歴史・時代小説一覧
いわゆる「仇討ちもの」。父親を殺された美少女と、カタキの侍。いつしか恋におちた二人。ラストの二人の行動に涙がとまらない。
文字数 15,702
最終更新日 2020.05.20
登録日 2020.05.20
文治五年、閏四月三十日――。
北の黄金郷・奥州、衣川館と呼ばれるその屋敷は、まさに敵が討ち入ろうとする、まさに直前。
源九郎義経は、妻である郷御前と娘と共に館内の持仏堂にあった。
逃れる事の出来ない最期の時を、どう生きるのか。
夫婦の今生の別れの一節を描いたお話です。
Twitterの「#歴創版日本史ワンドロワンライ」というタグで「緑」をテーマに書かせていただいた掌編になります。
(※毎度そうと言えばそうなのですが、今回歴史の捏造がかなり激しいです)
文字数 3,063
最終更新日 2020.05.20
登録日 2020.05.20
本間道場の筆頭師範代有村十兵衛は、
道場四天王の一人に数えられ、
ゆくゆくは道場主本間頼母の跡取りになると見られて居た。
だが、十兵衛には誰にも言えない秘密があった。
白刃が怖くて怖くて、真剣勝負ができないことである。
その恐怖心は病的に近く、想像するだに震えがくる。
城中では御納戸役をつとめ、城代家老の信任も厚つかった。
そんな十兵衛に上意討ちの命が降った。
相手は一刀流の遣い手・田所源太夫。
だが、中間角蔵の力を借りて田所を斬ったが、
上意討ちには見届け人がついていた。
十兵衛は目付に呼び出され、
二度目の上意討ちか切腹か、どちらかを選べと迫られた。
文字数 16,017
最終更新日 2020.05.19
登録日 2020.05.14
平安時代の京。受領階級の清原元輔の娘、梛は方違えを機に、三つ下の少女香と出会う。物語好きの二人はそれを機に文を交わす様になる。香は自分でも物語を書き、梛に読ませる。
梛はのちの清少納言。
香はのちの紫式部。
この二人が最初の出会い以降、長い長い間ひたすら文ばかりで交流していく中で、それぞれ様々な宮中の世界に巻き込まれていき……
文字数 146,471
最終更新日 2020.05.19
登録日 2020.05.01
関ヶ原で大敗した西軍。奇妙な病を抱えながらも友の為に参陣し、敗軍の将となった大谷吉継。彼は迫りくる死を前に、初めて石田三成と話した日のことを思い出していた。
文字数 3,321
最終更新日 2020.05.18
登録日 2020.05.18
文字数 6,284
最終更新日 2020.05.17
登録日 2020.05.17
文字数 11,503
最終更新日 2020.05.17
登録日 2020.05.17
文字数 5,667
最終更新日 2020.05.17
登録日 2020.05.17
土方歳三は上野松坂屋で丁稚奉公して商人の修行をした。年期明けして家へ戻ると、近藤勇の「試衛館」道場へ入って剣道を習い始めた。後に近藤たちと京へ上がり、新選組を結成するのだが、副長としての彼のやり方は、武士としてのそれよりも商人的で、合理的に時代を先読みした信長に近いものだった。特に戦さには敏感で先鋭的だった。剣ではなく、最新武器を誰より先に手にしたものが時代を取る。薩英戦争、長英蘭戦争の噂を聞くにつれ、そう思った。このままでは幕府、会津、新選組はいずれ確実に亡びる。薩長より先をいく威力ある武器を装備できるなら、新しい時代の天下を新選組が取れる。夢ではない!最先端の武器とは何か、そしてそれを使う戦術とは!土方は模索した。
文字数 39,697
最終更新日 2020.05.17
登録日 2020.05.11
吉原とは遊女と男が一夜の夢をお金で買う女性
水商売に情は不要
生い立ち、悲惨な過去、そんなものは気にしない
これは忘八とよばれた妓楼の主人の話
文字数 1,547
最終更新日 2020.05.15
登録日 2020.05.13
父親代わりとなって自分を育ててくれた悪党、伊之助を慕う伊織。伊之助は自らの持つ忍術を教え、男で一つで伊織を育て上げてくれた。伊之助の重ねた罪の多さから、身を隠す生活しかできず、山の奥のぼろ小屋での生活だったが、伊織は伊之助とともに細々と生きて至られたら構わなかった。
しかし、伊織が知らぬところで状況は動いていた。ある日、伊之助が大事にしていた懐刀を持たされ使いに生かされる。やや不思議には思っていたが、伊織は素直に従った。使いから帰る道中、町で悪党が捕まったという話を耳にする。磔にされていたのは自分の慕っていた伊之助の姿だった――。
思わず逃げ出した伊織が道中で出会ったのは、鷹狩りから戻ってきた大名、幸之助の一行だった。伊織は伊之助の仇敵が大名であると知り、大名の伊織を引き取るという申し出にうなずいた。
復讐を心に誓い、怪しまれぬよう幸之助の密偵として働く伊織。幸之助は純粋に伊織の幸せを願い、手厚く迎えてくれた。復讐の機会を探しているが、幸之助の養子、薫が常に目を光らせており、思うように進まない。しばし時が経ち――絶好の機会を得て刀を構えるが、心優しい幸之助を前に揺らいでしまう伊織。伊織の下した結論は――。
文字数 4,176
最終更新日 2020.05.14
登録日 2020.05.14
江戸時代、文化四(1807)年に発生した「永代橋崩落事故」、一説には1,400人を超える死者を出したという未曽有の大参事を、生存者へのインタビュー等、現代の「ルポルタージュ手法」で脚色したものです。
原典は、滝沢(曲亭)馬琴が編纂した天保三(1832)年刊の「兎園小説 余禄」に収録されている「深川八幡宮例祭の日、永代橋を蹴落して人多く死せし事」です。
「架空」のルポルタージュですが、大筋は馬琴が集めた資料を基にしていますので真実といっていいでしょう。
滝沢(曲亭)馬琴・山崎美成らが中心となって発足した、珍談、奇談を収集する会「兎園会」
その断絶(けんどん論争による)後に、馬琴が個人的に収集した話を編纂したのが「兎園小説 余禄」となります。
余禄には、この永代橋崩落事故や、ねずみ小僧次郎吉の話等、様々な話が納められており、馬琴の旺盛な知識欲がうかがえます。
文字数 11,003
最終更新日 2020.05.14
登録日 2020.05.10
戦国時代 出会った異国の少女と侍の少年の小話
初稿はピクシブ、MIXI日記等です
文字数 2,768
最終更新日 2020.05.14
登録日 2020.05.14
夏のしらべ::
家を飛び出した藩主の庶子にして次男坊の研之介。
三年前に契りを交わした遊女の文でやってきてみれば数人の男たち。
遊女はすでに死んでいてこの中の誰かが残された子供の父親だと言う。
ヤクザもの、大店の若旦那、研之介、小間物屋の主人―――
果たして子供の父親は?
てっぺんの花::
研之介がひきとった女の子・夏鈴は元は廓のかむろ。
ありんす言葉を使い、同じ年の男の子をばかにする。
「あの夏椿のてっぺんの花をとっておくんなまし」
挑発された同じ年の太一は……。
鬼灯の月::
子供たちを通わせている寺子屋の師匠が辻斬り?
研之介は真相を探ろうと後をつけるが。
文字数 63,768
最終更新日 2020.05.13
登録日 2020.05.04
江戸時代、享和元年(1801)年に刊行された随筆「閑田耕筆」
著者は、江戸時代後期の歌人、文筆家「伴 蒿蹊」(ばん こうけい)
その中(巻之二 人部)から、短い話をひとつ。
武家に代々伝わる秘蔵の皿を女中が一枚割ってしまう・・・・。
文字数 691
最終更新日 2020.05.12
登録日 2020.05.12
文字数 141,119
最終更新日 2020.05.12
登録日 2020.05.12
文字数 77,531
最終更新日 2020.05.12
登録日 2020.05.12
南北朝時代風の代筆業の僧侶の短編小説
※時代認識について、いろいろと間違いがあると思います。雰囲気小説です。
※目下、勉強中です、スミマセン。
※【歴史✕ハードボイルドアンソロジー】【R18】『落首徒花ストーリア』寄稿。でも、この小説はR18には該当しません。
文字数 4,908
最終更新日 2020.05.12
登録日 2020.05.12
アメリカがまだイギリスの植民地としての性格を色濃く残していた時代に起きた、ボストン茶会事件。
その事件の真の扇動者である、第三国のスパイの視点で一部始終。
※本作品は「もしもボストン茶会事件が当時のイギリスと敵対する国家のスパイによって扇動されたものだったら?」という視点で書いたものであり、このような陰謀が実在したわけではありません。
文字数 3,801
最終更新日 2020.05.11
登録日 2020.05.11
一難去ってまた一難。
パリスの元にある女神が来襲! さて、どうするパリス!?
※戦争なんてくそくらえ! の続きです。
※2013-11-13に小説家になろうにて掲載済。
文字数 2,500
最終更新日 2020.05.11
登録日 2020.05.11
文字数 53,138
最終更新日 2020.05.11
登録日 2020.05.04
ナチス政権に全てを奪われてスイスへ亡命した作家『リザ・テツナー』が主人公。史実を元にしたフィクションです。なお、作中では本作家の作品『黒い兄弟』のあらすじを引用しておりますこと、御了承下さい。
文字数 9,592
最終更新日 2020.05.08
登録日 2020.05.08
妖怪が出ると言われる森の入り口で、笛を吹きながらひたすらに九尾の狐を待つ男の話
男は何故に九尾の狐を待つのか?
果たして男の前に、討ち滅ぼされたという九尾の狐は現れるのか?
文字数 11,937
最終更新日 2020.05.08
登録日 2020.05.08
古代ギリシャに転生した、元日本人男の羊飼い。
ある日、彼の目の前に三人の女神が現れて――。
※2013-10-29に小説家になろうにて掲載済。
文字数 3,178
最終更新日 2020.05.07
登録日 2020.05.07
歴史とは常に勝者により語り継がれる歪んだ真実である。
今宵は、日の本の闇に葬られた真実真の歴史を語ってみよう。
文字数 4,721
最終更新日 2020.05.04
登録日 2020.05.02
時は漢の武帝の時代。弐師将軍李広利と仮司馬趙充国の軍は匈奴に包囲されてしまった。趙充国は百余騎を率いて囲いを抜けようと突撃をかける。その百余騎の中にいた王冉(おうぜん)という少年騎兵は、匈奴の中に黒い仮面をつけた少年兵の姿を見た。その仮面の少年はかつて王冉の友を射殺した仇であった……
文字数 10,239
最終更新日 2020.05.03
登録日 2020.04.29
江戸時代、下級武士の出身から驚異の出世を遂げて、勘定奉行・南町奉行まで昇り詰めた秀才、根岸鎮衛(ねぎしやすもり)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
その「巻之五」に掲載されているお話「怪病の沙汰にて果福を得る事」を原話として、翻案したものです。
裕福な豪農の家に生まれ、容姿にも恵まれた一人娘になぜか「轆轤首」だという評判が立ってしまい、村では婿に来ようという者がいなくなってしまう。
不憫に思った叔父の甚兵衛が江戸へ出て、姪の婿を探すお話。
轆轤首というと、首がヒョロヒョロ伸びる江戸時代に流行したジャパニーズタイプと、中国の「飛頭蛮」がオリジナルの首が抜けて飛ぶ中華タイプがありますが、本作に登場するのは、小泉八雲の「ろくろ首」同様、後者のようです。
短編読み切りです。
文字数 5,278
最終更新日 2020.05.01
登録日 2020.05.01
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