ライト文芸 ヒューマンドラマ小説一覧
ある日、日本中にダンジョンが発生した。
悪質なトラップがダンジョンへの侵入を阻み、数多のモンスターが徘徊する。
ダンジョンでは少なくない数の命が散った。
そんなダンジョンの発生にある者は喜び、ある者は驚き戸惑い、そしてほとんどの者は何もしなかった。
何がダンジョンだと。
普通に日常生活を送れるじゃないかと。
だが、一部の者は立ち上がった。
ダンジョン攻略の先駆けとなる者がいた。
共通点があればと自身が体験したダンジョンの情報をネットにアップする者がいた。
動画を配信する者がいた。
たがいに励ましあって攻略する者たちがいた。
誰に求められなくとも、理解されなくとも、彼らは立ち上がった。
これは、ダンジョン攻略——に見立てて過酷な現実と戦う、勇者——引きこもりたちの物語である。
「余裕だろこんなの! お前らどんだけ引きこもってんだよ!」
文字数 27,826
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
平凡な生活に、平凡な人生。
ただいつもの様に生きていく為に仕事をして、食事を食べて、眠る。そしてまたその一日を繰り返す。
ただ淡々と日々を過ごしていた大隈理仁(おおくまりひと)はある日自分の家の隣に越して来た女性に目を奪われる。
真っ直ぐに背筋を伸ばして颯爽と歩く姿に見惚れ、顔を合わせる事が出来た日は何処か浮かれ、はしゃぐ心臓に苦笑してしまう程。
そんな平凡で、つまらない毎日がその女性と出会った事で輝き、煌めく毎日になって行く。
文字数 116,603
最終更新日 2023.06.29
登録日 2023.04.30
新幹線である目的地に向かっていた鎌田は、小学生の男の子に話しかけられる。彼は母親に内緒で父親に会いにいくところだという。
文字数 3,391
最終更新日 2023.06.24
登録日 2023.06.24
最初に主人公は嫁に捨てられたと思っていた。
しかし、嫁の不倫は仕方のないことだった。
だが、そう言いたくないという時事に困惑する。
文字数 8,320
最終更新日 2023.06.18
登録日 2023.06.18
‘高校には行かずにひとりずっと旅をしている少年、謙人。
廃線になった路線の線路上を歩いていた時に出会ったのは、自らをありすと名乗る少し変わった麦わら帽子の少女だった。
変わっていたのは彼女だけでなく、ありすの飼い猫のミーシャは唐突に皮肉めいた台詞を話し始める。
猫が喋るというあり得ないはずの事実に謙人は少し混乱していたが、ありすはそんな謙人をよそに、ずっと出来ていなかった自分の村のお祭り「春渡し」に参加してほしいと願う。
謙人は混乱しつつもそれを受け入れて、数日間だけ村に滞在する約束をして、訪れた村の中でありすの友人の女の子たちも含めて交流を深めていく。
だけどその中で皆はそろって「最後の夏だから」と気になる事を告げていた。
どうして最後の夏なのかは、誰も答えない中、「春渡し」は始まっていく。
祭りが進むにつれて、謙人は一つの村の、そしてありすの秘密を知っていく。
うそつきの麦わらのついていた、たった一つの嘘の秘密を――
彼女の秘密とは、うそとは、最後の夏の意味とは何なのか。
謙人は意味を知ると共に、探していた旅の目的を見つけていく。
このお話は少しだけ不思議な、切なくて、だけど優しいお話です。
イラストはテンさんにいただきました! テンさん、本当にありがとうございます!!
第6回ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。
応援してくださった皆様、そして選考してくださった編集部の方々、本当にありがとうございました。
文字数 114,220
最終更新日 2023.06.02
登録日 2023.04.28
文字数 3,701
最終更新日 2023.06.01
登録日 2022.02.14
嫉妬や憧れや様々な気持ちが交錯する。
派遣社員の成田葉月は突然解雇された。
成田葉月《なりたはづき》さん、申し訳ありませんが業績悪化のため本日で辞めて頂きたいと派遣先から連絡がありました。また、他に良い仕事があればご紹介しますので」との一本の電話だけで。
その後新しく紹介された派遣先は豪華なお屋敷に住むコメディ女優中川英美利の家だった。
わたし、この人をよく知っている。
そうなのだ、中川英美利は葉月の姉順子の中学生時代のクラスメートだった。順子は現在精神が病み療養中。
お仕事と家族、妬みや時には笑いなどいろんな感情が混ざり合った物語です。
2020年エブリスタ大賞最終候補作品です。
文字数 99,462
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.04.01
彼の絵を見た者はいずれ死に至るーーー
死や悲しみ、怒り――作品を通じて様々な影響を鑑賞者に与えてしまうアーティスト、またの名を〝ギフテッド〟。彼らの多くは、国家によって管理、秘匿されている。
そんな中、最も厄介な〝死のギフト〟の保持者である主人公、海江田漣(かいえだれん)は、そうとは知らないまま公共物の壁に落書きし、偶然目にした人々を死に追いやってしまう。
人命を奪ってしまったことを悔やみながら、それでもなお表現を諦められない漣。そんな漣のギフトを巡り、さまざまな人間、組織の思惑が交錯する。
おもな登場人物
海江田漣(かいえだれん) ギフト「死」
都内の医大に通う大学生。病院を経営する父親に医者への道を強制され、アーティストの夢を断たれる。その鬱憤を公共物への落書きで晴らしていたところ、それが〝死〟のギフトを発現、多くの人々を死に追いやってしまう。
自らの罪を悔やみつつも絵筆を捨てきれず、嶋野の勧めでギフテッドの保護施設へと隔離されるが、そこで彼を待っていたのはギフテッドを巡る人々の戦いだった。
嶋野凪(しまのなぎ) ギフト「権威」
ギフテッドの保護監視組織『藝術協会』所属のキュレーター。自らもギフテッドであり、ギフトを駆使し、未知のギフテッドの発見と保護に努める。協会では漣の心の支えとなるが、一方で協会の目を盗み、ある人物の理想のために暗躍する。
東雲瑠香(しののめるか) ギフト「克服」
藝術協会の施設内で漣が出会った女性。他者との関わりを何よりも重んじ、慣れない施設暮らしに戸惑う漣を助ける。普段は明るく振舞うが、実はギフトをめぐって悲しい過去を持つ。
文字数 190,066
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.04.14
東京のある運送会社の社員食堂のおばあちゃん、マツ(自由人)、ナミ(常識人)、はな(ちょっと天然)の物語です。時にはシリアスに時にはマンガのように展開していきます。おばあちゃんたちは、娘家族と同居していましたが、今は通勤時間のいらない社員寮に3人で住んでいます。食堂スタッフは主にフクコ、るる子、シェフ、ヅケちゃん他、食事に来るスタッフの回もあります。
ショートショート短編集です。不定期に更新しています。いつでもどこからでも読んでいただけます。よろしくお願いします。monogatary.comにも投稿しています。
文字数 39,711
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.03.16
一話目が完結しました。
この後更新が滞りそうなので、いったん完結します。
続きができたら、また投稿していく予定です。
【ストーリー】
脱サラして、商店街の一角でカフェを営業する間中聡。
商店仲間、常連客と過ごす時間は和やかに過ぎるものの、大阪弁で話すクセが強めな母、留以子の言動が日々の生活に刺激を与えてくれる。
留以子が活躍(!?)する短編集です。
文字数 29,490
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.04.24
最後の肉親である祖父を喪い、巴は、齢十二にして天涯孤独の身となった。武家である小早川の当主となった彼女のもとに、赤髪緑瞳の男が現れる。巴の命を奪いに来たのだというその男は、しかし、従容と死を受け入れようとした彼女から、何故か不服そうに手を引いた。その日から、男は連日姿を見せたが、一向に巴を手にかけようとしない。奇妙な、けれども穏やかな日々が静かに過ぎていく。
暗殺者に狙われた少女と、少女にほだされた暗殺者の物語です。
文字数 129,458
最終更新日 2023.05.30
登録日 2023.04.21
『潮流』(完結)
大学進学と共に地元を離れて一人暮らしをしていた主人公の元に、母親から1本の電話が入る。
それは、祖母の危篤を告げる内容で、主人公は、悩みながらも実家のある広島へと帰省する。
そこで、妹の舞から、祖母の病を治すため、弥山の霊薬を手に入れようと提案されて――――。
『春の妖精』(完結)
雪に閉ざされた町で、貧しい男の子と花売りの女の子が出会い、春を探す物語。
『黒猫の魔法』(完結)
自分の心無い言葉で恋人を永遠に失った一哉は、空虚な日々を過ごしていた。
ある日、一匹の黒猫を拾ったことで、一哉の生活が少しずつ変化していく……。
※これまで書き溜めた短編小説の数々を少しずつ掲載していきます。
もし、少しでも気に入って頂けたら、ご感想を頂けると嬉しいです。
文字数 26,568
最終更新日 2023.05.30
登録日 2023.01.28
人々が楽しげに過ごす日曜日、『死ななければいけない』と男は思っていた。
だからスーツを着込んでマンションの屋上へと登って、タバコを吸ったら死のうと思っていたのに…吸い終わっても飛び降りる勇気はない。
「おじさんも死ぬつもりなの?」
そんな男に、裸足で座り込んでる女子高生が声をかけてきた。
その女子高生も死にたいようだが立ち上がる気配すらないので、おじさんと呼ばれた男はその隣に行って同じように座り込んだ。
「――何か話すか」
無言の時間がつらかったおじさんはそう言って、二人の死ぬ気が起きるまでおしゃべりをすることにした。
文字数 14,469
最終更新日 2023.05.29
登録日 2023.04.25
新天地で婚活をスタートさせようと意気込む梨奈。結婚相談所へ申し込むための写真を撮ろうと、写真館へやって来た。そこで出会った尚也と過ごす優しく暖かい日々の中で、梨奈は少しずつ過去に向き合い、心を癒していく。
文字数 21,443
最終更新日 2023.05.28
登録日 2023.04.30
文字数 33,109
最終更新日 2023.05.27
登録日 2023.04.28
「よそはよそ、うちはうち」
母さんの口癖だった。
新作のゲームが欲しいって言った時も、スイミングスクールに通いたいって言った時も、そう言われた。
そして、それは今日も同じだった。
◇◇◇◇
カクヨム、小説家になろうにも投稿しています。
文字数 1,972
最終更新日 2023.05.25
登録日 2023.05.25
妹が残された僅かな時間の中で書き残したその本は、十年経った今も書店の棚に並んでいる。
恋愛ものでもなければ、推理ものでもない。流行りの異世界ものでもない。ヒーローもヒロインも登場しない。
変わらない日常を淡々と描いた、目立たない内容。
血の繋がらない者同士が惹かれるように、少しノスタルジックな喫茶店に集まり家族になるお話。
ありきたりな話だけど、読者からはとても愛されている。
なんでも、読み終わった後、灰色の世界が色付いた世界に見えるらしい。そう、SNSにコメントが書かれていた。
俺は何回も読む。だけど、俺の世界はずっと灰色のままだ。
俺は親友と妹の願いを少しでも叶えるために、灰色の世界を生き続ける。
妹と親友が最後に過ごしたこの地で。
一度でいい、妹が見ていた世界を見たいと願いながらーー
文字数 109,032
最終更新日 2023.05.23
登録日 2022.07.16
第二話を更新中でしたが、なかなか更新がままならないため一旦非公開にし、こちらの物語自体を完結とすることにしました。
二話以降は書き進める予定ですので、今後更新できるタイミングで再開します。
【ストーリー】
パン屋でパートをしている40歳の森野佐奈子は、3歳年下の夫・透也(とうや)、保育園年長児の娘・初菜(はつな)と3人暮らし。会社員としてフルタイムで働いていたものの、仲間意識の強い同僚たちとの関係に疲れて、妊娠を機に退社。
今の最大の悩みは、娘の友人のママたちとの付き合い方。距離感。
イヤなら避ければよいのはわかっているが、その場の空気を悪くしないことを優先する佐奈子は、話しかけられるとノリよく返事してしまい、気づいたら会話に入ってしまっている。
当たり障りなさすぎて中身のない会話、単なる噂話に辟易する毎日を癒してくれるのは、在宅ワークの夫の手料理だ。
今日もまた人が恋しいらしいママに絡まれる。
短編集。
別の小説投稿サイトにアップしたものを修正、加筆し、タイトルを変更しました。
文字数 24,111
最終更新日 2023.05.17
登録日 2023.04.24
遺書とは、この世から解き放たれたかった人の最後の記録だ。
感謝、怨念、憎悪…当事者にしか分からない未知の感情が、そこには記されている。
もし、その遺書が、まるで伝言ノートのように次から次へと渡っていったら、いったいどんな遺書が出来上がるのだろう?
これは、その伝言ノートが引き起こした一つの物語
文字数 2,643
最終更新日 2023.05.15
登録日 2023.05.01
【2023年5月13日 完結、全55話】
身体的な理由から高校卒業後に進学や就職をせず親のスネをかじる主人公、アダ名は『プーさん』。ダラダラと無駄に時間を消費するだけのプーさんの元に女子高生ミノリが遊びに来るようになった。
一緒にいるうちに懐かれたか。
はたまた好意を持たれたか。
彼女にはプーさんの家に入り浸る理由があった。その悩みを聞いて、なんとか助けてあげたいと思うように。
友人との関係。
働けない理由。
彼女の悩み。
身体の事情。
親との確執。
色んな問題を抱えながら見て見ぬフリをしてきた青年は、ミノリとの出会いをきっかけに少しずつ前を向き始める。
***
「小説家になろう」にて【ワケあり無職ニートの俺んちに地味めの女子高生が週三で入り浸ってるんだけど、彼女は別に俺が好きなワケではないらしい。】というタイトルで公開している作品を改題、リメイクしたものです。
文字数 71,314
最終更新日 2023.05.13
登録日 2023.04.26
あたしの名前は炭未琴――異性に極度の拒否反応を示す少年犯罪者だ。更生訓練施設のある万平埜島へ送られることになり,同じ少年犯罪者の大和祀鶴歌と出会った。ロシアの諜報員に養育された祀鶴歌は,彼との異常な関係に苦しみ,愛する人を殺めてしまった結果,解離性同一性障害,所謂多重人格障害をもっている。そんな祀鶴歌と万平埜島へむかう途中,航空機が墜落する。墜落機の所有会社の御曹司劉海滋に救われ,あたしと祀鶴歌はクルーザーに滞在するが,航空機を墜落させた爆破犯の嫌疑が祀鶴歌にかけられる。劉は祀鶴歌を懸命に守ろうとするが,副社長の嵐山蜜瑠から厳しい追及を受け,事件の真相を解明する責任を負わされた。身の危険を覚えたあたしと祀鶴歌は脱出を試みるが,洋上で拘束される。祀鶴歌を愛してしまった劉は,祀鶴歌の障害に気づかないまま,一貫しない態度に翻弄され,不満と嫉妬を募らせていく。ついに祀鶴歌に対する思いは沸点をこえ,彼との関係を阻む者たちへの反感が殺意に転じ,忠言をなした老人を射殺してからは躊躇ない殺人が繰りかえされる。祀鶴歌の献身と蜜瑠の機転によって一同は難を逃れたものの,祀鶴歌の起こしたボート火災が勢力を増し,クルーザーをも炎上させる。生存者は無人島に漂着するが,劉の手にかかり死んでいく。囚われの身となった祀鶴歌を発見し,2人で逃亡するが,劉に追いつめられるさなか,野犬の群れに包囲されてしまう……
文字数 29,114
最終更新日 2023.05.13
登録日 2023.04.16
年の迫った大晦日の夜に起きた今年最大の事件!
それは、平和な父娘(おやこ)の日常を震撼させるには十分過ぎる程に十分な出来事であった!
文字数 10,207
最終更新日 2023.05.12
登録日 2022.04.14
~ちょっと疲れた貴女ために、読んだらお腹が空く癒しの物語(注:「ややこし屋の也耶子」の周りではいつも騒ぎが起きている。妖も不思議も登場しません。人と人とのつながりを描いています)~
愛する夫の裏切りや、姑の理不尽な態度で人間不信に陥った須藤也耶子。バランスの崩れた心を癒すため、自我を表に出さない代理出席人として他人の代わりを務めている。
《本日のメニュー》
第1章 簡単オーブン焼き&精進落とし
第2章 南予地方の鯛めしと鯛茶漬け&婚礼料理
第3章 なんちゃってチーズフォンデュ&チキンフリカッセ&おまけのシンガポール飯
第4章 ピザポテトトースト&鮭のちらし寿司
第5章 クアラルンプールのお粥鍋
第6章 思い出の味、玉ねぎのオムレツ
*誤字脱字等あると思いますが何卒ご勘弁ください。
*この物語はノンフィクションです。実在する人物、団体、事件とは一切関わりはありません。また、作中のレシピは私がいつも作っている料理なので、いささか適当な部分もあります。クアラルンプールのお粥鍋は実在したお粥ベースのスチームボート店「田園粥火鍋」を訪れた思い出を基に書きました。鮭のちらし寿司&玉ねぎのオムレツは亡き母親が良く作ってくれた思い出のメニュー(おふくろ味)です。
文字数 167,411
最終更新日 2023.05.09
登録日 2021.04.29
女性作家である君浦詩(きみうら うた)。
薬を取りに病院へ行ったある日、自分のファンだと名乗る女性、月代花姫(つきしろ はなき)と出会う。
2人の関係が変わっていく中で、2人は本当の自分に少しずつ気付いていく。
笑顔で居続けた君と笑顔を見せられなかった僕の、花が散るまでの恋の話。
文字数 3,085
最終更新日 2023.05.04
登録日 2023.05.03
結婚式の日に美月は新郎に男と逃げられた。
飲まなきゃやってらんないわ!
と行きつけの店で飲むところに声をかけてきたのはオカマの男だったが、、
最後はもちろんハッピーエンドです!
時々、中学生以下(含む)は読ませたくない内容ありです。
文字数 293,705
最終更新日 2023.05.03
登録日 2021.09.12
文字数 15,257
最終更新日 2023.05.01
登録日 2023.04.21