「口」の検索結果
全体で8,555件見つかりました。
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
文字数 25,697
最終更新日 2023.01.20
登録日 2022.12.08
"都合のいい道具"として扱われてきたはずだった。
「使えないなら帰れば?」
「あなたなんて、最初からいらなかったのよ」
瘴気の渓谷に置き去りにされた浄化術師リーネに残されたのは、自分の身ひとつと結界だけ。
荷物もない暗闇の中、淡い光を纏って歩いていたら、無口でいつも冷たいあの人が、初めて私に本心を打ち明けてくれて——
※短編完結/不器用/ざまぁ/溺愛
文字数 9,288
最終更新日 2026.03.26
登録日 2026.03.26
王家主催の舞踏会の夜。
よくあるようでそうある訳でもない、婚約破棄を前提とした断罪劇が繰り広げられた。
その劇の主役は、主人公の親友であるイケメン公爵令息 サイラス・アクシアン。彼は婚約者であった伯爵令嬢とその浮気相手を前に、毅然と婚約破棄とその責任を追求していた。
その日妹と共に舞踏会に出席した地味系主人公・子爵令息 アルテシオ・リモーヴは、その断罪劇を見守るギャラリーの1人にすぎなかった…筈なのに、サイラスはおかしな事を口走る。
「アルテシオ・リモーヴ子爵令息。この件が片付いたら、私と婚約してくれないか」
思いもよらぬ親友からの求婚に困惑MAXの清貧令息アルテシオ。その場では、これ以上サイラスの顔を潰したくないと友情からその手を取ったものの、内心は穏やかではない。
(いやいやいやいや、俺達は親友だったよな?)
そう思っていたのは自分だけだったのか?サイラスは本気なのか?と苦悩するアルテシオ。
どうにか求婚を撤回させて逃げたいアルテシオと、プロポーズ成功に浮かれグイグイ迫り始めるサイラスの攻防戦が幕を開ける。
◆アルテシオ・リモーヴ (受け・18歳)
身長は178センチほど 細身
髪と瞳はブラウン、三白眼気味だが表情は柔和
没落した子爵家の次男坊。性格は真面目、しっかり勉学を修め、将来は兄を支えて家を立て直したい。性癖はストレート。
婚約問題で傷ついた親友サイラスの幸せを願っていたが...?
◆サイラス・アクシアン (攻め・18)
身長は余裕の180センチ超え
髪は眩いばかりの金髪 濃い蒼碧の瞳 後光がさしそうな美形
※※ 作中に当て馬的に登場いたしますシュラバーツ殿下のその後をkwskしたい方は、『従兄弟の婚約者を寝取ったら、とあるルートに突入したのだが』という作品をご覧下さい。
王家に連なる公爵家のただ一人の跡取り。
高位貴族ながらも気さくな性格で、勉学ではアルテシオの上を行く。
実は出会った時からアルテシオにガチ惚れ。
アレが馬並み寸前。
※めちゃめちゃゆっくり…です。
※舞台はなんちゃって中世ヨーロッパ"風"異世界ですので厳密な時代考証などはしておりません。おおらかなお気持ちでお読みいただければ幸いです。
文字数 324,574
最終更新日 2026.02.03
登録日 2023.01.11
兄の遺言
――その愛は、静かに、残酷に、真実を暴く。
白く乾いた病室の、窓を叩く雨の音。
41歳の春、兄は短すぎる旅を終えた。
「頼んだよ」と、痩せ細った手で託された
一通の封筒は、死の匂いよりも冷たく、重い。
葬儀の列、涙を流す参列者の隅で
黒いベールに隠した口角を、義姉は釣り上げていた。
香典の額を数える瞳には、慈しみなど一滴もなく。
「遺産も、この家も、すべては妻の私のものw」
遺影の前で放たれた、毒を含んだその言葉。
インフルエンサーを気取った、虚飾のハイヒールが
兄の愛した畳を、土足で踏みにじっていく。
「配偶者は最強なの、今すぐ出て行って」
狂った笑い声が、静寂の家を震わせる。
けれど、彼女はまだ気づいていない。
父の眼鏡の奥で、弁護士としての「審判」が始まったことを。
兄が遺したのは、金だけではなかった。
16歳の夏に置き去りにした、青い後悔。
もう一人の「家族」へと続く、細い、けれど確かな糸。
そして、看病を捨てて遊び歩く「妻」への
命を削って綴られた、冷徹なまでの訣別書。
剥がれ落ちる、フォロワーたちの羨望。
消え去る、金の匂いに群がった偽りの友。
鏡の中に映るのは、見栄という病に侵された、一人の惨めな女。
裁きは下された。
欲にまみれた手には、一枚の枯れ葉すら残らない。
光の差す墓前に集うのは、本当の愛を知る者たちだけ。
「お兄ちゃん、もう安心して」
風が吹き抜け、真実が空へと溶けていく。
憎しみは終わり、ここから、
私たちの本当の家族が、静かに始まっていく。
文字数 114,278
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.03.11
『最後の一行(さいごのいちぎょう)』AI犯罪心理学者 かおるこのプロファイリング
静かな画面の奥で、世界はいつも正しく並べられる
数値は揺れず、感情は削ぎ落とされ、答えは美しく整う
けれど、その均衡の外側で
誰かの呼吸が、ほんの少しだけ乱れている
「それが、人間よ」と
かおるこは、湯気の立つ茶を口にする
温度、香り、わずかな苦味
そのすべてに、言葉にならない履歴が沈んでいる
AIは嘘を見抜く
だが、嘘の“理由”には触れられない
なぜ人は嘘を選び
なぜそれを、やめられないのか
老いた指先が、画面ではなく
紙のざらつきをなぞる
そこに残るのは、ミスではない
ためらい、迷い、言い淀み
真壁は問う
「それは証明できますか」
かおるこは笑う
「証明なんて、できないわ」
ただ、感じるの
その人が、どこで息を止めたのかを
罪は、論理ではなく
物語の中で形を持つ
愛されたかった人
忘れられたくなかった人
終われなかった人
誰もが、自分の中で
続きを書けないまま立ち尽くしている
だから、彼女は語る
その人の代わりに
もう一行だけ、先を
許しではなく
否定でもなく
ただ、“終わり方”として
完璧な答えは、美しい
けれどそこには、誰も救われない
揺らぐ言葉
不揃いな呼吸
途切れたままの感情
そのすべてを拾い上げて
彼女は静かに言う
人はね
真実じゃなくてもいいの
納得できる終わりがあれば
それで、生きていけるの
そして、今日もまた
誰かの人生に
最後の一行が、そっと書き足される
文字数 31,021
最終更新日 2026.04.26
登録日 2026.04.25
夜ごと吸血鬼を狩る、無口でくたびれた男がいる。
教会にも狩人組合にも深入りせず、ただ淡々と吸血鬼の首を落とすそのハンターは、裏路地で“墓守”と呼ばれていた。
だが誰も知らない。
その正体が、とうに歴史から消えたはずの最古の吸血鬼王だということを。
ある夜、彼の前に現れたのは、現代の吸血鬼を束ねる若き王。
強い。美しい。誇り高い。
けれど暴君で、人間も吸血鬼ハンターも、必要とあらば同胞すら斬り捨てる冷酷さを持っていた。
ただの人間の狩人だと思って近づいた。
軽く潰せる獲物だと思っていた。
次の瞬間、喉元に銀刃を押し当てられ、地に伏せたのは自分のほうだった。
しかもその男は、自分を殺さなかった。
深手を負った自分を拾い、屋敷へ閉じ込め、飢えを管理し、逃がさず、静かに囲い始める。
これは、吸血鬼を狩る最古の王が、見誤って踏み込んできた若き暴君王を檻の中へ閉じ込める、
年上最強おじさん攻め×若き暴君王受けのダークファンタジーBLです。
文字数 334,624
最終更新日 2026.04.26
登録日 2026.04.18
「政略結婚なんてやめて、私のところに戻ってきて!」
没落しかけた商会のため、天才魔導具師レオンと『契約婚約』。
商人の娘リネットは、偶然にも彼が元恋人に抱きつかれ、
復縁を迫られている場面を目撃してしまう。
リネットは悟った。
(彼が冷たかったのは、私との時間が「苦痛」だったからなんだ)
「三年間、お世話になりました。
責任を持って、この婚約は白紙に戻させていただきます!」
愛する人の幸せのため、リネットは身を引くことを決意する。
捨てられたと勘違いして爆走する有能ヒロインと、
言葉が足りなすぎて破滅しかけている天才魔導具師。
すれ違いまくりの二人の逆転溺愛ラブコメディ!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
文字数 38,991
最終更新日 2026.03.22
登録日 2026.03.21
札幌の飲食店でマネージャーをしていた赤松香澄(あかまつかすみ)は、バニーガールの格好をするよう強要されセクハラを受けていた時、ファッションブランドChief Every(チーフ・エブリィ)の社長で、世界長者番付にも載る億万長者。テレビなどメディアにも出る有名人の御劔佑(みつるぎたすく)に助けられた。それだけでなく、御劔の会社で秘書として働くようスカウトされてしまう。熱心に口説いてくる佑に、香澄は心を動かされ、彼と共に東京に向かう事を決意した。東京での秘書生活を経て、佑とも心を通わせ婚約し、お互いの両親とも挨拶をする。いざ彼の母方の実家であるドイツに向かうとそこで香澄に災いが降りかかり――? 佑の従兄である奔放な双子・アロイスとクラウスにも振り回される日々。帰国したかと思えば会社内でのいびりがあり、落ち着いたかと思えばまた新たなトラブルに巻き込まれて――? いちゃいちゃしながら世界を回りつつ、ヒロインの香澄が色んなトラブルに遭い、二人で乗り越えてゆく大長編です。
※ 未熟な挿絵もついております。
※ ムーンライトノベルス様、エブリスタ様にも投稿させて頂いております。
※ ラブシーン(程度の強弱はありますが、こちらで甘い雰囲気と判断した箇所)には☆を、挿絵のついている回には※をつけています。香澄が少し可哀想な目に遭う回は、★をつけます。
※ 表紙はニジジャーニーを使用しました。
文字数 2,936,635
最終更新日 2026.04.08
登録日 2019.01.19
「貴様のような無能の魔法など、我が国には不要だ!」
宮廷魔術師ルシアンは、『王妃と王女に同時に手を出した』という半分しか身に覚えのない罪を着せられ、国を追放される。
だが、愚かな国王たちは知らなかった。ルシアンが裏で、国中の『瘴気封じ』を始め様々な魔術システムを一人で維持していたことを。
「まあいい、俺には関係ない」
未練なく国を去るルシアン。彼が旅立つと同時に、王国は未曾有の絶望へと転落していく。
一方、ルシアンには国を救うよりも大切な『真の目的』があった。
それは、かつて病死した最愛のメイド、ミラを完全な形で蘇生させること。
現在は「口の悪い毛玉(マスコット)」となってしまった彼女のため、彼は禁忌とされる『魂魔法』を手に、極上の魔石を求めて世界を渡り歩く。
道中で出会う、不条理に泣く美少女たち――。
100年間彼を待ち続ける、エルフの『冷鉄』(しゅきしゅき♡)ギルド長。
罠に嵌められた、没落貧乏系まじめ女騎士。
一族の悪しき掟に縛られた、わんこ系半魔人巫女。
元ダンジョンの、無感情暴露系少女。
彼女たちを救うたび、ルシアンは“無限の時”の中で培った圧倒的な魔術で、悪党どもに一切の容赦がない“苛烈なざまぁ”を叩きつける!
「俺に『ダメだ』と言うな――やりたくなるだろう?」
死すら禁じる最強の魔術師が、己の執着と実力で全てを蹂躙する、禁術魔法ファンタジー。
※【悲報】とついている話は別視点です
文字数 86,942
最終更新日 2026.04.26
登録日 2026.04.17
彼が初めて淹れてくれたお茶を口に含むと、舌を刺すような刺激がありました。古い茶葉でもお使いになったのでしょうか。青い瞳に私を映すアントニオ様を傷つけないように、このことは秘密にしておきましょう。
文字数 12,996
最終更新日 2024.04.07
登録日 2024.04.01
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
文字数 36,533
最終更新日 2026.01.15
登録日 2022.09.02
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。
義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。
外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。
彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。
「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」
――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。
⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎
文字数 196,039
最終更新日 2024.08.07
登録日 2024.08.02
※本作にはアナルセックス、多人数、痴漢等の表現が含まれます
「ほら、ちゃんと感じて」
密着する満員電車の中、愛する彼が耳元で残酷に囁く。
背後から忍び寄る、彼がネットで募集したという『共犯者』の手。
逃げ場のない密室内で、前からは彼に、後ろからは見知らぬ男に。
二本のおちんぽに両方の穴を同時に蹂躙され、羞恥心は快感へと塗り替えられていく。
「やだ、ダメっ……♡」と拒む口元とは裏腹に、お腹の中は二人の熱い種で満たされて――。
愛という名の絶望に堕ちていく、背徳の満員電車。
※本作はpixivに公開したサンプル版です。フルバージョンはFANBOXでお楽しみいただけます。
▼FANBOXはこちら▼
https://yoimachi-haru.fanbox.cc/posts/11667708
▼pixivはこちら▼
https://www.pixiv.net/users/122950621
文字数 5,935
最終更新日 2026.04.11
登録日 2026.04.11
七歳のとき、庭園の木陰で交わした甘い約束。
「大きくなったらお嫁さんにしてあげる」
五歳年上のアルバートを信じ切っていたウィステリア。
十五歳の春、彼の「裏の顔」を目撃してしまう。
「あの日、私の初恋は死んだはずだった。
――なのに、どうしてまた私を閉じ込めるの?」
冷酷な策略家公爵 × 過去のトラウマを拗らせた令嬢
再会から始まる執着溺愛ラブストーリー。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
文字数 23,811
最終更新日 2026.04.06
登録日 2026.04.01
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
文字数 153,258
最終更新日 2025.12.12
登録日 2023.07.09
セシリアの祖国が滅んだ。もはや妻としておく価値もないと、夫から離縁を言い渡されたセシリアは、五年ぶりに祖国の地を踏もうとしている。その先に待つのは、敵国による処刑だ。夫に愛されることも、子を産むことも、祖国で生きることもできなかったセシリアの願いはたった一つ。長年傍に仕えてくれていた人々を守る事だ。その願いは、一人の男の手によって叶えられた。
ただ、男が見返りに求めてきたものは、セシリアの想像をはるかに超えるものだった。
※同一世界観の関連作がありますが、これのみで読めます。本シリーズ初の長編作品です。
※ヒーローはスパダリ時々ポンコツです。口も悪いです。
文字数 94,740
最終更新日 2026.01.04
登録日 2025.01.28
ギルドの受付嬢アイラは、冒険者たちから「鉄の女」と呼ばれ、畏怖されている。
絶世の美貌を持ちながら、常に無表情。そして何より、彼女は窓口から一歩も動かない。
彼女の前世は、某大手企業のコールセンター勤務。
営業成績トップを走り抜け、最後には「地獄のクレーム処理専門部署」で数多の暴言を鎮めてきた、対話術の怪物。
「次の方、どうぞ。……ご相談ですか?(クローズド・クエスチョン)」
転生した彼女に備わったのは、声の「真偽」が色で見える地味な能力。
だが、彼女の真の武器は能力ではなく、前世で培った「声のトーン操作」と「心理誘導」だった。
ある日、窓口に現れたのは「相棒が死んだ」と弔慰金をせしめようとする嘘つきな冒険者。
周囲が同情し、ギルドマスターさえ騙されかける中、アイラは座ったまま、静かにペンを走らせる。
「……五秒だけ、沈黙を差し上げます。その間に、嘘を塗り直すおつもりですか?」
戦略的沈黙、オウム返し、そして逃げ場を塞ぐイエス・セット。
現代のコールセンター術を叩きつけられた犯人は、自らその罪を吐き散らし、崩れ落ちる。
「あー、疲れた。一五分も残業しちゃった。……マスター、残業代三倍でお願いしますね」
これは、一歩も動きたくない受付嬢が、口先だけで悪を断罪し、定時退勤を目指す物語。
文字数 161,542
最終更新日 2026.04.18
登録日 2026.02.17
伯爵令嬢のアントアーネは、根も葉もない噂に苦しんでいた。完全に孤立し、毎日暴言や陰口を吐かれ、無視され睨まれ、まさに地獄の日々を送っていた。
どうして私が、こんなに苦しまなければいけないのだろう…あの男のせいで…
そう、彼女に関する悪い噂を流していたのは、最愛の婚約者、ラドルだったのだ。そんなラドルは、周りの噂を気にせず、いつもアントアーネに優しく接していた。だが事実を知っているアントアーネは、彼に優しくされればされるほど、嫌悪感が増していく。
全ての証拠をそろえ、婚約を解消する事を夢見て、日々歯を食いしばり必死に生きてきたのだ。やっと証拠がそろい、両親と一緒にラドルの家へと向かった。
予想に反し、婚約解消をしないと突っぱねるラドルだったが、アントアーネは悪い噂を流しているのがラドルだという証拠を突き付け、婚約解消を迫った。その結果、無事婚約解消までこぎつけたアントアーネだったが、彼女を待っていたのは、残酷な現実だったのだ。
※小説家になろう様、カクヨム様でも同時投稿しています
文字数 123,264
最終更新日 2026.02.16
登録日 2026.01.11
心も身体も奪われた三十代の女が、十年ぶりに出会った無口で優しい五十代男に拾われる——逃げ場のない支配と再生の恋
澪は、二年かけて心も身体も奪われていた。
「お前には俺たちしかいない」——優しさと支配の狭間で、逃げ場を失い、空白だけが残った。
そんな底辺で、十年前に一度だけ出会った男・九条院貞親に拾われる。
五十代。元投資界の鬼。無口で不器用で、盆栽に天気の話をする男。
彼の庭で、澪はゆっくり自分を取り戻し始める。眠ること、食べること、笑うこと……そして、人を信じること。
貞親はやさしい。だが、逃げ場がない。
以前も、逃げられなかった。でも——これは、違う。
「全部やり直しましょう」
穏やかな微笑みの奥に、十年分の深淵と、静かな影が潜む。
大人の恋愛・心理的再生・年の差(30代×50代)・保護的支配・R18官能描写あり・長編
R18は後半から本格化します。
ムーンライトノベルズでも開始しています
文字数 866,723
最終更新日 2026.04.26
登録日 2026.03.23
エルテア王国の愛人の子として生まれたオメガの王子ルミエルは、「国を滅ぼす子」という予言を口実に、生まれた日から離宮の塔に幽閉されてきた。声を奪う呪いをかけられ、字も書けず、二十歳で命が尽きると信じたまま、静かに死を待っていた。
そんな彼に突きつけられた命令は、美しい異母兄ルークの身代わりとなり、オメガを食い殺すと恐れられるグライエン王国の王アルリックへ嫁ぐこと。どうせ残りわずかな命。せめて外の世界を見られると、ルミエルは静かに受け入れた。
しかし待ち受けていたのは暴君ではなく、跪いてルミエルと目線を合わせ、声が出なくても字が書けなくても「はいかいいえで答えられるようにする」と工夫してくれる、不器用で誠実な男だった。文字を教えてもらい、手紙を交わし、初めて自分の名前を呼んでもらい——ルミエルは初めて、生きていたいと思う。
けれど残りの命はあと一ヶ月半。覚悟を決めて全てを書いた手紙を渡した翌朝、アルリックは大軍を率いてエルテア王国へ乗り込んでいった。「このまま終わらせない」と——。
そして十九年間信じてきた呪いの正体が、暴かれる。
文字数 75,678
最終更新日 2026.03.25
登録日 2026.03.08
