恋愛 切ない小説一覧
貴方に愛を伝えてもほぼ無意味だと私は気づきました。婚約相手は学園に入ってから、ずっと沢山の女性と遊んでばかり。それに加えて、私に沢山の暴言を仰った。政略婚約は母を見て大変だと知っていたので、愛のある結婚をしようと努力したつもりでしたが、貴方には届きませんでしたね。もう、諦めますわ。
貴方の為に着飾る事も、髪を伸ばす事も、止めます。私も自由にしたいので貴方も好きにおやりになって。
…あの、今更謝るなんてどういうつもりなんです?
文字数 31,289
最終更新日 2023.11.04
登録日 2023.05.12
公爵令嬢であるヘレナは、幼馴染であり従兄妹の王太子ランベルトにずっと恋心を抱いていた。
しかし、彼女は内気であるため、自分の気持ちを伝えることはできない。
自分が妹のような存在にしか思われていないことも分かっていた。
それでも、ヘレナはランベルトの傍に居られるだけで幸せだった。この時までは――。
ある日突然、ランベルトの婚約が決まった。
それと同時に、ヘレナは第二王子であるブルーノとの婚約が決まってしまう。
ヘレナの親友であるカタリーナはずっとブルーノのことが好きだった。
※R15は一応保険です。
※一部暴力的表現があります。
文字数 2,666
最終更新日 2023.11.02
登録日 2023.11.01
とある世界の様々な国で起きた、様々な愛にスポットを当てた短編集。最初に世界観をお読みいただきましたら、あとはどの話から読んでいただいてもわかるようになっております。残酷な表現を用いている話もありますので、R18とさせていただきます。基本はR15くらいだと思います。残酷な話を好まない方は、タイトルに【R18】が入っている話は飛ばしていただきますようご注意願います。
※ケーニス王国編について、誠に勝手ながら、こちらは令和5年2月28日を最終公開日とさせていただきます。3月1日の19時頃に、加筆修正したもの、「愛を知らない者たちの愛」の新タイトルで公開予定です。ありがたいことに、お気に入り登録やしおりを挟んでくださっている方は、特にご注意くださいますようお願いいたします。これに伴いまして、こちら、「これはひとつの愛の形」のR指定が、3月からはR15となります。新タイトルになります「愛を知らない者たちの愛」は引き続きR18となりますが、お読みいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。 *エールありがとうございます!頑張ってよかったです! ※R5.11/1らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。
文字数 46,767
最終更新日 2023.11.01
登録日 2022.12.03
夫である国王エリオット様の元婚約者、フランチェスカ様が馬車の事故に遭った。
フランチェスカ様の夫である侯爵は亡くなり、彼女は記憶を取り戻した。
無くしていたあなたの記憶を・・・・・・。
エリオット様と結婚して三年目の出来事だった。
※設定はゆるいです。
※タグ追加しました。[離婚][ある意味ざまぁ]
※胸糞展開有ります。
ご注意下さい。
※ 作者の想像上のお話となります。
文字数 91,220
最終更新日 2023.10.31
登録日 2023.09.06
────どうしても無口な彼に何かを言わせたい主人公が、思わず声に出てしまうような策を考える話。「小説家になろう」さんでも投稿しています。※一話完結です
文字数 2,015
最終更新日 2023.10.31
登録日 2023.10.31
この先はファンタジー色が強くなりすぎて恋愛ジャンルではどうかとの思いもあって完結させていましたが、ジャンルを移し連載再開することにしました。
よろしくお願いします。
「君を愛する事はできない」
新婚初夜に旦那様から聞かされたのはこんな台詞でした。
貴族同士の婚姻です。愛情も何もありませんでしたけれどそれでも結婚し妻となったからにはそれなりに責務を果たすつもりでした。
元々貧乏男爵家の次女のシルフィーナに、良縁など望むべくもないことはよく理解しているつもりで。
それでもまさかの侯爵家、それも騎士団総長を務めるサイラス様の伴侶として望んで頂けたと知った時には父も母も手放しで喜んで。
決定的だったのが、スタンフォード侯爵家から提示された結納金の金額でした。
それもあって本人の希望であるとかそういったものは全く考慮されることなく、年齢が倍以上も違うことにも目を瞑り、それこそ両親と同年代のサイラス様のもとに嫁ぐこととなったのです。
何かを期待をしていた訳では無いのです。
幸せとか、そんなものは二の次であったはずだったのです。
貴族女性の人生など、嫁ぎ先の為に使う物だと割り切っていたはずでした。
だから。縁談の話があったのも、ひとえに彼女のその魔力量を買われたのだと、
魔力的に優秀な子を望まれているとばかり。
それなのに。
「三年でいい。今から話す条件を守ってくれさえすれば、あとは君の好きにすればいい」
とこんなことを言われるとは思ってもいなくて。
まさか世継ぎを残す義務さえも課せられないとは、思ってもいなくって。
「それって要するに、ただのお飾り妻ってことですか!?」
「何故わたくしに白羽の矢が立ったのですか!? どうして!?」
事情もわからずただただやるせない気持ちになるシルフィーナでした。
それでも、侯爵夫人としての務めは果たそうと、頑張ろうと思うのでしたが……。
※本編完結済デス。番外編を開始しました。
※第二部開始しました。
文字数 100,634
最終更新日 2023.10.31
登録日 2022.05.15
「兄上がやらかした──」
その第二王子殿下のお言葉を聞いて、私はもう彼とは過ごせないことを悟りました。
これまで私たちは共にスペアとして学び、そして共にあり続ける未来を描いてきましたけれど。
それは今日で終わり。
彼だけがスペアではなくなってしまったから。
※短編です。完結まで作成済み。
※実験的に一話を短くまとめサクサクと気楽に読めるようにしてみました。逆に読みにくかったら申し訳ない。
※おまけの別視点話は普通の長さです。
文字数 25,190
最終更新日 2023.10.29
登録日 2023.10.21
僕は京都の京北という地域にある田舎集落出身の28歳の会社員。
6歳の頃、おじいちゃんが亡くなる直前、人生で1回だけ嘘が本当になるという言い伝えを半信半疑で聞いた。その時に手渡されたなんの変哲もない石。
最初で最後の1回。僕はその石を握りしめ愛する人を守るため人生最大の嘘をつく決心をした。
(10話で完結するのでサクッと読めます。)
文字数 8,885
最終更新日 2023.10.29
登録日 2023.10.25
婚約者である第一王子のルルア様は暗殺され、猫に転生した!?
悪役令嬢である主人公のティオは
婚約破棄宣言されたルルア王子に復讐ではなく、真犯人を探すことに。
秘密を共有し協力し合いながら目的を達成する中で、猫である王子から芽生える恋心はあるのか。
わたくし、猫(ルルア様)と幸せに暮らしてみせますわ!
文字数 2,394
最終更新日 2023.10.28
登録日 2023.10.28
「アリス……!!君がロゼッタの食事に毒を入れたんだろ……?自分の『正妃』としての地位がそんなに大切なのか?!」
今日は正妃アリスの誕生日を祝うパーティ。園庭には正妃の誕生日を祝うため、大勢の貴族たちが集まっている。主役である正妃アリスは自ら料理を作り、皆にふるまっていた。
「私は……ロゼッタの食事に毒を入れていないわ。」
アリスは毅然とした表情を浮かべて、はっきりとした口調で答えた。
銀色の髪に、透き通った緑の瞳を持つアリス。22歳を迎えたアリスは、多くの国民に慕われている。
「でもロゼッタが倒れたのは……君が作った料理を食べた直後だ!アリス……君は嫉妬に狂って、ロゼッタを傷つけたんだ‼僕の最愛の人を‼」
「まだ……毒を盛られたと決まったわけじゃないでしょう?ロゼッタが単に貧血で倒れた可能性もあるし……。」
突如倒れたロゼッタは医務室に運ばれ、現在看護を受けている。
「いや違う!それまで愛らしく微笑んでいたロゼッタが、突然血を吐いて倒れたんだぞ‼君が食事に何かを仕込んだんだ‼」
「落ち着いて……レオ……。」
「ロゼッタだけでなく、僕たちの子供まで亡き者にするつもりだったのだな‼」
愛人ロゼッタがレオナルドの子供を妊娠したとわかったのは、つい一週間前のことだ。ロゼッタは下級貴族の娘であり、本来ならばレオナルドと結ばれる身分ではなかった。
だが、正妃アリスには子供がいない。ロゼッタの存在はスウェルド王家にとって、重要なものとなっていた。国王レオナルドは、アリスのことを信じようとしない。
正妃の地位を剥奪され、牢屋に入れられることを予期したアリスはーーーー。
文字数 117,877
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.07.04
公爵令嬢フーミリアは恋をした。
お父様と視察で訪れた辺境での出会い。
隣国より、婚約話が来たが、忘れられないフーミリアは、断って欲しいと詰め寄る。
お父様との言い合いに負けてしまうが……………おとなしいフーミリアはこのまま嫁ぐのか?
2部構成
短編から長編に変更
文字数 44,660
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.09.20
「彼女こそが、聖女様だ」
アリアは自分の耳を疑った。そして今起きている状況の何もかもが信じられなかった。
突然聖女としての地位を奪われた彼女はそれまでの待遇とは天と地ほど差のある扱いを受けることになる。
大切な人からも裏切られた彼女は命からがら教会から逃げ出し、そしてある男と出会う。
「憎くはないか、お前を貶めた者全てが。壊したくはないか、その全てを」
アリアは伸ばされた手を迷うことなく掴んだ。
これは、元聖女が全てを壊す物語。
R18シーンには※をつけます。
また辛いシーンがあると思いますので自衛して下さい。
かなりの不定期更新になります。ご容赦ください。
文字数 27,404
最終更新日 2023.10.25
登録日 2023.10.11
セレンは15歳の時に16歳のスティーブ・ロセスと結婚した。いわゆる政略的な結婚で、幼馴染でいつも喧嘩ばかりの二人は歩み寄りもなく一年で離縁した。
その一年間をなかったものにするため、お互い全く別のところへ移り住んだ。
スティーブはアルク国に留学してしまった。
セレンは国の文官の試験を受けて働くことになった。配属は何故か騎士団の事務員。
本人は全く気がついていないが騎士団員の間では
『可愛い子兎』と呼ばれ、何かと理由をつけては事務室にみんな足を運ぶこととなる。
そんな騎士団に入隊してきたのが、スティーブ。
お互い結婚していたことはなかったことにしようと、話すこともなく目も合わせないで過ごした。
本当はお互い好き合っているのに素直になれない二人。
そして、少しずつお互いの誤解が解けてもう一度……
始めの数話は幼い頃の出会い。
そして結婚1年間の話。
再会と続きます。
文字数 105,790
最終更新日 2023.10.25
登録日 2023.09.19
公爵令嬢シャルリーヌは、第二王子ランメルトへの想いを絶ち切ろうとしていた。
一月後に、ランメルトはシャルリーヌの姉グレースと結婚する…
気持ちの整理を付けようと王宮を訪ねた日、グレースが転落事故に遭い、正気を失ってしまう。
側近たちの思惑から、グレースに代わり、シャルリーヌがランメルトと結婚する事に。
だが、グレースの事故以来、ランメルトは人が変わったかの様に冷たく、暗くなっていた。
そんなある日、グレースの件が「事故では無かった」という噂を耳にして…
異世界恋愛:短編(全15話) ※魔法要素はありません。 ※一部18禁(★印、甘くはありません)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
文字数 54,045
最終更新日 2023.10.22
登録日 2023.10.08
勇者の末裔である女性と魔王である事を隠していた男性のお話。
自信の役目として、夫の仇を討つために魔王を倒さねばならない彼女は、旧友である男と刃を交える事となる。
人類の敵、魔の者の頂点に立つ魔王は悪しき存在で、人間である彼女は男が魔王だと知ったからには見逃すわけにはいかなかった。
一方の魔王も人との争いを真っ向から受け、逃げることはないが、何やら思うところがあるようで……
アンケートの結果を受けて、メリバな作品を一つ。
本当はバッドか悲恋でしたが、このくらいまでですみません、お願いします(;^ω^)
そこまで重たくはないと思いますが、念の為ご注意で。
カクヨムさん、ノベプラさんにも投稿してます(*´ω`*)
文字数 6,052
最終更新日 2023.10.22
登録日 2023.10.21
斜陽の国、凛陽で下克上が起きた。
王位は簒奪され、皇帝の妹である王林杏(ワン・リンシン)はその日、簒奪者によって兄たる皇帝は殺されかけ、自身は簒奪者の所有物として囚われることになる。
文字数 3,340
最終更新日 2023.10.22
登録日 2023.10.15
文字数 8,553
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.21
ヴァイオレットは、自分がある物語の断頭台に消えた悪女に生まれ変わった。
彼女は、処刑されないために自分自身の行動に気をつけて、黒幕を救済するために動いた。
「私と婚約しませんか?」
「なぜ?」
「私には未来が見えます。といっても19歳までの未来ですが、このままでは私達は破滅してしまいます」
ヴァイオレットは、嘘をついて黒幕のアクセルと手を組んだ。
「貴方には、愛する人がいるでしょう?その人を死なせないために手を組みましょう。そうですね。18歳になったら婚約は解消しましょう」
そして、ヴァイオレットとアクセルは、処刑されない。という、ハッピーエンドを迎えた。
中長編の話をさらっとまとめています
文字数 9,407
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.15
中学二年の春休み、引っ越したばかりの僕が運命的に出逢った、ロックを愛する日米ハーフの美少女コスモ。音楽の魅力に目覚めた僕に、彼女が貸してくれたエレキギターは、エリック・クラプトンのシグネイチャー・モデル、ブラッキーだった。次第に僕は彼女に惹かれてゆく。実は彼女が悲壮な思いを、ヘーゼルの瞳の奥に秘めていたとも知らずに…。兄の死。親からの虐待。クラスメイト達からの偏見。思春期特有の甘酸っぱい恋と、そして突然訪れる、痛いくらいに悲劇的なSay goodbye. それでも再び立ち上がり、それぞれの国で別々の道を歩み出す二人を描いた、「恋愛版・スタンド・バイ・ミー」です。
文字数 9,358
最終更新日 2023.10.16
登録日 2023.10.16
この小説は、20代後半のOL、主人公・葵(あおい)の生活を中心に描かれた物語です。
葵は、日々の仕事に疲れ、充実感を感じられない日々を送っています。
しかし、ある出来事をきっかけに、彼女の人生は大きく変わります。
物語は、葵が突然、夢の中で別の世界に迷い込むところから始まります。
その異世界では、彼女は新たな力を発見し、冒険の旅に出ます。現実と夢の世界が交錯し、彼女の人生に新たな希望と可能性が芽生えます。
「夢の扉を開ける日々」は、読者に、現実の枠組みにとらわれず、自分自身を見つめ直し、新たな可能性を追求する勇気を与える物語です。
夢と現実、冒険と成長が交錯するこの物語で、主人公葵の素晴らしい旅路をお楽しみください。
文字数 2,148
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.10.15
これは不幸な結婚だ。
誰も彼もが不幸にしかならない結婚。
誰にも望まれていないと分かっていながらも娘を差し出さないといけない両親も。
家の為とは言え、容姿も器量も悪いフィメールΩを嫁として迎えなければいけない彼の両親も。
そして、そんな私と結婚しなければいけない、数多のΩやフィメールβやフィメールαすらも虜にする程に才能も将来性にも溢れる美しい彼も。
今から執り行われる挙式に参列する参列者も皆。
初恋の人と、例えままごと以下とはいえ結婚することが出来た私を除き、誰も彼もが不幸にしかならない結婚だ。
(本編抜粋)
自己肯定の低いΩの女の子が、ずっと好きだったαと結婚出来て幸せを噛み締める話。
別にオメガバースじゃなくても良いじゃんとも思ったんですが、思い付いたから書く。
「勝ち組ブスオメガの奇妙な運命」のスピンオフというか同一世界観ですが、見なくても大丈夫です!
オメガバースという設定の都合上、BL表現がふんわりと出て来る場合があります。
なるべくないようにしますが、苦手な方はご注意ください。
文字数 8,511
最終更新日 2023.10.15
登録日 2023.10.07
恋愛小説を連載するなかで、『愛とはなにか』と自問自答をしました。
答えは出なかったけれど、理想の形は『純愛』であると結論づけました。
次に、『純愛とはなにか』この問いについて悩みました。時間はかかりましたが、自分なりに答えは見つけたつもりです。
この結末が理想とは言いませんが、きっと誰かの正解ではあるのでしょう。少なくとも、主人公にとっては。そんなことを思いながら書きました。
文字数 4,391
最終更新日 2023.10.14
登録日 2023.10.14
この小説は、30代の男女が出会い、愛に向き合う過程を描いた感動的な物語です。
主人公たちはそれぞれの人生の中で試練に立ち向かい、最終的に愛と勇気に導かれて、新たな未来への扉を開くでしょう。
文字数 3,301
最終更新日 2023.10.13
登録日 2023.10.13
月夜の夜、ある事件に巻き込まれた高校2年生のアヤは、目を覚ますと見知らぬ異世界にいた。彼女の前に現れたのは、炎のように赤く輝く瞳を持つ王子・レオンだった。
レオンによれば、アヤはこの国の古代の予言に登場する「異世界の救世主」とされ、邪悪な力を持つ魔法使いから国を守る役目があるという。アヤ自身、特別な力を持っているわけではないが、彼女の持つ現代の知識が、この世界に革命をもたらす鍵となる。
アヤはレオンや彼の仲間たちと共に、王国を救う冒険に挑むことに。旅を続ける中、アヤとレオンの間には次第に絆が芽生え、深い愛情が育まれていく。しかし、予言には「救世主は、使命を果たすと元の世界に戻る」とも記されていた。
使命を果たすため、多くの困難や試練を乗り越えながらも、二人の愛は深まっていく。しかし、使命を完了することで、アヤが元の世界に戻ることを意味すると知った時、二人はどう選択するのか。
この物語は、異世界での冒険と恋愛を中心に、愛と運命、選択と犠牲のテーマを扱った作品です。アヤとレオンの心の葛藤や、彼らの周りの人々との絆、そして最後の選択が、読者の心を引きつけるポイントとなるでしょう。
文字数 6,178
最終更新日 2023.10.13
登録日 2023.10.13
未知のメッセージに導かれ、晴香が手に入れたのは、時を超える能力を持つ不思議な時計だった。
過去の秘密と現在の想いが交錯する中、晴香は祖母の悲しい恋の結末を変えることができるのか。
そして、時空を歪めるこの時計の正体とは?
時代を超えた恋愛とサスペンスが紡ぎ出す、切なくも心温まる物語。
文字数 4,473
最終更新日 2023.10.12
登録日 2023.10.12
都会の喧騒の中で繰り広げられる、アンナとレオの再会の物語。学生時代の甘い恋から時間が経ち、それぞれの人生を歩んできた二人が偶然の再会を果たす。過去の思い出と現在の感情が交錯する中、二人の関係は新たな方向へと進んでいく。
文字数 10,203
最終更新日 2023.10.12
登録日 2023.10.12
ここはロマリア国の大神殿。ロマリア歴417年。雪が降りしきる冬の夜。
「最初から……子供を奪って……離縁するつもりだったのでしょう?」
ロマリア国王子エドワーズの妃、セラ・スチュワートは無表情で言った。セラは両手両足を拘束され、王子エドワーズの前に跪いている。
「……子供をどこに隠した?!」
質問には答えず、エドワーズはセラを怒鳴りつけた。背が高く黒い髪を持つ美しい王子エドワードの顔が、醜く歪んでいる。
「教えてあげない。」
その目には何の感情も浮かんでいない。セラは魔導士達が作る魔法陣の中央に座っていた。魔法陣は少しずつセラから魔力を奪っていく。
(もう……限界ね)
セラは生まれたときから誰よりも強い魔力を持っていた。その強い魔力は彼女から大切なものを奪い、不幸をもたらすものだった。魔力が人並み外れて強くなければ、セラはエドワーズの妃に望まれることも、大切な人と引き離されることもなかったはずだ。
「ちくしょう!もういいっ!セラの魔力を奪え!」
「良いのかしら?魔力がすべて失われたら、私は死んでしまうわよ?貴方の探し物は、きっと見つからないままになるでしょう。」
「魔力を失い、死にたくなかったら、子供の居場所を教えろ!」
「嫌よ。貴方には……絶対見つけられない場所に……隠しておいたから……。」
セラの体は白く光っている。魔力は彼女の生命力を維持するものだ。魔力がなくなれば、セラは空っぽの動かない人形になってしまう。
「もういいっ!母親がいなくなれば、赤子はすぐに見つかるっ。さあ、この死にぞこないから全ての魔力を奪え!」
広い神殿にエドワーズのわめき声が響いた。耳を澄ませば、ゴゴオオオという、吹雪の音が聞こえてくる。
(ねえ、もう一度だけ……貴方に会いたかったわ。)
セラは目を閉じて、大切な元婚約者の顔を思い浮かべる。彼はセラが残したものを見つけて、幸せになってくれるだろうか。
「セラの魔力をすべて奪うまで、あと少しです!」
魔法陣は目を開けていられないほどのまばゆい光を放っている。セラに残された魔力が根こそぎ奪われていく。もはや抵抗は無意味だった。
(ああ……ついに終わるのね……。)
ついにセラは力を失い、糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
「ねえ、***…………。ずっと貴方を……愛していたわ……。」
彼の傍にいる間、一度も伝えたことのなかった想いをセラは最後にそっと呟いた。
文字数 47,685
最終更新日 2023.10.10
登録日 2023.09.20
小さい頃に仲の良かった男女は、ある日一緒にいるところをからかわれたことにより疎遠になる。
高校生になって、桜蘭祭と呼ばれるイベントで出し物をしなくてはならなくなった神薙塔矢(かんなぎとうや)。その手伝いとして、日渡瑠璃(ひわたりるり)は参加する。
互いにもやもやとした胸中の中、二人の仲はどうなっていくのか……。
青春ラブストーリー。
文字数 25,319
最終更新日 2023.10.10
登録日 2023.09.25