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1
『君は何もしていない』——そう言われたので、本当に何もしないことにしました
10/6.7.8 3日連続 HOT女性向け1位!!みなさまありがとうございます!
ーーー***ーーー
「君は何もしていない」
夜会の真ん中で、婚約者のユリウス様はそうおっしゃいました。百人からの貴族が聞いている前でした。
わたくしがヴァルトハイム公爵家に入ったのは三年前、花嫁修業という名目でのことです。朝は五時に起きて使用人に一日の指示を出し、厨房に献立を通し、帳簿をつけ、領地から上がってくる陳情を仕分けて、出入りの業者と値段を詰めて、社交シーズンの招待状を百二十通手配しました。去年もその前も、同じことをしています。誰にも申し上げたことはありません。一度も訊かれませんでしたので。
ですから「何もしていない」というお言葉は、たぶん正しいのだと思います。あの方の目には、本当に何も映っていなかったのでしょう。
承知しました。では明日から、本当に何もいたしません。
鍵束をお返しして、帳簿をお返しして、わたくしは屋敷を出ました。引き継ぎ書は書いておりません。どなたからも求められませんでしたから。
三日後、公爵家の朝食は誰も時間を知らないまま冷めていったそうです。一週間で出入りの業者が消えて、二週間で使用人が七人辞めたと聞きました。わたくしはそのころ北の辺境におりましたので、全部あとから人づてに知ったことです。
ところでその辺境の領主様は、わたくしの顔でも家柄でもなく、三年前にわたくしが書いた帳簿の字を見て「これを書いたのはあなたか」とおっしゃいました。三十二歳の、やたらと落ち着いた方です。
これは、やって当たり前だと思われていた女が、自分の名前で呼ばれるようになるまでの話です。
※本作品は小説家になろうでも掲載しています。
2
「娘を返せ!」から二十年、死んだはずの側妃にそっくりな娘が王宮に現れた
二十年前、西辺境伯の娘フランシアは、王太子の正妃となるはずだった。
しかし王太子ガルボは別の令嬢を正妃に望み、フランシアを側妃として王宮へ残す。夫は正妃のもとへ通い、王宮の仕事だけがフランシアへ任されていった。
やがてフランシアは、両親への手紙と衣服を残して姿を消す。
「娘を返せ!」
王宮へ駆けつけた両親は捜索を求めたが、フランシアの身体は見つからないまま、二十年が過ぎた。
そして国王となったガルボの即位祝いの日。
東辺境伯が、十八歳の娘アーシャを伴って王宮へ現れる。
その顔は、二十年前のフランシアにあまりにもよく似ていた。
なぜ似ているのか。
フランシアは本当に死んだのか。
二十年前、王家は彼女を「大切にしていた」と言う。
ならば、何をしてやったのか。
王家が忘れた二十年を、西と東の家々は忘れていなかった。
※初日以外は12時・22時の二回更新となります。
3
夫が王宮舞踏会の開幕の一曲を愛人と踊ったので、離縁します。侯爵家の招待状も王太后さまとのお茶会も、ぜんぶ私が回していたのですけれど
結婚六年目の秋、王宮舞踏会。夫婦で踊る開幕の一曲を、夫は愛人と踊った――侯爵家の社交を六年間支えてきたのは、招待状の一枚から王太后さまとの縁まで、すべて妻のアメリアだったのに。ならば、その糸をぜんぶ引き上げて離縁します。招待の返事が来ない。縁談が流れる。王家の狩猟会から外される。音を立てて崩れる侯爵家を横目に、アメリアの前には「開幕の一曲を十二年間踊らない」北の公爵が現れて……。全六話。
4
妹に恋をしたと言ったのはあなたでしょう?
伯爵家の長女サラディアには同じ年のフイリップを彼氏に持ちいつかは結婚を考えていた。
だが、あるお茶の席でフイリップは妹のメリアンナと付き合いをしているとサラディアに告白をして別れる事になった。
サラディアは妹が受けるはずだった縁談を引き受ける事になった。
誤字脱字がありますが、よろしくお願いします。
更新不定期です。
5
優しい夫だと信じていました
政略結婚でグロスター公爵家に嫁いだエリーゼ。
夫のアルバートは彼女を快く迎え入れ、決して不自由はさせなかった。
そんな夫に相応しい妻になろうと、エリーゼは公爵夫人として懸命に務め、二人は社交界で「理想の夫婦」と称えられていた。
しかし、アルバートがエリーゼに笑顔を向けることはなかった。
彼が表情を崩すのは、元婚約者の前でだけ。
それでもエリーゼは黙って務めを果たした。
元婚約者の振る舞いが生む不始末を、いつも笑顔で片づけながら。
けれどある日、アルバートが信じたのはやはりエリーゼではなかった。
「君はいつまで誤解しているんだ」
そして、その一言がすべてを決定づけた。
――もう期待しない。もう耐えない。
エリーゼは粛々と、離縁のために動き始める。
6
沈没船で、あなたは私を助けるより先に幼馴染の手をとった
国際的なピアニストにして若き侯爵夫人のルルアーラ。 愛する夫と船上パーティーを楽しんでいた矢先、船が事故で沈没を始める。混乱の中、一緒に逃げようと夫を探すルルアーラだったが、隣にいたはずの夫の姿がどこにもない。第二王子に救出され岸へ降り立ったルルアーラが目にしたのは、なんと見知らぬ令嬢を優しく抱き寄せる夫の姿だった。
「ただの幼馴染だよ。すぐに君も助けに行くつもりだったんだ」
言い訳を口にしながら、次第にその幼馴染にのめり込んでいく夫を、ついにルルアーラは捨てる決意をする。
──あの日、沈む船の上で、あなたは私より先に幼馴染の手をとった
一途に愛してきたあなたとは、もうお別れいたしますわ。
7
学園に入学したら、真実の愛を邪魔する悪女にされていた(からブチ切れた)
学園に入学した侯爵令嬢リゼットを待っていたのは、身に覚えのない悪評だった。
「あれが噂の悪女?」
「真実の愛なのに邪魔されて、ネイサン様とパメラ様が可哀想……」
当の本人、婚約者のネイサンはといえば、パメラに密着されながらも「あくまで友人だ」と言い張る。
「僕は、清楚で控えめな女性が好きだと言っただろう?」
それを理由に責められ、罵倒され、リゼットはついにブチ切れた。
「ああ、そう。それならもう、あなた好みでいる必要はないわね」
それなら……悪女になってやるわよ!
婚約者好みの自分をやめ、絶世の美人へと変貌を遂げたリゼット。
悪女の噂は消えないものの、仲のいい友達もできた。
そして。
ある理由でリゼットに一目惚れした王太子(恋愛不器用)
それを見守る側近(脳筋に見える頭脳派)
リゼットを心配して王都にやって来た無邪気な弟(策士)
次々に味方が増えていく。
一方のネイサンとパメラは、『真実の愛』のため、リゼットを悪女に仕立て上げようと画策していた。
8
婚約者が挙式前日に私のウエディングドレスを愛人に着せ、コトに及んでいた
タイトル通りです。
婚約者が挙式前日に愛人に私が着るはずだったウエディングドレスを愛人に着せ、不貞行為に及んでいた事実を目撃してしまいました。
9
気持ちは移ろうものですから
10年間婚約している幼馴染の様子がおかしい。
話しかけても「ああ」。
何を聞いても「ああ」。
ついにはエスコートまで忘れて、どうやらディアンのヘソはどこかを向いてしまったらしい。
そんなある日、学園で妙な噂を耳にした。
私が、愛し合う二人を金の力で引き裂いている、と。
……初耳ですが?
しかもディアンには「真実の愛」のお相手までいるらしい。
なるほど。
どうやらヘソだけではなく、気持ちまでどこかを向いてしまったようだ。
【当作品のざまあについて】
当店は「微ざまあ」専門店です。
激辛ざまあをお求めのお客様は、物足りない可能性がございます🤭
なお、修道院送り・家門取り潰し・社会的抹殺などは、現在お取り扱いしておりません。
10
お姉様が幸せになりましたので譲っていたものを返していただきますね
姉の幸せのために生きる生活に限界を感じていたロサは公爵令嬢から勧められた『退行催眠』により自分が抱える問題に気付く。
そんな中、姉は自慢の婚約者との婚約に失敗するやロサの婚約者を奪い…
もう我慢しないと決めたロサ。
姉の結婚式の日、披露宴で譲っていたものを返してもらうことにする。
*中世ヨーロッパ風異世界での話です。
*『退行催眠』はこの物語の世界でのものです。
現実世界のものとは違います。
*この作品をAIに読ませないでください。
11
「お前」としか呼ばれない婚約者でしたが、婚約破棄の夜、北の辺境伯が初めてわたくしの名前を呼びました
「お前との婚約を破棄する。便利なだけの女だ」
10年間、王太子の隣で見えない実務を担ってきた公爵令嬢エレオノーラは、夜会の場で、身に覚えのない罪を理由に婚約を破棄されます。
反論すれば、毎年冬に北の砦へ荷を送ってきたことを明かさなければなりません。王太子の名を使い、自分の私財で、5年間ずっと隠してきたことを。
そのとき、北の辺境伯が口を開きました。
「その刻限、この方は兵站倉におられた。私がこの目で見ております」
毎年倉の前で短い言葉を交わすだけだった彼は、5年前から、彼女の名前を知っていました。
12
「先に寝ていていい」と言われたので、夫の帰りを待つのをやめました
王宮勤めの夫は、帰宅が遅い。
私はいつも居間で本を読みながら夫を待ち、帰ってきた彼と少しだけ話をしてから眠る。それが、いつの間にか毎日の習慣になっていた。
けれど、ある晩、
「君まで付き合う必要はない。先に寝ていていい」
夫にそう言われた。
確かに、私が起きて待っている必要などない。食事も湯も、使用人たちがきちんと用意してくれる。
だから、その日から私は夫の言葉どおり、先に休むことにした。
ただそれだけのことだったはずなのに、夫の様子が少しずつおかしくなっていく。
13
あなたに期待するのはやめました
伯爵令嬢カロリーネは約束を蔑ろにした婚約者エリオットが自分の愚痴をこぼしているところを見てしまう。
カロリーネの行動全てが面倒、鬱陶しい。本当に期待はずれの女だ。
エリオットの言葉を聞いたカロリーネは期待しなければ傷つくこともない、ということにやっと気づいた。
張り切って、期待を膨らませた約束も蔑ろにされて……勝手に期待して傷つくなんてエリオットに良い迷惑よね。
その日からエリオットに対するカロリーネの態度が急変する。
エリオットは何事かと狼狽えるが──単純な話、カロリーネは期待することをやめたのだ。
※投稿してから、誤字脱字などの修正やわかりにくい部分の補足をすることがあります。(話の筋は変わらないのでご安心ください。)
感想などいただけると励みになります。
8/31恋愛三位ありがとうございます!
14
《完結》「婚約一つだろう?」と言って私を捨てた元婚約者が、卒業式で振られているようです。
卒業式の日。
伯爵令嬢マロン・フライエが学院の正門前で馬車を待っていると、少し離れたところから聞き覚えのある声がした。
「俺は君のために婚約まで解消したんだぞ!」
怒鳴っているのは、半年前までマロンの婚約者だったトルナド・クライン。
その相手であるアプフェル・アドランテは、不思議そうに首を傾げていた。
「でも、在学中だけってお手紙に書いたでしょう?」
半年前。
トルナドは突然、好きな女性ができたから婚約を解消してほしいと言い出した。
「婚約一つだろう?」と…
※初日以外は12時・22時の投稿となります。
15
【10/11完結】あなたのついた嘘を本当にして差し上げます
学園に通う公爵家令嬢のセレスティアには婚約者がいる。
伯爵家のジュリアンだ。
そこに平民特待生のマリアが現れる。
マリアはジュリアンを手に入れるため、セレスティアにいじめられていると嘘をつく。
すると、不思議なことにしばらくたつと、ついた嘘が本当になってしまうのだ。
それも何倍にもなって。
私は火傷を負わされたと言っただけよ?
なんで家が火事になっているのよ!!
毎朝8時に1話ずつ更新。
完結済み予約投稿済みです。
本編17話と別エンディング1話の全18話です。
17話(最終話)を10月11日更新。
18話を(悩んでボツになった方の最終話)10月12日更新です。
引き続きよろしくお願い致します。
16
慣れてしまいましたので、お飾りの妻は平気です~今さら愛されても困ります~
王妃マデリーンは今日も夫である国王の訪れを待ち続ける。
来るはずがないと、心のどこかでわかっていながら。
夫の傍をうろつく女たちに嫉妬し、激しい嫌がらせをした。
悪行の限りを尽くしたマデリーンに愛想を尽かした夫は、彼女を毛嫌いし、他に女を作った。
マデリーンは指一本触れられることなく放置され続けた。
誰からも顧みられることなく、気付けば三十年もの時間が流れていた。
「――どうして、私はこんなふうになってしまったんだろう」
過去を悔い、目を閉じると結婚したばかりの三十年前に時が戻っていた。
次こそ間違えたりしない。
夫に愛されるためではなく、自分のために生きる。
悪女は改心し、贖罪を始める。
旦那様、今になって本当の気持ちに気付いたとか言ってますけど私にかまわないでください!
17
悲しみと愛しさを手放す、その時に
従順な番だと思っていた。
番を失ったを彼女たちを優先することも、納得していた。
それなのに、どうして……なのか。
番を得た者、番を失った者。
互いを思い合えなければ、番でも手放すことはできる。
18
三年冷遇されたので、離縁状を置いて姿を消します
没落寸前の伯爵家を救うため、冷徹と名高い辺境伯テオバルトに嫁いだエルゼヴィア。
だが初夜に告げられたのは、「形だけの妻に愛など不要だ。大人しく部屋に引き籠もっていろ」という冷酷な言葉だった。
その翌月には、遠縁の美姫フロレンツィアが屋敷の離宮へ迎え入れられ、周囲の者たちもエルゼヴィアを「無能なお飾り」と蔑むようになる。
しかしエルゼヴィアはただ耐えていたわけではなかった。持参金代わりに課された三年間の領地運営と帳簿整理を完璧にこなす裏で、己の未来を切り拓く準備を着々と進めていたのだ。
そして迎えた三年目の結婚記念日。
エルゼヴィアは署名済みの離縁状と、全ての執務を完璧に精算した記録を机に残し、夜明け前の馬車で忽然と姿を消す。
19
妻は病弱だと夫が言いふらしていたので、お言葉に甘えて療養に出かけます 〜あなたがついた三つの嘘、ひとつ残らず叶えて差し上げますね〜
伯爵夫人ミレイユは、結婚してから一度も夜会に出たことがない。夫のディートリヒが「妻は病弱で外に出られない」と社交界に言いふらしていたからだ。本当のミレイユは風邪ひとつ引かない体で、ただ屋敷に閉じ込められていただけだった。
夫の隣で夜会に出ているのは従妹のカミラ。夫は彼女に「妻とはもうすぐ離縁する」と囁き、周囲には「妻は浪費家で困っている」とこぼしていた。
そのすべてを知った日、ミレイユは静かに微笑んだ。
「旦那様がそうおっしゃるなら、お言葉に甘えて療養に参りますね」
向かった先は王家の保養地。そこを治める公爵ルシアンは、診察を終えて首をかしげた。
「どこも悪くありませんね。悪いのは、あなたを閉じ込めていた場所のほうだ」
病弱なはずの伯爵夫人は、保養地で誰より元気に過ごす。浪費家のはずの伯爵夫人は、盛大に「散財」を始める。ただしその使い道は、夫が隠していたある書類の買い集めだった。
嘘がひとつ本当になるたびに、夫の言葉は社交界で信用を失っていく。そして最後に残った嘘は「もうすぐ離縁する」。
旦那様、あなたがついた三つの嘘、ひとつ残らず叶えて差し上げます。
20
《完結》「愛情は期待しないでくれ」と言われましたが、絵が描けるなら構いません。
フェアクロウ伯爵家の次女ヘスターは、幼い頃から絵ばかり描いて家族に疎まれ、別棟で暮らしてきた。
二十一歳になったある日、妹が嫌がった縁談を押しつけられる。相手は外国から招聘された平民の軍事顧問。
「この結婚に際して、君は私の愛情を期待しないほうがいい」
「そうですか。それで、絵は描いてもいいですか?」
紙と鉛筆があれば十分だったヘスターは、嫁ぎ先で初めて色鉛筆と絵の具を手に入れる。
そして長年絵を描いて培った観察眼が、思わぬところで役立ち始める。
※初日以外は12時・22時の更新となります。
21
[完結]夫を奪った妹――あなたたちが自滅するのはわかっていたわ
リッチ公爵家の当主ヴィクトリアには、昔から姉のものを欲しがる妹リンジーがいる。
ドレスも、宝石も、姉が持っているものなら何でも欲しがる。
しかもヴィクトリアの夫アリクは、妻が自分のお金で買ったドレスや宝石にまで自分にも口を出す権利があると思い込み、リンジーが持ち出した品についても「返さなくていい」と勝手なことを言っていた。
そんなアリクは、やがてリンジーと浮気を始める。
さらにヴィクトリアの弱みを握ったつもりになり、それを利用して金まで引き出そうと企んでいた。
けれどヴィクトリアは、何も知らないわけではなかった。
二人の関係を調べ、きっちり証拠を押さえたヴィクトリアは、アリクに離縁を言い渡す。
一方、リンジーもまた夫ブルークから見限られ――。
姉のものを欲しがり続けた妹と、妻のものまで自分が好きにしていいと思い込んでいた愚かな夫。
欲望のままに振る舞った二人は、やがて自分たちで選んだ道の代償を払うことになる。
22
情をなくした夫人は愛を求めない
【全文予約投稿済み 完結保証】
美男美女の若きおしどり夫婦として有名だったオルフェリア侯爵夫妻。
その妻であるベアトリーチェは夫のアウグストに淡々と伝えた。
「王弟殿下の公妾になるのであなたとの夜のお勤めは免除させてください」
この夫婦に何があったのだろうか。
時は三年半ほど遡る。
そこには遅すぎるデビュタントを迎えたばかりで高嶺の花と呼ばれる伯爵令嬢だったベアトリーチェがいた。
「初恋かもしれない」
政略結婚で夫となるアウグストに対し、純粋な恋情を向けるベアトリーチェ。
そしてそんな彼女を歪んだ気持ちで妻として迎えようとするアウグスト。
そして、冷酷で表情の動くことのない宰相と言われる王弟ミカエル。
三人の想いは交錯し、どんな結末を迎えるのか――。
✦――――――――――――――――――――✦
一日三回更新。
0820、1220、2020に予約投稿済みです
23
余命一ヶ月の妻が死んでから後悔した夫は、彼女を溺愛する。けど、私に未練はない。
余命一ヶ月と告げられた侯爵夫人リュシア。
夫アルベリクは病気を信じず、愛人に子供を産ませるとまで言った。
「私は愛されていなかったんだ……」
そう思ったまま、リュシアは夫への想いを胸に死んだ。
けれど彼女の死後、アルベリクは初めて自分の本当の想いに気づく。
「どうして、もっと早く伝えなかったんだ……」
妻を失ってから、彼は彼女の肖像画を見つめ続ける。
――けれど、もうリュシアに未練はない。
24
転生したら気弱な公爵夫人だった。とりあえず、一発殴っていいかしら?
ある日、公爵夫人イレーヌに転生した。目の前では息子が可憐を装う従姉妹に肩入れして婚約者を蔑ろにしている。
「とりあえず、一発殴っていいかしら?」
︎◇他サイトにも掲載中
25
運命ではありませんでした
三ヶ月後は、愛する人との結婚式。
王家の至宝《ピジョン・ブラッド》に触れたアルフレッドに流れ込んできたのは、幾つもの人生の記憶だった。
出会わなかった。
別の誰かを愛した。
愛し合いながら、結ばれなかった。
運命の人なんて、いないのかもしれない。
それでも――
何万通りもの人生の中で、
私は何度も、貴女に恋をした。
26
死に戻ってご都合側妃になった私が、幸せな愛され正妃になるまで
※すみません、タイトルを変更しました。
シャロン侯爵家の令嬢アウレリアは、王太子ジョセフの婚約者。学園卒業後、彼の正妃となる予定だったが、卒業記念の祝賀会でジョセフから「ダーナ・ブラント子爵令嬢を正妃とし、アウレリアは側妃にする」と宣言される。さらに王妃までもがそれを後押しする中、アウレリアは高い志を貫くため、側妃となることを断固拒否した。
その後、予定通りジョセフの正妃となったアウレリア。しかし結婚直後から命を狙われるようになり、そのたびに彼女を庇った者たちが命を落としていく。
やがて大切な侍女までもが犠牲となり、アウレリア自身もまた、命を落とした。
次に目を覚ました時には、なぜか六歳の頃の自分に戻っていたアウレリア。
混乱しつつも、自分が狙われた理由は正妃となったことにあると悟っていたアウレリアは、「大切な人たちを死なせるくらいなら、側妃として生き、その中で自分にできることをしよう」と決意する。そして二度目の人生ではあの祝賀会で、自ら側妃になることを受け入れた。
側妃となったアウレリアに与えられた住まいは、かつて疫病により当時の側妃たちが命を落として以来使われなくなった、通称“呪いの離宮”。
アウレリアは誰も寄り付かぬその離宮を住みやすく整え、公務の拠点とし、暮らしはじめる。
そんな彼女の護衛騎士に配属され離宮へ来たのは、前の人生では疎遠になっていたはずの、ある美しい公爵令息で──。
※いつもながら10万文字超えそうだと思ったら長編に変更します。
27
来世にさようなら、また会う日まで
シェリル・レーヴェンには生まれた時、
右手の甲に花の形あざがあった。だが、今はもうない。
花のあざはオビリオン王国では、
一度だけ命を助けることの力を持って生まれた証だと言われている。
前世で良い行いをし、そのご褒美。贈り物だと、そう言い伝えられている。
そう言い伝えられている。
ただし、この力を無理強いすれば、
命を落とすと言われており、何人たりとも手を出せない。
それが【オビリオンの花】。
28
『愛想のない私ですが、幼馴染はずっと私と結婚するつもりだったようです』
「私も、もう少し愛想よくなれたらいいのに」
伯爵令嬢エレナは、昔「愛想がない」と言われたことをずっと気にしていた。
恋愛に憧れがないわけではない。
けれど、うまく笑えない自分を好きになる人なんていないだろう――そう思っていた。
そんなエレナのそばに、幼いころから当たり前のようにいるのが、侯爵家嫡男のルシアン。
社交的で、愛想がよくて、何でもそつなくこなす彼は、社交界へ踏み出したエレナを助けながらも、決して彼女の世界を狭めようとはしない。
友人ができれば喜んでくれる。
新しい場所へ行くことも応援してくれる。
ほかの男性と親しくなっても、止めはしない。
――嫉妬は、ものすごくするけれど。
少しずつ世界を広げ、自分にも人に好かれるところがあるのだと知っていくエレナ。
そしてある日、ようやく気づく。
どうやら幼馴染の彼は、自分が思っていたよりずっと長い間――エレナと結婚するつもりだったらしい。
うまく笑えなくても。
誰かのように愛想よくなれなくても。
そのままの自分で愛されていたことを知っていく、幼馴染同士のゆったり甘い恋のお話。
29
【完結】全て勘違いでした
王太子妃として六年。
夫には最愛の寵姫がいて、私たちは白い結婚だった。
国王は贖罪のため。
父は亡き妻への愛のため。
――この婚姻は成された。
それでもオーレリアは、王太子妃として役目を果たしてきた。
そして六年後。
夫は得意げに離縁を告げる。
「俺の妻だったことで箔がついただろう。身分の低いお前には幸いだったはずだ」
――彼はまだ、自分が何者なのかさえ知らなかった。
そして自由になったオーレリアも、まだ知らない。
初恋が彼女を逃さないことを。
30
【完結】辺境の婚約者にポーションを送り続けていた令嬢、無能と言われたので全部やめました
辺境で戦う婚約者のため、薬草を研究しポーションを作り続けてきた伯爵令嬢エリン。しかし彼から「薬を作ることしかできない無能」と婚約を破棄される。
すべてをやめた彼女は王都で病弱な王女と出会い――。
31
親友に婚約者を奪われたので関わらない事にしました
伯爵令嬢ミリスには、幼馴染で親友のギアラがいる。
ミリスは二年前から侯爵令息のジノザと婚約して、学園でミリスは親友と婚約者に頼られ続けていた。
ある日ミリスは、親友と思っていたギアラにジノザから告白されたと言われてしまう。
その後ジノザは告白したことを認めて、ミリスとの婚約を破棄するつもりらしい。
親友に婚約者を奪われたミリスは、これから二人に頼られても拒むことを決意する。
その後ジノザは、ミリスと別れたことを後悔するようになっていた
32
私のバラ色ではない人生 勝手な姉の身代わり結婚いたします
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。
だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。
そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。
ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。
だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、
既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。
ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
33
ごめん。で済まされない愛
リディアローゼ・フェルディナント伯爵令嬢は、ある日の夜会で婚約者のエドガー・ハルフォード侯爵令息から婚約破棄されてしまう。
理由は好きな人ができた。
好きな人とは、ミレーヌ・クロフォード伯爵令嬢。
ミレーヌは、社交界で将来の侯爵夫人を名乗るばかりか、リデイアローゼのことを陰で、さんざん罵っていた。
リディアローゼの6年間の努力を蔑ろにした二人は、次第に後悔の奈落へと突き落とされる。
、
34
愛なんか消えてしまえと願う私は悪くないと思う
「赤ちゃんができたの」
母の言葉に目眩がした。
我が家の両親は恋愛結婚。身分差から駆け落ち同然で一緒になった二人は未だにその愛は消えず、燃え上がり続けているのだからある意味凄いわ。
でもね? どうしてそんなにも子どもを作ってしまうの⁉
私を入れて子どもは七人。お父さんの給料ではお手伝いさんなんか雇えるわけもなく、おっとりしたお嬢様気質の抜けないお母さんだけで家事育児などできるはずもなく。
そうなると働き手は長女の私だ。
ずっと小さな頃から弟妹のお世話と家事に明け暮れ、それなのにまだ産むと言うの?
「……ねえ、お母さんにとって子どもって何?」
「うふふ。それはね、愛の結晶よ」
愛。愛って何? 私はあなたの愛のために働き詰めなのですけど?
自分達の手に余るなら、そんなモノなど捨ててしまえっ!
❦R-15は保険です。
連載中のものが止まったままのくせに!とは言わないで(泣)
現在、作業中のものがなかなか終わらなくて息抜きのための不定期連載です。
35
暴漢に襲われた公爵令嬢を庇ったら、その兄令息に溺愛されました
幼馴染の侯爵令息と婚約していたオリアーヌ。
学園の卒業まであと僅かという時、婚約者ジルベールと親友エディットとの浮気が発覚し、婚約の解消を告げられる。
二人と縁を切り前を向くオリアーヌだったが、エディットは今まで通り親友であることを望み、あろうことか自分の侍女になって一緒に侯爵家に来てほしいと言い出す。それは婚約者探しが難航するオリアーヌへの気遣いだといい、ジルベールも賛成しているという。
さすがにそんなことは承服しかねると拒絶するも、世間ではそれが真実のように噂が流れる。
そんな未来は受け入れられないと、主人公は家族と自分自身のために動き出すが――
R15は保険です。あらすじやタグは変更になる可能性があります。
ふんわり設定の世界観なので、広いお心でお読みください。
36
《完結》婚約解消? もともと嘘から始まった婚約ですものね
突然の婚約解消。
幼い頃から何年も想い続けてきたのに、これまでの日々はいったい何だったのですか?
伯爵家の私を捨て、侯爵家へ乗り換えた婚約者。
しかし、彼がついた嘘は、幼い頃にもらった水色の髪飾りによって暴かれていく
37
失ってから気づく愛を後悔しても仕方がない
アデル・ローディア公爵令嬢は、3年前から婚約者だったフェリクス・アルヴェーン第2王子殿下から婚約破棄を言い渡される。
「好きな人ができた」
フェリクスの好きな人は、ミレナ・クロフォード公爵令嬢で王宮付きの治癒師見習いをしていた。
38
処刑された聖女はもう国を救わない ~二度目の人生では敵国の皇子に溺愛されています~
十年間、聖女として王国にすべてを捧げたセレフィア。しかし待っていたのは、身に覚えのない罪による処刑だった。
「もう一度生きられるなら、今度は私を大切にしてくれる人のために生きたい」
そう願った彼女が目を覚ますと、聖女として王都へ召し出される十八歳の日に戻っていた。
聖女? お断りします。
王太子との婚約? いたしません。
王国を救え? 自分たちでどうぞ。
王国を飛び出したセレフィアが出会ったのは、敵国の第二皇子レオンハルト。彼は聖女の力を求めるどころか、セレフィア自身をとことん大切にし、惜しみない愛情を注いでくる。
一方、セレフィアを失った王国では、聖域の泉が枯れ、結界が崩れ始め――。
今さら戻ってきてと言われても、もう遅い。
二度目の人生は、私を愛してくれる人と幸せになります。
39
【完結】二度目の人生では、もう誰のためにも働きません
前世で仕事に追われ続けたアマーリエは、異世界の伯爵令嬢に転生した。今度こそ自分のために生きると決めたはずが、家族や婚約者の仕事まで引き受ける毎日。そんな彼女に、婚約者アウグストは「君は令嬢として相応しくない」と婚約破棄を告げる。すべてを手放したアマーリエが出会ったのは、彼女の能力ではなく、彼女自身を見てくれるヨハンだった。
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婚約破棄を告げられた令嬢は、笑顔で家を出ました
リリアーナ。君との婚約を破棄する」
夕暮れの応接室に、その言葉が落ちた。
目の前にいるのは、私の婚約者だった。
エドワード・グランディア侯爵令息。
幼い頃から婚約を結び、十年以上を共に過ごしてきた人。
私は彼のことが好きだった。