「自身」の検索結果
全体で6,751件見つかりました。
[ドラゴンの花嫁]。
それは、古くから伝わる、悪しき因習だった。
翼を持ち、天空を支配する偉大な獣、竜族。
地を這うしかない、力なき哀れな種、人間族。
両者は遥か昔に共存のために[盟約]を結び、その中である取り決めを行った。
———もし、人間が竜族になにかを願う時には、[花嫁]を捧げるべし。
花嫁と言えば、聞こえはいいかもしれない。
しかしそれは、竜族に願いを受け入れてもらう対価として支払われる、犠牲。
[生贄]のことであった。
キアラは、[魔女]と呼ばれ人々から忌み嫌われる[薬草師]の一人だった。
自身が生まれ育った森を偏見によって追われ、長い放浪の旅の果てに辺境に流れ着き、必死にそこで生きようとする彼女だったが、結局、受け入れてもらうことはできなかった。
ある時、突然辺境にあらわれたドラゴンを恐れた人々は、[よそ者]であるキアラを[ドラゴンの花嫁]に選び、生贄とすることでこの地を去ってもらおうと決めたのだ。
この世界のどこにも、自分の居場所はない……。
絶望と共に花嫁衣裳を身にまとい、ドラゴンの下に向かったキアラを待っていたのは、想像もしなかった、新しい生活の始まりであった。
すべての過去を捨て去り、飛び立った二人が見つけたのは、秘境の廃城。
その地でセカンドライフを送る薬草師は、強い絆で結ばれた竜と共に、穏やかで幸福な暮らしを手にしていく———。
※作者注
本作は、カクヨムにて開催されていた「嫁入りからのセカンドライフ」中編コンテストに参加するために執筆した、中編小説(応募要項に長編を前提に、とありましたので、ストーリー自体は長編を予定していた)となります
コンテストの中間選考には残れたものの、残念ながら書籍化は叶いませんでした
長く「カクヨムオンリー」としてカクヨムにて掲載しておりましたが、この度、同タグを外し、小説家になろう、アルファポリスにも転載することにいたしました
内容は執筆当時のまま掲載しておりますが、違和感ある部分は、過去のコンテスト参加作品であるためであるとご承知いただけますよう、よろしくお願い申し上げます
(*- -)(*_ _)ペコリ
文字数 58,455
最終更新日 2025.11.19
登録日 2025.11.01
気が付くと私は異世界で幼児になっていた。しかもネコミミの。
え? なにこれ? 私ってもしかして獣人? これって異世界転生とかそういうやつ?
私自身がファンタジーだった!
この異世界には獣人だけじゃなくエルフやドワーフ、魔族や妖精までいる。
前世は旅行を趣味にしており、いろんな文化に触れることを喜びとしていた私にとって
他種族が共存するこの街で生きているだけでとても楽しい。
前世は過労死っぽいし、それにせっかくの異世界だもんね。
第二の人生は楽しく気ままに生きて、そのうち世界旅行することを目標にしよう。
※恵まれた家庭環境に転生したネコミミ娘が楽しく気ままな日常を過ごすストーリーです。
そのうち魔法が出てきたり、悪役令嬢やその取り巻きと友達になったり、冒険者活動をしたり、現代日本にあったものを作ったりします。
※進行速度はかなり遅いです。基本はほのぼのです。
※保険でR15つけてます。
登録日 2019.02.18
「目には目を、歯に歯を」有名な復讐法の一節。高校時代、5人のクラスメイトにいじめられた佐々木大雅。彼はこの一節を胸に自身で5人に制裁を加えようと企んでいた。高校、大学、社会人と時を重ね、彼は復讐を果たしきるのか。最後に待ち受ける衝撃の真実とは一体、、
文字数 13,738
最終更新日 2019.12.22
登録日 2019.12.18
病院育ちの御曹司、天王皇帝(あもう こうだい)。
アイドルを目指す気まぐれ女子高生、緑川エリカ。
高校に進学するために上京してきたコーダイは、ある日、向かいに住むエリカが変装をして配信活動をしていたところを目撃し、秘密を知られた彼女に目をつけられてしまう。だがコーダイの聡明さを知ったエリカは、逆にコーダイを自身のプロデューサーに無理やり任命する。
ちょっぴりサイコパスな箱入り息子と天衣無縫の気まぐれ少女。二人は噛み合わないながらも配信活動を成功させていき、1年が経過した頃にはエリカはネット上で有名な女子高生アイドルになっていた。
だがそんなある日、些細なことがきっかけで二人は喧嘩別れをしてしまう。
そしてその直後から、エリカの身に異変が起き始める。秘密にしていたはずの実名や素顔、自宅の住所をネット上にばら撒かれ、学校中で虐めの標的にされ、SNSで悪口を書かれーー
徐々に心を蝕まれていく少女と、その様子を見てほくそ笑むサイコパス。
果たして生きる希望を失った少女が向かった先はーー
文字数 151,304
最終更新日 2021.07.23
登録日 2021.07.23
主人公の満(みちる)は、親友の真耶(まや)の突然の結婚報告をきっかけに、それまで気づかないように心の奥に閉まっていた自分の気持ちと向き合わざるを得なくなってしまった。
唯一無二の親友として、二人はかけがえのない15年を過ごし、満はこれからもこのまま真耶とずっと一緒にいられると思っていた。だが、大切なものは、失って初めてその存在の大きさに気づくことを、真耶の結婚式が近づくにつれて満は痛感していく。
真耶の新たな門出を自分のことのように喜びたい一方、大切な人を他の誰かに取られたような感覚を抱いた満は、とてつもない寂しさと虚無感に襲われていった。
大切な親友が、いつの間にか愛しい人になっていたこと、そして、その隣にいられるのはもう自分ではないことを辛い現実として突きつけられた満は、真耶の結婚式を迎えるまで、苦悩と葛藤にさいなまれる日々を過ごす。それでも、自分にとって大切な人の幸せを願いたい気持ちをなんとか優先させようと、湧き上がってくる想いを必死に心の奥底に押し込もうとするが……。
たとえ叶わない恋だと知っても、親友への特別な想いを消せず、自身が抱える複雑な想いに翻弄されていく主人公の淡く切ない恋物語。
文字数 13,841
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.07.31
伯爵令嬢のリリア・マグノアは一冊の恋愛小説に出会ったことで辺境伯のサイラスに一目惚れしていた事実を自覚する。
婚約者のいる貴族令嬢の身分では懸想することさえも許されないと考えたリリアは、自身の身分まで捨て去って恋に生きることに!
辺境伯領であるチェスタという街までやってきたリリアは騎士団長のルジェと出会い、親切にしてもらう。そしてついにサイラスと再会を果たすリリアだったが、サイラスの態度は冷ややかだった。諦められないリリアはサイラスとの距離を埋めようとするが……。
やがて婚約者である王太子までリリアの元に駆けつけ!?
加えてリリアに優しくしてくれたルジェの様子もおかしく、リリアの恋の行方はどうなるのか!?
辺境伯、王太子、騎士団長×恋に生きる伯爵令嬢
文字数 20,980
最終更新日 2024.05.10
登録日 2024.05.03
50年前に山間の村で起きた少女失踪事件――。
儀式として剃られた髪、隠された村の掟。
フリーライターの桐生七瀬は、事件の謎を追って閉鎖的な村「霧ヶ峰村」を訪れる。
そこで彼女は「髪を剃る儀式」が今も続いている可能性を知る。
やがて事件の真相が明かされるとき、七瀬は自らの過去と向き合うことになる。
髪を剃ること――それは彼女自身の罪悪感とトラウマを断ち切る行為だった。
事件の呪縛を解き、村の因習を終わらせるために、七瀬が選んだ方法とは……。
「髪を剃る」という究極の行為を通じて再生を描く、心理サスペンスミステリー。
文字数 10,397
最終更新日 2025.09.13
登録日 2025.09.13
鬼となった亡国の将軍と、天命を背負う元腹心。かつての主従が再び交わるまでの中華幻想譚。
* * *
復讐の末に命を賭した主君・凌虎渓の後を追い、処刑された顧秋霖は、その忠義を天界に認められ、神の使い『天吏』として召し上げられる。三百年後、天帝の命により、秋霖は失われた祓魔剣を探すため人界へと降り立った。捜索の旅で出会ったのは、奇妙な深鬼・百骨盃酒。彼の協力を得た秋霖は、三千年前に滅んだ『伏国』と祓魔剣の因縁にたどり着く。だが、百骨盃酒の言動や姿に、秋霖はかつての主君・凌虎渓の面影を重ねてしまい――。神と鬼と人、過去と現在が交錯する中で秋霖は自身の信義と向き合っていく。
* * *
主×従の全四章構成です。前半は全年齢ですが、後半は過激な表現が含まれますのでお気をつけください。
丹田・点穴・内功など、中華ファンタジー特有の表現が登場しますが、用語は冒頭に注釈を入れております。雰囲気を楽しむくらいの気持ちで読んでいただければ大丈夫です。
文字数 325,072
最終更新日 2025.11.21
登録日 2025.06.18
人類が他種族と共存して住んでいるそんな世界。
魔法文明が発達し、しかし、それは原生種である竜族や魔族にとっては脅威となりえた時代。
竜王は人間の有力者の子弟子女が集まる学び舎に、自身の王女を入学させる。
表向きは竜族と人間族との親善のため。
裏では国境を侵すようになった人類諸国家と戦争を始めるかどうかを見定めるため。
しかし、そんな思惑を知ってか知らずか。
訪れた学院で酔いつぶれた女学生ケイトを介抱した竜王女シェスティナはお酒の勢いもあり、深い関係になってしまう。
イラストは後藤星様(@gotosey)
他の投稿サイトでも別名義で掲載しております。
文字数 6,416
最終更新日 2021.07.13
登録日 2021.07.13
四十を目前に控えたある日、僕は突然、余命三ヶ月の宣告を受けた。
癌だった。スキルス胃癌というやつで、進行が早く、既に胃壁を破って腹腔内に癌細胞がばらまかれ、転移も確認されてるということだった。
もう手術もできないそうだ。下手に触るとかえって進行を速めてしまう危険性があるらしい。
一縷の望みを託した抗がん剤治療も始まったけど効果はなく、二ヶ月余りの時間が過ぎた時、僕の前に<あいつ>は現れた。
「私は、クォ=ヨ=ムイ。お前達が<神>とか呼ぶ存在だ。
でまあ、それはどうでもいいんだが、お前に残された時間はあと二百万秒。その二百万秒で世界を救ってみないか?」
その、軽口を叩く自称<神様>に唆される形で、僕は世界を救う為に、人間を皆殺しにしようとしてる怪物を退治することになった。
もっとも、その怪物退治自体は幼児でもできそうな簡単なものだった。クォ=ヨ=ムイによって二百万倍に加速された僕の力は、触れるだけでどんなものでも破壊できるからだ。
だけど、正直なところ、僕には世界を救いたいという欲求はなかった。そんな僕のモチベーションの為にクォ=ヨ=ムイは二つの条件を示した。
一つは、僕の癌を治すということ。もう一つは、
「女を助けたら、その女もお前と同じように動けるようにしてやろう。そうしてハーレムを築くといい!」
というもの。
確かに癌を治してもらえるというのは魅力的だったけど、もう一つは完全に蛇足だった。僕は人付き合いが苦手で女性と付き合いたい欲求もあまりなかったから。
なのにクォ=ヨ=ムイは<余興>だと言って勝手にそういうことにしてしまった。
そうして、幼稚園に通う<みほちゃん>、ちょっと気難しい大学生の<吉佐倉さん>、アメリカ軍人の<アリーネさん>、ドイツ人で日本のアニメ大好きな<エレーンさん>、フィリピンの小学校に通う褐色少女の<シェリーちゃん>。
ハーレムと言いながら半数以上が手を出したら即アウトな彼女達と一緒に、僕は怪物退治を続けることになった。
けれど、僕にとっての最大の<敵>は怪物ではなくて、時間と共に悪化していく自分自身の体調だった。すると、ハーレムとか大きなお世話でしかなかった彼女達が僕を支えてくれて、怪物退治を続けられたんだ。
でも、クォ=ヨ=ムイの本当の狙いには、僕達は全く気付かなかったのだった。
文字数 100,717
最終更新日 2023.01.21
登録日 2022.10.21
東京の裏通りにひっそりと佇むカフェ「ミステリオ」。その古ぼけた木の扉の向こうには、推理の世界が息づく秘密の社交場が広がっています。ここはただのカフェではなく、謎に満ちた物語が織りなされる舞台。藤原紗耶、若き天才ゴーストライターが主人公のこの物語は、愛と裏切り、犯罪と正義が交錯するドラマチックな展開を見せます。
紗耶は推理小説家柳井正和の影の筆者として、彼の作品に命を吹き込む中、彼の婚約者である高山理沙の疑念の目が紗耶を捉えます。理沙の嫉妬心はやがて危険な形で表面化し、紗耶は思いもよらない陰謀に巻き込まれていきます。一方、カフェの常連客たちは、この微妙な人間関係の変化を黙っては見ていられない。
ある晩、柳井が謎の死を遂げると、紗耶は主要な容疑者となります。真実を暴くため、彼女は自らの無実を証明する戦いに挑むことに。その過程で、紗耶は自分自身の過去と向き合い、そして真の友情とは何かを学びます。
この物語は、読者を疑問に思わせ、次のページをめくる手が止まらないような緊迫感と、登場人物たちの深い感情の動きに引き込まれます。理沙の計画、紗耶の決断、そして最終的な真実の発覚は、すべてが計算し尽くされたタイミングで明らかになり、読者を驚愕させることでしょう。
紗耶の冒険はただの物語以上のものです。それは自己発見の旅であり、真実と正義が最終的に勝利する世界を描き出します。彼女が直面する試練とそれを乗り越える強さは、すべての読者に勇気とインスピレーションを与えるでしょう。
カフェ「ミステリオ」で繰り広げられるこの壮大なドラマは、文学の力と、人間の持つ複雑な感情の真実を浮き彫りにします。紗耶の物語は、あなたを惹きつけ、そして最後まで手放しません。さあ、ページを開き、この感動的な冒険に足を踏み入れてください。
文字数 9,365
最終更新日 2024.04.29
登録日 2024.04.28
ウルペース国の王女パリディユスは、抜けるような白さと、自身に危害を加えた人間が不幸になる体質を持っている。
特異的な容姿と体質から『災い姫』と呼ばれ、不幸が降りかからないようにと、何不自由ない生活を送っている彼女が、ある日毒を盛られてしまう。
それが原因か、突如キュクヌス帝国が進軍して来て——パリディユスが目を覚ます頃には、国は攻め落とされてしまっていた。
その状況に死を覚悟するも、なぜか帝国の暴君に気に入られてしまい——?
文字数 37,813
最終更新日 2024.11.22
登録日 2024.07.15
傲慢攻め×弱気受けからの男前攻め×弱気受け
ルキウスは、恋仲だった第三王子のエドワードと異世界から召喚された神子のノエルに陥れられ、王族殺害と反乱を企てた濡れ衣を着せられた。
家族や従者、友、職場の仲間と上司を失い、自身も斬首刑に処せられる運命に……!
間一髪のところで『過去』の女神に助けられ、九死に一生を得る。
彼女の眷属である七色に光る蝶を幼虫だったときに助けていたことがきっかけで、ルキウスは命拾いをしたのだ。
『過去』の女神の発言により、ノエルが偽の神子であることが判明。
天上の神々はノエルを元の世界へ帰そうとしたが、力及ばず。
このままノエルの暴走が続けば、ルキウスの生まれ育った王国が滅亡してしまう。
ルキウスは『過去』の女神の力を借りて王国を救う英雄を見つける任務を負った。
チャンスは二回までだがルキウスは、一度目のチャンスを無駄にしてしまった。
そして最後のチャンス。
ルキウスは魔物討伐のギルドに加入し、英雄を見つけ出そうとするが……。
※注意※
残酷行為、差別用語、暴力行為、虫、NTRといった過激な暴力描写や人を選ぶ文章表現があります。
この物語はフィクションです。
実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
残酷・暴力描写:*
性描写:※
こちらの作品はムーンライトノベルズで既に完結済のものを推敲し直して投稿しています。
文字数 387,589
最終更新日 2025.01.23
登録日 2024.10.31
平凡な高校生だった主人公、神代悠(かみしろ ゆう)は、ある日突然、二つの月が空に浮かぶ幻想的な異世界「ルナリア」に召喚される。そこは、かつて魔王を封印した伝説の魔法「双月魔法」が失われ、世界が緩やかに滅びへと向かっている世界だった。悠は、自身がその失われた双月魔法の適格者であることを告げられる。魔法を操るためには、二つの月の力を引き出す「月刻(げっこく)」の儀式を成功させなければならない。しかし、儀式には過酷な試練が待ち受けており、さらに世界の滅亡を望む闇の勢力が悠の前に立ちはだかる。仲間との出会い、強大な敵との戦いを経て、悠はルナリアを救うことができるのか。二つの月が満ちる夜、少年の運命が動き出す。
文字数 89,460
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.07.18
一般的な高校生「川澄詞(かわすみつかさ)」は、風彩という街で日常を過ごし、花のように明るい女性「唯花(ゆいか)」と出会う。そして唯花は唐突に、あなたは寿命を失くしている。余命幾年もない状態でいると詞に告げた。
彼女曰く、この世に存在するものは総じて、些細なきっかけでなくしものをする。自分の一部であるものを失って“遺失者”と呼ばれる存在になるようだった。聞けば唯花も自身の死を失っており、千二百年も前から不死身となってなくしものを探しているのだとか。
唯花は遺失者を見つけ、その遺失を解決するという仕事をしていた。遺失が解消した際には、その遺失に関わる“特定の力の宿った品”が発現し、それが巷に流出すれば混乱を招くことは必至であるため、回収を行っているのだ。詞はそれを手伝いながらなくしものを見つけてもらう契約を結び、共に過ごすうちに唯花に魅かれてゆく。
文字数 146,308
最終更新日 2020.04.14
登録日 2020.04.14
『恩人』
県内屈指の進学校にて、三年五組の担任を勤める男性教師。眉目秀麗かつ温厚な性格で生徒からの人気も高いのだが、とにかく生徒を最優先という方針が仇となり、恋人にはあっさりと愛想を尽かされ振られてしまう。それでも方針を変えられないのは、かつて彼を救ってくれた恩人が深く関係していて――
『福引きとプレゼント』
中学二年生の男子生徒、浦沢琉人は、昔から懇意の間柄である西条家の草むしりを手伝うことでもらえる福引き券を手に、足繁く福引き所へ通い挑戦を重ねる。そんな彼には、どうしても欲しい景品があって――
『最後の欠片』
小学四年生の少年、陽葵はクラスメイトで親友の少女、椿希と離れ離れになってしまう。父親の転勤に伴い、家族で別の町へと移転してしまうから。
すると、別れの際に椿希から手渡されたのは可愛い包装紙に包まれた長方形の箱。そして、自身のことをまだ覚えていたら、五年後の今日それを開けてほしいと告げられ――
それから、ちょうど五年――彼女の言葉通り、極限まで高まった鼓動の中ゆっくりと箱を開く陽葵。すると、入っていたのはジグソーパズルで――
文字数 20,020
最終更新日 2025.05.20
登録日 2025.05.20
故人が未来の誰かへ宛てた手紙を届ける、少し不思議な「未来郵便局」。
配達人は、古い制服に身を包んだ寡黙な青年、時雨(しぐれ)。
「この手紙が、あなたの未来を照らしますように」
二十年前に亡くなった祖父から届いた、結婚を祝う手紙。
若くして逝った親友が、残された夢を託した手紙。
伝えられなかった「ごめんね」と「ありがとう」を載せた、最後の手紙。
届けられるのは、過去からの温かい想い。
手紙をきっかけに、残された人々の心が解きほぐされ、止まっていた時間が再び動き出す。
これは、時を超えて繋がる人々の絆と再生を描く、優しくて、どこか切ない物語。
配達人・時雨が胸に秘めた、彼自身の「手紙」の秘密とは――。
読後、あなたの心に温かい光が灯る、感動の連作短編集。
文字数 112,411
最終更新日 2025.07.31
登録日 2025.06.23