「もう」の検索結果
全体で14,713件見つかりました。
1人が推理で真相を導き出し、もう1人が武力と筋力で証拠を掴み取る!
陽麗(ヤンリー)は、圧倒的強さを誇る女性将軍。「脳筋」と呼ばれるが、それは誉め言葉だ。
後宮のいじめから救い出したことで、陽麗は、12歳の嬪・沈月(シェンユエ)に慕われる。沈月は半島の小国から連れて来られたばかりで、未だお妃教育を受ける身だった。
妃の中毒死事件に隠された謎を暴くことで、2人の間に信頼が生まれた。
そこへ魔教の宗主・燕飛宇(イエン・フェイユー)が現れ、陽麗に警告する。
「おい脳筋。随分あっさりとあの子に取り込まれたな」
沈月が時折見せる暗い表情。 また、陽麗自身は知らないが、彼女と極東の島国にはある繋がりが――
年齢の離れた女性2人が挑む、本格中華後宮サスペンス。
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文字数 26,342
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.30
「お前の音楽は、譜面をなぞるだけの死体だ」
ボストンの凍てつく風の中、名門バークリー音楽大学で僕、ショーン・ハミルトンは絶望していた。伝説のジャズ・ピアニストを父に持ちながら、過去のトラウマで空も海も奪われた僕は、箱庭のような大学で「座標」に縫い止められていた。
そんな僕を「無能なエリート」と嘲笑い、バンドから追放した連中に、僕は何も言い返せなかった。
だが、運命が僕を「ゴミ溜めのピアノ」へと誘う。
そこで出会ったのは、理論を「戯言」と切り捨て、音を「美味しい味」で解釈する、バークリー最凶の落ちこぼれ少女・メグだった。
彼女の奏でる、和声理論を蹂躙し、脳漿をかき混ぜるような野生の演奏。
論理と規律を信奉する僕の知性が、彼女のカオスに食い荒らされていく。
「キミの音、壊れてるね。だから、キミが必要なんだよ」
二人の「欠陥品」が重なった瞬間、凍てつくボストンの夜は、世界を震撼させる熱狂の「ブルー・ノート」へと変貌する。
僕を捨てた連中が、僕の「編曲(スコア)」の真価に気づいた時にはもう遅い。
僕たちはもう、五線譜という名の檻を抜け出し、誰も到達できない音の極致へと駆け上がっている。
これは、すべてを失った男が、一人の少女と共に「音楽」を再定義し、世界を青い毒薬で染め上げる、逆転と救済のクロニクル。
文字数 224,930
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.05.01
光輝くの玉座に座るのは、嘘で塗り固められた偽りの救世主。
辺境の地に追いやられたのは、『国崩しの魔女』の烙印を押された、本物の奇跡。
滅びゆく王国に召喚されたのは、二人の女子高生。
一人は、そのカリスマ性で人々を魅了するクラスの女王。
もう一人は、その影で虐げられてきた私。
偽りの救世主は、巧みな嘘で王国の実権を掌握すると、私に宿る“本当の力”を恐れるがゆえに大罪を着せ、瘴気の魔獣が跋扈する禁忌の地――辺境へと追放した。
だが、全てを失った絶望の地でこそ、物語は真の幕を開けるのだった。
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女性HOTランキング5位ありがとうございます!
文字数 200,148
最終更新日 2025.09.23
登録日 2025.08.26
元流行作家の秋月は、もう十数年も本を書けていなかったが、秋月の信奉者の桐谷美香からの勧めで起死回生の策としてユーチューブ番組を立ち上げることにした。『歴史探偵! ナイトスクープ』という番組で、視聴者から解いてもらいたい謎を募り、視聴者受けするような謎を選んで、回答を準備して番組で回答、解説するのだ。流石、元流行作家だけのことはあって、ホームページで謎を募集後一週間でかなりの応募が集まり、応募件数の多かった本能寺の変の謎を解くことに決めた。本能寺の変で、信長が暗殺された理由、すなわち明智光秀が信長を自害に追い込んだ理由は、光秀やその重臣達が信長暗殺後、短期間に討ち取られてしまったため、明らかになっておらず、謎とされている。御多分に洩れず、歴史小説家として秋月も本能寺の変について書きたいと思い、資料をかなり読み込み、構想もまとまりかけていたのだが、あと数ピース嵌まればというところで頓挫して、うっちゃっておいたのだ。美香が手伝ってくれると言ってくれたものの、番組は1カ月半後とホームページで告示してしまったため、1ケ月半で構想をまとめ上げ、撮影まで持っていかねばならない。締め切りが大いに気になるものの、美香と一緒に仕事のできる嬉しさもあり、二人で前祝に一杯飲みに行った。都内近郊の居酒屋で、時間も早かったため、すいており、周りを気にせず、二人で本能寺の変の話で大いに盛り上がった。近くの席で秋月の元愛読者で、最近会社からリストラされて暇を持て余している福山に話を盗み聞きされているのに気づかずに。秋月は上機嫌でしたたかに飲んでしまい、美香と駅で別れた後、千鳥足で家に帰る。泥酔していて、鍵を開けて家に入る際に頭から床に倒れ込んでしまった。そして秋月の後をつけてきた福山も共連れで家に入り込んだ。
翌朝、秋月が目を覚ますと、頭はハッキリしているが体が動かない。そして初対面の福山が自分を見守っているのに気づく。福山によると、体が動かないのは一時的な脳震盪に伴う脱力や、長時間の圧迫による神経の麻痺によるもので2~3日で動けるようになるのではないかという。ただし、慢性硬膜下血腫の可能性もあり、これだと後日意識を失ったり寝たきりになる可能性があるという。夕方には救急車を呼んで、ちゃんとした病院で精密検査を受けた方がよい、17時迄に本能寺の変の謎を解け、17時迄に謎を解いたら救急車を呼ぶが、17時迄に謎を解けなければ秋月を放置して去ると福山から申し渡されてしまった。不法侵入で罪に問われるぞと言っても、危ないから助けようと思って家に入ったので刑法37条の緊急避難や、刑法35条の正当な行為に該当し、罪に問われることはない、手荒なこともしていないと、軽くいなされてしまう。謎解きには福山も知恵を貸すというので、秋月は福山を相方に夕方までに本能寺の変の謎を解かねばならぬ羽目に陥ってしまった。
文字数 11,030
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.30
警視庁の地下深く、迷宮入りした不可解な事件ばかりが回される「特殊迷宮捜査対策室」――通称・特迷(とくめい)。そこに配属された若手刑事・小泉泰明は、着任早々、被害者の血液が跡形もなく消え去るという「現代の吸血鬼事件」の捜査を命じられる。
手がかりを求め、泰明は「怪異に詳しい」と噂される狐を祀る神社の娘・塔子司のもとを訪ねる。しかし、彼女が泰明をみるなり放ったのは、あまりにも突飛な一言だった。
「その事件の犯人、最後の被害者の婚約者ですよ」
「動機は?」
「分かりません! でも絶対に彼が犯人です!」
司の能力は、事件の答え(犯人と結末)を100%当てるというもの。しかし、そこに至る過程(動機やトリック)が完全に抜け落ちているという、あまりにも致命的な欠陥を抱えていた。
警察組織は「直感」などでは動かない。証拠がなければ逮捕もできず、次の殺人を防ぐこともできない。 「答え」を知る司の予言に振り回されながらも、泰明はその答えから逆算して過程(証拠とトリック)を埋めるための捜査を開始する。
あらかじめ分かった答えを証明する、前代未聞の「逆算型」ミステリーの幕開けだった――!
この物語は私が書いた
『確定推理 東狐 司(とうこつかさ)は、答えは解るが過程が解らない』
『不思議な彼女 塔子司 アセットディスティニー』
• 『東狐司(とうこつかさ)の不思議事件簿』
を元にもう少し本格的に出来ないか悩み書き始めた物です。
このジャンルは苦手なので暖かく見守って下さい。
この物語はカクヨムにも連載しています
文字数 47,243
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.15
「剣で斬るより、この暴露(データ)一つの方が、よっぽど残酷に人を殺せるんだよ」
影の組織の使い捨て実験体として、地図にも載らない閉鎖国家の理科室に捨てられた少年。
だが、死を待つだけの彼に訪れたのは、絶望ではなく覚醒だった。
右目に宿ったのは、世界のあらゆる情報を引き出し、書き換える超越スキル――神の瞳。
埃を被った理科室の端末を叩けば、この世界の機密はすべて俺の所有物(データ)となる。
民衆の前で清純を装う聖女が、裏で溺れる醜悪な不倫の記録。
国を愛するふりをした王太子が、私欲のために結んだ売国の密約。
すべては見えた。すべては握った。
「――さあ、社会的抹殺(フクシュウ)のカウントダウンを始めようか」
一歩も動く必要はない。剣も魔法も必要ない。
ただ理科室で指先を動かすだけで、傲慢な聖女は民衆の石打ちに遭い、強大な組織は一夜にして内部崩壊する。
隠し資産を奪い尽くし、弱点を握り、自分を裏切ったすべてを絶望の淵へと突き落とす。
閉鎖国家の片隅から始まった少年のハッキングは、いつの間にか世界の運命さえも掌握していた。
今さら泣いて許しを請うても、もう遅い。
これは、情報の神となった少年による、無慈悲で完璧な一方的蹂躙(ざまぁ)劇。
文字数 44,976
最終更新日 2026.04.18
登録日 2026.03.18
「反逆者として処刑されたはずの男が、なぜここに――」
帝国の重鎮たちが祝杯を上げる会議室に、死んだはずの投資家ヨシュア・ゴールドシュミットが舞い戻った。
「金で買えないものはない。……そうだろう、閣下?」
1839年、清国・広東。
欧州の金融界で「若き異端」と呼ばれた投資家、ヨシュア・ゴールドシュミット。彼は、アヘンによって国を蝕もうとする東インド会社の非道を、清国の全権大臣・林則徐とともに目撃する。
「やられたら、やり返す。……百倍返しだ」
ヨシュアは豪商・伍秉鑑と手を組み、翌年のロンドン・シティに舞台を移す。武器は剣でも魔法でもない。現代の金融理論と、時代の「通信速度のラグ」そのものを利用した、圧倒的な情報戦略だ。
「反逆者として処刑されたはずのヨシュアが、なぜここに――」
帝国の重鎮たちが祝杯を上げるその会議室に、ヨシュアは舞い戻る。空売り、資産凍結、そして帝国の信頼そのものを崩す情報戦。
「平和は不要と笑ったか。ならば、この国ごと十倍利息で買い叩いてやる」
これは、ただ一人の男が「帳簿」と「信用」を武器に、大英帝国という巨大な権力構造そのものを塗り替えていく、経済逆転劇。
文字数 97,067
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.04.20
「俺たちは、ずっと最高の親友だよな?」
あの日、俺が無邪気に笑って言ったその一言が、すべてを終わらせる合図だった。
幼馴染の美少女4人。
清純で、優しくて、俺のことを誰より理解してくれている自慢の友人たち。
だが、俺が「親友」という言葉を口にした瞬間、彼女たちの瞳から光が消えた。
壊れたのは、俺か。それとも、彼女たちか。
「……うん、そうだね。ずっと、ずっと、一生離れない親友だよ」
微笑む彼女たちの背後で、俺を飼い殺すための檻が完成していく。
友情という名の甘い仮面の下で煮えくり返る、逃げ場のない執着包囲網。
一度足を踏み入れれば、もう二度と外の世界には戻れない。
これは、無自覚に彼女たちを絶望させた俺と、
愛という名の呪縛で俺を閉じ込めようとする、手遅れな4人の美少女たちの物語。
文字数 110,806
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.03.11
五十七歳の整備工・山岸修司は、リストラの日、相棒のバイクごと異世界へ迷い込んだ。
そこは、石油のない世界だった。
タンクに残る燃料は、数百キロ分。
使い切れば、相棒は二度と動かない。
帰る道を探して走り出した修司は、行く先々で壊れたものに出会う。
動かなくなった荷車。濁った井戸。止まった水車。沈んだ坑道。
魔法も剣もない。あるのは、三十年以上、機械と向き合ってきた整備工の手だけ。
燃料を惜しみ、時にはバイクを押して歩きながら、修司は壊れた暮らしを一つずつ直していく。
流れ者として警戒され、職人として認められ、旅の途中で出会った少女や仲間たちと、少しずつ縁を結んでいく。
だが、旅の果てで彼が知るのは、帰還の道ではなかった。
かつて同じようにこの世界へ流れ着き、帰れないまま何かを遺した先人の工房。
そして、相棒の命がもう長くないという事実。
肩書きも家庭も失った男は、最後の一滴を何に使うのか。
これは、失った人生を取り戻す物語ではない。
帰れない世界で、残された手と相棒の命を使い、誰かの明日を直していく物語。
文字数 44,585
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.29
冴えないおっさん×毒舌アイドル×カピバラ一匹(!?)の異世界タッグ!
一見、ただの冴えない中年男。
無精ひげにくたびれた顔、鳥の巣みたいな頭――誰がどう見ても「ダサいおっさん」。
だがその正体は、裏社会で「閻魔」と恐れられた始末屋だった。
暴力にまみれた過去。
守れなかった恋人。失ったものの数々。
もう誰も信用せず、ただ悪を狩ることだけを生き甲斐にしてきた男――浅羽隼人。
そんな彼が出会ったのは、二十歳近く年下の小柄な美女。
世界を熱狂させた伝説級Vtuberにして、口の減らない生意気娘・小槻瑚依。
「は!? その上から目線の正義厨、誰に説教垂れてんの!?
あんたの存在そのものが地球のバグなんだけど!」
夢のような美しさと、止まらない毒舌。
そして――ありえないことに、二人は揃って異世界へと放り込まれる。
それだけじゃない。
なぜか一匹のカピバラまで一緒に!?
冷徹で孤独な始末屋。
賑やかで人懐っこい毒舌アイドル。
そして、超人気モフモフ(!?)
最悪の組み合わせに見えて、最強の相棒がここに誕生する。
刀と竜がうごめく異世界で、
冴えないおっさんと生意気アイドルの、血と運命の旅が幕を開ける。
文字数 921,256
最終更新日 2026.06.10
登録日 2026.01.12
長年勤めていた図書館が休館になって失職した町田紗耶香は、本を積んだワゴン車に乗って旅に出る。心の傷や悩みを抱えた人々の心の癒しのために、夫の蒼空(元雑誌編集者)が残した本を手渡そうとしていた。「旅の途中で、もし心を癒すために本を読もうとする人たちに出会ったら、あなたが選んだ本を手渡してください」という言葉を残して、蒼空がこの世を去ったからだ。ワゴン車を運転していると、紗耶香は常に蒼空が近くにいることを感じていた。最初に出会った居場所のない少女をワゴン車に乗せて、二人で移動することになる。旅の途中で、夢を諦めかけた青年、未送信の手紙を書き続ける女性、婚約者を失い時間が止まってしまった男性など、紗耶香は心に傷や悩みを抱えた人々に次々と出会う。紗耶香は悩みを抱えた人々と心を通わせて、心を癒すために選んだ本を渡すたびに、自分自身の心の傷も少しずつ癒していることに気づく。旅が終わりかける頃、紗耶香はようやく蒼空に渡せなかった手紙を書きあげるが、それでも、紗耶香の旅は続く。癒しの本を求める人々のもとへ本を届けるために。
文字数 8,847
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.27
紀州から参られた徳川吉宗様が新しい上様となられて間もない江戸の町はそれなりに平和である。
しかし、事件が起こるのは人の世の常であって…。
禁止されたばかりの心中事件に幽霊騒動に珍味に明け暮れる色男たちとどうもきな臭い。
そんな中でも市井の人々の関心は悪党から盗み、貧しき者達に金を恵む謎の義賊、塗化猫が久しぶりに出没したという話で…。
しかもこの義賊、いつの頃からかなぜか妖として囁かれる始末。
だが、桃助は知っている。奴はただの人間。しかも人だけの精神なんて物は持ち合わせていない小悪党だと言う事を…。
なぜかって、濡化猫は桃助の親父であるから。そして、奴はとっくの昔に死んだのだ。
だから、濡化猫はもう江戸には現れない。そう思っていたというのに何の因果か濡化猫は現れて頭が痛い。
一体、誰が名乗っているのか?
菊次、桔梗、藤吉、蓮丸、椿蔵、萩太、朝顔。
弟妹達の誰かに決まっている。
彼らは騙りにスリ、はたまた、喧嘩好きなど脛に傷を持つ者ばかり。
そして、揃いもそろって二代目濡化猫を襲名しろという圧をかけてくるものだから質が悪い。
とはいえ、桃助もひょんな事から南町奉行所定町廻同心、枝元梅之助を名乗っているのだから小悪党に違いはない。
そんな男の元にもたらされたのは禁止された心中者が出たと言う知らせであった。
それを発端として様々な事件が桃助の元に舞い込んでくる。
ゆるやかに流れる江戸に猫神様(エセ)の気配が漂う中、果たして成り代わり青年同心は無事解決できるのか?
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
第1回新エンタメ小説大賞にエントリーしてます。
完結まで毎日更新予定です!
よろしくお願いします。
文字数 39,661
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.27
終末×ほのぼの×旅×釣り!?
猫耳メイドロボ「ニアン」は、自らの製造者「博士」のクローンである娘、「お嬢様」と終末世界を旅することに。地球は宇宙人に荒らされまくり、今は文明すらない状態。しかし博士からは「お嬢様の生命維持」と、もうひとつの命令を承っており――とにかく、お嬢様に食わせるものを探さなければいけない!
こんな荒廃した地上に作物などあるはずがなく、望みがあるとすれば――そうだ、宇宙だ。宇宙空間には、未だ宇宙人の影が見える。
これは魚影だ。
ならば、釣果にできるだろう。
『お嬢様、本日の釣果をご報告いたします』――
文字数 8,004
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.30
「なんで手ぇ震えてるん? 何、前のバディのことでも気にしとん? 自分が殺したんやろ?」
レーベンはバディであるアモルを亡くしたばかり。
傷が癒えぬまま、新しくバディになったのはルストという獣人。
出会いは最悪。
相性も最悪。
共通点といえば——。
「俺もバディ殺してもうてん。仲間やな」
そして、生活を脅かす、「獣鬼(じゅうき)」を倒すこと。
その二つしかなかった。
信頼がなければ渡せぬギフト。
「俺が思うに、お前とは、友達でもない。家族でもない。恋人でもない」
痛みを伴う中で二人はバディとして、この関係の答えを導き出していく。
表紙:同人誌表紙メーカー様にて作成
文字数 103,029
最終更新日 2026.07.04
登録日 2026.05.17
闇の世界の住人であるムコウマル・サトシは、搾取され続ける日々。
金はある。
それは、すでにどれほどあるか分からない。
では、何を搾取され続けたのか。
それは自由と時間だ。
金があっても使う時間が無ければ、それは只の数字の羅列だと彼は言う。
ムコウマルは思う。
もぅ、疲れた……
もう、働きたくないと。
そんな彼に突如訪れた転機。
異世界へ転送されたのだ。
ムコウマルの目に広がる景色は、異世界転送の定番である中世ヨーロッパ風で剣と魔法が飛び交う世界──
──ではない。
眼下に広がる世界は、彼が元いた世界となんら変わらないように見える。
いや、良く目を凝らすと所々古臭い。
なら、異世界転送と言うより過去へタイムスリップ?
だが、彼が知っている過去とは少し違うような……
元いた世界とは決定的に違う所もあるし、やっぱり異世界?
まぁ、そんな事はどっちでも良いと彼は思案する。
これを機に、働かないと彼は決めた。
幸いにも暮らしていけるだけの金は、…………ない!?
ここが過去なら、これまで彼が自由と時間を失ってまで稼いだ金は無いはずだ。
無いと言うか、これから稼ぐと言う事になる。
異世界だとしたら猶更だ。
ムコウマルは悩む。
どうする。
やはり働くしかないのか。
だが、それはイヤだ。
彼は“転生”したのではない。
記憶も身体もそのままで“転移”したのだ。
当然寿命もそのままだろう。
残った時間は決して多くはない。
せっかくの機会だ。
転移前と同じ生活はしたくない。
だが、どうする。
金が無いと、生きていけない。
なんとも世知辛い世の中だ。
そんな折に目にした新聞。
彼の中にある記憶だと結果が分かっている。
昔同じような事があったからだ。
偶然か。
それとも、本当に過去へタイムスリップしたのか。
チート能力は無いが過去の記憶で金を稼ぐ。
目指すは不労所得!!
文字数 435,130
最終更新日 2026.07.01
登録日 2024.02.14
秋月 衛(あきづき まもる)は、33歳の臨時教師だ。
久々の教育現場は、私立 凪潮学園(しりつ なぎしおがくえん)に決まった。
大学で同期だった宇都宮が教頭を務める、地方都市の有名学校だ。
初登校の日、校内を歩いていた衛は印象的な少女に出会う。
この学園の中等部に通う、早乙女 希良(さおとめ きら)だ。
ピンクの髪や、盛った睫毛、派手なネイルなどから察するに、彼女はギャル。
しかし、片方だけ見せている瞳は澄んできれいだ。
衛は迷うことなく、希良に学校の案内を頼んだ。
教頭の宇都宮は衛の到着を喜んだが、疲労の色が隠せない。
4月に、この学園で猟奇的な殺人事件が起きたのだ。
被害者は男子生徒で、遺体からは肝臓が抜き取られて、石で叩き潰されていたという。
旧友をねぎらう衛だったが、この事件に奇妙な違和感を覚えていた。
もうひとつ、衛の気がかりは希良だ。
希良の周りには友人の黒ギャルたちがいて、彼女はそのリーダーのように振舞っている。
衛はそんな希良が、無理をしているように見えてならない。
年上らしく心配する衛だ。
一方で希良も、この風変わりな教師である衛が、気になって仕方がない。
理科教師で特に生物が好き、という衛は、カマキリがクモを食べているさまを見て興奮するのだ。
ドン引きしたが、興味があることに対して自分を偽らずにいる彼に、一目置いた。
しかし今度は、授業でカエルの解剖をする、と言うのだ。
やはりドン引きしたが、自己において筋を通す衛の姿は、頼れる年上の男性に見えた。
衛と希良、二人の学園生活には、やがて連続殺人事件がまとわりつくようになっていく……。
文字数 5,105
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.06.29
同僚の昇進。友人の結婚、出産。
上司からの威圧や、甥や姪からの純粋な疑問。
この年齢なら、役職に就いている『べき』
もうすでに結婚して子育てしている『べき』
おひとり様は可哀想……寂しくみえる……。
様々な『あるべき姿』に疲れ果てた村上逢夢(あむ)は、異世界転生の物語を読み漁っていた。
物語の中でだけは、『何者か』でいられたから。
けれど、実際に転移した先では透明人間。
誰にも見つからず、見つけられず。
そんな消え入りそうな彼女に気づいたのは、アヴァターラと呼ばれる、その世界の神樹の受肉体だった。
彼は『個』を有してはならない存在。
にもかかわらず、自ら死を選ぶような真似をしていた。
『個』を失いそうな女性と、『個』を有してはならないアヴァターラ。
二人で旅をしていくうちに自分を取り戻し始める逢夢は、生きづらさに気付いてしまう。
そうして互いが答えを見つけるとき──世界は、崩壊の危機に陥る。
そのとき、本当に必要な『何者か』とは。
文字数 6,925
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.28
某日某所。
ある事務所で、テレビを見つめる男女がいた。
女性……天才作家の京美楽生は、余裕な笑みを浮かべ、男性……担当編集の円堂連理は、焦った様に汗を拭いていた。
二人が見つめる先に映るのは、黒いバラと四葉のクローバー絡みついた変死体、通称『花死体事件』のニュースだった。
京美は花言葉、連理は石言葉でやり取りをしていた。
『今月中に原稿が届かなかったら、契約解除だ』と告げられたはずの京美。
しかし、月の最終日になっても原稿はまっさらだった。
それに、もう一つの時間制限が課された。
『本日中に花死体の推察を公開しろ。さもないと、次の花死体を咲かせる』と、ネタを提供しに来た男性……吉鳥談からの花束の中にあった手紙によって。
そして、持ち込まれたネタは『花死体事件』に関わる動画だった。
天才作家は花の知識で推察を語り、担当編集は石の知識で状況を把握する。
その果てに、明かされる残酷で儚い物語とは――。
時間制限×頭脳バトルで繰り広げられる、ダークサスペンスラブ。
文字数 1,640
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.06.18