現代文学 ハッピーエンド 小説一覧
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1
死亡予定者リストに娘の名前があったので、俺は世界を書き換えることにした
給料が減った。
家族には言えなかった。
だから俺は、深夜のデータ入力バイトを始めた。
仕事内容は、送られてくる名前や数字を入力するだけ。
在宅可。
未経験歓迎。
高報酬。
怪しいとは思った。
けれど、住宅ローンも、子供の習い事も、妻がスーパーで黙って棚に戻した牛肉も、俺には見なかったことにできなかった。
ある夜、入力画面に奇妙な項目が現れる。
【死亡予定時刻】
【死亡原因】
【修正可否】
悪趣味な冗談だと思った。
だが、リストに載っていた人間が、翌朝のニュースで本当に死んだ。
そして数日後。
俺は、死亡予定者リストの中に娘の名前を見つける。
【佐藤美月 十歳】
【死亡予定時刻:明日十五時四十二分】
【死亡原因:第七級異界災害による巻き込み】
【修正可否:条件付き可】
俺は英雄じゃない。
世界を救いたいわけでもない。
ただ、娘の名前を死亡欄から消したかっただけだ。
これは、会社で無能扱いされていた四十二歳の社畜が、深夜バイトで手に入れた《修正入力》の力で、死亡予定者リストを書き換えていく物語。
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文字数 164,827
最終更新日 2026.07.07
登録日 2026.06.21
2
摂氏一万度の恋人たち ~どんな災害からだろうと、お前だけは守ってみせる~
主人公の“里見翔太”は、東京から故郷である福島に戻った28歳の青年。
先輩から誘われて消防団に加入した翔太だったが、出場先の火事場から大切な人を守れなかった後悔の念から、消防団を辞めてしまった。
人は迫り来る災害の前には無力。つくづくと思い知らされていた。
それでも前へ、前へ進んでいくのが人生。過去に囚われては、人は生きてなどいけないから。
プライベートでは、相変わらず彼女ができずにいた。
それで友達に誘われて行った婚活、そこで彼は“赤城冴子”という女と新たな出会いをする。
冴子は男にも負けぬ屈強なる女。車やバイクを巧みに操る、男勝りな女。
しかしその生い立ちは複雑なもので、それを聞き入る翔太にも染み入るものがあった。
一方で翔太が気になる存在である“大野葵”の人生も進展があった。
何故かそこに、2人の共通の知人である“城島龍太郎”の影が付き纏うのだ。
複雑に絡み合う4人の関係。
さらには、迫り来る台風、過去の遺恨、行く手を阻む炎、突然現れる謎の集団。
それらの前に彼らが下す判断とは?
果たして翔太の運命の行く先は?
感想数 0
文字数 49,932
最終更新日 2026.07.07
登録日 2026.06.12
3
刑務所に住む女の子
罪を犯した若い女性が刑務所でいろんな人の助けを借りながら更生していく物語。
何も悪いことをしていない小学生くらいの女の子を大きな無理なく刑務所にぶちこんで囚人服を着せるにはどうすればいいのか試行錯誤した結果できた小説です。ただし、主人公はその女の子のお母さんです。
作中のキーとなる法律は実際の法律を参考にしていますが、条文は概ね架空のものです。また、刑務所内の描写や仮釈放の制度は現実とは大幅に異なります。
同じ作品をPixiv、ノクターンノベルズにも投稿しています。
感想数 0
文字数 19,237
最終更新日 2022.09.17
登録日 2022.09.17
4
君だとわかってたんだ
アイドルデビューを目指す少年達の物語
感想数 0
文字数 5,870
最終更新日 2022.05.23
登録日 2020.11.28
5
つぼみほころぶ頃に
『お姉さぁん。マッチはいかがですかぁ?』 椿のような唇の美少年は、遠く煮詰めた蜜で女性教師を魅了させていく。妙技をもたらしたのかと思うほど骨盤に柔らかいくびれをうねらせ、美妙そぐわぬ縦ながのへそは忘我を足掻く女性教師に恍惚を覚えさせていた。
この物語は心因性失声症の少年と、それに向き合った音楽教師のお話。三日月を椿色にした少年は大人になった今も彼女を慕い続けている。
アルファポリス第4回ホラー・ミステリー小説大賞900作品/20位作品。
感想数 6
文字数 15,049
最終更新日 2021.02.23
登録日 2020.05.20
6
絹のような心
妊娠中に夫が浮気したので、実家に帰ってます。
感想数 0
文字数 3,969
最終更新日 2022.05.23
登録日 2022.03.29
7
健康診断(医療エッセイ)
感想数 0
文字数 4,772
最終更新日 2024.01.25
登録日 2024.01.25
8
【改訂版】12本のバラをあなたに
――夫婦ってなんだろう。結婚ってなんだろう。そして「守る」とは――。
仕事はできるが素直になれない女・遼子。
のんびりしているようで、実は考えすぎる男・別所。
離婚という過去を持つ“こじらせ男女”の切ない恋の行方は――。
遼子(りょうこ)は企業内弁護士(インハウスローヤー)、会社の社長である別所(べっしょ)にほのかな恋心を抱いている。彼女が勤務する会社の社長・別所もまた、密かに遼子に想いを寄せていた。しかし、気持ちを伝える前に彼女の退職日が迫り、焦った別所は思い切ってアプローチするも、空振りに終わる。そんな彼に、粋な友人が仕掛けた“恋のきっかけ”。
「あなたが、好きです」
「……ごめんなさい」
勇気を振り絞って伝えた想いは静かに拒まれる。
別所のことは好きだが、応えることが出来ない。そんな心苦しさを抱きながらも仕事に励む遼子のもとに現れたのは彼女に深い傷を残した元夫――。思いがけない再会がきっかけとなり、別所と遼子、それぞれの恋愛や結婚に対する価値観が少しずつ揺らぎ始める。
若い恋人、熟年夫婦、離婚を経験した男女――。
それぞれが抱える「愛し方」と「人生」が交差するとき、「それぞれの幸せの形」が少しずつ見えてくる。“恋の甘さ”と“人生の苦み”を同時に味わえる、大人の純愛ラブストーリー。
文字数 99,814
最終更新日 2026.07.02
登録日 2023.01.31
9
盾の裏側、蜜の檻 ―AV女優を救う、もう一つの理由―
その恋、法に触れず、心に触れる。
AV新法施行から3年。
若き弁護士・虎谷郁夫(32)は、出演被害に悩む女性たちを救う「正義の味方」として、業界で確固たる地位を築いていた。
しかし、彼には誰にも言えない裏の顔がある。
夜な夜な、自分が救ったはずの女性たちの出演作を検索し、その絶望を「消費」することでしか、己の精神を保てない歪んだ性(さが)を抱えていたのだ。
そんなある日、事務所を訪れたのは、同い年の相談者・中曽根真美。
彼女の瞳に宿る、底知れない「拒絶」の静寂に触れたとき、虎谷の完璧だったはずの日常にひびが入り始める。
「先生、私の動画……どんな顔で見ましたか?」
法を武器に戦う男と、法によって過去を縛られた女。境界線の上で出会った二人が、偽りの正義と絶望を脱ぎ捨て、本当の愛と再生を掴み取るまでの全10話。歪んだ執着が、真実の救済へと変わる奇跡の物語。
感想数 0
文字数 13,572
最終更新日 2026.04.19
登録日 2026.04.16
10
未亡人の種付け凱旋 ―10人の種馬と白濁の遺産相続―
若くして資産家の夫を亡くした美しき未亡人・真希。清楚な仮面の下で彼女が渇望していたのは、優しかった亡夫とは正反対の、内臓を破壊せんばかりの「凶暴かつ慈愛に満ちた剛腕」だった。
彼女は夫の遺産と保険金、総額数億円を賭けた前代未聞の「受胎儀式」を主催する。集まったのは、スペックもサイズも異なる10人の屈強な男たち。
「私を妊娠させた男に、すべてを捧げる」
それは、10連続の中出しによって真希を「公共の苗床」へと解体する、凄惨で甘美な狂宴の幕開けだった。
感想数 0
文字数 52,943
最終更新日 2026.06.04
登録日 2026.05.06
11
社長と秘書(NTR小説です)
感想数 1
文字数 30,178
最終更新日 2022.02.06
登録日 2022.02.06
12
えっ、そんな事するの
主婦達の趣味と実益を兼ねた物語です。
パートタイム主婦。子供が学校に通い時間が空いたから。もう少し生活を楽にしたいから。もっと自由になるお金が欲しいから。そういう理由でお金を必要とする主婦向けに作られたパートタイム主婦向けの補助プログラム。
このプログラムを利用した人たちの物語です。
全国のパートタイムの皆様。これはあくまで小説です。ご理解をお願いします。
感想数 0
文字数 16,598
最終更新日 2021.10.07
登録日 2021.10.05
13
★【完結】月の砂漠(作品231212)
木下譲二と宮本淳子は共にバツイチ同士。付き合ってもう3年になる。
ふたりは結婚に失敗したのではなく、結婚に絶望していたのであった。
それは結婚生活の真実を知ったからだった。
結婚とは砂漠を歩くようなものだということを。
恋することと愛すること。
木下と宮本の選んだ愛の形とは?
感想数 0
文字数 2,223
最終更新日 2021.03.14
登録日 2021.03.14
14
夜の記録
文学。
自分と向き合い生きる、そして、人を知る、信頼すること。
独りで泣くことが、あるか。
感想数 0
文字数 28,812
最終更新日 2025.01.09
登録日 2025.01.07
15
25歳はクリスマスケーキ
私は、今日25歳になる。一昔?いいえ、二昔前には、25歳はクリスマスケーキと呼ばれていた……。25歳を迎えた寛子は友達以上恋人未満の猛と、いつもと変わらないデートを約束していた。付き合いといえるかわからない関係になって1年、猛は指一本触れてこない。一体、彼はいつになったら私を迎えてくれるのか。寛子の想いと猛の想いが交錯する……。
感想数 0
文字数 7,187
最終更新日 2025.10.23
登録日 2025.10.22
16
★【完結】猫になった銀次郎(作品241122)
銀次郎はヤクザだった。そんな銀次郎が猫好きのキャバ嬢、直美に恋をした。
「あー、俺も猫になりてえ〜」
銀次郎の願いは叶った。なんと銀次郎は本物の猫になってしまったのである。
そんな猫になった銀次郎と直美のシリアス・ラブコメディ。
感想数 1
文字数 11,758
最終更新日 2024.11.22
登録日 2024.06.07
17
野田イクゼ
感想数 0
文字数 1,378
最終更新日 2022.03.09
登録日 2022.03.09
18
強運者の集い
宝くじを二度も当て、時の人となったエメルトン夫人は私欲のために夫を捨て去り、一人で生きることを決断する。彼女はロンドンでの強運者の集いに招待され、航空機にて現地に向かっていた。機内では彼女の名誉を失墜させようとする、いく人かのライバルが現れる。伝説の蝶を捕まえた老人や、貴金属の盗みを重ねながらも、警察に捕らえられたことのない青年らが立ち塞がる。自分のプライドを取り戻すために白熱した議論を交わすが、そうこうしているうちに飛行機が操縦不能に陥り、思わぬ結末が待っている。
2020年10月27日 加筆修正をしました。
感想数 0
文字数 34,368
最終更新日 2020.10.27
登録日 2020.10.26
19
犬犬コーヒー、犬コーヒー
感想数 0
文字数 2,266
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.06.23
20
夏の一日
感想数 0
文字数 1,519
最終更新日 2022.02.12
登録日 2022.02.12
21
本音と建前
感想数 0
文字数 4,948
最終更新日 2022.02.14
登録日 2022.02.14
22
空と海が出会う場所 〜自閉スペクトラム症の私の人生の転機になったのは、医者でも心理士でもなく、一人の少年でした。
※2023年、ポプラ社ズッコケ文学新人賞の最終選考に残った「船は空に、思い出は花に。」を、修正加筆したものです。
《あらすじ》
絵って何だろう。
以前なら、ただのひまつぶしだった。
退屈な時間、
なじめない場所、
人との隙間、
いろんなところにぽっかりと空いた穴をうめるものだった。
だけど、今は違う。
晴空が、私にある言葉をかけてくれたからーー。
主人公南海音(みなみみお)は、自閉スペクトラム症(ASD)の少女。
自閉スペクトラム症は、
コミュニケーション、対人関係の困難とともに、
強いこだわり、限られた興味をもつという特徴がある発達障害。
なぜか、クラスにうまくなじめない。
なぜか、生きづらい。
そんな悩みを抱えていた海音は中学校三年生の春に転校し、夏川晴空(なつかわはるく)という少年に出会う。
晴空は発達障害の姉を持つ。
発達障害に理解がある晴空は、海音の存在をうことめ、少しずつ心の距離を縮めていく。
海音は、晴空との出会いを通して、人とつながることを学んでいく。また、スクールカウンセラーからの支援にも、晴空の助言をきっかけにつながることになる。
五月。運動会が開かれる予定となる。絵がうまかった海音は、クラスの目標を文字と絵で表現したフラグの制作を任されることとなる。
その過程で同じクラス生徒たちとの距離感が微妙に変化していく。
海音は、フラグに、
クラスの生徒全員をのせた空飛ぶ船と、
大地を埋め尽くす赤い花を描く。
その絵の意図とは?
また、絵の制作過程を通じて、変化していく海音と晴空の関係性は、どうなっていくのか?
発達障害の悩みを抱えた少女の生き様と、淡く純真な恋を描いた物語。
感想数 0
文字数 69,963
最終更新日 2024.04.29
登録日 2024.04.13
23
マッサージ物語
感想数 0
文字数 62,235
最終更新日 2022.03.13
登録日 2022.03.13
24
こえにだして
児童虐待をテーマにしています。お母さんに愛されたかった少女が、世界で一番温かいお母さんになるまでの、生と愛の物語。
名作『マッチ売りの少女』を現代的な視点で描いた、インスパイア小説です。
感想数 0
文字数 2,330
最終更新日 2026.06.11
登録日 2026.06.11
25
小説・倉橋敦司(一人の少女が小説家・倉橋敦司に謝りに行く話です)
感想数 0
文字数 19,643
最終更新日 2023.07.24
登録日 2023.07.24
26
再婚
感想数 0
文字数 24,909
最終更新日 2022.02.26
登録日 2022.02.26
27
一番のたからもの
若くして姉を病気で亡くし、まだ6歳の姪である美姫を引き取ることになった高広。
「大切な宝物だから」と無理やり押し付けられた美姫は、昔から高広を見ると大泣きしていた。
そんな美姫を高広は良く思っておらず、二人暮らしの初日から怒鳴り付けてしまうが、姉の親友であり、馴染みのあるコンビニでバイトをする桜井さんの手助けの甲斐あり、美姫と高広は少しずつ心を開いていく。
美姫が小学生に上がり、初めての授業参観。内容は子どもたちによる作文の朗読だった。
そのタイトルは「家族」。
偽物の父親と、偽物の娘。姉を通じて巡り会った、父と娘の物語。
感想数 2
文字数 12,883
最終更新日 2020.07.31
登録日 2020.07.31
28
猟犬ベッカムの旅
夫の猟犬ベッカムが猟の途中で行方不明になった。
夫と私は必死に探したが、見つけることができなかった。猟期も終わり私たちはあきらめの境地になったが……
感想数 0
文字数 10,349
最終更新日 2020.01.11
登録日 2020.01.11
29
盲目の彫刻家は裸の女性を形に残す
感想数 0
文字数 7,226
最終更新日 2019.02.26
登録日 2019.02.26
30
私が私ならば。きっと世界を恨むだろう。
十五分でどれだけ深みのある作品を描けるか。
それに挑戦してみた作品集です。
適当あり。
感想数 0
文字数 3,117
最終更新日 2020.02.17
登録日 2020.02.17
31
ある休日の出来事
感想数 0
文字数 8,197
最終更新日 2023.03.15
登録日 2023.03.15
32
桜並木の、その下で
二十七歳の独身女性、瀬尾 湊(みなと)は突発的に引っ越しをした。単身で縁もゆかりもない、見知らぬ土地へ。
平穏をのぞむ彼女の目の前に現れたのはーー?
/新天地での人との触れあいや関係性の中で、それまでは得られなかった「何か」を見つけてゆくお話です。
全般的におっとりゆっくりですが、時々恋愛描写が入ってしまいます。
感想数 2
文字数 130,603
最終更新日 2021.07.02
登録日 2020.02.13
33
白雪姫
感想数 0
文字数 21,919
最終更新日 2022.03.10
登録日 2022.03.10
34
落ちない紙飛行機
父を飛行機事故で亡くした十歳の主人公は、紙飛行機を飛ばせなくなった。そのまま大人になった主人公は、ある日、なかなか落ちない紙飛行機に気付いて……。
感想数 0
文字数 1,002
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.06.12
35
羽ばたける若人
21歳の悠斗は、出会い系アプリに没頭していたが、そのアプリを通じての出会いはどれも、刹那的なものだった。彼は思い切ってそのアプリを削除し、諦めていた絵画の夢を再び追いかける決意をする。その先には意外な展開が待ち受けていたのだが…
感想数 0
文字数 3,866
最終更新日 2025.01.21
登録日 2025.01.21
36
君が元気ならそれでいい
僕とニューハーフAの話
※フィクションです。
文字数 84
最終更新日 2026.04.19
登録日 2026.04.19
37
【連載小説】久しぶりの再会
感想数 0
文字数 83,318
最終更新日 2025.09.08
登録日 2025.04.03
38
狂信の月下美人
32歳の千春は、仕事に追われ気づけば10年が経ち、職場では孤独感を抱えていた。ある休日、彼女はファミレスで女子大生・彩花に声をかけられる。彩花の誘いに流されるまま「クラン」という集まりに参加した千春は、そこが「女性の解放」を掲げる独特な思想を持つ団体であることを知る。
クランでは”共振”と呼ばれる行為によって内なる波動を高め、真の自己を開放するのだという。最初は戸惑いながらも、彩花に導かれるまま"共振"を重ねていく千春。しかし、次第にその快楽にのめり込み、彩花への執着も薄れ、より純粋に"共振"を求めるようになっていく――。
※毎週月曜日更新です。
感想数 0
文字数 32,125
最終更新日 2025.09.08
登録日 2025.04.07
39
サイズの合わない家を脱ぐまで -忘れ物屋で見つけた歩幅-
この物語は、「家族を嫌うための話」でも、「親を断罪するための話」でもありません。
自分の声が、家族の中で少しずつ消えていった。
そんな経験を持つ人にだけ届いてほしい、静かな記録です。
「今日、帰り少し遅くなるかも」
そう言ったはずの言葉が、
返事のないまま消えていく。
怒鳴られたわけでも、否定されたわけでもない。
ただ、なかったことになる。
この家では、
自分の意見がどこへ行くのか分からなくなる。
主人公は、実家で暮らす大人の女性です。
反抗期らしい反抗もせず、
「いい子」のまま年を重ねてきました。
ある日、「家を出たい」と口にしたことで、
家の空気が変わります。
母は三十分だけ姿を消し、
何事もなかったように戻ってきた。
見捨てられたわけじゃない。
でも、「いなくなることはできる」と知ってしまった。
怒鳴られるよりも静かで、無視されるよりも重い、空白の時間。
その感覚が、胸の奥に残ります。
街の路地にある、少し不思議な店。
名前は「忘れ物屋」。
そこには、
言えなかった怒りや、
飲み込んだ言葉、
役割として背負ってきたものが、
“物”の形で置かれています。
重たい鍵束。
サイズの合わない上着。
小さくなっていた靴。
行き先のない切符。
どれも、魔法の道具ではありません。
持ち帰っても、人生が急に変わるわけではない。
ただ、
「これは私のものだったのかもしれない」
と気づくための場所です。
この物語では、
誰かが劇的に変わることはありません。
母も、兄たちも、
大きくは変わらない。
けれど、
主人公の「見え方」だけが、少しずつ変わっていきます。
・我慢が足りなかったわけじゃない
・優しくなかったわけでもない
・ただ、サイズが合わなくなっていただけ
そう気づいたとき、
初めて選べる距離があります。
近づかなくても、家族だった。
離れることで、続けられる関係もある。
これは、
「家族から逃げる話」ではありません。
「家族を許す話」でもありません。
自分の歩幅を取り戻す話です。
静かな語り口で進む連作短編です。
ホラーではありません。
でも、少しだけ、不思議な気配があります。
重いテーマを含みますが、あなたを責める言葉はひとつもありません。
もし読んでいて苦しくなったら、いつでも本を閉じてください。
この物語は、最後まで読み切ることよりも、あなたが呼吸を整えることを大切にしたいと思っています。
もし今、
・家族と距離を取りたいと思っている
・「自分が悪いのかもしれない」と考え続けてきた
・どこにも行けない気がしている
そんな状態なら、
この物語は、あなたの隣に静かに座るかもしれません。
答えは出しません。
正解も示しません。
ただ、
「もう少し息をしてもいい場所」があることを、
そっと置いておきます。
感想数 0
文字数 25,972
最終更新日 2026.03.17
登録日 2026.02.21
40
♪ 人生ランランラン ♪ ~妻と奏でるラヴソング~
会社に裏切られてどん底まで落ち込んだ男が、妻に支えられて作家への道を歩み始める愛と希望の物語。
文字数 138,568
最終更新日 2025.01.30
登録日 2025.01.11
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