「脆弱」の検索結果
全体で51件見つかりました。
※こちらは以前投稿していた『弱小種族による、危険な世界の歩き方』の修正版となります。小説家になろう、カクヨムにて重複投稿
脳と手足があるのなら、人は十分戦える。
シルヴァ・フォーリスは薬師である。
豊富な知識と経験で、様々な薬を作る。
シルヴァ・フォーリスは弱者である。
世界に存在する数多の種族の中でも、肉体的に脆弱な『純人種』の生まれであり、さらに魔力を筆頭とした『上位元素』を扱うことができない。
シルヴァ・フォーリスは愚者である。
ただ生きるだけでも困難な体を持ちながら、身の程知らずにも戦う道を選んだ。
これは、英雄譚ではないが、冒険譚ではある。
薬師は世界を救わないが、人を救うものだからだ。
文字数 220,008
最終更新日 2023.10.24
登録日 2021.11.07
新作のフリーゲームが始まった。
現実がまるでゲームの様と謳っているが事実は逆だ。ゲームが現実の様だ。
フリーゲームという名のほぼ異世界じゃね?に飛ばされた俺はツイと言う案内人から説明を受けた。
ステータスは自分自身の持ち合わせている能力が反映される。
俺の場合だと、運動神経バツ、勉強バツ、全てバツ=ステータスオール1だ。
これはゲームではなくほぼ異世界だ。
そんなほぼ異世界の主人公は俺、助けられるのは俺、のみだと言う。
助けて欲しいならステータス上げてください運営様。
ゲームほぼ異世界と言った様な形であるが故、人は気ままに動きやがるし急に困りやがる。(勝手に動き回らないでください)それを助けるも助けないも俺の責任。助けなければ……。
分かるだろうか、意思を持って動いているという事を。全てが敵になりうるという事の意味を。
ワクワクすることはたくさんあるが、それよりも辛いことの方が多い、でも辞められない理由もいくつかあって……。
情けない話俺の心は既にぽっきりと折れている。
誰か俺を助けてくれ。誰もいないんだよな。
文字数 57,473
最終更新日 2020.08.22
登録日 2020.04.09
セーメイオンは一人の息子を持つドラゴン、その息子はもうすぐ一人前のドラゴンとして巣立つ予定だった。でも息子のアルカンシエルは立派なドラゴンとして生きていくには、あまりにも無知でありとても可愛いが脆弱なので心配でたまらなかった。そんな可愛い息子をもったドラゴンの、一見すると優雅なようで大変な一日。
この本編の小説へは以下のサイトからどうぞ。
https://ncode.syosetu.com/n4725im/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/400024258/274821830
https://kakuyomu.jp/works/16817330666741974714
https://estar.jp/creator_tool/novels/26172088
文字数 7,447
最終更新日 2023.11.28
登録日 2023.11.28
生と死の擦り合わせ殺戮の戦場。活躍するファントムで唯一、背が低く脆弱な青年000。
ファントムの中で何故か強いと勘違いを受ける。生死を彷徨う重症でも、戦場で再び活躍するからである。
ファントムには忠誠を誓っていた君主が居たが、元の世界に帰還した為不在。
000は君主の居ない世界を見限ると、ファントムの部下に在る選択を与える。
選択を迫られた部下は覚悟を決める。000は禁忌の力を解放し、部下と共に次元を越える!!
文字数 6,000
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.04
「お前は強いから、耐えられるな」
その言葉は、呪いだった。
レオンハルト王国の実務を支えるアルヴェイン伯爵家の才媛、セレフィナ。彼女は幼い頃から感情を殺し、父の期待に応える「完璧な駒」として育てられてきた。
そんな彼女に下された新たな指令。それは、政治的に未成熟な王太子カイルと、精神的に脆弱な王子妃アメリアを支えるための『契約側妃』という役割だった。
期間は一年。
功績はすべて王子妃のものとし、セレフィナの名は表に出さない。
彼女に求められたのは、泥沼の派閥争いを鎮める「緩衝材」であり、無能な主君たちの失策を裏で拭う「身代わり」だった。
王宮という戦場に独り放り込まれたセレフィナは、医術、毒物学、財務管理を駆使し、淡々と「強い役」を演じ続ける。しかし、誰もが彼女の献身を当然のものとして搾取する中、ただ一人、戦場帰りの寡黙な騎士・リオネルだけが、彼女の仮面の下にある悲鳴を見抜いていた。
「……あなたは、怒っていい」
初めて自分を一人の人間として見つめる瞳に、セレフィナの凍てついた心は揺れ始める――。
文字数 28,757
最終更新日 2026.03.12
登録日 2026.02.26
3年前、雑誌の優秀賞を飾った小説『現代奇譚』を書いた綿貫 隼人。出版も予定されていたが胃潰瘍が原因で取りやめに。
19歳になった隼人は文学部に進学し、小説家を目指していた。しかしなまじ幸福を味わってしまった彼は自分の作品が認められないことに耐えきれず河へと身を投げてしまう。あまりの苦しさに水面から顔を出すとそこには赤で統一された城下町が広がっていた。
魔法の威力が語彙力に依存する世界で隼人は圧倒的な魔力を手にするものの、彼の願いは勇者になることでも、魔王を倒すことでもない。それは小説を書くことだった。
2作目ですが続きではないので前作を読まなくても楽しめるようになっております。
文字数 14,216
最終更新日 2016.09.12
登録日 2016.09.04
『密遇:運命の再会と禁断の愛 - 迷いの心と泥沼の果て』は、深い感情と複雑な人間関係を巧みに描いた、心を揺さぶる物語です。この物語は、30歳の美咲が偶然再会した小学校時代の同級生、徹との禁断の愛に落ち、彼女の人生が予想もしない方向へと転がり始める瞬間から幕を開けます。
物語は、美咲の内面の葛藤と徹への深い惹かれ合い、そして彼女が既に結婚しているという現実との間で繰り広げられるドラマを中心に展開します。美咲は夫・健一との関係と徹への新たな感情の間で揺れ動き、愛と罪悪感、忠誠と裏切りの間で葛藤します。
読者は、美咲と徹の関係がどのように進展し、彼らの周囲の人々がどのように反応するのかを目の当たりにします。美咲の親友・絵里、徹の仕事仲間である由紀、そして美咲の母親・佐知子など、登場人物たちはそれぞれに複雑な背景と感情を抱え、物語に深みを加えます。
この物語の核心は、愛とは何か、そして人間が抱える感情の複雑さにあります。美咲と徹の関係は、読者に愛の多様性と、人間関係の脆弱さを考えさせるでしょう。また、彼らの物語は、運命の出会いが人生にどのような影響を与えるのか、そして個人が直面する道徳的なジレンマについて深く考察させられます。
『密遇:運命の再会と禁断の愛 - 迷いの心と泥沼の果て』は、愛の本質を探求し、人間の心の奥深くを見つめる、忘れがたい物語です。読者は美咲と徹の旅を通じて、愛とは何か、人生の選択がもたらす結果について考えさせられることでしょう。この物語は、愛と人生の複雑さを深く描き出し、すべての読者に強い印象を残します。
文字数 14,228
最終更新日 2023.12.19
登録日 2023.12.19
「ターゲット、換気扇の油汚れ。……執行します」
地を這うような低音ボイス。眼鏡の奥の鋭い瞳。丸太のような腕の筋肉。
……それなのに、着ているのはパツパツのフリルエプロン!?
元・悪の組織出身の根暗ヒーロー・漆都蘭《うると らん》は、家事に命を懸ける「生活密着型」の騎士。
3分経つと鼻血を出して倒れるほど脆弱な彼を、バリキャリ女子の英里香は放っておけなくて……
格好いいのに情けない、強靭なのに繊細。
そんな「メロい」要素を詰め込んだ、新感覚のヒーロー物語。
◇◇◇
🔴自主企画🔴
メロいってなんだ!?私のメロつくヒーロー企画
主催者:木曜日御膳 2026年3月17日 20:52
https://kakuyomu.jp/user_events/2912051595671739295
カクヨム10周年アニバーサリーのユーザー参加型企画「あなたもパーソナリティに!みんなで作るカクヨムラジオウィーク」にて採用されたラジオ企画「メロいってなんだ!?~新言語から考える令和のニューヒーロー共創会議~」の後夜祭イベント!
に参加させて頂きました。
文字数 8,822
最終更新日 2026.03.18
登録日 2026.03.18
とある気まぐれ我儘少女は自分の置かれた現状に嘆いてきた。
人の命の脆弱さ、大切な物もいつかは消える事。
そんな勝手は許さない、と悲嘆と憤怒の末に絶対的な力を得る。
そうして現在、七人の仲間と共に異世界へと渡り暴虐自由の限りを尽くし、気ままな異世界ライフを楽しんでいた…。
絶対無双、無敵楽土の少女異世界譚
文字数 270,478
最終更新日 2017.08.30
登録日 2017.07.30
「引きこもり」予備軍の青年には何もない。
そればかりか、一日が終わるごとに脆弱な心身は苦しみの沼へと沈んでいく。
彼の拠り所とは何か。それは自分より弱い存在への汚れた憐れみだけだ。
しかしそれでは一時的な充足しか得られない。
そんな彼に末永く継続する幸せを与えたモノは何か。
文字数 11,234
最終更新日 2021.11.03
登録日 2021.10.26
人族と魔族の争いの末に秩序が保たれている世界。
統率の執れた動きをするが個体は脆弱、稀に英雄と呼ばれる強個体が現れることがあり、極稀に魔王に匹敵する勇者と呼ばれる強個体が現れることがある人族。
魔王を筆頭にした少数精鋭の死四天将。数一〇体の強個体の魔人、そして有象無象を数多揃えて数の暴力に打って出る魔族。
しかし、現在において魔族が長年の悲願を成し遂げようとしている。
それは、人族に英雄が少なく、さらには勇者が長い間現れていないからでもあり、最も活躍していた英雄が敗れたからだ。
左腕と右足を失った英雄は、その日から傷物英雄と呼ばれるようになった。
――これは、そんな傷物英雄が新たな手足を手にし、心の勇者を目指す物語。
文字数 47,064
最終更新日 2025.04.29
登録日 2025.04.25
第一章35話まで完結。
気になった方、取り敢えず読んでみたい方は「33話 法と情 泣いて馬謖を斬る」だけ読んでみていただければ、作品の雰囲気が掴めるかと思います。
国力差は十倍以上。この絶望的な彼我の差を覆すため、冷徹なまでの規律を引く丞相・諸葛亮。その孤独な背中の傍らに、一人の友がいた。 姓は向、名を朗、字を巨達という。
これは、諸葛亮が敷いた「法」に抗いながら、彼が押し殺した「情」を密かに支え続けた、知られざる友の物語である。
千八百年の時を超え、鮮血に染まった大地に刻まれた物語。 黄巾の乱に端を発した大動乱は、四百年続いた漢王朝を崩壊させ、あまたの群雄を飲み込みながら、ついに三つの強大な勢力へと収束した。
中原を制する巨大な「魏」、長江の天険を擁する「呉」。 その狭間で、険しい山々に囲まれた益州の地にしがみつく、最も小さく脆弱な国――「蜀漢」。
丞相・諸葛亮は国を「法」という名の鋼で締め上げ、極限まで無駄を削ぎ落とすことで、乾坤一擲の北伐へと突き進もうとしていた。
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この作品は以下の作業についてAIの補助利用を行っています。
・文章の他既存作品との類似性チェック及び類似箇所の除外校正
・文章の誤字脱字チェック
・本文内に引用される、陳寿「三国志」、裴松之「裴松之注」他、史書文献の日本語訳。
文字数 181,095
最終更新日 2026.01.15
登録日 2025.12.21
気ままな高校生活を送っていた葉山弓弦は不良で名が通った荒くれ者だった。
気に入らない奴は拳で黙らせ、筋が通らない事は許さない。
例えそれが間違った方法であっても彼は決して止まらず己が道を進み続けた。
そんなある日。
突如彼は彼を含めた友人とクラスメイトと共に異世界への転移を果たしてしまう。
異世界へと転移してきた彼らは『勇者一行』と呼ばれ魔王復活により、血みどろの戦争が行われようとする世界から生き抜き、皆で地球に戻るために奔走する。
しかし葉山弓弦は早々にクラスメイト達から抜け出す事となった。
他のものとは比べられないほどの圧倒的脆弱なステータス。
名称だけでも危険すぎるスキルや称号によって彼は一人生き抜く術を磨いて行くことに決めた。
文字数 726,870
最終更新日 2023.05.21
登録日 2018.07.24
2024年のアメリカ大統領による関税引き上げ政策を起点に、世界経済が急速に二極化していく近未来(2027年〜2035年)の日本を描いた社会分析ノンフィクションである。
自動車メーカー「フューチャーモーション」社長の七海誠一郎と経産省官僚の佐藤美咲を中心に、国家存立の三条件「基本インフラ」「食料安全保障」「防衛基盤」をいかに確保するかという視点から、分断時代における日本の選択肢を検証する。
日本のエネルギー自給率12%、食料自給率38%、輸入依存の防衛技術という脆弱性を抱える中、単純な二極化への従属か、「第三の道」としての戦略的自律連合の構築か、日本の産官学は模索を続ける。
ASEAN、インド、オーストラリアなどとの「インド太平洋経済フレームワーク」構築、「分散型サプライチェーン」の開発、国産基幹技術の育成など、具体的な取り組みを通じて日本の生存戦略を描写。理想と現実の狭間で苦闘する日本の姿は、今後訪れるかもしれない分断の時代を予見させる警鐘でもある。
世界GDPの減少、食料供給の国際的分断リスクの63%上昇、極端気象による国内農業生産の22%減少など、実証的データに基づいた未来予測は説得力に満ちている。
文字数 16,356
最終更新日 2025.04.05
登録日 2025.04.05
極彩色の幾何学に迷い込む。
まるで蜘蛛の巣に絡めとられた脆弱な蝶のように。
路地裏の娼館は幻想?
少女娼婦に腕をつかまれ、アティスにされた少年は光を見いだせるか。
登録日 2014.05.07
緑の城塞を襲う、文明という名の悪意。奪われた王を取り戻すため、最強の戦士たちが敵地へ挑む。
「鉄の波濤」が、緑の楽園を飲み込もうとしている。 肉体最強の巨人の国 vs 科学と兵器を操る南の帝国。 種族の存亡と誇りをかけた、重厚なファンタジー戦記!
【あらすじ】 世界の北方に位置する「大森林国バルグ」。 そこは、強靭な肉体と特殊能力を持つ「巨人(ヴァジュラ)」たちが、森の恵みと共に生きる平和な楽園だった。 だが、その平穏は南の大国「黄土帝国アウリア」の野望によって打ち砕かれる。
個体としては脆弱な南の民(サピア)だが、彼らは恐るべき「文明」の力を持っていた。 圧倒的な物量、見たこともない兵器、そして経済や薬物を使った狡猾な罠。 「未開の地」を切り拓き、資源を食らい尽くそうとする文明の波が、北の国境を越えて押し寄せる。
防衛の要であった第一王子ジークと精鋭部隊は、南の卑劣な策謀により敗北し、ジークは敵国へと連れ去られてしまう。 残されたのは、盾のガルド、槍のリン、術のセラ。 主君を奪われた彼らは、己の未熟さを噛み締め、元敵国の軍師による過酷な修行を経て再起を誓う。
「文明が我々を野蛮人と呼ぶなら、その野蛮の牙で、鉄の理を噛み砕くのみ」
目指すは南の首都。 最強の遺伝子を持つ若き戦士たちが、巨大な文明の檻に挑む決死の潜入作戦。 いま、反撃の狼煙が上がる――。
文字数 28,364
最終更新日 2026.01.19
登録日 2026.01.11
外部URL(小説家になろうリンク)作品です。ネトコン13入賞、書籍化進行中!
【三章迄完結】
「分かりましたわ! これは契約結婚! こちらの小さなお姫様を私にお守りするようにと仰せですのね」
ちょっと天然、快活令嬢の継母ライフが幕を開ける。
巷で流行りの婚約破棄。リリーも例外ではなかった。家柄、剣と共に生きる彼女は「女性らしさ」に欠けるという理由から、婚約破棄を突き付けられる。
リリーの手は研鑽の証である、肉刺や擦り傷がある。それを隠すため、いつもレースの手袋をしていた。それを恥じたこともなければ、婚約破棄を悲しむほど脆弱ではない。だが、名門令嬢と異なり、家のお役目柄、日々研鑽に励んできたリリー。そこで婚約破棄を受けた「行き遅れた令嬢」こればかりはどうしようもない、新たなお相手はいないだろうと諦めていた。
しかし、そこへ辺境伯から婚約の申し出が――。辺境伯には娘がいた。リリーは継子、辺境伯との絆を徐々に深めていく。
恋愛あり、貴族の陰謀あり、ドタバタ狩猟大会の先にあるものは!?
2025/9/30
当作品の短編版が「小説家になろう」様にて開催、第13回ネット小説大賞にて入賞しました。
ありがとうございます!!
登録日 2025.09.30
人族は脆弱である。
魔族のように魔力に優れている訳でもなく、獣人族のような強靭な肉体もない。
エルフのように精霊に愛されてもいないし、ドワーフのようなチートな魔道具もない。
ヴァンパイアのような不死でもないし、竜のように最強でもない。
ただただ脆弱だった。
故に、技を開発した。
剣術を、体術を、武術を編み出しては、それをひたすらに磨き続けて発展させた。
弱いところを補おうと、必死に知恵を働かせた。
その果てに、氣という生命エネルギーを用いた人族独自の技術を開発した。
それは脆弱な人族のみが扱うことの出来る一縷の希望の光となる。
しかし未だそれは他種族には及ばず、搾取される日々が続いていく。
もし、仮に、やがては女神へと昇華する神の御子が、人族の赤子として誕生し、生まれながらに数多の英傑たちの叡智を宿していたとしたら、一体どこまで上り詰めてしまうのだろうか?
コレはそのIFの答えとなる物語。
一人の死んだ直後の赤子が、神の恩恵を得て蘇り、そして産まれたその日から最強無双を成すという、大体はそんな筋書きである。
叡智と神域の魔力に、氣という生命エネルギーがケミストリーして大爆発を引き起こし、世の中をひっくり返す、そんな英雄譚のご開帳である。
文字数 44,814
最終更新日 2026.05.02
登録日 2022.12.01
はるかはるかの大昔。《悪魔の怒り》と呼ばれた恐ろしい災厄がとある王国を襲った。
あまりに凶悪な猛威を振るうその災厄を前に、人々はなす術もなく苦しみの悲鳴を上げ多くの涙で大地を濡らした。
突如として襲いかかった災厄に対し、人々はわずか半日で生きる事を放棄し、自らの死を受け入れた。
そして、すぐ隣にまで迫った絶対的な死を前に人々は天を仰ぎ、あまりに脆弱な自分達を許して欲しいと神に許しを乞うた。
その時、
どこからともなくやって来た一人の旅の女性が奇跡を起こし《悪魔の怒り》を見事に鎮めてみせた。
人々は奇跡を目の当たりにし、再び生きる希望を胸に宿し歓喜した。
そして、人々は奇跡を起こし絶対的な死から自分達を救った旅の女性を《奇跡の聖女》と永劫称え続けた。
それから二千年が過ぎた現在。
かつて人々を死の淵に追いやった《悪魔の怒り》は今はもうすっかりと忘れ去られ、遙か昔の古ぼけた言い伝えとなった。
そんなとある日《奇跡の聖女》の子孫が代々暮らす王都の屋敷の一室で事件は起きた。
文字数 34,243
最終更新日 2020.07.16
登録日 2020.07.01
統合失調症。
それは、百人に一人の割合で発症する病気。
世界中の人間の、百人に一人は、統合失調症患者だ。それは、けっして少ない数ではない。
おそらく世間一般には、
統合失調症は「幻覚、妄想を起こす病気」というイメージがあるのではないか。
しかし、この病気の本質は《自我の障害》だ。
自我とは、
《私》と《他人》を隔てる《殻》のようなものだ。
統合失調症患者は、その殻がもろくなる。そして、自分と他人の境目があいまいになっていく。
それによって、さまざまな症状が出現する。
高校生の私(夏音)は、統合失調症の素因をもっており、ストレスに対して脆弱性を抱えていた。
そんな私は、家庭環境や受験によるストレスから、徐々に精神に異常をきたしはじめる。
私の精神状態に大きな変化が起こりそうな予兆がある中、
先に精神に異常をきたしたのは兄だった。
高校三年生の夏、私の兄は、
統合失調症の診断で、
精神科病院に入院した。
兄に初恋に似た感情を抱いていた私は、兄の発病に心を乱されながらも、
精神科病院に通い、兄を見舞う日々を送る。
そんな頃、私にはもう一人、重要な人物が現れる。
兄の入院する精神科病院はとある丘に建っていた。丘には団地もあり、その団地には私と同じ高校に通う少年が住んでいた。私は、その夏、兄の見舞いの行き帰りに頻々と少年と出会う。そして、私と少年は少しずつ心の距離をつめていくこととなる。
私、兄、少年との、三人の人間模様と統合失調症という病を描いた物語。
文字数 42,151
最終更新日 2024.04.08
登録日 2024.03.14