「小遣い」の検索結果
全体で144件見つかりました。
ライム・レインズは、夫フロストと離婚した。理由は単純だ。遠方で仕事をしていた夫が、別の女性との間に子供を作ったからである。
とはいえ、相手の女性フォーギーは、フロストが既婚者だとは知らなかった。
フロストも自分の非を認め、話し合いの末、離婚は比較的穏便に成立した。
これでアッシュヒース男爵家とも縁が切れた。
……はずだった。
「お義姉様、今月のお小遣いがまだなの」
「また仕事を辞めたんだけど、次を紹介してくれないか」
「夜会へ着ていくドレスが必要なの」
「次の試験料をお願いしたいんです」
「家族なのだから、少しくらいいいでしょう?」
二十五歳の元義妹。
二十七歳の元義弟。
二十二歳の元義妹。
三年間も本家に居候している二十九歳の元従弟。
そして、社交には忙しいのに家のことは何もしない元姑。
離婚したライムを追いかけ、今日も誰かが実家へやって来る。
さすがにおかしい。
そう思ったライムは列車に乗った。
向かった先は、離婚した元夫フロストと、彼の子供を身ごもっているフォーギーのところ。
「ねえ。何か最近、うちに虫が来るの」
「虫?」
「あなたの家の」
話を聞いたフォーギーは、しばらく考えたあと、お腹を撫でた。
「分かりました。でも今は少し動きにくいので……生まれてから、堂々と参りましょう」
やがてアッシュヒース男爵家へやって来た、新しい奥様。
彼女は元男爵令嬢で、実家の没落後は自分で働いてきた女性だった。
そしてライムより、ずっと容赦がなかった。
※初日以外は12時・22時の更新となります。
文字数 125,129
最終更新日 2026.09.27
登録日 2026.09.13
男爵家三男、ベルンハルト・フォン・バーデン。
家督継承権はなく、本来ならどこかの官職に就くか、他家へ仕えるか、婿入りするか――そんな将来が待っているはずだった。
しかしベルは少しだけ優秀すぎた。
小遣い稼ぎのつもりで始めた商売は成功し、気付けば父親より金を持ち、長男より領地経営に詳しく、次男より商売が上手くなっていた。
本人に出しゃばる気はない。
ただ普通に生きていただけだ。
それでも、優秀すぎる三男の存在は家族との距離を少しずつ広げていった。
家に居場所がなくなった。
だからベルは学園へ来た。
貴族だから一応入学した。
家にいるより気楽だったから。
静かに暮らしたかったから。
寄付金を積んで手に入れた広い寮部屋で、本を読み、昼寝をし、卒業後は適当な文官になって平穏に生きる
そのはずだった。
だが現実は違った。
男装令嬢に懐かれ。
王太子に目を付けられ。
商会には囲い込まれ。
気付けば平穏はどこへやら。
本人はただ平穏に暮らしたいだけ。
周囲はなぜか放っておいてくれない。
これは、面倒事を嫌う規格外の天才が、静かな人生を目指して失敗し続ける物語である。
文字数 231,197
最終更新日 2026.07.14
登録日 2026.06.16
「僕はみんなを幸せにする」
その言葉で、父はすべてを押し通してきた。
次々と妻を娶り、愛人に囲まれ、女奴隷を買い上げる英雄アロフィス・ソルゾラス。
「外は危ないよ」
女たちを屋敷に閉じ込め、自分と一緒でなければ、外出すら許さない。
そして屋敷の女たちは、いつの間にか、ひとり、またひとりと入れ替わっていく。
「ここの女たちは、僕が雇ってるからね。やめてもらうことも、あるよ」
形見のネックレスを貸してくれた侍女が、父に呼ばれたきり、戻らなかった。
「お父様は……この家は、おかしい」
十三歳の朝、第一夫人の娘リリアは、ひとりで屋敷を出た。
持っていたのは、貯めた小遣いと、生まれつきの怪力。
家出した先で出会ったのは、海に浮かぶ宿を営む老婆と、信じられないほどよく食べる女冒険者だった。
「僕の五人目の妻になってほしい」
のちに父がそう求婚することになる、最高位の冒険者。
「リリアには、父親を超えてもらうわ」
メイドとして身を隠し、娘は戦う術を覚えていく。母を、あの家から堂々と連れ出すために。
そして知る。英雄の屋敷から消えた女たちが、どこへ行ったのかを。
偽りの英雄を支えてきた柱が、ひとつ、またひとつと折られていく。
その刃を握るのは、父が見向きもしなかった娘だった。
文字数 114,193
最終更新日 2026.10.07
登録日 2026.08.21
Q、Fantiaみたいなクリエイター支援サイトを使って小説で稼げるのか?
A、地道にやればお小遣い月1万円は稼げます。
みんなが気になる収益データなど大公開してます。
多分こんなところで言っても証拠もないので誰も信じないと思うんですが、表の仕事では200万部以上売ってる作家歴10年のそこそこベテランのプロ作家であります。
エッチな小説は20年ほど趣味でやっております。そっちでも収益化をはかってしまうのは職業病なんだろうか。
小説でお金を稼ぐことに興味がある人は、読んでみてください。
割とマジで、これ無料で公開するのすごいって情報はあるはずです。
文字数 171,132
最終更新日 2026.10.04
登録日 2023.11.20
「大人になるための『お仕事体験』してみませんか?」
楽してお小遣いが欲しい、チヤホヤされたい、好きなことだけして生きたい、エトセトラ。
そんな都合のいい願いを持つ子どもたちの前に、ピンとはね上げたひげの怪人物『万具沢 勤(まんぐざわ つとむ)』は現れる。
彼が案内する『はろォわァく!』は、どんな夢の職業にも就ける秘密の窓口。
動画配信者、パティシエなど、憧れのお仕事に大喜びで飛びつく子どもたち。
しかし、案内されたお仕事は『ちょっぴりブラックでビターな職場』で……!
はたして子どもたちは無事に仕事を終えることができるのか?
ムホホ!で恐い『お仕事オムニバス』!
イラスト:REO=カジワラ
文字数 78,748
最終更新日 2026.08.23
登録日 2026.07.25
鳴海浩太(なるみ こうた・32歳)は、毎日の満員電車と理不尽な仕事にすり減る、どこにでもいる平凡なサラリーマン。
そんな彼の元にある日、差出人不明の茶封筒が届く。
中に入っていたのは、100円ショップで売っているような安っぽい大学ノート。
そこには「〇月〇日、東京大賞典、1着〇番」といった、これから起こる【ギャンブルの結果】だけが書かれていた。
半信半疑でなけなしの小遣いを賭けた浩太は、あっという間に5000万円を手にする。
「やった! これで人生勝ち組だ!」と狂喜乱舞したのも束の間。
「やばい、これ税金どうなる?」「無申告がバレたらマルサが来る?」「裏社会に目をつけられるのでは!?」
大金を手にしたことで急激にビビり散らす小市民・浩太の前に現れたのは、匂いを嗅ぎつけた超凄腕(そして超ドS)な美人弁護士・柊貴子だった。
彼女に合法的なマネーロンダリングと資産運用を依頼したことを皮切りに、浩太の人生はさらに加速していく。
海外のオンラインカジノで勝ちすぎてサイバー攻撃を受ければ、ランドセルを背負った天才ハッカー幼女・柚木莉愛を雇ってデジタル空間で無双。
借金まみれの後輩を救うために裏カジノへ潜入すれば、凄腕ディーラー美女や囚われの地下アイドルまで味方につけてしまう。
未来が確定しているという『運命の強制力』を武器に、イカサマも物理法則もねじ曲げて大勝負に勝ち続ける浩太。
しかし、そんな彼の前に、裏カジノを牛耳る悪逆非道なボスが「死のギャンブル」を仕掛けてきて——!?
「金は手に入ったか? なら、周りにいる最高の女たちを泣かせるなよ」
未来の自分からのメッセージを胸に、冴えない社畜がワケあり美女たちと共に巨万の富を築き上げる、痛快・成り上がりセミリタイアコメディ!
文字数 265,390
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.04
ある日侯爵令嬢リヴィアは婚約者である王太子グライドから聖女ナタリアを虐めたという冤罪を突き付けられ国外での謹慎を言い渡される。
虐めただけで国外追放なんて非道ではないかとリヴィアは思うも、何を申し開きしても覆らない事を察しその処断を受け入れる。
こうしてリヴィアは昔から仲良しの専属侍女と昔から馴染みの専属護衛魔術師と、グライドから渡されたたっぷりのお小遣いを持って他国へと旅立つ。
「アラ……?国外追放って、こんなに快適なものなのかしら……?」
一話完結の読み切りです。
完全ご都合主義、ノーリアリティなお話です。
誤字脱字、ごめんなさい!
こちらは数ヶ月前にカクヨムでサポーター限定公開していた物語です。
文字数 5,070
最終更新日 2025.10.25
登録日 2025.10.25
~ これは、投稿インセンティブを稼ぎながら10万文字かける人を目指す戦いの記録である ~
アルファポリスでお小遣いを稼ぐと決めた私がやったこと、感じたことを綴ったエッセイ
文章を書いているんだから、自分の文章で稼いだお金で本が買いたい。
投稿インセンティブを稼ぎたい。
ついでに長編書ける人になりたい。
10万文字が目安なのは分かるけど、なかなか10万文字が書けない。
そんな私がアルファポリスでやったこと、感じたことを綴ったエッセイです。
。o○。o○゚・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。o○。o○゚・*:.。.
初書籍「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」が、レジーナブックスさまより発売中です。
月戸先生による可愛く美しいイラストと共にお楽しみいただけます。
清楚系イケオジ辺境伯アレクサンドロ(笑)と、頑張り屋さんの悪役令嬢(?)クラウディアの物語。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
。o○。o○゚・*:.。. .。.:*・゜○o。○o。゚・*:.。. .。.:*・゜。o○。o○゚・*:.。.
文字数 171,592
最終更新日 2026.09.10
登録日 2022.12.07
大阪の山奥から偏差値62の進学校へ、片道2時間かけて通学していた高校2年生の吉川遥。
ゴールデンウィーク明けにとうとう限界を迎えた彼女は、叔父・神崎篤史のマンションへ居候することになる。
通学時間が20分になり、念願のJKライフを手に入れた遥だったが、お小遣い不足を補おうとしたバイトは全滅。パン工場に皿洗いと過酷な短期バイトを経験し、「働きたくない」という信念を胸に刻む。
そんな折、叔父からもらった「マクドナルドの株主優待券」をきっかけに、株や資本主義の仕組みを知ることに。
「資本家と労働者」「金のなる木」
――叔父の言葉は、なんとなく生きていくつもりだった女子高生の価値観をひっくり返す。
「お前は、資本家になったらええんや」
叔父の一言が、遥の人生を大回転させる――。
関関同立を目指し、猛勉強を始めた女子高生の、お金と未来をつかむための青春物語。
文字数 176,247
最終更新日 2026.08.03
登録日 2026.06.11
【クラフト職人!魔物の住人も特技持ち!他の町へひとっ飛び!美味しいご飯!】
アパートの2階に住んでいる私は、愛猫のルキちゃんと共に1階の人の勇者召喚に巻き込まれた。
おっちょこちょいな女神様に案内されて、1回行った場所には瞬時に移動できる“ファストトラベル”の特典を付けてもらうことにした。
ルキちゃんはなぜか“私が男にモテる加護”を付けてもらうことに。
勇者として召喚される1階の人は“勇者の光”、“魔法が一通り使える”、“クラフト”……と色々欲張って5歳からスタートすることにしたらしい。
⸺⸺しかし、異世界へと転送される直前に女神様がとんでもない独り言を呟く。
「あ゙ーっ! スキルや加護の配置、間違えてしまいました〜! えっとえっと、変更は……もう出来ません!? あっ、転送位置が……ズレてしまいました〜!」
「えっ!?」
驚いたときには既に遅く、ルキちゃんと共に異世界へと送られる私。
そして、ルキちゃんに起こされて森の中で目を覚ました私は、5歳の姿になっていた。
スキルだけじゃなくて設定までごっちゃになってる!?
しかも襲ってきた大きな狼の魔物はルキちゃんが“勇者の光”で聖獣化して懐くし……。
これは5歳の姿となって異世界に召喚された私が、自分だけの無人島を拠点に自由気ままにあちこちに出かけ、商人ギルドでお小遣いを稼ぎ、無人島に自分と聖獣たちだけのお城を築く、NOバトル、NOストレスのまったり異世界スローライフである。
文字数 196,247
最終更新日 2025.10.16
登録日 2025.06.23
朝日光一、20歳。
毎週のように合コンや飲み会で遊びまくる元気で明るい大学生。
金欠で遊ぶ金が無くなり、小遣い欲しさにゲイ向けのAVに出演しようとゲイで親友の佐々島駿に相談する。
駿は反対しつつも本当にやる気ならちゃんと尻で感じられるように開発しろと告げる。
ノンケの光一はお尻の開発方法が分からず悩んでいると駿からとある人を紹介され……。
ノンケ大学生がお尻を開発されて快楽堕ちする話です。
並行して光一と駿の高校生編(こちらはエロなし)も投稿してます。
ハッピーエンドで明るいエロを目指します!
文字数 76,724
最終更新日 2022.07.05
登録日 2022.01.23
双子の姉であるメアリーは、今日も妹のアシュリーに自分の物を奪われていた。家庭菜園の野菜達にお水をあげていると、アシュリーがお小遣いで買った蝶のブローチを持って、妹がやって来たのだ。
断れば泣き叫んで近所迷惑になるし、駄目だと言っても、いつの間にか黙って取ってしまう。妹は何を言っても聞かないので、いつものように諦めて、あげてしまった。
でも、今日の妹は珍しく野菜にも興味を持った。鉢植えの中に小さなリンゴの木のようになっている赤い実を指差して聞いてきた。それはメアリーがお小遣いを前借りして、やっと購入した貴重な種で育てたプチトマトだった。
メアリーが「甘い野菜」だと答えると、妹はメアリーが一度も食べた事がないプチトマトを全部食べてしまった。そして、「一個も甘いの無かったよ」と言うと、口直しにクッキーを食べに行ってしまった。
ブチッと流石にメアリーの我慢も限界だった。二ヵ月間の努力の成果が二分で奪われてしまった。そして、妹に二度と奪われないように、奪うプロに技を教わる事を決めるのだった。
文字数 9,053
最終更新日 2021.10.02
登録日 2021.10.02
気がついたら、前世で読んだ小説の中にいました。三年後に破滅する悪役令嬢の、専属メイドとして。
主人公? いいえ。令嬢? いいえ。メイドです。お給金はいいし、お屋敷のごはんはおいしいし、この職場、失いたくありません。つまり、お嬢様に破滅されては困るのです。
というわけで、筋書きにある危険ごとは全部、メイドの仕事で潰します。
性悪な殿方からの招待状は、暖炉にぽい。危ない夜会は「お嬢様はお風邪です」でお断り。浪費癖はお小遣い制で直して、意地の悪い取り巻きは玄関で門前払い。
おかげでお嬢様はすくすく素直に育って、いまでは王子殿下に溺愛される社交界の人気者。破滅の気配はどこにもありません。
ついでに最近、休憩に行くと、なぜかわたしの分のお茶が置いてあります。犯人はお嬢様つきの護衛騎士さまだそうです。……なぜでしょう。
そして、変な噂も流れています。「あの家のメイドは只者ではない」って。他家からの引き抜きのお手紙は――暖炉にぽい、で。
……でも王家の紋章入りのお手紙は、さすがに燃やせません。どうしましょう、これ。
文字数 92,161
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.08.19
バブル経済で日本全体が浮かれていた時代に、どうにも理解に苦しむ楽曲が発表された。『マングローブは原生林』と名付けられたその曲は、当時のどうかしていた人々の心を掴みまさかの大ヒットを記録した。
時代は移り変わり2022年。かつて『マングローブは原生林』を演奏していたバンドメンバー達が次々と殺害されていく。
平凡な主婦である主人公は、小遣い稼ぎで始めたポスティングの仕事中に変死体を発見し、連続殺人事件に巻き込まれてしまう。
他社のポスティングスタッフである根暗青年と共に、主人公は嫌々事件の真相を追うことになるのだが……。
※【エブリスタ】でも公開しています。
文字数 110,088
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.05.20
…ある日突然、世界中にダンジョンと呼ばれる謎のものが出現した。
迷宮、塔、地下世界…そして未知のモンスターに、魔法の道具等、内包する可能性は未知数であり、世界は求めていく。
とはいえ、その情報がどんどん出てくれば、価値も少しづつ薄れるもので…気が付けば、一般向けに配信者が出てきたりと、気軽な存在になっていた。
そんな中である日、小遣い稼ぎとして配信を始めて行おうとしたとある少年が、ダンジョン内で巡り合ってしまった…魔法の道具…もとい、何故かメイドの彼女との運命が、世界を混沌へ堕としこむのだが…
文字数 220,469
最終更新日 2026.05.14
登録日 2025.07.28
恋人がいるヤツを奪うのが楽しかった。
女装して、オヤジたちからお小遣いを貰うのが楽しかった。
誰かを騙して、悔しい顔を見るのが幸福だった――はずなのに。
日々のイライラもむしゃくしゃした気持ちも……誰かかから何かを奪えたすっきりしてたのに。
寂しさ、イライラ、嫉妬、ヤキモチ……すべての感情を総動員しても足りない相手に出会ってしまった。
醜い自分になりたくなのに……醜い自分をさらけ出してしまうのはなぜ?
抱きしめてほしくない……のに、抱きしめてほしい。
ーーずるいよ、先生。
ツイッターのフォロワーさんと語っている間に生まれた作品です。
文字数 29,638
最終更新日 2019.09.18
登録日 2019.09.09
死体が金になる世界。その一角にあるスラム街――パラディ。
呪いが日常に溶け込み、死体を放置すれば獣も植物も異形へ変わるこの世界で、レナとユウは先骸ハンターを名乗っている。
……もっとも、今のところ目ぼしい仕事はない。
普通の死体を拾って売ったり、呪い絡みの雑用をこなしたり。
そんな小遣い稼ぎをしながら、二人はいつか大物の先骸を手に入れることを夢見ていた。
そんなある日、パラディに昔からある奇妙な噂が舞い込む。
――首のない先骸がいる。
半信半疑で現地へ向かった二人は、数人の同業者が何かを大きな布に包んで運んでいるところに遭遇する。
奪い取った布の中にあったのは、噂通りの首無し先骸だった。
そして、それを見た瞬間。
レナの身体に、説明のつかない異変が起こる。
頭の中を掻き回されるような感覚。
吐き気。
そして、知らないはずの記憶。
自分とよく似た年頃の男の子と遊び、笑い、喧嘩する――そんな、存在するはずのない思い出。
その先骸を見つめながら、レナは確信する。
なぜそう思うのか、自分でも分からない。
ただ、こいつは――
**「私のものだ」**
しかし、首無し先骸を狙っていたのは二人だけではなかった。
一体、この先骸は何なのか。
なぜレナは、それを自分のものだと感じるのか。
そして、誰がこの先骸を追っているのか。
死体と呪いと欲望が渦巻く街で、二人の先骸ハンターの物語が始まる。
文字数 23,081
最終更新日 2026.10.04
登録日 2026.09.06
没落寸前の伯爵家を、銀細工の腕一つで支える私の夫は、実務を一切せずに壮大な未来を語り、「君は視野が狭い」「君の泥臭い作業はコスパが悪い」と見下し、的外れな説教ばかり。
それでも、王都の一等地に自身のお店を持つという夢のために、数年をかけて資金を貯めていた。
しかし、ある日、夫が初恋相手の令嬢の怪しいサロンに、その資金を全額投資していたことが発覚する。
「女の小遣い稼ぎより、僕の先行投資の方が有意義だろう? ヒステリーを起こすなよ」
悪びれない夫を見た瞬間、彼に対する愛は完全に死んだ。
私は離縁状を叩きつけて独立し、職人として成功を手にする。
一方、うまい投資話で浮かれていたはずの夫は、少しずつ運命の歯車が狂い始め……。
文字数 49,174
最終更新日 2026.03.21
登録日 2026.03.19