「彼」の検索結果
全体で72,732件見つかりました。
「魔力測定器が動かない無能など、我が家に必要ない!」
異母妹に婚約者を奪われ、実家から「死の瘴気が漂う呪われた廃離宮」へと追放された子爵令嬢エルゼ。
誰もが彼女の悲惨な死を予想していたが――エルゼ本人は大歓喜していた。
(やった……! 広いボロ屋敷で、誰にも邪魔されず大好きなDIYができるなんて最高じゃない!)
前世は限界修繕職人。
手先が器用なエルゼの魔力は、既存の測定器では感知できないほど波長が細かく高密度の「神話級魔力」だったのだ。
本人はただの「節約と丁寧な暮らし」のつもりで屋敷を整えていくが、周囲の受け取り方はまったく違っていて……?
◆エルゼ「カビと埃がひどいから、重曹水でゴシゴシ拭きましょう」
→周囲『数千人の怨念が渦巻く特級呪詛を、布切れ一枚で消滅させただと……!?』
◆エルゼ「閣下、寒そうだから余り毛糸でマフラーを編んであげますね」
→公爵『竜のブレスすら完全に弾く「神聖絶対防御結界」を無詠唱で……!? 命を捧げるしかない』
◆エルゼ「庭の雑草を抜いて、焙じてお茶にしてみました」
→宮廷魔導師『百年に一度の幻の霊草を、日常の茶請けに出す狂気の聖女様……!(白目)』
死に場所として離宮に籠もっていた冷酷無比な軍神・ジークヴァルト公爵は、
エルゼの手編みグッズと温かい料理に救われ、やがて彼女を一人の女性として激重に溺愛し始め……!?
さらに、元婚約者や実家が「とっくに死んだだろう」と様子を見に来る頃には、
廃屋は難攻不落の神域要塞へと劇的ビフォーアフターを遂げていて――。
「ええと……どちら様でしたっけ? 配達の方?」
復讐にすら興味がない元職人令嬢が、無自覚に世界を救いながら愛される、
すれ違いだらけのほのぼのDIYスローライフ&勘違い溺愛コメディ!
文字数 424,277
最終更新日 2026.10.11
登録日 2026.09.26
番である婚約者に冷遇され続けた私は彼の裏切りを目撃した。心が壊れた私は彼の番で居続ける事を放棄した。私ではなく別の人と幸せになって下さい。さようなら…
愛されなかった番。後悔ざまぁ。すれ違いエンド。ゆるゆる設定。
※沢山のお気に入り&いいねをありがとうございます。感謝感謝♡
文字数 3,139
最終更新日 2021.12.05
登録日 2021.12.05
結婚式を終えたその夜。
侯爵令嬢ヴァレンティナは、夫となったアルバートから初夜の直前に「君を愛することはない」と告げられる。
彼には愛する女性がいて、三年後には第二夫人として迎えたいという。
――それ、今言います?
しかも、ヴァレンティナも妻にしたいらしい。
そんな結婚はこちらからお断り。
ところが、長年恋人未満だった幼馴染の第四王子まで、
「諦めなければよかった」と言い始めた。
……貴方も今さら何を言っているんです?
愛さない夫(仮)も、今さらな幼馴染も捨てて、今度こそ自由に生きる――はずだった。
なのに、なぜか逃げ道がなくなっている。
「……何で?」
長い春に終止符をうち、違う人と政略結婚もどきをした、美貌と才知を誇る侯爵令嬢が、未練たらたらの夫(仮)と、執着心に塗れた幼馴染をぶった斬りながら、幸せになるお話し。
文字数 133,146
最終更新日 2026.09.26
登録日 2026.08.20
三年かけた私の処方は「親友」の手柄になり、筆頭薬師の座も彼女のものになった。お局女官長からの次の辞令は、洗い場係。二十七歳、行き遅れの王宮薬師リディア、本日限りで辞めさせていただきます。
実家では継母が、六十四歳の侯爵への身売り同然の縁談を用意して待っていた。父は帳簿から顔も上げない。――わかりました。全部、捨てます。
ところが辞めた翌日、下町の宿の前に軍が来た。国境の英雄・王弟アルヴィス将軍が、泥道に膝をついて言う。「十年、捜した」と。
誰にも気づかれていないと思っていた。名もなき薬師の仕事を、数えていた人がいた。
これは、名前を持たなかった薬師が、名前を呼ばれて、名前を取り戻すまでの話。功績を奪った親友も、給金を搾取した継母も、今さら泣きついても――もう、遅い。
※ざまぁ要素・執着系溺愛あり。ヒロインは自分の足で立つタイプです。
文字数 11,903
最終更新日 2026.09.06
登録日 2026.09.05
「あなたなら、大丈夫」
華やかで語学に秀でた妹と、地味で堅実な姉。
伯爵家の長女セシリアに決まったのは、遠い辺境伯家への縁談だった。
妹は手元に置いて守りたい。
姉なら、知らない土地でもやっていける。
けれど両親は、セシリアが何を望んでいるのか、尋ねなかった。
帳簿の見方を教え、失敗した使用人と原因を確かめ、少しずつ仕事を任せる。
セシリアが続けてきたことは、両親の目には目立たない手伝いにしか映っていなかった。
自分の意思で縁談を受け入れた彼女は、辺境で新しい暮らしを始める。
すぐに役に立とうとする花嫁に、若き辺境伯が望んだのは、まず一緒に夕食を食べることだった。
仕事をしない日にも、彼女の席はそこにある。
そして彼女が人を育てるほど、領地には仕事を任せられる人が増えていく。
一方、実家では優秀な妹へ仕事が集まり始めていた。
姉が去っても家は回る。けれど、新しくできるようになる人が増えない。
ようやく長女の力を認めた父は、実家へ戻ってほしいと頼む。
「帰って、その仕事を引き受けることはできません」
セシリアは、今の暮らしを選んだ。
姉を心から慕う妹もまた、外交官になるという自分の夢へ歩き始める。
姉なら我慢できる。
妹なら、そばにいてくれる。
そう思っていた両親が娘たちを正しく見た時、二人はもう、親の評価を待ってはいなかった。
文字数 81,330
最終更新日 2026.11.02
登録日 2026.10.10
無事完結しました^^
読んでくださった皆様に感謝です!
この度、こちらの作品がアルファポリス第19回恋愛小説大賞にて「優秀賞」を受賞いたしました!
ありがとうございます!!<(_ _)>
ルシェンテ王国の末の王女カタリナは、姉たちから凄惨な嫌がらせをされる日々に王女とは名ばかりの惨めな生活を送っていた。
両親は自分に無関心、兄にも煙たがられ、いっそ透明人間になれたらと思う日々。
そんな中、隣国ジグマリン王国の建国祭に国賓として訪れた際、「鬼神」と恐れられている騎士公爵レブランドと出会う。
しかし鬼とは程遠い公爵の素顔に触れたカタリナは、彼に惹かれていく。
やがて想い人から縁談の話が舞い込み、夢見心地で嫁いでいったカタリナを待っていたのは悲しい現実で…?
旦那様の為に邸を去ったけれど、お腹には天使が――――
息子の為に生きよう。
そう決意して生活する私と息子のもとへ、あの人がやってくるなんて。
再会した彼には絶対に帰らないと伝えたはずなのに、2人とも連れて帰ると言ってきかないんですけど?
私が邪魔者だったはずなのに、なんだか彼の態度がおかしくて…
愛された事のない王女がただ一つの宝物(息子)を授かり、愛し愛される喜びを知るロマンスファンタジーです。
●近世ヨーロッパ風ですが空想のお話です。史実ではありませんので近世ヨーロッパはこうだというこだわりがある方はブラウザバックをお願いします。
●本編は10万字ほどで完結予定。
●最初こそシリアスですが、だんだんとほのぼのになっていきます^^
●最後はハッピーエンドです。
文字数 109,260
最終更新日 2026.02.03
登録日 2026.01.29
社交も外交もできない魔法オタクの第三王女クラリスは、優秀な兄を警戒する大国への「人質」として嫁がされた。
嫁ぎ先の宮廷では、もう噂になっている。「またシェルナの姫か」と。百五十年前、同じ国から嫁いだ姫が、輿入れの途中で消えているのだ。
人質で、不吉で、期待されるものは何もない。ならばと彼女が向かったのは、八百年間誰にも読めなかった古代魔法の書庫だった。
魔力は人並み。けれど、式を読む目だけは誰にも負けない。
凍える騎士を救う暖房具。魔獣の通り道を暴く追跡の網。彼女の趣味が形になるたび、国が少しずつ動きはじめる。そして魔獣の鱗の裏に刻まれた古い文字が、八百年前に封じられたはずのものへと繋がっていく。
剣の国の若き王は、妻が面白いから式を書いているだけだと知っている。知っていて、隣から離さなくなる。
のちの史書は、彼女を「精霊姫」と記す。社交に出ず、宮廷に姿を見せず、城の奥で古代の式を読んでいた王妃。どこから来たのかは、ほとんど書かれていない。
これは、その書かれなかった部分の話。
文字数 389,062
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.08.02
記憶を失った婚約者・アルヴィンから向けられたのは、見知らぬ他人を見るような冷たい視線と容赦ない罵倒の日々だった。
それでも「記憶が戻れば、あの優しい彼に戻るはず」と耐え続けたニコラス。
しかし、アルヴィンがみんなの前でニコラスの手紙を破りながら嘲笑した時、ついに限界を迎える。
「僕が愛したアルヴィンは、あの日死んだんだ」
誰も信じられなくなったニコラスは隣国へ留学することになった。
留学先で過去を乗り越え、新しい幸福を掴んだニコラス。
そこへ「記憶が戻った」と涙を流すアルヴィンが現れるが、すでにニコラスの心には少しの情も残ってなくて―――……。
2026年10月01日、「第14回BL大賞」にエントリーしました。
よろしくお願いします。
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文字数 31,450
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.21
「お前のような無能な女、王妃にふさわしくない」
王太子から婚約破棄を言い渡された公爵令嬢、エリシア・フォン・ルーヴェル。
魔法が使えず、貴族としての価値もないと見下されてきた彼女は、長年尽くしてきた王太子に裏切られ、家族からも見放されてしまう。
すべてを失ったエリシアは、誰も生きて帰れないと恐れられる魔境へ追放された。
しかし、そこで彼女を待っていたのは、世界最強と謳われる魔王だった。
「……お前、俺の呪いを解けるのか?」
なぜか魔王の呪いに触れることができたエリシア。
実は彼女には、あらゆる魔法、呪い、契約を自在に書き換える伝説級の能力《世界改変》が眠っていたのだ。
魔王の呪いを解いたことで、彼女は本来の力を覚醒させる。
そして、冷酷無比と恐れられていた魔王は、エリシアにだけ驚くほど優しくなっていく。
「お前は俺の妻になれ。誰にも渡さない」
「えっ、いきなりですか!?」
魔王城で始まる、世界最強の魔王との甘く穏やかな生活。
やがてエリシアは魔王に愛され、魔族たちからも慕われ、失った自信と幸せを取り戻していく。
一方、彼女を追放した王国では、エリシアが担っていた魔法結界が崩壊し、国全体が滅亡の危機に陥っていた。
かつて彼女を無能と嘲笑った者たちは、ようやく自分たちの愚かさを知る。
だが、彼女はもう振り返らない。
愛する人と仲間たちがいる場所こそ、彼女の本当の居場所なのだから。
これは、すべてを奪われた令嬢が世界最強の魔王に愛され、かつての敵を見返しながら、最高の幸福を手に入れる物語。
文字数 19,567
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.11.07
豊かな穀倉地帯を持ち、多岐に渡る技術者達を支援、育てるブラーナ伯爵家。
そんな伯爵家はとある危機に晒されていた。
二年前、一人娘のシルティを残して他領へ出かけて行った父の伯爵が行方不明になった。
それを狙ったように除籍されている父の弟であるシルティの叔父が家に居座ったのだ。
問題はその娘にもあった。
従姉妹に当たるミスティールは、姪を不憫に思った伯爵が後見人となって伯爵家に身を寄せていた。
これを良いことに外では伯爵令嬢を装い、シルティの姉を名乗るミスティール。
彼女の口車に乗せられる令息達も現れ、そんな一人とシルティは結婚することになる。
家から出されてしまえばそのまま家を乗っ取られる。
様々な伝手や知識を使い、実力でシルティはこれを打開していく。
契約結婚は利用してこそ意味がある!?
家は無事取り戻せるのか。
行方不明の父はどこに?
最悪な出会いをした結婚相手との仲は?
思い切りも良いシルティに周りは否応なく振り回されていく!
気楽に読んで欲しい作品です◎
お暇潰しに
曜日確認にお使いください。
文字数 86,780
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.02.27
一人の青年を愛した、母と娘。
それは、誰にも知られてはいけない秘密だった。
22歳の陽菜には、付き合い始めて3か月になる恋人・陸也がいた。
穏やかで優しい彼と過ごす時間。
そして、いつも自分を気遣ってくれる母・真由との暮らし。
陽菜にとって、それは当たり前で、かけがえのない日常だった。
しかし、母と恋人が顔を合わせたことをきっかけに、その日常は少しずつ形を変えていく。
母と娘。恋人と母親。
越えてはいけない一線を越えたとき、三人の関係は取り返しのつかないものへと変わっていった。
裏切られた娘の怒り。娘を傷つけた母の罪悪感。
そして、二人を求めながら、どちらも失いたくなかった青年の後悔。
愛していたはずなのに、傷つけてしまう。許したいのに、忘れることができない。
壊れてしまった母娘の絆は、もう一度つながることができるのか。
そして、三人がそれぞれの人生を歩み始めた先に、どんな答えが待っているのか。
これは、秘密の恋がもたらした裏切りと後悔、そして時間をかけて向き合う母と娘の物語。
あの恋は、誰も幸せにはしなかった。
それでも、確かに存在した。
文字数 65,445
最終更新日 2026.11.06
登録日 2026.10.15
「アリシア・フォン・クラウゼル! お前との婚約を破棄する!」
王宮の大広間に、婚約者である王太子エドワードの声が響き渡った。
きらびやかなシャンデリアの下、集まった貴族たちの視線が一斉に私へと向けられる。
隣には、淡い桃色のドレスをまとった伯爵令嬢ミレーヌが立っていた。彼女はエドワードの腕にしがみつき、勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「アリシア。お前は王太子妃にふさわしくない。いつも冷たい顔をして、私を支えようともしなかった。私はミレーヌを愛している。これからは彼女を妃に迎えるつもりだ」
私は静かにエドワードを見つめた。
文字数 27,361
最終更新日 2026.10.21
登録日 2026.10.21
【私のことは、もう忘れて下さい】
メイドから生まれた公女、サフィニア・エストマン。
冷遇され続けた彼女に、突然婚約の命が下る。
相手は伯爵家の三男――それは、家から追い出すための婚約だった。
それでも彼に恋をした。
侍女であり幼馴染のヘスティアを連れて交流を重ねるうち、サフィニアは気づいてしまう。
婚約者の瞳が向いていたのは、自分では無かった。
自分さえ、いなくなれば2人は結ばれる。
だから彼女は、消えることを選んだ。
偽装死を遂げ、名も身分も捨てて旅に出た。
そしてサフィニアの新しい人生が幕を開ける――
※他サイトでも投稿中
※22時更新予定(不定期)
文字数 554,448
最終更新日 2026.11.06
登録日 2025.05.27
「ルチア、私は君を愛することはない。この婚約は単なる義務だ」
冷徹な公爵、アルベルトの声が夜会会場の片隅で響く。
これで、五度目だ。
私は深く、そして軽やかに一礼した。
「承知いたしました。では、今後はそのように」
これまでは泣いて縋り、彼を振り向かせようと必死に尽くしてきた。
だが、死に戻りを五回も繰り返せば、流石に飽きる。
私は彼を愛することを、きっぱりと辞めた。
文字数 31,568
最終更新日 2026.04.14
登録日 2026.04.14
「もう、邪魔! 本当にお前は目障りね!
どっかに引っ込んで、姿を見せないでちょうだい!」
前妻の娘である侯爵令嬢リオルナリーは、継母となったニクスに怒鳴られていた。
政略結婚の前妻であったイッミリーは、娘を残して病の為に早世。
彼女の夫であるアルオには、結婚前から懇意にする恋人ニクスがおり、イッミリーの死後、彼女は後妻に納まりアラキュリ侯爵夫人となった。
二人の間には既に、リオルナリーの異母兄にあたるナジェールも生まれていた。
リオルナリーはれっきとしたアルオの子だったが、アルオに殆ど構われた記憶がなく、顔さえもうろ覚えである。
アルオも同じで、覚えているのは娘の髪が黄色かったと言うことだけ。
イッミリーが死ぬまで、自宅にろくに戻って来なかったので、娘の顔も瞳の色も忘れていた。覚えていないと言った方が正しいかもしれない。
碌に自分のことを覚えていない父親はリオルナリーと勘違いして、特徴が似ている使用人の子供を教育していくことに。
ニクスにより使用人棟に放り込まれたリオルナリーは、何も与えられないまま強く生きていくのだった。
周囲を巻き込む騒動に発展させながら。
小説家になろうさんにも載せています。
文字数 236,226
最終更新日 2026.10.25
登録日 2026.08.31
彼氏に裏切られ、親友との浮気の末に別れを告げられた看護師の六花。
深く傷ついた彼女は、すべてを忘れるため一人で北海道へ傷心旅行に出かけることに。
札幌のバーで、酔っていた六花は凌空に出会い絡んだ末に、一夜を共にしてしまう。
「もう二度と会うことはない」
そう思っていた六花だったが――
数日後、勤務先のクリニックで思いがけず彼と再会する。
傷ついた心を抱える六花と、真っ直ぐに彼女を想う凌空。
夜勤のある看護師と、世界を飛び回るパイロット。
住む世界も、生活リズムも違う二人の恋には、試練が待ち受けていた。
過去の恋に傷ついた彼女が、もう一度誰かを信じることができるのか。
そして、一夜の出会いから始まった恋の行方は――?
文字数 29,254
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.10.25
伯爵夫人セリーヌには、十年続けてきた仕事があった。領内四十二本の井戸と三つの川の水位を毎朝測り、帳面につけ、水門を開ける日を決める「水見」の仕事だ。
けれど夫は言った。「水の話はもういい。夫人の仕事は社交だ」。隣には、隣領から戻ってきた夫の幼馴染が座っていた。
セリーヌは帳面を閉じた。「では、来年の雨の話もしません」
その夜、離縁の書面が届く。彼女は署名し、条件を一つだけ付けた。十年分の水帳は持って出ます、と。夫は「紙くずなら好きにしろ」と笑った。
翌年は、七年に一度の渇きの年。帳面にはそう書いてあった。
行き先は、井戸が七本枯れた北の高地。口の重い辺境伯は、セリーヌを名前ではなく「水見殿」と呼び、彼女が測った数字を一つ残らず聞いた。十年、誰にも聞かれなかった数字を。
元夫から「帳面を持って戻れ」と手紙が来るのは、ハルデンの井戸が枯れてからのことである。
※本編30話+後日談3話で完結済み。毎日3話(6:00/12:00/18:00)更新します。
※本作は生成AIを利用して本文を作成しています。
文字数 87,303
最終更新日 2026.11.07
登録日 2026.10.28