「音」の検索結果
全体で9,579件見つかりました。
持て余しスキル【翻訳】を授かった俺、カイ。共通語が大陸に普及した今、翻訳の出番なんてどこにもない。辺境の街道沿いで傷ついた小動物を手当てする小さな鳥獣保護施設を営み、お礼に置かれる木の実と果物で細々と食いつなぐ毎日だ。
そんな暮らしはある夜、戸口に転がり込んだ銀色の仔竜で一変した。震える幼竜の頭上に半透明の翻訳文字がふわりと浮かぶ。
『ここがいい。お母さまには会いたいけど王宮には帰りたくない。おにいさん、やさしいね』
……ええ? それから三日後、空を裂いて雷竜女王フィリアスが降臨し、俺はまるごと聖域へ拉致されてしまった。
山を砕く荒ぶる女王の本音は寂しがり屋で娘自慢が止まらない。一睨みで命を奪う銀狼帝は肉のことしか考えていない。俺にだけ視える神獣たちのポンコツな本音は、今日も聖域をにぎやかにする。
戦闘力ゼロの青年が神獣に溺愛される、もふもふ翻訳コメディ開幕。
文字数 249,318
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.05.29
侯爵令嬢レオノーラは、三国の言葉を操る王国唯一の通辞《つうじ》だった。
親書も条約も、彼女の手を通れば角が取れる。原文にない緩衝の一句をそっと織り込み、両国の面子を立てて、十年、戦になりかけた火種を黙って消し続けてきた。
だが婚約者である外務卿の嫡子コンラートは、彼女の仕事を「鸚鵡が異国語をなぞるだけの物真似」と断じ、公衆の面前で婚約を破棄、通辞の職を剥奪する。
後任は、辞書通りの逐語訳しかできない若い書記。彼が訳した親書は、隣国エスタの王へ「謀略」と読まれ、十年保たれた三国の盟約は音を立てて崩れていく。
追放されたレオノーラを唯一その言葉で見抜いたのは、エスタの若き特使テオドリック。彼女の訳文の「呼吸」を、海を越えて信じてきた男だった。
二月後、国境に三国の軍が並ぶ。たった一語の取り違えが戦を呼ぶと、誰もが手遅れになってから気づく。盟約を縫い止めていたのは、辞書ではなく、軽んじられた一人の通辞の指先だった。
文字数 10,857
最終更新日 2026.06.09
登録日 2026.06.09
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
文字数 90,805
最終更新日 2023.03.11
登録日 2023.02.18
「――セシリア・エルディアとの婚約を、ここに破棄する!」
煌めくシャンデリアの下で、王太子リオネル殿下が声を張り上げた。
会場にいた貴族たちは一斉に息を呑み、舞踏の音楽さえ止まる。
……ああ、やっと来たか。
婚約破棄。断罪。悪役令嬢への審判。
ここで私は泣き崩れ、殿下に縋りつき、噂通りの醜態をさらす――
……はずだったのだろう。周囲の期待としては。
だが、残念。
私の胸に込みあげてきたのは、涙ではなく、笑いだった。
(だって……ようやく自由になれるんですもの)
その瞬間の私の顔を、誰も「悪役令嬢」とは呼べなかったはずだ。
なろう、カクヨム様でも投稿しています。
なろう日間20位 25000PV感謝です。
※ご都合注意。後日談の方を一部修正しました。
文字数 12,764
最終更新日 2025.09.04
登録日 2025.09.04
「所詮、子守係にすぎない女だった」
公爵嫡男エドワードは五年間の献身をその一言で切り捨てた。
前世で保育士だったフィオナは知っていた——この世界に「保育」という概念はない。子供は小さな大人として扱われ、養育係は下女と同列。それでも彼女は記録をつけ続けた。吃音の長男には歌を。夜泣きの長女には百八十夜寄り添った。偏食の末っ子には星型の人参を。
五年分の成長記録を残して去ったフィオナの元に、三人の子供が歩いてきた。
「僕たちはフィオナ先生を選びます」
子守ではありません——育てていたのです。
文字数 161,173
最終更新日 2026.06.11
登録日 2026.04.19
プリムローズ伯爵家の令嬢は、誰もが羨む美しい双子だ。名前は、シルヴィアとモニカ。
二人は驚くほどよく似ていて、ハッキリわかる違いといえば、髪型や好む服装くらい。
よく見れば、シルヴィアは少しつり目で、モニカはやや垂れ目だけれど……一目で見分けるのは難しく、時には両親ですら間違えるほどだった。
そんな双子の姉・シルヴィアには、ひそかなコンプレックスがある。
それは、妹のモニカが誰からも愛される存在であること。
礼儀作法も勉学も、シルヴィアの方が秀でていた。文武両道、容姿端麗と完璧な娘だが、優秀で真面目すぎるが故に、所謂「可愛げがない子」と言われることもある。
対してモニカは、天真爛漫で少し抜けているところがある。だが、自然と周囲を惹きつける愛嬌を持っていた。
そんなある日、シルヴィアのもとへ婚約の申し込みが届く。相手は、名門ルディントン侯爵家の嫡男・セオドア。
突然の縁談に戸惑いながらも、シルヴィアは婚約を受け入れる。
しかしセオドアと言葉を交わすうちに、彼がある勘違いをしていることに気付いてしまう。
____彼が本当に求婚したかった相手は、シルヴィアではなく、双子の妹・モニカだということに。
文字数 22,884
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.21
~ある日目が覚めると、なぜか周りの女子に黄色い尻尾のようなものが見えるようになっていた~
高校一年生の小林雄太は、ある日突然女子の尿意が見えるようになった。
(特にその尿意に干渉できるわけでもないし、そんなに意味を感じないな……)
そう考えていた雄太だったが、クラスのアイドル的存在の鈴木彩音が実はおしっこを我慢することが趣味だと知り……?
文字数 11,980
最終更新日 2025.05.27
登録日 2024.02.29
王城の大広間が、静まり返っていた。
誰もが息を呑み、視線を集める先――そこには、第一王子レオンハルト殿下と、その婚約者である私、リリアーナが立っている。
「リリアーナ・エヴァンズ。君との婚約を破棄する」
冷え切った声だった。
まるで氷を削ったような、感情のない声音。
周囲からざわめきが広がる。
けれど私は驚かなかった。
だって、この日が来ることはずっと前から分かっていたから。
文字数 14,273
最終更新日 2026.05.20
登録日 2026.05.20
【第ニ楽章完結】目が見えない兄と、彼を一人遺して死にゆく弟の物語。
死んだ弟の角膜で、光(コウ)は視力を得た。見えたのは、涙をこらえる親友の顔。「和はおまえが大嫌いだった。憎んでた。だからおまえに目をくれたんだよ」光が歌をやめたのは、その日からだ。
あの人が泣きながら殴るたび、光は願う。「どうか明日は、早く壊れてしまえますように」と。
光は音楽を捨て、達哉は涙を隠せないまま、二人は同じ世界に立ち続ける。
これは、赦しのない世界で、それでも生きようとする者たちの物語。
ブロマンス寄りですがBL好きな方に読んで欲しい作品です。「ノンケを堕とすノンケ」が好物の方、ぜひどうぞ。
文字数 356,228
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.03.04
とある村の奇妙な求人広告
レンタル有り旧題:天蓋村の不可解な求人広告について
【書籍化および、レンタル版移行に関するお知らせ】
この度、本作に記された一連の記録が「とある村の奇妙な求人広告」と名を改め、4月20日にアルファポリス様より単行本として刊行されました。
それに伴い、改稿前のWeb版に記された記録は「レンタル版」へと移行しております。
現在無料で覗き込めるのは、狂気の入り口である【第一部の途中(1-3)】までとなります。
封印された記録の続きは、書籍という新たな「器」に定着した純度の高い絶望の質感で味わうか、あるいは当サイトのレンタル版にて、どうかご自身の目でお確かめください。
【緊急連載:公式スピンオフ追加のお知らせ】
書籍化・レンタル化に伴い、本編の裏側で進行していた戦慄の記録を新章として公開します!
「今夜は、ある大学生から私のDM宛に送られてきた、非常に興味深く、そして不穏な記録を共有したいと思います」
失踪した長谷部教授の研究室に残されていた「未完の研究ノート」と、回収された「盗聴器の録音データ」。
あのポッドキャスト収録後、教授の身に一体何が起きていたのか。
語り手である私(月影朔)が手に入れた資料を紐解き、真相へと迫るモキュメンタリー・ホラー。
こちらのスピンオフ章は全話(無料)で公開しております。
目次より、新章「とある村に関する調査報告書」へと足をお進めください。
【あらすじ】
ダムの底に沈んだ「天蓋村」。
この廃村では、戦前から80年間にわたり、不可解な求人広告が出され続けていた。
「泳ぎが得意な者」「体が硬い方」「絶対音感を持つ者」——。
職種と全く関係のない、これらの奇妙な応募条件は何を意味するのか?
匿名の研究サイト、人気ポッドキャスト、そして一人のジャーナリストの最後の記録。
三つの異なる形式で描かれる断片的な情報が一つにつながる時、読者は人知を超えた戦慄の真実を目撃する。
これは単なるホラー小説か、それとも、どこかで本当に起きた事件の告発状か。
ページをめくるあなたの日常が、静かに侵食され始める——。
文字数 134,720
最終更新日 2026.06.12
登録日 2025.09.11
体も売りつつ情報屋で生計を立てていた小柄色白長髪黒髪黒目の受け。
今まで何とも思わず演技でお金を貰う日々だったのに、攻めと出会って初めて愛情たっぷりに抱かれて処女返りして大困惑。感じてしまう自分に動揺して怖がる受けが可愛いです!!
攻めは、甘いマスクにデカいガタイのずっしり重たいド執着タイプ。でも基本紳士。
受けは9歳まで女子として女装して暮らしていたため、攻めには女子だったと思われていて、
16年後に男の姿で名前も変えていた受けを見た攻めは再開を望んでいた相手だと気づかず、
よく似た雰囲気の男性が体を売ってると知って、ぜひ一度抱かせてほしいと金を積んで抱くものの
すっかりハマってしまって、他の奴には抱かれないでくれと大金を積んで懇願します。
痛そうな過去の匂わせはそこそこあるものの、実際に痛いシーンはほとんどありません。
戦闘による出血シーンはちょこっとあります。
年齢制限要素としては、監禁、拘束、陵辱、緊縛が含まれます。
年齢制限シーンにはタイトルに*が、未満だけどそんな感じの雰囲気のところには(*)がついています。
◆商業式作品紹介◆
情報と体を売って生計を立てる25歳の美しく小柄な青年ゼスは、幼い頃ゼスを拾ってくれた貧乏孤児院に、稼ぎから差し入れを届ける日々を送っていた。
栄養不足から小柄なまま大人になったゼスの細い体は、そちらの趣味の男によく売れたが、特殊性癖持ちの警備隊長にもまた異常な執着を向けられていた。
その頃、横暴な警備兵が好き放題に暴れるゼスの町へ、王都より視察隊が派遣される。
視察隊として町に潜入したひとりに、ゼスが昔生き別れた義兄ギルフォードがいた。
情報を買いにゼスの元を訪れたギルフォードは、愛する人によく似たゼスを抱きたいと言い出して――……。
◆帯
受けを守りたくて離したくなくて仕方ないド執着攻め×大切な物を守るためなら身を引いて自分を犠牲にするタイプの受けの、秘密だらけの無自覚追いかけっこラブロマンス。
◆一文紹介
頭の回る小柄な受けが、攻めの一途な愛に身も心も翻弄されつつも気持ちを隠して、力尽くでハッピーエンドを勝ち取るお話。
文字数 75,360
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.05.29
「ニクラス・アールベック侯爵令息。貴方との婚約は、本日をもって破棄します」
応接室で婚約者と向かい合いながら、わたくしは、そう静かに告げました。
もう無理をしてまで、愛を囁いてくれる必要などないのです。
わたくしは、貴方の本音を知ってしまったのですから――。
文字数 8,665
最終更新日 2022.04.06
登録日 2022.03.30
「レイルア、許してくれ!俺は愛のある結婚をしたいんだ!父の……陛下にも許可は頂いている」
「はぁ」
婚約者のアシジオは流行りの恋愛歌劇に憧れて、この良縁を蹴った。
本当の身分を知らないで……。
文字数 3,473
最終更新日 2021.04.14
登録日 2021.04.14
「貴族の娘にとって、沈黙は宝石です」
そう教えられて育った公爵令嬢セレスティアは、王太子アルヴィンの婚約者として、三年間、声を飲み込み続けてきた。
彼の失敗を隠し、言葉を整え、背後から支え続けても、返ってくるのは「冷たい」「可愛げがない」という評価だけ。やがて王宮の舞踏会で、アルヴィンは男爵令嬢フィオナを隣に立たせ、セレスティアへ婚約破棄を突きつける。
その瞬間、祖母の遺品である《沈黙の耳飾り》が目を覚ました。
王宮に、そして王国全土に、人々が隠してきた本音が可視化されていく。王太子の浅はかな恐れ、男爵令嬢の孤独な打算、貴族たちの偽り、民衆の小さな怒り。礼法と沈黙で保たれていた国は、一夜にして揺らぎ始める。
耳飾りを止める条件は、ただ一つ。
「最も長く維持された嘘」を訂正すること。
沈黙を強いられてきた少女が、王国中の「言えなかった言葉」に、初めて既読をつける。
文字数 8,716
最終更新日 2026.05.21
登録日 2026.05.21
騎士団にいる彼はとても一途で誠実な人物だ。初恋で恋人だった幼なじみが家のために他家へ嫁いで行ってもまだ彼女を思い新たな恋人を作ることをしないと有名だ。私も憧れていた1人だった。
そんな彼との婚約が成立した。それは彼の行動で私が傷を負ったからだ。傷は残らないのに責任感からの婚約ではあるが、彼はプロポーズをしてくれた。その瞬間憧れが好きになっていた。
婚約して6ヶ月、接点のほとんどない2人だが少しずつ距離も縮まり幸せな日々を送っていた。と思っていたのに、彼の元恋人が離婚をして帰ってくる話を聞いて彼が私との婚約を「最悪だ」と後悔しているのを聞いてしまった。
文字数 16,046
最終更新日 2021.08.01
登録日 2021.07.04
毎日、同じ電車に乗り、同じ職場で意味のない数字を打ち込み、同じ帰り道を歩く。田中誠、三十二歳。夢も情熱も、恋も冒険も、いつの間にかどこかへ置き忘れた、ごく普通のサラリーマンだった。
ある夜、彼はいつもの帰り道で、存在するはずのない路地裏のカフェを見つける。扉の向こうにあったのは、古書と珈琲の香りに満ちた不思議な店――カフェ「エニグマ」。そこには、何もかも見透かすように静かに微笑む美しきマスター・玲子と、太陽みたいに眩しいウェイトレス・光、そして、元刑事、ハッカー、占い師、怪しげな旅行代理店員、ギャル令嬢まで、常識の外側に住む変わり者たちが集っていた。
彼らの名は、不可思議現象研究会。
ポルターガイスト、呪いの動画、デジタルゴースト、時空の歪み、廃村に残された記憶、そして都市そのものを揺るがす巨大な謎。笑ってしまうほど胡散臭い事件の奥には、いつも誰かの孤独、後悔、言えなかった本音、届かなかった想いが隠れている。
オカルトなんて信じない。
変人たちにも関わりたくない。
でも、あの子の笑顔をもう一度見たい。
その情けなくて、どうしようもなく人間らしい衝動だけで、誠は人生の扉を開けてしまった。
怖いのに笑える。
ふざけているのに、最後は少し泣ける。
怪異を解くたびに、誰かの心が救われ、誠自身の灰色だった世界にも、少しずつ色が戻っていく。
一話を読み終えた時、きっとあなたも思うはずだ。
この店の扉を、もう少しだけ開けてみたい、と。
そして、自分の日常にも、まだ見落としている不思議な入口があるのかもしれない、と。
これは、心が死にかけていた男が、怪異と謎と少しおかしな仲間たちに振り回されながら、もう一度「生きている実感」を取り戻していく物語。
静かな紅茶が淹れられる時、世界のバグは、少しだけ優しくほどけていく。
あなたの退屈な夜にも、きっと。
文字数 120,905
最終更新日 2026.06.11
登録日 2026.05.30