「のも」の検索結果

全体で10,869件見つかりました。
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キャラ文芸 連載中 長編
「もっと深く挿して……。そうすれば、私の中のノイズ、消えるかな」   歪んだ爆音(ファズ)の中でしか息ができない少女たち。 心に深い傷を負い、回路が焼き切れてしまった彼女たちの前に現れたのは、壊れた音を「繋ぎ直す」少年だった。   世界に拒絶され、自分自身をかき消すためにかき鳴らされる『BIG MUFF』。 その耳を潰すような轟音は、助けを求める少女たちの悲鳴そのもの。   「君の音は、まだ死んでない」   プラグを差し込み、断絶された回路を再び通電させる。 それは、痛みと恍惚が入り混じる残酷な救済。   限られた100日間。 不器用で、一方的で、けれどどうしようもなく純粋な絆。 焼き切れる寸前の命たちが奏でる、美しくも絶望的な旋律が、夜の街に響き渡る。   「——たとえ、この恋がショートして、僕たちが灰になっても」   これは、音楽と機材、そして剥き出しの心が交錯する、100日間の愛のハッキング・ストーリー。
大賞ポイント 6pt
文字数 172,806 最終更新日 2026.06.26 登録日 2026.05.01
ミステリー 連載中 長編
警視庁の地下深く、迷宮入りした不可解な事件ばかりが回される「特殊迷宮捜査対策室」――通称・特迷(とくめい)。そこに配属された若手刑事・小泉泰明は、着任早々、被害者の血液が跡形もなく消え去るという「現代の吸血鬼事件」の捜査を命じられる。 手がかりを求め、泰明は「怪異に詳しい」と噂される狐を祀る神社の娘・塔子司のもとを訪ねる。しかし、彼女が泰明をみるなり放ったのは、あまりにも突飛な一言だった。 「その事件の犯人、最後の被害者の婚約者ですよ」 「動機は?」 「分かりません! でも絶対に彼が犯人です!」 司の能力は、事件の答え(犯人と結末)を100%当てるというもの。しかし、そこに至る過程(動機やトリック)が完全に抜け落ちているという、あまりにも致命的な欠陥を抱えていた。 警察組織は「直感」などでは動かない。証拠がなければ逮捕もできず、次の殺人を防ぐこともできない。 「答え」を知る司の予言に振り回されながらも、泰明はその答えから逆算して過程(証拠とトリック)を埋めるための捜査を開始する。 あらかじめ分かった答えを証明する、前代未聞の「逆算型」ミステリーの幕開けだった――! この物語は私が書いた 『確定推理  東狐 司(とうこつかさ)は、答えは解るが過程が解らない』 『不思議な彼女 塔子司 アセットディスティニー』 • 『東狐司(とうこつかさ)の不思議事件簿』 を元にもう少し本格的に出来ないか悩み書き始めた物です。 このジャンルは苦手なので暖かく見守って下さい。 この物語はカクヨムにも連載しています
大賞ポイント 6pt
文字数 45,901 最終更新日 2026.07.01 登録日 2026.06.15
キャラ文芸 完結 長編
 現代日本と不釣り合いなとある山奥には、神社を中心とする妖討伐の一族が暮らす村があった。その一族を率いる櫛田八早月(くしだ やよい)は、わずか八歳で跡目を継いだ神職の巫(かんなぎ)である。その八早月はこの春いよいよ中学生となり少し離れた町の中学校へ通うことになった。  妖退治と変わった風習に囲まれ育った八早月は、初めて体験する普通の生活を想像し胸を高鳴らせていた。きっと今まで見たこともないものや未体験なこと、知らないことにも沢山触れるに違いないと。  この物語は、ちょっと変わった幼少期を経て中学生になった少女の、非日常的な日常を中心とした体験を綴ったものです。一体どんな日々が待ち受けているのでしょう。 ※外伝 ・限界集落で暮らす専業主婦のお仕事は『今も』あやかし退治なのです  https://www.alphapolis.co.jp/novel/398438394/874873298 ※当作品は完全なフィクションです。  登場する人物、地名、、法人名、行事名、その他すべての固有名詞は創作物ですので、もし同名な人や物が有り迷惑である場合はご連絡ください。  事前に実在のものと被らないか調べてはおりますが完全とは言い切れません。  当然各地の伝統文化や催事などを貶める意図もございませんが、万一似通ったものがあり問題だとお感じになられた場合はご容赦ください。
大賞ポイント 6pt
文字数 1,011,550 最終更新日 2025.01.28 登録日 2023.12.28
ファンタジー 連載中 長編 R18
冴えないおっさん×毒舌アイドル×カピバラ一匹(!?)の異世界タッグ! 一見、ただの冴えない中年男。 無精ひげにくたびれた顔、鳥の巣みたいな頭――誰がどう見ても「ダサいおっさん」。 だがその正体は、裏社会で「閻魔」と恐れられた始末屋だった。 暴力にまみれた過去。 守れなかった恋人。失ったものの数々。 もう誰も信用せず、ただ悪を狩ることだけを生き甲斐にしてきた男――浅羽隼人。 そんな彼が出会ったのは、二十歳近く年下の小柄な美女。 世界を熱狂させた伝説級Vtuberにして、口の減らない生意気娘・小槻瑚依。 「は!? その上から目線の正義厨、誰に説教垂れてんの!?  あんたの存在そのものが地球のバグなんだけど!」 夢のような美しさと、止まらない毒舌。 そして――ありえないことに、二人は揃って異世界へと放り込まれる。 それだけじゃない。 なぜか一匹のカピバラまで一緒に!? 冷徹で孤独な始末屋。 賑やかで人懐っこい毒舌アイドル。 そして、超人気モフモフ(!?) 最悪の組み合わせに見えて、最強の相棒がここに誕生する。 刀と竜がうごめく異世界で、 冴えないおっさんと生意気アイドルの、血と運命の旅が幕を開ける。
大賞ポイント 5pt
文字数 919,868 最終更新日 2026.06.10 登録日 2026.01.12
ファンタジー 連載中 長編 R15
スピリチュアルに目覚めた俺の描く、冒険日常ファンタジー物語です。タロット占いも小説を書きながら行っていきます。それにより、ストーリーは俺の思い通りにならない?なる?どちらでしょう。上手く纏めてみせます!勇逸無二の小説をお楽しみください!!! あと、タロット占いやカードの読み方や高次元の人との会話などなども小説の中に書いていきます。我流で覚えたので他の人との違いはありますが、こういうのもあるんだと参考にしていただけたらと思います。楽しいは最強!!!の理由も書くのでそちらも楽しみにしていてください。それではどうぞ。
大賞ポイント 5pt
文字数 138,406 最終更新日 2026.07.04 登録日 2025.08.22
ホラー 連載中 長編 R15
突如世界に現れた謎の存在、『天使』と『上位存在』。 人々は彼らを受け入れ、いつしか天使に“見初め”られ、幸福を得ることを夢見るようになった。 しかし大学生・来海千香は違う。 幼いころ、幼馴染が見初められ、連れ去られたことで、彼女は天使に恨みを抱いていた。 ある日、千香のもとにも“見初め”の証である白い羽が現れる。 目を覚ますと、そこには同じく天使に見初められた者たちが集まっていた。 天使は彼らへ告げた。 「最高の幸福と、願いを何でも一つ叶える権利を望むなら、オーディションへ参加してください」 参加者は八人。 彼らに課されたのは、一ヶ月間、天使の“ペット”である異形たちと共同生活を送ること。 そして、毎日与えられるお題をこなすことだった。 恋愛番組のようなお題。 剥き出しになっていく参加者たちの欲望。 屋敷に隠された謎と、天使の真の目的。 幼馴染と再会するため、千香は狂気のオーディションへ挑む——。
大賞ポイント 5pt
文字数 19,265 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.30
SF 連載中 短編 R18
エイリアンが侵略してきた。 ある日、突然。 黒い靄(もや)を撒き散らしながら現れた巨大な船は街を踏み潰し、生きた機械のような兵隊が人間を狩り始める。悲鳴が響き、血が流れ、昨日までの日常は一夜にして終わった。 誰もが絶望した。 だが、俺だけは違った。笑いが止まらない。胸が高鳴る。 壊れる人間を見るのが好きだった。けれど平和な社会では、何をするにも面倒が付きまとう。 だが今は違う。 法律は消えた。秩序は死んだ。世界そのものが巨大な狩場へ変わった。 こんな日を、ずっと待っていた気がする。 捕獲された先で出会ったのは、普通の人間達、そして目つきの鋭いギャルだった。俺を警戒し、軽蔑し、それでもなぜか離れない。 別に構わない。 エイリアンが人類を収穫し続ける終末世界で、生き残る方法はひとつではない。 彼女には彼女の目的がある。 そして俺には、もっと面白い目的が。
大賞ポイント 5pt
文字数 5,217 最終更新日 2026.07.02 登録日 2026.06.30
ファンタジー 連載中 長編
「ど、ど、ど、どうも…ヤ、ヤ、ヤマダ…」 ((クソっ、話すのめんどくせ~な、干物にすんぞっ!)) 脳内毒舌、ヤマダヒミコ(17歳)は、スキル戦争で崩壊した異世界へと転生する。 でも、なんで転生したんだっけ? あっ、あの日… ツルッ—— 雪で滑って死んだんだっけ… なんとも滑稽で情けない理由。 気が付いたら、荒野にちゃぶ台って、ここどこだよ。 小汚いおっさん——じゃなかった、神様?——がお茶すすってた。 おっさんも世界もまるっとやさぐれてた。 もらったスキルは、使わなそうなのも含めて色々… ((スキルでなにしろってんだよ。クソが。)) ウッヒャヒャ~なモヒカン野郎が騒がしい終末世界—— ヤマダヒミコは、チートなスキルで無双するのか?
大賞ポイント 4pt
文字数 46,920 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.04.23
ファンタジー 完結 短編
夢を「診断」し、そこから心身の異常を治療する文化が根付いた都市――《夢界都ユーメリア》。 人々の夢は「夢晶」と呼ばれる薬石に記録され、薬師はそれを調合して治療薬を作り出す。夢は記憶や感情、呪い、過去を映す鏡とされ、正しく扱えば人を癒す力となる。 しかし、夢を悪用すれば人の心を狂わせ、現実そのものを歪ませることも可能だった。 やがて都市を覆う陰謀が動き出す――夢を奪い、操り、売買する者たち。夢晶に刻まれた秘密は、街の存亡と人々の存在そのものを揺るがす。 夢を守る薬師リセは、自らの存在に潜む謎影に直面しながら、「真実」へと歩みを進めていく。
大賞ポイント 4pt
文字数 25,422 最終更新日 2025.11.24 登録日 2025.11.21
ファンタジー 連載中 長編
「魔王のいない世界に、魔王を殺せるほどの力は必要ない」 命を懸けて魔王を討伐し、世界に平和をもたらした勇者アルヤ。 しかし、大聖堂へと凱旋した彼を待っていたのは、民衆の歓声の裏に隠された、人類のあまりにも残酷な「裏切り」だった。 強すぎる力を恐れられ、信じていた仲間や王たちによって、生きたまま神殿の地下深くへと封印されたアルヤ。 光の奪われた鉄の棺の中で、英雄の心は純粋な「憎悪」へと反転する。 ──もし次、この目が開く時があるならば。その時は、お前たちの世界をすべて滅ぼしてやる。 そして、数百年後。 ある一人の少女の手によって、世界から忘れ去られた「黒い勇者」が目を覚ます。 かつての聖剣を黒く染め上げ、世界そのものへの復讐を開始するアルヤ。 人類の希望だった男が、今、世界を終わらせる『最凶の魔王』として君臨する。
大賞ポイント 4pt
文字数 17,818 最終更新日 2026.07.03 登録日 2026.06.27
ライト文芸 連載中 長編
雨の夜、古書店を営む三枝要のもとに、五歳の女の子・芽衣がやってくる。 「パパを迎えにきました」 そう言って差し出された封筒には、要の名前と、もう一人の男――椎名律の名前が記されていた。
大賞ポイント 4pt
文字数 1,103 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
ファンタジー 連載中 長編
革命が起きた。 その発端は、神官の手記に記されていた。 すべての始まりは、「悪魔」と呼ばれた一人の少女だった。 黒髪と赤い瞳――この世界において忌み嫌われる象徴を持つ、名もなきモブの少女。 理由もなく迫害され、居場所を奪われた彼女は、絶望の果てに星へ祈る。 「すべてが、終わりますように――」 星がその願いに応えたか、あるいは神の気まぐれか。 何者でもない「それ」が、少女へと憑依転生する。 前世の記憶はない。だが、自分が「転生した」という認識だけはあった。 自分は誰なのか。 なぜ自分なのか。 ただ一つ、理解したことがある。 この世界は、どうしようもないほどの絶望に満ち溢れていた。 少女の願い――「すべてを終わらせる」。 それはすなわち、この世界そのものへの復讐だった。 かくして始まるのは、帝国と世界を破滅へ導く「復讐革命」 しかし、その前に立ちはだかるのは、異世界を救うと称する「転生者たち」。 俺TUEEの勇者、悲劇を背負った悪役令嬢、都合のいい奇跡に愛されたヒロインたち。 だが彼らは、本当に救世主なのか。 彼らの裏に潜む欺瞞を見抜いた「それ」は、世界の歪みそのものを断罪していく。 これは、名もなき「モブ令嬢」がすべてを壊す物語。 復讐のための革命譚。 「お前たちは、異世界転生を舐めている」
大賞ポイント 4pt
文字数 10,724 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.29
ファンタジー 連載中 長編
異世界転生に巻き込まれた女子高生のサチとユキ。 神様には元の世界に戻すことは出来ないと言われ、記憶をなくし転生させられそうになるが 現れた悪魔から自分のもとで働き、日本円にして五億円を稼げば元の世界へ帰れると言われた。 だが、そこは悪魔の職業斡旋所『アンダーグラウンド・ハローワーク』だったのだ。 密輸、受付、死体盗掘、探偵、違法薬物栽培、物乞い…… 悪魔が見つける派遣先は、常にブラック裏あり闇仕事。 チートなし無双なし命の保証なし。 知恵と勇気と友情を武器に、女子高生は今日も働く! 派遣労働型異世界ノワールファンタジーここに開幕。
大賞ポイント 3pt
文字数 47,948 最終更新日 2026.06.18 登録日 2026.06.05
ライト文芸 連載中 短編
58歳の片桐修司は、かつて作業療法士だった。 認知症の利用者・佐伯文乃が何度も書いていた「あの子に、ごはんを」という言葉を、修司は混乱によるものとして見過ごした。文乃にとって字を書くことは、誰かとつながり、自分がここにいると伝えるための大切な作業だった。それを知っていたはずなのに、修司は彼女の崩れた文字の奥にある意味を受け取れなかった。 文乃が施設へ入所する直前、彼女は修司に尋ねた。 「先生、字は、まだ届きますか」 修司は答えられなかった。そして、面会に行けないまま文乃は亡くなった。後悔を抱えた修司は現場を離れ、今は岡崎市の福祉用具店で働いている。人の生活を支える道具に囲まれながら、人の生活そのものには踏み込まないようにしていた。 そんなある日、文乃の娘から一通の手紙を託される。封筒に残されていたのは、「三重」「灯」「明生」というかすれた文字。宛先は、三重の海辺の町にある小さな食堂「灯」だった。 岡崎から海へ向かう三日間の旅。修司は、杖の高さが合わない老人、手紙を書くことを諦めた女性、介護に疲れた娘と出会い、かつて自分が見失ったものに少しずつ向き合っていく。 救えなかったと思っていた人の言葉は、本当に失われていたのか。 これは、人生の後半で立ち止まった男が、旅の果てに「人を支える意味」と、誰かの生活に残る小さな灯りを見つけ直すロードノベル。
大賞ポイント 3pt
文字数 117,641 最終更新日 2026.06.08 登録日 2026.06.07
ファンタジー 連載中 長編
長年勤めていた図書館が休館になって失職した町田紗耶香は、本を積んだワゴン車に乗って旅に出る。心の傷や悩みを抱えた人々の心の癒しのために、夫の蒼空(元雑誌編集者)が残した本を手渡そうとしていた。「旅の途中で、もし心を癒すために本を読もうとする人たちに出会ったら、あなたが選んだ本を手渡してください」という言葉を残して、蒼空がこの世を去ったからだ。ワゴン車を運転していると、紗耶香は常に蒼空が近くにいることを感じていた。最初に出会った居場所のない少女をワゴン車に乗せて、二人で移動することになる。旅の途中で、夢を諦めかけた青年、未送信の手紙を書き続ける女性、婚約者を失い時間が止まってしまった男性など、紗耶香は心に傷や悩みを抱えた人々に次々と出会う。紗耶香は悩みを抱えた人々と心を通わせて、心を癒すために選んだ本を渡すたびに、自分自身の心の傷も少しずつ癒していることに気づく。旅が終わりかける頃、紗耶香はようやく蒼空に渡せなかった手紙を書きあげるが、それでも、紗耶香の旅は続く。癒しの本を求める人々のもとへ本を届けるために。
大賞ポイント 3pt
文字数 7,196 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.27
キャラ文芸 連載中 短編
私の名前は月山美夜。 私が好きなのは”私”そのもの。頭の中は常に私でいっぱい、部屋に行けば自作の私グッズがいっぱい。私はず~っと私を愛でてきた。 ある日、私は自分の顔がプリントされたパンティをクラスメイトの天駆向日葵に見られてしまった! ドン引きされるかと思ったが、向日葵は好意的な反応を見せてくれて……? アタシの名前は天駆向日葵。 元序司高校の生徒全員と友達になりたいと思っている高校一年生! ある日、クラスメイトの月山美夜ちゃんのパンツを見てしまってから、彼女に劣情を催すようになってしまった! でも月山ちゃんは友達と思っているようだし……この気持ち、どう整理させればいいの!?
大賞ポイント 3pt
文字数 18,219 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.28
キャラ文芸 連載中 長編
「君は私の脳の機能の一部だ。——だから、君がいなければ私は完成しない」  栄華高校二年生の山田哲朗は、校内一の有名人である美貌の天才「シャーロック」こと本藤紗羅に名前を貸すよう強要され、部室を不法占拠する「探偵部」へ強制入部させられる。  そこで山田が目撃したのは、明晰な頭脳を持つ天才の致命的な欠陥と、一人の少女による異常なまでの献身だった。  シャーロックは、靴紐すら一人で結べない。 三つ編みを編むのも、シャツのボタンを留めるのも、ネクタイを締めるのも。 その全ては、幼稚園時代から彼女を支え続ける唯一の相棒「ワトソン」こと戸村和子だけに許された、排他的なルーティンだった。 「相棒契約」という名のもとに成り立つ、他人を寄せ付けない二人の聖域。  しかし文化祭のミスコンを目前に、知的好奇心旺盛な名探偵を誘惑する「魔性の後輩」が現れたことで、完璧だったはずの二人の均衡が軋み始める。  知の深淵か、それとも重すぎる絆か。 名探偵が最後に選ぶ「正解」とは——。  解答不能なクソデカ感情を巡る、観測者(俺)を置き去りにした略奪劇がいま始まる、らしい。
大賞ポイント 3pt
文字数 26,815 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.06.30
歴史・時代 連載中 長編
 舞台は江戸時代の遠州浜松。  かつて、この地には歌舞伎の「青砥稿花紅彩画」、通称「白浪五人男」のモデルにもなった日本左衛門が率いる盗賊団がいた。  それから数十年、彼らに代わる新たな盗賊団が現れる。その名も黒浪一味。しかし、その実態は浜松藩が秘密裏に組織した忍者集団だった。  物語は主人公、唯杏(ゆいあん)の生い立ちから始まる。  ある日、浜松城の西にある古刹西来院の門前に赤子が捨てられていた。その子の手は熟れた杏のような赤みを持ち、指と指の間には水掻きがあった。それはまるで河童の手のようだった。  その手のお陰か泳ぎの得意な子に育つ。河童のような手を持つ小僧がいる。その噂はやがて浜松城にも届く。武頭、松下孝之伸は唯杏を水に特化した忍、水忍として育てることにする。  この松下が、黒浪一味を隠れ蓑とする忍者集団(黒浪護忍)の発案者でもある。  唯杏は、表向きは寺の修行僧(雲水)として、裏では水忍(河童)として生きていくことになる。  忍の連絡は、築山御前の霊廟、月窟廟の油皿の下に挟まれた紙片でとっている。その後、佐鳴湖の小藪の渡しで密命を受け、浜松城下や天竜川、浜名湖周辺で起こる異変に河童(唯杏)は対処することになる。  また僧として地域の困りごと、沼田のあかんべえや天神社の雨乞いなどに関わることになる。  仲間の忍者も登場する。鰻はその名の通りウナギを操る水忍。凧を操る空忍、天狗。浜松は皐月の凧祭りで有名で、物語の随所に凧と凧印が登場する。祭りが舞台になる話では御殿屋台も登場し、巨大な絡繰り武者へと変形する。    華やかな浜松城下の風俗の裏で、人の欲望と悪意が蠢いている。水に潜む忍である河童は、仏に仕える雲水としての心と、密命を果たす忍びとしての宿命の間で揺れながら、人知れず闇に立ち向かっていく。 ※ 凧は現在の「浜松まつり」で用いられるデザインで登場させています。   また御殿屋台も現在の物に近い形で登場させています。   それに伴い町名(村名)も現代のものに合わせている箇所があります。   浜松祭りにおける御殿屋台の始まりは明治時代です。   史実とは違う部分がありますので、あくまでフィクションの時代小説としてお楽しみください。
大賞ポイント 3pt
文字数 56,801 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.06.30
ライト文芸 連載中 ショートショート
「まま。さんたさんってだあれ?」1歳7カ月のはうのソボクな質問に母、ふゆは額に手を当てる。「とうとう知ってしまったのね」。夫の聖さんとともに、はうのほしいクリスマスプレゼントを探ろうとするが、思いのほか難航して……? 一つ屋根の下、ほんとうの家族の愛情に恵まれないという共通点のもと集った3人の疑似家族の幸せな生活がはじまる…!
大賞ポイント 2pt
文字数 38,000 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.02
ファンタジー 連載中 長編
『憑いてる。』 あらすじ この世界では、強い人間ほど“何か”に憑かれている。 成績上位者、人気者、カリスマ、勝者。 人より抜きん出た者の背後には、普通の人間には見えない存在がいる。 それは、歴史上の英雄や偉人たちの「分霊」。 諸葛亮孔明、織田信長、石田三成――かつて強烈な意志を残した者たちの欠片が、現代の人間に憑き、その才能や野心を押し上げていた。 中学二年生の綾小路将太は、誰にも憑かれていない少年だった。 周囲の人間には次々と異形の影が見えるのに、自分の背後には何もいない。 彼は、強者たちの世界において“空席”と呼ばれる異常な存在だった。 そんな将太に近づいたのは、石田三成の分霊。 三成は最初、将太を自分と同じ「見届ける者」だと思う。 だが、やがて気づく。 将太はただ見えるだけの人間ではない。 憑かれていない空白そのものに、何かが集まり始めているのだと。 将太は、停止した時間の中へ足を踏み入れる。 そこでは街も人も動かず、ただ観測する者だけが歩くことを許される。 白い駅、東京駅に現れる巨大な影、観測地図、謎の足跡。 そして、「一人目」「二人目が近い」という不気味な言葉。 一方、周囲でも異変が起こり始める。 孔明に憑かれた少年、信長を宿す少年、影が薄くなっていく少女。 受験、模試、順位、学校生活という日常の裏で、見えない存在たちの戦いが進行していく。 憑く者。 憑かれる者。 観る者。 そして、誰にも憑かれていない“空席”。 将太は、自分がなぜ選ばれたのかを知らない。 三成も、まだ本当の答えには辿り着いていない。 だが世界は、すでに動き出していた。 これは、ただの異能ではない。 才能の裏側に潜むもの、勝者に取り憑くもの、敗者を見届けるもの、そして人間の空白に集まる何かを描く、現代ダークファンタジー。 『憑いてる。』 少年はまだ知らない。 自分の“空席”こそが、この世界で最も危険な席だということを。
大賞ポイント 2pt
文字数 157,695 最終更新日 2026.07.04 登録日 2026.05.28
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