「彼」の検索結果
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アニメ化決定! 2026年4月より放送中(TOKYO MX、BS朝日)
気が付いたら異世界にいた男子高校生「真名部響生(まなべひびき)」。草原にいた彼は自身に『鑑定』というスキルがあることに気が付く。 そして職業は『鑑定士(仮)』だった。(仮)って……。 エルフのエマリアの案内で冒険者となった響生は、元最強勇者の獣人クロード、未来の最強賢者少女リリアン、白ネコ聖獣のヴェネを仲間にして少しずつ強くなりながら元の世界に帰る方法を探す。……が、巻き込まれ系主人公は自分の意思とは関係ないところで面倒ごとに関わっていろいろ大変です。 4人の勇者、7人の賢者、8人の魔王、そして11人の神様がいる異世界から、彼は無事に元の世界に帰還できるのか? あと、タイトル通り最強になる日は来るのか!? 【注意】 この作品はBLではありませんが、一部BL風味な表現があります。一時的に主人公が女体化する予定があります。 これらの表現を絶対に読みたくない! という方はご注意ください。
文字数 1,313,457
最終更新日 2026.05.09
登録日 2016.08.31
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
文字数 55,717
最終更新日 2023.12.10
登録日 2023.12.04
「キャロライン=ガンボール=ハーフナー伯爵令嬢!お前は次期侯爵夫人に相応しくない!」
夏の長期休暇前の学園パーティーでそう宣言したのは私の婚約者アラン=マルルロード=モリス侯爵令息だ。
ざわついていた会場が嘘のように静まり返る。
「お前との婚約を破棄する!」
スラリとした長身。
少しクセのある美しい黒髪。
前髪は流れる様に左右に分かれ、間からは額と黒にも見える濃い群青の瞳がのぞいている。
そしてスッと通った鼻筋。涼しげな薄い唇が私に婚約破棄を言い渡した。
いつも何処かでわかってた。
これは全部夢でいつか醒めるのだと。
とうとうその時が来たのだと、心から納得している自分がいる。
私みたいな田舎貴族がこんな素敵な人と婚約など。
アラン様の隣には艶やかなライトブラウンの髪の美しい令嬢が寄り添っている。
私のくすんだブルネットの髪とは大違い。
彼の想い人は彼女だと知っていた。
ほら、二人並べばこんなにもお似合い。
先日ハッキリと言われたばかりではないか。
想い人がいるがそれはお前ではない、と。
諦めよう
私がいくら頑張っても、きっと真実の愛にはかなわない。
夢はもう醒めたのだ。
自分に見合った場所で生きていこう。
私に王都は眩しすぎる。
「仰せの通りに。」
丁寧にカーテシーをして、私は会場を後にする。
こうして私の身の程知らずの恋は終わりを告げたのだった。
文字数 107,076
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.11.09
やる気のない新高一・相葉裕介の取り柄は、よく回る口だけだ。おまけにそばにいるのは、大した術も使えぬくせに口だけ達者な幼女守護霊ロリエ。
だがその「口先三寸」で、学校に現れた怪異と“話をつけて”しまう力を持っていた。怪異は退治すべき脅威だと信じる陰陽師一族の令嬢で若手女優の先輩・久ヶ原瑞穂は、怪異と対話し成仏へ導こうとする裕介と激しく衝突する。
最初の事件「トイレの花子」は、この世に生まれられなかった水子たちの集合霊だった。誰にも覚えられず、記録にも残らない存在が、他人の記憶を奪ってまで「ここにいた証」を欲しがっていると知った裕介は、瑞穂の退魔とは別のやり方で、言葉と嘘を交えながら彼らの未練を解きほぐしていく。
怪異と人間、そのどちらの願いも切り捨てない在り方が、二人のぎこちない共闘の始まりとなる。
******以降、キャッチコピー的なもので***
祓わない。殴らない。でも、言葉で怪異は動く。
退魔させる気? ないない。
ボコるのも滅するのも性に合わないし、そもそもやる気もない。
だけど俺には、“口先三寸”がある。
嘘八百でも、たった一言の真実でも。
言葉が届けば、怪異も納得。……たまに成仏。
相棒なのはTV脳で御姿幼女なご先祖様。
相手するは超絶美麗な断罪系女王様。
これは、落第退魔師の俺が“口先だけ”で怪異に挑む、異色の退魔譚。
ウソと本音のあわいにこそ、真実がある。
口先だけの除霊術。その是非は——あんたが見届けてくれ。
文字数 53,203
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.07
転生した先は、美醜感覚が前世と真逆の異世界だった。
ギルド受付嬢として働く元OLのリリアは、ある日“世界一醜い男”と噂されるS級冒険者・アシュレイと出会う。だが、彼はリリアの目には銀髪長身・アイドル顔負け国宝級の超絶イケメンにしか見えなかった。
「好きです!」「結婚してください!」
毎日のように猛アタックするリリアだったが、周囲の反応は最悪。
『受付嬢が罰ゲームで醜男をからかっている』と噂され、当のアシュレイ本人には「馬鹿にしているのか?お前みたいな性格の悪い女が一番嫌いだ」とまったく信じてくれない挙句、嫌われる末路!
しかし、リリアだけは知っていた。彼が誰よりも優しく、不器用で、孤独な人間だということを。
やがて彼女の真っ直ぐな想いは、氷のように閉ざされていたアシュレイの心を少しずつ溶かしていく。
――そして気づけば、“世界一醜い”はずのS級冒険者は、リリアを誰にも渡したくないほど執着するようになっていて……?
美醜感覚が逆転した世界で始まる、勘違いだらけの溺愛ラブコメ!
毎日更新中!
文字数 24,642
最終更新日 2026.08.04
登録日 2026.07.28
「離縁してくれ」
名前を呼んでくれた人が、わたしを捨てた。
柊木志乃、十九歳。退魔の名家に生まれながら「力を持たぬ娘」として捨て置かれ、家名を隠して下町の呉服屋で女中として働いていた。ある雨の日、店を訪れた商家の跡取り・東雲誠一郎に見初められ、身分を伏せたまま祝言を挙げる。ささやかな、けれど確かな幸福だった。
それは、夫が財のある娘に心を移すまでのことだった。
着の身着のまま放り出され、実家に連れ戻された志乃を待っていたのは、霧島侯爵家への輿入れ。「氷の侯爵」と呼ばれる寡黙な男・霧島廉。政略で結ばれたその人は――誰よりも優しかった。
名を呼ばれ、意思を問われ、対等に扱われる。生まれて初めての日々のなかで、志乃は自分の内に眠っていたものと、本当の幸福を知っていく。
そして数年後。落ちぶれた元夫が、彼女の前に現れる。
※「ざまぁ」で終わらせません。逆転したその先の幸福な日々を、全二十話の四分の一をかけて描きます。毎日更新。
文字数 27,354
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.06
花婿候補を集め、無理難題を出しては「失格」と切り捨てて行く…
ドロシア・アルバーン侯爵令嬢は、傲慢、自己中、冷酷無慈悲と悪名高い。
その花婿候補選考会に兄エドワードが呼ばれた事で、アーサーは侯爵邸に乗り込んだ。
兄にはレジーナという将来を約束した女性がいて、アーサーは彼女の事を少なからず想っていたのだ。
だが、ドロシアはやはり悪評通りに性悪で、「あなたが合格すれば良い事」とアーサーの参加を決めてしまう。
元来負けず嫌いなアーサーは、いつしか真剣になっていて…??
異世界恋愛、ラブコメ、短編(本編15話+プロローグ、エピローグ)
プロローグ、エピローグはドロシア視点、本編はほぼアーサー視点です。
文字数 34,604
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.11
「みすぼらしいな……」
戦地に向かった騎士でもある夫––ルーベル。
彼の帰りを待ち続けた私––ナディアだが、帰還した彼が発した言葉はその一言だった。
彼を支えるために、寝る間も惜しんで働き続けた三年。
望むままに支援金を送って、自らの生活さえ切り崩してでも支えてきたのは……また彼に会うためだったのに。
なのに、なのに貴方は……私を遠ざけるだけではなく。
妻帯者でありながら、この王国の姫と逢瀬を交わし、彼女を愛していた。
そこにはもう、私の居場所はない。
なら、それならば。
貴方の傍に幸せがないのなら、私の選択はただ一つだ。
◇◇◇◇◇◇
設定ゆるめです。
よろしければ、読んでくださると嬉しいです。
文字数 104,227
最終更新日 2025.01.19
登録日 2024.12.22
「お前みたいな本の虫、好きになるやつなんかいないだろ!」
王太子であり婚約者でもあるルイスにそう言われ、婚約破棄された侯爵令嬢シルビア。
けれど本人は意外と平然としていた。
だって本当に本が好きだから。
歴史書も、経済書も、古代語辞典も大好き。読書こそが最高の趣味だと思っている。
そんな彼女は気付いていなかった。
自分がとんでもない秀才であることにも。眼鏡を外せば誰もが振り返る美少女であることにも。
そして何より――
冷酷無慈悲と恐れられる王弟クロード公爵が、自分に興味を持ち始めていることにも。
一方、婚約破棄した王太子ルイスは少しずつ気付き始める。
自分が手放したものの大きさに。
無自覚な本の虫令嬢と、不器用な冷酷公爵がおくる溺愛ラブコメディ。
本が好きなだけなのに、なぜかわたくしばかりが注目されてしまうのですが?
文字数 31,674
最終更新日 2026.06.10
登録日 2026.06.08
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
文字数 32,423
最終更新日 2020.03.01
登録日 2020.02.16
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
文字数 12,992
最終更新日 2020.10.05
登録日 2020.10.01
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
文字数 28,973
最終更新日 2026.07.27
登録日 2026.01.28
※完結いたしました。初めてのコンテストで、完結まで辿り着けたこと。全ては読者の皆様のおかげです。本当に、本当に、ありがとうございました!
東山 花乃(ひがしやま かの)24歳。
花乃は、病気に侵され、小さい頃から目がほとんど見えていない。身体も一部麻痺している。
そんな彼女には異性の親友がいた。
手越 千春(てごし ちはる)29歳。
5歳の頃、院内で出会った男の子。成長して医師になり、今では花乃の担当医をしてくれている。
千春の祖父は、花乃の入院する大きな病院の医院長。千春は将来この病院を継ぐ跡取りだ。
花乃と出会った頃の千春は、妙に大人びた冷めた子供。人を信用しない性格。
交流を続けるなかで、花乃とは友人関係を築いていくが、まだどこか薄暗い部分を抱えたまま。
「ずっと友達ね」
無邪気に笑う花乃に、千春は言った。
「ずっと友達、なんてありえない」
「...じゃぁ、25年後、答え合わせをしましょう?」
「25年後?」
「そう。25年後、あなたと私がまだ友達か。答え合わせするの」
「いいけど...どうして25年後なの?」
「...それは秘密。25年後のお楽しみだよ」
そんな会話を出会った頃したことを、千春は覚えているだろうか。花乃は、過保護な千春や両親、友人たちに支えられながら、病気と向き合っていく。
しかしーー。
ある日、花乃は千春に関する不穏な噂を耳にする。
それをきっかけに、花乃は千春にまつわるある事実を知ることになっていくーー。
25年後、花乃と千春が出した答えとは?
🌱この物語はフィクションです。登場人物、建物、題材にされているもの、全て作者の考えた架空のものです。実際とは異なります。
🌱医療行為として、チグハグな部分があるかもしれません。ご了承頂けると幸いです。
※作品の無断転載、AI学習など一切を固くお断りいたします。(Do not reupload / use my writing for any purposes, including for AI)
文字数 98,340
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.10.17
名ばかりの伯爵令嬢パトリシアは、実家の借金返済と領地を救うため、多額の支援と引き換えに侯爵ミレーへ嫁ぐことになった。
しかし初夜、夫から告げられたのは――
「君は形だけの妻だ。私には愛する人がいる。夜を共にすることも、妻として社交をすることもない。その代わり、屋敷では好きに過ごしていい」
普通なら絶望する条件に、パトリシアは大歓喜。
「夜伽なし! 妻の仕事もなし! それで実家まで助けていただけるなんて!」
恩返しをしようと、自ら侍女となって働き始め、夫と愛人のために黒子として奔走する。
一方、夫の愛人は侯爵夫人として振る舞い、パトリシアに嫌がらせを繰り返すが、本人は「妻の座はいりません。お二人が幸せなら十分です」とどこまでも本気。
誰も彼女を不幸だと思わせられないまま、使用人たちは困惑し、夫は罪悪感に苦しみ、愛人の嫉妬はますます加速していく。
けれど、領地経営で培った知識と伯爵令嬢としての教養を持つパトリシアは、誰にも気づかれないところで屋敷や社交を支え、次々と騒動を解決していく。
これは、自分を「雇われ妻」だと思い込み、ひたすら恩返しを続ける天然令嬢と、そんな彼女を傷つけていたことに気づき後悔していく侯爵の、すれ違いから始まる契約結婚ラブコメディ。
文字数 135,605
最終更新日 2026.08.10
登録日 2026.07.14
夫の若い秘書が、社内チャットに一枚の自撮り写真を誤って投稿した。本当は若手社員だけで作った私的なLINEグループに送るつもりだったのだろう。けれど彼女は、うっかり会社のLINE WORKSの雑談チャンネルに投稿してしまった。写真の背景は、私と怜司の寝室だった。彼女は私のシルクのナイトウェアを着て、私が使っていたドレッサーの前に立っている。胸元は大きく開いていた。
添えられていた言葉は、たった二行だった。
【怜司さんが、奥さんは今いないって】
【今夜、この寝室は私のもの】
チャンネルは数秒だけ静まり返り、それから既読の数が一気に増えていった。誰かが意味ありげなスタンプを送り、別の誰かが冗談めかして、とうとう奥さんの座に収まったのかと聞いた。彼女が着ているナイトウェアが高価なものだと気づき、もう高梨家の主寝室に入り込んだのかと茶化す者もいた。
桐谷莉奈は、すぐにもう一言付け加えた。
【怜司さん、今夜はずいぶん元気。でもずっと寒いって言ってて、私を抱いて離してくれない】
私は黙って、そのメッセージが一つずつ浮かび上がるのを見ていた。怜司が寒がるのは当然だった。だって、私はずっと彼の背中に張りついているのだから。私の遺体は、彼によって主寝室のウォークインクローゼットの奥に作られた壁の中へ封じ込められて、もう三ヶ月になる。
そこは、世田谷区にあるリフォーム済みの一戸建てだった。結婚後、怜司が購入した家だ。ここなら静かで、人目も少なく、私たちはやり直せる。そう言っていた。隣家とは塀と庭を挟んでいて、主寝室は二階にある。深夜の作業音も、水漏れの修繕だと言えば、誰も深くは聞かなかった。だから彼は私を殺したあと、ウォークインクローゼットの奥を石膏ボードで塞ぎ、継ぎ目をパテで埋め、その上から新しい壁紙を貼った。
壁紙の糊とパテの匂いは、まだ完全には抜けていない。壁の内側は冷たく、息苦しい。私は毎晩、彼の首筋にぴたりと貼りついて息を吹きかけていた。寒くないはずがなかった。
文字数 14,928
最終更新日 2026.07.13
登録日 2026.07.13
再婚した父が連れてきた義弟カイルは、明るく甘えん坊で、どこにでもいる普通の少年だった。
――十五歳になるまでは。
ある日私は知ってしまう。
彼が隣国ヴァルディア王国の王子であり、命を狙われて逃げてきた存在だということを。
さらに領主の息子からの執着、王宮に渦巻く陰謀の中で、私自身の出生の秘密も明らかになる。
平民として生きてきた私の正体は――王女だった。
義姉弟として育った二人は、ただの家族なのか、それとも最初から結ばれる運命だったのか。
秘密と身分差、そして重すぎる愛の中で、二人の恋は加速していく――。
※血の繋がりはありません。ハッピーエンドです。
文字数 15,090
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.24
28話に軽微な修正を加えました。
王妃である実の母から「無能」の烙印を押され、ダンジョンへ置き去りにされた貴族の六男シオン。
だが彼には誰にも言えない秘密があった。
それは――100個もの隠しスキルを持っていること。
追放されたことで毒親の支配から解放されたシオンは、ダンジョンでの自由な生活を満喫しようと決意する。
家を作り、食料を確保し、モンスターと交流するうちに、彼はある夢を抱く。
「このダンジョンに、誰もが自由に暮らせる国を作ろう」
ミノタウロスの小太郎をはじめとした仲間たちと共に始まる、迷宮国家建国ファンタジー!
月水金土 11時更新です。
※今作は表紙とあらすじにAIを使用しております。
構成や内容には使用しておりません、作者の完全オリジナルです。
文字数 50,173
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.06.20
「これは、どういう顔をする場面ですか」
頭から葡萄酒をかけられた公爵令嬢リディア・オルコットは、真顔でそう尋ねた。侮辱も嘲笑も、彼女には届かない。生まれてから一度も笑ったことも泣いたこともなく、5つの年に医師が告げたのは「心の臓に、欠けがございます」。以来12年、リディアは人の表情を帳面に書き写し、書いてあるとおりの顔を作って生きてきた。
婚約破棄を言い渡されたその夜、自分の頭からも葡萄酒をかぶった男がいた。継承権を自ら捨てた第二王子ノエル。
「君は感情がないんじゃない。名前を知らないだけだ」
こうして、感情に名前をつける実験が始まる。塩を山盛り3杯入れた紅茶。窓から降ってくる王子。実験はことごとく空振りして——けれど侍女が侮辱されたとき、リディアの手は勝手に動いた。
『怒り——習得』
名前がひとつ増えるたび、「人形だから何をしてもいい」と信じていた人々の足場が崩れていく。そして最後のひとつだけは、誰も教えてくれない。
※本作は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
文字数 17,563
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.09