現代文学 現代小説一覧

32歳の千春は、仕事に追われ気づけば10年が経ち、職場では孤独感を抱えていた。ある休日、彼女はファミレスで女子大生・彩花に声をかけられる。彩花の誘いに流されるまま「クラン」という集まりに参加した千春は、そこが「女性の解放」を掲げる独特な思想を持つ団体であることを知る。
クランでは”共振”と呼ばれる行為によって内なる波動を高め、真の自己を開放するのだという。最初は戸惑いながらも、彩花に導かれるまま"共振"を重ねていく千春。しかし、次第にその快楽にのめり込み、彩花への執着も薄れ、より純粋に"共振"を求めるようになっていく――。
※毎週月曜日更新です。
文字数 17,719
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.04.07
都心にそびえる六角形のオフィスビル──アベリアグループ本社。
外から見れば無機質なその箱の中では、今日も多くの社員たちが、黙々と、時に熱く、働いています。
これは、巨大グループ企業の中で交差する、小さな物語たちの連なりです。
本シリーズ『六角の箱庭』は、新卒2年目の営業職・蓮見めるを主人公に、アベリアグループ内の多様な部署や人間関係を描いた連作短編集です。
ひとつひとつの物語は独立して読み切れる形式でありながら、読み進めるほどに、グループ全体の構造、そしてこのビルの中にひそむ不思議な秩序が、少しずつ立ち現れていきます。
描かれるのは、目に見えない上下関係、理不尽なルール、信頼と裏切り、そして仕事にかける誇り。
登場人物たちは誰もが一生懸命に役割を果たそうとしながら、知らず知らずのうちに、大きな「しくみ」の中で動かされている存在でもあります。
読者の皆さまには、まずは一人の社員の物語として気軽に読んでいただければ幸いです。
けれどもし、物語の端々に“何かおかしい”という違和感を感じたなら──それは、この箱庭の奥にあるもうひとつの真実が、あなたに語りかけているのかもしれません。
『六角の箱庭』──
それは、働くすべての人に捧げる、ささやかで静かな寓話です。
文字数 24,931
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.07
2028年、前代未聞の実験が始まった。
ロボット工学者、日高雪雄(ひだか ゆきお)博士は、孤児院で育った過去を持つ。
日高博士が立ち上げたのは、育児を補助するロボットの開発。
赤ちゃん・ハルが成人するまで、ロボット「HANA(ハナ)」が育児をサポートするというプロジェクトだった。
目的は――“育児の負担を、少しでも軽くする”こと。
初めてのことで、すべてが順風満帆とはいかない。
泣いては抱っこ、ミルクを飲ませ、熱を出せばつきっきりで看病し、絵本も読み聞かせる。
HANAは日々学び、ハルにとって最善の行動を探し続ける。
その姿は、まるで“親”のようだった。
調整や試行錯誤を繰り返しながら、博士や研究室の仲間たちも、HANAと共に少しずつ”親”になっていく。
そんな折、ローカルテレビ局が密着取材を申し込んできて――?
AIも成長し、絆を育む。
「家族ってなんだろう?」
「子育てに、“人間であること”は本当に必要なのか?」
これは、人工知能と人が紡ぐ、家族の物語。
文字数 10,360
最終更新日 2025.06.22
登録日 2025.06.17
文字数 18,607
最終更新日 2025.06.22
登録日 2024.09.01
この世界に馴染むことができなかった…そんな人の物語
もし良ければ感想やお気に入りなどして貰えるとこれからの励みになります!
文字数 886
最終更新日 2025.06.21
登録日 2025.06.21
この世界は地獄だ。
畜生みたいに扱われる毎日。
気持ち悪いと私を虐めてくる連中。
それは精神を病むには十分だった。
あんな気持ち悪いクリーチャーのせいで、
私の人生は狂ってしまったのだ。
お前らのせいでお前らのせいでお前らのせいで
私の人生は最悪だ。
偶然、私を虐める奴らとあのクリーチャーの縁が結ばれた。
私はそんな奇跡にニヤケながら、
その悪縁を強化し、連中を葬り去った。
せめて、せめて奴らを地獄へと………
これは、そんな私と愛しいあの人との、
とある田舎を舞台とした話である。
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いとこから送られた設定を元に、
小説を書こう第二段です
札神の呪いで女主人公が強めの闇属性です
まあまあやべえ奴なので、ご注意下さい
文字数 138,343
最終更新日 2025.06.07
登録日 2020.11.22
夏が大嫌いなOL。
清潔感って言ったら清潔にしていることなんで、清潔にしてもらっていいですか。
注釈:
冒頭に「眞壁」という男が登場します。
主人公は彼に腹を立てて、彼のような
「自分は清潔にしてないけど女には清潔感()を求める男」
に対して言及しており、
「実際清潔にしている人」
「実はちょっぴり清潔じゃない自覚があるけど、女にも求めないし近寄らない人」
「特殊な事情(持病など)がある人」
等々は対象外です。こういう人もいるんだなとお考え下さい。
文字数 6,695
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.06.06
自然豊かな丘の裾にある古い木造アパート。持ち主から大事にされなかった家で、ある日、騒音による住民トラブルが起こる。
騒音被害者となった人間、騒音加害者・家に好かれた人間、そして第三者の話。
※同作品は、小説家になろう、pixivにも投稿しています。
文字数 15,229
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.06.05
結婚を約束し、人生を預けた恋人――
だが彼は、名前を偽り、金を奪い、何も残さず消えた。
黒澤莉子。外資系企業で働く才色兼備のキャリアウーマン。
彼女が信じた男・神谷圭太は、すべてが嘘だった。
婚約の言葉も、未来の話も、手渡された指輪すらも。
気づいたときには、通帳は空。連絡は途絶え、男はこの世から姿を消していた。
壊された人生の中で、莉子は出会う。
かつて同じように愛され、信じ、そして裏切られた女たちに。
これは、騙された女たちの静かな連帯と、冷徹で美しい逆転劇。
SNS、法律、そして世論を味方につけ、彼女たちは“加害者”をこの世界に引きずり出す。
愛を嘘に使ったその報いは、
「お望みどおり、地獄へどうぞ」
ざまぁ系恋愛小説です。
※この物語はフィクションです。実際の人物、団体、会社等とは一切関係はありません。
©相田ゆき Yuki Aida All Rights Reserved. Reproduction and translation are prohibited.
文字数 16,881
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.06.03
俺の名前は中野孝文(なかのたかふみ)。
安月給で黙々と仕事をする、25歳の派遣社員だ。
そんな俺の唯一の楽しみは異世界から日本に召喚された猫の獣人クエリの配信だ。
もちろんそれは設定で、実際は獣人のコスプレをした人物が配信しているだけである。
ある日の配信での雑談内容が、自分の会社の出来事と酷似していた事に何か違和感を感じて・・・。
文字数 9,037
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.02
文字数 901
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.05.29
文字数 15,538
最終更新日 2025.05.27
登録日 2025.05.15
この物語は、あるラジオ番組のパーソナリティーが一人のグルメ番組に出演したいとの発言から思い立ったお話です
それは、一昔前のささやかな日常を描いていけたらと思います。
文字数 173,726
最終更新日 2025.05.16
登録日 2025.04.29
文字数 13,905
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.01.02
【エピソード】
「ママを殺したのは自分だ」
とある街の普通の家族。遥か昔に伴侶を亡くした父、陸人、長男の陽翔(はると)と次男の照(ひかる)と従兄弟の樹(いつき)の四人で暮らしている。
とても仲が良かった家族はある日を境に歯車が噛み合わなくなった。
十九年前、あの時に望まない方が良かったのか。
十六年前、止めた方が良かったのか。
残された家族は幸せなのか。
悪かったのは誰なのか。
どうすれば歯車はまた噛み合うのか。
この問題は終着するのか。
この家族を通して日々のありがたみを感じ、そして見つめ直して欲しい。
当たり前が当たり前でない人がこの世に沢山いることをわかって欲しい。
命がどれだけ重く、存在することが奇跡なのかを知って欲しい。
【コメント】
当作品に興味を持って下さりありがとうございます。こちらはある家族が必死にもがき悩むストーリーです。皆の中にわだかまっているあることに果たして正解があるのか、はたまたないのか作者自身もわからずにいます。
でも読み終えた先に何かすっきりしたり温かくなったり、明日も頑張ろうと思えればこの4人の決断と行動が少なくとも間違いがなかったのかとも思います。
どうかこの4人を応援してあげてください。
文字数 31,999
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.01.29
「ある日突然、妻が命を断とうとした。幸い命は助かったが、主人公は、その理由を探るために、妻のSNSを覗く。最後の投稿には、
『長生きって良いことだって思われてるけど、映画の上映が終わったのに、ずっと劇場に取り残されるみたいで、何よりも怖い』
と残され、そして、あるアカウントとのDMの履歴が残っていた。主人公は、妻の自殺の理由を探るために、そのアカウントの主を会おうとするが・・・」
文字数 3,111
最終更新日 2025.05.04
登録日 2025.05.04
やさしい恋人に支えられながら学生生活を送る「ぼく」
親友との関係に悩む「あたし」
バイト仲間に恋をする「おれ」
――まだ冬の気配が残る春。
とある雨の日に交わった、三人の男女の物語。
オムニバス形式でお送りします。
2023年春。とある場所で、キタニタツヤさんの楽曲「ちはる」をイメージした小説コンテストがありました。
大好きだった「ちはる」をテーマにしたそのコンテストの存在に気づいたのは、応募締切の一日前。
当時は完成させられなかった作品を、2年越しに書きあげることができました。
まだ北海道では桜が咲いているらしいので、セーフということで。
ぜひ、キタニタツヤさんの「ちはる」をBGMに読んでみてください。
文字数 14,783
最終更新日 2025.04.30
登録日 2025.04.30
文字数 516
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.28
子どもを愛していた母親。 子どもを愛していた父親。
その正体は、どちらも犯罪者。
愛は罪か。 愛は悪か。
愛さえあれば、人は親になれるのか。
※虐待、性加害描写があります。トラウマのある方は閲覧を控えてください。
文字数 2,842
最終更新日 2025.04.27
登録日 2025.04.27
余命僅かな志保には、鷹斗という恋人がいた。
彼はとても優しくて、毎日見舞いに来てくれる。
愛しい彼に名前を呼ばれて、笑顔を交わして、好きな本を読んで語り合う。
私は、幸せだった。
文字数 2,370
最終更新日 2025.04.26
登録日 2025.04.26
ALSを患う妻が、自殺未遂の末に「安楽死」を希望した。
夫は記者として培ったスキルを、妻の願いを叶えるため=妻を死なせるために駆使しながら。国内で密かに“死を処置する医師”を探し始める。唯一の手がかりは、ある動画に映っていた「ある女性」だった。
文字数 2,523
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.25
父は息子に厳しかった。
息子は父の笑顔を見たいと思った。
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小説家になろう様にも掲載しています。
文字数 2,258
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.25
『千年の春』は、現代を生きるIT企業勤務の青年・野村隆介が、ある春の早朝にふと目覚めたことをきっかけに、清少納言の『枕草子』と出会い直し、その言葉の力に導かれて自身の感性や日常の在り方を見つめ直していく物語です。静岡の竜爪山の夜明けに「春はあけぼの」の情景を重ねた彼は、自然の移ろいに心を動かされ、忙しい日常のなかで忘れていた「美しさへの気づき」や「言葉の力」を再発見していきます。父との語らいを通じて古典文学への理解を深め、さらには京都への旅を経て平安の風情に触れることで、自身の内面にも静かな変化が生まれます。その変化は仕事のプレゼンにも活かされ、周囲との関係にも良い影響を及ぼしていきます。春から夏へと季節が移ろうなかで、「をかし」の心を抱いたまま隆介は新たな一日へと踏み出していく、静かで深い余韻を残す一編です。
文字数 15,367
最終更新日 2025.04.20
登録日 2025.04.20
筋トレに人生を捧げた男・金剛鉄男。限界を超え続けた先に待っていたのは、悲劇的な死――。その生き様は、人々の心に強烈な問いを残した。
文字数 5,365
最終更新日 2025.04.15
登録日 2025.04.15
海という場所を通じて様々な悩みを抱える者たちが邂逅する。
海での出会いをテーマに彼らの日常を描いた物語です。
四話で完結の短編小説です。完結後も小話をいくつか追加していきます。
*この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
*誤字脱字等は気付き次第その都度訂正していきます。ご了承下さい。
*誹謗中傷はご遠慮下さい。
文字数 12,418
最終更新日 2025.04.14
登録日 2025.02.07
自殺をしようとしていた男性にランドセルの少女が声をかける。
「一緒に逝きたい」と。
彼女の体にはいくつもの虐待の痕が残っていて、男性は戸惑いながらも車に乗せた。
悲しい境遇のふたりが車に乗って進む、その先はふたりもまだ知らない。
[pixivにて投稿済みですが、こちらは修正したものとなります]
文字数 13,585
最終更新日 2025.04.12
登録日 2025.04.06
ご入学おめでとうございます。
新しい春の訪れ、眩しい陽光、さんざめく新しい日々への期待と胸に晃る少しばかりの不安。
まぁ、足掻けば未来は変わる がモットーの作者です。ゆるーっと頑張れば少しずつ未来は好転していくことでしょう。私はそう思います。
別に勉強じゃなくたっていいんです。趣味でも部活でも料理でも食事でもマッサージでも、少しずつやっていけばいずれ変化というのは自分に応えてくれます。
時の流れは残酷です。でもそれは怠惰を助長する理由にはなりません、それこそ「ただの凡人」です。
作品内、凡人を酷く嫌うようなやつが出てきますが、別にそれは作者の意図というか思想とは何ら関わりありません。でも私は凡人よりかは幾許か面白いやつの方が好きです。
もし興味かおヒマがあれば、是非文芸部部室まで遊びに来てくださいね。場所は新入生歓迎会のパンフレットと廊下に貼ってあるポスターに書いてあるので参照はそちらで。部長より
初稿一覧↓
ハグレモノ:2021年夏(23年度部誌の再掲)
五枚切りのパン:2024年春(24年度部誌の再掲)
最低な僕の日端:2024年夏(24年度部誌の再掲)
レイシック*(^1)松村:2024年秋(24年度部誌の再掲)
アルカナティック・ドリーマー(AD1):2023年冬
アルカナティック:ドリーマー(AD2):2025年冬(完全新作)
おまけ:セントジョーンズワート:あとがきの書き換えが不可能だと思ったので代わりにちょっとした短編を差し込んでおきます。「ぬくもり」の続きみたいなやつです。
*^1…レイシックについての説明。
皆さん「レーシック手術」なるものはご存知でしょうか。角膜をレーザー焼きつけるなり削るなりして視力回復を試みる手術のことです。
私はこの「レーシック」を“網膜症状”の意だと認識しました。本当は“角膜異常”とかの方が正しいのでしょうが、それは私の勉強不足と阿呆の掛け合せの結果です。とりあえずこの作品内、ないし私がこの「レイシック松村」の話をする時は“レイシック=網膜症状”の意味で使っていると理解してください。
“網膜症状”、これは作中の「チェシャ猫の人(ジン)」を表します。つまりチェシャ猫の人は松村の網膜に焼き付いた、松村にしか認識できない存在 というふうに解釈できます。
つまりはまぁそういうことです。私は答えのない問いに無理矢理こうと広義での正解を持ち出すのが非常に嫌いなのでそれ以上は何も言いません。
答えはあなたの頭の中に………という演劇くさい言葉を置いてこの場は終わりにしましょう。
感想聞かせてもらえれば非常に喜ぶと思います。
それではまた部室でか文化祭の時かに。Fin,
文字数 22,650
最終更新日 2025.04.06
登録日 2025.04.06
文字数 7,709
最終更新日 2025.04.03
登録日 2024.09.11
社会人になりたくないのに社会人にならざるを得ない現実。
中川 明人(なかがわ あきと)は一般商社で働く30歳のサラリーマン。
いつものように上司には叱られ、後輩にも呆れられ、板挟みな状況が続いている。
仕事に億劫を感じる日々を送っていたある日、一人の男の子と出会う。
文字数 6,618
最終更新日 2025.03.25
登録日 2025.03.25
文字数 32,891
最終更新日 2025.03.18
登録日 2025.03.18
良雨子(ようこ)さんは、お孫さんもいるけど若く見られる明るいご婦人でしたが、ある日急にたおれてしまいます。気落ちしていると病床で不思議な小鳥さんと出会いました。
文字数 7,775
最終更新日 2025.03.16
登録日 2025.03.16
アルファポリスの現代文学小説のご紹介
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ヒューマンドラマや純文学を中心とした現代文学が満載です。
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