じんわり小説一覧
【あらすじ】
(第一章 芭蕉 ~旅の始まり~)
天和三年。天和の大火のため、甲斐谷村藩家老・高山繁文を頼って、松尾芭蕉は江戸から甲斐、谷村(やむら)に居を移していた。芭蕉は田舎暮らしに満足していながら、なにかたりないと感じていた。やがて芭蕉は江戸に戻り、かつての知己であった八百屋お七のことを機縁に、惣五郎という人物と出会う。惣五郎と、お七のことを話すうちに、芭蕉はある気づきを得る。その気づきとは、やりたいことがあれば、命懸けでやってみろ、という気づきだった。
(第二章 花が咲くまで初見月。)
松尾芭蕉と共に「おくの細道」の旅に出た曾良。彼は句作に悩んでいた。観念的に詠んでしまう自分の句を変えようと模索していた。芭蕉はそんな彼を見て――句を詠んだ。
(第三章 その言葉に意味を足したい ~蝉吟(せんぎん)~)
松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の途中、出羽の立石寺(山寺)に立ち寄った。その時、あまりの蝉の声に、弟子の曾良は苦言を呈す。だが、逆に芭蕉は何も言わず、回想に浸っていた。かつての主君であり友である藤堂良忠のことを。良忠は己を蝉にたとえ、その蝉の如き短い生涯を終えた。以来、蝉の鳴く声に、意味はあるのかという想いを抱く芭蕉。そして己の俳諧の「行き先」を求め、旅に出て、山寺に至り、蝉の声を聞いた芭蕉は――良忠に向けて、一句詠んだ。
【表紙画像】
Morikawa Kyoriku (1656-1715), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 18,581
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.31
【あらすじ】
フランス革命、ナポレオン、王政復古、百日天下……そしてフランスは再びブルボン朝の「王国」に戻った。されど、革命の爪痕は残る。その最たるもののひとつが、ルイ17世(ルイ・シャルル)の死である。父・ルイ16世、母・マリーアントワネットの刑死後に、「犯罪」ともたとえられる扱いを受け、死んでしまった少年王・ルイ17世。
一方、ルイ17世の姉、マリー・テレーズは百日天下後まで生き抜いていた。今、テュイルリー宮にあって、彼女は廷臣・シャトーブリアンに命じる。
弟・ルイ17世の死の真相を調べよ、と。
シャトーブリアンはその意を酌み、革命当時から生き延びた警察卿、ジョゼフ・フーシェとの接触を持とうとするが……。
【表紙画像】
ヴェルサイユ宮殿, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 18,147
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.31
【あらすじ】
(第一章 真新しい靴がステップ ~竜馬、寺田屋にて遭難す~)
慶応2年1月23日(1866年3月9日)深夜2時、坂本竜馬とその護衛の三吉慎蔵は、寺田屋に投宿していたが、そこを伏見奉行の捕り方に襲撃される。
辛くも寺田屋の外へと逃れる竜馬と慎蔵だったが、竜馬が負傷により動けなくなり、慎蔵は決死の覚悟で伏見薩摩藩邸へと走る。
慎蔵は薩摩藩邸の手前まで来たところで、捕り方に追いつかれてしまう。
その時、藩邸から、ひとりの男が歩み出て来た。
中村半次郎という男が。
(第二章 王政復古の大号令、その陰に――)
慶応3年11月15日。中岡慎太郎は近江屋にいた坂本竜馬を訪ね、そこで刺客に襲われた。世にいう近江屋事件である。竜馬は死んでしまったが、慎太郎は2日間、生き延びることができた。それは刺客の過ち(ミステイク)だったかもしれない。なぜなら、慎太郎はその死の前に言葉を遺すことができたから――岩倉具視という、不世出の謀略家に。
(第三章 見上げれば降るかもしれない)
幕末、そして戊辰戦争──東北・北越の諸藩は、維新という荒波に抗うべく、奥羽越列藩同盟を結成。
その同盟の中に、八戸藩という小藩があった。藩主の名は南部信順(なんぶのぶゆき)。薩摩藩主・島津重豪(しまづしげひで)の息子である。
八戸藩南部家は後継ぎに恵まれず、そのため、信順は婿養子として南部家に入った。それゆえに──八戸藩は同盟から敵視されていた。
四方八方が八戸藩を敵視して来るこの難局。信順はどう乗り切るのか。
【表紙画像】
「きまぐれアフター」様より
文字数 20,798
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.31
主人公のヒラメキと猫獣人の物語、、、何故か成り上がっていく!
バラエティな作品です!
野良獣人増えます!
文字数 18,828
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.06.03
文字数 78,886
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.04.06
"日本国内・・・中小企業もそこそこ賃上げして来たでしょう・・・、 国内の賃上げの流れに乗って・・・ 「先を見通していない賃上げ」です・・・、大企業は先を見通すことが出来る資質の人間がいる・・・、 その違いで・・・今年8月と12月に下記のような状況が発生する・・・! ①2024年7月と12月・・・賃上げされた給与を基礎にした賞与を貰い続々と退職者が出て来る 内部留保分野は・・・あくまでも ①設備投資や事業継続のための資金であり、また利益剰余金をその資産項目に入れ込んだ企業は首が回らなくなる なぜか・・・そう簡単に内部留保項目を切り崩す経営判断と執行は現実的に不可能・・・要するに税法の論点で指摘項目となるからである・・・! よって・・・中小企業は・・・実質「賃上げ倒産」がかなり発生するであろうし、内部留保にを切る崩して賃上げに充足している中小企業も少なくないであろう・・・、 大企業経営陣の中の税務経理担当はそれなりに資質を備えたスタッフが存在しているはずであろうから・・・これから国内で上記のような事象が発生しても倒産はないだろうと考えている・・・! どうですか・・・賃上げの数字の裏に隠れていた本質 ・・・ "
"いつ投稿しましたかね・・・中小企業の賃上げもですよね・・・! 外から見ると・・・滑稽に見えることでしょう・・・「Stupid」・・・!"
文字数 566
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.06.06
【あらすじ】
(第一章 太陽の音を忘れない ~神戸信孝一代記~)
神戸信孝は織田信長の三男として知られる。彼は、庶子でありながら、嫡出である信忠・信雄についだ格付けを得るまでにのし上がっていた。
その最たるものが四国征伐であり、信孝はその将として、今、まさに四国への渡海を目前としており、その成功は約束されていた――本能寺の変が、起こるまでは。
(第二章 月を飛ぶ蝶のように ~有楽~)
織田有楽、あるいは織田有楽斎として知られる人物は、織田信長の弟として生まれた。信行という兄の死を知り、信忠という甥と死に別れ、そして淀君という姪の最期を……晩年に京にしつらえた茶室、如庵にて有楽は何を想い、感じるのか。それはさながら月を飛ぶ蝶のような、己の生涯か。
【表紙画像】
歌川国芳, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 16,008
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.05.31
登場する地名、企業、商品、名称は作品と何の関係もありません。バスドライバーというお仕事に関してはエンタメとしてご理解頂きますよう、お願い致します。
文字数 6,845
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.06.01
作者の思いつきで書き上げている1話完結の短編集です。
ジャンルは様々ですが、作者の好みで全体的に『悲愛系』の作品が多いです。
話の初めに『各作品の紹介』各作品のあらすじとタイトルの横にそれぞれ悲しいエピソードの度合【悲愛度】と表記して、自己採点しています。
これは星5つの段階で評価しています
(★の数が多いほど悲愛度が高めの仕様です)
なにを読むか迷った時に、参考までに一読してくれると嬉しいです。
本作品は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。
フィクションとして楽しんでくださると幸いです。
本作品は難しい漢字の言い回しがとても多く読みにくい仕様となっていますが、各作品どれでもお好きに朗読に使っても構いません。
※配信等の朗読に使用する場合はその旨を一言もらえると嬉しいです。あくまで任意です。
連絡先≫プロフィールに載せているX(旧Twitter)からお願いします
文字数 84,141
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.02.12
☆☆☆☆☆
「姫様~!」冬至胃(とうじい)は、叫ぶ。「姫様どこでごじゃるか~!?」
(あちらに見えて、こちらに在らず。そのお姿は、手鞠を蹴るかのような舞うの意図から、舞姫と名付けられたそうな。)
「冬至胃~!」お花がとっても~綺麗よー。舞姫は、そこかしこに、残像を残しながらも、進む。
(それゆえに、その残像を追い駆けるのがやっとで、冬至胃は、夕方まで駆けずり回ることになる。)
「だって、こんなに、こんなにもよ~!お花のはなびらが咲き乱れているんですもの~……。」
(蹴鞠のように舞い散るはなびらの中で棚引くピンク色の着物。そのお姿は、御身可愛さとばかりの、まるまるとした子供であったそうな。)
「河原へ行っては、いけませんぞー!姫様……。」
(河原では、その前の日にごうごうと降り注いだ雨による氾濫が起きていた。)
(ぽちゃん……。雨の雫が滴り落ちては、降り注ぐはなびらと共に、そこにいた。)
「ざぶーん、ざぶーん。まるで、海の浜辺のように氾濫した河原が口をあんぐりと開いて、階下に広がりをみせている。呑み込まれたら、一貫のお陀仏だろう……。」
花びら舞い散る雪景色。今も投法の髪を揺らしてる。花びら舞い散る雪模様。黒髪、色濃く。
根付いた、白羽魏。穢れなき少女の隠匿の是が非か。鬼の形相で飛び掛らんとす。
舞い散る舞姫と駆けつけた冬至胃により、一網打尽にされんとす。
健気なあわよくば、汐に寅と百虎。空蘭の舞にて蹴散らさん。
☆☆☆☆☆
「冬至胃~!お花が綺麗よー……。」
「そうですな。姫様……。」
「お父様とお母様は?わたくしの父上や母上は、何時になったら、会えるのでしょうか?」
「姫様が大人になったら、会えましょうぞ。」
「そう……。」
ため息を「ほっ」とついてから、七夕祭りの準備をする舞姫。
こちらは、お父様へ。こちらは、お母様へ。
そういうと、にっこりと微笑んだ……。
「ねえ。冬至胃……。」
「なんですかな?姫様。」
「わたくしが思うに、お父様とお母様は、河原でお亡くなりになったとか。」
「はい……。」
「河原は守り神なのではないかしら?」
「そうですなー。きっと、そうあるべきなんですなー。」
☆☆☆☆☆
文字数 885
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.06.06
我文芸にあらず。灯火は消えんとす。我汝に問う。学業の神がいるならば、その神はきっと、不公平なのだろう。我文学にあらず。その打ちひしがれた心は抉られて、胸のうちで泣いている。達せられなかった思いとは、数知れず。それは星の数ほどになるだろう。囲炉裏が、宮中にて、舞いながら、上を行く。その姿を見てもなお、我の心はここにはなく、戦時中の足音に気圧されて、慄くばかりだ。足音は次第に大きくなりながら、我の心を疑心暗鬼とならせる。我思いを馳せる。故郷に残された、偉人たち。彼らは、今日もひねもす。その心は、掌までが、暗中模索にあり。消えかけた、月の欠片を眺めては、安らぎという名前の「安里」を思い返す。踵を返して立ち去ろうにも、焼けた野原にかつての国の栄華はない。栄枯盛衰の如しである。数々の試練を受けて、心が張り裂けんと泣いている。それでも時代のうねりとは、まごうことなき烈火となって、我の身を焼き尽くす。広島長崎に原爆が落ちた時。今の未来を誰が望んだであろうか。我の心は失墜した。ひらひらと掌を翳して、日本国へと思いを馳せる。馳せた思いは、空回りしながら、宙で回り続けた。それら回転木馬というべき、メリーゴーランドは、いつまでもいつまでも。我の心に「ぽかーん」と開き続ける空洞となる。ドーナツの穴のような開き切った傷跡に、埋めるものはなし。あるのは、時の経過という偽善であるかのようである。川は流れる。雨が「しとしと」と降り続けている。そう、こんな、五月雨の季節にこそ、我の心は洗われるかのようである。枯渇した安らぎの遠吠えは、今日か明日かには消えんとす。悲しみの色だけを残して、川は流れ続けている。色褪せない思いと故郷への思いだけが、我を「ふかい深い」海の藻屑へと安らぎを求めて彷徨う魂となる。ぼーっとする。ぼーっとする時だけが、心のケアになるかのようである。新陳代謝とでもいうべきか。今日は西へ東へと安らかな思いを求めて、彷徨う魂。我の思いとは何処へ……。そんな唸り声を上げているのである。その汽笛に似た、暴走列車は、今日もたゆみなく、運行し続けている。枯渇し切った故郷への思いと安らぎへの思い。思いとは、重なり合いながら、二重瞼の奥へと消えてゆく。自己憐憫とたしょうなりの「ユトリ」を残して……。安里は消えた。未だに、その心は、日本にはいないという。
文字数 975
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
☆☆☆☆☆
「愛に形があるのなら……。きっと、それは、美しいものなのだろう。」
「微笑とは、優しさの力がこもった、愛の形なのだろう。」
「つらくて、涙を流す時、わたしやあなたの心はそこにあるでしょう。」
「愛に形があるのなら……。きっとそれは、ほほえましい。」
☆☆☆☆☆
「潤う瞳。長い睫毛をたなびかせ、うるうると涙を流す時……。」
「それはきっと、美しい、愛の形をしていることだろう。」
「心をかきみだされるとき。大切にその心は、保管されて、あなたのもとへと返却されるだろう。」
「踏みにじられた心が、泣いている……。愛に形は無いというではないか……。」
「わたくしは悲しみ、あなたを思い、伝(つて)はわたくしの悲しみをあなたへと伝えた。」
「それは、割れた、愛の形となるだろう……。」
☆☆☆☆☆
「壊れた愛の形がある。割れて、罅が入った、愛の形がそこにある。」
「愛に形があるならば……。愛に形があるのなら……。」
「きっとその形とは、無数にちりばめられた、きっと、優しい形をしているのだろう。」
☆☆☆☆☆
文字数 442
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
演劇部に所属している俊平。ある日顧問の松木から突然の告白とキス…そして……。
「実はずっと前から、好きだったんだよ。君のこと。」
レ○プから始まるラブストーリー
完結済み
現在番外編順次追加中
素人作品ですので暖かい目でご覧下さい。
文字数 23,186
最終更新日 2024.06.05
登録日 2021.07.18
江戸時代の後期、ある村に悪代官がいました。彼の名前は五郎左衛門。五郎左衛門は村人たちから高い税を取り立て、自分の財を築いていました。村人たちは恐れていたが、誰も立ち向かうことができませんでした。
文字数 503
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
昔々、ある村に、赤い靴を愛する少女がいました。彼女の名前はミナ。赤い靴は彼女にとって自由の象徴でした。しかし、彼女は病弱で、外に出て走り回ることができませんでした。
文字数 568
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
小さな町の片隅で、古びた本屋を営む老人がいた。彼の名はハルト。店は売り上げも少なく、訪れる客もまばらだったが、ハルトにとってその場所は世界の全てだった。
文字数 666
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
小さな町の郵便局に、一人の老郵便配達員がいた。彼の名は松本さん。毎日、手紙や小包を丁寧に配達する彼の姿は、町の人々にとって心温まる光景だった。
文字数 555
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
小さな町の片隅に、古びた小さな工房があった。そこには一人の老細工師が住んでいて、彼の作る時計は町中で評判だった。
文字数 485
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
巌流島の朝は静かだった。海は穏やかで、波の音だけが時折り岩場に響く。二人の剣士、宮本武蔵と佐々木小次郎が、決闘のために集まった。
文字数 412
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
静かな夜、街の灯りがぼんやりと部屋を照らす。壁に掛けられた古い時計が、深夜の静寂を刻む。部屋の隅に座る男は、手に持ったペンを軽く揺らしながら、思い出にふけっていた。
文字数 426
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
小さな村に、ジェシカという名の盲目で聾唖の女性が住んでいました。彼女は、村で起こる小さな事件を解決するのが得意でした。
文字数 510
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
かつて、小さな村に、心優しい青年が住んでいました。彼の名前はカズオ。村の皆から愛されていたが、ある日、隣村の者によって不当に罪を着せられ、村を追放されてしまいました。
文字数 524
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
☆☆☆☆☆☆☆
「のこのこのこのこのこ……タンッ!トッ……」
「こんばんはー……」
(あいさつをするのはなんねんぶりだろうか……)
☆☆☆☆☆☆☆
「ひろいひろい、それはひろーい。うみがひろがっている……」
「このひろいほしにて、ぼくたちは、いきることに、セイイッパイ。」
「タケダケシイおとが、ビュービューとないている。」
☆☆☆☆☆☆☆
「ひとは、なんどもなんども、つまづいては、あるきつづけている。」
「のこのこのこのこのこ、タンッ!トッ……」
(このほしは、ひめいをあげている……)
「それでも、ぼくたちは、いきつづける。」
☆☆☆☆☆☆☆
「のこのこのこのこのこ、タンッ……ぴくにっく……」
(ほしのうめきごえが、せわしなく、せわしなく、つづいている。)
「ぼくたちは、このせかいに、いきているのだ……」
(ぴくにっくは、つづいている。)
☆☆☆☆☆☆☆
「のの、みどりたちが、ビュービューと、ないている。」
(みどりのうえを、さー、さー、さー、とかぜが、はしる。)
「タンッ!トッ……ぴくにっく……」
☆☆☆☆☆☆☆
文字数 442
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
桜川村は、四季折々の美しい風景に彩られた静かな田園の村。その村に住む少年、悠太は代々続く漁師の家系で、毎朝早く起きて川で魚を捕るのが日課だった。ある日、都会から引っ越してきた少女、花音と出会い、二人はすぐに友達になる。
春の桜、夏の祭り、秋の収穫、冬の雪景色——二人は四季の移ろいの中で様々な経験を共有し、友情を深めていく。花音は悠太にとって新しい風となり、悠太は花音にとって頼れる友人となる。互いに支え合いながら、村での日々を楽しむ二人の姿は、村の人々にも温かな感動をもたらす。
やがて、別れの時が訪れるかもしれないが、二人は心の中でいつまでも繋がっていることを信じ、未来への希望を胸に抱く。悠太と花音の友情と、桜川村の美しい四季を描いた、心温まる物語。
文字数 1,642
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
茜坂病院前バス停にて。僕は生まれて初めて恋に落ちた……。茜坂病院。がんを抱える人々の最後の砦。十四歳の倉敷博巳は、脳腫瘍を患い、その病院に入院していた。抗がん剤治療の辛く苦しい日々。そんな時、白血病で入院する、一つ年上の逢沢瞳と病室で出会う。そんな彼女は、よく病院を抜け出しては近くのバス停で、停りもしないバスをいつも待っていた。そしてある夏の日、博巳は瞳と約束をする。明日、彼女が待っているバスに乗せて、彼女の望む場所に行こう、と──
※この作品は「小説家になろう」様、「カクヨム」様、「ノベルデイズ」様、「ノベルアップ+」様、「ステキブンゲイ」様にも連載しております。
文字数 90,231
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.05.28
文字数 1,371
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
文字数 9,809
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.05.29
2011年3月、東北太平洋沖地震の津波による原発事故以降、
放射能恐怖症[ラジオフォビア]気味になった一人の母親の物語。
「私だったら絶対こうは考えない」という主人公になり切り、一人称で書いてみました。
文字数 22,951
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.05
「置いていかないでよう……」生まれたばかりのカップは、大好きだった。“あの人”の名前も自分の名前もなくしていました。
仲間に出会い、「五つ窪み」と言う新しい名前をもらい、自分を作ってくれた“あの人”の名前を探すため、パートナーを得ようとします。
世界は、カップたちの過ちで本当の姿を失い、本来のあるべき姿をも失っていたのです。あの人の名前を取り返し、正しい願いを言えば、世界は元の正しい姿を取り戻せるのです。
でも、黒くて、でかくて、不器用な五つ窪みは、失敗ばかり。
きれいな踊り子の籠目に心惹かれますが、籠目は意地悪で前途多難。
冬の寒さで次々と追われて死んでいくカップ達。「やがて全ての踊り子が死ぬ冬が来る」。そして“あの人”から届くメッセージ「生き直し」の謎。
五つ窪みは“あの人”の名前を見つけて、「世界を正しい姿」に戻せるのでしょうか?
異世界転生ではない、人外純情ファンタジー。
初出はエブリスタ掲載(未完)2023年大幅加筆しました。
文字数 94,539
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.06.04