ラブコメ小説一覧
完結した「ドケチ自衛官カップル駐屯地を満喫します」の外伝です。
本編(完結)は、こちらから(↓)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/686021419/196534724
文字数 11,312
最終更新日 2022.04.15
登録日 2022.01.01
市役所に勤める社会人『犬飼玲央』は困惑していた。何故なら出勤しようと玄関の扉を開けるとそこには幼馴染『猫田菜緒』が足跡で作られたようなダンボールに入って座っていたのだ。
『何してるんだ』と問いかけても『にゃー』としか答えない幼馴染に玲央は渋々、ダンボールごと菜緒を部屋に入れるのだった。
文字数 1,136
最終更新日 2023.06.27
登録日 2023.06.27
「時間を巻き戻し、もう一度過去をやり直せる時計」。そんなものがあったら、あなたはどうしますか?
これは、高校二年生の奏の“幻想”と“真実”の物語。自分が愛したものが、事故や他殺という理由で死んでいく。そんな不運な主人公はある時、亡くなった父から譲り受けた懐中時計を自室から見つける。そこに現れる“死神”と自称する黒猫。その黒猫から、時計を使うなと忠告を受けるが、注意不足でうっかり使用してしまう。奏の視界は暗転し、目を開けると、そこは過去の世界だった。
そんな、過去の世界に戻って奏が愛する人物を救おうとする、時間ループファンタジー。全ての秘密が明かされた時、あなたの涙腺は既に三回崩壊しているだろう…。
文字数 102,265
最終更新日 2020.09.06
登録日 2020.09.05
高校生の早乙女有紀(さおとめゆき)は名前にコンプレックスのある高校生男子だ。
母親の真紀はシングルマザーで有紀を育て、彼は父親を知らないまま成長する。
しかし真紀は急逝し、葬儀が終わった晩に眠ってしまった有紀は目覚めるとそこは授業中の教室、しかも姿は真紀になり彼女の高校時代に来てしまった。
「あなたの父さんを探しなさい」という真紀の遺言を実行するため、有紀は母の親友の美沙と共に自分の父親捜しを始めるのだった。
果たして有紀は無事父親を探し出し元の身体に戻ることが出来るのだろうか?
文字数 107,663
最終更新日 2021.09.09
登録日 2021.06.05
近頃若い女性の働く先として密かに憧れになりつつある夜の世界。
夜の世界ときくと身構える人も多い
しかし、「コンセプトカフェ」というそれとは異なる異質な空間がある。
例えば、メイドカフェもその一つである。
ガールズバーやキャバクラよりも安く、若いコンセプトにあった衣装を着た女性がお客さんの男性と会話をする空間。
主人公はそんなコンカフェで働くコンカフェ嬢とそれにハマっている男性。
秋葉原、歌舞伎町、名古屋、難波。
現実の繁華街で巻き起こるよくある話です。
男性向けに設定しましたが、女性も楽しめます。
文字数 5,676
最終更新日 2023.09.03
登録日 2023.08.24
熱い男たこ焼きとクールな女チョコバナナの夏祭りの恋
向かいに刺さっていた君に1食限りの恋をした。
たこ焼き:6個300円の中の1個
至って普通のソースたこ焼きだが、鉄板の上に忘れられ、長く鎮座したために熱くて硬いかりかりボディーを手に入れる。トッピングはソース、鰹節、青のり。選ばれしものに与えられた武器、爪楊枝を装備。
向かいの屋台にいたチョコバナナに一目惚れ。
チョコバナナ:1本200円
暑い夏の日に若くしてチョコバナナに変身する。多めのミルクチョコ、ピンクのジュエリーシュガーに銀色のアラザンを身にまとう。浅めに割り箸に刺されておりやや不安定。溶けるのが嫌なのでたこ焼きには興味がない。
たこ焼きとチョコバナナのせつない恋のお話です。
文字数 4,171
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.27
高校入学の日、僕の両隣の席には双子が座っていた。そこから始まる恋。って訳にも行かなくて……
初めて書いたラブコメなので、文章が拙いかもしれないですが、暖かい目で見守ってくれると嬉しいです。
文字数 11,406
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.03.27
ある日、元不良の海道零時は友人の斎藤康二にスタジオ・ミュージシャンのオーディションを持ち掛けられた。
この、スタジオ・ミュージシャンのオーディションが零時の人生を変える原点となったのだった。
文字数 5,889
最終更新日 2021.11.24
登録日 2021.11.22
「お前に期待するのは、その背後にある実家からの支援だけだ。それ以上のことを望む気はないし、余に愛されようと思うな」
新婚初夜。政略結婚の相手である、国王リオネルからそう言われたマリアローザ。
持参金目当ての結婚!? そんなの百も承知だ。だから。
「承知しております。ただし、陛下の子種。これだけは、わたくしの腹にお納めくださいませ。子を成すこと。それが、支援の条件でございますゆえ」
金がほしけりゃ子種を出してよ。そもそも愛だの恋だのほしいと思っていないわよ。
出すもの出して、とっとと子どもを授けてくださいな。
文字数 76,180
最終更新日 2023.01.27
登録日 2023.01.27
<レヴァンヌ国>の第一王女【アイリス】姫は、
16歳を迎えると同時に、政略結婚として他国の王子たちと婚約する予定であった。
それを明日に控えた前夜、アイリス姫は、一人城を抜け出します。
「私の王子様は、私が見つける!」
しかし、招待した5人の王子達を前に、国王陛下は嘘をつく。
「姫が何者かに誘拐された。姫を見つけてくれた者を姫の婚約者とする」
かくして王子達のお姫様探しが始まります。
そんな状況とはつゆ知らず、
城下町で出会った8人の男性を相手に運命を感じたアイリス姫は、
身分を隠して彼らの旅に同行する。
若き近衛隊長として幼い頃から自分を守ってくれた【ルカ】。
⇒https://www.alphapolis.co.jp/novel/564247246/543708038(完結済)
最年少だが、賢者に並ぶほどの頭脳を持つ天才少年【琳 楊賢】。
天使と悪魔の顔を使い分ける、俺様王子【リアード】。※本作品です。
どこか儚い美貌と聖者の心を持つ兄王子【リュグド】。
娯楽好き、楽天家で豪胆な怪力王子【アラン】。
人間嫌いの魔法使い【オーレン】。
※他、隠しキャラ2名あり。
アイリス姫は、運命の王子様を見つけることができるのか――?
これは、全ての「王子様を夢見る乙女」へと捧げる夢物語。
―――あなたの王子様は、誰ですか?
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※これは、オリジナル乙女ゲーム『私の王子様』(未完)のシナリオを元に作成した小説です。
攻略対象キャラクターは全部で8人。
各キャラクター毎のストーリーを別作品として、順次UPしていきます。
読む順番は特にありませんが、
まずは、【プロローグ】から読んで頂き、
その上で、気になるキャラクターの作品から読み進めてみてください。
ただし、隠しキャラ(2名)のストーリーは、他のストーリーに絡むため、
5人の章が完結してから、掲載する予定です。
※当作品は、【リアード=レジェンス 編】になります。
他キャラのストーリーは、別作品(同タイトル)で公開中です。
文字数 12,381
最終更新日 2023.03.20
登録日 2023.03.07
ゆめかわ続編
長い間すれ違っていたルチアーノとようやく和解できたレイラ。けれどハンナにも複雑な事情があるようで――
※はじめての方は『転生令嬢はゆめかわいいをお望み』からご覧ください。
文字数 71,179
最終更新日 2021.08.10
登録日 2021.07.31
私、メアリー・スーは容姿、能力、運と自分でいうのもなんだけどすべての能力に恵まれた美少女である。まさに神に愛された少女。神によって全てを与えられた少女。あるものは神聖視し、あるものは嫉妬する。
世の皆は思うだだろう、私に出来ないことはない、叶わない事はない……と
だけど隣の芝は青いもの。私にだって悩みはある。それは、私の幼馴染に関すること。
私は、イケメンの男子のこよなくモテる幼馴染を嫌悪している。本来であれば私が手に入れる立場たったはずのものを手にしている幼馴染さえいなければと考える。
別の幼馴染のことが嫌いなわけではない。どちらかといえば、大切だと思っている。だけど、それとこれとは別な話。いくら好きでも、自分の気持ちには嘘はつけない
………だって、どうしてもBLは地雷なんだからさ!!!
小説家になろうでも同じものを更新中です
文字数 20,150
最終更新日 2020.04.28
登録日 2020.04.22
貧乏貴族のアンジェリカ=ユーステス嬢。
すわ没落かというピンチに、颯爽と援助してくださった、とある有名貴族様。
ただし援助はアンジェリカ令嬢自身と引き換えのものだった…!?
しかし持ち前の明るさで乗り切ろうとする彼女。
アンジェリカ令嬢の斜め奮闘記が、今始まる…!?(誇張表現です(^^;))
文字数 4,203
最終更新日 2021.09.06
登録日 2021.09.06
東京に住まう高校3年生である【緑野大地(みどりの だいち) モンスターオタク18歳】とその彼女【深寺京子(ふかでら きょうこ) 歴史オタク18歳】のオタクバカップルが送る、とある深大寺周辺のちょっと不思議なデートストーリー!
ご賞味あれ!
※深大寺は東京都調布市深大寺元町にあるお寺になり、周辺には観光として【蕎麦屋さんや鬼太郎茶屋、素焼きなどが有名】な場所。
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
この作品はノベプラ・カクヨム・なろう様にも投稿しております。
文字数 6,482
最終更新日 2023.11.21
登録日 2023.11.19
美少女探偵の正体は犯罪組織のメンバー!? 策謀渦巻く裏社会ミステリ!
大学生である戌井冬吾(いぬいとうご)は、四年前の未解決事件によって父を失っていた。その真相を知っているという謎の男に会うため、冬吾が向かった先はあるオフィスビルの会議室。会議室に入るなり、冬吾は自分の身体に違和感を覚え、意識を失ってしまう。そして目が覚めた時、その部屋には男の死体が。監視カメラによって冬吾以外に犯行が不可能であることが証明され、彼は殺人の容疑者とされてしまう。不幸はそれだけではない。彼が入ったオフィスビルとは、犯罪組織のアジトだったのだ。絶体絶命のピンチに陥った冬吾の前に現れたのは、「禊屋(みそぎや)」と名乗る謎の美少女。果たして冬吾は自らの無実を証明し、生還することができるのか?
文字数 1,109,521
最終更新日 2018.05.30
登録日 2017.11.14
黒髪の青年、土御門匠。
ピンク髪の美少女、ユーヤ・ユージーン。
「「この度、私達結婚しました」」
小さな村で幸せに暮らし始めた新婚さん。
そして始まった魔王の侵略。
ユーヤは勇者の使命として魔王討伐に向かう。
新婚初夜? 子供が出来るからダメ!
夫婦は誘惑を振り切り今日も戦う。
文字数 7,252
最終更新日 2020.09.25
登録日 2020.08.21
女子高生が異世界を行ったり来たりしててっぺん取る話。
ラブコメ要素が8のファンタジー2くらいです。かてごりこのままでいいのか不安。
人物紹介はキャラが多くなったので、まとめただけです。読まなくても問題なく読めると思います。
文字数 109,376
最終更新日 2017.08.28
登録日 2017.06.08
陸上部内でいじめを受けていた井上蓮美は、財布を奪われそうになったところで吹っ切れて喧嘩となって相手に大怪我を負わせてしまうが、親、教師を交えた話し合いによって警察沙汰になることもなかった。
話し合いが終わった後、蓮美は平穏な日常生活に戻ろうとしたところで陸上部の人気の男子、御法川拓巳(みのりかわたくみ)に呼び止められ
「やるときはやるじゃないか、見直した」
と、褒めそやされ、慰められる。
だが蓮美はこれまで溜め込んだ鬱憤が爆発してしまい、
「暴力を肯定する人って軽蔑します。先輩のこと見損ないました」
と御法川を手酷く罵ってしまう。
翌日、流石に言いすぎてしまったと後悔していたところ再び御法川が前に現れて、ある提案をした。
「俺と付き合わないか?」
※なろう投稿済みの作品を改稿したものです(男性主人公→女性主人公に変更。書き溜めも完結分まであります)
文字数 89,865
最終更新日 2019.01.17
登録日 2019.01.06
主人公である少し馬鹿でマヌケな女子高生、宮橋 雫(みやはし しずく)の周りには才能溢れた主役級の同級生たちが存在する。
彼らはロックバンドを結成し、投稿動画を利用して中学時代には既に世界的な評価を集めいていた。
雫の幼馴染であるボーカルの月島 蓮(つきしま れん)はその中でも最たる才能の持ち主であり、物心ついた頃からの片思い相手でもあった。
個性豊かなバンドメンバーと、恋敵の幼馴染に振り回される高校生活。
スターダムを駆け上っていく彼らとの、友情と恋愛、それぞれの葛藤を描いたコミカル重視の学園ラブコメディー。
文字数 11,944
最終更新日 2019.06.05
登録日 2019.06.02
不倫を知った辺境伯令嬢ナナリーは、伯爵との婚約を破棄する。その後、元々の趣味だったポーション製造に勤しんでいた。自分の店を開き、順調だったけど伯爵が謝罪にやってきた。ナナリーは特製激辛ポーションを仲直りの印にプレゼントする。
文字数 1,107
最終更新日 2022.04.13
登録日 2022.04.13
高校に入学した佐々木 晴斗(ささきはると)は高校での生活に緊張していた。
色々と不安な気持ちになっていたが、なんとか高校初日を終えることができたかに思えた。なんと隣の席の高田 桜(たかだ さくら)に告白されるのだった。
しかも彼女は昔晴斗をいじめていた幼なじみだと発覚
いじめていた相手を好きになった彼女の行動に戸惑いを感じる晴斗
この告白受けるべきか?
晴斗の決断は決まっている
否!断じて否!
少年少女が織り成す青春ラブコメディーが今始まる!
文字数 24,466
最終更新日 2023.04.28
登録日 2022.08.24
【小説家になろう日間現実世界〔恋愛〕ランキング10位を獲得した短編の連載版です!】
ずっと片思いしてきた住み込みメイド、久遠澄花への一世一代の告白に失敗し泣き寝入りしていた御曹司、獅童司。しかし目が覚めると日にちが昨日のまま。司は自身がタイムリープしていることに気がつく。「このタイムリープで告白を成功させる!」その決意を胸に、司は告白しては振られ、告白しては振られという繰り返しの日々を送ることに。あらゆるパターンを試し、振られ続けても諦めない司。「なにがあっても次の日には元通りなんだから、ちょっと大胆になっても大丈夫でしょ」
しかし、対する澄花は気が気でなかった。そう、澄花自身もタイムリープしていたのだ。最初は難なく振っていた澄花も怒涛に押し寄せる御曹司の告白に次第に心が揺れ動いていく。「もう無理……好きって言いたいよ……」
この物語は、御曹司である獅童司とメイドの久遠澄花とのタイムリープラブコメである。
注)小説家になろう、カクヨムでも閲覧できます
文字数 73,020
最終更新日 2022.05.01
登録日 2022.04.03
いつも少し遠くから見ているような存在に段々と恋心を芽生えさせた主人公。
そして、彼と関わることが彼女の楽しみになっていた。
そして、とうとう彼に、勉強会に誘われて…
文字数 3,553
最終更新日 2022.06.20
登録日 2022.06.20
取り柄は顔だけ!そんな甘やかされ育った駄目駄目な第二王子と、厳しく育てられた聡明な侯爵令嬢とのドタバタラブコメディー。
武に優れた心優しい勇敢な騎士よりも、見目麗しい才に富んだ侯爵令嬢にだけ氷の笑みを溶かす公爵子息よりも、偉大なる王となる心の欠落以外パーフェクトな第一王子よりも、馬鹿を選んだその心境とは一体!
「いい加減になさいませこの駄目王子!」今日も侯爵令嬢の怒号が鳴り響く。
文字数 28,931
最終更新日 2017.08.20
登録日 2016.10.29
【片想いって、苦しいけど楽しい】
黒縁眼鏡が似合う、寡黙で真面目な君。
日曜日の午後。 図書館でいつも同じ時間を過ごす君に恋をしてから、もうすぐ季節がひと巡りする。
ずっと見つめるだけだったけど、バレンタインだから、やっと決心がついたの。
今日、このチョコを渡して、君と仲良くなりたい。私のことも、知ってほしいな。
☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆.。.*・☆.。.*・☆.。.*☆
◆本文、画像の無断転載禁止◆ No reproduction or republication without written permission.
文字数 1,406
最終更新日 2021.04.16
登録日 2021.04.16
明るくて陽気な少女 中野一椛(なかのいちか)は自分で気づいてないけど実はヤンデレだった…?!
その無意識ヤンデレちゃんに振り回される無気力で暗めの少年 夏堀憐斗(かほりれんと)の恋愛物語…!
文字数 4,100
最終更新日 2018.01.24
登録日 2018.01.21
「まだ会ったことのない聖女と私は婚約するのだ!」
そんなことってありますか?それで、婚約破棄ですって?
あり得ないです!
文字数 752
最終更新日 2020.08.31
登録日 2020.08.29
恋愛ショートショートです。
はじめてのデートで「たいへんおいしくりーむ」と彼女が言ったので、僕はびっくりした……。
文字数 1,306
最終更新日 2023.04.02
登録日 2023.04.02
大層な名で呼んでもらっているのに。
何故私が婚約破棄される事になった? いや、そもそも婚約者であるクリストファーがこの国にいる事自体がおかしいんだ。
アイツは確か今は隣国に留学している筈じゃなかっただろうか。
大体私の『祝福』は“闇”だった筈じゃ無かったのか? 何故私の方が“光”になっているんだよ! ああクソ、何か頭が割れそうに痛い。
……駄目だ、これ以上考えても何も答えが出なさそうだ。
兎に角今はその事は置いておこう。
兎に角、今の私は“悪役令嬢”と言う存在になっているらしい。
それに最近記憶が混濁しているのもきっとそのせいだろう。
だが、何故記憶が混同し始めたんだ? ……何かきっかけになる様な事があっただろうか? ……駄目だ、さっぱり思い出せん。
まあどうせまた馬鹿な私がドジを踏んだんだろうが……いい加減こんな体たらくな自分が嫌になるな。
でも、今はこの“悪役令嬢”と言う立場が私の最大の武器だ。
それを上手く使えばクリストファーに復讐をする事だって出来る筈だ! よし、やってやるぞ!!
「……おい」
「え?」
急に声を掛けられて私は我に返る。
どうやらいつの間にか深く考え込んでいたらしく、目の前に立っていた男の存在に全く気付かなかったらしい。
「一体何をぼさっとしてんだ。俺を待たせるなんていい度胸してるじゃねぇか」
目の前の男はそう言ってニヤリと笑う。
……あ、また思い出しちまった。
そうだ、こいつは私が初めて出会う攻略対象だ。
確か名前は……
「ああ!待たせて悪かったね!私の美しい婚約者様!!」
私がわざとそう言って笑顔を作ると、男はまた嫌そうな顔をして私を見た。
「うるせぇな。相変わらずのぶりっ子っぷりだな」
「……うーるさいわね!!私はあんたの婚約者なのよ?!何よその言い草は!!」
私がそう文句を言うと、男は面倒臭そうな顔をしながらも「へいへい」と言いながら私に手を差し出してきた。
私はその男の手を渋々取ると、男は満足そうに笑って私の手を握り返す。
……こいつの名前は確か……
「……おい!いい加減にその喋り方止めろ!」
私が名前を思い出そうとしていると、急に男が不機嫌な顔で文句を言ってきた。
「え?何よいきなり?」
「お前さ!この前俺に言っただろ?!」
「何をよ?」
「……あーもういいから!!お前はただの俺の婚約者だって!!!」
「……」
そうだ、こいつの名前は確か……
「……オーフェン」
「ああ?!何か言ったか?!」
「だから!あんたはただの私の婚約者だって言ってるのよ!!」
私が大きな声でそう言うと、目の前の男……オーフェンはやっと満足したのか私の手をグイッと引っ張って歩き出した。
文字数 2,446
最終更新日 2023.12.31
登録日 2023.12.31