帳簿に親しみ、その字と情報整理の才を買われて後宮録事となった「私」だった。 「私」に分かるのは、人の心ではない。 いつ、誰が、どこへ入り、何を渡したのか。 その記録と証言が一致しているかどうかだけだ。 やがて一つの受領記録をめぐる齟齬から、事件の真相は明らかになる。 だが本当に問われていたのは、犯人が誰かではなかった。 華照宮の妃は、なぜ寵姫として振る舞っていたのか。 静月宮の妃は、なぜ記録に現れないのか。 皇后は、何を守っていたのか。 これは、殺人事件の記録。 そして、記録には決して残されない寵愛の物語。
大賞ポイント 11pt
文字数 50,860 最終更新日 2026.06.25 登録日 2026.06.19
ライト文芸 連載中 長編
①登場人物の紹介  勇太は、半分水没した海沿いの街で、蓮見台団地の食料、水、見張り、修理順を帳面に記録して暮らしている元市職員。黒いスーツを作業着代わりに着続け、七年前の避難誘導で妹を見つけられなかった痛みを抱えている。莉乃は、壊れた文具や看板から暮らしの道具を作る少女。曲がる金属板に目盛りを刻んだ「自由定規」で、畑の幅も、壊れた配管も、人の心の余白も測ろうとする。茉優、絢輝、昌生、真宝、ムネノリ、耀瑠たちも、屋上菜園と雨水槽を守りながら、笑いと工夫で毎日をつないでいる。 ②あらすじ  七年前の豪雨で街が水に沈み、蓮見台団地の住民たちは屋上菜園、雨水浄化槽、手作りの修理道具で暮らしていた。ある秋の朝、沈んだ湾岸倉庫の方角から、自律水上備蓄船リヴァイアサンが流れ着く。船内には、冬を越すための薬、浄水膜、種、発電部品が残っているかもしれない。だが、北側の高架道路で暮らす北環商会も、その船を求めていた。  勇太は物資を守ろうと焦るが、莉乃は「まず一緒にごはんを食べよう」と止める。食べ物を独り占めしないこと。怖いときは手を伸ばすこと。帰る場所を決めてから遠くへ行くこと。二人が交わした約束は、団地、商会、通信塔で暮らす人々を少しずつ結び直していく。終末後の街で、奪い合うのではなく、鍋を大きくして朝を迎える物語。
大賞ポイント 9pt
文字数 37,092 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.28
ライト文芸 完結 長編
「剣で斬るより、この暴露(データ)一つの方が、よっぽど残酷に人を殺せるんだよ」 影の組織の使い捨て実験体として、地図にも載らない閉鎖国家の理科室に捨てられた少年。 だが、死を待つだけの彼に訪れたのは、絶望ではなく覚醒だった。 右目に宿ったのは、世界のあらゆる情報を引き出し、書き換える超越スキル――神の瞳。 埃を被った理科室の端末を叩けば、この世界の機密はすべて俺の所有物(データ)となる。 民衆の前で清純を装う聖女が、裏で溺れる醜悪な不倫の記録。 国を愛するふりをした王太子が、私欲のために結んだ売国の密約。 すべては見えた。すべては握った。 「――さあ、社会的抹殺(フクシュウ)のカウントダウンを始めようか」 一歩も動く必要はない。剣も魔法も必要ない。 ただ理科室で指先を動かすだけで、傲慢な聖女は民衆の石打ちに遭い、強大な組織は一夜にして内部崩壊する。 隠し資産を奪い尽くし、弱点を握り、自分を裏切ったすべてを絶望の淵へと突き落とす。 閉鎖国家の片隅から始まった少年のハッキングは、いつの間にか世界の運命さえも掌握していた。 今さら泣いて許しを請うても、もう遅い。 これは、情報の神となった少年による、無慈悲で完璧な一方的蹂躙(ざまぁ)劇。
大賞ポイント 7pt
文字数 44,976 最終更新日 2026.04.18 登録日 2026.03.18
SF 完結 長編
「大砲? 蒸気機関? そんな非効率なものは必要ない。――統計(データ)があれば、国の一つや二つ、戦わずに餓死させられるんだから」 歴史の一次史料を漁るだけの引きこもりだった俺が転生したのは、1700年、清朝・康熙年間のマカオ。 手元にあるのは、自作の発電機で一日にわずか一分だけ起動する、未来の「知の避難所」――スマホ。 宣教師助手という底辺の立場から、俺は港を流れる銀とモノの動きをスマホに叩き込む。 そこに浮かび上がったのは、100年後にこの国をアヘンで沈め、灰にする「地獄の予兆」だった。 俺が仕掛けるのは、最新兵器による虐殺ではない。 港湾則例(SOP)、差別関税、相互監査、そして緻密な統計。 「あのアホな列強どもに教えてやろう。関税率一つで、お前たちの自慢の軍隊が維持できなくなる仕組みをね」 俺が数字を一行書き換えるたびに、傲慢な列強諸国の経済は音を立てて崩壊し、富は音もなく俺の手元へと逆流する。 軍事技術をあえて加速させず、欧州の軍需モデルを根底から破綻させる。 世界大戦も冷戦も起きない、「進歩は遅いが、平和は長い世界」への強制リライト。 これは、歴史の塵だった男が、未来のAIと共に、制度という網で巨大な悪を絡め取る、最も静かで、最も残酷な「経済無双」の記録。
大賞ポイント 7pt
文字数 48,305 最終更新日 2026.05.23 登録日 2026.03.04
ミステリー 完結 長編
制限時間は、三十分。 対象者の本当の課題を見抜き、最も意味のある「行動変容」を起こした者が勝者となる。 全国の作業療法士たちが集められる特殊競技、通称「ケースバトル」。 訪問リハ出身の作業療法士・桐生透子は、失踪した恩師・榊原透の手がかりを追い、その舞台に立つ。 大学病院の理論派OT、精神科領域の観察者、短時間で人を動かすカリスマOT。 名だたる参加者たちが検査データや心理分析、巧みな声かけで対象者に迫る中、透子が見るのは、玄関の靴、袖口の汚れ、家族の沈黙、使われなくなった道具、そして「大丈夫です」という言葉の奥に隠された本音だった。 リハビリ拒否を続ける高齢男性。 退院直前なのに家に帰りたくない女性。 身体機能は改善しているのに食べることを拒む若年患者。 家族にすべてを代弁される初期認知症の女性。 言葉で思いを伝えられなくなった失語症の男性。 一つひとつのケースを読み解くたび、透子は恩師が残した謎へ近づいていく。 やがて浮かび上がるのは、記録から消された「Case 0」。 それは、本人も家族も「大丈夫です」と言い続けた、ある家の物語だった。 人を動かすことは、本当に支援なのか。 帰れる生活と、続けられる生活は同じなのか。 そして、作業療法士は何を見るべきなのか。 検査では見えないものが、生活には出る。 これは、無名の作業療法士が制限時間の中で人の暮らしに残されたサインを読み解く、医療ミステリー×頭脳バトル。
大賞ポイント 7pt
文字数 102,521 最終更新日 2026.06.07 登録日 2026.06.06
ファンタジー 連載中 長編
   世界は一度、滅んだ……らしい。 それでも生き残った人間がいた。 数千年後の今、この世界。 人間以外にも、他の種族・獣人や新しい生き物が誕生した。 鉄くずや金属のパイプ、鉄板でできた塔の街。汚れた空気。空気清浄装置のついた呼吸マスクをしないと、生きていけない世界。 いにしえの記録に残っていた、スチームパンクの世界そのまま。 きれいな【聖石】をみつけた少年シキトと、不思議な生き物【聖石獣】。 ポストアポカリプス。 厳しい環境の中で逞しく生きていく、少年シキトと仲間たちの物語。 ◆終末世界×ほのぼの ◆ファンタジーSF
大賞ポイント 7pt
文字数 20,384 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.26
ライト文芸 連載中 長編 R15
【百合✕特殊任務✕東北旅】失職しかけの社長秘書マサキに目をつけたのは、社長令嬢のレーラだった。マサキが受けた特命は、ヴァーチャルエラー修復士のレーラを徹底サポートすること。真っ赤なポルシェをガンガン走らせエラーをやっつけながら、2人はひたすらに北を目指す。 【登場人物】 月ノ井 真咲(ツキノイ マサキ):ヴァーチャルストーム社 社長秘書 萌蘖 玲蘭(ホウゲツ レイラ):ヴァーチャルストーム社 社長令嬢 ■21時台、毎日更新中!全34話、10万字ほどで完結します(エタりません!)。 ※この物語はフィクションです。実在の人物、地名、企業とは一切関係ありません。 ※微エロ展開を含みます。キス、噛む、踏む、等。苦手な方はご注意ください。
大賞ポイント 5pt
文字数 97,958 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.06
34 12