歴史・時代 江戸時代小説一覧
老若男女が楽しめる【本物】の【時代小説】が、ここにある!
挿絵として、秋田書店月刊ミステリーボニータに『酒処 春來荘日乗』を連載中の【プロ漫画家】丸岡九蔵先生描き降ろしのイラスト及び
【早稲田大学漫画研究会】の現役学生精鋭による描き降ろしのイラストを掲載しております。
是非そちらもお楽しみください!
【あらすじ】
信州松代藩鬼無里《きなさ》村には、遥か古より鬼女が棲むという。
そして寛延のこの頃、鬼無里村にある山寺には、鬼の子として忌み嫌われる少年「鬼助」が暮らしていた。
自らの出自も知らぬ鬼助は、里の人々から睥睨の眼を向けられながらも、仲間の助けもあって強く生きている。
ある日鬼助は山の中で、とある怪異に遭遇する。
それは言い伝えにある鬼女なのか。
或いは───
その日を境に、鬼助の運命は、思わぬ方向へと向かっていく。
一方で、松代藩では政治が腐敗し財政は逼迫。
武士は汚職と裏金作りに執心し、領民の負担は増すばかりであった。
領民を苦しめる巨悪を倒すには……
複雑に絡み合う伏線が、やがて一つになり、謎がすべて明かされる───
史実を基に、鬼の棲む里を舞台にして描く、超本格王道ファンタジー感動巨編時代劇!
あらゆるところに伏線が張られていますのでお見逃しなく。
文字数 47,372
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.06
猟師としあ、て生きている栄助。ありきたりな日常がいつまでも続くと思っていた。
だが、陣借り無宿というやくざ者たちの出入り――戦に、陣借りする一種の傭兵に従兄弟に誘われる。
その後、栄助は陣借り無宿のひとりとして従兄弟に付き従う。たどりついた宿場で陣借り無宿としての働き、その魔力に栄助は魅入られる。
文字数 16,296
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.18
文字数 14,504
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.05.18
タイトル通りです。意知が暗殺されなかったら(助かったら)という架空小説です。
文字数 1,946,078
最終更新日 2024.05.18
登録日 2023.05.03
古典×エロ小説という無謀な試み。
「耳嚢」や「甲子夜話(かっしやわ)」「兎園小説」等、江戸時代の随筆をご紹介している連載中のエッセイ「雲母虫漫筆」
実は江戸時代に書かれた書物を読んでいると、面白いとは思いながら一般向けの方ではちょっと書けないような18禁ネタや、エロくはないけれど色々と妄想が膨らむ話などに出会うことがあります。
そんな面白い江戸時代のストーリーをエロ小説風に翻案してみました。
今回は、貞享四(1687)年開板の著者不詳の怪談本「奇異雑談集」(きいぞうだんしゅう)の中に収録されている、
「糺の森の里、胡瓜堂由来の事」
・・・というお話。
この貞享四年という年は、あの教科書でも有名な五代将軍・徳川綱吉の「生類憐みの令」が発布された年でもあります。
令和の時代を生きている我々も「怪談」や「妖怪」は大好きですが、江戸時代には空前の「怪談ブーム」が起こりました。
この「奇異雑談集」は、それまで伝承的に伝えられていた怪談話を集めて編纂した内容で、仏教的価値観がベースの因果応報を説くお説教的な話から、まさに「怪談」というような怪奇的な話までその内容はバラエティに富んでいます。
その中でも、この「糺の森の里、胡瓜堂由来の事」というお話はストーリー的には、色欲に囚われた女性が大蛇となる、というシンプルなものですが、個人的には「未亡人が僧侶を誘惑する」という部分にそそられるものがあります・・・・あくまで個人的にはですが(原話はちっともエロくないです)
激しく余談になりますが、私のペンネームの「糺ノ杜 胡瓜堂」も、このお話から拝借しています。
三話構成の短編です。
文字数 9,407
最終更新日 2020.07.29
登録日 2020.07.24
古典×エロ小説という無謀な試み。
「耳嚢」や「甲子夜話」、「兎園小説」等、江戸時代の随筆をご紹介している連載中のエッセイ「雲母虫漫筆」
実は江戸時代に書かれた随筆を読んでいると、面白いとは思いながら一般向けの方ではちょっと書けないような18禁ネタもけっこう存在します。
そんな面白い江戸時代の「エロ奇談」を小説風に翻案してみました。
下級旗本(町人という説も)から驚異の出世を遂げ、勘定奉行、南町奉行にまで昇り詰めた根岸鎮衛(1737~1815)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
世の中の怪談・奇談から噂話等々、色んな話が掲載されている「耳嚢」にも、けっこう下ネタがあったりします。
その中で特に目を引くのが「巨根」モノ・・・根岸鎮衛さんの趣味なのか。
巨根の男性が妻となってくれる人を探して遊女屋を訪れ、自分を受け入れてくれる女性と巡り合い、晴れて夫婦となる・・・というストーリーは、ほぼ同内容のものが数話見られます。
鎮衛さんも30年も書き続けて、前に書いたネタを忘れてしまったのかもしれませんが・・・。
また、本作の原話「大陰の人因の事」などは、けっこう長い話で、「名奉行」の根岸鎮衛さんがノリノリで書いていたと思うと、ちょっと微笑ましい気がします。
起承転結もしっかりしていて読み応えがあり、まさに「奇談」という言葉がふさわしいお話だと思いました。
二部構成、計六千字程度の気軽に読める短編です。
文字数 7,654
最終更新日 2020.07.18
登録日 2020.07.16
【目次】
第1話『間男』
年下純朴男子×年上訳ありビッチの両片思い
第2話『いおり』
年下ワンコ系×孤独な君主の身分差悲恋
第3話『くれなゐ心中』
浮気性のメンヘラ天才絵師×尽くす系男子の愛憎劇
第4話『重蔵の恋始末』
陽キャ幼馴染×失恋したての傷心ノンケの一晩の過ち
第5話『仇討ち裁きの調べ』
兄に下心を抱く腹違いの弟×愛を渇望する兄の非業の恋
第6話『菊禍物語』
人の心がないサイコパス極道×心優しき不遇な美男子の、金と血に結ばれた関係
【あらすじ】
時は江戸時代。
髪結いの良次は、ひとつ屋根の下に暮らす情夫の忠弥が、たびたび男妾として体を売ることに嫉妬心を募らせていた。
しかし、忠弥の妾稼業を承知のうえで抱かせる約束を交わしていた良次は、己の嫉妬心をひた隠しにしていた。
一方、忠弥も愛を欲する心を体の欲で満たしていたが、良次に対して無性に独占したい想いを募らせてゆく。
江戸を舞台にした男たちの、愛と災禍の短編集。
作画:にん様(【X】@ninnin8020)
文字数 53,510
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.04.27
【長編第9回歴史・時代小説大賞 笑えて泣ける人情噺賞受賞】
道頓堀生まれ、喜劇の旅一座が江戸にやって来た!
まだ『喜劇』というジャンルが日本に生まれていなかった時代、笑う芝居で庶民に元気を与える役者たちと、巻き込まれた不器用な浪人の人情噺。
【あらすじ】
本所の裏長屋に住む馬場寿三郎は万年浪人。
性格的に不器用な寿三郎は仕官先もみつからず、一日食べる分の仕事を探すのにも困る日々。
顔は怖いが気は優しい。
幸い勤勉なので仕事にありつければやってのけるだけの甲斐性はあるが、仏頂面で客商売ができないときた。
ある日、詐欺目当ての浪人に絡まれていた娘てんとうを助けた寿三郎。
道頓堀から下ってきた旅一座の一人であったてんとうは、助けてくれた寿三郎に礼がしたいと、一座の芝居を見る機会を与えてくれる。
まあ色々あってその一座に行くことになるわけだが、これがまた一座の奴らがむちゃくちゃ……べらんめぇな奴ばかりときた。
堺の笑いに容赦なくもみくちゃにされる江戸浪人を、生温かく見守る愛と笑いの人情噺。
文字数 86,220
最終更新日 2023.06.26
登録日 2023.05.20
御庭番衆のくの一、千代女。上役より西国の藩を潜入を命じられた彼女には過酷な運命が待っていた。
R-18、女性に対する暴力的な描写があります。
文字数 12,187
最終更新日 2024.03.17
登録日 2024.03.17
酒井悠耶は坊さんに惚れて生涯独身を決め込み、男姿でうろつく所謂ボクっ子。
食いしん坊で天真爛漫、おまけに妖怪まで見える変わりっぷりを見せる悠耶に興味津々なのが、本所一のイケメン若旦那、三河惣一郎だった。
惣一郎は男色一筋十六年、筋金入りの男好き。
なのに、キュートながら男の子らしい魅力満載の悠耶のことが気になって仕方がない!
今日も口実を作って悠耶の住む長屋へ足を運ぶが、悠耶は身代金目当てで誘拐され……
若旦那が恋を自覚するときは来るのか?
天然少女×妖怪×残念なイケメンのラブコメディ。
※当時の時代考証で登場人物の年齢を設定しております。
ちょっと現代の常識とはずれていますが、当時としてはアリなはずなので、ヒロインの年齢を14歳くらい
とイメージして頂けたら有難いです。
文字数 82,322
最終更新日 2021.11.03
登録日 2021.10.16
★第9回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
「近頃、吉原にて次々と遊女の美髪を根元より切りたる『髪切り』現れり。狐か……はたまた、物の怪〈もののけ〉或いは、妖〈あやかし〉の仕業か——」
江戸の人々が行き交う天下の往来で、声高らかに触れ回る讀賣(瓦版)を、平生は鳶の火消しでありながら岡っ引きだった亡き祖父に憧れて、奉行所の「手先」の修行もしている与太は、我慢ならぬ顔で見ていた。
「是っ非とも、おいらがそいつの正体暴いてよ——お縄にしてやるぜ」
※「今宵は遣らずの雨」 「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」に関連したお話でネタバレを含みます。
文字数 131,396
最終更新日 2023.07.04
登録日 2023.05.28
跡目争いが決着せず、改易の危機にある伊那代藩。
唯一の生き残り策は、将軍の養女となった老中の姫に婿として認めてもらうこと。
能と武術にしか興味のないうつけの若殿は、姫に認められるのか。
一方、若殿の後見役でもある叔父は切れ者として藩政を牛耳り、藩主の座を狙う。
おっとり姫とちゃきちゃき腰元のコンビ(実は反対)が、危機を救うのか、それとも潰すのか。
架空の藩、実在の人物はなし。箸休め的なお気楽時代劇。
文字数 28,964
最終更新日 2024.05.06
登録日 2024.04.16
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
文字数 55,116
最終更新日 2021.06.30
登録日 2021.05.30
江戸時代の作家「井原西鶴」が、貞享2(1685)年に出版した「西鶴諸国ばなし」
笑い話から、不思議な話、ちょっと感動のストーリーまで、様々なお話が掲載されている非常に面白い本です。
その中から、武士の「義」と咄嗟の機転についてのお話をひとつ!
巻の一に収録されている「大晦日(おおつごもり)はあはぬ算用 江戸の品川にありし事」というお話です。
万年貧乏浪人の原田内助・・・この年も越せそうになく義兄に金の無心をすると、義兄からは十両の小判が届けられます。
思いがけない幸運に、昔からの親友の浪人仲間を招いて酒宴を催す内助でしたが、その席で小判が一両紛失してしまいます・・・。
事の顛末は・・・ちょっといい話です。
全二話、約4千文字。
文字数 4,832
最終更新日 2021.06.13
登録日 2021.06.12
八代将軍徳川吉宗の治世において、女奉行所が設置される事になった。
享保の改革の一環として吉宗が大奥の人員を削減しようとした際、それに協力する代わりとして大奥を去る美女を中心として結成されたのだ。
どうせ何も出来ないだろうとたかをくくられていたのだが、逆に大した議論がされずに奉行が設置されることになった結果、女性の保護の任務に関しては他の奉行を圧倒する凄まじい権限が与えられる事になった。
そして奉行を務める美女、伊吹千寿の下には、〝熊殺しの女傑〟江沢せん、〝今板額〟城之内美湖、〝うらなり軍学者〟赤尾陣内等の一癖も二癖もある配下が集う。
権限こそあれど予算も人も乏しい彼女らであったが、江戸の町で女たちの生活を守るため、南北町奉行と時には反目、時には協力しながら事件に挑んでいくのであった。
文字数 139,611
最終更新日 2022.06.26
登録日 2022.05.29
古典×エロ小説という無謀な試み、久々の復活(笑)
今回は私の大好きな根岸鎮衛(ねぎし やすもり)の随筆「耳嚢」からの翻案です。
下級旗本(町人という説も)から驚異の出世を遂げ、勘定奉行、南町奉行にまで昇り詰めた根岸鎮衛(1737~1815)が30年余にわたって書き記した随筆「耳嚢」
世の中の怪談・奇談から噂話等々、色んな話が掲載されている「耳嚢」にも、けっこう下ネタがあったりします。
その中から第九巻に掲載されている「老婦密通奇談の事」というお話を大胆にも「エロ小説」に翻案してみました。
このお話、町人達とも気さくに話し、江戸中の様々な話題を収集していた鎮衛が、人から聞いた話を書き綴ったもので、鎮衛自身もこの話を一種の「笑い話」として捉えている節があります。
裕福な札差の妻が、丁稚として抱えた貧しい少年を溺愛し、それが昂じて「密通」(不倫)したというもの。
当時、不義密通(不倫)は天下のご法度!密通をした男女ともに「死罪」!さらには夫が妻の密通相手を殺しても罪に問われなかったというスゴい時代だったのですが、「南町奉行」・・・江戸の司法と行政の長、いわば「裁判官」の鎮衛さんが、こんな少年と熟女のデンジャラス過ぎる不倫話をサラリと「笑い話」として紹介している点がとても面白いです。
・・・・よほどサバけた人柄だったのでしょう(笑)
エロ小説化するに当たり・・・テーマとしては例によって(!)「少年と熟女」となりました!
まあ、いつもの事です(笑)
【登場人物】
●お照 (三十四歳)
裕福な札差「近江屋」の内儀、慈悲深く優しい◯供好きとして知られている。
●伊左衛門(三十八歳)
札差「近江屋」の主人。
●「鶴松」本名 鶴吉(◯◯歳)
早くに母を亡くた子沢山で貧しい町人の倅
近江屋の丁稚となりお照に可愛がられる。
原典 根岸鎮衛:著 「耳嚢」第九巻「老婦密通奇談の事」より翻案。
文字数 25,342
最終更新日 2021.05.08
登録日 2021.04.25
幕末の信州上田藩。
藤井松平家の下級藩士・芦田家に、柔太郎と清次郎の兄弟が居た。
兄・柔太郎は儒学を学ぶため昌平黌へ、弟・清次郎は数学を学ぶため瑪得瑪弟加塾へ、それぞれ江戸遊学をした。
嘉永6年(1853年)、兄弟は十日の休暇をとって、浦賀まで「黒船の大きさを測定する」ための旅に出る。
品川宿で待ち合わせをした兄弟であったが、弟・清次郎は約束の時間までにはやってこなかった。
時は経ち――。
兄・柔太郎は学問を終えて帰郷し、藩校で教鞭を執るようになった。
遅れて一時帰郷した清次郎だったが、藩命による出仕を拒み、遊学の延長を望んでいた。
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神童、数学者、翻訳家、兵学者、政治思想家、そして『人斬り半次郎』の犠牲者、赤松小三郎。
彼の懐にはある物が残されていた。
幕末期の兵学者・赤松小三郎先生と、その実兄で儒者の芦田柔太郎のお話(になる予定)。
※この作品は史実を元にしたフィクションです。
※時系列・人物の性格などは、史実と違う部分があります。
【ゆっくりのんびり更新中】
文字数 29,231
最終更新日 2024.04.29
登録日 2023.05.31
【pixivより転載】
色々あって、約1年ぶりにこちらに戻ってきました!
現在は「pixiv」「ノクターンノベルズ」「ノベルピア」で18禁小説をメインに投稿しております。
舞台は江戸時代です。
タイトルどおり、アソコが「馬並み」(!)のお侍さんが主人公なので、モロに性的なストーリーではありますが、直接的な官能描写や官能表現は「一切」ありません。
このお話は江戸時代の南町奉行、根岸 鎮衛(1737-1815)が書き記した「耳嚢」(みみぶくろ)の巻之一に収録されている「異物亦(また)奇遇あること」という短い記述をベースにしています。
個人的に江戸時代が好きで、よく当時書かれたものを読んでいるのですが、ダントツに面白いのが、下級旗本(町人という説も!)から驚異的な出世を遂げ、勘定奉行から南町奉行までを歴任した根岸 鎮衛(ねぎし やすもり)が江戸の事件、噂話、珍談、奇談、猥談から怪談にいたるまでを、30年以上に渡って書き溜めた「耳嚢」でしょう。
岩波文庫から全三巻で注釈付きの良書が出ているので江戸時代の入門書としても最適です。
耳嚢の中には、今回ベースにした並外れた巨根の男性のエピソードの類話が数話あったように記憶しています。
約七千文字のハッピーエンドの短編、お気軽にお読みください。
文字数 7,969
最終更新日 2023.01.13
登録日 2023.01.10
わけあって嫁ぎ遅れている下士の娘・香代。
寺に花を生けることを楽しみに、穏やかな日々を過ごしていた。
そんな生活が、見知らぬ男との出会いを機に一転する……
重臣の嫡子に見初められた娘の、恋と香のものがたり。
江戸時代、架空の小藩を舞台にしたTL風時代小説です。
***
「存分に乱れろ。……そのための香だろう?」
「閨で女に噛まれた痕は、男の誉れだ」
文字数 108,457
最終更新日 2022.06.29
登録日 2022.05.31
「息をするように人を斬る」
刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。
念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客として成長していく。
少年期の「小弥太篇」と元服後の「雷蔵篇」からなる、天暗の宿星を背負って生まれた少年の、血塗られた生を描く、第一回アルファポリス歴史時代小説大賞の特別賞を受賞した、連作短編集。その完全版が登場!!
――受け継がれたのは、愛か憎しみか――
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。
※この物語は、「本朝徳河水滸伝」題した筑前筑後オリジナル作品企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。
文字数 514,424
最終更新日 2017.11.22
登録日 2017.01.19
庄屋の息子勝太と、子守奉公にきた隣村の娘はつ。
11歳のふたりが過ごした一年間。
恋と呼ぶにはまだ幼い、少年少女の出逢いと別れ。
甘酸っぱく切ない青春のものがたり。
ライト文芸風な時代小説です。
文字数 19,835
最終更新日 2022.06.08
登録日 2022.05.30
舞台は1670年ごろの桑名藩。
片瀬景三郎は、父が切腹した理由を知るため家を出たが、一年の間ならず者のような暮らしをしていた。ある日、かぶき者に絡まれている町娘を助けたことから運命が動き出す。
前藩主松平定良はかぶき者の殿様。その血を受け継いでいると知らされるが、かぶき者として生きることは死を意味する。生きることを模索する景三郎に、次々と訪れる出会によって思わぬ方向に運ばれて行ってしまう。
一方、親友の吉村右京は、景三郎を心配していたが、家老の息子としての立場から敵対せざるを得なくなる。
二人は桑名城で対決する。
蟠龍(ばんりゅう)とは、うずくまった龍のことで、桑名には、唯一復元された蟠龍櫓があります。タイトルは、この桑名城を象徴する櫓にちなんだものです。
かぶき者、忍び、剣士、ご落胤、お家騒動、好きなものをすべて詰め込みました。流血シーンあります。
文字数 56,601
最終更新日 2024.05.13
登録日 2024.02.26
江戸時代、地方の小藩の青年小野三之助は、かつて犯したあやまちの、罪の意識に10年間さいなまれていた。そして、その相手、――かつて女中として身近にいた加代に、三之助は再会する。
罪はゆるされるのか。三之助は再生できるのか。
※カクヨムにも掲載。
文字数 36,977
最終更新日 2021.05.31
登録日 2021.05.31
財政難の大奥で『御年寄(おとしより)』として働く、高遠あかねの趣味は男色本小説の執筆。
手違いで原稿が流出してしまい作者捜しの取り調べが行われることになるが、ここで同士である女性と運命の出会いを果たす。
一方で、大奥の財政難を救うために男色小説を売って儲けることはできないかと考えて売り込みに出かけ、無事出版のはこびとなるが出版条件は絵師も大奥で用意すること。
『男色本への理解があって、絵が上手くて、絡みが描けて、摩羅の形を知っていて、描くことに抵抗のない女性』
難易度の高い絵師捜しは難航するが、取り調べの際に同士だと気付いた女性を思い出し一縷の望みをかけて会いに出かけたことで、ふたりの極秘男色本出版が幕を開ける。
無表情の強面字書きと、引っ込み思案な陰気絵描きがBL小説を出版して金欠の大奥を救う物語。
表紙フリー素材 https://flowerillust.com/html/back/back0508.html
文字数 112,999
最終更新日 2023.01.19
登録日 2022.11.11
江戸時代に福岡で実際にあった話です。
浮気したあげく、養育費の支払いも拒否した夫に、サレ妻はぶち切れ、そして……事件は起きた。
文字数 5,285
最終更新日 2024.02.24
登録日 2024.02.24
織田左門頼長は、織田信長の甥であり、当代随一の傾奇者である。ある時、友であり、今光源氏と謳われる絶世の美男子猪熊教利が訪ねてくる。「私は道ならぬ恋をした」どうか、私の想い人に、今一度逢えるよう力を貸してほしいと。左門は、傾奇者としての矜持を賭けて、友の願いを叶える為、京の都へ向かうのだった。
文字数 7,615
最終更新日 2022.05.17
登録日 2022.05.17
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