「肩」の検索結果
全体で737件見つかりました。
……助けを求める声。頼りない響き。
胸元には、正義のあげた真っ赤なペットボトル。少女は、それをとても大事そうに抱えている。
華奢な肩が小刻みに震えている。
漆黒の双眸が儚げに揺れていた。
我知らず、身体が勝手に動いていた。
正義は少女の許へと引き返していた。
着ていたブルゾンを脱ぎ、震える小さな肩に掛けてやる。
その時、少女と目が合った。
「名前は?」
またもや、勝手に口が訊ねていた。
少女の顔に笑みが広がる。
「……麻理亜」
──ま・り・あ。
およそ、吸血鬼には似つかわしくない。
けれど、目の前の少女には似合うと思った。
真っ赤な唇から零れ三つの音は、合わせると聖母様と同じ響きを持っていた。
(──以上、本文より抜粋)
(現在、本作品は「アルファポリス」と「小説家になろう」にて掲載しています。)
文字数 59,192
最終更新日 2018.11.22
登録日 2018.11.04
ザアァァ___
ノイズ音のように降り続ける雨,雨が降る頃には,ある少女が,表れる,その少女,は,真っ赤で鮮やかな折り畳み傘をさし,ゆっくりと雨の中を歩く,雨で多少濡れた肩に余裕でかかる程度の長めな黒髪,白く粉雪のようにきめ細かい肌,細く壊れそうなほどの華奢な体,藍色の透き通るような瞳には,つい見とれてしまう,そんな甘美な美しい少女,秋音 美雨とそんな神秘的で誰もが美しいと思ってしまう少女に恋心を抱く少年,月島 英,危うく脆くて儚げな恋愛系ストーリー
文字数 975
最終更新日 2017.10.21
登録日 2017.10.21
真由美は少し戸惑いがちに、喫茶店のドアを開けた。
ドアにつけてあるカウベル状の呼び鈴がカラコロと音をたてるのに少し驚きながらも店内の様子を伺う。
ドアの正面にはカウンター席があってカウンターの向こうには店のマスターらしき男性が、新しい客に「いらっしゃいませ」と声をかけている。 真由美は上目使いに目線をそらさないようにして小さく頭を揺らして応える。
カウンターにいる背中を向けた男性客が、肩越しにチラッと真由美を見たが、それだけでマスターに顔を戻した。
文字数 4,785
最終更新日 2017.09.09
登録日 2017.09.09
王家主催のパーティーで、友人の婚約破棄騒動に巻き込まれた伯爵令嬢エルシーは、ずっと隠していた自分以外の時間を止めるスキルを使った。
後日、それに気づいたライナスから、王城に呼び出されてしまう。
ライナスは何者かに命を狙われている自分を助けるため、仮初の婚約者となるようにと告げてきた。
こんなイケメンすぎる殿下の婚約者なんて私には絶対無理。
でも、殿下を助けず、何かあったら後味悪くなるのは私、そんなのは嫌!
殿下を救って、お役御免になって、どこかの令息にでも嫁ぎましょう!
と思っていたのに、婚約者期間はきちんと恋人のふりをするようにと契約させられてしまって。
恋人のふりですか……心臓に悪すぎます……。
手を握ったり、肩を抱いたり、距離が近いんです、殿下!
私をからかわないでください、本気にしてしまいます……!
腹黒王子を助けて、最終的にその王子に囲い込まれちゃうお話です。
あらすじの続きがとりあえず読みたい方は、04:候補期間からお読みください!
◇全32話+番外編11話(約110,000字)
◇R15は念のためです。
◇小説家になろう様、カクヨム様でも公開しています。
文字数 116,649
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.09.17
父の借金の肩に公爵様に身売りされました。
でも、そろそろ借金の目処がたったんで公爵邸から出ようと思います!
公爵邸のメイド生活は苦労と苦痛の連続で、公爵邸から出たら新しい場所で再スタートするはずが、なぜか公爵様に執拗に追いかけ回されて!?
文字数 35,921
最終更新日 2022.08.13
登録日 2022.08.13
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二百九年前の過去から飛ばされてきた少女が過去を取り戻す物語。元王女が失地を挽回しようとしてあがく物語。たった一人の家族、おかあさんの行方を捜す少女の物語。父の苦しみを肩代わりしようとする少女の物語。失ったから取り戻したい、欠けているから満たしたい、枷から逃れ飛び出したい、そんな少女たちがジュニアとかかわっていく物語。
恋愛と家族愛がテーマのサイエンティフィック・ファンタジー・アドベンチャー・ラブコメディー。
登録日 2017.08.02
大衆酒場の帰り、近所の商店街を抜けた先にあるコンビニでタバコをふかしていたら見たことのある顔の男に声をかけられた。
「先輩久しぶりです!」
そう言った男は中学生の頃の後輩Y田君だ。
Y田君は部活動でペアを組んでいた中で仕事場の近くのスーパーのレジで働いていて、卒業後顔を会わせる数少ない知り合い。
「久しぶり。」
俺はタバコを吸う手を止めY田君の方を見た。
深夜一時のコンビニ。喫煙所にはサラリーマン二人、うんこ座りをした金髪で黒いジャージ姿の兄ちゃんが一人、そしてY田君と俺。
「そういえば自分、スーパー止めたんすよ。」
「へえ、今どうしてんの?」
俺は金髪ジャージを横目にY田君に訪ねた。
「バイト帰りっす。商店街にある焼き鳥屋でバイトしてます。先輩はなに帰りすか?」
「俺は飲み帰り。あそこに焼き鳥屋なんかあったっけ?」
更に訪ねた。金髪ジャージがたばこの灰をアスファルトに落とす。隣のサラリーマンは次に行く風俗の話で盛り上がっている。
「前ラーメン屋があったところですよ、カレーもやってた」
俺は760円のミニカレーつき味噌ラーメンを思い出しながら納得していると、金髪ジャージが口を開いた。
「そろそろ行こうぜ。」
深夜一時過ぎのコンビニ、二人はレジ袋さえ持っていない。
「アイスとかは無しな、とりあえず酒持ってこう。今日あのハゲだし」
金髪ジャージはたばこを備え付けの灰皿に捨てる。
「今は持ち歩きの灰皿とか持っとかなくちゃいけないぜ、肩身狭いしな」
そう言って立ち上がると二人はコンビニの中へ入っていった。
時間は三分もたたない内に二人は出てきた。
「コンドームとか余計だろ。絶対使う予定無いじゃん」
Y田君は言った。
「マナーだぜ、こんくらい。じゃあMの家にでも行くか」
彼らは来たときと同じようにレジ袋さえ持たずに自転車にまたがる。
「じゃあ先輩、また」
いつ来るかもわからない約束をして、俺は会釈で答える。二人は街灯の少ない住宅街へ消えていき、隣のサラリーマンは風俗の話からバンドの話になり更に盛り上がっていた。
文字数 838
最終更新日 2018.09.16
登録日 2018.09.16
妹が王太子と婚姻を上げた日の夜。
これでとうとう肩の荷が下りたと、気分よく夫と酒盛りをしていたその時。
「ぴぎゃあああああああああああああああ!!!!!!」
城から王都中に響くような妹の叫び声がした。
そして翌日、嫁に出したばかりの妹は何故か私の腰に巻きついていた。
文字数 11,273
最終更新日 2021.06.06
登録日 2021.03.29
ロボット・マッチング・バトルアリーナ。
ロボットを組み上げて戦わせる対戦ゲーム。
機体は軽量級、中量級、重量級から。そして小型、中型、大型から選ぶ。
武器は近距離、長距離、格闘タイプから。そして実体弾かビーム弾か。
機体によって手にしか武器を持てないモノ、肩に装着できるモノ、腕に装着できるモノがある。
そしてジュネレーター組み。
馬力か、燃費か。オーバーヒート対策重視か。
これは組み方重視の対戦ゲーム。
初期の新人ランク時にしか戦闘指示が出来ず、ランクが上がるにつれて指示項目が減っていき、最終的にはオートバトルのみになる。
初期の戦闘指示がどう戦うかの学習期間となっているのだ。
こんな面倒くさいマニア向けのゲームにハマった奴等の物語。
文字数 55,292
最終更新日 2024.05.10
登録日 2023.04.01
東方地方の雪が積もる地方で、母1人、子1人で生きてきた 蒼。
蒼の生き甲斐は、父から教えてもらったバスケットボールだけだった。
中学でアンダー15に選ばれ、華々しく活躍し、東京の私立高校に特待生として入学するが、足の怪我が原因で思うようにバスケの練習に参加ができず、歯痒い思いをしていた。
全寮制の生活で、なかなか他の部員と馴染めず孤独を感じているとき、同じく日本でのデビューを目指している韓国人のユ・ジュンと知り合う。
ユ・ジュンは執拗な一部のファンに追いかけられて疲弊しているところを、たまたま居合わせた蒼に救われる。
ユ・ジュンは蒼が住む寮のすぐそばの古びたマンションに練習生として共同生活をしていた。
ユ・ジュンもまた異国の東京という地で孤独を感じていた。
バスケット選手を夢見る蒼
アイドルグループとして歌手デビューが目標のユ・ジュン。
窓を開ければ、互いの顔が見える。
そんな環境の生活の中で、いつしか互いを必要としていく。
国籍の違いや、互いが追いかける夢の高さ いずれ来る未来への分岐部。
2人の思いが切なく交差するー。
・‥…━━━☞・‥…━━━☞
あの古びた赤いタイル地のマンションが
実は築40年たっていると、ユ・ジュンもつい最近知らされたのだ。
日本は地震が多いと聞いて一抹の不安を抱いていたが、地盤の問題より先に設備に支障をきたした。
ユ・ジュンは、灯りがつかない真っ暗の部屋で小さなため息を漏らす。
真冬であるのに、エアコンもつかない。
部屋の中で居るのに、指先は微かに震えていたし、吐息すら白く曇るような気がした。
毛布を肩からから被り、携帯の微かな灯りを燈にして頬杖をつく。
ぼんやりと滲む白い光に目を落としながら、目的もなく指先をスライドさせたとき「かつん」と窓に何か当たる音がした。
ユ・ジュンは微かな不安を胸に、のそりと強ばる体を起こして窓に手をかける。
ゆっくりと窓を開けて、盗み見るように暗闇に視界を落とした。
「あ!いたいた。何してるのー?」
そこにいたのは蒼だった。
外灯も微かな道路で、足首が細いスポーツウェアに両手を入れ、見上げていた。
広い肩幅。くだけた立ち姿も、ひどく様になっていた。蒼の長い前髪が、揺れる。
ユ・ジュンが零れるような笑顔を作った。
「電気が…つかなくなって」
「え、まじ?停電?」
「わからない。けど、真っ暗だし寒いし」
ユ・ジュンが困ったように眉を落とした。
蒼が顎に親指をあて、考える素振りを見せる。それから小首を傾げて、こう言った。
「…今日、寮に来ちゃえば?飯食ってないでしょ?カップラーメンあるし、コンビニでチキンも買ってきた」
蒼がかさり、とコンビニの袋を掲げた。
《続きは本文で》
※作品には濃厚な男性同士の性行為があります。
文字数 2,608
最終更新日 2022.02.21
登録日 2022.02.21
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文字数 1,057
最終更新日 2019.01.19
登録日 2019.01.19
中学時代、いずれは全国区のバドミントンプレイヤーになると目されていながら、中三のときに遭遇した事故により、肩を負傷して表舞台から消えた少女、仁藤紬(にとうつむぎ)
そんな紬の運命を変えたのは、中学時代のライバルであった歳桃心(さいとうこころ)と、友人の石黒紗枝(いしぐろさえ)だった。
「私と一緒にダブルスやろうよ!」
二人の説得により、肩があがらなくてもプレーできる前衛専門のプレイヤーとして、紬は再びバドミントン部に入部する。
なぜ、彼女は事故に遭ったのか?
なぜ、彼女は中三のとき試合をボイコットしたのか?
紬の過去を知っているかつてのチームメイト、神宮寺姫子(じんぐうじひめこ)と再会したことで、紬の運命は再び動き出した――。
さあ行こう! インターハイの頂点へ。
これは、団体戦でインターハイの頂点を目指す彼女らの、青春バドミントンストーリーだ。
表紙イラスト担当:Siena様
タイトルロゴ担当:立藤 夕貴様(@tokinote216)
大変お世話になりました!!
文字数 127,934
最終更新日 2023.11.14
登録日 2023.10.20
『……一目見た瞬間から君に何もかも奪われて
他の人の物だと分かっても どうしても 君が欲しかった
そして 君も俺を愛した
二人は運命を誓い合った
結婚は恋愛のゴールじゃなくて
新しい毎日のスタートなんだよ
これから何が二人に待ち受けていても……
俺は、ほなみをずっと愛してるよ……
…………て、ほなみ、聞いてる?』
love adventure
続編です。
***********
晴れて夫婦になった二人。
クレッシェンドの人気も右肩上がりで西くんも多忙だけれど、ほなみとは相変わらずのラブラブっぷり。
それ故に心配なのは西くんのモテモテ振り。
一番気になるのが、クレッシェンドの新しい女性マネージャーの
北森景子(きたもりけいこ)の存在。
景子がマネージャーになった事により、何が起こるのか?
らぶあどに登場した他キャラクター、智也、カナちゃん、あぐり、野村君、神田君、根本君、浜田さんのその後も描いていきます。
∪。△。)⊃
不定期更新になりますが宜しくお願いいたします☆
――注意――
お話後半、幼い子供が重い病気にかかる表現がありますが、作中に出てくる病名は架空です。
症状や治療法なども作者の想像になります。
この表現はストーリー上必要であり、そしてあくまでもフィクションです。
もしも読んで気分を害される可能性がある方はご注意ください。
文字数 52,591
最終更新日 2018.02.03
登録日 2017.10.08
それは日常生活の中でよくある出来事。
「肩が重い」
川海 晴香(かわみ はるか)17歳の少女は闇に迫る視線や気持ち悪い感触に参って退魔師に頼る事にした。事務所にて待ち構えていたのは雨空 天音(あめそら あまね)という和服姿の女。
これから始まるのは退魔師と女子高生が過ごす日々。
※毎週火曜日夜更新予定!
※本作は「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアップ+」にも掲載しております。
文字数 31,281
最終更新日 2024.01.11
登録日 2021.12.24
ーー突如出現した"あんこくまおう"を筆頭とした五人の手によって、平和を脅かされているこの世界。人々は貧困で一日二食しか食べられなくなり、トイレットペーパーは一度に二巻きまでしか許されなくなってしまった!
「ククク……醜き人間どもに、地獄の苦しみを与えてやろう……」
しかし! そんな絶望的な状況にも関わらず、無謀にもまおうに立ち向かおうとする女の子四人集が現れたのだ!
「私はゆうしゃぱーてぃーの勇者担当、ユーリ・リルル! 悪いやつらは、私たちがやっつけてやる!」
刃先が桃色に染まった剣を持つ"自称"勇者、ユーリ・リルル! 彼女はさらさらなピンク髪に白いカチューシャ、そして幼さあどけなさの残る可愛らしい顔を持つ小さな英雄なのです!
「あたしもいくぜー!」
分厚くかた~いブーツに、白いテーピングを拳に施した長身娘、ラン・メロウ! 男勝りの武術センスに、中性的に整った恐ろしい美貌! 極めつけに金髪ポニーテールが誘うように揺れている!
「お役に立てるか……わかりませんが……」
ゆうしゃぱーてぃーの中でも一番の癒し役! コナエ・ナノ! 弱々しく縮こまるその姿は、低い身長も相まって逆に守りたくなってしまうっ! 飾らず目立たない緑色の長髪と、今はもうすっかり見なくなってしまった着物がよく似合う少女です!
「……私はいいから」
冷たい視線の奥には暖かい心が!? 古代のツンデレ文化を受け継ぐ謎めいた少女、アーシャ・ミュール! 肩まで伸びる、吸い込まれるような黒髪! そして、彼女はまるで"あんこく"のように真っ黒で細長い剣を持っています! 左右で違う、レッドとイエローのオッドアイも最高にクール!
……以上、この四人の可愛いゆうしゃぱーてぃーに世界の、いや、我々の命運は託されたのですっ!
文字数 2,937
最終更新日 2022.04.10
登録日 2022.04.10