現代文学 日常小説一覧
在宅ワークのさなかに気分転換したい時。
休日の午後になんとなく暇つぶししたい時。
仕事帰りの電車の中でとりあえずなにか活字を読みたい時。
そんな瞬間・瞬間に、短編小説はいかがですか?
「小説家になろう」に投稿した短編の中から、一定の評価をいただいた作品をまとめました。
★印は1,000文字以下のショートショートです。
◎印はSFもしくはファンタジー要素を含みます。
■印はホラー(怪談)要素を含みます。
文字数 36,343
最終更新日 2023.11.25
登録日 2023.09.04
第14回内田百聞文学賞、最終候補までいった作品です。
残念ながら、受賞にはいたりませんでした。
博多生まれで《山のぼせ》の倉本は、岡山に転勤した。
山笠の無い夏を始めて過ごした彼は、退職して博多に帰ろうとさえ
考えていた。
そんな時、課長から岡山のまつり《会陽》に誘われる。
山笠こそが、日本一のまつりだと信じて疑わない倉本は、最初は拒否するが……。
講評では
「よく調べている。博多の事もよくわかった」(博多によりすぎたかも)
「映像化したら面白そう」(文章が小説向きじゃないのは、戯曲ばかり書いてた影響です)
「キャラクターの関係が少し弱い」(精進します!)
とお言葉を頂きました。
来年、また挑戦する予定です!
文字数 12,833
最終更新日 2019.01.26
登録日 2019.01.26
冒頭より——
舌先三寸で駆け引きするような、男女特有の小賢しい語らいは、彼女にとって陳腐そのものであった。誘蛾灯のような色香に基づく、本能を刺激する彼女が醸す劣情は、男を虜にするだけの説得力が背中越しにも感じ取れた。肩甲骨まで伸びる黒髪は、人工毛に引けを取らない真っ直ぐさと足並みの揃い方をし、時折吹き付ける風になびく度、コマーシャルに惹句がお似合いだ。身体の曲線を逃さない、肌と懇ろな服のおかげで、町を歩けば「耳目」の真髄を見た。澱に湧く虫が可愛く見えるほどの醜悪な眼差しが、彼女の全身をつぶさに捉え、外界であることを黙殺してそれぞれの趣味趣向をぶつける。他者を慮ることを棚に上げた衆目の醜さを承知しながら、私もまた彼女の動作に暑い視線を送っていた。拝んでも拝み切れない彼女の美しさを崇拝し、どれだけ稀有な存在であるかを語るに落ちた。
文字数 14,999
最終更新日 2023.11.28
登録日 2023.11.13
街のとあるデイサービスの楽しいお客さんをご紹介していきます。
デイサービスやお客様はフィクションです。
文字数 829
最終更新日 2022.06.04
登録日 2022.06.04
文字数 3,581
最終更新日 2018.09.22
登録日 2018.09.22
池内泉は27歳、アラサーの会社員である。
仕事は営業事務をしている。
忙しくてしんどい事も多いが、銭湯を楽しみに毎日頑張っている。
自分の機嫌を取れるのは自分だけをモットーに温かいお風呂に浸かってのんびりリラックスしたり、女子らしくヘアケアに勤しんでいる。
自由に自分らしく、のんびりと銭湯でのリラックスタイムを過ごしていくうちに心が安らいでいった。
新しい銭湯を開拓するべく、日々リサーチを欠かさないのである。
ローカルな銭湯のストーリーがゆっくりと幕を開けるのであった。
文字数 10,159
最終更新日 2023.06.13
登録日 2023.06.13
オムニバス形式の短編集。
動物たちが共通の言葉を話して共生してる世界で社会の闇に触れるお話。
カクヨムと小説家になろうと重複掲載です。
文字数 1,969
最終更新日 2023.06.02
登録日 2023.06.02
架空都市、小垣市と七宮市、二つの市で主人公、歴史好きな谷元貴海〔たにもとたかみ〕とヒロイン理夏〔りな〕。2人はひょんなことから出会い、神社を巡って仲を深めて結婚まで行くが‥
2人が歩く未来は幸せか、それとも‥
文字数 13,077
最終更新日 2024.04.07
登録日 2023.08.20
文字数 48,726
最終更新日 2024.04.27
登録日 2020.12.08
文字数 3,048
最終更新日 2021.11.06
登録日 2021.11.06
現代に突如もたらされた異世界の文学たち。異世界言語翻訳の仕事をする青年の話。
※※※もしも異世界の本が現代にもたらされたら? ……というわくわくする設定で書いてみました。※※※
文字数 3,154
最終更新日 2022.08.30
登録日 2022.08.30
さだまさしさんの同名曲をモチーフに1話完結で書いてみました。
800ポイントを越えたら別の曲で続編を考えます。
40年近くさだまさしさんのファンをしていますが、やっぱりさださんは良いですね。
モチーフにした主人公という曲もメロディーももちろん秀一なのですが、歌詞がまた奥深い。
最近は歌詞を聞いたらその情景がすぐに浮かぶような曲が多いですが、さださんの歌詞は直感的に分かるようでわからないのが多いです。(特に古い曲)
でも表現力が足りないのかというとそうじゃない。
歳を重ねるごとに感じ方が変わって来るのは、それだけ誰もが通り過ぎる人生のあらゆる場面を想起させるのじゃないかと思うのです。
40年も聴いているのに毎回違う情景が浮かぶ歌ってすごいと思いませんか。
もしこの曲を知らない人は一度聴いてみて下さい。
わたしの想いが伝わると思います。
文字数 5,436
最終更新日 2021.01.29
登録日 2021.01.29
ああ、いっそ、身体の中も白く塗りつぶせればいいのに。
姉の指先に惑わされてしまった少年のお話。 ※この作品はTwitter(@ojitw)・カクヨム・小説家になろう・エブリスタ・pixiv等に掲載しています。
文字数 1,410
最終更新日 2020.05.19
登録日 2020.05.19
小さな子供は純粋に見えた。僕は子供の頃純粋だったと信じていた。なぜなら僕が僕自身でしかなかったからだ。綺麗な世界だ。一色の海が広がる。滑らかな空で眠る。
文字数 803
最終更新日 2021.09.25
登録日 2021.09.25
あの街での日々は、とても規則的で、窮屈なものだった。日曜日以外に、広場にワッフルの屋台はこなかったし、12500時間もの教育で得られたのは、人間は同じ過ちを繰り返す生き物である、ということだけだった。莫大な時間をかけて、数十枚のワッフルと、その一つの教訓しか、獲得することができなかったのは、今思うと、実に悲しいことだ。——
文字数 10,039
最終更新日 2024.01.11
登録日 2024.01.11
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