歴史・時代 歴史小説 小説一覧

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【完結】素腹の后

平安時代。 藤原家の姫君・藤原遵子には、人には見えぬ未来が見えていた。 もっとも本人は、その力を大してありがたいとも思っていない。 自分が子を産めないことも。 やがて后となることも。 なんとなく知っていた。 「なら、なるようになるのでしょう」 そんな調子である。 一方、若き円融天皇は違った。 藤原氏の思惑に振り回され、「中継ぎの天皇」と陰口を叩かれながらも、帝として国を守ろうと必死にもがいていた。 気負う帝と、肩の力の抜けた姫。 正反対の二人だったが、不思議と気が合った。 やがて遵子は皇子を産まぬまま后となる。 後の世に『素腹の后』と呼ばれた女性である。 子がいない。 だから何だというのだ。 これは、平安の宮廷で自分らしく生きた風変わりな后と、そんな彼女を誰よりも愛した天皇の物語。
歴史・時代 完結 短編
文字数 20,751 最終更新日 2026.06.15 登録日 2026.05.31
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幕末陥落輪舞曲(ロンド) ――矜持ある女人たちの堕落譚――

幕末陥落輪舞曲(ロンド) ――矜持ある女人たちの堕落譚――
矜持を誇る女人たちが、動乱の濁流の中で泥濘の快楽へと堕ちていく――。 芝流の重厚な筆致で綴る、凄惨にして美しき「陥落」の記録。 本作は、時代の闇に消えていった数多の女たちの物語を、辱めの粋を尽くして描き出す連載オムニバスです。 ◆第一部:【尼僧の章】(志乃・千代編) 亡き夫への貞節を守り抜く美しき尼僧・志乃。彼女が愛弟子の身代わりとして選んだのは、仏道を汚す不浄の法悦だった。師弟が共に深淵へと堕ちていく背徳の物語。 ◆第二部:【落城の章】(初音・松江・千草編) 火の海と化した城を逃れた正室・初音。乳母と侍女と共に囚われた彼女を待つのは、自尊心を一枚ずつ剥ぎ取っていく執拗な「検分」の儀式……。 ◆第三部:【置屋の章】(小雪編) 京の夜に鳴り響く、三味線の音色と秘められた絶叫。 ※本作は一部ごとに完結するオムニバス形式です。どこからでもお楽しみいただけます。
歴史・時代 連載中 長編 R18
感想数 0 文字数 78,449 最終更新日 2026.06.19 登録日 2026.05.14
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竜頭――柔太郎と清次郎――

竜頭――柔太郎と清次郎――
幕末の信州上田藩。 藤井松平家の下級藩士・芦田家に、柔太郎と清次郎の兄弟が居た。 兄・柔太郎は儒学を学ぶため昌平黌《しょうへいこう》へ、弟・清次郎は数学を学ぶため瑪得瑪弟加塾《まてまてかじゅく》へ、それぞれ江戸遊学をした。 嘉永6年(1853年)、兄弟は十日の休暇をとって、浦賀まで「黒船の大きさを測定する」ための旅に向かう。 品川宿で待ち合わせをした兄弟であったが、弟・清次郎は約束の時間までにはやってこなかった。 時は経ち――。 兄・柔太郎は学問を終えて帰郷し、藩校で教鞭を執るようになった。 遅れて一時帰郷した清次郎だったが、藩命による出仕を拒み、遊学の延長を望んでいた。 ---------- 幕末期の兵学者・赤松小三郎先生と、その実兄で儒者の芦田柔太郎のお話。 ※この作品は史実を元にしたフィクションです。 ※時系列・人物の性格などは、史実と違う部分があります。 【ゆっくりのんびり更新中】
歴史・時代 連載中 短編
感想数 19 文字数 115,036 最終更新日 2026.06.20 登録日 2023.05.31
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re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ

re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ
実際の歴史では日本本土空襲・原爆投下・沖縄戦・特攻隊などと様々な悲劇と犠牲者を生んだ太平洋戦争(大東亜戦争) しかし、タイムスリップとかチート新兵器とか、そういう要素なしでもう少しその悲劇を防ぐか薄めるかして、尚且つある程度自主的に戦後の日本が変わっていく道はないか…アメリカ等連合国に対し「勝ちすぎず、程よく負けて和平する」ルートはあったのでは? そういう思いで書きました。 歴史時代小説大賞に参戦。 ご支援ありがとうございましたm(_ _)m また同時に「新訳 零戦戦記」も参戦しております。 こちらも宜しければお願い致します。 他の作品も お手隙の時にお気に入り登録、時々の閲覧いただければ幸いです。m(_ _)m
歴史・時代 連載中 長編 R15
感想数 9 文字数 142,922 最終更新日 2026.05.18 登録日 2023.05.31
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影の弁慶〜義経ものがたり〜

影の弁慶〜義経ものがたり〜
〜義経と弁慶の関係は、普通の主従ではなかった〜 この物語は英雄義経の軍記ではありません。 父代わりの存在に愛されながら、兄の情愛を求め続けた主と、その危うさをそばで見つめ続けた従者の記録です。 ♦︎ ♦︎ ♦︎ 五条の大橋で牛若に完敗した荒法師の武蔵坊弁慶は、命果てるその時まで彼を守ると誓う。 だが、主君となった牛若――源義経が求めていたのは、家来の忠義ではなかった。 幼くして父を失い、孤児同然に育った義経は、自分を愛してくれる肉親の幻影を、戦乱の世で探し続けていた。 奥州では藤原秀衡に。 鎌倉では実兄の源頼朝に。 宇治川、一ノ谷、屋島、壇ノ浦――義経の無垢な輝きは戦場を突き抜け、平家を追いつめ、同時に鎌倉の秩序を静かに揺るがしていく。 伊勢三郎、佐藤兄弟、梶原景季、畠山重忠――周りの男たちが次々と義経の輝きに魅入られ、我欲を忘れて身を投じていく。彼らの熱狂は、もはや忠義というより、信仰に近かった。 戦場で命を投げ出す突撃を繰り返す義経。それは兄に振り向いてもらうために、自らの命を供物として差し出し続ける行為でもあった。 そばにいる弁慶の方は振り向かず、義経は愛を求め続ける。 その姿を見守るうちに、弁慶の忠誠は、いつしか別のものへと姿を変えていく。 源平の戦乱を駆け抜けた、愛を求める者と、その影となった者の物語。 ♦︎ ♦︎ ♦︎ 弁慶の目に映る世界だけを描いた、新しい形の義経ものがたりです。 一ノ谷の奇襲、屋島の暴風渡海、腰越状、任官問題――義経にまつわる有名な出来事を、史料の隙間から新しい光を当てて描いています。 第12回歴史・時代小説大賞に応募中です。
歴史・時代 完結 長編
感想数 2 文字数 367,111 最終更新日 2026.06.17 登録日 2026.01.19
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超変態なジャン=ジャック・ルソーの思想がフランス革命を引き起こすまで

超変態なジャン=ジャック・ルソーの思想がフランス革命を引き起こすまで
ルソーは生まれて9日で母親を亡くす。時計職人の父とは読書をして過ごすが、貴族と喧嘩をしてジュネーヴの街から逃走した。孤児同然となったルソーは叔父に引き取られ、従兄弟と共に少年時代を過ごす。 その後、いろんな職を転々としてニートのような生活を続ける。 どの仕事も長くは続かず、窃盗や変態行為に身を染めた。 しかし、読書だけは続けた。 やがて、ママンと出会い、最初は母親のような愛情を受けるが、その関係はどんどん深くなっていく。 フランスでは普通のことなのか、奇妙な三角関係を経験し、やがて、ママンとの別れも。 音楽を仕事にしたかったが、それほど才能はなかった。 ルソーはその後、女中と結婚し5人の子供を授かるが、貧乏すぎて養えない。 ルソーは抑圧された経験を通して、社会に疑問を持っていた。ルソーは理不尽な社会の事を文章にする。 「人間不平等起源論」 「社会契約論」 「新エロイーズ」恋愛小説 「エミール」教育論 「告白」自伝 「孤独な散歩者の夢想」 昔は娯楽も少なく、文書を書く人はお笑い芸人のようにチヤホヤされたものだ。 それらの文章はやがて啓蒙思想として人々に大きな影響を与えていくこととなる。 ルソーを弾圧する人も現れたが、熱烈に歓迎する人もいる中で過ごす。 そんな彼の思想が今では当たり前となった人権、平等、博愛を世にもたらすフランス革命を引き起こす原動力となった。
歴史・時代 連載中 短編
感想数 0 文字数 45,839 最終更新日 2021.09.16 登録日 2021.05.31
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『修道士ギベールの手記』恐るべきモンゴル軍の噂に始まり、慣れ親しんだ世の中が崩れていく中で人は如何に生きるのか、老修道士が見た世界の物語

『修道士ギベールの手記』恐るべきモンゴル軍の噂に始まり、慣れ親しんだ世の中が崩れていく中で人は如何に生きるのか、老修道士が見た世界の物語
東方の大王が急死し、あの悪魔の軍勢は引き返したと噂され、ひと時、ヨーロッパは安堵した。 だが... 東方の大王...オゴタイ・カアンは、賢臣耶律楚材の諫言をようやく聞き入れ、 酒杯を遠ざけ、狩猟を控え、命を保ち、その配下である征服者バトゥの軍団は東へと引き返すことはなかった。 そして年月は過ぎて、 バトゥは冷徹な理性と秩序をもって世界を支配した...
歴史・時代 完結 長編 R15
感想数 0 文字数 26,216 最終更新日 2026.06.02 登録日 2026.02.07
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【受賞作】狼の裔~念真流血風譚~

【受賞作】狼の裔~念真流血風譚~
「息をするように人を斬る」 刺客の子として生まれた平山小弥太は、父と共に殺しの旅に出た。 念真流という一族の秘奥を武器に、行く先々で人を斬って生き血を浴び、獣性を増しながら刺客として成長していく。 少年期の「小弥太篇」と元服後の「雷蔵篇」からなる、天暗の宿星を背負って生まれた少年の、血塗られた生を描く、第一回アルファポリス歴史時代小説大賞の特別賞を受賞した、連作短編集。その完全版が登場!! ――受け継がれたのは、愛か憎しみか―― ※小説家になろう・カクヨムにも掲載中。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地名とは一切関係ありません。 ※この物語は、「本朝徳河水滸伝」題した筑前筑後オリジナル作品企画の作品群です。舞台は江戸時代ですが、オリジナル解釈の江戸時代ですので、史実とは違う部分も多数ございますので、どうぞご注意ください。また、作中には実際の地名が登場しますが、実在のものとは違いますので、併せてご注意ください。
感想数 1 文字数 514,424 最終更新日 2017.11.22 登録日 2017.01.19
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或る分別者の呻吟 ~関ヶ原逸聞伝・参~

 とある老賢者は、前田“権大納言”利家の後継たる二人について以下のように評したとされる。 『肥前守(利長)様は父君が後半生で得た分別を、能登守(利政)様は前半生の気性を、それぞれ引き継いだ』  思慮深い性格の利長は父の死去に伴い、前田家八十三万石の領国と大老の地位を継承する。信長・秀吉という二人の天下人に愛された事で父は過分の厚遇を手にした事を重々承知している利長は、天下獲りを目論む家康の揺さぶりや利長直属の家臣団と利家麾下の家臣団の間にある摩擦などに翻弄されながら、先行き不透明な時代に立ち向かうのである――。 ◇第16回小説野性時代新人賞へ応募・落選した作品を加筆修正を行った作品になります。◇ ◆第11回歴史・時代小説大賞 エントリー作品◆ 〇2025/11/17 作品名を『或る分別者の呻吟』から『或る分別者の呻吟 ~関ヶ原逸聞伝・参~』へ改題 ※『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n7961kv/)』でも同時掲載中です。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 139,318 最終更新日 2025.04.29 登録日 2025.04.20
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神功皇后 ― 海を越える巫女王 ―

神功皇后 ― 海を越える巫女王 ―
幼い頃から“神の声”を聞く力を持つと噂される姫、息長帯姫。 人と同じ道を歩めない運命を感じながらも、彼女は静かに日々を送っていた。 しかし、夢とも現ともつかぬ中で出会った、憂いを帯びた一人の男―― その出会いを境に、姫の運命は大きく動き始める。 神託、豪族たちの思惑、そして揺れ動く大和の政。 やがて息長帯姫は、神と人の狭間に立つ存在として、 時代の大きなうねりの中へと巻き込まれていく。 後に“神功皇后”と呼ばれることになる一人の女性。 これは、史書の行間に隠された彼女のもう一つの物語。 神の声を聞く姫が、古代日本の運命を動かしていく―― 古代史ロマン長編。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 31,523 最終更新日 2026.06.30 登録日 2026.03.17
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花魁吉野畢生

花魁吉野畢生
─── あらすじ 時は宝暦。 御上の厳しい改革により、江戸最大の色街・吉原遊廓は存亡の危機に陥っていた。 多くの遊女屋は廃業を強いられ、女郎や従業員達の行き場は無くなり、路頭に迷う者が続出した。 【夕風屋】の筆頭花魁・吉野はその悲劇を打開すべく、馴染みの客たちに協力を仰いだ。 幕府に対する反対の声を受けて、御上は改革を断念。遊郭は徐々にかつての栄光を取り戻していった。 その後の吉原の存続は許され、売春防止法が成立するまでの200年間続けられた。 お客のみならず、女郎たちから慕われてきた吉野が如何にして羅生門河岸の切見世女郎から最高位の花魁へ登り詰めることが出来たのか。その壮絶な人生のストーリーを解き明かす。 ─── *注意 吉原遊廓の遊女を主人公にしている為、性的表現が多く出て参ります。「※」と章前に記載することにします。しかし、規制は一切しませんことをご了承ください。 また、性的表現のみならず、心中表現、客から遊女に対する暴力描写もございますので、お読みになられる際はご注意願います。
歴史・時代 完結 長編 R18
感想数 0 文字数 233,823 最終更新日 2024.02.17 登録日 2021.01.01
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日野の歳くん

日野の歳くん
桜月の朝、十一歳の歳三は眠い目をこすりながら、大あくびをした。姉のノブと年の離れた兄の為次郎に見送られ、居候先の日野宿の佐藤家を後にする。今日ついに江戸へ丁稚奉公に出された。 土方歳三の少年期から上洛前まで。幕末日野のホームドラマ。
歴史・時代 完結 短編 R15
感想数 1 文字数 37,211 最終更新日 2026.06.09 登録日 2026.04.02
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千姫物語~大坂の陣篇~

千姫物語~大坂の陣篇~
戦国乱世の真っ只中。 慎ましく、強く生きた姫がいた。 その人の名は『千姫』 徳川に生まれ、祖父の謀略によって豊臣家へ人質同然に嫁ぐ事となった。 伯母であり、義母となる淀殿との関係に軋轢が生じるも、夫・豊臣秀頼とは仲睦まじく暮らした。 ところが、それから数年後、豊臣家と徳川家との間に大きな確執が生まれ、半年にも及ぶ大戦・「大坂の陣」が勃発し、生家と婚家の間で板挟みに合ってしまう。 これは、徳川家に生まれ、悲劇的な運命を歩んで参った一人の姫が、女としての幸福を探す波乱万丈の物語である。 *この話は史実を元にしたフィクションです。
歴史・時代 完結 長編
感想数 1 文字数 81,293 最終更新日 2020.12.31 登録日 2020.11.22
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明治警察物語~同心の息子は月欠ける空に手を伸ばす

黒谷秀介は江戸の頃、代々同心を務めてきた名誉ある黒谷家の長男である。だが、幕末を経て、明治9年を迎えた東京ではその肩書きは何の意味もなさない。されど、発足されて二年が経つ東京警視庁の巡査として、治安維持にまい進していた。 だが、戊辰戦争が終わったとはいえ、各地では反乱士族による事件が後を絶たず、秀介のもっぱらの任務は不穏な動きを見せる士族達の取り締まりばかり。日々、西洋化が進む東京に戸惑いつつ、秀介は何とか現状を受け入れようともがいていた。そんな中、内務卿、大久保利通に間違われて政府要人が暗殺されたという知らせが届き…。 平和になったはずの明治で散っていく命に秀介は何を感じるのか。 侍達が未だ健在な時代で若き警官は走る。 ※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 主な登場人物 黒谷秀介(くろたに しゅうすけ)……東京警視庁巡査 実井勇大(みい ゆうだい)……東京警視庁巡査 藤田五郎(ふじた ごろう)……東京警視庁巡査 奥崎冬乃(おくざき ふゆの)……芸者 笹野志穂(ささの しほ)……??? 第12回歴史・時代小説大賞にエントリーしてます。
歴史・時代 完結 長編 R15
感想数 0 文字数 88,808 最終更新日 2026.06.23 登録日 2026.05.30
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白雉の微睡

白雉の微睡
中大兄皇子と中臣鎌足による古代律令制度への政治改革、大化の改新。乙巳の変前夜から近江大津宮遷都までを辿る古代飛鳥の物語。 ――馬が足りない。兵が足りない。なにもかも、戦のためのものが全て足りない。 飛鳥の宮廷で中臣鎌子が受け取った葛城王の木簡にはただそれだけが書かれていた。唐と新羅の連合軍によって滅亡が目前に迫る百済。その百済からの援軍要請を満たすための数千騎が揃わない。百済が完全に滅亡すれば唐は一気に倭国に攻めてくるだろう。だがその唐の軍勢を迎え撃つだけの戦力を倭国は未だ備えていなかった。古代に起きた国家存亡の危機がどのように回避されたのか、中大兄皇子と中臣鎌足の視点から描く古代飛鳥の歴史物語。 主要な登場人物: 葛城王(かつらぎおう)……中大兄皇子または葛城皇子。のちの天智天皇、中臣鎌子(なかとみ かまこ)……中臣鎌足。藤原氏の始祖。王族の祭祀を司る中臣連を出自とする
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 225,503 最終更新日 2024.10.14 登録日 2024.05.27
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飛将軍李広の感嘆

飛将軍李広の感嘆
 李広は漢の皇帝に仕える天下無双の豪傑だが、皇帝からの無謀な命令により匈奴に捕縛されてしまう。だが、彼の無双たる所以《ゆえん》は逆境を乗り越える力に有った。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 5,667 最終更新日 2020.05.17 登録日 2020.05.17
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『晋書』編纂異聞 ~英主の妄執と陰謀~

『晋書』編纂異聞 ~英主の妄執と陰謀~
 「貞観の治」と後世に称えられる『唐』の太宗・李世民の晩年、高句麗遠征に思わぬ大敗を喫するなか、世民は突然、正史『晋書』の編纂を宰相・房玄齢らに命じる。そこには、己の人生の終末を自覚した世民の隠された思惑があった。  その編纂作業の担当者の一人として参画を命じられた中書省の役人、李義府は、直接の上司、許敬宗の指示に戸惑いながらも、なんとかその役割をこなそうと努力する。そんななか、北里の妓楼、百華苑の妓女、美眉や翔娘と深い関わり合いを持つようになり、李義府の身辺は俄かに騒がしくなるが、肝心の編纂作業は、一癖も二癖もある関係者のせいもあって、難航するばかりの日々だ。そのうえ、百華苑と関係があると思われる新羅からの留学生が殺害されるという変事や、天竺から帰国したばかりの評判の僧、玄奘も絡んできて、『晋書』の編纂作業は雲行きが怪しくなるばかり。  ついには、李義府の直接の部下、長孫烈が百華苑で謎の死を遂げるに至って、編纂作業は最大の危機を迎える。この死の謎を解き、李義府は無事に『晋書』と美眉との仲を完結させることができるのか。  「貞観の治」の光と影が、いま明らかになる。
歴史・時代 完結 長編
感想数 1 文字数 327,813 最終更新日 2024.11.17 登録日 2024.08.15
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その戦に義はあるのか

 慶長五年〈西暦一六〇〇年〉九月十五日、美濃・関ヶ原。  島津勢三千の大将を務める島津義弘は物憂げな表情を浮かべながら目の前で繰り広げられる戦を見つめていた。  祖父から『雄武英略を以て他に傑出する』と評される程の猛将が戦で心躍らないのは、理由があった……。  <『KAC2024 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024~』参加作品>  第1回アンバサダーからの挑戦状(自由挑戦お題):全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ ※当作品は『カクヨム』に2024年3月3日に投稿した作品を撤退に伴い加筆修正をした上で移植したものになります。 ◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n7475kv/)』でも同時掲載中です。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 6,374 最終更新日 2025.04.17 登録日 2025.04.17
19

甲賀の少年

甲賀の少年
救われた少年が、最初に望んだものは祈りではなく、火縄銃だった。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 11,797 最終更新日 2026.05.28 登録日 2026.05.28
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義太夫家の人びと

義太夫家の人びと
父・九郎は、口がうまい。うますぎる。 法螺を吹き、人に取り入り、いつのまにか相手を味方にしてしまう。 そんな父に連れられ、幼い義太夫は都から尾張へ渡った。 「戦せずに天下を取ってみせる」 父はそう言って笑った。 だが、尾張で新しい暮らしを得た父は、義太夫を甲賀へ返してしまう。 父にとって、自分は要らぬ者だったのか。 その問いを抱えた少年の前に現れたのは、父とは正反対の、冷えた眼をした叔父・滝川一益だった。 のちに一益に仕えることになる義太夫。 これは、そのはじまりの物語。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 9,325 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.05.13
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薙刀姫の純情 富田信高とその妻

薙刀姫の純情 富田信高とその妻
関ヶ原合戦を目前に控えた慶長五年(一六〇〇)八月、伊勢国安濃津城は西軍に包囲され、絶体絶命の状況に追い込まれていた。城主富田信高は「ほうけ者」と仇名されるほどに茫洋として、掴みどころのない若者。いくさの経験もほとんどない。はたして彼はこの窮地をどのようにして切り抜けるのか――。 華々しく活躍する女武者の伝説を主題とし、乱世に取り残された武将、取り残されまいと足掻く武将など多士済々な登場人物が織り成す一大戦国絵巻、ここに開幕!
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 116,568 最終更新日 2022.05.22 登録日 2022.05.22
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政府の支配は受けぬ!日本脱退物語

自由民権運動が盛り上がる明治時代。国会開設運動を展開してきた自由党員の宮川慎平は、日本政府の管理は受けないとする「日本政府脱管届」を官庁に提出し、世間を驚かせる。卑劣で不誠実な政府が支配するこの世の異常性を訴えたい思いから出た行動も、発想が突飛すぎるゆえ誰の理解も得られず、慎平は深い失意を味わうことになるー。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 10,134 最終更新日 2023.11.09 登録日 2023.11.09
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雪の砦 ~風が運んだ祈りの記録

雪の砦 ~風が運んだ祈りの記録
――語られなかった声は、風の中で生き続けていた。 17世紀の蝦夷地。アイヌの少年・カパチェと、和人の通詞・庄八は、異なる言葉と文化のはざまで、祈りと記憶を紡いでいく。 火に焼かれた祠、掘り返された土、消された地名―― 時代の波がすべてを呑み込もうとする中、彼らは「名を記さずに声を残す」という、静かな抵抗を選ぶ。 それから幾世代を経た明治末期。若き新聞記者・中原洸一は、古道具の中から一冊の無名の帳面『ソイの帳』を見つける。 “誰のためでもなく、ただ在るため”に書かれたその言葉は、封じられた祈りの記憶を静かに解き放ってゆく。 語らなかった者たちの声を、誰が聞き取るのか。 そして、語られなかったままの言葉は、どこへ還るのか――。 名を持たぬ地で語られ、名を記さずに綴られた物語が、 いま、風とともに読み手の胸にそっと届く。 記録されなかった声のために。 語ることを選ばなかった人々のために。 そして、語られずにいたあなたの中の声のために――。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 42,665 最終更新日 2025.06.07 登録日 2025.05.30
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箕輪の剣

箕輪の剣
上州の剣聖・上泉秀綱は、主君・長野業政の命令で里見義堯のいる久留里をめざす。業政の妹が義堯に嫁いで男子を生んだが病死・残された子が、里見に馴染まず箕輪へ戻すことになった。その迎えの役ではあるが、せっかくなので剣の技を磨いて来いという許しは、秀綱にとっても魅力であった。なによりも久留里の槍大膳こと正木時茂とは、一度は手合わせをしたかった。かくして上泉秀綱の旅が始まる。(全4回シリーズ)
歴史・時代 完結 長編
感想数 1 文字数 33,302 最終更新日 2023.05.07 登録日 2023.05.05
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源氏断絶

第213回歴創版日本史ワンドロワンライ、お題「親政」で書いたもの。 源実朝と公暁の最期の話です。
歴史・時代 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 993 最終更新日 2023.08.05 登録日 2023.08.05
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最後の刀鍛冶

最後の刀鍛冶
明治九年三月二十八日——廃刀令が発布された日、村上宗兵衛の人生は終わった。 六十二歳。刀鍛冶として五十年。父から受け継いだ技、二百年続く伝統が、一枚の布告で無価値になる。同業者たちは次々と廃業を決意し、農具職人へと転身していく。時代は、もう刀を必要としていなかった。 だが、その夜、一人の男が工房を訪れる。初代大警視・川路利良。彼が持ってきたのは、西郷隆盛からの密命だった。「最後の一振りを打っていただきたい」——国の命運に関わるという、謎の依頼。 宗兵衛は覚悟を決める。これを最後に、刀鍛冶を辞める。その決意のもと、三ヶ月をかけて魂を込めた最高傑作を完成させる。だが、刀が完成した時、衝撃の事実が明かされる。西郷隆盛が挙兵するというのだ。自分の打った刀が、反乱に使われる—— 西南戦争が勃発。政府軍と薩摩軍が激突する中、宗兵衛の刀は戦場へ向かう。そして数ヶ月後、西郷隆盛は城山で自刃。その手には、宗兵衛が打った刀が握られていた。最後の刀は、最後の侍と共に散った。 刀鍛冶を辞めた宗兵衛は、刃物の研ぎ屋として細々と生計を立てる。陸軍省から軍刀の量産監修を依頼されるが、きっぱりと断る。刀を工業製品にすることは、職人の誇りが許さなかった。 時は流れ、明治十五年。一人の青年が「刀鍛冶になりたい」と弟子入りを志願してくる。時代遅れと思われた技術を学びたいという、純粋な情熱。宗兵衛は決意する。技術を、次代に受け継ごうと。 やがて病に倒れる宗兵衛。だが後悔はなかった。弟子たちが技術を継承してくれる。時代は変わっても、刀鍛冶の魂は生き続ける—— 明治という激動の時代に、職人としての誇りを貫き通した男の物語。史実を背景に、伝統技術の継承と、時代の狭間で生きた職人たちの苦悩と矜持を描いた、本格歴史時代小説。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 6,908 最終更新日 2026.01.15 登録日 2026.01.15
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源義経汗(ゲンギスカン)物語

平泉を出た源九郎義経が蝦夷地に渡り、一年後に数百名のアイヌの精兵を連れて大陸に渡り、ジンギス汗となった生涯を描く。 大正時代に小矢部全一郎氏の「成吉思汗は義経なり」      はベストセラーになったが、文芸春秋に掲載された数名の歴史家たちの反論に遇って、灯が消えた。歴史家たちが口を揃えたのは、二人の身長差だった。義経は百五十センチくらいの小男だったのに対して、成吉思汗は二メートル有余の大男だったということである。 義経小男説は、歴史的に見てほぼ正しいと考えられるが、成吉思汗大男説は大いに疑問である。明治四十五年に出版された、ロシアの元陸軍中将イワニンの書いた評伝を、もとにした意見である可能性が高い。しかし、史実を調べてみると、ジンギス汗はロシアには一度も行ってはいないのである。遠征してロシアを征服したのは、弁慶と伊勢三郎(サブタイ=スブタイ)と考えられる武将の率いる軍隊である。八百年前のロシア人は弁慶を見て、あれこそが成吉思汗だ、と思い込んだものと思われる。 二〇〇〇年から始まった、ウランバートルでのジンギス汗の墳墓発掘は、世界百カ国を越す盛況で、日本隊は八百年前の地層から、数年前に新嘗祭の跡を発見している。新嘗祭は秋の農作物の収穫に感謝する儀式で、乾燥した稲の束を、真空にした容器の中で炭化させる作業であり、これは農業国日本の皇室だけの伝統行事である。   義経は、殿上人として後白河法皇の宮廷に出入りしていたので、この作法を知っていた可能性が高い。モンゴル人は昔から、遊牧と狩猟に明け暮れていた民であるから、新嘗祭を行うことは考えられないことである。長さ一千五百メートルの巨大な製鉄所跡も発見されていて、義経=ジンギス汗説を、今こそ見直す時が来たと考えられる
歴史・時代 完結 長編
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賢君源実朝

第三代鎌倉殿源実朝の話です。 ピクシブで、『源実朝、もう一人の金剛』、『ニューレジェンド源実朝』、『鎌倉忠犬物語』、『引き継ぎしもの~源頼家~』を投稿しております。それらの作品群を加筆修正し、リメイクが完了したので、試しにアルファポリスにも投稿してみました。アルファポリスでは、一つの作品を分割またはコピーして、別作品として投稿する行為は禁止されていますので、リメイク前の上記作品との微妙な違いを知りたい方は、よろしければピクシブの方をのぞいて見てください。 参考資料・参考文献 坂井孝一『源実朝「東国の王権」を夢見た将軍』講談社選書メチェ、2014年 坂井孝一『源氏将軍断絶 何故頼朝の血は三代で途絶えたか』PHP研究所 2020年 坂井孝一『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』中公新書 2019年 樋口芳麻呂校注『金槐和歌集』(新潮日本古典集成)新潮社 2016年 三木麻子『源実朝コレクション日本歌人選051』笠間書院 2012年 高橋秀樹編『新訂吾妻鏡4頼家将軍記』和泉書院 2020年 高橋秀樹編『新訂吾妻鏡5実朝将軍記』和泉書院 2022年 五味文彦・本郷和人『現代語訳吾妻鏡〈5〉征夷大将軍』吉川弘文館 2009年 五味文彦・本郷和人『現代語訳吾妻鏡〈6〉富士の巻狩』吉川弘文館 2009年 五味文彦・本郷和人『現代語訳吾妻鏡〈7〉頼家と実朝 』吉川弘文館 2009年 五味 文彦・西田 友広・本郷 和人『現代語訳吾妻鏡〈10〉御成敗式目』吉川弘文館 2011年 五味文彦『源実朝 歌と身体からの歴史学』角川選書 2015年 渡部泰明編『源実朝虚実を超えて』勉誠出版 2019年 著書鴨長明/編者武田友宏『(全)方丈記ビギナーズ・クラシックス日本の古典』角川学芸出版 2007年 久松潜一、西尾実校注『日本古典文学大系第65巻近代秀歌』岩波書店 1966年 堀田善衛『定家明月記私抄』ちくま学芸文庫 1996年 堀田善衛『定家明月記私抄続篇』ちくま学芸文庫 1996年 村上一博、西村安博 、畠山亮、北康宏『史料で読む日本法史(法律文化ベーシック・ブックス)』法律文化社 2016年 藤本頼人『源頼家とその時代 二代目鎌倉殿と宿老たち(歴史文化ライブラリー571)』吉川弘文館 2023年
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 155,353 最終更新日 2023.05.28 登録日 2023.05.28
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泡沫の魚

泡沫の魚
安政二年。 後に「人斬り以蔵」の異名を取る、 土佐藩士・岡田以蔵は、 師と仰ぐ、武市瑞山(半平太)の、道場に入門する。 若かりし以蔵と、武市先生の、道場での一日。
歴史・時代 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 1,776 最終更新日 2022.09.23 登録日 2022.09.23
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クロワッサン物語

クロワッサン物語
 1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。  第二次ウィーン包囲である。  戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。  彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。  敵の数は三十万。  戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。  ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。  内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。  彼らをウィーンの切り札とするのだ。  戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。  そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。  オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。  そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。  もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。  戦闘、策略、裏切り、絶望──。  シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。  第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
歴史・時代 完結 長編
感想数 3 文字数 174,305 最終更新日 2024.06.27 登録日 2024.05.25
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只の歌詠みと侮る勿れ ~関ヶ原逸聞伝・弐~

 長岡“大蔵卿法印”幽斎。嘗て“細川”姓で足利・織田・羽柴家に仕え、現在は家督を譲った隠居人である。茶道・蹴鞠のみならず囲碁・猿楽・料理など幅広い分野に精通し、中でも和歌に関しては当代随一の人物として知られていた。  慶長四年〈一五九九年〉一月、公儀に無断で家康が諸大名との間で婚姻を結んだ事に端を発し大坂・伏見で武力衝突の可能性が高まる中、前田家の縁戚と徳川家への忠誠で板挟みになる忠興へ、自らは伏見へ参ると宣言する。  翌年に勃発した天下を揺るがす家康と反家康の戦いで、幽斎は家康に従軍する忠興に代わり領国を守るべく丹後へ入る。文化人で知られる隠居人風情に何が出来る。敵味方が疑問視する中、幽斎はある秘策があった――!! ◇第104回オール讀物歴史時代小説新人賞応募作品(一次落選)◇ 『只の歌詠みと侮る勿れ』より改題 〇『小説家になろう公式企画・秋の歴史2024』参加作品〇 ◆第12回歴史・時代小説大賞エントリー作品◆ ※この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n2228jn/)』でも同時掲載中です。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 39,973 最終更新日 2025.11.30 登録日 2025.11.21
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『賽は投げられた』 ―神の如き男 カエサル― ローマ群像劇 上巻

『賽は投げられた』 ―神の如き男 カエサル― ローマ群像劇 上巻
「賽は投げられた」——ルビコン川を渡ったその日から、ローマの命運は変わった。 本書は、ガイウス・ユリウス・カエサルの栄光と破滅を軸に、四人の視点が交錯する本格歴史群像劇の上巻です。 ◆ カエサル——天才にして破壊者 借金まみれの若者が、ガリア征服・内戦の終結・エジプト遠征を経て地中海の支配者となるまで。クレメンティア(寛大)という名の精緻な政治哲学と、「やるべきことをやる」という孤独な使命感が、この男を動かし続けた。 ◆ セルウィリア——影のヒロイン カエサルが二十年間愛し続けた女性。息子ブルートゥスがカエサルを刺すという運命の前で、愛することしかできなかった母の物語。 ◆ クレオパトラ——知略の女王 絨毯に包まれて現れ、九つの言語を操り、美貌ではなく知性でカエサルを動かした。「やるべきことをやる」という哲学でカエサルと共鳴した、もう一人の孤独な統治者。 ◆ ブルートゥス——愛したがゆえに刺した男 カエサルを師と仰ぎながら、共和制を守るために刃を向けた。「ブルートゥス、お前もか」——その言葉の重さを、歴史は今も問い続けている。 史実に忠実でありながら、人間の内面に深く踏み込んだ歴史小説。「なぜカエサルは引き返さなかったのか」「なぜブルートゥスは止まれなかったのか」——古代の問いが、現代の読者の胸に静かに刺さる。 約60,000字。全十章構成。 「賽は投げられた」——ルビコンを渡った日から、ローマの命運は変わった。カエサル、クレオパトラ、ブルートゥス、セルウィリア。四人の視点が交差する本格歴史群像劇、上巻。史実に忠実、人間の内面に深く踏み込んだ六万字。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 59,505 最終更新日 2026.06.06 登録日 2026.06.06
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鎌倉最後の日

鎌倉最後の日
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
歴史・時代 完結 長編
感想数 1 文字数 122,835 最終更新日 2023.05.25 登録日 2023.05.04
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幽霊子爵夫人との嫁入り問答

伯爵位を剥奪された家の元貴族令嬢は、零落した実家を飛び出すべく、さる子爵家の三男坊との見合いに望む。 幽霊子爵家と称される相手の家で、決定権を握るのは縁談の当人ではなくその母の子爵夫人だった。 幽霊子爵夫人の出す難題をこなし、無事に結婚にこぎつけることができるのか――
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 98,077 最終更新日 2026.05.31 登録日 2026.05.31
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悪人 ―天下人・織田信長、乾坤一擲の戦に臨む―

 天正四年(西暦一五七六年)、五月七日。摂津国天王寺。  石山本願寺攻めの拠点である天王寺砦に籠もる明智光秀以下三千の将兵が、本願寺勢一万五千の兵に囲まれ、絶体絶命の危機的状況。  今日明日にも陥落する恐れがあると聞きつけた織田信長は、敵中で孤立する将兵を助けるべく救援に向かう事を決意。但し、手勢はたったの三千!  一方、凄腕の鉄砲撃ち手・雑賀孫一は、滅多に戦場へ出て来ない信長の命を虎視眈々と待っていた……!  天下布武に立ち塞がる強敵・石山本願寺を倒したい、織田信長。  苦しむ浄土真宗の門徒達を救いたい、顕如上人。  顕如上人から重要な“願い”を託された男、雑賀孫一。  それぞれが譲れない戦いが、天王寺の地でぶつかろうとしていた――!!  ◇メフィスト賞2021年上期 落選作品 ◇  (『悪人』より改題)  ※この作品はメフィスト賞2021年上期に応募した作品に加筆修正を加えております。  ※作中の読経は浄土真宗真宗大谷派のものを参考にしています。  ◆この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n0340ha/)』でも掲載しています◆
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 102,111 最終更新日 2022.05.18 登録日 2022.05.18
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『海民』―マージナル・ウーマン―

『海民』―マージナル・ウーマン―
三つの名前を持つ少女がいる。 マリア,梅,美玲。 ポルトガル人の父と,日本人の母の間に生まれ,寧波で育ち,今は平戸の商家に身を寄せている。十八歳。どの国にも,どの旗にも,属さない。 言語は武器だ。日本語,中国語,ポルトガル語を操り,港で通訳として生きている。しかし言葉を運ぶ者は,荷を持てない。どの言葉も完全に自分のものではなく,どの岸にも根を張れない。孤独と自負が,同じ形をして,胸の内に住んでいる。 ある夜,かつて父の仲間だった海商の配下が接触してくる。石見銀のマカオへの輸送,その橋になれ,という申し出。断る理由は,ない。受ける理由も,まだ,ない。 三日,考えた。 海を見た。波が来て,砕けて,返るのを,見た。 受けた。 その選択が,六年間消息を絶っていた父との再会へ,そして自分がこの海に存在することの意味へと,マリアを引っ張っていく。 父は,生きていた。南の海の,どこかに。 父が残したアストロラーベには,途中で終わった目盛りがある。続きを,お前が刻けばいい,と父は言った。 橋は,二点を繋ぐ。しかし結び目は,複数を繋ぎ続ける。 どこにも属さないことは,欠損ではない。どこへでも行けることだ,とマリアは,この航海で,少しだけ,信じ始める。 16世紀の東アジア海域。銀が動き,言語が混ざり,国家の枠組みが意味をなさない「海民のネットワーク」の中で,一人の少女が,自分の地図を刻き始める物語。
歴史・時代 連載中 長編
感想数 0 文字数 83,450 最終更新日 2026.05.07 登録日 2026.04.15
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大日本帝国憲法公布、とあるその日その後

四民平等になった明治時代、封建社会の価値観から抜け出せない武家出身の女性の苦悩と、彼女を支えようとする元奉公人の愛を描いた物語。明治22年2月11日の大日本帝国憲法公布日に発生した事故を発端に物語が展開されます。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 18,805 最終更新日 2023.12.18 登録日 2023.12.18
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時雨の焼印【特別盤】

時雨の焼印【特別盤】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※本作は「倒叙構成」を採用しています。  第1話が物語の結末となります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までお読みいただいた後、もう一度第1話をお読みいただくと、新たな発見があるでしょう。 ——桃から生まれた英雄が、鬼を退治した。 誰もが知る桃太郎伝説。 しかし、もしこの物語の「本当の主人公」が、桃太郎ではなかったら? 戦乱の世、人々は飢えに苦しみ、生きるために奪い合い、やがて「鬼」と呼ばれる存在へと堕ちていった。 そんな絶望の時代に、一人の赤子が桃と共に川を流される。 光と名付けられたその子は、やがて「桃太郎」と呼ばれることになる。 --- これは、桃太郎の物語ではない。 彼と共に生きた、もう一人の女の物語である。 彼女の名は時雨。 八歳で家族を殺され、復讐だけを糧に生きてきたくノ一。 彼女が桃太郎と出会い、きび団子を口にした時、凍てついた心が初めて溶け出す。 「この味を、次の世代に——」 彼女の願いは、やがて「時雨の焼印」として、未来へと受け継がれていく。 --- これは、『桃太郎』の裏側に隠された、もう一つの真実。 飢饉が生んだ「鬼」の正体。 英雄の影で戦い続けた男たち。 母から子へ、兄から弟へ、そして未来へと託された、たった一つの想い。 全23話、14万文字超え。 伏線は100以上。 読み終えた時、あなたはもう一度、最初のページを開きたくなる——。 --- 「観る小説」と呼ぶにふさわしい、映像的な描写。 心情はすべて「行動」で表現され、読者の想像力に委ねられる。 何度でも読み返したくなる、仕掛けが随所に散りばめられている。 --- 今、ここに——歴史の表舞台から消え去った、もう一つの物語が幕を開ける。 あなたは、真実を知る覚悟はありますか? ---
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 223,307 最終更新日 2026.04.20 登録日 2026.03.26
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逆賊と呼ばれた幕臣 小栗忠順 ――幕末、日本の近代化を設計した男

逆賊と呼ばれた幕臣 小栗忠順 ――幕末、日本の近代化を設計した男
「たとえ新たな持ち主にのしをつけて提供することになっても、土蔵付きの売り家を残せば幕府の栄誉になる」 幕末の幕臣・小栗忠順は、時代に理解されなかった男だった。フィラデルフィアの造幣局で金貨の不正交換を数字で暴き、横須賀に東洋一の製鉄所を建設し、日本初の株式会社を設立した。七十回罷免されても呼び戻され、幕府が倒れると知りながら製鉄所を作り続けた。 大隈重信は言った。「明治の近代化はほとんど小栗上野介の構想の模倣に過ぎない」と。 しかし小栗は慶応四年、裁判もなく斬られた。明治元年の改元より五ヶ月前のことだった。 歴史の教科書に名が出ない男が、この国の土台を作った。その生涯を、大河ドラマ風の群像劇として描く歴史小説、全六万字。
歴史・時代 完結 長編
感想数 0 文字数 62,083 最終更新日 2026.06.06 登録日 2026.06.04
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【受賞作】小売り酒屋鬼八 人情お品書き帖

【受賞作】小売り酒屋鬼八 人情お品書き帖
幸せとちょっぴりの切なさを感じるお品書き帖です―― 野州夜須藩の城下・蔵前町に、昼は小売り酒屋、夜は居酒屋を営む鬼八という店がある。父娘二人で切り盛りするその店に、六蔵という料理人が現れ――。 アルファポリス歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」、同最終候補「天暗の星」ともリンクする、「夜須藩もの」人情ストーリー。
歴史・時代 完結 長編
感想数 2 文字数 46,063 最終更新日 2019.08.07 登録日 2019.07.28
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アルファポリスの歴史・時代小説のご紹介

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架空戦記から時代ものまで様々な歴史・時代小説が満載です。
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